JP3518262B2 - 車輌制御用コンピュータの異常処理方法 - Google Patents

車輌制御用コンピュータの異常処理方法

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JP3518262B2 JP19451097A JP19451097A JP3518262B2 JP 3518262 B2 JP3518262 B2 JP 3518262B2 JP 19451097 A JP19451097 A JP 19451097A JP 19451097 A JP19451097 A JP 19451097A JP 3518262 B2 JP3518262 B2 JP 3518262B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌に関する制御
を実行する主中央処理装置と副中央処理装置とを備えた
車輌制御用コンピュータの異常処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車における各種制御をコンピ
ュータを用いて行うようにした電子制御システムが広く
採用されるようになってきている。この電子制御システ
ムにおいては、例えば、燃料噴射制御や点火時期制御を
実行する中央処理装置やトランスミッション制御を実行
する中央処理装置といった複数の中央処理装置(以下、
「CPU」と略記する)を備えたコンピュータが用いら
れている。
【0003】ところで、上記のような自動車の制御に用
いられるコンピュータにあっては、極めて電気的ノイズ
レベルの高い環境下において使用されるため、ノイズに
よってCPUのプログラム実行処理が暴走してしまい、
正常な処理が実行できなくなる状況が発生することがあ
る。
【0004】そこで、上記のような、CPUの異常に備
えて、各CPUからウオッチドッグ信号(異常監視信
号)をウオッチドッグ回路に定期的に出力させておき、
この信号が出力されなくなったときには異常が発生した
ものとして、ウオッチドッグ回路からCPUに対してリ
セット信号を出力することにより、同CPUを正常な状
態に復帰させる方法が従来より採用されている。
【0005】この種の技術として、例えば、特開平2−
187856号公報に記載された「マルチ中央演算ユニ
ットシステムのリセット方法」を挙げることができる。
このリセット方法では、メインとなるCPU以外のCP
U(サブCPU)に異常が発生した場合に、全てのCP
Uに対してリセット信号を出力するのではなく、異常が
発生したCPUのみにリセット信号を出力することによ
り、その他の正常なCPUは継続して処理が行えるよう
にしている。
【0006】一方、上記リセット方法において、メイン
CPUに異常が発生した場合には、全てのCPUに対し
てリセット信号が出力される。通常、メインCPUは、
その他の各サブCPUを統括する機能を有しているた
め、このメインCPUに異常が発生した場合には、仮に
同CPUのみを正常な状態に復帰させても、その他のサ
ブCPUによる正常な処理が実行できないおそれがある
からである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の制
御システムにあっては、制御システムに異常が検出され
た場合、即ち、上記のようなCPUや、同CPUにより
制御されるアクチュエータ等の異常が検出された場合、
例えば、エンジン出力を強制的に低下させる等の異常時
に対応した制御、即ちフェールセーフ制御が実行され
る。また、このようなフェールセーフ制御は、エンジン
が一旦停止状態となるまで継続させることが望ましい。
エンジンの運転中にフェールセーフ制御から通常の制御
に移行すると、エンジン出力の増加等によって運転者に
違和感を与えるおそれがあるからである。
【0008】ここで、前述したリセット方法を、上記の
ような制御システムの異常時に対応したフェールセーフ
制御を実行するコンピュータに適用することを考える。
例えば、メインCPU以外のCPUに異常が発生した場
合には、同CPUに対してのみリセット信号が出力され
る。従って、メインCPUにはリセット処理が行われな
いため、同CPUによってそれまでに実行されていたフ
ェールセーフ制御や今回のCPUの異常に対応したフェ
ールセーフ制御を継続して実行することができる。
【0009】これに対して、メインCPUに異常が発生
した場合には、全てのCPUに対してリセット信号が出
力される。従って、メインCPUを含む全てのCPUに
対してリセット処理が行われるため、その後はリセット
処理前にメインCPUに異常が発生していた旨を示す情
報が保持されないこととなる。その結果、それまでに実
行されていたフェールセーフ制御や今回のCPUの異常
に対応したフェールセーフ制御をリセット処理後に継続
して実行することができないという問題があった。
【0010】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、主中央処理装置(メインCPU)
に異常が発生して、同主中央処理装置及び副中央処理装
置(サブCPU)の双方に対してリセット処理がなされ
た場合でも、フェールセーフ制御を継続することができ
