JP3522480B2 - 自動原稿給送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

自動原稿給送装置を備えた画像形成装置

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JP3522480B2
JP3522480B2 JP03206497A JP3206497A JP3522480B2 JP 3522480 B2 JP3522480 B2 JP 3522480B2 JP 03206497 A JP03206497 A JP 03206497A JP 3206497 A JP3206497 A JP 3206497A JP 3522480 B2 JP3522480 B2 JP 3522480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動原稿給送装置
を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿載置台上にセットされた原稿を1枚
ずつ、複写装置における原稿露光位置に搬送する自動原
稿給送装置(以下、「ARDF」と略記する)は、原稿
がセットされたことを検知する原稿有無検知手段(原稿
セット検知手段でもある)を有している。この原稿有無
検知手段は、原稿がARDFの原稿載置台にセットされ
たことを検知する機能と、ARDFによる原稿搬送後の
次原稿の有無を検知する機能とを併せて有している。こ
れは、次原稿無しを検知することにより、複写動作を停
止するためである。
【0003】けれども、これまでのARDFにおいて
は、複写動作開始以降の次原稿の有無の検知を原稿セッ
ト検知手段でのみ行っていたため、原稿搬送開始後、そ
の原稿が原稿セット検知手段の配置位置を越えて搬送さ
れるまで次原稿の有無を検知することができなかった。
そのため、原稿搬送に先立って記録紙の給紙を開始しな
ければならない位置にある給紙トレイを用いた複写装置
の場合(後述する)、次原稿の有無を検知した後、記録
紙の給紙を開始する必要があるため、複写装置の生産性
を上げることができなかった。
【0004】そこで、そのような場合でも、生産性を上
げる技術が特開平5−297663号公報で開示されて
いる。この技術は、原稿パス上で、原稿給紙により次原
稿の有無検知ができるように、原稿セット検知手段とし
ての原稿セットセンサの配置位置を、従来の配置位置よ
りも原稿搬送方向の上流側に移動させ、原稿搬送を実行
した後、次原稿の素早い検知を可能にしたものである。
この技術は、特に、画像形成速度や原稿搬送速度を向上
した高速処理可能な高性能な複写機において、有効であ
る。このような複写機としては、本願の図1に示すよう
な構成を有するものをあげることができる。
【0005】ここで、原稿搬送に先立って記録紙の給紙
を開始しなければならない位置にある給紙トレイとして
は、給紙カセットによる給送開始位置(記録紙先端部)
からレジストローラまでの用紙搬送距離の大きい給紙装
置、例えば本願の図1に示す補助給紙トレイ150等の
いわゆる大容量給紙トレイ方式(LCT)、あるいは特
開平5−297663号公報の図1に示されている前面
多段給紙カセット方式(フロントローディング方式)等
をあげることができる。
【0006】また、複写装置の生産性あるいはコピー生
産性とは、〔毎分当たりのコピー枚数(CPM)〕/
〔毎分当たりの原稿処理枚数(OPM)〕×100
(%)をいう。例えば、上記したように、次の原稿がコ
ンタクトガラス上の原稿露光位置(画像読み取り位置)
に到達しても、これに対応する記録紙が画像形成部の所
定位置に到達しないような場合は、コピー生産性は著し
く低下するものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように原稿セットセンサの配置位置を構成した場合、原
稿載置台上に原稿を置いて複写処理をする場合等は、原
稿セットセンサにより原稿が検知されやすくなってしま
い、自動原稿給送装置への原稿セットであるのか、単に
原稿載置台上に一時的に原稿を置いただけであるのかの
区別ができず、操作性を著しく落すことになる問題点が
ある。
【0008】また、原稿載置台上にセットされた原稿の
枚数によってSADFモードとADFモードとを自動で
切り替えるモードを有する複写装置においては、SAD
Fモードにおける操作性が上記した以上に悪くなる。こ
こで、SADFモードとは、原稿載置台上の原稿が1枚
の場合(原稿搬送により次原稿が無しと判断された場
合)、次原稿を原稿載置台上にセットすることにより、
セットされた原稿の複写動作が開始されるモードのこと
であり、ADFモードとは、原稿束中の最終原稿を検知
した時点で複写処理が完了するモードである。すなわ
ち、ARDFの原稿載置台上にセットされた原稿が1枚
の場合は、SADFモードとして次原稿がセットされた
場合、自動で複写動作が開始されるわけであるが、原稿
載置台上に原稿セットセンサが上記した位置に配置され
ているために、原稿をARDFの原稿載置台にセットし
ようとするだけで原稿がセットされたことになり、実際
はまだ原稿がセットされていない場合であっても原稿搬
送動作が開始されてしまうことになり、原稿セットが非
常にやりずらくなってしまう。
【0009】また、SADFモードによりコピーを実行
しようと意図する操作者は、次原稿をセットしやすいよ
うに原稿載置台上の原稿セットがやりやすい位置に予め
用意するが、それにより、原稿有無の検知を誤検知して
