JP3528064B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Info

Publication number
JP3528064B2
JP3528064B2 JP18925695A JP18925695A JP3528064B2 JP 3528064 B2 JP3528064 B2 JP 3528064B2 JP 18925695 A JP18925695 A JP 18925695A JP 18925695 A JP18925695 A JP 18925695A JP 3528064 B2 JP3528064 B2 JP 3528064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silver halide
halide emulsion
embedded image
emulsion layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18925695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0934069A (ja
Inventor
茂人 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP18925695A priority Critical patent/JP3528064B2/ja
Publication of JPH0934069A publication Critical patent/JPH0934069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3528064B2 publication Critical patent/JP3528064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、詳しくは感光材料の生保存性、露光時
の湿度依存性、発色性、色再現性に優れ、しかも処理変
動性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関す
る。 【0002】 【従来の技術】直接鑑賞用に供されるハロゲン化銀写真
感光材料、例えばカラー印画紙等に於いては、色素画像
を形成する発色剤として、通常イエローカプラー、マゼ
ンタカプラー及びシアンカプラーの組み合わせが用いら
れる。これらのカプラーに対しては得られる色素画像に
おける色再現性、発色性および画像保存性等の基本的性
能が要求されるが、特に近年、対象物の本来の色を忠実
に再現すべく色再現性向上に対する要望がユーザー側か
ら高まっている。 【0003】シアン色画像形成カプラーとして、これま
でフェノール類あるいはナフトール類が多く用いられて
いる。 【0004】ところが、従来用いられているフェノール
類及びナフトール類から得られるシアン画像には色再現
上大きな問題がある。それは、吸収の短波側のキレが悪
く、緑領域にも不要な吸収すなわち不整吸収を持つこと
である。これにより、ネガにおいてマスキング等による
不整吸収の補正を行わざるを得ず、またペーパーの場合
は補正の手段がなく、色再現性をかなり悪化させている
のが現状である。 【0005】色再現性の向上を目的として、特開昭64
−554号、同63−250649号、同63−250
650号等にピラゾロアゾール型のシアンカプラーが提
案されている。 【0006】しかしながら、これらのカプラーは、いず
れも形成される発色色素の吸収波長を満足させるため
に、電子吸引性基及び水素結合性の基が導入してあるた
め、良好な色再現性を示すもののカップリング活性の点
で十分満足できるレベルではなく、発色性と色再現性を
同時に満足するものではなかった。 【0007】また近年、カラー撮影用およびプリント用
感光材料においてはそのプリント工程および現像処理工
程が短縮迅速化されてきており、処理において安定であ
ることがますます強く要求されるようになっている。 【0008】特に連続処理時における処理液成分の濃度
変化に伴う写真性能変化は、迅速処理化で益々大きな問
題となっている。 【0009】しかしながら、これを満足するハロゲン化
銀写真感光材料は未だ見出されてないのが実情である。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
材料の生保存性、露光時の湿度依存性、発色性、色再現
性に優れ、しかも処理変動性に優れたハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。 【0012】(1).支持体上に青感性ハロゲン化銀乳
剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及び赤感性ハロゲン
化銀乳剤層を含む写真構成層を有し、該赤感性ハロゲン
化銀乳剤層に下記一般式(1)で表されるシアンカプラ
ーの少なくとも一種を含有し、かつ該赤感性ハロゲン化
銀乳剤層に下記一般式〔S−III〕で表される化合物の
少なくとも一種を含有することを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 【0013】 【化6】 【0014】〔式中、R1は分岐アルキル基、置換アル
キル基、置換アリール基または複素環基を表し、R2
置換基を表し、X1は水素原子またはハロゲン原子を表
す。〕 【0015】 【化7】 【0016】〔式中、J′2価の有機基を表し、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルケニ
ル基、アルキニル基、シクロアルケニル基、複素環基
す。〕 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】以下、本発明について詳述する。 【0025】まず、本発明の前記一般式(1)で表され
るシアンカプラーについて詳細に説明する。 【0026】前記一般式(1)において、 1 表す分
岐アルキル基としては、i−プロピル基、t−ブチル
基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−オクチル基
等を挙げることができる。 【0027】置換アルキル基のアルキル成分としては、
直鎖でも分岐でもまた環状アルキル基でもよく、メチル
基、エチル基、ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル
基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−オクチル
基、シクロヘキシル基等を挙げることができる。 【0028】置換アリール基のアリール成分としては、
フェニル基等を挙げることができる。 【0029】複素環基としては、2−フリル基、2−チ
エニル基、2−イミダゾリル基、2−チアゾリル基、3
−イソオキサゾリル基、3−ピリジル基、2−ピリジル
基、2−ピリミジル基、3−ピラゾリル基、2−ベンゾ
チアゾリル基等を挙げることができる。 【0030】ただし、 1 置換アルキル基または置換
アリール基を表す場合、これらアルキル及びアリール成
分は必ず置換基を有する。 【0031】 1 分岐アルキル基または複素環基を表
す場合も、必要に応じてこれらの基は置換基を有しても
よい。 【0032】これらの置換基としては特に制限はない
