JP3006543B2 - 給電ユニット - Google Patents

給電ユニット

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JP3006543B2
JP3006543B2 JP9142112A JP14211297A JP3006543B2 JP 3006543 B2 JP3006543 B2 JP 3006543B2 JP 9142112 A JP9142112 A JP 9142112A JP 14211297 A JP14211297 A JP 14211297A JP 3006543 B2 JP3006543 B2 JP 3006543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器等に用い
られる給電ユニットに関し、特に入力及び出力側の導電
ノイズを除去して複数の電子機器ユニットへ給電するた
めの給電ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給電ユニットでは、導電ノイズを
除去して複数の電子機器ユニットへ給電を行うためにE
MC用ノイズフィルター及びローパスフィルター回路パ
ッケージが複数個搭載されている。図4は、従来の給電
ユニットを示す平面図であり、図5は、図4に示される
EMC用ノイズフィルターの出力端子側を示す斜視図で
ある。
【0003】従来の給電ユニットでは、図4に示すよう
に、入力コネクタ22及び出力コネクタ28を備えた筺
体21内部の底面に、複数のEMC用ノイズフィルター
24が並列に配置されている。各々のEMC用ノイズフ
ィルター24では、一端に2つの入力端子24aが備え
られ、他端に2つの出力端子24bが備えられている。
図5に示すようにEMC用ノイズフィルター24は固定
ねじ24dによって筺体21に固定されていて、取り付
け面24cが筺体21に接している。入力端子24a及
び出力端子24bは、EMC用ノイズフィルター24の
取り付け面24cに対して平行な方向に並べて配されて
いる。筺体21内におけるEMC用ノイズフィルター2
4の出力端子24b側には、各々のEMC用ノイズフィ
ルター24に対応するローパスフィルター回路パッケー
ジ25が複数個並列に配置されている。
【0004】ローパスフィルター回路パッケージ25を
構成する配線基板25cは、筺体21の底面に対して垂
直に取り付けられている。配線基板25cのEMC用ノ
イズフィルター24側の面は、部品が取り付けられた部
品面となっていて、配線基板25cの部品面に入力端子
25aが備えられている。配線基板25cの、部品面と
反対側の面は半田面であり、この半田面には、配線基板
25cの部品面に取り付けられた部品を配線基板25c
と電気的に接続するために半田が付着されている。配線
基板25cの半田面には出力端子25bが備えられてい
る。次では、筺体21内部の電気的な接続について説明
する。
【0005】従来の給電ユニットでは、筺体21内の電
気的な接続がケーブルによって行われている。入力コネ
クタ22と、EMC用ノイズフィルター24の入力端子
24aとが給電ケーブル23によって電気的に接続され
ている。EMC用ノイズフィルター24の2つの出力端
子24bは、各々のEMC用ノイズフィルター24に対
応するローパスフィルター回路パッケージ25の入力端
子25と給電ケーブル27によって電気的に接続されて
いる。EMC用ノイズフィルター24における2つの出
力端子24bのうち一方の出力端子24bは、給電ケー
ブル26aによって出力コネクタ28と電気的に接続さ
れている。また、ローパスフィルター回路パッケージ2
5の出力端子25bは、給電ケーブル26bによって出
力コネクタ28と電気的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給電ユニットでは、給電ユニット内の電気的な接続がケ
ーブルにより行われており、ケーブルによる電圧降下を
抑制するために太いケーブルを用いらなければならな
い。ケーブルが太いとケーブルは非常に堅く、ケーブル
を曲げたときの曲率半径が大きくなってしまう。従っ
て、給電ユニット内の電気的な接続がケーブルにより行
われると、給電ユニット内で接続を行うためのスペース
が大きくなってしまい、給電ユニットの小型化が困難に
なるという問題点がある。また、ケーブルによって給電
ユニット内部の隙間が少なくなると、給電ユニット内の
通風抵抗が大きくなり、給電ユニットの内部や、給電ユ
ニットを搭載する装置の内部で冷却性が悪くなるという
