JP3518912B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP3518912B2
JP3518912B2 JP27841994A JP27841994A JP3518912B2 JP 3518912 B2 JP3518912 B2 JP 3518912B2 JP 27841994 A JP27841994 A JP 27841994A JP 27841994 A JP27841994 A JP 27841994A JP 3518912 B2 JP3518912 B2 JP 3518912B2
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axis
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憲昭 池田
貴之 土屋
彰一 長谷川
彰 石井
智浩 中川
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株式会社ミヤノ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械、工作機械に
おけるワークの受渡し方法、および工作機械におけるワ
ーク受渡し位置関係の変更方法に関し、特に、ワークの
搬送技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な工作機械においては、主
軸の方を固定しておき、その先端部のスピンドルチャッ
クに保持されたワークに対して、工具を備えたタレット
の方を送り駆動することにより、切削などの加工を行な
っている。また、スピンドルチャックに対しては、未加
工のワークを供給するとともに、加工済みのワークを受
け取って排出するためのローディング装置が設けられて
おり、かかるローディング装置では、そのローディング
動作を行なわせるために、ワーク供給用およびワーク排
出用のハンドにはそれぞれ二軸方向の駆動機構が設けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
工作機械では、タレットおよびローディング装置のいず
れもが工具またはワークを保持しながらスピンドルチャ
ックの前面側で送り駆動されることから、ローダ付属の
工作機械では、都合四軸方向の制御を行なわなければな
らないという問題点がある。また、従来の工作機械で
は、長さ寸法の異なるワークに切り換える度に、イン用
チャックおよびアウト用チャックの動作を細かく変更す
る必要があるため、加工の段取り替えに手間がかかると
いう問題点もある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ワークの受渡しを主軸の送り駆動によって行なうことに
より、ローディング装置の簡略化が可能であるととも
に、段取り替えが容易な工作機械、工作機械におけるワ
ークの受渡し方法、および工作機械におけるワーク受渡
し位置関係の変更方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る工作機械には、主軸の軸線方向をZ軸
方向とし、このZ軸方向に直交する水平な軸線方向をX
軸方向としたときに、主軸をX軸方向およびZ軸方向に
直線送り駆動する主軸送り機構と、主軸先端部に設けら
れたスピンドルチャックに対してX軸方向あるいはZ軸
方向にずれた位置に配置され、スピンドルチャックに保
持されているワークに加工を施す工具を保持するための
固定式のタレットと、このタレットに対してX軸方向に
ずれた位置で前記スピンドルチャックとの間で未加工の
ワークおよび加工済みのワークをそれぞれ受渡しするイ
ン用チャックおよびアウト用チャックがX軸方向に並列
した状態に搭載された共通のキャリアと、このキャリア
を前記スピンドルチャックとのワーク受渡し位置、およ
びこのワーク受け渡し位置に対してZ軸方向に位置する
機外とのワーク受渡し位置の間で直線送り駆動するチャ
ック駆動機構とを有し、前記イン用チャックおよび前記
アウト用チャックはいずれも、X軸方向における位置が
固定されたまま前記キャリアのZ軸方向への移動によっ
て、前記スピンドルチャックとのワーク受渡し位置と、
機外とのワーク受渡し位置の間で移動し、前記スピンド