が、代表的には、アルキル、アリール、アニリノ、アシ
ルアミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチ
オ、アルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられる
が、この他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アル
キニル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニ
ル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、
アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキ
シ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、カルバモイルオ
キシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、ス
ルファモイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ア
リールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、複素環チオ、チオウレ
イド、カルボキシル、ヒドロキシル、メルカプト、ニト
ロ、スルホ等の各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋
炭化水素化合物残基等も挙げられる。 【0033】一般式(1)において、 2 表す置換基
としては特に制限はないが、代表的には、アルキル、ア
リール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、ア
ルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアルキ
ル等の各基が挙げられるが、この他にハロゲン原子及び
シクロアルケニル、アルキニル、複素環、スルホニル、
スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、ス
ルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、
複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、スルホニルオ
キシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、
イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アルコキシ
カルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、
アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、複
素環チオ、チオウレイド、カルボキシル、ヒドロキシ
ル、メルカプト、ニトロ、スルホ等の各基、ならびにス
ピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等も挙げられ
る。これらの基はさらに上記置換基により置換されても
よい。 【0034】以上の、 1 表される分岐アルキル基、
置換アルキル基、置換アリール基または複素環基への置
換基、および、 2 表される置換基において、アルキ
ル基としては、炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖
でも分岐でもよい。 【0035】アリール基としては、フェニル基が好まし
い。 【0036】アシルアミノ基としては、アルキルカルボ
ニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げら
れる。 【0037】スルホンアミド基としては、アルキルスル
ホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙げ
られる。 【0038】アルキルチオ基、アリールチオ基における
アルキル成分、アリール成分としては上記 2 表され
る置換基におけるアルキル基、アリール基がそれぞれ挙
げられる。 【0039】アルケニル基としては、炭素数2〜32の
もの、シクロアルキル基としては炭素数3〜12、特に
5〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分岐
でもよい。 【0040】シクロアルケニル基としては、炭素数3〜
12、特に5〜7のものが好ましい。 【0041】スルホニル基としてはアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基等;スルフィニル基としては
アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基等;
ホスホニル基としてはアルキルホスホニル基、アルコキ
シホスホニル基、アリールオキシホスホニル基、アリー
ルホスホニル基等;アシル基としてはアルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基等;カルバモイル基として
はアルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基
等;スルファモイル基としてはアルキルスルファモイル
基、アリールスルファモイル基等;アシルオキシ基とし
てはアルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニル
オキシ基等;スルホニルオキシ基としては、アルキルス
ルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基等;カ
ルバモイルオキシ基としてはアルキルカルバモイルオキ
シ基、アリールカルバモイルオキシ基等;ウレイド基と
してはアルキルウレイド基、アリールウレイド基等;ス
ルファモイルアミノ基としてはアルキルスルファモイル
アミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等;複素環
基としては5〜7員のものが好ましく、具体的には2−
フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル基、2−
ベンゾチアゾリル基、1−ピロリル基、1−テトラゾリ
ル基等;複素環オキシ基としては5〜7員の複素環を有
するものが好ましく、例えば3,4,5,6−テトラヒ
ドロピラニル−2−オキシ基、1−フェニルテトラゾー
ル−5−オキシ基等;複素環チオ基としては、5〜7員
の複素環チオ基が好ましく、例えば2−ピリジルチオ
基、2−ベンゾチアゾリルチオ基、2,4−ジフェノキ
シ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ基等;シロキ
シ基としてはトリメチルシロキシ基、トリエチルシロキ
シ基、ジメチルブチルシロキシ基等;イミド基としては
コハク酸イミド基、3−ヘプタデシルコハク酸イミド
基、フタルイミド基、グルタルイミド基等;スピロ化合
物残基としてはスピロ[3.3]ヘプタン−1−イル
等;有橋炭化水素化合物残基としてはビシクロ[2.
