JP3516573B2 - テレビ信号判別装置及びテレビ信号判別方法 - Google Patents

テレビ信号判別装置及びテレビ信号判別方法

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JP3516573B2 JP17583997A JP17583997A JP3516573B2 JP 3516573 B2 JP3516573 B2 JP 3516573B2 JP 17583997 A JP17583997 A JP 17583997A JP 17583997 A JP17583997 A JP 17583997A JP 3516573 B2 JP3516573 B2 JP 3516573B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ信号が所定の
水平ライン数を有する標準信号かどうかを判別するテレ
ビ信号判別装置及びテレビ信号判別方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】入力された信号が標準のテレビ信号か、
又は水平ライン数が異なったりVTRの早送り状態等で
同期がとれていない非標準テレビ信号かどうかを判別す
るために、テレビ信号判別装置が用いられる。図5は従
来のテレビ信号判別装置の構成を示すブロック図であ
る。本図において水平同期信号の2倍の周波数を持つク
ロック信号は垂直カウントダウン回路1とウインドウ回
路2に与えられる。垂直カウントダウン回路1は第1の
カウンタ3を有している。カウンタ3は水平同期信号の
2倍のクロック信号をカウントすると共に、外部から与
えられる垂直同期信号によって計数値をリセットするも
のである。デコーダ4はカウンタ3の所定の計数値、例
えばNTSC標準信号の場合は525に達したときに垂
直同期信号を生成して選択回路5に与えるものである。
デコーダ4は又、所定の水平同期信号数より所定数低い
計数値m、例えば509でタイミング信号をウインドウ
回路2に出力する。選択回路5は外部からの垂直同期信
号があればその垂直同期信号を出力し、外部からの垂直
同期信号がなければデコーダ4でデコードされた垂直同
期信号を出力する。
【0003】ウインドウ回路2は引継ぎカウンタ6とゲ
ート回路7及びRSフリップフロップ8とを有してい
る。引継ぎカウンタ6はデコーダ4からのタイミング信
号に基づいてクロック信号を計数して垂直同期信号が得
られる所定の範囲のウインドウ信号を出力する第2のカ
ウンタである。又ゲート回路7はこのウインドウ信号の
範囲内で垂直同期信号が得られる場合にゲート通過信号
をRSフリップフロップ8のセット端子に与え、ウイン
ドウ信号の範囲外で垂直同期信号が得られればゲート不
通過信号をRSフリップフロップ8のリセット端子に与
えるものである。
【0004】次にこのテレビ信号判別装置の動作につい
てタイムチャートを参照しつつ説明する。図6(a)は
垂直カウントダウン回路1とウインドウ回路2に入力さ
れるクロック信号を示しており、図6(b)は垂直カウ
ントダウン回路1内のカウンタ3の計数値、図6(c)
は引継ぎカウンタ6の計数値を示している。カウンタ3
は外部からのテレビ信号の水平ライン数、即ち525毎
に自動的にリセットするリングカウンタであり、その出
力はデコーダ4に与えられる。そしてカウンタ3の計数
値の525以前の所定値m(例えば509)でデコーダ
4よりタイミング信号が引継ぎカウンタ6に与えられ、
図6(c)に示すように引継ぎカウンタ6が計数を開始
する。そして引継ぎカウンタ6は標準テレビ信号の水平
ライン数であれば16クロックを計数した時点で垂直同
期信号が得られるため、その前後の所定範囲、例えば1
4〜18を標準信号と判定するウインドウとし、ウイン
ドウ信号をゲート回路7に出力する。図6(e)ではこ
のウインドウ範囲内に垂直同期信号が入っているため、
RSフリップフロップ8がセットされ、図6(f)では
このウインドウ範囲外にあるためRSフリップフロップ
8がリセットされる。図7(a)〜(c)は選択回路5
より得られる垂直同期信号とゲート通過信号及びゲート
不通過信号を示しており、図7(d)はRSフリップフ
ロップ8より出力される判定信号である。従来のテレビ
信号判別装置では、RSフリップフロップの出力によっ
て直接標準及び非標準信号を判別する判定信号としてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテレ
ビ信号判別装置によれば、一時的にテレビ信号の垂直同
期信号が乱れても、図7に示すように標準及び非標準
号を判別する判定信号が変動するため、判定信号が安定
しないという問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来のテレビ信号判別
装置の問題点に鑑みてなされたものであって、テレビ信
号に一時的な同期の乱れがあっても安定してテレビ信号
の種類を判別できるようにすることを技術的課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1に記
載されたテレビ信号判別装置は、水平同期信号を計数す
る第1のカウンタと、前記第1のカウンタが所定値とな
ったときにリセットされ、水平同期信号を計数し、所定
の水平ライン数を有する標準テレビ信号の垂直同期信号
が得られる期間を含む所定範囲のウインドウ信号を生成
する第2のカウンタと、判定対象となるテレビ信号の
直同期信号が前記第2のカウンタによって生成されたウ
インドウ範囲内に入るかどうかを判別してゲート通過信
号とゲート不通過信号とを出力するゲート手段と、前記
ゲート手段より出力されるゲート通過信号をカウントす
る第1の判定カウンタとゲート不通過信号をカウントす
る第2の判定カウンタ及びRSフリップフロップとから
構成された信号判定回路とを備え、前記第1の判定カウ
ンタは所定数のゲート通過信号をカウントした時に前記
RSフリップフロップにセット信号を供給し、前記第2
の判定カウンタは所定数のゲート不通過信号をカウント
した時に前記RSフリップフロップにリセット信号を供
給して、前記RSフリップフロップから出力される判定
信号により前記ウインドウ範囲内に入る垂直同期信号を
判定し、垂直同期信号が所定数連続して前記ウインドウ
範囲内に入るときにテレビ信号を標準信号と判別し、所
定数連続して前記ウインドウ範囲内に入らないときにテ
レビ信号を非標準信号と判別するようにしたことを特徴
とするテレビ信号判別装置である。
【0008】本願発明の請求項2に記載されたテレビ信
号判別方法は、水平同期信号をカウントした計数値が所
定値となったときのリセット信号により、前記水平同期
信号のカウントをスタートして、標準テレビ信号の垂直
同期信号が得られる期間を含む所定範囲のウインドウ信
号を生成し、前記ウインドウ信号により設定される所定
範囲のゲートを通過する垂直同期信号に対して出力され
るゲート通過信号と、前記所定範囲外の垂直同期信号に
対して出力されるゲート不通過信号とを用いて所定の水
平ライン数を有する標準テレビ信号と前記所定の水平ラ
イン数でない非標準テレビ信号とを判別するテレビ信号
判別方法であって、前記ゲート不通過信号をリセット信
号としてゲート通過信号をカウントするとともに、前記
ゲート通過信号をリセット信号としてゲート不通過信号
をカウントして、前記ゲート通過信号が所定数連続して
カウントされた時に所定数の垂直同期信号が連続して前
記ウインドウ範囲内に入ると判定し、前記ゲート不通過
信号が所定数連続してカウントされた時に所定数の垂直
同期信号が連続して前記ウインドウ範囲内に入らないと
判定して、前記判定結果により、垂直同期信号が所定数
連続して前記ウインドウ範囲内に入るときに標準テレビ
信号と判別し、所定数連続して前記ウインドウ範囲内に
入らないときに非標準テレビ信号と判別することを特徴
とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明によるテレビ信号判別
装置の実施の形態について説明する。図1は本発明の実
施の形態によるテレビ信号判別装置の構成を示すブロッ
ク図であり、従来例と同一部分は同一符号を付して詳細
な説明を省略する。本図において水平同期信号の2倍の
周波数を持つクロック信号は垂直カウントダウン回路1
とウインドウ回路2Aに与えられる。垂直カウントダウ
ン回路1は第1のカウンタ3を有している。カウンタ3
は水平同期信号の2倍のクロック信号をカウントすると
共に、外部から与えられる垂直同期信号によって計数値
をリセットするものである。デコーダ4はカウンタ3の
所定の計数値、例えばNTSC標準信号の場合は525
に達したときに垂直同期信号を生成して選択回路5に与
えるものである。デコーダ4は又、所定の水平同期信号
数より所定数低い計数値m、例えば509でタイミング
信号をウインドウ回路2Aに出力する。選択回路5は外
部からの垂直同期信号があればその垂直同期信号を出力
