JP3524095B2 - 医用のはさみ - Google Patents

医用のはさみ

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JP3524095B2 JP51945794A JP51945794A JP3524095B2 JP 3524095 B2 JP3524095 B2 JP 3524095B2 JP 51945794 A JP51945794 A JP 51945794A JP 51945794 A JP51945794 A JP 51945794A JP 3524095 B2 JP3524095 B2 JP 3524095B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本願発明は、請求の範囲１の前提部分に述べたように
特に内視鏡検査による手術において使用するための医用
のはさみに関する。
特に内視鏡検査による手術において使用される医用の
はさみは、文献（DE−Ｕ−9007356）によって知られて
いる。これらのはさみは、固定ハンドル及び可動ハンド
ルとからなる把持部分と、前記固定ハンドルに連結され
ている外部筒と、この外部筒の内部に移動可能に案内さ
れている引張部材とを有している。該引張部材は、はさ
みのはさみあごにおける２つのはさみ部材の少なくとも
１つを作動させるものであり、前記可動ハンドルに連結
されている。
従来の技術 周知の一般的なはさみは、固定ハンドル及び可動ハン
ドルとからなる把持部分を具備している。外部筒は、前
記固定ハンドルに取り付けられている。前記外部筒内部
は、引張ロッドが移動可能に案内される。この引張ロッ
ドは、はさみの２つのはさみ部材の少なくとも１つを作
動させるものであり、前記可動ハンドルに連結されてい
る。
いくつかの理由としては、一般的な医用のはさみを容
易に分解できることが好ましい。特にはさみ部材の品質
を良くするために、検査部品の交換と同様に検査部品を
清掃及び殺菌するためである。しかしながら、従来の技
術の状態におけるはさみは、分解ができないか、または
困難であり、更に分解したはさみを再び組み立てること
が困難である。
掃除をして組立てを行うために分離するための蝶番式
の継手を有する医用のはさみは、文献（DE−Ｕ−890509
9）によって知られている。しかしながら、これらのは
さみは、本願発明の請求の範囲１の前段部分で述べられ
ているはさみの分野とは他の分野のはさみである。しか
も前記文献によって知られているはさみは、蝶番式の継
手が人体に挿入されている間に故意にではなくとも離さ
れてしまうという欠点を有している。
発明の説明 本願発明の目的は、請求の範囲１の前段部分で述べて
いるように、特に内視鏡検査による手術において使用す
るための医用のはさみの改良に関する。本願発明は、医
用のはさみの再組立てが容易であり、一方同時に、はさ
みが正確に機能を果たすことを確保し、かつ、付加的な
測定の要求なしに組み立てることが可能である。
本願発明の目的を解決するためには、請求の範囲１に
よって可能である。更に、本発明の改良は、請求の範囲
２乃至14の主題である。
本願発明の特徴は差込ピン部材が外部筒の差込挿入部
材に挿入することが可能であって、差込部材に対しては
さみ部材の少なくとも１つの部材が連結され、かつ、前
記差込部材が引張ロッドに対して移動することが可能な
引張ロッドの末端部に配置されていることである。外部
筒と引張ロッドの差込継手は、外部筒に対して引張ロッ
ドを容易に移動させることを確実なものにするだけでな
く、差込ピン部材によって規定されている回転位置の整
列をも確実に行うことができ、また、外部筒が引張ロッ
ドの内部へ正確に挿入させることを可能とし、かつ、組
立てのときに確実に、２つの部材を相互に取り付けられ
ることをも可能にする。
スプリングクランプ部材は、前記把持部分が取り付け
られたときに正確に合致した状態で組み合わされる。前
記スプリングクランプ部材は前記外部筒に取り付けられ
て、前記蝶番式の継手が、はさみが組み立てられた状態
のまま離されることがないことを確実なものとする。
さらに、本願発明の改良においては、外部筒は、挿入
