JP3519664B2 - 加熱処理装置 - Google Patents

加熱処理装置

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JP3519664B2
JP3519664B2 JP2000088902A JP2000088902A JP3519664B2 JP 3519664 B2 JP3519664 B2 JP 3519664B2 JP 2000088902 A JP2000088902 A JP 2000088902A JP 2000088902 A JP2000088902 A JP 2000088902A JP 3519664 B2 JP3519664 B2 JP 3519664B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の加熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造におけるフォトレ
ジスト処理工程においては,半導体ウエハ(以下,「ウ
エハ」)の表面にレジスト液を塗布した後の加熱処理
(プリベーキング)や,パターンの露光を行った後の加
熱処理(ポストエクスポージャーベーキング)等,種々
の加熱処理が行われている。
【0003】これらの加熱処理は,通常,加熱処理装置
によって行われる。この加熱処理装置には,図18に示
すように処理容器内にウェハWを載置して加熱する円盤
状の熱板150と,この熱板150の上面を覆い,処理
室Sを形成する蓋体151が設けられており,ウェハW
が処理室S内の熱板150上に載置され,所定温度で加
熱されるようになっている。また,熱板150の外方に
は,処理室S内に気体を供給する供給口152が複数個
設けられ,一方,蓋体151には,その中央部に処理室
S内の気体を排気する排気口153が設けられている。
かかる構成により,加熱処理中に処理室S内に上昇気流
を発生させ,処理室S内に発生するパーティクルを排除
できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,かかる
加熱処理装置の構成によると,図18の矢印に示すよう
に熱板150外方の供給口152から前記気体が噴出さ
れると,排気口153のある蓋体151中心部にほぼ直
進し,その排気口153から排気される。そうすると,
処理室内の気体の流れが偏り,ウェハW中心部の上方付
近に気体の流れない場所ができる。その結果,その場所
に他の部分に比べて温度の高い熱のこもりMが発生する
ことがある。
【0005】そして,前記熱のこもりMが発生すると,
ウェハWの温度も影響され,ウェハW中心部が温度の高
い特異点となり,ウェハW面内において均一に加熱され
なくなる。そうすると,ウェハW面内の線幅の均一性が
悪化する結果になってしまう。
【0006】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,処理室内の気流が均等に形成されるように制御
し,ウェハ等の基板面内の加熱温度を均一にする基板の
加熱処理装置を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は,基板
を載置し加熱する熱板と,この熱板を覆い少なくとも処
理室の一部を形成する蓋体とを有し,前記蓋体の前記基
板上面と対向する位置には,前記処理室内の気体を排気
する排気口が設けられている加熱処理装置において,前
記排気口と前記熱板との間には,前記蓋体の基板側の面
を覆う分流板を有し,前記分流板は,前記排気口に対向
する部分を除いた部分に複数の分散された通気孔を有す
ることを特徴とすることを特徴とする基板の加熱処理装
置が提供される。
【0008】このように,前記排気口に対向する部分以
外の部分に複数の通気孔を有する分流板を設けると,処
理室内に発生する気流が,排気口から排気される前にま
ず前記分流板上の各通気孔を通過する。そして,この通
気孔は前記排気口に対向する部分を除いた所に形成され
ているから,前記気流は偏ることなく各通気孔を均等に
通過するため,処理室内において気流が分散され,処理
室内全領域の雰囲気が均等に排気されるようになる。従
って,従来のように,基板上の一部に熱のこもりが発生
することが防止され,基板面内の加熱温度を均一に維持
することができる。なお,前記通気孔自体の形状は,円
形,方形その他の任意の形状を採用できる。
【0009】かかる請求項1の発明は,請求項2のよう
に前記排気口が,前記基板上面の中心部に対向する位置
に設けられるようにしてもよい。このように,前記排気
口を中心部に設けると,蓋体の中心付近から処理室内の
雰囲気がより均一かつ効率的に排気される。
【0010】また,請求項1又は2における前記通気孔
を,請求項3のように放射状に配置してもよいし,請求
項4のように同心円状に配置してもよい。このように,
前記各パターンに複数の通気孔を配置し,より偏りのな
い気流を形成することで,処理室内の雰囲気がより均一
に排気されるため,基板面内における加熱温度の均一性
が向上する。