ルチャックとのワーク受渡し位置で同時にX軸方向に並
列して停止した状態で待機する前記イン用チャックおよ
び前記アウト用チャックのいずれに対しても、前記スピ
ンドルチャックがX軸方向およびZ軸方向に移動するこ
とによりワークの受け渡しが行われることに特徴を有す
る。
【0006】本発明の別の形態では、上記のチャック駆
動機構に代えて、イン用チャックおよびアウト用チャッ
クをスピンドルチャックとのワーク受渡し位置と機外と
のワーク受渡し位置との間で旋回駆動するチャック駆動
機構を設けてもよい。
【0007】本発明では、作業者が機械本体の前面側に
立ったままでワークの仕掛けなどを行なえるように、イ
ン用チャックおよびアウト用チャックは、タレットに対
して機械本体の前面寄りの位置に配置されていることが
好ましい。
【0008】本発明に係る工作機械において、イン用チ
ャックおよびアウト用チャックとスピンドルチャックと
の間でのワークの受渡しを行なう際には、イン用チャッ
クおよびアウト用チャックとスピンドルチャックとのワ
ーク受渡し位置にイン用チャックおよびアウト用チャッ
クを待機させ、これらのチャックに対して主軸の側をZ
軸方向に直線送り駆動してワークの受渡しを行なうこと
が好ましい。
【0009】また、本発明に係る工作機械において、イ
ン用チャックおよびアウト用チャックとスピンドルチャ
ックとの間でのワーク受渡し位置関係を変更するにあた
って、長さ寸法の異なるワークへの切り換え時には、イ
ン用チャックおよびアウト用チャックの待機位置を固定
しておき、主軸のZ軸方向の移動距離を変更することが
好ましい。このようにすると、ローダ位置を変更する必
要がなく、主軸に対するNCの軸制御で済む。
【0010】
【作用】本発明に係る工作機械において、スピンドルチ
ャックがイン用チャックから未加工のワークを受け取っ
た後は、主軸がタレットに向かってX軸方向およびZ軸
方向に送り駆動されて加工が行なわれる。加工が終了し
た後には、主軸は、アウト用チャックの方向に向かって
X軸方向およびZ軸方向に送り駆動され、アウト用チャ
ックに加工済みのワークを受け渡し、その直後に未加工
のワークをスピンドルチャックに受け渡す。しかる後
に、アウト用およびイン用チャックは、そのままZ軸方
向に直線送り駆動されて機外とのワーク受渡し位置に移
動する。または、アウト用チャックは、そのまま旋回す
るだけで機外とのワーク受渡し位置に移動する。このよ
うに、本発明の工作機械では、主軸の側をX軸方向およ
びZ軸方向に送り駆動し、スピンドルチャックに対向す
る位置では、タレットが固定式であるとともに、イン用
チャックおよびアウト用チャックがワークの受渡し位置
とされる二点間を移動するだけである。それ故、ローダ
を簡素化できるので、工作機械全体の構成が安価にな
る。また、イン用チャックおよびアウト用チャックは、
スピンドルチャックとのワークの受渡し位置で待機して
おれば、主軸の方がZ軸方向に移動してくる。それ故、
長さ寸法の異なるワークに切り換える時でも、段取り替
えの変更が通常のプログラム(主軸制御用プログラム)
の変更のみで行なえるので、ローダ側の位置調整の手間
を省略できる。
【0011】
【実施例】図面を参照して、本発明の一実施例について
説明する。
【0012】図1は、本例のNC工作機械を正面からみ
た概略構成図、図2は、その右側面からみた概略構成
図、図3は、その主軸、タレット、およびローディング
装置を上面からみた概略構成図である。
【0013】(全体構成)図1において、本例のNC工
作機械1では、機台2の上方位置に機械本体10が構成
され、その中央部分が切削エリア11になっている。切
削エリア11に向かっては、主軸21が先端部を向けて
いる。機械本体10の上方位置には、NC工作機械1に
おける全ての動作プログラムを入力する操作ボタンやそ
の内容などを表示するための表示パネルなどを備えた制
御部3が構成されている。機械本体10の側方位置に
は、ワークストッカ装置50(機外とのワーク受渡し位
置)が配置されている。ワークストッカ装置50と、機
械本体10の切削エリア11との間は、未加工のワーク
Wおよび加工済みのワークWを受け渡すためのローディ
ング装置40で接続されている。
【0014】なお、以降の説明では、主軸21の軸線方
向をZ軸方向とし、これに直交する水平な軸線方向をX