し、外部からの垂直同期信号がなければデコーダ4でデ
コードされた垂直同期信号を出力する。
【0010】この実施の形態によるウインドウ回路2A
は引継ぎカウンタ6とゲート回路7及び信号判定回路1
1とを有している。引継ぎカウンタ6はデコーダ4から
のタイミング信号に基づいてクロック信号を計数して垂
直同期信号が得られる所定幅のタイミングのウインドウ
信号をゲート回路7に出力する第2のカウンタである。
又ゲート回路7は引継ぎカウンタ6から与えられるウイ
ンドウ信号によってウインドウの範囲内で垂直同期信号
が得られるかどうかを判別するものであり、ゲート通過
信号とゲート不通過信号とを信号判定回路11に出力す
る。信号判定回路11は判定カウンタ12,13及びR
Sフリップフロップ14を有しており、その判別結果及
び垂直同期信号の有無に基づいてテレビ信号の種類を判
別するものである。判定カウンタ12,13はゲート通
過信号及びゲート不通過信号を夫々計数し、所定値、例
えば3を計数したときにRSフリップフロップ14に夫
々セット信号及びリセット信号を出力するものである。
信号判定回路11はこうして垂直同期信号が連続してウ
インドウ範囲内に入っているかどうかによって標準信号
かどうかを判別するものである。
【0011】次にこの実施の形態の動作についてタイム
チャートを参照しつつ説明する。図6(a)は垂直カウ
ントダウン回路1とウインドウ回路2Aに入力されるク
ロック信号を示しており、図6(b)は垂直カウントダ
ウン回路1内のカウンタ3の計数値、図6(c)は引継
ぎカウンタ6の計数値を示している。カウンタ3は外部
からのテレビ信号の水平ライン数、即ち525毎に自動
的にリセットするリングカウンタであり、その出力はデ
コーダ4に与えられる。そしてカウンタ3の計数値の5
25以前の所定値m(例えば509)でデコーダ4より
タイミング信号が引継ぎカウンタ6に与えられ、図6
(c)に示すように引継ぎカウンタ6が計数を開始す
る。そして引継ぎカウンタ6は標準テレビ信号の水平ラ
イン数であれば16クロックを計数した時点で垂直同期
信号が得られるため、その前後の所定範囲、例えば14
〜18を標準信号と判定するウインドウとし、ウインド
ウ信号をゲート回路7に出力する。
【0012】この実施の形態では、ゲート回路7はこの
間に垂直同期信号が得られる場合にはゲート通過信号を
クロック信号として判定カウンタ12に出力すると共
に、判定カウンタ13にリセット信号として出力する。
又この間に垂直同期信号が得られなければゲート不通過
信号を判定カウンタ13にクロック信号として出力する
と共に、判定カウンタ12にリセット信号として出力す
る。図2〜図4の(a)は選択回路5から出力される垂
直同期信号、図2〜図4の(b),(c)はゲート通過
信号及び不通過信号を示しており、図2に示すようにゲ
ート通過信号が連続して3周期以上継続して得られる場
合に判定カウンタ12よりフリップフロップ14にセッ
ト信号が与えられ、判定信号はHレベル、即ち標準信号
として判別する。又図3に示すようにゲート通過信号で
なく、ゲート不通過信号が連続して3周期以上継続する
場合には、判定カウンタ13よりリセット信号がRSフ
リップフロップ14に与えられ、判定信号はLレベル
即ち非標準信号と判別する。又図4に示すようにゲート
不通過信号が連続して3周期未満の間に得られた場合に
も、不通過信号が3周期以上連続しなければ判定信号は
Hレベル、即ち標準状態を保持する。従って一時的に非
標準信号となっても判定信号を変化させない。そして標
準と判断するウインドウ範囲内に入っており、この範囲
に所定数連続して垂直同期信号が入る場合、又は所定
数連続して範囲外となる場合に、標準及び非標準の判定
信号を反転させるようにしている。こうすれば安定して
テレビ信号を判別することができる。尚ここでは所定数
を3としたが、他の任意の数を選択できることはいうま
でもない。
【0013】こうしてテレビ信号を判別すると判別結果
をモニタ回路を介して視聴者に提示することができる。
又VTR等に接続されているときに通常の再生時では標
準信号であり、早送りや巻き戻し等の特殊再生時には非
標準信号として判別できる。従って非標準信号と判別
たときにはブルーバックにする回路を設けて見にくい画
面を表示しないことができる。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、テレビ信号の標準又は非標準信号をノイズ等の影響
