JP3526330B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP3526330B2
JP3526330B2 JP28025494A JP28025494A JP3526330B2 JP 3526330 B2 JP3526330 B2 JP 3526330B2 JP 28025494 A JP28025494 A JP 28025494A JP 28025494 A JP28025494 A JP 28025494A JP 3526330 B2 JP3526330 B2 JP 3526330B2
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acid
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌荒れ、特に脂性の肌
荒れの改善効果に優れ、肌のキメを整えることができ、
しかも安全な皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】肌荒れ
は非常に多くの人が体験する肌トラブルであり、化粧料
等による対処が行われている。通常、肌荒れといえば乾
燥性のものをいい、皮脂分泌が不足しがちな頬や口元な
どに発生しやすく、乾いてカサカサで、白く粉をふいた
ような肌状態になる。このような乾燥性肌荒れには、角
層中の水溶性成分NMFや細胞間脂質、特にセラミド量
の減少が関与していることが知られており、これに対処
するには、減少した成分を外用的に補充する方法、例え
ばセラミドと2−ケトオクタン酸、グリコール酸、乳酸
等のα−ヒドロキシ酸を組合わせて用いる方法(特開平
6−157283号)などが有効である。
【0003】一方、このような乾燥性肌荒れ以外に、脂
性肌荒れともいうべきタイプの肌荒れも存在する。脂性
肌荒れは、主に皮脂分泌の盛んな部分に発生し、皮脂が
多く、皮溝、皮丘などのキメが不明瞭になり、鱗片状の
落屑を伴うという肌状態になる。このような脂性肌荒れ
(脂漏性の皮膚炎)の発生には、皮脂や細菌、ビタミン
代謝などが関与すると考えられているが詳細は不明であ
る。また、乾燥性肌荒れの場合と同様な処置をしても、
充分な効果は得られない。
【0004】脂性肌荒れにビタミンD3 誘導体が有効で
あることが知られているが(特開昭62−169711
号)、ビタミンD類には過剰症の問題があり、安全性や
効果の面で満足できるものではなかった。また、皮脂分
泌過剰に対してヒドロキシ酸が有効であることが知られ
ているが(特開平6−192032号)、脂性肌荒れに
対する効果については知られていなかった。
【0005】従って、本発明は、安全で、脂性肌荒れの
改善効果に優れた皮膚化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のカルボン酸と
アミド誘導体を組合わせて用いれば、安全性及び脂性肌
荒れ改善効果に優れた皮膚化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)一般式(1); R1-(CH2)n-COOH ・・・・(1) (式中、R1 はヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエ
チル基、2−ヒドロキシエチル基、1,2−ジヒドロキ
シエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキ
シブチル基、1−ヒドロキシペンチル基、1−ヒドロキ
シへキシル基、1−ヒドロキシヘプチル基又は1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル基を示し、nは7〜10の数
を示す)で表わされるカルボン酸、並びにその塩、エス
テル誘導体及びアミド誘導体から選ばれる化合物、 (B)一般式(2)
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R2 は炭素数10〜26の直鎖又
は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R3
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭
化水素基を示し、Y及びZはそれぞれ水素原子又は-(CH
2)n-OH(nは1〜3の数を示す)を示し、Aは単結合又
は-O-CH2-(但し、酸素原子はR2 と結合する)を示
す〕で表わされるアミド誘導体を含有する皮膚化粧料を
提供するものである。
【0010】本発明で用いられる成分(A)のカルボン
酸は前記一般式(1)で表わされるものである。式中、
1 はヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、
2−ヒドロキシエチル基、1,2−ジヒドロキシエチル
基、1−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル
基、1−ヒドロキシペンチル基、1−ヒドロキシへキシ
ル基、1−ヒドロキシヘプチル基又は1−ヒドロキシ−
1−メチルエチル基であり、特に末端(ω位)からω−
6位にヒドロキシル基が置換した直鎖アルキル基が好ま
しい。また、nは7〜10の数を示す。
【0011】R1 とnの具体的な組合わせは、n=7で
ある場合にR1 が1−ヒドロキシプロピル基;n=8で
ある場合にR1 がヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ
エチル基又は1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基;n