された引張ロッドを有し、連結部材によって把持部分に
連結されている。この場合、前記引張ロッドの基端部分
は、前記把持部分の可動ハンドル内のスプリングキャッ
チ部材に固定されている。本実施例は、把持部分に対し
て完全に連結させることを保証し、一方実例として挿入
された引張ロッドを有する外部筒が回転するための自由
度のすべてを確保している。
図面の簡単な説明 本願発明は、範囲を制限する目的がない実施例の中で
述べられている。
本願発明は、全ての発明の詳細部分の開示に関して明
確に言及するように、付随的な図面を参照しながら好ま
しい実施例を用いて述べられている。
第１図は、医用のはさみの部分断面図であり、 第２図は、第１図のｘ部分を詳細に示す図であり、 第３図は、引張ロッド及び外部筒の基端部の連結部を示
す図であり、かつ、 第４図は、引張ロッド及び外部筒の基端部の連結部を示
す図である。
好ましい実施例の説明 第１図は、本発明に従って改良された医用のはさみの
一部を切断した状態の側面図である。前記医用のはさみ
は、特に内視鏡検査による手術で用いられる。前記医用
のはさみは把持部分１を有し、該把持部分１は固定ハン
ドル11及び可動ハンドル12とを備えている。該可動ハン
ドル12は、詳細には図示されていないが、継手121によ
って前記固定ハンドル11に対して蝶番式に揺動可能に連
結されている。
前記固定ハンドル11は、前記医用のはさみの基端部と
対向して配置され、該基端部は螺旋状溝（外側溝）13が
形成されている。該螺旋状溝13に、内側溝を有するスク
リュー部材21がねじ込まれている。該スクリュー部材21
は、ハンドルエレメント23に対して螺合して連結されて
いる。該ハンドルエレメント23は、医用のはさみ１の外
部筒２に堅く接合されている。
前記の各スクリュー部材21及び固定ハンドル11に対す
る外部筒及び前記ハンドルエレメント23の回転位置を、
規定された回転位置に設定するために、少なくとも１つ
のボール22がスプリングによって前記スクリュー部材21
に対応した複数の凹部に詰め込まれて確保され位置が固
定される。前記外部筒２及び前記スクリュー部材21とを
固定することができるいくつかの相対回転位置は、前記
凹部とこれらの角度によって規定されている。
当然、前記ボールで係止する代わりに、他の係止連結
具によって規定された角度に外部筒２及びスクリュー部
材21とを係止することができる。更に、係止連結具によ
って係止した場合には、ハンドル11及び外部筒２とが図
示するように、摩擦結合による固着を回避することが可
能となる。
引張ロッド３は、外部筒２が静止用ハンドル11の回動
に従って回転可能に前記外部筒２の内側に案内されてい
る。このことは、第２図と第３図で説明される。前記引
張ロッド３は、可動ハンドル12に連結されている。はさ
み部材41,42は、前記はさみの末端部に設けられてお
り、いわゆるはさみあごを形成し、かつ、以下に説明す
るように前記引張ロッド３を移動することによって、動
作すなわち開閉が行われる。
更に、前記はさみ部材41,42は、回動によって各用途
に適応した回転位置に設定されるように前記把持部分１
に対して位置決めされる。
第２図は、移動可能なはさみ部材41,42の動作を説明
するために、第１図のｘ部分の詳細図である。
第３図は、前記引張ロッド３及び外部筒２との差込継
手を示す斜視図である。差込ピン部材31は、外部筒２の
内側の差込挿入部材24の内部に挿入することができ、前
記引張ロッド３に対して移動可能であるように前記引張
ロッド３の末端部に設けられている。前記２つのはさみ
部材41,42は、差込ピン部材31に連結されている。前記
はさみ部材41,42は、ピボット部材43,44（第２図）で示
すように作動する。
前記差込ピン部材31及び差込挿入部材24との間におけ
る差込動作を行うため、前記差込ピン部材31は、引張ロ
ッド３が作動してはさみ部材41,42の開閉動作を行うこ
とができるように外部筒２に固定されている。同時に、
引張ロッド３は、外部筒２の回転に従う。
当然、この技術分野における当業者に知られているよ
うに、いわゆるはさみあごの他の実施例においても、こ
の構成に使用することができる。特に、はさみあご、す
なわち、はさみ部材41,42は、一方の部材が差込ピン部