問題点がある。
【0007】さらに、給電ユニット内の電気的な接続を
行うためのスペースを小さくするために、バスバーを用
いて接続を行った場合、EMC用ノイズフィルターの2
つの出力端子の配置がEMC用ノイズフィルターの取り
付け面に対して平行に並べられているため以下に説明す
る問題点が生じる。一般的にバスバーの形状としては、
バスバーによる電圧降下を抑えるために板状となってい
る。また、EMC用ノイズフィルターの2つの出力端子
は極性が異なるので、2つの出力端子の各々に接続され
る2本の板状のバスバーにおける互いの面同士を近い距
離で対向させることができない。従って、この場合、2
本の板状のバスバーの板面はEMC用ノイズフィルター
の取り付け面に対して平行にするか、2本のバスバーの
板面をEMC用ノイズフィルターの取り付け面に垂直に
してもバスバー同士を離さなければならない。すると、
EMC用ノイズフィルターの2つの出力端子とローパス
フィルター回路パッケージとを電気的に接続するために
は、板状のバスバーの形状が複雑になってしまったり、
給電ユニット内におけるバスバーのためのスペースが増
加してしまったりして、バスバーによる接続が困難にな
るという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点に鑑み、給電ユニットの内部で、電圧降下をあげるこ
となく少ないスペースで電気的な接続を行うことにより
通気性が良く、また、生産性が良く、小型化された給電
ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、入力コネクタ及び出力コネクタが備えられ
た筺体と、前記筺体の内部に配置され、一端に少なくと
も2つの入力端子が備えられており、他端に極性が異な
る少なくとも2つの出力端子が備えられたEMC用ノイ
ズフィルターと、前記筺体の内部に配置され、前記EM
C用ノイズフィルターにおける複数の出力端子の各々と
電気的に接続されるローパスフィルター回路パッケージ
とを有する給電ユニットにおいて、前記EMC用ノイズ
フィルターにおける複数の入力端子の配置と複数の出力
端子の配置は、前記EMC用ノイズフィルターの、前記
筺体への取り付け面に対して垂直な方向に並べられ、前
記筺体の入力コネクタから前記EMC用ノイズフィルタ
ー及び前記ローパスフィルター回路パッケージを経て前
記筺体の出力コネクタまでを電気的に接続する手段とし
て、少なくとも1箇所に板状のバスバーが用いられてい
ることを特徴とする。
【0010】また、前記筺体内での電気的な接続を行う
手段として、前記EMC用ノイズフィルターの出力端子
から前記ローパスフィルター回路パッケージを経て前記
筺体の出力コネクタまでの間及び、前記EMC用ノイズ
フィルターの出力端子と前記筺体の出力コネクタとの間
で板状のバスバーが用いられていることが好ましい。
【0011】さらに、前記筺体の出力コネクタは、ファ
ストン端子形状にされた板状のバスバーの端部であるこ
とが好ましい。
【0012】さらに、前記ローパスフィルター回路パッ
ケージは配線基板を有し、該配線基板の一面には前記E
MC用ノイズフィルターの出力端子と電気的に接続され
る入力端子が備えられ、前記配線基板の他面には前記筺
体の出力コネクタと電気的に接続される出力端子が備え
られていることが好ましい。
【0013】さらに、前記EMC用ノイズフィルターは
複数個並列に配置されると共に複数の前記EMC用ノイ
ズフィルターにおける出力端子側の端部が同じ方向を向
くように揃えられ、かつ、それぞれの前記ローパスフィ
ルター回路パッケージの出力端子に板状のバスバーの一
端が取り付けられ、複数の前記バスバーが一方向に揃っ
て延びており、複数の前記EMC用ノイズフィルターの
各々は、前記バスバーが互いに重ならないように、隣り
合うEMC用ノイズフィルターに対してずれた配置とな
っていることが好ましい。
【0014】さらに、複数の前記EMC用ノイズフィル
ターの出力端子側には前記ローパスフィルター回路パッ
ケージが複数個並列に配置され、かつ、複数の板状バス
バーのそれぞれの一端が複数の前記ローパスフィルター
回路パッケージのそれぞれの出力端子に取り付けられ、
複数の前記バスバーが一方向に揃って延びており、複数
の前記ローパスフィルター回路パッケージの各々は、
記バスバーが互いに重ならないように、隣り合うローパ
スフィルター回路パッケージに対してずれた配置となっ
ていることが好ましい。
【0015】さらに、複数の前記ローパスフィルター回
路パッケージの配置としては、前記EMC用ノイズフィ