=9である場合にR1 がヒドロキシメチル基;n=10
である場合にR1 がヒドロキシメチル基又は1−ヒドロ
キシヘプチル基であるのが好ましく、特に、n=8であ
る場合にR1 が1−ヒドロキシエチル基;n=9である
場合にR1 がヒドロキシメチル基であるのが好ましい。
【0012】また、成分(A)は、このようなカルボン
酸の塩、エステル誘導体、アミド誘導体であってもよ
い。カルボン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩等のアルカリ土類
金属塩;アンモニウム塩;トリエチルアミン塩等のアル
キルアミン塩;トリエタノールアミン塩、トリイソプロ
パノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;リジン
塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩;グアニジン塩;グル
コサミン塩等の糖アミン等を挙げることができ、特にア
ンモニウム塩、アルカノールアミン塩及びアミノ酸塩が
好ましい。これらのカルボン酸の塩は、あらかじめ公知
の方法により塩としたものを用いることができ、また、
前記カルボン酸と塩基とをそれぞれ別個に添加し、組成
物中で塩を形成せしめてもよい。
【0013】カルボン酸のエステル誘導体としては、メ
チル、エチル等のアルキルエステル;2−エチルヘキシ
ル等の分岐のアルキルエステル;ベンジル等の芳香環を
含むアリールエステル;グリセリン、プロピレングルコ
ール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールとの
エステルなどが挙げられる。
【0014】また、カルボン酸のアミド誘導体として
は、アンモニアとの反応によって得られるアミド;メチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミンなどとの反応
によって得られるアルキルアミド;モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンなどとの反応によって得られる
ヒドロキシル基によって置換されたアルキルアミド;グ
リシン、フェニルアラニン等のアミノ酸との反応によっ
て得られるアミド等が挙げられる。
【0015】成分(A)として、好ましい化合物として
は、例えば9−ヒドロキシノナン酸(9−Hydrox
ynonanoic acid)、10−ヒドロキシデ
カン酸(10−Hydroxydecanoic ac
id)、10,11−ジヒドロキシウンデカン酸(1
0,11−Dihydroxyundecanoica
cid)、9−ヒドロキシウンデカン酸(9−Hydr
oxyundecanacid)、10−ヒドロキシウ
ンデカン酸(10−Hydroxyundecanoi
c acid)、10−ヒドロキシウンデカン酸ナトリ
ウム(Sodium 10−Hydroxyundec
anoate)、10−ヒドロキシ−10−メチルウン
デカン酸(10−Hydroxy−10−methyl
undecanoic acid)、11−ヒドロキシ
ウンデカン酸(11−Hydroxyundecano
ic acid)、11−ヒドロキシウンデカン酸ナト
リウム(Sodium 11−hydroxyunde
canoate)、11−ヒドロキシウンデカンアミド
(11−Hydroxyundecanamide)、
11−ヒドロキシウンデカン酸エチル(Ethyl 1
1−Hydroxyundecanoate)、12−
ヒドロキシドデカン酸(12−Hydroxydode
canoic acid)、13−ヒドロキシトリデカ
ン酸(13−Hydroxytridecanoic
acid)、14−ヒドロキシテトラデカン酸(14−
Hydroxytetradecanoic aci
d)、N−(2−ヒドロキシエチル)−11−ヒドロキ
シウンデカンアミド〔N−(2−Hydroxyeth
yl)−11−hydroxyundecanamid
e〕、N−(11−ヒドロキシウンデカノイル)−グリ
シン〔N−(11−hydroxyundecanoy
l)glycine〕、9−ヒドロキシウンデカン酸ト
リイソプロパノールアミン(Triisopropan
olamine9−hydroxyundecanoa
te)、10−ヒドロキシウンデカン酸トリエタノール
アミン(Triethanolamine 10−hy
droxyundecanoate)、10−ヒドロキ
シウンデカン酸アルギニン塩(Arginine 10
−hydroxyundecanoate)、10−ヒ
ドロキシウンデカン酸アンモニウム(Ammonium
10−hydroxyundecanoate)、1
1−ヒドロキシウンデカン酸トリエタノールアミン(T
riethanolamine 11−hydroxy
undecanoate)、11−ヒドロキシウンデカ
ン酸アルギニン塩(Arginine 11−hydr
oxyundecanoate)、11−ヒドロキシウ
ンデカン酸アンモニウム(Ammonium 11−h
ydroxyundecanoate)、12−ヒドロ
キシドデカン酸トリエタノールアミン(Trietha
nolamine 12−hydroxydodeca
noate)、12−ヒドロキシステアリン酸(12−
Hydroxystearic acid)等を挙げる
ことができ、市販のものをそのまま使用することができ
る。
【0016】成分(A)としては、前記のカルボン酸、
並びにその塩、エステル誘導体及びアミド誘導体から選
ばれる1種又は2種以上を用いることができ、全組成中
に0.001〜50重量%(以下、単に%で示す)配合
するのが好ましく、特に0.01〜30%、更に0.1