しまうという問題点もある。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、請求項1記載の発明における目的は、第1の
原稿検知手段(原稿セット検知手段)とは別に、次原稿
の有無を検知する第2の原稿検知手段(原稿有無検知手
段)を設けることで、次原稿の有無の検知を早め、画像
形成における生産性をより高めると同時に、操作性もこ
れまでと同等の自動原稿給送装置を備えた複写装置(画
像形成装置)を提供することにある。
【0011】請求項2記載の発明における目的は、2枚
目の原稿の有無は第1の原稿検知手段で検知すること
で、原稿載置台上にセットされた原稿が1枚であるか複
数枚であるかを正確に検知することができ、誤動作を防
止することができる自動原稿給送装置を備えた画像形成
装置を提供することにある。
【0012】請求項3記載の発明における目的は、第1
の原稿検知手段により原稿枚数が1枚であると検知され
た場合は、第2の原稿検知手段を使用しないようにする
ことで、SADFモードとして、原稿がセットされたこ
とを正確に検知することができ、操作性の向上を図れる
自動原稿給送装置を備えた画像形成装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、請求項1記載の発明は、原稿の先端を
セットするための原稿セット位置を備え複数の原稿を積
載可能な原稿載置台と、この原稿載置台上の上記原稿セ
ット位置に設けられ原稿の先端を検知する第1の原稿検
知手段と、上記原稿セット位置と異なる原稿載置台上に
設けられ原稿の有無を検知する第2の原稿検知手段と、
上記原稿載置台上の原稿を1枚ずつ画像読み取り位置に
搬送し、画像読み取り完了後の原稿を原稿排紙台に排紙
する原稿搬送手段とを具備する自動原稿給送装置を備え
た画像形成装置において、第1の原稿検知手段と第2の
原稿検知手段とからの各出力信号を切り替える切替手段
と、上記自動原稿給送装置による原稿の搬送前は、第1
の原稿検知手段により上記原稿載置台上の原稿の有無を
検知し、上記自動原稿給送装置による1枚目の原稿搬送
開始後は、第2の原稿検知手段により原稿の有無を検知
するように上記切替手段を制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動原稿給送装置を備えた画像形成装置において、上記制
御手段は、上記切替手段による各出力信号の切り替えを
2枚目の原稿搬送開始以降に実行することを特徴とす
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の自動原稿給送装置を備えた画像形成装置におい
て、上記制御手段は、1枚目の原稿搬送開始後に、第1
の原稿検知手段からの原稿無し信号に基づいて、上記切
替手段による各出力信号の切り替えを中止することを特
徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の自動原稿給送装置を備えた画像形成装置にお
いて、第2の原稿検知手段が第1の原稿検知手段よりも
上記原稿載置台における原稿搬送方向の上流側に配置さ
れていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る自動原稿給送装置を
備えた画像形成装置としては、好ましくは自動原稿給送
装置を搭載した電子写真複写機等に適用することができ
る。本発明を実施するための複写機の構成としては、原
稿載置台上の原稿セット位置に設けられ原稿の先端を検
知する第1の原稿検知手段と、原稿セット位置と異なる
原稿載置台上に設けられ原稿の有無を検知する第2の原
稿検知手段と、原稿載置台上にセットされた原稿のサイ
ズを検知する原稿サイズ検知手段と、原稿載置台上の原
稿を1枚ずつ画像読み取り位置に搬送し、画像読み取り
完了後の原稿を原稿排紙台に排紙する原稿搬送手段とを
具備する自動原稿給送装置を備えていて、第1の原稿検
知手段と第2の原稿検知手段とからの各出力信号を切り
替える切替手段と、自動原稿給送装置による原稿の搬送
前は、第1の原稿検知手段により原稿載置台上の原稿の
有無を検知し、自動原稿給送装置による1枚目の原稿搬
送開始後は、第2の原稿検知手段により原稿の有無を検
知するように切替手段を制御する制御手段とを有するも
のである。
【0018】第1の原稿検知手段は、原稿載置台上での
原稿セットを確実に検知する点からは、できる限り原稿
の先端を検知するように配設されていることが望ましい
が、原稿の先端近傍の先端部を検知するものであっても
よい。第1の原稿検知手段としては、透過形光学センサ
とこれに選択的に遮光動作を行う遮光片等が用いられ
る。
【0019】第2の原稿検知手段は、原稿束における2
枚目の原稿搬送開始以降の原稿有無の検知を素早く行う
ために、原稿サイズに対応して、第1の原稿検知手段よ
りも原稿載置台における原稿搬送方向の上流側に複数配
置されていることが好ましい。第2の原稿検知手段とし
ては、反射形光学センサ等が用いられる。
【0020】原稿サイズ検知手段は、原稿サイズを信頼
性高く検知するためには、原稿載置台に移動可能に設け
られた原稿の側端を位置決め規制するサイドフェンスの
移動に連動して、電気的に検知する方式が望ましい。原
稿サイズ検知手段は、確実な原稿サイズの検知を余り望
まなくてもよいのであれば、上記のものに限らず、第2
の原稿検知手段からの出力信号を利用することも勿論可
能である。また、第2の原稿検知手段からの出力信号と
サイドフェンスの移動により得られる信号との組合わせ
で、異なる原稿サイズの混載原稿束の原稿サイズを検知
するようにしてもよい。
【0021】原稿搬送手段は、周知のADF、RDH