ルターの出力端子に板状のバスバーをナットで取り付け
る際に該ナットをソケットレンチで締めることができる
ように、隣り合う2つのローパスフィルター回路パッケ
ージの間に間隔が設けられて並べられていることが好ま
しい。
【0016】さらに、前記板状のバスバーは、電気的な
接続を行う部分を除いた部分が絶縁性の材料でコーティ
ングされたものであることが好ましい。
【0017】上記のとおりの発明では、EMC用ノイズ
フィルターの一端に備えられた複数の入力端子の並び
と、EMC用ノイズフィルターの他端に備えられた極性
が異なる複数の出力端子の並びとがそれぞれ、EMC用
ノイズフィルターの、筺体への取り付け面に対して垂直
になっている。複数の出力端子は極性が異なっているの
で、各出力端子に取り付けられる2本の板状のバスバー
の面同士を近い距離で対向させることができない。とこ
ろが、EMC用ノイズフィルターの複数の出力端子が筺
体への取り付け面に対して垂直な方向に並べて配された
ことにより、その複数の出力端子の各々に取り付けられ
るバスバーの形状が複雑にならず、EMC用ノイズフィ
ルターの出力端子とローパスフィルター回路パッケージ
とのバスバーによる電気的な接続が容易になる。しか
も、少ないスペースでEMC用ノイズフィルターの出力
端子とローパスフィルター回路パッケージとが板状のバ
スバーによって電気的に接続され、給電ユニットの通気
性が向上するという効果がある。また、従来の給電ユニ
ットでは、例えば、EMC用ノイズフィルターの2つの
入力端子の配置や2つの出力端子の配置がそれぞれ、E
MC用ノイズフィルターの取り付け面と平行に並べられ
ていたのと比較すると、EMC用ノイズフィルターの、
筺体への取り付け面が小さくなる。従って、筺体におけ
るEMC用ノイズフィルターが取り付けられた面でのE
MC用ノイズフィルターの専有面積が抑えられ、給電ユ
ニット内の通気性が向上する。また、上記の発明では、
筺体の入力コネクタからEMC用ノイズフィルター及び
ローパスフィルター回路パッケージを経て筺体の出力コ
ネクタまでを電気的に接続する手段として、少なくとも
1箇所に板状のバスバーが用いられた。これにより、バ
スバーにより接続が行われた部分では、従来の給電ユニ
ットのように筺体内での電気的な接続が太いケーブルに
より行われる場合と比較すると、筺体内部で、電圧降下
をあげることなく、少ないスペースで電気的な接続が行
われ、給電ユニット内の通気性が向上する。筺体内のよ
り多くの部分で、ケーブルではなくバスバーを用いて電
気的な接続を行えば、電気的な接続を行うためのスペー
スが少なくなり、給電ユニット内の通気性がより向上す
る。
【0018】また、前記筺体内での電気的な接続を行う
手段として、前記EMC用ノイズフィルターの出力端子
から前記筺体の出力コネクタまでの間及び、前記EMC
用ノイズフィルターの出力端子と前記筺体の出力コネク
タとの間で板状のバスバーが用いられたことにより、給
電ユニット内の通気のためのスペースが充分に確保され
る。
【0019】さらに、前記筺体の出力コネクタは、ファ
ストン端子形状にされた板状のバスバーの端部であるこ
とにより、従来の給電ユニットで用いられていた出力コ
ネクタ用の部品が不要となり、部品点数が減って給電ユ
ニットの生産性が向上する。
【0020】さらに、前記ローパスフィルター回路パッ
ケージは配線基板を有し、該配線基板の一面に入力端子
が備えられ、前記配線基板の他面に出力端子が備えられ
た。このことにより、配線基板のいずれか一方の面のみ
に入力端子及び出力端子が備えられているのと比べる
と、配線基板の入力端子及び出力端子に、バスバー同士
を干渉させずにバスバーを容易に取り付けることがで
き、バスバーによる電気的な接続が容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は、本発明の給
電ユニットの一実施形態を示す平面図である。図2は、
図1に示したEMC用ノイズフィルターの出力端子側を
示す斜視図であり、図3は、図1のA矢印方向から見た
矢視図である。
【0023】本実施形態の給電ユニットでは、図1に示
すように筺体1に入力コネクタ2と、出力コネクタであ
る出力コネクタ部6a及び7aとが備えられている。筺
体1内部の底面には、複数のEMC用ノイズフィルター
4が並列に配置されている。各々のEMC用ノイズフィ
ルター4の一端に入力端子4aが備えられ、各々のEM
C用ノイズフィルター4の他端に出力端子4bが備えら
れている。入力端子4a及び出力端子4bは各々、図2
に基づいて後述するように2つずつ備えられている。複