2.1]ヘプタン−1−イル、トリシクロ[3.3.
1.137]デカン−1−イル、7,7−ジメチル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル等が挙げられ
る。 【0042】 2 表す置換基としては、アルキル基、
アリール基が好ましく、アリール基が特に好ましい。 【0043】上記の基は、さらに長鎖炭化水素基やポリ
マー残基などの耐拡散性基等の置換基を有してもよい。 【0044】X1の表すハロゲン原子としては、塩素原
子、臭素原子、弗素原子等が挙げられる。 【0045】 【0046】以下に、一般式(1)で表されるシアンカ
プラーの具体的な例示化合物を示すが、本発明はこれに
限定されるものではない。 【0047】 【化11】 【0048】 【化12】【0049】 【化13】 【0050】 【化14】 【0051】 【化15】【0052】 【化16】 【0053】 【化17】【0054】 【化18】 【0055】 【化19】 【0056】 【化20】 【0057】 【化21】【0058】 【0059】 【0060】本発明のシアンカプラーは、通常ハロゲン
化銀1モル当たり1×10-3〜1モル、好ましくは1×
10-2〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。 【0061】まず、本発明の一般式〔S−III〕で表さ
れる化合物について詳細に説明する。 【0062】 【0063】 【0064】 【0065】 【0066】 【0067】 【0068】 【0069】 【0070】 【0071】 【0072】 【0073】 【0074】 【0075】 【0076】 【0077】 【0078】 【0079】 【0080】 【0081】 【0082】 【0083】 【0084】 【0085】 【0086】 【0087】 【0088】 【0089】 【0090】 【0091】 【0092】 【0093】 【0094】 【0095】 【0096】 【0097】 【0098】 【0099】 【0100】 【0101】 【0102】 【0103】 【0104】 【0105】 【0106】 【0107】 【0108】 【0109】 【0110】 【0111】次に、本発明に係る前記一般式〔S−II
I〕で表される化合物について説明する。 【0112】J′で表される2価の有機基としては、例
えばアルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン
基、アリーレン基、複素環基、−J″−NH−基(但
し、J″はアリーレン基を表す。)が挙げられ、これら
の基は置換基を有しても良い。Yで表されるアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基、アルケニル基、ア
ルキニル基、シクロアルケニル基としては、炭素原子数
1〜32の範囲にあるものが好ましい。これらアルキル
基、アルケニル基及びアルキニル基は直鎖でも分岐でも
よい。又、これらの基は置換基を有するものも含む。 【0113】又、Yで表される複素環基としては、含窒
素複素環基が好ましく、例えばピロリル基、ピラゾリル
基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピロリニル基、イミ
ダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピペラジニル基、
ピペリジニル基が挙げられる。これら複素環基は置換基
を有するものも含む。 【0114】以下に、一般式〔S−III〕で表される化
合物の代表的具体例を示す。 【0115】 【化49】【0116】 【化50】【0117】 【化51】【0118】 【0119】 【0120】 【0121】 【0122】 【0123】 【0124】 【0125】 【0126】 【0127】 【0128】 【0129】 【0130】 【0131】 【0132】 【0133】 【0134】 【0135】 【0136】 【0137】 【0138】 【0139】 【0140】 【0141】 【0142】 【0143】 【0144】 【0145】 【0146】 【0147】 【0148】 【0149】 【0150】 【0151】 【0152】 【0153】 【0154】 【0155】 【0156】 【0157】 【0158】 【0159】 【0160】 【0161】 【0162】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の感光性ハロゲン化銀乳剤層にはハロゲン化銀乳剤が含
有される。 【0163】本発明のハロゲン化銀乳剤としては、塩化
銀、臭化銀、沃化銀あるいは混合ハロゲン化銀、例えば
塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃化銀塩沃臭化銀等を適用する
ことができる。これらのハロゲン化銀乳剤は通常の方法
によって製造されるものであり、アンモニア法、中性
法、酸性法、あるいはハロゲン変換法、関数添加法、均
一沈殿法などが適用できる。粒子の平均直径は問わない
が、0.01μm〜5μmが好ましい。別々に形成した