る車輌制御用コンピュータの異常処理方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、少なくとも主中央処理
装置と副中央処理装置とを備え、主中央処理装置の異常
が検出された場合に、車輌の制御モードを異常時対応モ
ードに変更するとともに、主中央処理装置及び副中央処
理装置に対してリセット処理を実行するようにした車輌
制御用コンピュータの異常処理方法であって、リセット
処理前に主中央処理装置の異常を判断するための情報を
同リセット処理が実行されても記憶内容が保持されるメ
モリに記憶するにあたって主中央処理装置或いは副中
央処理装置により、イグニッションスイッチのオン・オ
フ状態を主中央処理装置の異常を判断するための情報と
してメモリに記憶し、リセット処理後にメモリにイグニ
ッションスイッチのオン・オフ状態がオン状態として記
憶されている場合には車輌のイグニッションスイッチが
オフ状態となるまで車輌の制御モードを異常時対応モー
ドのまま保持することをその趣旨とするものである。
【0012】尚、上記車輌制御には、燃料噴射制御、点
火時期制御、吸気量制御(スロットル制御)、トランス
ミッション制御、トラクション制御等の各種制御が含ま
れる。
【0013】上記各方法によれば、主中央処理装置に異
常が発生した場合に、リセット処理前に主中央処理装置
の異常を判断するための情報がメモリに記憶される。こ
のメモリはリセット処理が実行されても記憶内容を保持
しているため、リセット処理後であっても、このメモリ
に記憶された情報に基づいて、リセット処理前に主中央
処理装置に異常が発生していたことが判断できる。従っ
て、主中央処理装置に異常が発生していた場合には、車
輌のイグニッションスイッチがオフ状態となるまで、車
輌の制御モードを異常時対応モードのまま保持すること
ができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】また上記方法では、主中央処理装置或いは
副中央処理装置により、イグニッションスイッチのオン
・オフ状態が、リセット処理が実行されても記憶内容を
保持するメモリに記憶される。
【0018】ここで、主中央処理装置が正常に機能して
おり、イグニッションスイッチがオフ状態にされた後
に、同主中央処理装置及び副中央処理装置への電源供給
が遮断された場合、メモリには、イグニッションスイッ
チのオン・オフ状態は「オフ」状態として記憶されるこ
とになる。
【0019】これに対して、主中央処理装置の異常発生
に伴い主中央処理装置及び副中央処理装置に対してリセ
ット処理がなされた場合、メモリにはイグニッションス
イッチのオン・オフ状態が「オン」状態として記憶され
ていることになる。従って、このメモリに記憶された情
報に基づいて、リセット処理の実行が、主中央処理装置
及び副中央処理装置への電源供給が遮断されたことによ
るものか、或いは主中央処理装置に異常が発生したこと
によるものかを判断することができる。
【0020】従って、上記方法によれば、主中央処理装
置に異常が発生してリセット処理がなされた場合には、
車輌のイグニッションスイッチがオフ状態となるまで、
車輌の制御モードを異常時対応モードのまま保持するこ
とができる。
【0021】更に、上記方法によれば、主中央処理装置
に異常が発生した場合、その異常を異常発生時からリセ
ット処理が実行されるまでの比較的短時間の間に判断す
る必要がなくなる。
【0022】上記目的を達成するために、請求項に記
載した発明は、少なくとも主中央処理装置と副中央処理
装置とを備え、主中央処理装置の異常が検出された場合
に、車輌の制御モードを異常時対応モードに変更すると
ともに、主中央処理装置及び副中央処理装置に対してリ
セット処理を実行するようにした車輌制御用コンピュー
タの異常処理方法であって、リセット処理前に前記主中
央処理装置の異常を判断するための情報を同リセット処
理が実行されても記憶内容が保持されるメモリに記憶す
るにあたって、主中央処理装置或いは副中央処理装置に
より、イグニッションスイッチのオン・オフ状態を主中
央処理装置の異常を判断するための情報としてメモリに
記憶する一方、副中央処理装置により、主中央処理装置
の異常を同主中央処理装置から入力される信号に基づい
て判断するとともにその判断結果を主中央処理装置の異
常を判断するための情報としてメモリに記憶し、リセッ
ト処理後に、メモリにイグニッションスイッチのオン・
オフ状態がオン状態として記憶されており、且つ、メモ
リに主中央処理装置に異常が発生した旨の情報が記憶さ
れている場合には車輌のイグニッションスイッチがオフ
状態となるまで車輌の制御モードを異常時対応モードの
まま保持することをその趣旨とするものである。
【0023】上記方法では、前記メモリに、イグニッシ
ョンスイッチのオン・オフ状態がオン状態として記憶さ
れており、且つ、主中央処理装置に異常が発生した旨の
情報が記憶されている場合にのみ、車輌の制御モードが
異常時対応モードに保持されることになる。従って、上
記方法によれば、例えば、ノイズ等の影響により偶発的
にリセット処理が行われたような場合に、車輌の制御モ
ードが異常時対応モードに保持されてしまうことがな