軸方向として説明する。また、Z軸方向のうち、主軸2
1の基端側に向かう方向を+Z方向とし、主軸21の先
端側に向かう方向を−Z方向とする。一方、X軸方向の
うち、機械本体10の前面部に向かう方向を+X方向と
し、機械本体10の背面部に向かう方向を−X方向とす
る。
【0015】(主軸の構成)まず、主軸21は、主軸台
20上で水平な姿勢で設けられ、その先端部には引き形
のスピンドルチャック22が構成されている。このスピ
ンドルチャック22は、切削エリア11の内部に位置し
ている。主軸21の基端寄りの部分には、プーリ211
が構成され、このプーリ211には、駆動モータ(図示
せず。)からの回転駆動力が伝達されるようになってい
る。また、主軸21の基端部には、スピンドルチャック
22を開閉するためのチャック駆動機構24が構成され
ている。このチャック駆動機構24では、詳細な図示お
よび説明を省略するが、プーリ211の上方位置に配置
されているチャック開閉用シリンダ装置241を駆動源
としており、その出力軸の伸縮動作がレバー242、主
軸21の基端部に被せられた複数のスリーブ、およびス
リーブ間のカム機構を介してチャック駆動軸243をZ
軸方向に進退させ、かかるチャック駆動軸243の進退
動作によって、スピンドルチャック22が開閉するよう
になっている。
【0016】主軸台20の下方位置には、主軸台20
(主軸21およびスピンドルチャック22)をX軸方向
に送り駆動するためのX軸方向主軸送り機構23(主軸
送り機構)が構成され、その下方位置には、主軸台20
(主軸21およびスピンドルチャック22)をZ軸方向
に送り動作するためのZ軸方向主軸送り機構25(主軸
送り機構)が構成されている。かかるX軸方向主軸送り
機構23およびZ軸方向主軸送り機構25は、周知のも
ので構成できるので、その詳細な図示および説明を省略
するとともに、図3では、Z軸方向主軸送り機構25を
矢印Z25で略し、X軸方向主軸送り機構23を矢印X
23で略してある。
【0017】(ワークストッカ装置の構成)図1および
図2において、ワークストッカ装置50では、支持枠5
1の上面に第1のリフタ52が固定され、その出力軸の
先端には、支持プレート53が取り付けられている。支
持プレート53には、未加工のワークWを保持しておく
インストッカ54、および加工済みのワークWを保持し
ておくアウトストッカ55の2本が垂直に固定され、こ
れらのインストッカ54およびアウトストッカ55は、
いずれも上下端がワークWの出入口として開口してい
る。インストッカ54およびアウトストッカ55に対し
ては、支持枠51に固定された第2のリフタ56および
第3のリフタ57が設けられており、これらのリフタの
各出力軸は、インストッカ54、およびアウトストッカ
55の内部に対しその下端開口から入り込んでいる。
【0018】(ローディング装置の構成)図3におい
て、スピンドルチャック22に対して−Z方向の側のう
ち、X軸方向の略中央部分には、ローディング装置40
のアウトハンド41(アウト用チャック)が位置してい
る。このアウトハンド41に対して、+X方向にずれた
位置には、ローディング装置40のインハンド42(イ
ン用チャック)が位置している。これらのインハンド4
2およびアウトハンド41は、共通のハンドキャリア4
3に固定されており、Z軸方向に沿って−Z方向および
+Z方向に送り駆動されるようになっている。すなわ
ち、インハンド42およびアウトハンド41に対して−
X方向にわずかにずれた位置には、Z軸方向に延びるガ
イド45が設けられ、このガイド45の上を移動するス
ライダ44に対してハンドキャリア43が連結されてい
る。かかるガイド機構に案内されながら、インハンド4
2およびアウトハンド41は、ハンド駆動用シリンダ装
置400(チャック駆動機構)によって、ガイド45に
並行してZ軸方向に延びる送り経路421、411に沿
って水平移動するようになっている。ここで、送り経路
421、411上における最も主軸21に接近した位
置、すなわち、最も+Z方向の位置がスピンドルチャッ
ク22とのワークWの受渡し位置P1である。これに対
し、送り経路421、411上における最も−Z方向の
位置、すなわち、ワークストッカ装置50の直上位置が
ワークストッカ装置50とのワークWの受渡し位置P2
である。