材31に堅く連結されて、はさみあごを開くときに揺動す
ることがないように固定され、一方他の部材が引張ロッ
ド３の移動によって揺動するように設計することができ
る。
前記外部筒２と把持部分１との相対的な回転の間に比
較的細い引張ロッド３のねじれを防止するために、引張
ロッド３は第４図で示すように、外部筒２の基端部が配
置されている。
第４図に示すように、引張ロッド３は、相互に対向し
ている２つの平面部分を有する。引張ロッド３は、前記
２つの平面部分によって外部筒２の基端部分に挿入する
ことができる。参照番号15は、クランプ部材14の２つの
半分部分に引張ロッド３の平面部分の方向へ与圧を加え
るスプリングを表わしている。
更に、前記引張ロッド３の基端部分は、把持部分１の
可動ハンドル12のスプリングキャッチ部材51に固定され
るように設計されている。この目的のために、引張ロッ
ド３は、基端部分に球面状に形成されている。前記はさ
みあごの開放が固定ハンドル11に対する可動ハンドル12
の特定の位置によって調整することができるように、前
記スプリングキャッチ部材51は作動部材５によって引張
ロッド３の長軸方向に移動することが可能である。
この発明は、好ましい実施例を用いて説明されている
が、多くの異なる変形が当然として可能である。
実施例では、図示していないスプリングを２つのはさ
み部材41,42が閉じる位置に、可動ハンドル12をパチン
と閉じるようにしてもよい。
更に、２つのハンドル11,12は、のこぎり歯型のキャ
ッチ部材によって相互に固定するようにしてもよい。
他の有利な実施例においては外部筒２は、金属によっ
て形成された内部筒並びに、絶縁材料によって形成され
た被覆筒とで構成される。はさみのこれらの実施例は、
実例としてHF切除用内視鏡として利用することができ
る。絶縁材料によって形成された前記被覆筒が差込式の
継手によって動作はさみに連結されている場合には特に
有効である。
患者に接近している金属シャフトの端部は、絶縁材料
によって形成された末端部によって、尿道内での電流損
傷から保護される。前記末端部は、高周波電流が使用さ
れる場合にしばしばスパーク電流によって損傷を受け
る。その場合、前記末端部は損傷し、実用の場合に有害
である。
本発明の主題の、更に他の実施例においては、切除用
内視鏡のシャフトは、２つの分離可能な部品で構成され
ている。該分離可能な部品は、金属によって形成された
内側部品及び非電導体材料によって形成された外側部品
とから構成されている。該外側部品は、固定部材によっ
て、又は差込式の継手によってはさみに連結されてい
る。
好ましくは、患者に接近している端部は、高周波電流
による損傷を防止することができるように非電導体材料
によって形成され、前記金属部品上に数ミリメートル延
びている方がよい。
前記非電導体材料によって形成された安価な部品は、
破棄することが可能なだけでなく、実施例で述べたよう
な場合であっても加圧減菌処理をすることができるの
で、再使用することが可能である。
いかなる場合においても、発明された設計によると、
機能不良の危険性を防止することができ、はさみの再組
立てと同様に、容易に部品の清掃及び交換を行うことが
可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−147449（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−257542（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−31120（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−18512（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 17/00 - 18/28

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】特に内視鏡検査による手術において用いら
    れる医用のはさみであって、固定ハンドルと可動ハンド
    ル（11,12）を有する把持部分（１）と、前記固定ハン