い。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を車輌のエンジン制御
等を行うコンピュータにおける異常処理方法として具体
化した第1の実施形態について説明する。
【0025】図1は、多気筒ガソリンエンジン(以下、
「エンジン」と略記する)11及び同エンジン11の制
御等を行うコンピュータ(以下、「ECU」と略記す
る)12の概略構成を示している。
【0026】同図に示すように、エンジン11は4つの
シリンダ13を有しており、同シリンダ13内にはそれ
ぞれ燃焼室14が形成されている。また、エンジン11
には吸気管15及び排気管16がそれぞれ接続されてお
り、各管15,16の内部は燃焼室14に連通されてい
る。
【0027】吸気管15の内部にはバタフライ弁式のス
ロットルバルブ17が回転可能に設けられている。この
スロットルバルブ17の回転軸17aはモータ18に駆
動連結されており、同軸17aがモータ18によって回
転されることにより、スロットルバルブ17の開度(ス
ロットル開度)が変更される。吸気管15の内部を通じ
て燃焼室14に導入される吸入空気の量(吸気量)は、
このスロットルバルブ17の開度に応じて調節される。
【0028】スロットルバルブ17とモータ18との間
には電磁クラッチ19が設けられており、同電磁クラッ
チ19により両者17,18の連結を遮断することがで
きる。また、スロットルバルブ17は、図示しないスプ
リングにより閉弁方向に回動付勢されている。従って、
電磁クラッチ19によってスロットルバルブ17とモー
タ18との連結が遮断されると、前記スプリングの付勢
力によってスロットルバルブ17は略全閉状態となり、
吸気量はアイドリング運転が可能な最小量にまで減少す
るようになっている。
【0029】車輌Cの運転室(図示略)には、運転者に
より踏込操作されるアクセルペダル20が設けられてい
る。車輌Cにはこのアクセルペダル20が最大踏込量ち
かくまで踏み込まれたときにのみ、同ペダル20とスロ
ットルバルブ17とを機械的に連結して同バルブ17を
所定開度だけ開弁させるリンク機構Lが設けられてい
る。従って、スロットルバルブ17とモータ18との連
結が遮断された場合でも、このリンク機構Lによるスロ
ットルバルブ17の開弁操作により車輌Cは退避走行が
可能である。
【0030】前記スロットルバルブ17の近傍にはスロ
ットルセンサ22が設けられており、同センサ22から
はスロットルバルブ17の開度、即ちスロットル開度に
応じた信号が出力される。
【0031】アクセルペダル20の近傍にはアクセルセ
ンサ23が設けられており、同センサ23からはアクセ
ルペダル20の踏込量、即ちアクセル開度に応じた信号
が出力される。
【0032】また、前記運転室には運転者により操作さ
れるイグニッションスイッチ24が設けられており、こ
のイグニッションスイッチ24は「LOCK位置」、
「ACC位置」、「ON位置」、及び「START位
置」の各位置に操作可能である。イグニッションスイッ
チ24の位置が「ON位置」にある場合には、通常、エ
ンジン11は運転状態にあり、また、同位置が「LOC
K位置」或いは「ACC位置」(以下、このイグニッシ
ョンの各位置を「OFF位置」という)にある場合に
は、エンジン11は常に停止状態にあって、通常、車輌
は停止している。
【0033】次に、ECU12の構成について説明す
る。ECU12は、燃焼噴射制御、点火時期制御等のエ
ンジン制御を主に実行するメインCPU26、トランス
ミッション制御及び前記スロットルバルブ17の開度制
御(スロットル制御)を実行するサブCPU27、ウオ
ッチドッグ回路28、メインCPU26用のROM29
a及びRAM29b並びにスタンバイRAM29cによ
り構成されるメモリ29、サブCPU27用のROM3
0a及びRAM30b並びにスタンバイRAM30cに
より構成されるメモリ30、入力回路33、処理回路3
4、A/D変換器35、電磁クラッチ駆動回路37、及
びモータ駆動回路38等により構成されている。
【0034】スロットルセンサ22及びアクセルセンサ
23は入力回路33及びA/D変換器35を介してメイ
ンCPU26に接続されている。また、サブCPU27
はメインCPU26との間でDMA(ダイレクト・メモ
リ・アクセス)による双方向通信を行っており、同メイ
ンCPU26からの信号に基づいてスロットル制御を実
行する。即ち、サブCPU27は電磁クラッチ駆動回路
37を介して電磁クラッチ19を制御することにより、
スロットルバルブ17とモータ18とを連結する。そし
て、サブCPU27は、アクセルセンサ23により検出
されるアクセル開度等に応じてスロットル開度に係る目
標開度を算出し、スロットルセンサ22により検出され
る実際のスロットル開度とこの算出された目標開度とが
一致するようにモータ18を制御する。
【0035】イグニッションスイッチ24は処理回路3
4に接続されている。メインCPU26及びサブCPU
27はこの処理回路34からの信号に基づいて、同イグ
ニッションスイッチ24の操作位置を判断することがで
きる。また、イグニッションスイッチ24が「ON位
置」から「OFF位置」へと操作されて、エンジン11