【0011】さらに,かかる請求項3の通気孔自体の形
状を,請求項5のようにスリット状にしてもよいし,請
求項4の通気孔自体の形状を,請求項6のように円弧状
にしてもよい。このように,熱板の形や大きさ等に対応
した最も偏りのない気流が形成される形状を採用するこ
とにより,より効果的に基板面内の温度の偏りが防止さ
れる。
【0012】また,請求項7のように前記通気孔を前記
排気口に対向する部分を除いた前記部分の全面に設ける
ようにしてもよい。このように,前記通気孔を前記分流
板の所定の位置に全面に設けることにより,通気孔の大
きさを小さくしても全体の開口率を稼げ,処理室内に発
生する気流がより均等に分散され,気流の偏りから生じ
る基板面内における温度の不一致が防止される。なお,
通気孔を前記全面に設けるとは,ある一定の秩序をもっ
て幾何学的に設けられる場合に限られず,満遍なく,偏
りがないように設けられることを言う。
【0013】請求項8の発明によれば,基板を載置し加
熱する熱板と,この熱板を覆い少なくとも処理室の一部
を形成する蓋体とを有する基板の加熱処理装置におい
て,前記蓋体の前記基板上面と対向する位置に,前記処
理室内の気体を排気する排気口を複数有し,前記排気口
と前記熱板との間には,前記蓋体の基板側の面を覆い,
かつ複数の分散された通気孔を有する分流板が設けられ
ていることを特徴とする基板の加熱処理装置が提供され
る。
【0014】このように,排気口を複数設け,気流が最
終的に到達する排気口自体を分散させて設けることによ
り,従来に比べて気流の分散が図られ,さらに多数の通
気孔を有する前記分流板を設けることにより,さらに気
流が分散される。したがって,処理室内における基板上
の気流の偏りが抑制され,基板面面内の加熱温度が均一
になる。
【0015】かかる請求項8の発明は,請求項9のよう
に前記通気孔を前記分流板の全面に設けるようにしても
よい。このように,前記通気孔を分流板の全面に設ける
と,より偏りのない気流が形成され,その結果,より基
板面内の温度の均一性が向上される。なお,分流板の全
面の設けるとは,分流板の中心部も含めて満遍なく偏り
のない位置に通気孔を設けることをいう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる加
熱・冷却装置を有する塗布現像処理システム1の平面図
であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であ
り,図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
【0017】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0018】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0019】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0020】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されて
おり,第1及び第2の処理装置群G1,G2は現像処理
システム1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3
は,カセットステーション2に隣接して配置され,第4
の処理装置群G4は,インターフェイス部4に隣接して
配置されている。さらにオプションとして破線で示した
第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能となって
いる。前記主搬送装置13は,これらの処理装置群G1
〜G5に配置されている後述する各種処理装置に対し
て,ウェハWを搬入出可能である。
【0021】第1の処理装置群G1では,例えば図2に
示すように,ウェハW上にレジスト液を塗布するレジス
ト塗布装置17と,ウェハWに現像液を供給して処理す
る現像処理装置18とが下から順に2段に配置されてい
る。第2の処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗
布装置19と,現像処理装置20とが下から順に2段に
積み重ねられている
【0022】第3の処理装置群G3では,例えば図3に
示すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWを待機させるエクステ
ンション装置32,レジスト液中の溶剤を乾燥させるプ
リベーキング装置33,34及び現像処理後の加熱処理
を施すポストベーキング装置35,36等が下から順に
例えば7段に重ねられている。
【0023】第4の処理装置群G4では,例えばクーリ
ング装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエク
ステンション・クーリング装置41,エクステンション
装置42,本実施に形態にかかる加熱処理装置としての
加熱・冷却装置43,44,45(図3中のPEB/C
