JP3521740B2 - 自動変速機の故障診断装置 - Google Patents

自動変速機の故障診断装置

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JP3521740B2
JP3521740B2 JP13607798A JP13607798A JP3521740B2 JP 3521740 B2 JP3521740 B2 JP 3521740B2 JP 13607798 A JP13607798 A JP 13607798A JP 13607798 A JP13607798 A JP 13607798A JP 3521740 B2 JP3521740 B2 JP 3521740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動変速機の故障
診断装置に係り、特に、変速機制御部のニュートラル制
御条件判定部の故障の診断をソフトにより実施し得て、
ニュートラル制御を適切に実行させ得て、クリープ現象
の抑制による燃費の向上を確実に果たし得て、ニュート
ラル制御条件判定部の故障を適切に修理させ得て、適切
なニュートラル制御の実行により燃費を向上させ得て、
また、一時的な異常から正常に復帰した場合や修理によ
り正常に復帰した場合にニュートラル制御の実行を許容
し得て、ニュートラル制御のいたずらな中止を回避し得
て、燃費の悪化を防止し得る自動変速機の故障診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載した内燃機関には、トルクコ
ンバータと補助変速機構とを備えた自動変速機を連結し
ているものがある。近時の車両は、内燃機関を制御する
機関制御部を設け、また、自動変速機を制御する変速機
制御を設けている。
【0003】このような内燃機関に連結されるトルクコ
ンバータを備えた自動変速機は、前進走行用レンジ(例
えば、Dレンジ)にセレクトされている場合に、補助変
速機構に駆動力を伝達するクラッチやブレーキ等の係合
機構が係合されている。自動変速機が前進走行用レンジ
にセレクトされている場合には、車両が停車していてス
ロットル弁が閉じられていても、トルクコンバータから
補助変速機構に駆動力が伝達されてクリープ現象を生じ
る。
【0004】車両停車時のクリープ現象は、内燃機関へ
の負荷を増大させて燃費を悪化させるとともに、アイド
ルリング状態の内燃機関への負荷の増大により振動を発
生する不都合がある。そこで、自動変速機には、前進走
行用レンジにおいて停車している場合のクリープ現象を
抑制するために、ニュートラル制御を実行する変速機制
御部を設けているものがある。
【0005】このような自動変速機のニュートラル制御
は、図7・図8に示す如く実行される。この自動変速機
は、変速機制御部により制御される。また、この自動変
速機の連結される内燃機関は、機関制御部により制御さ
れる。
【0006】変速機制御部は、図8に示す如く、レンジ
信号とスロットル開度信号とブレーキスイッチ信号と車
速信号と変速機油(ATF)温度信号とを入力し、ニュ
ートラル制御条件判定部によりニュートラル制御条件を
判断する。
【0007】変速機制御部は、ニュートラル制御条件判
定部によって、レンジ信号であるDレンジ信号がオン、
スロットル開度が全閉、ブレーキスイッチがオン、車速
が零、且つ変速機油温度が設定温度t℃を越えているこ
とによりニュートラル制御条件が成立すると判定された
場合に、自動変速機のトルクコンバータから補助変速機
構への駆動力の伝達を遮断するようニュートラル制御を
実行するとともに、このニュートラル制御の実行状態を
示すニュートラル制御信号をPNC1機関制御部に出力
する。
【0008】変速機制御部は、図7に示す如く、ニュー
トラル制御条件判定部によって、ニュートラル制御条件
の判定がスタートすると(ステップ200)、Dレンジ
信号がオンであるか否かを判断し(ステップ202)、
スロットル開度が全閉であるか否かを判断し(ステップ
204)、ブレーキスイッチがオン(プレーキペダルが
踏み込み状態)であるか否かを判断し(ステップ20
6)、車速が零(0km/h)であるか否かを判断し(ステ
ップ206)、変速機油温度が設定温度t℃を越えてい
るか否かを判断(ステップ210)する。
【0009】前記判断(ステップ202)〜判断(ステ
ップ210)のがすべてYESの場合は、補助変速機構
の係合機構を解放して自動変速機のニュートラル制御を
実行し(ステップ212)、ニュートラル制御の実行中