の運転が停止された場合でも、ECU12には所定時間
の間は電力が供給されるようなっている。従って、メイ
ンCPU26及びサブCPU27によって必要な情報が
各スタンバイRAM29c,30cに書き込まれた後に
ECU12の各部に対する電力供給が停止されることに
なる。
【0036】各スタンバイRAM29c,30cは、そ
れぞれのCPU26,27に対してリセット処理、即
ち、現在実行中の処理が強制的に中断されるとともに、
それまでの処理経過内容が初期化される処理が実行され
たり、或いは、前述したようにECU12に対する電力
供給が停止された場合でも記録内容を保持している。
【0037】本実施形態におけるECU12にあって
は、メインCPU26及びサブCPU27の双方が、ス
ロットルセンサ22やアクセルセンサ23といったセン
サの異常や、モータ18や電磁クラッチ19といったア
クチュエータの異常を検出する。そして、メインCPU
26及びサブCPU27の双方は、これらに異常が検出
された場合に、エンジン11の出力を低下させるフェー
ルセーフ制御を実行する。また、メインCPU26或い
はサブCPU27に異常が発生した場合のリセット処理
及びフェールセーフ制御を実行するために、メインCP
U26からは、その異常を検出するための異常監視信号
(ウオッチドッグ信号WDP)がウオッチドッグ回路2
8及びサブCPU27に対して出力されている。また、
サブCPU27からはメインCPU26に対してウオッ
チドッグ信号WDPが出力されている。
【0038】図2は、各CPU26,27から出力され
るウオッチドッグ信号WDPを示すタイムチャートであ
る。同図に示すように、ウオッチドッグ信号WDPはL
レベルとHレベルとが一定の周期で繰り返される矩形波
である。ウオッチドッグ回路28或いはメインCPU2
6は、同図に示す期間Aや期間Bのように、ウオッチド
ッグ信号WDPが所定時間経過してもLレベルやHレベ
ルのまま保持されて反転しない場合、そのウオッチドッ
グ信号WDPを出力しているCPUにおいてプログラム
処理の暴走(以下、単に「CPUの異常」という)が発
生していると判断する。そして、ウオッチドッグ回路2
8或いはメインCPU26は、その異常の発生したCP
Uに対してリセット信号RSPを出力することによりリ
セット処理を行う。このリセット処理を実行することに
より異常の発生したCPUを正常な状態に復帰させるこ
とができる。
【0039】また、本実施形態におけるECU12にあ
っては、サブCPU27に異常が発生した場合には、メ
インCPU26によりサブCPU27に対してのみリセ
ット処理が行われる。これに対して、メインCPU26
に異常が発生した場合には、ウオッチドッグ回路28に
よりメインCPU26及びサブCPU27の双方に対し
てリセット処理が行われるようになっている。
【0040】次に、各CPU26,27に異常が発生し
た場合の処理方法について説明する。 [1]サブCPU27に異常が発生した場合 メインCPU26はサブCPU27から入力されるウオ
ッチドッグ信号WDPが所定時間反転しない場合、即
ち、同信号WDPがLレベルからHレベルに、或いはH
レベルからLレベルに変化しない場合、サブCPU27
に異常が発生したと判断する。そして、メインCPU2
6はサブCPU27に対してリセット信号RSPを出力
してリセット処理を行う。
【0041】更に、メインCPU26は、このリセット
処理を行うとともに、各駆動回路37,38を介して電
磁クラッチ19及びモータ18を制御することにより、
スロットルバルブ17とモータ18との連結を遮断する
とともに、モータ18の回転を停止させる。従って、E
CU12によるスロットル開度の変更は行われなくな
り、スロットルバルブ17の開度は略全閉状態にまで減
少する。その結果、エンジン11の回転数は減少し、そ
の出力は最小出力ちかくにまで強制的に抑えられる。即
ち、メインCPU26によってスロットル制御に関する
フェールセーフ制御が実行される。そして、メインCP
U26はこのフェールセーフ制御をイグニッションスイ
ッチ24が「OFF位置」に切り替えられてエンジン1
1が停止するまで継続する。
【0042】[2]メインCPU26に異常が発生した
場合 上記のように、サブCPU27に異常が発生した場合に
は、同CPU27に対してのみリセット処理が行われる
ことから、そのリセット処理後であっても、メインCP
U26によりフェールセーフ制御を実行することができ
る。
【0043】これに対して、メインCPU26に異常が
発生した場合には、前記各CPU26,27の双方に対
してリセット処理がなされることから、以下に説明する
処理手順に従いフェールセーフ処理を実行するようにし
ている。
【0044】図4は、メインCPU26の異常を検出す
るための「異常検出ルーチン」の各処理を示すフローチ
ャートである。この「異常検出ルーチン」は、イグニッ
ションスイッチ24が「ON位置」に操作され、ECU
12の各部に対する電力供給が開始された後に、サブC
PU27によって実行されるメインルーチンに含まれる
処理である。
【0045】同図に示すステップ100において、サブ
CPU27はメインCPU26から入力されるウオッチ