等、あるいはこれらを適宜組合わせた構成のものが用い
られる。
【0022】制御手段としては、設計上の汎用性を高め
る点から、CPU(中央演算処理装置)、I/O(入出
力)ポート、ROM(読み出し専用記憶装置)、RAM
(読み書き可能な記憶装置)およびタイマ等を備え、そ
れらが信号バスによって接続された構成を有するマイク
ロコンピュータが用いられる。この場合、第1の原稿検
知手段と第2の原稿検知手段とからの各出力信号を切り
替える切替手段としての機能をCPUに付与するととも
に、各出力信号を切り替える制御動作等のプログラム
や、第1の原稿検知手段および第2の原稿検知手段の検
知時間等に係るデータ類をROMに予め記憶させてお
く。
【0023】制御手段には、CPUによる各出力信号の
切り替えを2枚目の原稿搬送開始以降に実行する制御機
能と、1枚目の原稿搬送開始後に、第1の原稿検知手段
からの原稿無し信号に基づいて、CPUによる各出力信
号の切り替えを中止する制御機能とを付与する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して詳細に
説明する。図1は、本発明を適用した複写機の全体構成
を示している。同図において、符号100は自動原稿給
送装置を備えた画像形成装置としての複写機を示す。こ
の複写機100は、後述する制御手段および原稿有無セ
ンサの配設個所を除き、周知の装置構成を有している。
以下、複写機100の装置構成を簡明に述べる。
【0025】図1において、符号101はコンタクトガ
ラスを、符号102はキセノンランプを、符号103は
第1ミラーを、符号104は第2ミラーを、符号105
はスルーレンズを、符号106は第3ミラーをそれぞれ
示し、これらが周知の露光光学系を構成している。
【0026】また、符号107はベルト状感光体を、符
号108は帯電器を、符号109はイレーサを、符号1
10は現像器を、符号111は転写チャージャーを、符
号112,113,114は転写紙Pを積載収納する給
紙トレイを、符号150は転写紙Pを積載収納する補助
給紙トレイを、符号115は給紙搬送路を、符号116
はレジストローラを、符号117は搬送ベルトを、符号
118は定着器を、符号119は排紙トレイを、符号1
20は分離チャージャーを、符号121は両面切り替え
爪を、符号123は両面進入路を、符号124は両面ト
レイを、符号125は除電用チャージャーを、符号12
6はクリーニング装置をそれぞれ示す。ベルト状感光体
107は、駆動ローラに連結されたモータ(図示せず)
により図1において反時計回り方向に回転される。
【0027】図1および図2において、符号200は自
動原稿給送装置(以下、「ARDF」と略記する)を示
す。ARDF200は、図1に示すように、複写機10
0本体の上部に配設されている。ARDF200は、図
2および図3に詳しく示すように、原稿Dの先端をセッ
トするための原稿セット位置201Pを備え複数の原稿
Dを積載可能な原稿載置台201と、この原稿載置台2
01上の原稿セット位置201Pに設けられ原稿の先端
を検知する第1の原稿検知手段としての原稿セットセン
サSSと、原稿セット位置201Pと異なる原稿載置台
201上に複数設けられ原稿Dの有無を検知する第2の
原稿検知手段としての原稿有無センサS1,S2,S3
と、原稿載置台201上の原稿Dを1枚ずつ画像読み取
り位置である露光位置に搬送し、露光読み取り完了後の
原稿Dを原稿排紙台260に排紙する原稿搬送手段24
0とから主に構成されている。
【0028】原稿搬送手段240は、原稿載置台201
上に積載された最下部の原稿Dを原稿搬送方向Xへ繰り
出し給送する原稿呼出しローラ202a,202bと、
原稿呼出しローラ202a,202bにより給送されて
きた最下部の原稿Dを1枚に分離して送り出す原稿分離
ローラ203および原稿分離ブレード204と、原稿分
離ローラ203と原稿分離ブレード204との協働作用
により1枚のみに分離された原稿Dをコンタクトガラス
101上に配設された原稿搬送ベルト206(図1のみ
に示す)に送り出すプルアウトローラ205a,205
bと、プルアウトローラ205a,205bにより送り
出されてきた原稿Dをコンタクトガラス101上の露光
位置まで搬送する原稿搬送ベルト206と、露光終了後
に原稿搬送ベルト206から送り出されてきた原稿Dを
原稿排紙台260または後処理装置に搬送排出するとと
もに、露光位置にある原稿Dを反転させて再びコンタク
トガラス101上に給送するための原稿排紙反転部27
0(再循環式原稿給送装置:RDHとも略称される)と
から主に構成されている。
【0029】ここで、ARDF200における原稿セッ
ト位置201Pから露光位置までの原稿搬送距離と、給
紙トレイ112,113,114(以下、「下段トレイ
112、中段トレイ113、下段トレイ114」という
ときがある)、補助給紙トレイ150(以下、「補助ト
レイ150」というときがある)、両面トレイ124の
各給紙開始位置から転写部近傍のレジストローラ116
までの用紙搬送距離とを比較してみると、補助トレイ1
50からの用紙搬送距離が最も長く、次いで2番目に、
両面トレイ124からの用紙搬送距離が長いものとなっ
ていて、これらは何れも原稿搬送距離よりも長い。そし
て、上段トレイ114、中段トレイ113、下段トレイ
112からの用紙搬送距離は、この順に、原稿搬送距離
よりも短くなっている(補助トレイ150からの用紙搬
送距離>両面トレイ124からの用紙搬送距離>原稿搬
送距離>上段トレイ114からの用紙搬送距離>中段ト
レイ113からの用紙搬送距離>下段トレイ112から