【0019】アウトハンド41およびインハンド42
は、いずれも図1に示すように、前向き(+Z方向の向
き)と下向きとの姿勢を切り換え可能である。従って、
ワークストッカ装置50とのワークWの受渡し位置P2
において、インハンド42は、下向き姿勢になってイン
ストッカ54内から第2のリフタ56で押し上げられて
くる未加工のワークWを一個ずつ受け取ることが可能で
ある。また、アウトハンド41は、受渡し位置P2にお
いて、下向き姿勢になってアウトストッカ55内に加工
済みのワークWを放出することが可能である。一方、ア
ウトハンド41およびインハンド42は、主軸21との
ワークWの受渡し位置P1では、前向き姿勢になり、ス
ピンドルチャック22との間でワークWの受渡しが可能
である。
【0020】(タレットの構成)また、本例では、イン
ハンド42およびアウトハンド41の送り経路421、
411に対して−Z方向にわずかにずれた位置には、固
定式のタレット30が配置されている。なお、タレット
30は、Z軸方向およびX軸方向における位置が固定で
あるが、タレットヘッド32は、その軸線周りには回転
可能である。ここで、タレット30、インハンド42、
およびアウトハンド41は、いずれも同じ高さ位置にお
いて、X軸方向にずれた位置で隣接するように配置され
ている。
【0021】(動作)このように構成したNC工作機械
1の動作の一例を、図1〜図3を参照して説明する。
【0022】まず、ワークストッカ装置50において、
第1のリフタ52が作動して支持プレート53を押し上
げ、インストッカ54およびアウトストッカ55を押し
上げる。続いて、第2のリフタ56が作動して、その出
力軸がインストッカ54内の未加工ワークWを1個押し
上げる。このとき、インストッカ54の上方位置では、
インハンド42が下向き姿勢で待機しており、インスト
ッカ54から繰り出された未加工ワークWを受け取る。
【0023】次に、インハンド42が旋回して前向きに
なった後、ローディング装置40のハンド駆動用シリン
ダ装置400が作動して、スライダ44が+Z方向に移
動する。それに伴って、インハンド42およびアウトハ
ンド41は、スピンドルチャック22とのワークWの受
渡し位置P1まで移動し、そこで待機する。しかる後
に、Z軸方向主軸送り機構25が作動して、スピンドル
チャック22が二点鎖線22Aで示す位置から二点鎖線
22Bで示す位置まで−Z方向に前進し、そこでインハ
ンド42から未加工のワークWを受け取る。
【0024】次に、Z軸方向主軸送り機構25が作動し
て、スピンドルチャック22を二点鎖線22Aで示す位
置まで+Z方向に後退させた後、X軸方向主軸送り機構
23が作動して、スピンドルチャック22をタレット3
0と対向する位置(実線22Cで示す位置)まで−X方
向に水平移動させる。
【0025】次に、Z軸方向主軸送り機構25が作動し
て、スピンドルチャック22を−Z方向に前進させてタ
レット30上の工具31によるワークWの加工を開始す
る。一方、インハンド42およびアウトハンド41は、
インハンド42が未加工のワークWをスピンドルチャッ
ク22に渡した後、ワークストッカ装置50とのワーク
Wの受渡し位置P2まで戻り、そこで、インハンド42
は、新たな未加工のワークWを受け取る。この間、イン
ハンド42およびアウトハンド41の切削エリア11へ
の出入り口61は、シャッタ60で閉じられ、クーラン
トがローディング装置40の側を汚染しないようになっ
ている。そして、ワークWに対する加工が終了したとき
に、インハンド42およびアウトハンド41は、再び、
主軸21とのワークWの受渡し位置P1まで移動する。
【0026】ワークWの加工が終了した後は、Z軸方向
主軸送り機構25が作動して、スピンドルチャック22
を実線22Cで示す位置まで+Z方向に後退させる。し
かる後に、X軸方向主軸送り機構23が作動して、スピ
ンドルチャック22をアウトハンド41と対向する位置
まで+X方向に水平移動させた後、Z軸方向主軸送り機
構25が作動して、スピンドルチャック22を二点鎖線
22Dで示す位置まで−Z方向に前進させ、スピンドル
チャック22は、アウトハンド41に加工済みのワーク
Wを渡す。
【0027】次に、Z軸方向主軸送り機構25が作動し
て、スピンドルチャック22を+Z方向に一旦後退させ
た後、X軸方向主軸送り機構23が作動して、スピンド