OL),ポストベーキング装置46,47等が下から順
に例えば8段に積み重ねられている。
【0024】インターフェイス部4の中央部にはウェハ
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50は
X方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移
動とθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在
にできるように構成されており,第4の処理装置群G4
に属するエクステンション・クーリング装置41,エク
ステンション装置42,周辺露光装置51及び図示しな
い露光装置に対してアクセスできるように構成されてい
る。
【0025】本発明の加熱処理装置は,上述した露光後
の加熱,冷却処理を行う加熱・冷却装置44に具現化し
た,本実施の形態について説明する。この加熱・冷却装
置44は,単一の装置内でウェハWの加熱処理と冷却処
理を行うことができる装置であり,ウェハWを加熱し,
即座に冷却する場合に有用である。
【0026】以下,加熱・冷却装置44の構成について
説明する。この加熱・冷却装置44のケーシング44a
内には,図4,図5に示すように厚みのある板状の基台
65が設けられている。この基台65は,ウェハWの加
熱処理が行われる加熱部65aと冷却処理が行われる冷
却部65bとを有している。
【0027】基台65の加熱部65aには,後述する熱
板67を収容する熱板収容口68が設けられている。そ
して,熱板収容口68の中央部には,ウェハWを載置
し,加熱する円盤状の熱板67が設けられている。この
熱板67には,熱源となるヒータ70が設けられてお
り,このヒータ70の熱により熱板67が所定温度に設
定されるように構成されている。また,このヒータ70
は,温度制御装置72によりその発熱量が制御され,熱
板67の温度を調節・維持できる。
【0028】この熱板67の外周部には,断熱性の優れ
た内側に段部を有する環状の支持部材75が設けられて
おり,熱板67の外周部の側面と下面を支持するように
なっている。また,この支持部材75の下面は,支持台
76により支持されている。
【0029】さらに,支持部材75及び支持台76の外
方には,この両者を囲み,後述する蓋体90と一体とな
って処理室Sを形成する略筒状のサポートリング78が
設けられている。このサポートリング78の上面には,
処理室S内に向けて図示しない気体供給手段からの不活
性ガス,例えば窒素ガスを噴出する複数の供給口として
の吹き出し口80が設けられており,処理室S内に気流
を発生させ,処理室S内をパージできるように構成され
ている。また,吹き出し口80よりも外方で,後述する
蓋体90の下面と接する部分には,Oリング83が設け
られており,処理室Sが形成された際に処理室Sの内外
の雰囲気を遮断できるようになっている。
【0030】基台65の加熱部65aの上方には,熱板
67を覆いサポートリング78の上面と一体となって処
理室Sを形成する,下面が開口した略筒状の蓋体90が
設けられている。この蓋体90の外周壁には,図6に示
すようにX方向に伸びる2本のアーム91が固定され設
けられている。このアーム91には,このアーム91を
上下移動自在とするシリンダ92が設けられており,蓋
体90を上下に移動させることができるようになってい
る。
【0031】蓋体90の内部には,蓋体90内の上部に
分散室90aを形成するための排気板90bと,この排
気板90bの下方に位置する分流板95が設けられてい
る。排気板90bの中心,すなわち熱板67上に載置さ
れたウェハWの中心と対向する位置には,排気口90c
が形成されており,蓋体90の外周には,分散室90a
に通じる排気管93が接続されている。従って,排気口
90cからの排気は,分散室90aを経て排気管93か
らケーシング44a外部に排気される。
【0032】前記分散室90aは,排気口90cから流
入する気体は排気管93の在る方向に流れやすいため,
この処理室内Sの排気管93と反対側の気体がより多く
排気されるのを防止する目的で設けられている。かかる
目的を達成させるために,分散室90a内には,図7に
示すように均等に配置された複数の半径方向の通路と円
周方向の通路が同心円状に交互に設けられており,排気
口90cと排気管93とを連通させている。
【0033】前記分流板95には,図8に示すように直
径2mm程度の多数の通気孔96が中心部,すなわち排
気口90cと対向する部分を除く位置に放射状に設けら
れている。かかる構成により,処理室S内の気体は,こ
の分流板95の各通気孔96を通り,上方の排気口90
cに流入されるようになっている。従って,吹き出し口
80からの窒素ガスよって形成される気流が,従来のよ
うに排気口90cに向かってほぼ直線的に流れることが
防止され,前記気流は各通気孔96に向かって分散され
る。
【0034】なお,熱板67の下方には,図4に示すよ
うにウェハWを搬入出する際に,ウェハWを支持し,昇
降させるための昇降ピン100が複数個設けられてい