〜10%配合すると、より高い効果が得られ、感触も良
好であるので好ましい。
【0017】本発明で用いられる成分(B)のアミド誘
導体は前記一般式(2)で表わされるものである。式
中、R2 は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又
は不飽和の炭化水素基を示すが、その具体例としては、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシ
ル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、2−エチルオ
クチル基、3−エチルオクチル基等のアルキル基;オレ
イル基、リノレイル基等のアルケニル基;アントラセニ
ル基等の脂環式炭化水素基;ジフェニルメチル基、ナフ
チル基等の芳香族炭化水素基が挙げられる。また、R3
は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の
炭化水素基を示すが、その具体例としては、ノニル基、
2−メチルオクチル基等のアルキル基;メシチル基等の
芳香族炭化水素基;及び前記の炭化水素基のうち、炭素
数25までのものが挙げられる。R2 としては炭素数1
2〜18のアルキル基が好ましく、R3 としては炭素数
9〜17のアルキル基が好ましい。
【0018】かかるアミド誘導体(2)は、公知の方法
〔例えば、ポリッシュ・ジャーナル・オブ・ケミストリ
ー(Pol.J.Chem.)52,1059(197
8);同52,1283(1978);特開昭54−1
17421号、同54−144308号、同54−14
7937号公報〕に準じて製造することができる。すな
わち、次に示される反応式に従って、グリシジルエーテ
ル(3)とアルカノールアミン(4)から得られる化合
物(5)をアシル化し、次いでエステル基を選択的に加
水分解することによって製造することができる。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R2 、R3 、Y及びZは前記と同
じ意味を有し、Z′はZが-(CH2)n-OHの場合はZから水
素原子を除いたアニオン基を示し、Zが水素原子の場合
は単結合を示す〕
【0021】かかるアミド誘導体のうち特に好ましいも
のとしては次の一般式(2−a)及び一般式(2−b)
で表わされるものである。
【0022】
【化4】
【0023】〔式中、R2 及びR3 は前記と同じ意味を
有する〕
【0024】本発明において(B)成分のアミド誘導体
は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、
全組成中に0.001〜50%配合するのが好ましく、
特に0.01〜30%、更に0.1〜10%配合するの
が好ましい。
【0025】本発明の皮膚化粧料には、成分(A)及び
(B)に加え、更にステロール類を配合すると、本発明
の効果をより高めることができるので好ましい。かかる
ステロール類としては、例えばコレステロール;コレス
テロールイソステアレート、コレステロールパルミテー
ト等のコレステロール脂肪酸エステル;プロビタミンD
3 、カンペステロール、スチグマスタノール、スチグマ
ステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナ
ステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ
−シトステロール、スチグマステノール、サルガステロ
ール、アベナステロール、エルゴスタノール、シトステ
ロール、コルピステロール、コンドリラステロール、ポ
リフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスポ
ンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、
エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒ
ドロエルゴマテロール、ブラシカステロール、24−メ
チレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロー
ル、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コ
レスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7
−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒド
ロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリ
エン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノー
ル、エルゴスチロール、7−デヒドオロコレステロー
ル、24−デヒドロコレスタジオン−3β−オール、エ
キレニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジ
オール、アンドロスト−4−エン−3β、17β−ジオ
ール、デヒドロエピアンドロステロン及びこれらの混合
物等が挙げられる。
【0026】これらのステロール類のうち、コレステロ
ール、コレステロールイソステアレート、植物ステロー
ル、プロビタミンD3 、5−ジヒドロコレステロールが
好ましく、特にコレステロール、コレステロールイソス
テアレートが好ましい。
【0027】ステロール類は、1種又は2種以上を組合
わせて用いることができ、全組成中に0.01〜10%
配合するのが好ましく、特に0.05〜5%、更に0.