ドッグ信号WDPが反転しているか否かを判断する。こ
こで否定判定された場合、サブCPU27は処理をステ
ップ102に移行する。
【0046】ステップ102において、サブCPU27
は異常検出用カウンタ値CFAILを「1」だけインク
リメントする。この異常検出用カウンタ値CFAILは
ウオッチドッグ信号WDPの反転が停止してHレベル或
いはLレベルのままの状態になってからの経過時間に相
当するものである。
【0047】次に、ステップ104において、サブCP
U27は異常検出用カウンタ値CFAILが判定カウン
タ値CFAILKより大きくなったか否かを判断する。
この判定カウンタ値CFAILKは、ウオッチドッグ信
号WDPの反転停止後の経過時間が所定時間を越えたか
否かを判断するためのものであり、例えば、「100m
s」の時間に相当する大きさに設定されている。
【0048】ステップ104において肯定判定された場
合、サブCPU27はメインCPU26に異常が発生し
たものとして、処理をステップ106に移行する。そし
て、ステップ106において、サブCPU27はメイン
CPU26に異常が発生していることを示す異常判定フ
ラグXFAILを「1」に設定するとともに、その異常
判定フラグXFAILの内容を前記スタンバイRAM3
0cに書き込む。そして、サブCPU27は処理をステ
ップ112に移行する。
【0049】これに対して、ステップ100において肯
定判定された場合、サブCPU27はメインCPU26
に異常が発生していないことから処理をステップ108
に移行する。ステップ108において、サブCPU27
は異常検出用カウンタ値CFAILを「0」に設定す
る。その後、サブCPU27は処理をステップ112に
移行する。また、ステップ104において否定判定され
た場合も、ECU12は処理をステップ112に移行す
る。
【0050】ステップ112において、サブCPU27
は現在のイグニッションスイッチ24が「ON位置」に
あるか否かを判断する。ここで肯定判定された場合、サ
ブCPU27は処理をステップ114に移行する。
【0051】ステップ114において、サブCPU27
はイグニッションスイッチ24の位置を判定する位置判
定フラグXIGONを「1」に設定し、その位置判定フ
ラグXIGONの内容をスタンバイRAM30cに書き
込む。
【0052】これに対して、ステップ112において否
定判定された場合、サブCPU27は処理をステップ1
16に移行し、位置判定フラグXIGONを「0」に設
定するとともに、その位置判定フラグXIGONの内容
をスタンバイRAM30cに書き込む。更に、ステップ
117において、サブCPU27は異常判定フラグXF
AILを「0」に設定するとともに、その異常判定フラ
グXFAILの内容をスタンバイRAM30cに書き込
む。
【0053】ここで、例えば、メインCPU26に異常
が発生してウオッチドッグ回路28によってサブCPU
27に対しリセット処理が実行された場合、同サブCP
U27における処理が強制的に終了させられるため、リ
セット処理後、スタンバイRAM30cには位置判定フ
ラグXIGONが「1」として記憶されていることにな
る。
【0054】これに対して、運転者によりイグニッショ
ンスイッチ24が「OFF位置」に操作された場合に
は、サブCPU27により位置判定フラグXIGONが
スタンバイRAM30cに「0」として書き込まれた
後、ECU12に対する電力供給が停止される。従っ
て、リセット処理後、スタンバイRAM30cには位置
判定フラグXIGONが「0」として記憶されているこ
とになる。
【0055】その結果、リセット処理後においてスタン
バイRAM30cに記憶されている位置判定フラグXI
GONの内容に基づいて、同リセット処理前にメインC
PU26に異常が発生していたか否かを判断することが
できることになる。
【0056】また、前記ステップ104においてメイン
CPU26の異常が判断されると略同時に、前記ウオッ
チドッグ回路28においてもメインCPU26の異常が
検出される。従って、前述したように、ウオッチドッグ
回路28からはメインCPU26及びサブCPU27の
双方に対してリセット信号RSPが出力され、各CPU
26,27に対してリセット処理が行われる。ここで、
本実施形態に係るECU12においては、サブCPU2
7のリセット処理がなされる前に、少なくともステップ
106の処理、即ち異常判定フラグXFAILのスタン
バイRAM30cへの書き込みが完了するように、リセ
ット信号RSPが出力されるタイミングが調整されてい
る。
【0057】ステップ114或いはステップ117の処
理を実行した後、サブCPU27は再びステップ100
以降の処理を実行する。次に、「異常処理ルーチン」の
各処理について図3に示すフローチャートを参照して説
明する。この「異常処理ルーチン」はイグニッションス
イッチ24が「ON位置」に操作され、ECU12の各
部に対する電力供給が開始された後、或いはサブCPU
27に対してリセット処理が行われた後において、同サ
ブCPU27のメインルーチンの実行前に一回だけ実行
される処理(イニシャルルーチン)である。
【0058】ステップ200において、サブCPU27
はスタンバイRAM30cに記憶されている前記異常判