数のEMC用ノイズフィルター4は、EMC用ノイズフ
ィルターの入力端子4a側及び出力端子4b側の端部が
同じ方向を向くように揃えられている。各々のEMC用
ノイズフィルター4は、隣り合うEMC用ノイズフィル
ター4に対してEMC用ノイズフィルター4が並ぶ方向
とは垂直な方向に2mmずれた配置となっている。
【0024】筺体1内部におけるEMC用ノイズフィル
ター4の出力端子4b側には、各EMC用ノイズフィル
ター4に対応するローパスフィルター回路パッケージ5
が複数個配置されている。複数のローパスフィルター回
路パッケージ5も、EMC用ノイズフィルター4が並ん
だ方向と平行な方向に並列に配されている。隣り合う2
つのローパスフィルター回路パッケージ5同士の間に
は、間隔dが設けられている。また、各々のローパスフ
ィルター回路パッケージ5は、隣り合うローパスフィル
ター回路パッケージ5に対して複数のローパスフィルタ
ー回路パッケージ5が並ぶ方向とは垂直な方向に2mm
ずれた配置となっている。
【0025】各ローパスフィルター回路パッケージ5は
配線基板5cを有していて、配線基板5cは筺体1の底
面に対して垂直となっている。配線基板5cのEMC用
ノイズフィルター4側の面は、部品が取り付けらた部品
面となっていて、配線基板5cの部品面に入力端子5a
が備えられている。配線基板5cの、部品面と反対側の
面は半田面であり、この半田面には、配線基板5cの部
品面に取り付けられた部品を配線基板5cと電気的に接
続するために半田が付着されている。配線基板5cの半
田面には出力端子5bが備えられている。
【0026】ここで、複数のローパスフィルター回路パ
ッケージ5の配置について説明する。EMC用ノイズフ
ィルター4の出力端子4bには、板状の出力用バスバー
6の一端がナットによって取り付けられる。このナット
を締める時には、通常、ボックスドライバーまたはソケ
ットレンチ等が用いられる。この時、ボックスドライバ
ーまたはソケットレンチを、隣り合う2つのローパスフ
ィルター回路パッケージ5の間のスペースに入れて、ナ
ットを締める。従って、複数のローパスフィルター回路
パッケージ5の配置としては、隣り合う2つのローパス
フィルター回路パッケージ5の間のスペースにボックス
ドライバーまたはソケットレンチを入れて、出力端子4
bのナットを締めることができるように、ローパスフィ
ルター回路パッケージ5が並べられている。また、隣り
合う2つのローパスフィルター回路パッケージ5の間に
は、ボックスドライバーまたはソケットレンチ等で出力
端子4bのナットを締めることができるように、間隔d
が設けられている。
【0027】次に、EMC用ノイズフィルター4に備え
られた入力端子4a及び出力端子4bの配置について説
明する。図2に示すように、EMC用ノイズフィルター
4は固定ねじ4dによって筺体1に固定され、EMC用
ノイズフィルター4の端部には、極性が異なる2つの出
力端子4bが備えられている。2つの出力端子4bの配
置は、EMC用ノイズフィルター4の、筺体1への取り
付け面4cに対して垂直な方向に並べられている。ま
た、EMC用ノイズフィルター4の入力端子4a側の端
部でも、入力端子4aの配置が出力端子4bの配置と同
様に、EMC用ノイズフィルター4の取り付け面4cに
対して垂直な方向に並べられている。次では、筺体1内
部の電気的な接続について説明する。
【0028】本実施形態の給電ユニットでは、筺体1内
部の電気的な接続がケーブルと板状のバスバーによって
行われている。入力コネクタ2と、各々のEMC用ノイ
ズフィルター4の入力端子4aとは給電ケーブル3によ
って電気的に接続されている。EMC用ノイズフィルタ
ー4の出力端子4bと出力コネクタ部6aとの電気的な
接続、あるいは、出力端子4bからローパスフィルター
回路パッケージ5を経て出力コネクタ部6aまでの電気
的な接続が、板状のバスバーにより行われている。
【0029】各EMC用ノイズフィルター4の2つの出
力端子4bのうち一方の出力端子4bには板状の出力用
バスバー6の一方の端部が取り付けられている。複数の
出力用バスバー6は、EMC用ノイズフィルター4が並
べられた方向に一方向に揃って延び、各出力用バスバー
6の他方の端部が、90度折り曲げられて、筺体1に備
えられた固定金具8に固定ねじ9で固定されている。固
定金具8からは、各出力用バスバー6の先端部が突出し
ていて、その先端部は、図3に示されるようにファスト
ン端子形状の出力コネクタ部6aとなっている。
【0030】次に、複数の出力用バスバー6の配置につ