であることを示すニュートラル制御信号PNC1のオン
を機関制御部に出力し(ステップ214)、リターンす
る(ステップ216)。
【0010】また、Dレンジ信号がオフで前記判断(ス
テップ202)がNOの場合は、パーキングレンジ(P
レンジ)あるいはニュートラルレンジ(Nレンジ)にセ
レクトされているので、補助変速機構の係合機構を解放
して自動変速機のニュートラル制御を実行し(ステップ
212)、ニュートラル制御信号PNC1のオンを機関
制御部に出力し(ステップ214)、リターンする(ス
テップ216)。
【0011】一方、前記判断(ステップ204)〜判断
(ステップ210)がそれぞれNOの場合は、自動変速
機のニュートラル制御の実行を中止し(ステップ21
8)、ニュートラル制御の実行中止であることを示すニ
ュートラル制御信号PNC1のオフを機関制御部に出力
し(ステップ220)、リターンする(ステップ21
6)。
【0012】これにより、変速機制御部は、自動変速機
をDレンジにセレクトして停車している場合のクリープ
現象を抑制し、燃費の改善及び振動の防止を図ってい
る。
【0013】このような自動変速機の制御装置として
は、特開平7−113466号公報に開示されるものが
ある。この公報に開示されるものは、スロットル開度に
応じた油圧を出力するレギュレータ弁と、このレギュレ
ータ弁の出力する油圧を前進用レンジへの切換えにより
入力クラッチの油圧サーボへ供給するマニュアル弁と、
前記マニュアル弁と油圧サーボとを連結する油路に介装
されて前記マニュアル弁から供給される油圧を車両停止
状態におけるクリープ防止のために調圧するコントロー
ル弁とを備えた自動変速機の制御装置において、前記コ
ントロール弁を迂回して前記マニュアル弁と油圧サーボ
とを連結するバイパス油路を設け、このバイパス油路に
油圧の上昇に応答してこのバイパス油路を連通する開閉
手段を設けることにより、コントロール弁に故障が生じ
た場合にも入力クラッチを係合させて前進走行を可能に
するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
変速機においては、変速機制御部のニュートラル制御条
件判定部によって、ニュートラル制御条件が成立する場
合に、自動変速機のトルクコンバータから補助変速機構
への駆動力の伝達を遮断するようニュートラル制御を実
行するとともに、このニュートラル制御の実行状態を示
すニュートラル制御信号を機関制御部に出力している。
【0015】ところが、ニュートラル制御条件を判定す
るニュートラル制御条件判定部は、変速機制御部側に設
けられているため、ニュートラル制御条件判定部の回路
の断線やショートによる故障を、機関制御部側において
ハード的に検出することができない問題がある。
【0016】このため、機関制御部は、ニュートラル制
御条件判定部の故障によりニュートラル制御信号が異常
である場合にも、変速機制御部によるニュートラル制御
の実行を中止させることができず、不適切なニュートラ
ル制御の実行によりクリープ現象の抑制による燃費の向
上を確実に果たし得ない不都合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載した内燃機関
を制御する機関制御部を設け、前記内燃機関に連結され
る自動変速機を制御する変速機制御部を設け、この変速
機制御部のニュートラル制御条件判定部によりニュート
ラル制御条件が成立する場合に前記自動変速機のトルク
コンバータから補助変速機構への駆動力の伝達を遮断す
るようニュートラル制御を実行するとともにこのニュー
トラル制御の実行状態を示すニュートラル制御信号を前
記機関制御部に出力する自動変速機の故障診断装置にお
いて、前記車両の車速信号と前記自動変速機のレンジ信
号と前記ニュートラル制御信号とを入力し、これら信号
の状態により前記ニュートラル制御信号が正常であるか
異常であるかを論理的に判断し、この論理的な判断の結
果により前記ニュートラル制御条件判定部の故障を診断
する故障診断論理部を前記機関制御部に設けたことを特
徴とする。
【0018】前記機関制御部は、前記故障診断論理部が
異常と判断した場合に、異常コードを記憶するとともに
ニュートラル制御の実行を中止させるよう前記変速機制
御部に中止信号を出力する機関制御部であることを特徴
とし、また、前記故障診断論理部が異常と判断した後に
正常と判断した場合に、記憶した異常コードを消去する
とともに中止させたニュートラル制御の実行を許容させ
るよう前記変速機制御部に許容信号を出力する機関制御
部であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の自動変速機の故障診断
装置は、機関制御部に設けた故障診断論理部によって、
車両の車速信号と自動変速機のレンジ信号とニュートラ
ル制御信号とを入力し、これら信号の状態によりニュー
トラル制御信号が正常であるか異常であるかを論理的に
判断し、この論理的な判断の結果によりニュートラル制
御条件判定部の故障を診断することにより、変速機制御
部によってハード的に異常がないように監視されている
車速信号とレンジ信号とを利用して、機関制御部によっ
てニュートラル制御条件判定部の故障を診断することが
できる。
【0020】前記機関制御部は、故障診断論理部が異常
と判断した場合に、異常コードを記憶するとともにニュ
ートラル制御の実行を中止させるよう変速機制御部に中
止信号を出力することにより、自動変速機の保守点検時
に異常コードによってニュートラル制御条件判定部が故
障していることを通知することができるとともに、変速
機制御部による不適切なニュートラル制御の実行を回避
することができる。
【0021】また、前記機関制御部は、故障診断論理部
が異常と判断した後に正常と判断した場合に、記憶した
異常コードを消去するとともに中止させたニュートラル
制御の実行を許容させるよう変速機制御部に許容信号を
出力することにより、正常に復帰した場合に直ちにニュ
ートラル制御を実行させることができる。
【0022】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図6は、この発明の実施例を示すもので
ある。図6において、2は図示しない車両に搭載される
内燃機関、4は自動変速機である。この自動変速機4
は、トルクコンバータ6と補助変速機構8とを備えてい
る。
【0023】前記内燃機関2は、機関制御部10により
点火時期や燃料供給量等を制御される。前記自動変速機
4は、変速機制御部12により補助変速機構8の係合状
態を制御される。
【0024】前記機関制御部10には、自動変速機4の
補助変速機構8に設けたDレンジスイッチ14からDレ
ンジ信号が入力され、自動変速機4に設けた車速センサ
16から車速信号が入力され、変速機制御部12からニ
ュートラル制御信号PNC1が入力される。
【0025】前記変速機制御部12には、前記Dレンジ
スイッチ14からDレンジ信号が入力され、内燃機関2
のスロットル弁(図示せず)に設けたスロットル開度セ
ンサ18からスロットル開度信号が入力され、車両のブ
レーキペダル20に設けたブレーキスイッチ22からブ
レーキスイッチ信号が入力され、前記車速センサ16か
ら車速信号が入力され、自動変速機4に設けた油温セン
サ24から変速機油(ATF)温度信号を入力される。
【0026】変速機制御部12には、ニュートラル制御
条件判定部26を設けている。変速機制御部12は、ニ
ュートラル制御条件判定部26によって、図7・図8に
示す如く、ニュートラル制御条件が成立する場合に、自
動変速機4のトルクコンバータ6から補助変速機構8へ
の駆動力の伝達を遮断するようニュートラル制御を実行
するとともに、このニュートラル制御の実行状態を示す
ニュートラル制御信号PNC1を前記機関制御部10に
出力する。
【0027】この自動変速機4の故障診断装置28は、
機関制御部10に故障診断論理部30を設けている。故
障診断論理部30は、車両の車速信号と自動変速機4の
レンジ信号とニュートラル制御信号PNC1とを入力
し、これら信号の状態によりニュートラル制御信号PN
C1が正常であるか異常であるかを論理的に判断し、こ
の論理的な判断の結果により変速機制御部12のニュー
トラル制御条件判定部26の故障を診断する。
【0028】前記機関制御部10は、故障診断論理部3
0が異常と判断した場合に、異常コードを記憶する(N
Gフラグ=オン)とともにニュートラル制御の実行を中
止させるよう変速機制御部12に中止信号を出力する。
【0029】また、前記機関制御部10は、故障診断論
理部30が異常と判断した後に正常と判断した場合に、
記憶した異常コードを消去する(NGフラグ=オフ)と
ともに中止させたニュートラル制御の実行を許容させる
よう変速機制御部12に許容信号を出力する。
【0030】次に作用を図1〜図5にしたがって説明す
る。
【0031】自動変速機4の故障診断装置28は、図1
に示す如く、故障診断論理部30によって、故障診断が
スタートすると(ステップ100)、ニュートラル制御
信号PNC1がオンであるか否かを判断する(ステップ