定フラグXFAILを読み込み、同フラグXFAILが
「1」であるか否かを判断する。ここで肯定判定された
場合、サブCPU27は処理をステップ202に移行す
る。
【0059】ステップ202において、サブCPU27
はスタンバイRAM30cに記憶されている前記位置判
定フラグXIGONを読み込み、同フラグXIGONが
「1」であるか否かを判断する。ここで肯定判定された
場合、サブCPU27は処理をステップ204に移行す
る。
【0060】ステップ204において、サブCPU27
は異常判定フラグXFAIL及び位置判定フラグXIG
ONがいずれも「1」に設定されていることから、リセ
ット処理が行われる前にメインCPU26に異常が発生
していたと判断して、スロットル制御に関するフェール
セーフ制御を開始する。そして、サブCPU27はこの
フェールセーフ制御をイグニッションスイッチ24が
「OFF位置」へと操作されてエンジン11の運転が停
止するまで継続する。そして、ステップ204の処理を
実行した後、サブCPU27は本ルーチンの処理を終了
する。
【0061】一方、サブCPU27は、ステップ200
或いはステップ202において否定判定された場合には
いずれも本ルーチンの処理を終了する。このステップ2
00或いはステップ202において否定判定される場合
としては、例えば、エンジン11の始動時においてEC
U12に対する電力供給が開始されて最初に本ルーチン
の処理が行われる場合や、ノイズ等により偶発的にメイ
ンCPU26のリセット処理が行われた場合を挙げるこ
とができる。
【0062】サブCPU27は本ルーチンの処理を終了
した後、前述したメインルーチンに係る処理を開始す
る。以上説明したように、本実施形態では、メインCP
U26に異常が発生した場合、異常判定フラグXFAI
L及び位置判定フラグXIGONが「1」としてスタン
バイRAM30cに記憶された後、ウオッチドッグ回路
28により各CPU26,27に対してリセット処理が
行われる。従って、リセット処理後であっても、このス
タンバイRAM30cに記憶された各フラグXFAI
L,XIGONの内容に基づいて、リセット処理前にメ
インCPU26に異常が発生していたことを確実に判断
することができる。その結果、本実施形態によれば、メ
インCPU26に異常が発生して同CPU26及びサブ
CPU27に対してリセット処理が行われても、同リセ
ット処理後、イグニッションスイッチ24が「OFF位
置」になるまで、これまで実行されていたフェールセー
フ制御やメインCPU26の異常に対応したフェールセ
ーフ制御を継続して実行することができる。
【0063】また、本実施形態では、リセット処理後
に、スタンバイRAM30cに位置判定フラグXIGO
N及び異常判定フラグXFAILがいずれも「1」とし
て記憶されているときにのみ、スロットル制御に関する
フェールセーフ制御を実行するようにしている。従っ
て、例えば、サブCPU27に対して、メインCPU2
6の異常ではなくノイズ等に起因して偶発的にリセット
処理が行われたような場合には、前記異常判定フラグX
FAILが「0」であることから、フェールセーフ制御
は実行されない。即ち、本実施形態によれば、メインC
PU26に異常が発生したことを確実に判断して、その
場合にのみ、フェールセーフ制御を行うことができる。
【0064】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
について説明する。本実施形態に係るECU12の異常
処理方法は、前述した「異常処理ルーチン」での処理手
順が上記第1の実施形態と異なっている。
【0065】図5は、本実施形態における「異常処理ル
ーチン」の各処理を示すフローチャートである。同図に
示すステップ300において、サブCPU27はスタン
バイRAM30cに記憶されている異常判定フラグXF
AILを読み込み、同フラグXFAILが「1」である
か否かを判断する。ここで肯定判定された場合、サブC
PU27は処理をステップ302に移行する。
【0066】これに対して、ステップ300において否
定判定された場合、サブCPU27は処理をステップ3
04に移行する。そして、ステップ304において、サ
ブCPU27は位置判定フラグXIGONが「1」であ
るか否かを判定する。ここで、肯定判定された場合、サ
ブCPU27は処理をステップ302に移行する。
【0067】ステップ302において、サブCPU27
は異常判定フラグXFAILか、或いは位置判定フラグ
XIGONのいずれかが「1」に設定されていることか
ら、リセット処理が行われる前にメインCPU26に異
常が発生していたと判断して、スロットル制御に関する
フェールセーフ制御を開始する。そして、サブCPU2
7はこのフェールセーフ制御をイグニッションスイッチ
24が「OFF位置」に切り替えられてエンジン11が
停止するまで継続する。
【0068】そして、ステップ302の処理を実行した
後、サブCPU27は本ルーチンの処理を終了する。ま
た、ステップ304において否定判定された場合も同様
に、サブCPU27は本ルーチンの処理を終了する。そ
して、サブCPU27は前述したメインルーチンに係る
処理を開始する。