の用紙搬送距離:図8のタイミングチャート参照)。
【0030】原稿セット位置201Pは、複数の原稿D
の先端をセットすべく原稿載置台201と原稿分離ブレ
ード204との手前側端部に設定されている。
【0031】原稿セットセンサSSは、発光部および受
光部を具備する周知の透過型光学センサからなり、原稿
分離ブレード204を支持している図示しない原稿分離
ブレードフレームに取付けられている。原稿セットセン
サSSには、原稿Dがセットされていないときに、その
上部を支点として揺動可能に配設された原稿セットフィ
ラー210の自由端部を受け入れるための切欠(図示せ
ず)が形成されている。原稿載置台201上の原稿セッ
ト位置201Pに原稿Dの先端がセットされていないと
きには、原稿セットフィラー210の自由端部は、自重
により上記切欠内に嵌入した遮光状態にあり、オフ信号
が生成される。原稿載置台201上の原稿セット位置2
01Pに原稿Dの先端がセットされると、原稿セットフ
ィラー210の自由端部が自重に抗して図3に仮想線で
示すように上方に押し上げられ原稿Dの最上部に持ち上
げられるとともに、原稿セットセンサSSの上記切欠上
部が原稿Dの先端部でふさがれることにより、原稿Dの
セットがオン検知されて、オン信号が生成される。
【0032】3個の原稿有無センサS1,S2,S3
は、発光部および受光部を具備する周知の反射形光学セ
ンサからなり、原稿Dの表面からの反射光により原稿D
の有無を検知する。各原稿有無センサS1,S2,S3
は、それぞれのセンサが位置する原稿載置台201上に
原稿Dが載置され有るときにオン信号を生成し、無いと
きにオフ信号を生成する。原稿有無センサS1,S2,
S3は、原稿セットセンサSSよりも原稿載置台201
における原稿搬送方向Xの上流側に配置されていて、原
稿搬送方向Xの下流側から上流側に沿ってこの順に配設
されている。
【0033】原稿有無センサS1,S2,S3による原
稿Dの有無検知は、原稿サイズの違いにより表1のとお
りとなっている。
【0034】
【表1】
【0035】図4および図5を参照して、原稿サイズの
検知の仕方について説明する。図4に示すように、原稿
載置台201には、原稿Dの両側端を位置決め規制する
ための、原稿搬送方向Xと直交する方向に移動可能な一
対のサイドフェンス230,230が配設されている。
原稿載置台201およびサイドフェンス対230,23
0には、図5に示す原稿サイズを検知するための回路を
構成するスライド式の可変抵抗器231が配設されてい
る。原稿サイズの検知は、原稿載置台201上のサイド
フェンス対230,230の移動に連動する可変抵抗器
231の出力電圧を増幅器232を経てA/D変換器2
33でA/D(アナログ/デジタル)変換することで行
われる。
【0036】次に、図6を参照して、本実施例の制御構
成について述べる。図6において、符号300は制御手
段を示す。制御手段300は、CPU(中央演算処理装
置)310、図示しないI/O(入出力)ポート、RO
M(読み出し専用記憶装置)320、RAM(読み書き
可能な記憶装置)330およびタイマ340等を備え、
それらが図示しない信号バスによって接続された構成を
有するマイクロコンピュータからなる。CPU310
は、原稿セットセンサSS(第1の原稿検知手段)と原
稿有無センサS1,S2,S3(第2の原稿検知手段)
とからの各出力信号を切り替える切替手段としての機能
を有する。
【0037】制御手段300は、以下の諸制御機能を有
する。第1に、制御手段300は、自動原稿給送装置2
00による原稿Dの搬送前は、原稿セットセンサSSに
より原稿載置台201上の原稿Dの有無を検知し、自動
原稿給送装置200による1枚目の原稿Dの原稿搬送開
始後は、原稿有無センサS1,S2,S3により原稿の
有無を検知するように、切替手段としてのCPU310
を制御する機能を有する。
【0038】第2に、制御手段300は、CPU310
による各出力信号の切り替えを2枚目の原稿搬送開始以
降に実行するように制御する機能を有する。
【0039】第3に、制御手段300は、1枚目の原稿
の原稿搬送開始後に、原稿セットセンサSSからの原稿
無し信号であるオフ信号に基づいて、CPU310によ
る各出力信号の切り替えを中止する制御機能を有する。
【0040】CPU310は、上記入力ポートを介し
て、原稿セットセンサSS、各原稿有無センサS1,S
2,S3に接続されていて、これらからのオン/オフ信
号を選択的に受信している。また、CPU310は、上
記出力ポートを介して、原稿駆動部10、給紙駆動部2
0および複写駆動部30に接続されていて、これらとの
間で指令信号および/またはオン/オフ信号やデータ信
号を送受信している。なお、説明が前後したが、原稿駆
動部10は、制御構成を簡明に説明するために付与した
自動原稿給送装置200の制御対象駆動部分の総括名称
であり、制御手段300は、自動原稿給送装置200の
各制御対象駆動部分の起動、停止及びタイミング等の動
作全体のシステムを制御している。これと同様に、給紙
駆動部20は、下段トレイ112、中段トレイ113、
上段トレイ114、補助トレイ150、給紙搬送路11
5およびレジストローラ116廻りの制御対象駆動部分
の総括名称であり、制御手段300は、給紙駆動部20
の各制御対象駆動部分の起動、停止及びタイミング等の
動作全体のシステムを制御している。また複写駆動部3
0は、ベルト状感光体107を駆動する上記したメイン
モータ、現像器110、搬送ベルト117、定着器11
8および排紙搬送路廻りの制御対象駆動部分の総括名称
であり、制御手段300は、複写駆動部30の各制御対