いて説明する。前述のように各EMC用ノイズフィルタ
ー4が、隣り合うEMC用ノイズフィルター4に対して
EMC用ノイズフィルター4が並ぶ方向とは垂直な方向
に2mmずれて配置されたので、それに従い各出力端子
4bも、隣り合う出力端子4bに対して2mmずれてい
る。これにより、出力用バスバー6が互いに重ならない
ようになっており、複数の出力用バスバー6による複数
の電気的な接続が容易となる。また、各出力端子4bか
ら出力コネクタ部6aに向って出力用バスバー6を延ば
す際に、出力用バスバー6が非常に簡単な形状でよい。
【0031】また、図1及び2に示されるように、EM
C用ノイズフィルター4の2つの出力端子4bは各々、
ローパスフィルター回路パッケージ5の入力端子5aと
板状のバスバー11によって電気的に接続されている。
2つの出力端子4bは互いに極性が異なるため、2つの
バスバー11の面同士を近い距離で対向させることがで
きない。ところが、前述のように2つの出力端子4bの
配置がEMC用ノイズフィルター4の取り付け面4cに
対して垂直な方向に並べられたことによって、バスバー
11の板面を筺体1の底面に対して垂直にすることで、
2つのバスバー11の互いの面同士が対向せず、バスバ
ー11の形状が複雑にならない。従って、筺体1内部に
おけるバスバー11のスペースが抑制され、給電ユニッ
トの小型化を図ることができる。
【0032】各ローパスフィルター回路パッケージ5の
出力端子5bには、出力用バスバー7の一方の端部が取
り付けられている。複数の出力用バスバー7は、複数の
ローパスフィルター回路パッケージ5が並べられた方向
に一方向に揃って延び、各出力用バスバー7の他方の端
部が、90度折り曲げられて筺体1の固定金具8に固定
されている。固定金具8からは出力用バスバー7の先端
部が突出していて、出力用バスバー7の先端部も出力用
バスバー6と同様に、図3に示されるようにファストン
端子形状の出力コネクタ部7aとなっている。
【0033】次に、複数の出力用バスバー7の配置につ
いて説明する。前述のように各ローパスフィルター回路
パッケージ5が、隣り合うローパスフィルター回路パッ
ケージ5に対してローパスフィルター回路パッケージ5
が並ぶ方向とは垂直な方向に2mmずれて配置されたの
で、それに従い各出力端子5bも、隣り合う出力端子4
bに対して2mmずれている。これにより、出力用バス
バー7が互いに重ならないようになっており、出力用バ
スバー7による複数の電気的な接続が容易になってい
る。また、各出力端子5bから出力コネクタ部7aに向
って出力用バスバー7を延ばす際に、出力用バスバー7
が非常に簡単な形状でよい。上記の出力用バスバー6及
び7、並びにバスバー11は、電気的な接続を行う部分
を除く部分が絶縁性の材料でコーティングされたもので
ある。
【0034】前述したようにローパスフィルター回路パ
ッケージ25の配線基板25cでは、部品面に入力端子
25aが備えられ、半田面に出力端子25bが備えられ
た。これにより、配線基板25cのどちらか一方の面の
みに入力端子及び出力端子が備えられている場合と比べ
ると、バスバー同士を干渉させずにバスバーを容易に取
り付けることができる。従って、バスバーによる電気的
な接続が容易になる。また、入力端子25a及び出力端
子25bに取り付けられるバスバーの形状が複雑になら
なく、給電ユニットの生産性が向上する。
【0035】上述のように構成された本実施形態の給電
ユニットの動作について説明する。入力コネクタ2には
外部電源(不図示)が接続され、一対の出力コネクタ部
6a及び7aには、給電すべきユニットが1つ接続され
る。一対の出力コネクタ部6a及び7aは複数備えられ
ているので、給電すべきユニットを複数接続することが
できる。入力コネクタ2に接続された外部電源は、EM
C用ノイズフィルター4及びローパスフィルター回路パ
ッケージ5を通して、出力コネクタ部6a及び7aから
給電すべきユニットへ給電を行う。この給電の際に、E
MC用ノイズフィルター4によって、給電ケーブル3に
のる伝導ノイズが除去される。さらに、EMC用ノイズ
フィルター4で除去できない低い周波数のノイズがロー
パスフィルター回路パッケージ5によって除去される。
【0036】上述したように本実施形態の給電ユニット
では、筺体1内部の電気的な接続を行う手段としてバス
バーが用いられた。これにより、従来のように筺体内部
の電気的な接続が太いケーブルのみによって行われてい
たのと比較すると、筺体1の内部で電圧降下をあげるこ
となく、少ないスペースでコネクタや端子が電気的に接