る。この昇降ピン100は,昇降駆動機構101により
上下に移動自在であり,熱板67を貫通した孔102内
を上下動し,熱板67上に突出できるように構成されて
いる。
【0035】一方,基台65の冷却部65bには,図
4,図5に示すようにウェハWが上記加熱部65aにお
いて加熱された後に,ウェハWを冷却処理する冷却プレ
ート105が設けられている。この冷却プレート105
は,X方向に沿って基台65に設けられているスリット
106内を移動レール107に沿って移動し,また上下
方向にも移動自在に構成されている。
【0036】また,冷却プレート105は,全体として
略方形の平板形状をなし,その内部には,外部に設置さ
れている恒温水供給源108から供給される所定温度の
液体,たとえば恒温水が冷却プレート105内の循環路
105a内を循環し,冷却プレート105上に載置され
たウェハWを冷却するように構成されている。また冷却
プレート105における前記加熱部65a側の端部に
は,スリット109,110が形成されている。これら
スリット109,110は,冷却プレート105が加熱
部65a側に移動して,熱板67上で昇降ピン100に
支持されているウェハWを受け取るために,図9に示し
たように,熱板67上に位置する際に,該昇降ピン10
0が障害とならないように設けられている。したがっ
て,冷却プレート105は,熱板67上に移動自在であ
る。
【0037】次に,以上のように構成されている加熱・
冷却装置44の作用について,塗布現像処理システム1
で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共に
説明する。
【0038】先ず,ウェハ搬送体7がカセットCから未
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3に
属するアドヒージョン装置31に搬入する。このアドヒ
ージョン装置31において,レジスト液との密着性を向
上させるHMDSなどの密着強化剤を塗布されたウェハW
は,主搬送装置13によって,クーリング装置30搬送
され,所定の温度に冷却される。その後,ウェハWは,
レジスト塗布装置17又19,プリベーキング装置34
又は35に順次搬送され,所定の処理が施される。その
後,ウェハWは,エクステンション・クーリング装置4
1に搬送される。
【0039】次いで,ウェハWはエクステンション・ク
ーリング装置41からウェハ搬送体50によって取り出
され,その後,周辺露光装置51を経て露光装置(図示
せず)に搬送される。露光処理の終了したウェハWは,
ウェハ搬送体50によりエクステンション装置42に搬
送された後,主搬送装置13に保持される。次いで,こ
のウェハWは,露光処理後の加熱,冷却処理を行う加熱
・冷却装置43,44又は45に搬送される。
【0040】そして,加熱,冷却処理の終了したウェハ
Wは,主搬送装置13により現像処理装置18又は2
0,ポストベーキング装置35,クーリング装置30と
順次搬送され,各装置において所定の処理が施される。
その後,ウェハWは,エクステンション装置32を介し
て,ウェハ搬送体7によってカセットCに戻され,一連
の所定の塗布現像処理が終了する。
【0041】上述した露光後の加熱,冷却処理を行う加
熱・冷却装置44の作用について詳しく説明する。先
ず,ウェハWの搬入前は,アーム91に保持された蓋体
90は熱板67上方で処理室Sを形成しない状態で待機
され,また窒素ガスの吹き出し口80からは,窒素ガス
が噴出されている。そして,前工程,すなわちパターン
の露光処理が終了したウェハWが主搬送装置13により
ケーシング44a内に搬入されると,予め加熱部65a
における熱板67上方で待機していた昇降ピン100に
支持される。
【0042】次いで,アーム91によって蓋体90が下
降され,蓋体90の下面がサポートリング78の上面7
8aに接触されると,蓋体90とサポートリング78が
一体となって処理室Sが形成される。このとき,図示し
ない吸引装置が作動し,処理室S内の窒素ガスが排気口
90cから排気され始める。すなわち,吹き出し口80
から窒素ガスが噴出される一方で,図示しない吸引装置
を作動することにより,図10に示すように前記窒素ガ
スが処理室S内を上昇し,分流板95の各通気孔96を
通って,排気口90cに流入し,さらに分散室90aを
通過して,排気管93から排気されるようになる。した
がって,この窒素ガスの流れによって気流が発生し,以
後加熱処理が終了するまで,処理室S内に一定の気流雰
囲気が形成される。
【0043】その後,昇降ピン100によってウェハW
が下降され,所定温度に加熱されている熱板67上に載
置されると加熱処理が開始され,ウェハWが所定温度で
所定時間加熱される。
【0044】そして,所定時間経過後,昇降ピン100
によってウェハWは所定位置まで上昇され,熱板67に
よる加熱が終了する。そして,蓋体70がアーム91に
より上昇され,処理室Sが開放される。次いで,その状
態で今度は,冷却プレート105が熱板67上に移動し
て,ウェハWを受け取るが,前記したように,冷却プレ