象駆動部分の起動、停止及びタイミング等の動作全体の
システムを制御している。
【0041】制御手段300内のROM320には、後
述する図7、図8、図9(a),(b)に示すタイミン
グチャート、図10および図11に示すフローチャート
にしたがって制御動作を実行するためのプログラムや各
センサの検知時間に係るデータ、原稿サイズに対応した
原稿有無に係るオン/オフ信号のデータ、および原稿サ
イズ検知に係るデータ等が予め記憶されている。
【0042】制御手段300内のRAM330は、CP
U310での計算結果を一時記憶したり、上記各センサ
等から出力されCPU310により取り込まれたオン/
オフ信号等を随時記憶したりする。
【0043】制御手段300内のタイマ340は、原稿
の搬送開始により起動され、原稿セットセンサSSまた
は原稿有無センサS1,S2,S3のオン/オフの時間
を計測・計時する。
【0044】次に、図1〜図6を参照して、複写機10
0の複写動作を説明する。まず、オペレータが原稿載置
台201の原稿セット位置201Pに複数枚の原稿Dの
先端を載置・セットし、サイドフェンス対230,23
0を移動調整することにより原稿Dの両側端の位置決め
規制を行う。これにより、原稿Dの原稿サイズが図5に
示した原稿サイズの検知方式により検知される。
【0045】原稿載置台201の原稿セット位置201
Pに載置・セットされた複数の原稿Dは、図3に示すよ
うに、その先端が、原稿セットセンサSSの上記切欠に
その自重により嵌入していた原稿セットフィラー210
の自由端部を図3に仮想線で示すように上方に押し上げ
ることにより、原稿セットセンサSSがオン信号を生成
し、原稿Dのセットが確実に検知される。また、原稿載
置台201上に載置・セットされた原稿Dの次原稿の有
無検知は、上述した制御動作内容および後で詳細に説明
する動作とおり、制御手段300により制御される。
【0046】次いで、オペレータが、複写機100に配
設されている図示しないプリントキーを押すと、原稿呼
出しローラ202a,202bの回転により原稿搬送方
向Xに送られ、原稿分離ローラ203と原稿分離ブレー
ド204との協働作用により最下位の1枚の原稿Dのみ
が分離されてプルアウトローラ205a,205bに到
達する。この1枚目の原稿Dは、さらにプルアウトロー
ラ205a,205bの回転および原稿搬送ベルト20
6の時計回り方向の回転搬送動作により、コンタクトガ
ラス101上の露光位置まで搬送される。この露光位置
において、原稿Dは第1ミラー103を介してキセノン
ランプ102により光照射される。原稿Dからの反射光
は、第2ミラー104で反射され、スルーレンズ105
を通って、さらに第3ミラー106で反射され、この反
射光によりベルト状感光体107が露光される。
【0047】ベルト状感光体107は、第3ミラー10
6の反射光により露光される前に、帯電器108により
電荷が一様に与えられており、上記した露光によりベル
ト状感光体107上に原稿Dの画像に対応した静電潜像
が形成される。ベルト状感光体107上の静電潜像は、
イレーサ109により不要部分の電荷が除去され、現像
器110により現像されて転写部へ送られる。現像され
顕像化された原稿像は、上記転写部で、転写チャージャ
ー111により転写紙Pに転写される。この転写紙P
は、下段トレイ112、中段トレイ113、上段トレイ
114、補助トレイ150、または両面トレイ124の
何れか一つのトレイから給紙・給送されて、給紙搬送路
115に沿って搬送され、レジストローラ116によ
り、ベルト状感光体107上の原稿像とタイミングを合
わせて、ベルト状感光体107と転写チャージャー11
1との間に送られる。そこで像転写された転写紙は、分
離チャージャー120により、ベルト状感光体107と
分離され、搬送ベルト117により定着器118に搬送
されて、定着器118により定着される。こうして定着
された複写済みの転写紙は、転写紙の両面に複写する両
面モードまたは転写紙の片面のみに複写する片面モード
の設定の相違により、次のように搬送され排出されるト
レイが異なる。
【0048】すなわち、両面モードでは、両面切り替え
爪121が両面トレイ124側に切り替えられ、片面複
写済みの転写紙は、両面進入路123より両面トレイ1
24に送られ、両面トレイ124内に一旦貯えられる。
また、片面モードでは、両面切り替え爪121が排紙側
に切り替えられ、片面複写済みの転写紙は排紙トレイ1
19に排出・積載される。
【0049】一方、ベルト状感光体107は、転写紙の
分離後に除電用チャージャー125により除電され、さ
らにクリーニング装置126によりベルト状感光体10
7上の残トナーを除去され、次の複写に備えられる。
【0050】図7は、原稿載置台201上に載置・セッ
トされた原稿束の最終原稿Dが搬送されるときの各セン
サ(原稿セットセンサSS、原稿有無センサS1,S
2,S3)からの出力信号のオン/オフ動作を表すタイ
ミングチャートであり、原稿サイズがA4とA3との場
合について示されている。図7(a)において、原稿サ
イズがA4の場合は、原稿搬送後(原稿搬送信号オン
後)、時間t2で原稿有無センサS2がオフし、その後
時間t1経過して原稿有無センサS1がオフし、最後に
時間ts経過して原稿セットセンサSSがオフする。
【0051】図7(b)において、原稿サイズがA3の
場合は、原稿搬送後(原稿搬送信号オン後)、原稿のセ
ットにより原稿有無センサS3が時間T3でオンし、以
降の原稿搬送により、原稿有無センサS2がさらに時間
2経過後オフし、その後さらに時間T1経過して原稿有
無センサS1がオフし、最後にさらに時間Ts経過して