続され、給電ユニット内の通気性が向上する。また、バ
スバーを用いることにより少ないスペースで電気的な接
続が行われるので、給電ユニットを小型化することがで
きる。
【0037】また、EMC用ノイズフィルター4の入力
端子4a及び出力端子4bが、EMC用ノイズフィルタ
ー4の取り付け面4cに対して垂直な方向に並べて配さ
れた。これにより、従来の給電ユニットではEMC用ノ
イズフィルターの2つの入力端子の配置や2つの出力端
子の配置がそれぞれ、筺体の底面に対して平行な方向に
並べられていたのと比較すると、EMC用ノイズフィル
ター4の取り付け面4cが小さくなる。従って、筺体1
の底面でのEMC用ノイズフィルター4の専有面積が抑
えられ、給電ユニット内の通気性が向上する。また、E
MC用ノイズフィルター4の取り付け面4cから取り付
け面4c側の出力端子4bまでの距離及び、2つの出力
端子4b同士の間の距離を確保することにより、出力端
子4bにナットで出力用バスバー6を取り付ける際にそ
のナットをソケットレンチで締めるためのスペースが確
保される。これにより、出力用バスバー6を出力端子4
bに容易に取り付けることができ、給電ユニットの生産
性が向上する。このように、ナットをソケットレンチで
締めるためのスペースを確保しても、EMC用ノイズフ
ィルター4の取り付け面4cが広くならないので、給電
ユニット内の通気性が損なわれない。
【0038】さらに、筺体1に備えられる出力コネクタ
として、出力用バスバー6及び7の先端部がファストン
形状の出力コネクタ部6a及び7aとなっていて、この
出力コネクタ部6a及び7aに、給電すべきユニットが
直接接続される。従って、本実施形態の給電ユニットで
は、従来の給電ユニットで用いられていた出力コネクタ
用の部品が不要となり、部品点数が減って給電ユニット
の生産性が向上する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、EMC用
ノイズフィルターの一端に備えられた複数の入力端子の
配置と、他端に備えられた極性が異なる複数の出力端子
の配置とがそれぞれ、EMC用ノイズフィルターの取り
付け面に対して垂直な方向に並べられたことにより、E
MC用ノイズフィルターの出力端子とローパスフィルタ
ー回路パッケージとの電気的な接続が簡単な形状の板状
のバスバーによって容易に行われる。従って、給電ユニ
ットの生産性が向上するという効果がある。また、EM
C用ノイズフィルターにおける複数の入力端子の配置や
複数の出力端子の配置がそれぞれ、EMC用ノイズフィ
ルターの取り付け面に対して平行な方向に並べられるの
と比較すると、EMC用ノイズフィルターの取り付け面
が小さくなる。従って、筺体のおけるEMC用ノイズフ
ィルターの取り付け面が小さくなることで、給電ユニッ
トの通気性が向上するという効果がある。さらに、筺体
の入力コネクタからEMC用ノイズフィルター及びロー
パスフィルター回路パッケージを経て筺体の出力コネク
タまでの電気的な接続に板状のバスバーを用いることに
より、電圧降下をあげることなく、少ないスペースで電
気的な接続が行われ、給電ユニットの通気性が向上す
る。バスバーによる電気的な接続を行うためのスペース
が少ないので、給電ユニットを小型化することができる
という効果がある。
【0040】また、筺体に備えられる出力コネクタが、
ファストン端子形状となった板状のバスバーの端部であ
ることにより、従来の給電ユニットで用いられていた出
力コネクタ用の部品が不要となる。従って、部品点数が
減って給電ユニットの生産性が向上するという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給電ユニットの第1の実施形態を示す
平面図である。
【図2】図1に示されるEMC用ノイズフィルターの出
力端子側を示す斜視図である。
【図3】図1のA矢印方向から見た矢視図である。
【図4】従来の技術による給電ユニットを示す平面図で
ある。
【図5】図5に示されるEMC用ノイズフィルターの出
力端子側を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 筺体 2 入力コネクタ 3 給電ケーブル 4 EMC用ノイズフィルター 4a、5a 入力端子 4b、5b 出力端子 4c 取り付け面 4d 固定ねじ 5 ローパスフィルター回路パッケージ 5c 配線基板 6、7 出力用バスバー 6a、7a 出力コネクタ部 8 固定金具 9 固定ねじ 10 絶縁材 11 バスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 5/02 H02J 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力コネクタ及び出力コネクタが備えら