ート105内には恒温水が循環しており,ウェハWは冷
却プレート105上に受け取られた直後から冷却処理が
開始される。
【0045】その後,冷却プレート105が冷却部65
bに移動され,ウェハWを所定時間冷却し,その後,ウ
ェハWは再び加熱部65a上に戻された後主搬送装置1
3に受け渡され,ケーシング44aから搬出されると,
一連の加熱・冷却処理が終了する。
【0046】以上の実施の形態では,蓋体90と熱板6
7との間に分流板95を設けたため,図10に示すよう
に吹き出し口80から噴出された窒素ガスが,各通気孔
96に向けて分散され,処理室S内を均等に流れるよう
になる。従って,従来のように気流の流れの悪い部分に
熱のこもりができ,この熱のこもりによりウェハWの加
熱温度が影響され,ウェハW面内において加熱温度が不
均一になることが防止される。
【0047】また,前記通気孔96を排気口90cに対
向しない位置に設けることにより,排気口90cに最も
流入しやすい位置,すなわち排気口90cの真下からの
窒素ガスの流入を防止している。従って,窒素ガスをそ
の他の位置から流入させて,処理室S内に偏りのない気
流が形成される。なお,前記実施の形態では,排気口9
0cが蓋体90の中心部に形成されていたため,分流板
95の通気孔96がその中心部を除いた部分に設けられ
たが,排気口90cが中心部以外の所定の位置に設けら
れている場合には,その所定位置に対向する位置を避け
て通気孔96を設けるようにすればよい。
【0048】前記実施の形態では,分流板95に円形の
通気孔96を放射状に設けたが,図11に示すように通
気孔110自体をスリット状に形成し,放射状に配置し
てもよい。また,図12に示すように円形の通気孔96
を同心円状に設けてもよいし,図13に示すように通気
孔120自体を円弧状に形成し,同心円状に配置しても
よい。さらに,図14に示すように,通気孔125を,
分流板95の排気口90cに対向しない部分の全面に偏
り無く設けるようにしてもよい。この場合,通気孔12
5の大きさを例えば直径0.5mm程度に形成すること
ができる。すなわち,より径を小さくすることができ
る。
【0049】以上の実施の形態では,排気口90cを蓋
体の中心部に一つ設けていたが,複数個設けるようにし
てもよい。以下,かかる場合について説明する。
【0050】図15に示すように,蓋体130の排気板
130bに,同心円状に複数の排気口130cを設け
る。また,前記排気板130bと熱板67との間には,
図16に示すように第1の実施の形態と同様に分流板1
35を設け,この分流板135には,図17に示すよう
にその全面に複数の通気孔136を設ける。また,その
他の部分は,第1の実施の形態と同じである。
【0051】かかる構成によると,処理室S内の気流
は,分流板135の各通気孔136を通過し,いずれか
一つの排気口130cを通過して,第1の実施の形態同
様に分散室130aを通って排気管93から排気され
る。
【0052】この第2の実施の形態では,第1の実施の
形態と同様に処理室S内の気流が均等に流れるため,従
来の熱のこもりの発生が防止され,ウェハW面内におい
て斑なく均一に加熱できる。また,排気口130cを複
数個設けたため,その分それぞれの排気口130cの吸
引力が低下し,排気口130cの真下に通気孔136を
設けたとしても,その一部の通気孔136に気流が集中
することがないので,通気孔136を分流板135の全
面に設けることができる。したがって,第1の実施の形
態のように,排気口に対向する位置を除く部分に通気孔
を設けるといった制限が設ける必要がなくなる。
【0053】なお,通気孔136自体の形状は,第1の
実施の形態同様に,他の形状,すなわちスリット状又は
円弧状であってもよく,また,各通気孔136の配置の
仕方も同心円状又は放射状であってもよい。
【0054】以上の実施の形態は,露光後の加熱処理を
行う加熱・冷却装置として具体化されていたが,もちろ
んプリベーキング装置,ポストベーキング装置等の他の
加熱処理装置としてもよい。さらには,基板はウェハで
あったが,もちろん他の基板,たとえばLCD基板の加
熱処理装置に対しても適用可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1〜9によれば,処理室内の気体
が排気される際に発生する気流が,処理室内において偏
り無く均等に流れるため,従来のような,熱のこもりが
発生せず,基板面内の加熱温度が斑なく均一に維持され
る。従って,基板上に最終的に形成される線幅が均一に
形成されるため,歩留まりの向上が図られる。
【0056】特に,請求項8及び9においては,排気口
を複数個設けるため,分流板の通気孔を排気口の位置に
関係なく設けることができるようになり,より単純な構
造になり,より偏りのない気流が形成され,その結果,
基板面内の温度の均一性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる加熱・冷却装置が組み込