1〜2%配合すると、感触がより優れたものとなるので
好ましい。
【0028】本発明の皮膚化粧料には、更に油分、水、
界面活性剤等の通常化粧料に用いられる成分を加え、乳
化型、分散型、二層型、可溶化型、ジェル等の所望の剤
型にすることができ、化粧水、乳液、クリーム、パック
剤、ファンデーション等にすることができる。
【0029】油分としては、例えば一般式(6)
【0030】
【化5】
【0031】(式中、Z1 及びZ2 の一方はR5-Y1-を、
他方はヒドロキシル基又はR6-Y-を示す。R4 、R5
びR6 は合計炭素数が13〜40の炭化水素基を示し、
その炭化水素基はシリコーン残基で置換していてもよ
い。X及びY1 は酸素原子又は基-COO- を示す)で表わ
されるグリセリン誘導体及び通常化粧料に用いられる油
剤を用いることができる。油剤としては、特に制限され
ないが、例えばアボガド油、ツバキ油、マカデミアナッ
ツ油、オリーブ油、ホホバ油等の植物油;牛脂、豚脂、
卵黄脂等の動物油;オレイン酸、イソステアリン酸等の
脂肪酸;ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール
等のアルコール類;2−エチルヘキサン酸セチル、パル
ミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オ
クチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチ
ルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、ミ
リスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセ
ロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリル等のエステル類;ジメチルポリシ
ロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメ
チルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、
固形パラフィン等の炭化水素等が挙げられる。これらの
油分を配合する場合には、皮膚化粧料中に0.01〜9
9.99%配合するのが好ましく、特に0.1〜99%
配合するのが好ましい。
【0032】水は、エタノールや水溶性多価アルコール
とともに基剤として用いることができる。特に水溶性多
価アルコールを用いると、更なる保湿能が得られ好まし
い。この水溶性多価アルコールとしては、分子内にヒド
ロキシル基を2以上含有するもの、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレング
リコール、グリセリン及びジグリセリン、トリグリセリ
ン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、グルコー
ス、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトー
ス、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、
スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元ア
ルコールなどを挙げることができ、これらは1種以上を
用いることができる。これらの水、エタノール、水溶性
多価アルコールを配合する場合、皮膚化粧料中における
配合量は剤型に応じて適宜設定することができるが、通
常はこれらの合計が0.01〜75%となるように配合
するのが好ましく、特に0.1〜25%配合するのが好
ましい。
【0033】本発明の皮膚化粧料を乳化型、可溶化型等
にする場合、界面活性剤を配合することが好ましい。こ
の界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アル
キルグリセリルエーテル等を挙げることができ、これら
は1種以上を用いることができる。これらの界面活性剤
を配合する場合には、皮膚化粧料中に0.01〜50%
配合するのが好ましく、特に0.1〜30%配合するの
が好ましい。
【0034】本発明の皮膚化粧料には、油剤又は界面活
性剤として更にシリコーン類を配合することができる。
このシリコーン類としては、通常化粧料に配合されるも
のであれば特に制限されるものではなく、例えばオクタ
メチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサ
ン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチル
シロキシケイ酸、更には、ポリエーテル変性シリコー
ン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキル
グリセリルエーテル変性シリコーン等の変性シリコーン
などを挙げることができる。これらのシリコーン類を配
合する場合、皮膚化粧料中における配合量は、ジメチル
ポリシロキサン等、油分として用いる場合、ポリエーテ
ル変性シリコーン等、界面活性剤として用いる場合、そ
れぞれに応じ、非シリコーン系の油分又は界面活性剤と
の合計量が前述の量となるよう調整すればよい。
【0035】本発明の皮膚化粧料には、更に粉体を配合