    ドルに連結されている外部筒（２）と、この外部筒の内
    部において移動可能に案内されるとともに前記可動ハン
    ドル（12）に連結され、かつ、はさみあごの２つのはさ
    み部材（41,42）の少なくとも１つを動作させる引張ロ
    ッド（３）とを具備し、差込ピン部材（31）は前記外部
    筒の内部の差込挿入部材に挿入することができ、前記は
    さみ部材（41,42）の少なくとも１つに連結され、か
    つ、前記引張ロッドに対し移動可能である前記引張ロッ
    ド（３）の末端部に配置され、前記外部筒の内部におい
    てスプリングクランプ部材（14,15）は前記把握持部分
    （１）が取り付けられたときに前記引張ロッド（３）に
    ぴったり合った状態で組み合わされることを特徴とする
    医用のはさみ。
  2. 【請求項２】前記外部筒（２）に連結することができ、
    前記外部筒（２）は、連結部材（13,21）によって前記
    握持部分（１）に挿入された引張ロッドを有し、かつ、
    この引張ロッドの末端部は前記可動ハンドル（12）の内
    部のスプリングキャッチ部材（51）に固定されているこ
    とを特徴とする請求の範囲１に記載の医用のはさみ。
  3. 【請求項３】前記はさみあごを開放することができるよ
    うに、前記作動部材（５）によって前記可動ハンドル
    （12）上で前記スプリングキャッチ部材（51）を移動す
    ることができることを特徴とする請求の範囲２に記載の
    はさみ。
  4. 【請求項４】前記引張ロッド（３）は、末端部に相互に
    対向している２つの平面部分を有し、これらの平面部分
    に前記外部筒（２）のスプリングクランプ部材（14,1
    5）がぴったり合った状態で組み合わされることを特徴
    とする請求の範囲１または３に記載のはさみ。
  5. 【請求項５】前記引張ロッド（３）は、基端部分におい
    て球面状に形成され、かつ、前記基端部分で前記スプリ
    ングキャッチ部材（51）の保持部分を挿入することがで
    きることを特徴とする請求の範囲１乃至４の一つに記載
    のはさみ。
  6. 【請求項６】前記可動ハンドル（12）がスプリングで閉
    じることで、前記はさみ部材（41,42）が閉じる位置に
    なることを特徴とする請求の範囲１乃至５の一つに記載
    のはさみ。
  7. 【請求項７】前記外部筒（２）を前記把持部分（１）に
    連結する前記連結部材は、スクリューエレメント（13,2
    1）であることを特徴とする請求の範囲１乃至６の一つ
    に記載のはさみ。
  8. 【請求項８】前記外部筒（２）は、前記握持部分（１）
    に取り付けられた前記連結部材の部分（21）に対して回
    転可能であることを特徴とする請求の範囲１乃至７の一
    つに記載のはさみ。
  9. 【請求項９】前記外部筒（２）と前記握持部分（１）を
    規定された複数の回転位置に設定することができること
    を特徴とする請求の範囲８に記載のはさみ。
  10. 【請求項１０】ボールキャッチ連結部材は、前記回転位
    置を規定していることを特徴とする請求の範囲９に記載
    のはさみ。
  11. 【請求項１１】両方の前記はさみ部材（41,42）は、移
    動可能であることを特徴とする請求の範囲１乃至10の一
    つに記載のはさみ。
  12. 【請求項１２】前記はさみ部材（41,42）は、ピボット
    部材（43,44）によって前記引張ロッド（３）に連結さ
    れていることを特徴とする請求の範囲11に記載のはさ
    み。
  13. 【請求項１３】前記外部筒（２）は、金属内部筒と絶縁
    材料からなる被覆筒からなることを特徴とする請求の範
    囲１乃至12の一つに記載のはさみ。
  14. 【請求項１４】絶縁材料からなる前記被覆筒は、差込継
    手により動作はさみに連結されていることを特徴とする
    請求の範囲13に記載のはさみ。
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