ルチャック22をインハンド42と対向する位置(二点
鎖線22Aで示す位置)まで+X方向に水平移動させ
る。しかる後、Z軸方向主軸送り機構25が作動して、
スピンドルチャック22を二点鎖線22Bで示す位置ま
で−Z方向に前進させると、スピンドルチャック22
は、新たな未加工のワークWをインハンド42から受け
取る。
【0028】以降、上記の動作を繰り返して、新たな未
加工ワークWへの加工が行なわれる。この間、アウトハ
ンド41が加工済みのワークWをスピンドルチャック2
2から受け取った後、インハンド42が新たな未加工の
ワークWをスピンドルチャック22に渡すと、ハンド駆
動用シリンダ装置400が作動して、インハンド42お
よびアウトハンド41は、ワークストッカ装置50との
ワークWの受渡し位置P2まで戻る。そこで、アウトハ
ンド41は、下向き姿勢になってワークWを放出する。
このとき、ワークストッカ装置50では、第1のリフタ
52が作動して支持プレート53を押し上げ、インスト
ッカ54およびアウトストッカ55を押し上げた状態に
ある。また、第3のリフタ57が作動して、その出力軸
がアウトストッカ55内の上方位置にあり、アウトハン
ド41が放出した加工済みのワークWに衝撃が加わらな
いようにしてそれを受け取る。同時に、インハンド42
は、さらに新たな未加工のワークWをインストッカ54
から受け取る。しかる後、インハンド42およびアウト
ハンドは、スピンドルチャック22とのワークWの受渡
し位置P1まで戻っていく。
【0029】(ワーク受渡し位置関係の変更方法)本例
のNC工作機械1において、ワーク形状の変更の際に
は、ワーク形状に合わせて加工プログラムを変更する
が、長さが異なるワークWに変更する場合には、加工プ
ログラムの変更に合わせて、スピンドルチャック22と
インハンド42およびアウトハンド41との間でのワー
クWの受渡しプログラムを変更する。かかる変更は、N
C工作機械1の主軸制御用プログラム上でワーク受渡し
時におけるスピンドルチャック22のZ軸方向の移動距
離LSを変更すればよく、ローディング装置40におけ
るインハンド42およびアウトハンド41のローダスト
ロークLHを変更する必要がない。このように、ローダ
側のストロークの変更が一切不要で、NC工作機械1の
主軸制御用プログラム上における主軸21の受渡し指令
位置だけを変更すればよいので、段取り替えが簡単であ
る。
【0030】(実施例の効果)以上のとおり、本例のN
C工作機械1では、主軸21(スピンドルチャック2
2)をX軸方向およびZ軸方向に送り駆動し、この送り
駆動によって、固定式のタレット30による加工位置
と、インハンド42およびアウトハンド41とのワーク
Wの受渡し位置P1との間でワークWを搬送する。従っ
て、ローディング装置40では、インハンド42および
アウトハンド41がZ軸方向の二位置間のみに移動する
ので、ローダの移動手段は、前進および後退だけできれ
ば充分で、速度制御や中間停止が不要であり、さらの両
端位置での微調整も不要である。それゆえ、ローディン
グ装置40は、小型で簡単な構造のもので充分である。
【0031】また、切削エリア11において、インハン
ド42およびアウトハンド41は、タレット30に対し
て機械本体10の前面寄りの位置(+X方向の位置)に
配置されている。従って、ワークストッカ装置50を機
械本体10の前面寄りの位置に配置できる。それ故、作
業者は、機械本体10の前面側に立ったままでワークス
トッカ装置50へのワークWの供給などを行なえるの
で、便利である。
【0032】さらに、インハンド42およびアウトハン
ド41をスピンドルチャック22とのワークWの受渡し
位置P1で待機させておれば、スピンドルチャック22
の方が移動してくる。従って、ローディング装置40で
は、インハンド42およびアウトハンド41のZ軸方向
における停止位置さえ決定しておけば、インハンド42
およびアウトハンド41の移動速度・中間停止位置など
を制御しなくても、ワークWの受渡しを確実に行なうこ
とができる。それ故、ローディング装置40では、シリ
ンダ装置などの簡単なチャック駆動機構で充分である。
【0033】しかも、把持径が共通のワークであれば、
形状の異なる多種のワークが混在していても、それをセ
ンサで検出して加工および受渡しプログラムを切り換え