原稿セットセンサSSがオフすることになる。
【0052】次に、図8を参照して、ARDF200を
用いたときの複写機100の複写動作のタイミングにつ
いて説明する。同図において、最上段の(i)で示すタ
イミングチャートは、1枚目の原稿に対応して複写処理
を実行するコピーシーケンスであり、各給紙トレイの給
紙実行タイミング(△印で表す)と、原稿搬送タイミン
グ(▽印で表す)と、露光開始タイミング(↓印で表
す)との関係を示している。
【0053】上から2段目の(ii)で示すタイミングチ
ャートは、1枚目の原稿に連続して2枚目の原稿に対応
した複写処理を実行するコピーシーケンスである。斜め
の破線で示すように、2枚目の原稿に対応した2枚目の
転写紙の補助トレイ150からの給紙は、1枚目の原稿
が搬送開始されるよりも早く実行する必要があるが、上
述したように、2枚目の原稿の有無がその時点では判別
することができない。したがって、2枚目の原稿に対応
したコピーシーケンスの開始を、次の原稿の有無(以
下、単に「次原稿有無」というときがある)が検知され
るまで遅らせる必要があり、このことが従来の技術でも
説明したように、1to1複写における生産性を遅らせ
る原因になっているのである。なお、上から3段目の
(iii)で示すタイミングチャートは、連続して3枚目
の原稿に対応した複写処理を実行するコピーシーケンス
であり、同様に、最下段目の(iv)で示すタイミングチ
ャートは、連続して4枚目の原稿に対応した複写処理を
実行するためのコピーシーケンスを表している。
【0054】本複写機100は、用紙搬送路の関係で原
稿搬送に先立って、転写紙の搬送を開始する必要のある
補助トレイ150を有している。このように、用紙搬送
路が長く、かつ、給紙搬送時間が多くかかるような補助
トレイ150を用いて給紙する場合は、転写紙の給紙に
先立って次原稿有無が検知される必要がある。さもない
と、転写紙は給紙したものの、対応する原稿が無いとい
う結果になり、余計な転写紙が浪費されてしまうことに
なる。これを防ぐためには、次原稿有無が検知された
後、転写紙の給紙を開始する必要がある。したがって、
このような関係にある給紙トレイを用いる場合は、次原
稿有無の検知をできるだけ早く検知することが複写動作
の生産性を上げることになる。
【0055】1枚の原稿から複数枚のコピーを作成する
場合での、次原稿有無の検知は、上記のような関係にあ
る給紙トレイ(例えば補助トレイ150)を用いる場合
であっても、原稿載置台201上の原稿有無センサS
1,S2,S3を用いる必要はないということは図8に
示したタイミングチャートからも明白である。
【0056】次原稿有無の検知のために、どのセンサを
用いるかは、上記した搬送タイミングの関係によって異
なる。すなわち、本複写機100においては、図10お
よび図11のフローチャートにも示すとおり、原稿セッ
トセンサSSを次原稿有無の検知に用いることができる
場合は、次のような2つの条件の場合に限られる。
【0057】(1) 同一原稿から3枚以上のコピーを
作成する場合 (2) 転写紙の給紙として補助トレイ150以外の給
紙トレイを用いる場合 上記以外の場合は、原稿載置台201上の原稿有無セン
サS1,S2,S3を用いて、次原稿有無の検知をでき
るだけ早く実行することで、生産性を上げることが可能
になる。
【0058】次原稿有無を検知するセンサとしては、原
稿セットセンサSSを用いる方が信頼性が高いのは、従
来の技術でも述べたように、原稿を原稿載置台201上
に単に一時的に置いただけの場合と、原稿を載置・セッ
トして複写処理に用いる場合との区別を確実に行うこと
ができるという、原稿セットセンサSSの配置上の構成
から明らかであり、したがって生産性を犠牲にせずに原
稿セットセンサSSの使用が可能な場合は、それを用い
るようにすることで、より確実な複写処理の制御が可能
になる。
【0059】この複写機100は、従来の技術でも述べ
たようなSADFモードの複写処理を行うことが可能に
構成されている。繰り返し述べると、SADFモードと
は、ARDF200に原稿Dがセットされると、その原
稿Dの複写処理が自動で始まるモードである。SADF
モードになるか否かは、ARDF200にセットされた
原稿Dが1枚かどうかにより自動で決定される。すなわ
ち、一旦、プリントキーを押すことによりコピーが開始
され、1枚目の原稿DがARDF200により搬送され
た後、次の原稿Dが無いと検知されると、オートモード
ランプが点灯し、SADFモードによる複写動作とな
る。オートモードランプが点灯している間は、ARDF
200の原稿Dセット位置に原稿Dをセットすると、前
の原稿Dの複写処理が完了した後、プリントキーを押す
ことなく複写処理が開始される。
【0060】1枚目の原稿Dの搬送の後で次原稿有りと
検知された場合は、オートモードランプは点灯せず、原
稿載置台201上の原稿Dすべての複写処理を実行し、
最終原稿Dの有無検知・搬送完了により複写処理が完了
する(ADFモード)。
【0061】したがって、SADFモードとなるかAD
Fモードになるかは、原稿載置台201上の原稿Dが1
枚であるか否かによって決まることになるため、2枚目
の原稿Dの検知は正確に行う必要がある。そのために、
本実施例では、1枚目の原稿D搬送時の次原稿有無の検
知は、原稿セットセンサSSを用いて実行し、原稿Dが
2枚以上有りと検知された場合には、CPU310が原
稿セットセンサSSによる次原稿有無の検知から各原稿
有無センサS1,S2,S3により次原稿有無を検知す
るように出力信号の切り替えを実行する。