    れた筺体と、 前記筺体の内部に配置され、一端に少なくとも2つの入
    力端子が備えられており、他端に極性が異なる少なくと
    も2つの出力端子が備えられたEMC用ノイズフィルタ
    ーと、 前記筺体の内部に配置され、前記EMC用ノイズフィル
    ターにおける複数の出力端子の各々と電気的に接続され
    るローパスフィルター回路パッケージとを有する給電ユ
    ニットにおいて、 前記EMC用ノイズフィルターにおける複数の入力端子
    の配置と複数の出力端子の配置は、前記EMC用ノイズ
    フィルターの、前記筺体への取り付け面に対して垂直な
    方向に並べられ、前記筺体の入力コネクタから前記EM
    C用ノイズフィルター及び前記ローパスフィルター回路
    パッケージを経て前記筺体の出力コネクタまでを電気的
    に接続する手段として、少なくとも1箇所に板状のバス
    バーが用いられていることを特徴とする給電ユニット。
  2. 【請求項2】 前記筺体内での電気的な接続を行う手段
    として、前記EMC用ノイズフィルターの出力端子から
    前記ローパスフィルター回路パッケージを経て前記筺体
    の出力コネクタまでの間及び、前記EMC用ノイズフィ
    ルターの出力端子と前記筺体の出力コネクタとの間で板
    状のバスバーが用いられている請求項1に記載の給電ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記筺体の出力コネクタは、ファストン
    端子形状にされた板状のバスバーの端部である請求項2
    に記載の給電ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ローパスフィルター回路パッケージ
    は配線基板を有し、該配線基板の一面には前記EMC用
    ノイズフィルターの出力端子と電気的に接続される入力
    端子が備えられ、前記配線基板の他面には前記筺体の出
    力コネクタと電気的に接続される出力端子が備えられて
    いる請求項2または3に記載の給電ユニット。
  5. 【請求項5】 前記EMC用ノイズフィルターは複数個
    並列に配置されると共に複数の前記EMC用ノイズフィ
    ルターにおける出力端子側の端部が同じ方向を向くよう
    に揃えられ、かつ、それぞれの前記EMC用ノイズフィ
    ルターの出力端子に板状のバスバーの一端が取り付けら
    れ、複数の前記バスバーが一方向に揃って延びており、 複数の前記EMC用ノイズフィルターの各々は、前記バ
    スバーが互いに重ならないように、隣り合うEMC用ノ
    イズフィルターに対してずれた配置となっている請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の給電ユニット。
  6. 【請求項6】 複数の前記EMC用ノイズフィルターの
    出力端子側には前記ローパスフィルター回路パッケージ
    が複数個並列に配置され、かつ、それぞれの前記ローパ
    スフィルター回路パッケージの出力端子に板状のバスバ
    ーの一端が取り付けられ、複数の前記バスバーが一方向
    に揃って延びており、 複数の前記ローパスフィルター回路パッケージの各々
    は、前記バスバーが互いに重ならないように、隣り合う
    ローパスフィルター回路パッケージに対してずれた配置
    となっている請求項1〜5のいずれか1項に記載の給電
    ユニット。
  7. 【請求項7】 複数の前記ローパスフィルター回路パッ
    ケージの配置としては、前記EMC用ノイズフィルター
    の出力端子に板状のバスバーをナットで取り付ける際に
    該ナットをソケットレンチで締めることができるよう
    に、隣り合う2つのローパスフィルター回路パッケージ
    の間に間隔が設けられて並べられている請求項6に記載
    の給電ユニット。
  8. 【請求項8】 前記板状のバスバーは、電気的な接続を
    行う部分を除いた部分が絶縁性の材料でコーティングさ
    れたものである請求項1〜7のいずれか1項に記載の給
    電ユニット。
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