まれた塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図
である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】本実施の形態にかかる加熱・冷却装置の縦断面
の説明図である。
【図5】図4の加熱・冷却装置の構成の概略を示した平
面の説明図である。
【図6】加熱・冷却装置の内部の概略を示す斜視図であ
る。
【図7】加熱・冷却装置における蓋体の分散室内を平面
から観た説明図である。
【図8】蓋体に設けられた分流板の平面図である。
【図9】冷却プレートが加熱部側に移動した状態を示し
た加熱・冷却装置の平面の説明図である。
【図10】加熱処理中の加熱・冷却装置内の状態を示す
説明図である。
【図11】分流板の他の形態を示す平面図である。
【図12】分流板の他の形態を示す平面図である。
【図13】分流板の他の形態を示す平面図である。
【図14】分流板の他の形態を示す平面図である。
【図15】蓋体に複数の排気口を設ける場合におけるそ
れらの排気口の配置を示す蓋体の横断面の説明図であ
る。
【図16】図15の蓋体を用いた場合の加熱・冷却装置
全体の構成の概略を示す説明図である。
【図17】図15の蓋体に設けられた分流板の平面図で
ある。
【図18】従来の加熱処理装置における加熱時の処理室
内の様子を示す縦断面の説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 44 加熱・冷却装置 65 基台 67 熱板 90 蓋体 90a 分散室 90b 排気板 90c 排気口 95 分流板 96 通気孔 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275512(JP,A) 特開 平9−199408(JP,A) 特開 平10−229037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を載置し加熱する熱板と,この熱板
    を覆い少なくとも処理室の一部を形成する蓋体とを有
    し,前記蓋体の前記基板上面と対向する位置には,前記
    処理室内の気体を排気する排気口が設けられている加熱
    処理装置において,前記排気口と前記熱板との間には,
    前記蓋体の基板側の面を覆う分流板を有し,前記分流板
    は,前記排気口に対向する部分を除いた部分に複数の分
    散された通気孔を有することを特徴とすることを特徴と
    する,基板の加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排気口が,前記基板上面の中心部に
    対向する位置に設けられていることを特徴とする,請求
    項1に記載の基板の加熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記通気孔は,放射状に配置されている
    ことを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の
    基板の加熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記通気孔は,同心円状に配置されてい
    ることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載
    の基板の加熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記通気孔自体は,スリット状に形成さ
    れていることを特徴とする,請求項3に記載の基板の加
    熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記通気孔自体は,円弧状に形成されて
    いることを特徴とする,請求項4に記載の基板の加熱処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記通気孔は,前記排気口に対向する部
    分を除いた前記部分の全面に設けられていることを特徴
    とする,請求項1又は2のいずれかに記載の基板の加熱
    処理装置。
  8. 【請求項8】 基板を載置し加熱する熱板と,この熱板
    を覆い少なくとも処理室の一部を形成する蓋体とを有す
    る基板の加熱処理装置において,前記蓋体の前記基板上
    面と対向する位置に,前記処理室内の気体を排気する排
    気口を複数有し,前記排気口と前記熱板との間には,前
    記蓋体の基板側の面を覆い,かつ複数の分散された通気
    孔を有する分流板が設けられていることを特徴とする,
    基板の加熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記通気孔は,前記分流板の全面に設け
    られていることを特徴とする,請求項8に記載の基板の
    加熱処理装置。
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