二種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。 【0164】本発明の用いられるハロゲン化銀乳剤は、
通常の方法を用いて化学増感をすることができる。化学
増感には、金錯塩を用いる金増感法、還元性物質を用い
る還元増感法、銀イオンと反応し得る硫黄を含む化合物
や所謂、活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、又、周期表
第VIII族に属する貴金属の塩を用いる増感法などを用い
ることができる。 【0165】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
分光増感を行うことができる。その方法としては、モノ
メチンシアニン、ペンタメチンシアニン、メロシアニ
ン、カルボシアニン等のシアニン系色素類を単独もしく
は組み合わせて、又はそれらとスチリル染料もしくはア
ミノスチルベン化合物等との組み合わせによって行うこ
とができる。 【0166】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、安定剤、カブリ防止剤、界面活性剤、消泡剤、帯電
防止剤、硬膜剤、膜物性改良剤、増白剤、汚染防止剤、
紫外線吸収剤、イラジエーション防止剤等の添加剤を含
有させることができる。これらの各種添加剤については
Research Disclosure 176
巻、No.17643(1978年)に記載されている
ものがすべて利用できる。 【0167】本発明のカラー写真感光材料の支持体は、
目的に応じて適宜選択することができる。例えば、セル
ロースアセテートフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネート
フィルム、又はこれらの積層物、紙、バライタ紙、α−
オレフィンポリマーで被覆された紙、合成紙、ガラス、
金属などがある。 【0168】上記カラー写真感光材料において、バイン
ダー又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、それ以外の親水性コロイド、例えばゼラ
チン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル類等のようなセルロ
ース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコ
ール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド
等の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分
子物質などを混合して用いることができる。 【0169】 【実施例】以下、実施例により本発明の詳細を具体的に
説明するが本発明の実施態様はこれらに限定されるもの
ではない。 【0170】実施例1 紙支持体の片面にポリエチレンをラミネートし、もう一
方の面に酸化チタンを含有するポリエチレンをラミネー
トした支持体上に、以下に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し多層ハロゲン化
銀カラー写真感光材料の試料4156を作製した。塗
布液は下記の如く調製した。 【0171】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)26.7g、色素画像安定
化剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST
−2)6.67g、添加剤(HQ−1)0.67g、イ
ラジエーション防止染料(AI−3)0.33g、高沸
点有機溶媒(DNP)6.67gに酢酸エチル60ml
を加え溶解し、この溶液を20%界面活性剤(SU−
1)7mlを含有する10%ゼラチン水溶液220ml
に超音波ホモジナイザーを用いて乳化分散させてイエロ
ーカプラー分散液を作製した。この分散液を下記条件に
て作製した青感性ハロゲン化銀乳剤(銀8.68g含
有)と混合し第1層塗布液を調製した。 【0172】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。 【0173】また硬膜剤として第2層及び第4層に(H
−1)を、第7層に(H−2)を添加した。塗布助剤と
しては界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を添加
し、表面張力を調製した。なおハロゲン化銀写真感光材
料中の添加量は特に記載のない限り1m2当りのグラム
数を示す。 【0174】 【表1】【0175】 【表2】 【0176】 【化61】【0177】 【化62】 【0178】 【化63】 【0179】 【化64】【0180】 【化65】【0181】 【化66】【0182】 【化67】 【0183】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)4
0℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000ml中に下
記(A液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=3.