がなく安定して判別することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテレビ信号判別装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】この実施の形態によるテレビ信号判別装置の動
作を示すタイムチャート(その1)である。
【図3】この実施の形態によるテレビ信号判別装置の動
作を示すタイムチャート(その2)である。
【図4】この実施の形態によるテレビ信号判別装置の動
作を示すタイムチャート(その3)である。
【図5】従来のテレビ信号判別装置の構成を示す回路図
である。
【図6】テレビ信号判別装置の動作を示すタイムチャー
トである。
【図7】従来のテレビ信号判別装置の動作を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
1 垂直カウントダウン回路 2,2A ウインドウ回路 3 カウンタ 4 デコーダ 5 選択回路 6 引継ぎカウンタ 7 ゲート回路 8 RSフリップフロップ 11 信号判定回路 12,13 判定カウンタ 14 RSフリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平同期信号を計数する第1のカウンタ
    と、 前記第1のカウンタが所定値となったときにリセットさ
    れ、水平同期信号を計数し、所定の水平ライン数を有す
    標準テレビ信号の垂直同期信号が得られる期間を含む
    所定範囲のウインドウ信号を生成する第2のカウンタ
    と、判定対象となるテレビ信号の 垂直同期信号が前記第2の
    カウンタによって生成されたウインドウ範囲内に入るか
    どうかを判別してゲート通過信号とゲート不通過信号と
    を出力するゲート手段と、 前記ゲート手段より出力されるゲート通過信号をカウン
    トする第1の判定カウンタ、ゲート不通過信号をカウン
    トする第2の判定カウンタ、及びRSフリップフロップ
    を含んで構成された信号判定回路とを備え、 前記第1の判定カウンタは所定数のゲート通過信号をカ
    ウントした時に前記RSフリップフロップにセット信号
    を供給し、前記第2の判定カウンタは所定数のゲート不
    通過信号をカウントした時に前記RSフリップフロップ
    にリセット信号を供給して、前記RSフリップフロップ
    から出力される判定信号により前記ウインドウ範囲内に
    入る垂直同期信号を判定し、 垂直同期信号が所定数連続
    して前記ウインドウ範囲内に入るときにテレビ信号を標
    準信号と判別し、所定数連続して前記ウインドウ範囲内
    に入らないときにテレビ信号を非標準信号と判別する
    うにしたことを特徴とするテレビ信号判別装置。
  2. 【請求項2】 水平同期信号をカウントした計数値が所
    定値となったときのリセット信号により、前記水平同期
    信号のカウントをスタートして、標準テレビ信号の垂直
    同期信号が得られる期間を含む所定範囲のウインドウ信
    号を生成し、前記ウインドウ信号により設定される所定
    範囲のゲートを通過する垂直同期信号に対して出力され
    るゲート通過信号と、前記所定範囲外の垂直同期信号に
    対して出力されるゲート不通過信号とを用いて所定の水
    平ライン数を有する標準テレビ信号と前記所定の水平ラ
    イン数でない非標準テレビ信号とを判別するテレビ信号
    判別方法であって、前記ゲート不通過信号をリセット信号としてゲート通過
    信号をカウントするとともに、前記ゲート通過信号をリ
    セット信号としてゲート不通過信号をカウント して、前
    記ゲート通過信号が所定数連続してカウントされた時に
    所定数の垂直同期信号が連続して前記ウインドウ範囲内
    に入ると判定し、 前記ゲート不通過信号が所定数連続してカウントされた
    時に所定数の垂直同期信号が連続して前記ウインドウ範
    囲内に入らないと判定して、 前記判定結果により、 垂直同期信号が所定数連続して前
    記ウインドウ範囲内に入るときに標準テレビ信号と判別
    し、 所定数連続して前記ウインドウ範囲内に入らないときに
    非標準テレビ信号と判別することを特徴とするテレビ信
    号判別方法。
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