ることによって加工できる。
【0034】なお、上記の実施例において、Z軸方向に
移動するローディング装置40に代えて、インハンド4
2およびアウトハンド41をスピンドルチャック22と
のワーク受渡し位置とワークストッカ装置50側との間
で旋回駆動するチャック駆動機構を採用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る工作
機械では、主軸の側がZ軸方向およびX軸方向に移動す
る一方、タレットは、固定式であり、イン用チャックお
よびアウト用チャックは、二点間のみに移動することに
特徴を有する。従って、本発明によれば、ローダを簡素
化できることに加えて、ローダを含む制御軸が機械加工
用の二軸のみで済むので、機械全体を安価に構成でき
る。
【0036】また、イン用チャックおよびアウト用チャ
ックは、スピンドルチャックとのワークの受渡し位置で
待機しておれば、スピンドルチャックの方が移動してく
るので、イン用チャックおよびアウト用チャックの二点
間での停止位置だけ決定しておけば、ワークの受渡しを
確実に行なうことができる。それ故、シリンダ装置など
の簡単なチャック駆動機構で充分である。さらに、長さ
寸法の異なるワークに切り換える時でも、主軸側の受渡
し位置だけを変更すればよいので、段取り替えが簡単で
ある。しかも、把持径が共通のワークであれば、多種の
ワークが混在する加工でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るNC工作機械を正面から
みた概略構成図である。
【図2】図1に示すNC工作機械を右側面からみた概略
構成図である。
【図3】図1に示すNC工作機械の主軸、タレット、お
よびローディング装置を上面からみた概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・NC工作機械 11・・・切削エリア 21・・・主軸 22・・・スピンドルチャック 23・・・X軸方向主軸送り機構(主軸送り機構) 24・・・チャック駆動機構 25・・・Z軸方向主軸送り機構(主軸送り機構) 30・・・固定式のタレット 40・・・ローディング装置 41・・・アウトハンド(アウト用チャック) 42・・・インハンド(イン用チャック) 50・・・ワークストッカ装置 54・・・インストッカ 55・・・アウトストッカ 400・・・ハンド駆動用シリンダ装置(チャック駆動
機構) LS・・・主軸のZ軸方向のストローク LH・・・ローダストローク P1・・・ハンドと主軸とのワークの受渡し位置 P2・・・ハンドとワークストッカ装置とのワークの受
渡し位置 W・・・ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 彰一 長野県上田市大字秋和1000番地 株式会 社ミヤノ内 (72)発明者 石井 彰 長野県上田市大字秋和1000番地 株式会 社ミヤノ内 (72)発明者 中川 智浩 長野県上田市大字秋和1000番地 株式会 社ミヤノ内 (56)参考文献 特開 昭61−103706(JP,A) 特開 昭52−24393(JP,A) 特開 昭59−88201(JP,A) 特開 昭60−249501(JP,A) 特開 平4−57601(JP,A) 特開 平6−143102(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸の軸線方向をZ軸方向とし、このZ
    軸方向に直交する水平な軸線方向をX軸方向としたとき
    に、主軸をX軸方向およびZ軸方向に直線送り駆動する
    主軸送り機構と、主軸先端部に設けられたスピンドルチ
    ャックに対してX軸方向あるいはZ軸方向にずれた位置
    に配置され、前記スピンドルチャックに保持されている
    ワークに加工を施す工具を保持するための固定式のタレ
    ットと、このタレットに対してX軸方向にずれた位置で
    前記スピンドルチャックとの間で未加工のワークおよび
    加工済みのワークをそれぞれ受渡しするイン用チャック
    およびアウト用チャックがX軸方向に並列した状態に搭
    載された共通のキャリアと、このキャリアを前記スピン
    ドルチャックとのワーク受渡し位置、およびこのワーク
    受け渡し位置に対してZ軸方向に位置する機外とのワー