102)。
【0032】この判断(ステップ102)がYESの場
合は、図2に示す判断Aを行う(ステップ104)。こ
の判断(ステップ104)においては、レンジ信号であ
るDレンジ信号がオン、車速が零(0km/h)を越え、且
つニュートラル制御信号PNC1がオンであるか否かを
判断する。
【0033】Dレンジ信号がオン、車速が零(0km/h)
を越えているにもかかわらず、ニュートラル制御信号P
NC1がニュートラル制御の実行中であることを示すオ
ンとなるのは、ニュートラル制御条件判定部26の回路
のショートによる異常である。
【0034】そこで、前記判断(ステップ104)がY
ESの場合は、異常コードであるNGフラグのオンを機
関制御部10のメモリ(図示せず)に記憶し(ステップ
106)、ニュートラル制御の実行を中止させるよう変
速機制御部12に中止信号を出力し(ステップ10
8)、リターンする(ステップ110)。
【0035】一方、前記判断(ステップ104)がNO
の場合は、異常コードであるNGフラグがオンであるか
否かを判断する(ステップ112)。
【0036】この判断(ステップ112)がNOの場合
は、リターン(ステップ110)にジャンプする。この
判断(ステップ112)がYESの場合は、図4に示す
判断Cを行う(ステップ114)。この判断(ステップ
114)においては、レンジ信号であるDレンジ信号が
オフ、且つニュートラル制御信号PNC1がオンである
か否かを判断する。
【0037】Dレンジ信号がオフ、つまり、Pレンジあ
るいはNレンジの場合は、補助変速機構8の係合機構を
解放してニュートラル制御を実行していることによりニ
ュートラル制御信号PNC1がニュートラル制御の実行
中であることを示すオンとなるので、ニュートラル制御
条件判定部26は正常である。
【0038】そこで、前記判断(ステップ114)がY
ESの場合は、異常コードであるNGフラグをオフにリ
セットし(ステップ116)、ニュートラル制御の実行
を許容させるよう変速機制御部12に許容信号を出力
し、リターンする(ステップ110)。一方、前記判断
(ステップ114)がNOの場合は、ニュートラル制御
の実行を中止させるよう変速機制御部12に中止信号を
出力し(ステップ108)、リターンする(ステップ1
10)。
【0039】また、前記判断(ステップ102)がNO
の場合は、図3に示す判断Bを行う(ステップ11
8)。この判断(ステップ118)においては、レンジ
信号であるDレンジ信号がオフ、且つニュートラル制御
信号PNC1がオフであるか否かを判断する。
【0040】Dレンジ信号がオフ、つまり、Pレンジあ
るいはNレンジであり、補助変速機構8の係合機構を解
放してニュートラル制御を実行しているにもかかわら
ず、ニュートラル制御信号PNC1がニュートラル制御
の実行中止であることを示すオフとなるのは、ニュート
ラル制御条件判定部26の回路の断線による異常であ
る。
【0041】そこで、前記判断(ステップ118)がY
ESの場合は、異常コードであるNGフラグのオンを機
関制御部10のメモリ(図示せず)に記憶し(ステップ
106)、ニュートラル制御の実行を中止させるよう変
速機制御部12に中止信号を出力し(ステップ10
8)、リターンする(ステップ110)。
【0042】一方、前記判断(ステップ118)がNO
の場合は、異常コードであるNGフラグがオンであるか
否かを判断する(ステップ120)。
【0043】この判断(ステップ120)がNOの場合
は、リターン(ステップ110)にジャンプする。この
判断(ステップ120)がYESの場合は、図5に示す
判断Dを行う(ステップ122)。この判断(ステップ
122)においては、レンジ信号であるDレンジ信号が
オン、車速が零(0km/h)を越え、且つニュートラル制
御信号PNC1がオフであるか否かを判断する。
【0044】Dレンジ信号がオンで、車速が零(0km/
h)を越えている場合には、補助変速機構8の係合機構
を係合して駆動力を伝達させるようニュートラル制御の
実行を中止していることにより、ニュートラル制御信号
PNC1がニュートラル制御の実行中止であることを示
すオフとなるので、ニュートラル制御条件判定部26は
正常である。
【0045】そこで、前記判断(ステップ122)がY
ESの場合は、異常コードであるNGフラグをオフにリ
セットし(ステップ124)、ニュートラル制御の実行
を許容させるよう変速機制御部12に許容信号を出力
し、リターンする(ステップ110)。一方、前記判断