し、ファンデーション等のメークアップ化粧料とするこ
とができる。この粉体としては、例えばマイカ、タル
ク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメ
チルシルセスキオキサン等の体質顔料、パール等の無機
顔料、赤色202、赤色226、黄色4、アルミニウム
レーキ等の有機顔料、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化鉄等の紫外線防御用の無機粉体などを挙げることが
できる。これらの粉体は、メチルハイドロジェンメチル
ポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポ
リシロキサン等によるシリコーン処理、パーフルオロア
ルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によ
るフッ素処理、N−アシルグルタミン酸等によるアミノ
酸処理、レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、ア
ルキルリン酸エステル処理等をしたものを用いることも
できる。これらの粉体を配合する場合、皮膚化粧料中に
おける配合量は剤型に応じて適宜設定することができる
が、通常は0.1〜50%配合するのが好ましく、特に
1〜30%配合するのが好ましい。
【0036】また、本発明の皮膚化粧料には、本発明の
目的を損なわない範囲において、通常化粧品、医薬部外
品、医薬品等に配合される各種成分を配合することがで
きる。このような成分としては、例えば硫酸マグネシウ
ム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウ
ム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルアルコー
ル、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセル
ロース、ゼラチン、トラガントガム、キサンタンガム、
ヒアルロン酸、チューベロース抽出液、アガロース、ア
ルギン酸ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン等の防腐
剤、紫外線吸収剤、色素、薬効成分、香料等を挙げるこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の皮膚化粧料は、肌荒れ、特に脂
性肌荒れを改善する効果に優れ、肌のキメを整えること
ができ、しかも安全性にも優れたものである。
【0038】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0039】実施例1 表1に示す組成の皮膚化粧料を常法により製造し、その
肌荒れ改善効果及び肌のキメを整える効果を評価した。
結果を表2に示す。
【0040】(評価方法) (1)肌荒れ改善効果:20〜29才の女性パネラー1
2名に表1に示す皮膚化粧料を6週間塗布した。塗布前
及び塗布後の皮膚の状態をダイレクトスキンアナライザ
ー(SCALAR社製)(×200倍)でそれぞれ10
ケ所観察し、得られた画像を輝度により2値化し、高輝
度領域の面積を、落屑して白化した部分の面積として定
量した。評価は塗布前の白化した部分の面積からの改善
の度合いとして下記式によって行い、その平均値によ
り、以下の基準で示した。
【0041】
【数1】
【0042】◎;改善度が50%以上。 ○;改善度が30〜50%。 △;改善度が10〜30%。 ×;改善度が10%未満。
【0043】(2)肌のキメを整える効果:20〜29
才の女性パネラー12名に表1に示すコントロールの皮
膚化粧料を顔の右側に、本発明品又は比較品を顔の左側
に6週間塗布してもらった後、左右頬部のレプリカ(シ
リコーン樹脂、トシコンインジェクション、東芝シリコ
ーン社製)をとった。実体顕微鏡に接続したTVカメラ
によりレプリカ面を画像に取り込み、3D−SKIN
SCANNER(一丸ファルコス社製)を用いて、皮溝
・皮丘の形状解析を行った。皮溝・皮丘に由来する凹凸
型のピーク数及びその間隔を、左右頬部で比較し、明確
なピーク数の増加と、ピーク間隔の減少がみられた場合
に有効、明確な差が認められない場合に無効と評価し
た。結果をそれぞれの評価した人数として示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実施例2 以下に示す組成のローションを常法により製造した。得
られたローションは、脂性肌荒れの改善効果に優れ、肌
のキメを整えることができ、しかも安全性も良好であっ
た。
【0047】
【表3】 (成分) (%) 10−ヒドロキシウンデカン酸アルギニン塩 1.5 アミド誘導体2*2 0.6 イソステアリルアルコール 0.8 ポリオキシエチレンメチルグルコシド(20EO) 0.5 ポリエチレングリコール1000 4.0 グリセリン 4.5 グリシンベタイン 0.2 水酸化ナトリウム 0.05 メチルパラベン 0.1 エタノール 5.0 ポリオキシエチレン(40EO)硬化ヒマシ油 3.5 水 残 部 香料 微 量 計 100.0 *2:N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−N− 2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド 〔一般式(2)中、R2=-C16H33、R3=-C15H31、A=-O-CH2-、Y=H、Z= -CH2CH2OH〕