【0069】以上説明したように、本実施形態では上記
第1の実施形態と異なり、異常判定フラグXFAILが
「0」である場合でも、位置判定フラグXIGONが
「1」である場合には、リセット処理前にメインCPU
26に異常が発生していたと判断して、リセット処理後
にフェールセーフ制御を実行するようにしている。
【0070】メインCPU26に異常が発生した場合、
サブCPU27は、その異常発生時からリセット処理が
行われるまでの比較的短時間の間に、その異常を判断す
るとともに異常判定フラグXFAILを「1」としてス
タンバイRAM30cに書き込む必要がある。従って、
サブCPU27の負荷が増大しているときに、メインC
PU26の異常が発生した場合には、その異常判断やス
タンバイRAM30cの書き込みが遅れて、異常判定フ
ラグXFAILが「0」のまま、リセット処理が行われ
ているしまうことが懸念される。
【0071】ここで、サブCPU27による異常判断及
びスタンバイRAM30cへの異常判定フラグXFAI
Lの書き込みを確実に行うために、ウオッチドッグ回路
28からサブCPU27に対してリセット信号RSPが
出力されるタイミングを適宜遅らせることも可能であ
る。しかしながら、このようにメインCPU26に異常
が発生しているのにも関わらず、リセット処理を遅らせ
ることは好ましい方法ではない。
【0072】この点、位置判定フラグXIGONに関し
ては、上記のような場合にスタンバイRAM30cへの
書込処理(図4のステップ114)が仮に実行されない
ままリセット処理が開始された場合であっても、同フラ
グXIGONは正常に書込処理が実行された場合と同
様、「1」に設定されており、誤判断のおそれがない。
従って、本実施形態によれば、上記のような場合であっ
ても、位置判定フラグXIGONに基づいてリセット処
理の前にメインCPU26に異常が発生していたと判断
することができ、リセット処理後にフェールセーフ制御
を行うことができる。
【0073】尚、上記各実施形態は以下のように構成を
変更して実施することもできる。このように構成を変更
しても各実施形態と略同等の作用効果を奏することがで
きる。
【0074】・上記各実施形態では、メインCPU26
からサブCPU27に入力されるウオッチドッグ信号W
DPに基づいてメインCPU26の異常を判定するよう
にした。これに対して、メインCPU26とサブCPU
27とはDMAによる相互通信を行っていることから、
この通信の状態をサブCPU27により監視し、所定時
間以上、メインCPU26からサブCPU27に対して
送信信号が入力されない場合に、メインCPU26に異
常が発生したと判断するようにしてもよい。
【0075】・上記各実施形態では、異常判定フラグX
FAIL及び位置判定フラグXIGONの双方を用いて
メインCPU26の異常を判断するようにした。これに
対して、異常判定フラグXFAIL或いは位置判定フラ
グXIGONのいずれか一方に基づいて、メインCPU
26の異常を判定するようにしてもよい。
【0076】・上記各実施形態では、サブCPU27に
よりイグニッションスイッチ24の位置判定を行うとと
もに、その内容をスタンバイRAM30cに書き込み、
メインCPU26の異常を判断するようにしたが、メイ
ンCPU26によりイグニッションスイッチ24の位置
判定を行うとともに、その内容をスタンバイRAM29
cに書き込むようにしてもよい。
【0077】・上記各実施形態では、メインCPU26
により主にエンジン制御、サブCPU27によりトラン
スミッション制御及びスロットル制御を実行するように
したが、これら各CPU26,27は、これら制御を行
うものにに限定されず、その他の各種制御を実行するも
のであってもよい。
【0078】・上記各実施形態において、ECU12
は、メインCPU26及びサブCPU27の二つの中央
処理装置を備えたものであったが、同ECU12は3つ
以上の中央処理装置を備えた構成であってもよい。
【0079】・上記実施形態において、ECU12はメ
インCPU26及びサブCPU27にそれぞれ対応して
メモり29,30を有しているが、同ECU12は各C
PU26,27に対して1つのメモリを共有化した構成
であってもよい。
【0080】・上記各実施形態では、フェールセーフ制
御として、スロットルバルブとモータとの連結を遮断す
るとともに、モータを停止させるようにしたが、同制御
として、例えば、スロットル開度を通常の開度よりも強
制的に減少させたり、或いは、燃料噴射量を減量したり
するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】請求項1又は2に記載した発明では、リ
セット処理前に、主中央処理装置の異常を判断するため
の情報がメモリに記憶される。このメモリは、リセット
処理が実行されても記憶内容を保持しているため、リセ
ット処理後であっても、このメモリに記憶された情報に
基づいて、リセット処理前に主中央処理装置に異常が発
生していたことが判断できる。その結果、主中央処理装
置に異常が発生して、同主中央処理装置及び副中央処理
装置の双方に対してリセット処理が実行されても、車輌
のイグニッションスイッチがオフ状態となるまで車輌の
制御モードを異常時対応モードのまま保持することがで
きる。
【0082】特に、請求項に記載した発明によれば、
主中央処理装置に異常が発生した場合に、その異常を異
常発生時からリセット処理が実行されるまでの比較的短
時間の間に判断する必要がないため、主中央処理装置に
異常に関して誤判断してしまうことを未然に防止するこ
とができる。
【0083】更に、請求項に記載した発明では、メモ
リに、イグニッションスイッチのオン・オフ状態がオン
状態として記憶されており、且つ、主中央処理装置に異
常が発生した旨の情報が記憶されている場合にのみ、車
輌の制御モードを異常時対応モードに保持するようにし
ている。従って、主中央処理装置に異常が発生していた
ことを確実に判断することができるようになり、例え
ば、ノイズ等の影響により偶発的にリセット処理が行わ
れたような場合に、誤って車輌の制御モードが異常時対
応モードに保持されてしまうことを防止することがで
き、主中央処理装置に異常が発生した後にのみ、車輌の
制御モードを異常時対応モードに保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるエンジン及びECUの
構成を示す概略構成図。
【図2】ウオッチドッグ信号の変化を示すタイムチャー
ト。
【図3】第1の実施形態における異常処理手順を示すフ
ローチャート。
【図4】第1の実施形態における異常検出手順を示すフ
ローチャート。
【図5】第2の実施形態における異常処理手順を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
12…ECU、24…イグニッションスイッチ、26…
メインCPU、27…サブCPU、30c…スタンバイ
RAM。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−303287(JP,A) 特開 平2−187856(JP,A) 特開 平4−69744(JP,A) 特開 昭58−12004(JP,A) 特開 昭58−14204(JP,A) 特開 平9−63285(JP,A) 特開 平9−91171(JP,A) 特開 平9−140005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 G06F 1/00 G06F 11/00 G06F 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも主中央処理装置と副中央処理
    装置とを備え、前記主中央処理装置の異常が検出された
    場合に、車輌の制御モードを異常時対応モードに変更す
    るとともに、前記主中央処理装置及び副中央処理装置に
    対してリセット処理を実行するようにした車輌制御用コ
    ンピュータの異常処理方法であって、 前記リセット処理前に前記主中央処理装置の異常を判断
    するための情報を同リセット処理が実行されても記憶内
    容が保持されるメモリに記憶するにあたって前記主中
    央処理装置或いは前記副中央処理装置により、前記イグ
    ニッションスイッチのオン・オフ状態を前記情報として
    前記メモリに記憶し、 前記リセット処理後に前記メモリに前記イグニッション
    スイッチのオン・オフ状態がオン状態として記憶されて
    いる場合には前記車輌のイグニッションスイッチがオフ
    状態となるまで車輌の制御モードを異常時対応モードの
    まま保持することを特徴とする車輌制御用コンピュータ
    の異常処理方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも主中央処理装置と副中央処理
    装置とを備え、前記主中央処理装置の異常が検出された
    場合に、車輌の制御モードを異常時対応モードに変更す
    るとともに、前記主中央処理装置及び副中央処理装置に
    対してリセット処理を実行するようにした車輌制御用コ
    ンピュータの異常処理方法であって、 前記リセット処理前に前記主中央処理装置の異常を判断
    するための情報を同リセット処理が実行されても記憶内
    容が保持されるメモリに記憶するにあたって、前記主中
    央処理装置或いは前記副中央処理装置により、前記イグ
    ニッションスイッチのオン・オフ状態を前記情報として
    前記メモリに記憶する一方、前記副中央処理装置によ
    り、前記主中央処理装置の異常を同主中央処理装置から
    入力される信号に基づいて判断するとともにその判断結
    果を前記情報として前記メモリに記憶し、 前記リセット処理後に、前記メモリに前記イグニッショ
    ンスイッチのオン・オフ状態がオン状態として記憶され
    ており、且つ、前記メモリに前記主中央処理装置に異常
    が発生した旨の情報が記憶されている場合には前記車輌
    のイグニッションスイッチがオフ状態となるまで前記車
    輌の制御モードを前記異常時対応モードのまま保持する
    ことを特徴とする車輌制御用コンピュータの異常処理方
    法。
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