JP3531017B2 - 塗板の製造方法 - Google Patents

塗板の製造方法

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JP3531017B2
JP3531017B2 JP01422295A JP1422295A JP3531017B2 JP 3531017 B2 JP3531017 B2 JP 3531017B2 JP 01422295 A JP01422295 A JP 01422295A JP 1422295 A JP1422295 A JP 1422295A JP 3531017 B2 JP3531017 B2 JP 3531017B2
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政春 中村
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株式会社丸福百貨店
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えばベッドのヘッド
フットに使用して好適な塗板の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
図5に示す如き、ホテル等で使用される高級観の得られ
るベッド1のヘッドフット1a,1bには塗板が使用さ
れている。このヘッドフット1a,1bに使用される塗
板はそり等のない丈夫な外観の優れたものが要求されて
いる。 【0003】本発明は斯る点に鑑みそり等のない丈夫な
外観の優れた塗板を得ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明による塗板の製造
方法は図面に示す如く、切り出したカエデ材2を3〜5
年間野積みし、その後、風通しの良い場所で陰干し、そ
の後所定厚よりやや厚く製材し、その後所定厚に削って
板材3とし、この板材3に布張りし、その後、漆を塗る
ようにしたものである。 【0005】 【作用】本発明によれば、切り出したカエデ材を3〜5
年間野積みすると共にこれを、風通しの良い場所で陰干
しした後、製材して所定厚、例えば6cm厚の板材3を
得、この板材に所謂輪島塗りにより、漆を塗っているの
で、そり等のない丈夫な外観の優れた塗板を得ることが
できる。 【0006】 【実施例】以下図面を参照して本発明塗板の製造方法の
一実施例につき説明しよう。図1において、2はカエデ
材(メイプル)を示し、このカエデ材2は例えばカナダ
産であり、直径が1〜4mのものである。 【0007】本例においては、切り出したこのカエデ材
2を図1に示す如く3〜5年間野積とし、このカエデ材
2を雨、風に3〜5年間の間晒す如くする。 【0008】その後、3年程度風通しの良い場所、例え
ば風通しの良い倉庫にて陰干しをする。 【0009】その後、製材を行って板材を得る。この製
材は所定厚例えば6cm厚の板材3を得るときは、この
所定厚例えば6cmよりやや厚い例えば7〜8cmの板
材として製材し、その後、このやや厚い例えば7〜8c
mの板材を削って、図2に示す如き所定厚例えば6cm
の板材3とする。 【0010】この図2に示す如き板材3をベッド1のヘ
ッドフット1a,1bとして使用するときには図3,図
4に示す如く、この板材3をヘッドフット1a,1bに
応じた形状の板材3aに切ると共に、この板材3aの外
周に上述と同様にして製材されたカエデ材より成る縁飾
り4を瞬間接着剤等により接着固定する。 【0011】本例においてはこの図3,図4に示す如き
木地3a,4に所謂輪島塗りにより、漆を塗る。即ち、
この木地3a,4を鮫皮,紙ペーパー等で磨き、その
後、この木地3a,4にこの木地と布との間に地漆を塗
り布張りする(惣身付)。次に惣身地を研ぎ平にする。
次にこの木地3a,4に漆を塗る。この漆塗りは以下の
通りにして行う。 【0012】まずこの木地3a,4全面に第1回目の下
地漆を塗布する。この下地漆には地の粉を入れる。その
後この下地面を荒ペーパー、砥石で軽くから研ぎ平にす
る。その後第2回目の下地漆を塗り、その後上述同様に
研ぐ。その後第3回目下地漆を塗る。 【0013】この下地漆を何回も塗り、このように数回
下地るうしを塗ったものを砥石で水研ぎ平滑にする(地
研ぎ)。次に生成した上質漆を全面に塗布し下地を強固
にする乾燥後これを研ぎ塗面を検査し凹部をさび漆でう
めて更に中塗りを重ねる。 【0014】その後青砥石か、炭で水研ぎして平滑にす
る。次に点検しながら不純物を除ききれいに拭きあげ
る。その後黒、朱等の好みの色の上塗り漆を塗布し、更
に蒔絵漆で模様を描き、金、銀等の粉を蒔きつけ、みが
き仕上げる。 【0015】また沈金ノミで彫り、そのあとへ漆を摺り
込み、金、銀の箔や粉を沈める。この場合この作業はほ
こりのない場所で行う。 【0016】以上述べた如く本例によればカエデ材を3
〜5年間野積みすると共にこれを3年程度、風通しの良
い倉庫等で陰干した後、製材して所定厚例えば6cm厚
の板材3を得、この板材に所謂輪島塗りにより漆を塗っ
ているので、そり等のない丈夫な外観の優れた塗板を得
ることができ、本例による塗板をベッド1のヘッドフッ
ト1a,1b等に使用すれば頗る高級観の得られるベッ
ドが得られる利益がある。 【0017】尚上述実施例においては本発明をベッド1
のヘッドフットに適用した例につき述べたが、本発明を
その他の家具調度品に適用できることは勿論である。ま
た本発明は上述実施例に限ることなく、本発明の要旨を
逸脱することなくその他種々の構成が採り得ることは勿
論である。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、切り出したカエデ材を
3〜5年間野積みすると共にこれを風通しの良い場所で
陰干しした後、製材して所定厚例えば6cm厚の板材を
得、この板材に所謂輪島塗りにより、漆を塗っているの
で、そり等のない丈夫な、外観の優れた塗板を得ること
ができる利益がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】木材の野積みの例を示す斜視図である。 【図2】製材の例を示す斜視図である。 【図3】ベッドのヘッドフットの例の木地を示す斜視図
である。 【図4】ヘッドフットの例の木地を示す斜視図である。 【図5】ベッドの例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 ベッド 1a,1b ヘッドフット 2 カエデ材 3,3a 板材 4 縁飾り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−258506(JP,A) 特開 平6−128888(JP,A) 特開 昭62−163777(JP,A) 満久 崇麿,実用木材加工全書第2巻 木材の乾燥,日本,森北出版株式会 社,1977年 7月 1日,増補改訂版第 1刷,第102−120頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B27D 1/00 - 5/00 B27F 1/00 - 7/38 B27K 1/00 - 9/00 B27M 1/00 - 3/38 B44C 1/00 - 7/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 切り出したカエデ材を3〜5年間野積み
    し、その後、風通しの良い場所で陰干し、その後所定厚
    よりやや厚く製材し、その後所定厚に削って板材とし、
    この板材に布張りし、その後漆を塗るようにしたことを
    特徴とする塗板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
満久 崇麿,実用木材加工全書第2巻 木材の乾燥,日本,森北出版株式会社,1977年 7月 1日,増補改訂版第1刷,第102−120頁

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