    ク受渡し位置の間で直線送り駆動するチャック駆動機構
    とを有し、前記イン用チャックおよび前記アウト用チャックはいず
    れも、X軸方向における位置が固定されたまま前記キャ
    リアのZ軸方向への移動によって、前記スピンドルチャ
    ックとのワーク受渡し位置と、機外とのワーク受渡し位
    置の間で移動し、 前記スピンドルチャックとのワーク受渡し位置で同時に
    X軸方向に並列して停止した状態で待機する前記イン用
    チャックおよび前記アウト用チャックのいずれに対して
    も、前記スピンドルチャックがX軸方向およびZ軸方向
    に移動することによりワークの受け渡しが行われること
    を特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 主軸の軸線方向をZ軸方向とし、このZ
    軸方向に直交する水平な軸線方向をX軸方向としたとき
    に、主軸をX軸方向およびZ軸方向に直線送り駆動する
    主軸送り機構と、主軸先端部に設けられたスピンドルチ
    ャックに対してX軸あるいはZ軸方向にずれた位置に配
    置され、前記スピンドルチャックに保持されているワー
    クに加工を施す工具を保持するための固定式のタレット
    と、このタレットに対してX軸方向にずれた位置で前記
    スピンドルチャックとの間で未加工のワークおよび加工
    済みのワークをそれぞれ受渡しするイン用チャックおよ
    びアウト用チャックがX軸方向に並列した状態に搭載さ
    れた共通のキャリアと、このキャリアを前記スピンドル
    チャックとのワーク受渡し位置、およびこのワーク受け
    渡し位置から所定の旋回動作を行った位置に構成された
    機外とのワーク受渡し位置の間で旋回駆動するチャック
    駆動機構とを有し、前記イン用チャックおよび前記アウト用チャックはいず
    れも、X軸方向における位置が固定されたまま前記キャ
    リアのZ軸方向への移動によって、前記スピンドルチャ
    ックとのワーク受渡し位置と、機外とのワーク受渡し位
    置の間で移動し、 前記スピンドルチャックとのワーク受渡し位置で同時に
    X軸方向に並列して停止した状態で待機する前記イン用
    チャックおよび前記アウト用チャックのいずれに対して
    も、前記スピンドルチャックがX軸方向およびZ軸方向
    に移動することによりワークの受け渡しが行われること
    を特徴とする工作機械。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記イン用
    チャックおよび前記アウト用チャックは、前記タレット
    に対して機械本体の前面寄りの位置に配置されているこ
    とを特徴とする工作機械。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項に規定
    する工作機械におけるイン用チャックおよびアウト用チ
    ャックとスピンドルチャックとの間でのワーク受渡し方
    法であって、前記イン用チャックおよび前記アウト用チ
    ャックと前記スピンドルチャックとのワーク受渡し位置
    に前記イン用チャックおよび前記アウト用チャックを待
    機させ、これらのチャックに対して前記スピンドルチャ
    ックの側をZ軸方向に直線送り駆動して未加工のワーク
    および加工済みのワークの受渡しを行なうことを特徴と
    する工作機械におけるワークの受渡し方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかの項に規定
    する工作機械におけるイン用チャックおよびアウト用チ
    ャックとスピンドルチャックとの間でのワーク受渡し位
    置関係の変更方法であって、長さ寸法の異なるワークへ
    の切り換え時には、前記イン用チャックおよび前記アウ
    ト用チャックの待機位置を固定しておき、前記主軸のZ
    軸方向におけるストロークを変更することを特徴とする
    工作機械におけるワーク受渡し位置関係の変更方法。
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