【0062】次に、図9(a),(b)のタイミングチ
ャートを参照して、本実施例における各センサからの出
力信号の切り替えタイミングについて説明する。同図に
示すタイミングチャートは、補助トレイ150を用いる
ことを前提としている。図9(a)に示す最上段の
(1)は、原稿束の1枚目の原稿に対応した複写処理を
実行するコピーシーケンスで、▽印記号は転写紙給紙タ
イミングで、黒塗の▽印記号が原稿搬送タイミングを表
す。
【0063】(1)−iは、原稿の搬送の実行により原
稿有無センサS1,S2,S3の信号出力タイミングで
あり、(1)−iiは、原稿セットセンサSSの信号出力
である。
【0064】原稿束の2枚目の原稿の有無は丸で囲んだ
A点のタイミングで実行するため、2枚目の原稿に対応
した複写処理を実行するコピーシーケンスは、(4)以
降になる。2枚目以降の次原稿有無の検知は、原稿有無
センサS1,S2,S3で実行するため、3枚目の原稿
に対応するものとしては、(6)のタイミングで複写処
理の実行が可能になる。
【0065】図9(b)に示すタイミングチャートは、
図9(a)に示した各段階の実行タイミングを合わせた
ものであって、原稿1枚目のエンド検知を原稿セットセ
ンサSSを用いて行い、原稿2枚目以降の原稿有無検知
を原稿有無センサS1,S2,S3に切り替えた場合の
ものである。
【0066】同図の最上段のタイミングチャートは、原
稿束の1枚目の原稿に対応した複写処理を実行するコピ
ーシーケンスであり、原稿束の2枚目の原稿に対応した
複写処理を実行するコピーシーケンスを上から2段目
に、原稿束の3枚目の原稿に対応した複写処理を実行す
るコピーシーケンスを上から3段目に、原稿束の4枚目
の原稿に対応した複写処理を実行するコピーシーケンス
を最下段にそれぞれ示す。最上段のタイミングチャート
のオン立上り(1枚目の原稿有りのオン信号)から上か
ら2段目のタイミングチャートのオン立上り(2枚目の
原稿有りのオン信号)までの時間間隔は、他のものに比
べて長くなっている。
【0067】次に、図10および図11のフローチャー
トを参照して、各センサからの出力信号の切り替えを実
行して複写処理を行う制御フローを簡単に説明する。図
10のフローチャートにおいて、先ず、原稿の搬送開始
かを判断し、原稿搬送が開始されていれば1枚目の原稿
か2枚目以降の原稿かの判断を行い、2枚目以降の原稿
であればさらにそのときのコピー枚数をチェックし、コ
ピー枚数が2枚以下であればそのとき使用する給紙トレ
イをチェックする。さらに補助トレイ150を使用する
のであれば、原稿サイズを検知して、次原稿有無の検知
に使用する原稿有無センサS1,S2,S3の何れかか
を決定するとともに、その原稿サイズの原稿有無を検知
するまでの検知時間を決定し、タイマ340を起動し
て、次原稿検知制御の実行を開始する。
【0068】一方、図10のフローチャートにおいて、
1枚目の原稿の場合、同一原稿におけるコピー枚数が3
枚以上の場合、および補助トレイ150以外の給紙トレ
イを用いる場合は、原稿セットセンサSSを用いて、そ
の検知時間を決め、タイマ340を起動して、次原稿検
知制御の実行を開始する。
【0069】次いで、図11のフローチャートに進ん
で、タイマ340の計測・計時が開始され、上記により
決定された何れかの原稿有無センサS1,S2,S3あ
るいは原稿セットセンサSSの検知時間が経過すると、
決定されたセンサ信号を読み込み、その出力信号のオン
/オフをチェックし、その状況により次原稿有無を決定
する。すなわち、センサ信号がオンの場合(次原稿が有
りの場合)は、次原稿有りフラグセットがセットされ
て、ADFモードがセットされる。一方、センサ信号が
オフの場合(次原稿が無しの場合)は、次原稿有りフラ
グリセットとなり、さらにモード設定済か否かがチェッ
クされて、モードが設定されていない場合には、SAD
Fモードがセットされる。
【0070】以上述べたとおり、本発明を特定の発明の
実施の形態や実施例について説明したが、本発明の構成
は、上述した発明の実施の形態および実施例に限定され
るものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよ
く、本発明の範囲内において、その必要性および目的・
用途等に応じて種々の発明の実施の形態や実施例を構成
し得ることは当業者ならば明らかである。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、上記構成により、制御手段は、自動原稿給送
装置による原稿の搬送前は第1の原稿検知手段により原
稿載置台上の原稿の有無を検知し、自動原稿給送装置に
よる1枚目の原稿搬送開始後は第2の原稿検知手段によ
り原稿の有無を検知するように切替手段を制御する。し
たがって、原稿の先端を検知する第1の原稿検知手段
(原稿セット検知手段)とは別に、次原稿の有無を検知
する第2の原稿検知手段を設けたこと、および制御手段
が切替手段を上記したように制御することにより、次原
稿の有無の検知を早め、画像形成における生産性をより
高めると同時に、操作性もこれまでと同等の自動原稿給
送装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、制御手段
は、切替手段による各出力信号の切り替えを2枚目の原
稿搬送開始以降に実行することにより、第1の原稿検知
手段により1枚目の原稿の有無を信頼性高く検知するこ
とができるとともに、原稿載置台上にセットされた原稿
が1枚であるか複数枚であるかを正確に検知することが