0に制御しつつ30分かけて同時添加し、さらに下記
(C液)、及び(D液)をpAg=7.3、pH=5.
5に制御しつつ180分かけて同時添加した。pHの制
御は硫酸又は水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行なっ
た。pAgの制御は、下記組成の制御液を用いた。制御
液の組成は、塩化ナトリウムと硫化カリウムからなる混
合ハロゲン化物塩水溶液であり、塩化物イオンと臭化物
イオンの比は、99.8:0.2とし、制御液の濃度
は、A液、B液を混合する際には、0.1モル/リット
ル、C液、D液を混合する際には1モル/リットルとし
た。 【0184】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml に仕上げた。 【0185】 (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml に仕上げた。 【0186】 (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml に仕上げた。 【0187】 (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml に仕上げた。 【0188】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
a5%水溶液と硫酸マグネシウムの2.0%水溶液を用
いて脱塩を行なった後、ゼラチン水溶液と混合して平均
粒径0.85μm、変動係数(σ/F)=0.07、塩
化銀含有率の99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP
−1を得た。 【0189】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を
用い50℃にて90分化学熟成を行ない、青感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−B)を得た。 【0190】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モル AgX 塩化金酸 0.5mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モル AgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モル AgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.4
3μm、変動係数(σ/F)=0.08、塩化銀含有率
99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。
EMP−2に対し、下記化合物を用いて55℃で120
分化学熟成を行ない、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−
G)を得た。 【0191】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モル AgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モル AgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.5
0μm、変動係数(σ/F)=0.08、塩化銀含有率
99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。
EMP−3に対し、下記化合物を用いて60℃で90分
化学熟成を行ない、赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−
R)を得た。 【0192】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モル AgX 【0193】 【数1】【0194】 【化68】 【0195】このようにして得られた試料は下記の方法
により、評価を行った。 【0196】《相対感度の評価》各試料について赤フィ
ルターを介し0.5秒でセンシトメトリー用の階調露光
を与えた後、以下の現像処理を行った。得られた試料を
光学濃度計(コニカ(株)製PDA−65型)を用いて
濃度測定し感度および最高濃度(Dmax)を求めた。 【0197】《保存性の評価》各試料のそれぞれについ
て塗布後1日後を25℃,60%(相対湿度)の環境下
で3カ月間経時保存後、上記同様に露光、処理を行い両
者の感度を比較した。 【0198】感度比較は塗布後1日の試料の感度を10
0とし3か月保存後の試料の感度を相対感度で表した。 【0199】《露光時の湿度変化による感度変動の評
価》露光時の周囲温度を25℃に一定にし、周囲の湿度
を15%と18%に変化させて感度を比較し、露光時の
周囲湿度の変化による感度変動の試験を行った。感度の
比較は湿度が15%のときの感度を100とし、湿度が
18%のときの感度を相対感度で表した。 【0200】また、得られた試料について、前記と同様
の露光を与えた後、前記処理工程中の発色現像液の発色
現像主薬であるCD−3の量を3.5g/lとした以外
は同様の工程により処理を行い、赤感性感光層の最高濃
度(Dmax′)を測定した。 【0201】また、上記試料4156について、以下
の方法によって色再現性を評価した。 【0202】まず、カラーネガフィルム(コニカカラー
LV−400:コニカ株式会社製)とカメラ(コニカF
T−1 MOTOR:コニカ株式会社製)を用いてマク
ベス社製カラーチェッカーを撮影した。続いて、カラー
ネガ現像処理(CNK−4:コニカ株式会社製)を行な
い、得られたネガ像をコニカカラープリンターCL−P
2000(コニカ株式会社製)を用いて上記試料No.