(ステップ122)がNOの場合は、ニュートラル制御
の実行を中止させるよう変速機制御部12に中止信号を
出力し(ステップ108)、リターンする(ステップ1
10)。
【0046】このように、この自動変速機4の故障診断
装置28は、機関制御部10に設けた故障診断論理部3
0によって、車両の車速信号と自動変速機4のDレンジ
信号とニュートラル制御信号PNC1とを入力し、これ
ら信号の状態によりニュートラル制御信号PNC1が正
常であるか異常であるかを論理的に判断し、この論理的
な判断の結果によりニュートラル制御条件判定部26の
故障を診断する。
【0047】前記故障診断論理部30は、車両の車速信
号と自動変速機4のDレンジ信号とを利用してニュート
ラル制御信号PNC1の正常・異常を判断する。車速信
号を検出する車速センサ16とDレンジ信号を検出する
Dレンジスイッチ14とは、変速機制御部12によって
異常がないように監視されている。
【0048】したがって、正常な車速信号とDレンジ信
号とによって、判断(ステップ104)及び判断(ステ
ップ118)が異常と判断した場合には、ニュートラル
制御条件判定部26に断線あるいはショートの異常が発
生してニュートラル制御信号PNC1が異常であると判
断することができる。
【0049】判断(ステップ104)及び判断(ステッ
プ118)が夫々異常と判断した場合には、処理(ステ
ップ106)において異常コードであるNGフラグのオ
ンを機関制御部10のメモリ(図示せず)に記憶し、処
理(ステップ108)においてニュートラル制御の実行
を中止させるよう変速機制御部12に中止信号を出力す
る。
【0050】前記判断(ステップ104)及び判断(ス
テップ118)による異常の判断が一時的のもので正常
に復帰した場合や、あるいは修理により正常に復帰した
場合には、判断(ステップ112)及び判断(ステップ
120)において異常コードであるNGフラグがオンで
あると判断された後に、判断(ステップ114)及び判
断(ステップ122)においてニュートラル制御信号P
NC1が正常と判断されて異常コードであるNGフラグ
をオフにリセットし、変速機制御部12によるニュート
ラル制御を許容させる。
【0051】これにより、この故障診断装置28は、変
速機制御部12によってハード的に異常がないように監
視されている車速センサ16の車速信号とDレンジスイ
ッチ14のDレンジ信号とを利用して、機関制御部10
の故障診断論理部30によってニュートラル制御条件判
定部26の故障を診断することができる。
【0052】このため、この故障診断装置28は、変速
機制御部12のニュートラル制御条件判定部26の故障
の診断をソフトにより実施し得て、ニュートラル制御を
適切に実行させ得て、クリープ現象の抑制による燃費の
向上を確実に果たすことができる。
【0053】前記機関制御部10は、故障診断論理部3
0が異常と判断した場合に、異常コードであるNGフラ
グのオンを記憶するとともにニュートラル制御の実行を
中止させるよう変速機制御部12に中止信号を出力する
ことにより、自動変速機4の保守点検時に異常コードで
あるNGフラグのオンによってニュートラル制御条件判
定部26が故障していることを通知することができると
ともに、変速機制御部12による不適切なニュートラル
制御の実行を回避することができる。
【0054】このため、この故障診断装置28は、ニュ
ートラル制御条件判定部26の故障を適切に修理させ得
て、適切なニュートラル制御の実行によりクリープ現象
を抑制して燃費を向上させることができる。
【0055】また、前記機関制御部10は、故障診断論
理部30が異常と判断した後に正常と判断した場合に、
記憶した異常コードであるNGコードのオンを消去する
とともに中止させたニュートラル制御の実行を許容させ
るよう変速機制御部12に許容信号を出力することによ
り、正常に復帰した場合に直ちにニュートラル制御を実
行させることができる。
【0056】このため、この故障診断装置28は、一時
的な異常から正常に復帰した場合や修理により正常に復
帰した場合にニュートラル制御の実行を許容し得て、ニ
ュートラル制御の中止のいたずらな継続を回避し得て、
燃費の悪化を防止することができる。
【0057】
【発明の効果】このように、この発明の自動変速機の故
障診断装置は、変速機制御部によってハード的に異常が
ないように監視されている車速信号とレンジ信号とを利
用して、機関制御部の故障診断論理部によってニュート
ラル制御条件判定部の故障を診断することができる。
【0058】このため、この故障診断装置は、変速機制