でき、誤動作を防止することができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、制御手段
は、1枚目の原稿搬送開始後に、第1の原稿検知手段か
らの原稿無し信号に基づいて、切替手段による各出力信
号の切り替えを中止することにより、原稿枚数が1枚で
あると検知された場合は、第2の原稿有無検知手段を使
用しないようにすることで、SADFモードとして、原
稿がセットされたことを正確に検知することができ、操
作性の向上を図ることができる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、第2の原稿
検知手段が第1の原稿検知手段よりも原稿載置台におけ
る原稿搬送方向の上流側に配置されていることにより、
2枚目の原稿搬送開始以降における原稿載置台上の原稿
有無の検知を素早く行うことができるとともに、コピー
生産性をより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された一実施例を示す自動原稿給
送装置を備えた複写機の部分断面を含む構成図である。
【図2】図1における自動原稿給送装置の要部の断面図
である。
【図3】図2における原稿セットセンサ廻りを拡大して
示す断面図である。
【図4】図1における原稿載置台上の原稿有無センサお
よびサイドフェンス廻りの斜視図である。
【図5】原稿サイズを検知するための回路図である。
【図6】本実施例の制御構成を示すブロック図である。
【図7】図7(a)は原稿サイズがA4の場合の各セン
サからの出力信号のオン/オフ動作を表すタイミングチ
ャートであり、図7(b)は原稿サイズがA3の場合の
各センサからの出力信号のオン/オフ動作を表すタイミ
ングチャートである。
【図8】自動原稿給送装置を用いたときの複写動作のタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図9】本実施例における各センサからの出力信号の切
り替えタイミングについて説明したタイミングチャート
である。
【図10】本実施例の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】本実施例の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100 画像形成装置としての複写機 112 下段トレイ(給紙トレイ) 113 中段トレイ(給紙トレイ) 114 上段トレイ(給紙トレイ) 124 両面トレイ 150 補助トレイ 200 自動原稿給送装置 201 原稿載置台 201P 原稿セット位置 300 制御手段 310 切替手段としてのCPU D 原稿 SS 第1の原稿検知手段としての原稿セットセン
サ S1 第2の原稿検知手段を構成する原稿有無セン
サ S2 第2の原稿検知手段を構成する原稿有無セン
サ S3 第2の原稿検知手段を構成する原稿有無セン
サ P 転写紙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 21/00 370 - 512 B65H 7/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の先端をセットするための原稿セット
    位置を備え複数の原稿を積載可能な原稿載置台と、この
    原稿載置台上の上記原稿セット位置に設けられ原稿の先
    端を検知する第1の原稿検知手段と、上記原稿セット位
    置と異なる原稿載置台上に設けられ原稿の有無を検知す
    る第2の原稿検知手段と、上記原稿載置台上の原稿を1
    枚ずつ画像読み取り位置に搬送し、画像読み取り完了後
    の原稿を原稿排紙台に排紙する原稿搬送手段とを具備す
    る自動原稿給送装置を備えた画像形成装置において、 第1の原稿検知手段と第2の原稿検知手段とからの各出
    力信号を切り替える切替手段と、 上記自動原稿給送装置による原稿の搬送前は、第1の原
    稿検知手段により上記原稿載置台上の原稿の有無を検知
    し、上記自動原稿給送装置による1枚目の原稿搬送開始
    後は、第2の原稿検知手段により原稿の有無を検知する
    ように上記切替手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする自動原稿給送装置を備えた画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動原稿給送装置を備えた
    画像形成装置において、 上記制御手段は、上記切替手段による各出力信号の切り
    替えを2枚目の原稿搬送開始以降に実行することを特徴
    とする自動原稿給送装置を備えた画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の自動原稿給送装置
    を備えた画像形成装置において、 上記制御手段は、1枚目の原稿搬送開始後に、第1の原
    稿検知手段からの原稿無し信号に基づいて、上記切替手
    段による各出力信号の切り替えを中止することを特徴と
    する自動原稿給送装置を備えた画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の自動原稿給送
    装置を備えた画像形成装置において、 第2の原稿検知
    手段が、第1の原稿検知手段よりも上記原稿載置台にお
    ける原稿搬送方向の上流側に配置されていることを特徴
    とする自動原稿給送装置を備えた画像形成装置。
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