【0048】実施例3 以下に示す組成の乳液を常法により製造した。得られた
乳液は、脂性肌荒れの改善効果に優れ、肌のキメを整え
ることができ、しかも安全性も良好であった。
【0049】
【表4】 (成分) (%) 12−ヒドロキシドデカン酸 1.5 アミド誘導体1*1 2.0 アミド誘導体2*2 0.5 アミド誘導体3*3 0.5 ポリオキシエチレン(60EO)硬化ヒマシ油 1.0 モノステアリン酸ソルビタン 0.5 スクワラン 4.0 ステアリン酸 1.0 アルケニルコハク酸モノコレステリル 0.1 グリセリン 3.0 プロピレングリコール 1.0 メチルパラベン 0.3 水 残 部 香料 微 量 計 100.0 *1:実施例1と同じ *2:実施例2と同じ *3:N−(3−テトラデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−N− 2−ヒドロキシエチルデカナミド 〔一般式(2)中、R2=-C14H29、R3=-C9H19、A=-O-CH2-、Y=H、Z=-C H2CH2OH〕
【0050】実施例4 以下に示す組成のジェルを常法により製造した。得られ
たジェルは、脂性肌荒れの改善効果に優れ、肌のキメを
整えることができ、しかも安全性も良好であった。
【0051】
【表5】 (成分) (%) アミド誘導体2*2 0.4 11−ヒドロキシウンデカン酸エチル 1.2 シリコーンKF96A(6cs)(信越化学社製) 4.0 ポリオキシエチレン変性シリコーンSH3771E (東レ・ダウコーニング社製) 0.5 ポリオキシエチレン(40EO)硬化ヒマシ油 0.2 キサンタンガム 0.1 アラントイン 0.1 ポリアクリル酸ビニル 0.2 KOH 0.05 エタノール 12.0 リン酸水素2Na 0.3 コハク酸 0.15 メチルパラベン 0.2 1,3−プロパンジオール 1.0 水 残 部 香料 微 量 計 100.0 *2:実施例2と同じ
【0052】実施例5 以下に示す組成の乳液を常法により製造した。得られた
乳液は、脂性肌荒れの改善効果に優れ、肌のキメを整え
ることができ、しかも安全性も良好であった。
【0053】
【表6】 (成分) (%) N−(11−ヒドロキシウンデカノイル)グリシン 1.0 アミド誘導体2*2 2.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタン 1.5 モノステアリン酸ソルビタン 0.5 コレステロール 0.5 エタノール 8.0 ポリオキシエチレンメチルグルコシド(20EO) 1.0 ナイロンパウダー 3.0 グリセリン 1.0 p−フェノールスルホン酸亜鉛 0.4 ポリアクリル酸ビニル 0.2 水酸化カルシウム 0.05 水 残 部 香料 微 量 計 100.0 *2:実施例2と同じ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1); R1-(CH2)n-COOH ・・・・(1) (式中、R1 はヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエ
    チル基、2−ヒドロキシエチル基、1,2−ジヒドロキ
    シエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキ
    シブチル基、1−ヒドロキシペンチル基、1−ヒドロキ
    シへキシル基、1−ヒドロキシヘプチル基又は1−ヒド
    ロキシ−1−メチルエチル基を示し、nは7〜10の数
    を示す)で表わされるカルボン酸、並びにその塩、エス
    テル誘導体及びアミド誘導体から選ばれる化合物、 (B)一般式(2) 【化1】 〔式中、R2 は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽
    和又は不飽和の炭化水素基を示し、R3 は炭素数9〜2
    5の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示
    し、Y及びZはそれぞれ水素原子又は-(CH2)n-OH(nは
    1〜3の数を示す)を示し、Aは単結合又は-O-CH2-
    (但し、酸素原子はR2 と結合する)を示す〕で表わさ
    れるアミド誘導体を含有する皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)を0.001〜50重量%、
    成分(B)を0.001〜50重量含有する請求項1記
    載の皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、ステロール類を含有する請求項1
    又は2記載の皮膚化粧料。
  4. 【請求項4】 ステロール類が、コレステロール、コレ
    ステロールイソステアレート、植物ステロール、プロビ
    タミンD3 及び5−ジヒドロコレステロールから選ばれ
    るものである請求項3記載の皮膚化粧料。
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