1〜20に82mm×117mmの大きさにプリント
し、前記と同様にして実技プリントを得た。プリントの
際のプリンター条件は、カラーチェッカー上の灰色がプ
リント上で灰色になるように各試料毎に設定を行なっ
た。 【0203】得られた実技プリントについて、色再現性
を目視により評価した。 【0204】結果を表にまとめて示した。 【0205】処理条件は下記の通りである。 【0206】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安定化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒 発色現像液 純水 800ml トリエタノールアミン 10g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2g 亜硫酸カリウム 0.3g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム塩 1.0g ジエチレングリコール 10g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミド エチル−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3) 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体) 1.0g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.10に
調整する。 【0207】 漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム (40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.7に調整する。 【0208】 安定化液 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.2g 1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン 0.3g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g o−フェニルフェノールナトリウム 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体)1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又は水酸化カリ
ウムでpH=7.0に調整する。 【0209】 【表5】【0210】 【化69】 【0211】 【0212】 【0213】 【0214】 【0215】 【0216】 【0217】 【0218】 【0219】 【0220】 【表5】【0221】表5から明らかなように、本発明外のシア
ンカプラーと本発明外のHBSを使用した試料No.4
1及びNo.42は、感度、最高濃度、生保存性、露光
時の湿度依存性、処理変動性、色再現性とも充分とは言
い難い。また、本発明外のシアンカプラーと本発明のH
BSを使用した試料No.43及びNo.44は、最高
濃度、色再現性に若干の改善が認められるが、生保存
性、露光時の湿度依存性とも十分とは言い難い。 【0222】一方本発明のシアンカプラーと本発明外の
HBSを使用した試料No.45は、発色性、生保存性
若干の効果が認められるが、処理変動性、色再現性とも
十分とは言い難い。 【0223】これに対し本発明の試料No.46〜試料
No.56は、何れも感度、最高濃度が高く、生保存性
が良好であり、露光時の湿度依存性、処理変動性、色再
現性についても非常に良好である。 【0224】 【0225】 【0226】 【0227】 【0228】 【0229】 【0230】 【0231】 【0232】 【0233】 【0234】 【発明の効果】本発明により、感光材料の生保存性、露
光時の湿度依存性、発色性、色再現性に優れ、しかも処
理変動性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提
供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03C 7/396 G03C 7/396 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/38 G03C 7/388 G03C 7/392 G03C 7/396

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層、及び赤感性ハロゲン化銀乳
    剤層を含む写真構成層を有し、該赤感性ハロゲン化銀乳
    剤層に下記一般式(1)で表されるシアンカプラーの少
    なくとも一種を含有し、かつ該赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層に下記一般式〔S−III〕で表される化合物の少なく
    とも一種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1は分岐アルキル基、置換アルキル基、置換
    アリール基または複素環基を表し、R2は置換基を表
    し、X1は水素原子またはハロゲン原子を表す。〕 【化2】 〔式中、J′は2価の有機基を表し、Yはアルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキ
    ニル基、シクロアルケニル基、複素環基を表す。〕
JP18925695A 1995-07-25 1995-07-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料 Expired - Fee Related JP3528064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18925695A JP3528064B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18925695A JP3528064B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0934069A JPH0934069A (ja) 1997-02-07
JP3528064B2 true JP3528064B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=16238256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18925695A Expired - Fee Related JP3528064B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3528064B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006022405A1 (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Fujifilm Corporation ハロゲン化銀カラー写真感光材料及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0934069A (ja) 1997-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3131662B2 (ja) カラープルーフの作製方法
JPS6346439A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP3528064B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2990283B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料によるカラー画像の形成方法
JP3503008B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP3236461B2 (ja) 写真用シアンカプラー
JPH08248593A (ja) 写真要素
JPH0820716B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JP3358037B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPH09222707A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP3491215B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP3401695B2 (ja) 新規のハロゲン化銀カラー写真感光材料用シアンカプラー
JP3451509B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0950099A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2711452B2 (ja) 色再現性の優れたハロゲン化銀写真感光材料
JP3104020B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0619514B2 (ja) 直接ポジ画像形成ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0531643Y2 (ja)
JPH0619515B2 (ja) 直接ポジ画像形成用ハロゲン化銀写真感光材料
JPS63311245A (ja) 抑制剤を含有するハロゲン化銀写真感光材料
JPH09222705A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH08262657A (ja) 疑似立体画像用ハロゲン化銀カラー感光材料及びこれを用いた画像形成方法
JP2001249435A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0869067A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JPH0934068A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees