JP3516823B2 - 空気調和機の電子制御装置 - Google Patents

空気調和機の電子制御装置

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JP3516823B2
JP3516823B2 JP00717597A JP717597A JP3516823B2 JP 3516823 B2 JP3516823 B2 JP 3516823B2 JP 00717597 A JP00717597 A JP 00717597A JP 717597 A JP717597 A JP 717597A JP 3516823 B2 JP3516823 B2 JP 3516823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機の電
子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機室内機のように設置
上、横縦幅長等に制約がある場合は、その制約長範囲で
適性な冷房および暖房能力を確保するために熱交換器の
横幅をできる限り広くする必要があり、その結果、空気
調和機内部の電装ブロックのスペースを極小にするため
の策が不可欠となる。一方では、空気調和機の構造面で
の制約から電装ブロックが複数のプリント基板からなる
ケースが多く、その場合、各プリント基板間のリード線
接続が必要となる。さらに、空気調和機の電装ブロック
に用いられる電装部品は、プリント基板上へ実装できな
い電装部品が存在し、その間のリード線接続が不可欠で
あった。
【0003】従来の技術においては、部品を実装したプ
リント基板およびプリント基板上に実装できない電装部
品をリード線を含めて極力ブロック化して収納できるよ
うにした箱形状の電源板により電装ブロックをコンパク
トに仕上げていた。図13は、従来例における電子制御
装置の空気調和機への組み込み状態の斜視図を示す。図
13に示すように、送風機用モータ1(以下、モータ)
が空気調和機室内機の外郭である室内機台枠2(以下、
台枠)の内部において、台枠2の下方背面部にモータ固
定具3を用いてねじなどで固定され、モータ1およびモ
ータ固定具3の部分をまたぐように室内機前方側より電
源板4を空気調和機に装着していた。電源板4内には、
実装プリント基板5がより作業しやすいように室内機前
方側により挿入され、内外接続端子台6および電源スイ
ッチ7のように空気調和機への給電用電装部品は、その
目的のため部品構造面からと空気調和機設置および使用
上からプリント基板5上に実装できないため、電源板4
内の手前や下方などプリント基板5から離れた位置に配
設していた。実装プリント基板5間および内外接続端子
台6、電源スイッチ7間とは、リード線接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、実装プリント基板5間およびプリント基
板5上に実装できない電装部品(以下、非実装部品)間
のリード線による接続箇所が多くなり、作業上手間がか
かっていた。加えて、リード線による輻射ノイズによる
空気調和機内部の電装部品への影響を避けるため、リー
ド線引き回しへの配慮が必要であり、同時に、実装部品
の中でもノイズフィルタ、トランス、リレーなど空気調
和機以外の電気製品にノイズ輻射による影響与えうる電
装部品のシールド、さらにはリレーのようにON/OF
F時の音を発する電装部品機械音の防音も必要であっ
た。また、空気調和機設置後の電子制御装置部の保守、
メンテナンス時の作業性向上も要求されていた。また、
実装プリント基板上へのほこり等の異物侵入による電子
制御装置の誤動作対策も必要であった。
【0005】したがって、この発明の目的は、このよう
な従来の課題を解決するものであり、リード線レスによ
る組立作業性の向上およびノイズ影響の抑制、異物侵入
防止を図ることができる空気調和機の電子制御装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の空気調和
機の電子制御装置は、送風機用モータが、空気調和機室
内機の外郭である室内機台枠の内部の下方背面部に送風
機用モータ固定具を用いて固定され、モータおよびモー
タ固定具の上方から室内機前方側にかけた収納空間に、
モータおよびモータ固定具を包囲するように配設された
空気調和機の電子制御装置であって、部品実装したプリ
ント基板と、電流を流すための導体を両面から樹脂でモ
ールド成形したモールド配線板とを収納空間に配置し、
プリント基板の周囲を箱形状の金属箱で囲み、空気調和
機が運転可能となるようにプリント基板とモールド配線
板が機構的、電気的に接続しうるコネクタ部を設け、か
つ、プリント基板上の部品と空気調和機内の送風機およ
びセンサ等とのリード線接続に利用される金属箱の引出
し口を、モールド配線板を折曲げてカバーしたことを特
徴とする。
【0007】内外接続端子台および電源スイッチのよう
に空気調和機への給電用電装部品は、その目的のため部
品構造面からと空気調和機設置および使用上からプリン
ト基板上に実装できないが、このようなプリント基板上
に実装できない非実装部品をモールド配線板上に内部の
導体に接するように配設し、実装プリント基板間とはコ
ネクタ部で機構的、電気的に接続することにより、リー
ド線レス状態でも空気調和機を運転することができる。
また、このようにリード線レスを図るため、組立作業性
が向上する。また、金属箱の引出し口をモールド配線板
を折曲げてカバーしたので、モールド配線板と金属箱に
より、実装プリント基板を囲み込みほこり等の異物侵入
防止ができ、一方、モールド配線板の樹脂および導体に
よる熱伝導により放熱効果も期待できる。
【0008】
【0009】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、金属箱の周縁部を延長してモー
ルド配線板に沿って折曲げモールド配線板に固定した。
このように、金属箱の周縁部を延長してモールド配線板
に沿って折曲げモールド配線板に固定したので、コネク
タ部以外に接続部を有することで、モールド配線板の自
重によるコネクタ部への応力による機械的、電気的接続
不良をなくすことができ、確実なモールド配線板の固定
を実現できる。
【0010】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、空気調和機以外の電気製品にノ
イズの影響を与えうる電装部品およびON/OFF時の
音を発する電装部品をモールド配線板の背面、かつ金属
箱内に配設した。このように、内部に導体を挟み込んで
いるモールド配線板の構造部品としての利用やシールド
性およびプリント基板上の実装部品からのノイズ輻射を
シールドする金属箱を組み合わせて、実装プリント基板
回りを箱形状に仕上げたため、ノイズフィルタ、トラン
ス、リレーなど空気調和機以外の電気製品にノイズ輻射
による影響を与えうる電装部品のシールドおよびリレー
のようにON/OFF時の音を発する電装部品機械音の
防音を実現できる。
【0011】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、金属箱を囲むように上下左右の
4片からなる枠体を収納空間の室内機台枠内面に設け、
金属箱の背面部とこれに相対する枠体の部位に係脱自在
に係合する係合部および被係合部を設けた。このように
構成したので、電子制御装置組込み時は、金属箱背面部
を台枠背面部内面の上下左右4枚の枠体に納まるように
手前より挿入し、金属箱の背面部とこれに相対する枠体
の部位に設けた係合部および被係合部が係合することに
より、電子制御装置の空気調和機室内機への組込み時の
位置決めおよび固定が可能となる。
【0012】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、既存のモータ固定具のねじ挿入
穴と相対するモールド配線板上にねじ挿入穴を設けた。
このように構成したので、台枠にモータ固定具を固定す
るねじを兼ねたねじにより、モールド配線板をねじ止め
することで、モータ固定具を介して、モールド配線板の
台枠への直接固定が実現し、輸送時などの振動によるト
ラブルを防止できる。
【0013】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、先端が分割した突状部を有する
突起と、この突起とは反対方向でモータ固定具の両側縁
部に係合したガイドとからなる樹脂成形品を備え、突起
と相対するモールド配線板上に、突起先端間が加圧によ
る密着時の突状部の最大径と突起先端を加圧しない時の
突状部の最大径の中間程度のサイズの穴を設けた。
【0014】このように構成したので、モータ固定具に
装着した樹脂成形品の突起先端の突状部にモールド配線
板の穴をあてがい、押しつけ、突状部がモールド配線板
の穴の手前に出た状態することで、モータ固定具を介し
てモールド配線板の台枠への固定が実現し、輸送時など
の振動によるトラブルを防止できる。また、万が一モー
ルド配線板の穴周辺に応力が加わっても、突起の樹脂の
弾性により、割れなどの発生を抑えることができる。さ
らに、モールド配線板を固定する際の作業性が向上す
る。