御部のニュートラル制御条件判定部の故障の診断をソフ
トにより実施し得て、ニュートラル制御を適切に実行さ
せ得て、クリープ現象の抑制による燃費の向上を確実に
果たし得る。
【0059】前記機関制御部は、自動変速機の保守点検
時に異常コードによってニュートラル制御条件判定部が
故障していることを通知することができるとともに、変
速機制御部による不適切なニュートラル制御の実行を回
避することができる。このため、この故障診断装置は、
ニュートラル制御条件判定部の故障を適切に修理させ得
て、適切なニュートラル制御の実行によりクリープ現象
を抑制して燃費を向上させ得る。
【0060】また、前記機関制御部は、正常に復帰した
場合に直ちにニュートラル制御を実行させることができ
る。このため、この故障診断装置は、一時的な異常から
正常に復帰した場合や修理により正常に復帰した場合に
ニュートラル制御の実行を許容し得て、ニュートラル制
御の中止のいたずらな継続を回避し得て、燃費の悪化を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す故障診断装置の故障診
断のフローチャートである。
【図2】Dレンジ信号のオン時の異常判断の論理図あ
る。
【図3】Dレンジ信号のオフ時の異常判断の論理図あ
る。
【図4】Dレンジ信号のオフ時の正常判断の論理図あ
る。
【図5】Dレンジ信号のオン時の正常判断の論理図あ
る。
【図6】自動変速機の故障診断装置の概略構成図であ
る。
【図7】ニュートラル制御条件判定のフローチャートで
ある。
【図8】ニュートラル制御条件判定の論理図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 自動変速機 6 トルクコンバータ 8 補助変速機構 10 機関制御部 12 変速機制御部 26 ニュートラル制御条件判定部 28 故障診断装置 30 故障診断論理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:72 F16H 59:72 (56)参考文献 特開 平5−263922(JP,A) 特開 平6−174079(JP,A) 特開 平7−113466(JP,A) 特開 平1−203743(JP,A) 特開 昭61−252947(JP,A) 特開 平1−172668(JP,A) 実開 平1−166846(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載した内燃機関を制御する機関
    制御部を設け、前記内燃機関に連結される自動変速機を
    制御する変速機制御部を設け、この変速機制御部のニュ
    ートラル制御条件判定部によりニュートラル制御条件が
    成立する場合に前記自動変速機のトルクコンバータから
    補助変速機構への駆動力の伝達を遮断するようニュート
    ラル制御を実行するとともにこのニュートラル制御の実
    行状態を示すニュートラル制御信号を前記機関制御部に
    出力する自動変速機の故障診断装置において、前記車両
    の車速信号と前記自動変速機のレンジ信号と前記ニュー
    トラル制御信号とを入力し、これら信号の状態により前
    記ニュートラル制御信号が正常であるか異常であるかを
    論理的に判断し、この論理的な判断の結果により前記ニ
    ュートラル制御条件判定部の故障を診断する故障診断論
    理部を前記機関制御部に設けたことを特徴とする自動変
    速機の故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記機関制御部は、前記故障診断論理部
    が異常と判断した場合に、異常コードを記憶するととも
    にニュートラル制御の実行を中止させるよう前記変速機
    制御部に中止信号を出力する機関制御部であることを特
    徴とする請求項1に記載の自動変速機の故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記機関制御部は、前記故障診断論理部
    が異常と判断した後に正常と判断した場合に、記憶した
    異常コードを消去するとともに中止させたニュートラル
    制御の実行を許容させるよう前記変速機制御部に許容信
    号を出力する機関制御部であることを特徴とする請求項
    1に記載の自動変速機の故障診断装置。
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