【0015】請求項記載の空気調和機の電子制御装置
は、請求項において、下左右3片からなる枠体を収納
空間の室内機台枠内面に設け、その枠体の左右片の上部
に断面略S字状の折り返し部を形成し、モールド配線板
下部が相対する室内機台枠内面に、組み込み時のモール
ド配線板下部先端の上方向からの軌跡上に板状突起を設
けるとともに、モールド配線板下部に板状突起に係合す
るL形係合部を設け、金属箱の背面部下部を斜めにカッ
トした。
【0016】電子制御装置組込み時は、金属箱背面部下
部の斜めにカットした斜めカット部を台枠背面部内面の
下左右3枚の枠体の下板に当てがいながら、モールド配
線板を回動させ、金属箱の背面部側と相対する台枠内面
に設けた枠体の左右片の上部の断面略S字状の折り返し
部の弾性を利用し、わずかに持ち上げながら、モールド
配線板下部のL形係合部を台枠下部の板状突起に引っか
けることにより組み込むことができる。一方、電子制御
装置を外す場合や、モールド配線板の背面を確認する作
業の場合は、組み込み時とは逆の手法で行えばよい。結
果、モールド配線板を固定する際の作業性と、空気調和
機設置後の電子制御装置の保守、メンテナンス時の作業
性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1〜図3に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の
実施の形態の空気調和機の電子制御装置の概要の斜視
図、図2はモールド配線板の断面図を示す。なお、従来
例と同一内容については同一符号を付す。
【0018】送風機用モータ1は、従来と同様に空気調
和機室内機の外郭である室内機台枠2の内部の下方背面
部に送風機用モータ固定具3を用いてねじなどで固定さ
れている。モータ1およびモータ固定具3の上方から室
内機前方側にかけた略L形の収納空間Sに、モータ1お
よびモータ固定具3を包囲するように空気調和機の電子
制御装置が配設されている。
【0019】具体的には、部品実装したプリント基板1
1と、電流を流すための導体としての銅板8を両面から
樹脂9でモールド成形したモールド配線板10とを上記
収納空間Sに配置している。また、プリント基板11の
周囲を箱形状の金属箱15で囲んでいる。金属箱15
は、プリント基板11の一側縁部に配置される金属板1
3と、この金属板13とプリント基板11を挟み込む2
つの金属蓋14とからなる。また、空気調和機が運転可
能となるようにプリント基板11とモールド配線板10
が機構的、電気的に接続しうる凹凸部を有するコネクタ
部12を設けている。
【0020】モールド配線板10およびプリント基板1
1上には、ノイズフィルタ、トランス、リレー内外接続
線接続用端子台6、電源スイッチ7などを含む電装部品
を実装している。この場合、端子台6および電源スイッ
チ7のように空気調和機への給電用電装部品は、その目
的のため部品構造面からと空気調和機および使用上から
プリント基板11に実装できない非実装部品をモールド
配線板10上に銅板8に接するように配設し、プリント
基板11間とはコネクタ部12で機構的、電気的接続を
実現させている。
【0021】また、モールド配線板10およびプリント
基板11上の部品とモータ1および圧縮機、センサ等と
のリード線接続に利用される金属箱15のリード線引き
出し口16を、モールド配線板10を構造部品、絶縁部
品として扱える利点を活用して折曲げ部17を設けて覆
う形態を成す。図3は電装部品実装概要の斜視図を示
す。プリント基板11上のノイズフィルタ、トランス、
リレー22など空気調和機以外の電気製品にノイズの影
響を与えうる電装部品およびリレー22のようにON/
OFF時の音を発する電装部品をモールド配線板10の
折曲げ部17と金属板13および2つの金属蓋14から
なる金属箱15とで囲むように配設している。
【0022】以上のようにこの実施の形態によれば、内
外接続端子台6および電源スイッチ7のようにプリント
基板11上に実装できない非実装部品をモールド配線板
10上に銅板8に接するように配設し、実装プリント基
板11間とはコネクタ部12で機構的、電気的に接続す
ることにより、リード線レス状態でも空気調和機を運転
することができる。また、このようにリード線レスを図
るため、組立作業性が向上する。
【0023】また、金属箱の引出し口をモールド配線板
を折曲げてカバーしたので、モールド配線板と金属箱に
より、実装プリント基板を囲み込みほこりや虫等の異物
侵入防止ができ、一方、モールド配線板10の樹脂9お
よび銅板8による熱伝導により金属箱15内の放熱効果
も期待できる。また、樹脂9内部に銅板8を挟み込んで
いるモールド配線板10はその構造上、構造部品、絶縁
物としても扱え、同時に、シールド性能があり、プリン
ト基板11上の実装部品からのノイズ輻射をシールドす
る金属箱15と組み合わせて、プリント基板11回りを
箱形状に仕上げたため、ノイズフィルタ、トランス、リ
レー22など空気調和機以外の電気製品にノイズ輻射に
よる影響を与えうる電装部品のシールドおよびリレー2
2のようにON/OFF時の音を発する電装部品の機械
音の防音を実現できる。
【0024】この発明の第2の実施の形態を図4および
図5に基づいて説明する。図4は第2の実施の形態の延
長部を有する金属蓋の斜視図、図5はその金属蓋のモー
ルド配線板への固定状態の断面図を示す。2つの金属蓋
14の周縁部には側板18が形成され、いずれかの金属
蓋14の側板18をモールド配線板10側に延長してい
る。この延長部はモールド配線板10に沿って折曲げ
て、モールド配線板10に固定してある。この場合、モ
ールド配線板10の穴19と側板18の穴20にねじ2
1で矢印A方向から固定する形態を成すものである。こ
のように、モールド配線板10とプリント基板11との
コネクタ部12以外に接続部を有することで、モールド
配線板10の自重によるコネクタ部12への応力による
機械的、電気的接続不良をなくすことができ、確実なモ
ールド配線板10の固定を実現できる。その他の構成効
果は、第1の実施の形態と同様である。
【0025】この発明の第3の実施の形態を図6に基づ
いて説明する。図6は第3の実施の形態の電子制御装置
固定手法の斜視図を示す。電子制御装置の空気調和機へ
の組込み状態において金属箱15を囲むように上下左右
の4片からなる枠体24を収納空間Sの室内機台枠2内
面に設け、金属箱15の背面部とこれに相対する枠体2
4の部位に係脱自在に係合する係合部および被係合部を
設けている。この場合、金属箱15の背面部側と相対す
る台枠2内面に上下左右4枚の一部に穴(被係合部)2
3を有する枠体24を設け、この枠体24の穴23に相
対する金属箱15の背面部に突起(係合部)25を設け
ている。
【0026】電子制御装置組み込み時は、金属箱15の
背面部を上下左右4枚の枠体24に収まるように矢印B
方向により挿入し、金属箱15背面部に設けた突起25
が上下左右4枚の枠体24の穴23に嵌め込むことで、
電子制御装置の空気調和機への組み込み時の位置決めお
よび固定が可能となる。その他の構成効果は、第1の実
施の形態と同様である。
【0027】なお、枠体24上の穴23と金属箱15の
突起25は、相対する位置にあれば、他の位置でもよ
い。また、係合部と被係合部を突起25と穴23にした
が、お互い噛み合う形状で金属箱15の脱着が可能であ
ればよい。この発明の第4の実施の形態を図7に基づい
て説明する。図7は第4の実施の形態のモールド配線板
固定手法の斜視図を示す。電子制御装置の空気調和機へ
の組込み状態においてモータ固定具3のねじ挿入穴26
と相対するモールド配線板10上にねじ挿入穴27を設
けている。この場合、モータ固定具3のねじ挿入穴26
は内周に雌ねじを切ったねじ穴であることが望ましい
が、モールド配線板10のねじ挿入穴27はねじ穴でな
くてもよい。
【0028】モールド配線板10の固定時には、台枠2
にモータ固定具3を固定するねじを兼ねたねじ28によ
り、矢印C方向からモールド配線板10をねじ止めする
ことで、モータ固定具3を介して、モールド配線板10
の台枠2への直接固定する。これにより、輸送時などの
振動によるプリント基板11とのコネクタ部12の接触
不良などのトラブルを防止できる。その他の構成効果
は、第3の実施の形態と同様である。
【0029】この発明の第5の実施の形態を図8〜図1
0に基づいて説明する。図8は第5の実施の形態のモー
ルド配線板固定状態の斜視図、図9は樹脂成形品装着前
の矢印DD′方向の断面図、図10はモールド配線板固
定時の矢印DD′方向の断面図を示す。先端29が分割
した球形状の突状部30を有する突起31と、突起31
とは反対方向にモータ固定具3の幅とほぼ同寸法で相対
する位置に設けた断面略S字状のガイド32とからなる
樹脂成形品33をモータ固定具3に装着している。電子
制御装置の空気調和機への組込み状態において突起31
と相対するモールド配線板10上に、突起先端29の隙
間aが加圧による密着時の先端29の突状部30の最大
径と先端29を加圧しない時の先端29の突状部30の
最大径cの中間程度のサイズbの穴34を設けている。
【0030】モールド配線板10の固定時には、モータ
固定具3の矢印E方向より装着した樹脂成形品33の先
端29にモールド配線板10の穴34をあてがい、押し
つけ、先端29の突状部30の部分がモールド配線板1
0の穴34の手前に出た状態にすることで、結果、モー
タ固定具3を介して、モールド配線板10の台枠2への
固定が実現し、輸送時などの振動によるトラブルを防止
でき、同時に、樹脂の弾性により、万が一モールド配線
板10の固定部35に応力が加わっても、割れなどの発
生を抑えることができる。さらに、モールド配線板10
を固定する際の作業性向上に効果がある。その他の構成
効果は、第3の実施の形態と同様である。
【0031】この発明の第6の実施の形態を図11およ
び図12に基づいて説明する。図11は第6の実施の形
態の電子制御装置固定状態の斜視図、図12は電子制御
装置固定手法のFF′方向の断面図を示す。電子制御装
置の空気調和機への組込み状態において金属箱15の背
面部側と相対する台枠2背面部内面に下左右3枚の枠体
36を設けている。この枠体36の左右板の上部に断面
略S字状の折り返し部37が形成してある。また、モー
ルド配線板10下部が相対する台枠2下部内面にモール
ド配線板10下部先端の矢印G方向からの軌跡上に板状
突起38を形成するとともに、モールド配線板10下部
に板状突起38に係合するL形係合部40を設けてい
る。また、金属箱15の背面下部に斜めにカットした斜
めカット部39を設けている。
【0032】電子制御装置組込み時は、金属箱15の斜
めカット部39を下左右3枚の板状突起36の下板41
にあてがいながら、モールド配線板10を上方の矢印G
方向より回転させ、金属箱15をS字状の折り返し部3
7の弾性を利用して、わずかに持ち上げながら、矢印H
の動きの如く、モールド配線板10下部のL形係合部4
0を板状突起38に引っかける。一方、電子制御装置を
外す場合や、モールド配線板10の背面を確認する作業
の場合は、組込み時とは逆の手法で行えばよい。結果、
モールド配線板10を固定する際の作業性向上と空気調
和機設置後の電子制御装置の保守、メンテナンス時の作
業性も向上する。その他の構成効果は、第1の実施の形
態と同様である。
【0033】なお、金属箱15の斜めカット部39の形
状は、金属箱15の板状突起38への脱着および固定が
容易かつ確実に実現できる形状であればよい。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の空気調和機の
電子制御装置によれば、電流を流すための導体としての
銅板を両面から樹脂でモールド成形した構造部品として
も配設しうるモールド配線板とプリント基板とをコネク
タにより機構的、電気的に接続一体形成したので、内外
接続端子台および電源スイッチのようなプリント基板上
に実装できない非実装部品をモールド配線板上に内部の
導体に接するように配設することにより、リード線を用
いずに空気調和機を運転することができる。したがっ
て、プリント基板上に実装できない非実装部品と実装プ
リント基板間のリード線レスが図られ、組立作業時の手
間が軽減できる。また、実装プリント基板を金属箱で囲
み、プリント基板上の実装部品と空気調和機内の送風機
およびセンサ等とのリード線接続に利用される金属箱の
引き出し口をもモールド配線板を構造部品、絶縁部品と
して扱える利点を活用して折曲げて覆う形態を成すこと
で、モールド配線板と金属箱により、実装プリント基板
を囲むことができる。したがって、実装プリント基板へ
のほこり、虫等の異物侵入を抑制し、一方、モールド配
線板の樹脂および導体による熱伝導により放熱も可能な
ため、電子制御装置の異物や熱に対する信頼性向上につ
ながる。
【0035】
【0036】請求項では、金属箱の周縁部を延長して
モールド配線板に沿って折曲げて、モールド配線板に固
定したので、コネクタ部以外に接続部を有することで、
より確実なモールド配線板の固定を実現できる。したが
って、モールド配線板の自重によるコネクタ部への応力
による機械的、電気的接続不良をなくすことができ、安
定した空気調和機の運転につながる。
【0037】請求項では、プリント基板上のノイズフ
ィルタ、トランス、リレーなど空気調和機以外の電気製
品にノイズの影響を与えうる電装部品およびリレーのよ
うにON/OFF時の音を発する電装部品を、内部に導
体を挟み込んでいるモールド配線板の折曲げ部と金属箱
とで囲むように配設することで、電装部品の機械音の外
部へのもれ、シールド効果によるプリント基板上の実装
部品からの外部へのノイズ輻射を防止することができ
る。したがって、空気調和機以外の電気製品へのノイズ
輻射による影響を抑制し、電装部品機械音の防音による
環境への対応も実現できる。
【0038】請求項では、電子制御装置組込み時は、
金属箱背面部を台枠背面部内面の上下左右4枚の枠体に
納まるように手前より挿入し、金属箱の背面部とこれに
相対する枠体の部位に設けた係合部および被係合部が係
合することにより、電子制御装置の空気調和機室内機へ
の組込み時の位置決めおよび固定が可能となる。したが
って、電子制御装置の上下左右の動きがなくなり、振動
などの機械的支障に対する信頼性の向上につながる。
【0039】請求項では、既存のモータ固定具のねじ
挿入穴と相対するモールド配線板上にねじ挿入穴を設け
たので、モータ固定具を固定するねじを兼ねたねじによ
り、モールド配線板を台枠にねじ止めすることで、モー
タ固定具を介して、モールド配線板の台枠への直接固定
が実現する。したがって、モールド配線板の輸送時など
の振動によるプリント基板とのコネクタ接続部における
接触不良などのトラブルを防止できる。
【0040】請求項では、先端が分割した突状部を有
する突起と、この突起とは反対方向でモータ固定具の両
側縁部に係合したガイドとからなる樹脂成形品を備え、
前記突起と相対するモールド配線板上に、突起先端間が
加圧による密着時の突状部の最大径と突起先端を加圧し
ない時の突状部の最大径の中間程度のサイズの穴を設け
たので、モータ固定具に装着した樹脂成形品の突起先端
の突状部にモールド配線板の穴をあてがい、押しつけ、
突状部がモールド配線板の穴の手前に出た状態すること
で、モータ固定具を介してモールド配線板の台枠への固
定が実現する。したがって、輸送時などの振動によるト
ラブルを防止できる。また、万が一モールド配線板の穴
周辺に応力が加わっても、突起の樹脂の弾性により、割
れなどの発生を抑えることができる。さらに、モールド
配線板を固定する際の作業性が向上する。
【0041】請求項では、電子制御装置組込み時は、
金属箱背面部下部の斜めにカットした斜めカット部を台
枠背面部内面の下左右3枚の枠体の下板に当てがいなが
ら、モールド配線板を回動させ、金属箱の背面部側と相
対する台枠内面に設けた枠体の左右片の上部の断面略S
字状の折り返し部の弾性を利用し、わずかに持ち上げな
がら、モールド配線板下部のL形係合部を台枠下部の板
状突起に引っかけることにより組み込むことができる。
したがって、モールド配線板を固定する際の作業性と、
空気調和機設置後の電子制御装置の保守、メンテナンス
時の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における電子制御
装置の概要を示す斜視図である。
【図2】モールド配線板の断面図である。
【図3】第1の実施の形態において電装部品を実装した
状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態において延長部を
有する金属蓋の斜視図である。
【図5】第2の実施の形態において金属蓋の延長部にモ
ールド配線板を固定する構造を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態における電子制御
装置の固定手法を示す斜視図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態におけるモールド
配線板の固定構造を示す斜視図である。
【図8】この発明の第5の実施の形態におけるモールド
配線板の固定構造を示す斜視図である。
【図9】第5の実施の形態における樹脂成形品装着前の
断面図である。
【図10】第5の実施の形態におけるモールド配線板固
定状態の断面図である。
【図11】この発明の第6の実施の形態における電子制
御装置の固定状態を示す斜視図である。
【図12】第6の実施の形態における電子制御装置の固
定手法を示す断面図である。
【図13】従来例における電子制御装置の空気調和機へ
の組み込み状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 送風機用モータ 2 空気調和機室内台枠 3 送風機用モータ固定具 4 従来の電源板 5 従来の電源板内のプリント基板 6 内外接続端子台 7 電源スイッチ 8 モールド配線板内の銅板 9 モールド配線板の樹脂 10 モールド配線板 11 部品実装したプリント基板 12 コネクタ部 13 金属板 14 金属蓋 15 金属箱 16 引き出し口 17 折曲げ部 18 側板 19 モールド配線板の穴 20 金属蓋側板の穴 21 固定用ねじ 22 リレー 23 位置決め用穴 24 枠体 25 位置決め用突起 26 モータ固定具の穴 27 モールド配線板の穴 28 固定用ねじ 29 突起先端 30 突状部 31 突起 32 ガイド 33 樹脂成形品 34 モールド配線板の嵌合穴 35 樹脂成形品の嵌合固定部 36 枠体 37 折曲げ部 38 板状突起 39 斜めカット部 40 L形係合部 41 下板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福西 孝浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 荒川 真由美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−41841(JP,A) 特開 平10−4158(JP,A) 特開 平8−266731(JP,A) 特開 平8−200729(JP,A) 特開 平8−178345(JP,A) 特開 平8−68544(JP,A) 特開 平7−167684(JP,A) 特開 平6−252527(JP,A) 特開 平4−9532(JP,A) 実開 昭63−40089(JP,U) 実開 昭62−189537(JP,U) 実開 昭60−128250(JP,U) 実開 昭58−20125(JP,U) 実開 平4−78428(JP,U) 実開 平2−58626(JP,U) 実公 昭58−15773(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機用モータが、空気調和機室内機の
    外郭である室内機台枠の内部の下方背面部に送風機用モ
    ータ固定具を用いて固定され、前記モータおよびモータ
    固定具の上方から室内機前方側にかけた収納空間に、モ
    ータおよびモータ固定具を包囲するように配設された空
    気調和機の電子制御装置であって、部品実装したプリン
    ト基板と、電流を流すための導体を両面から樹脂でモー
    ルド成形したモールド配線板とを前記収納空間に配置
    し、前記プリント基板の周囲を箱形状の金属箱で囲み、
    空気調和機が運転可能となるように前記プリント基板と
    前記モールド配線板が機構的、電気的に接続しうるコネ
    クタ部を設け、かつ、前記プリント基板上の部品と空気
    調和機内の送風機およびセンサ等とのリード線接続に利
    用される前記金属箱の引出し口を、前記モールド配線板
    を折曲げてカバーしたことを特徴とする空気調和機の電
    子制御装置。
  2. 【請求項2】 金属箱の周縁部を延長してモールド配線
    板に沿って折曲げモールド配線板に固定した請求項1記
    載の空気調和機の電子制御装置。
  3. 【請求項3】 空気調和機以外の電気製品にノイズの影
    響を与えうる電装部品およびON/OFF時の音を発す
    る電装部品をモールド配線板の背面、かつ金属箱内に配
    設した請求項記載の空気調和機の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 金属箱を囲むように上下左右の4片から
    なる枠体を収納空間の室内機台枠内面に設け、前記金属
    箱の背面部とこれに相対する前記枠体の部位に係脱自在
    に係合する係合部および被係合部を設けた請求項記載
    の空気調和機の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 既存のモータ固定具のねじ挿入穴と相対
    するモールド配線板上にねじ挿入穴を設けた請求項
    載の空気調和機の電子制御装置。
  6. 【請求項6】 先端が分割した突状部を有する突起と、
    この突起とは反対方向でモータ固定具の両側縁部に係合
    したガイドとからなる樹脂成形品を備え、前記突起と相
    対するモールド配線板上に、突起先端間が加圧による密
    着時の突状部の最大径と突起先端を加圧しない時の突状
    部の最大径の中間程度のサイズの穴を設けた請求項
    載の空気調和機の電子制御装置。
  7. 【請求項7】 下左右3片からなる枠体を収納空間の室
    内機台枠内面に設け 、その枠体の左右片の上部に断面略
    S字状の折り返し部を形成し、モールド配線板下部が相
    対する室内機台枠内面に、組み込み時のモールド配線板
    下部先端の上方向からの軌跡上に板状突起を設けるとと
    もに、モールド配線板下部に前記板状突起に係合するL
    形係合部を設け、金属箱の背面部下部を斜めにカットし
    請求項記載の空気調和機の電子制御装置。
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