JP3516121B2 - オーバヘッドタンク内の作動油昇温方法 - Google Patents
オーバヘッドタンク内の作動油昇温方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機の運転開始前
に作動油を射出成形に適した温度に上昇させる油昇温方
法に係わり、特に型締シリンダに取付けたオーバヘッド
タンク内の作動油昇温方法に関する。 【０００２】 【従来技術】従来から射出成形機の運転開始前に作動油
の温度をヒータやポンプロードにより油タンク内の作動
油の温度を上昇させ、その作動油によって型締シリンダ
およびピストン等の成形機の油圧装置を作動し、作動油
と油圧装置自体を射出成形に適した温度に上昇させる油
昇温方法が行われており、成形運転時には型締装置の型
締シリンダ、射出装置における射出シリンダ等は前述の
油昇温方法に因って昇温された作動油が作用するように
してある。 【０００３】しかしながら、図２のような型締時に型締
シリンダへのプレフィルを目的として型締シリンダに取
付けたオーバヘッドタンク内の作動油はヒータやポンプ
ロードにより昇温された油タンク内の作動油が直接に作
用しないようになっている。 【０００４】即ち、型締シリンダ１に取付けられたオー
バヘッドタンク２内の作動油３は油タンク４内の作動油
５と直接繋がってなく, 油圧ポンプ６或いは図示してな
いヒータにより昇温された作動油５が型締シリンダ１お
よび移動金型７を設けた移動ダイプレート８を取付けた
型締ラム９、ブーストラム１０に作用し、成形運転に適
した温度となるが、オーバヘッドタンク２内の作動油３
は冷えたままである。 【０００５】これを昇温するためには電磁切換弁１１お
よび１２を励磁させるとともに、電磁切換弁１３のｂ位
置を励磁させ、プレフィルバルブ１４を開き、型締シリ
ンダ１の前進側油室１５とオーバヘッドタンク２を連通
させ、型締ラム９を進退させ前進側油室１５内に入った
昇温された作動油５とオーバヘッドタンク２内の作動油
３を前進側油室１５およびオーバヘッドタンク２内を行
ったり来りさせて両作動油３および５を均一化させる
か、或いは昇温のためだけにオーバヘッドタンク２内を
循環するポンプ回路或いはヒータを設けなければならな
かった。 【０００６】 【発明が解決しょうとする課題】従って、前者において
は一度上がった油温は下がってしまい、改めて昇温し直
さなければならなかったし、後者においては配管の複雑
さ、余分な部材を取付けるための価格の上昇という欠点
があった。 【０００７】本発明の目的は前述のような従来の欠点を
取除き、簡単でしかも安価なオーバヘッドタンク内の作
動油を昇温させる方法を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、型締時に型締シリンダへのプレフィルを目
的として型締シリンダにプレフィルバルブを介して取付
けたオーバヘッドタンク内の作動油昇温方法において、
油圧ポンプから吐出される作動油を型締シリンダへの型
締昇圧回路より型締シリンダを介してプレフィルバル
ブ、オーバヘッドタンク、次いでこのオーバヘッドタン
クに設けたオーバフロー用回路から油タンクへ循環させ
ることを特徴としたオーバヘッドタンク内の作動油昇温
方法とした。 【０００９】このような本発明によれば、昇温された油
タンク内の作動油は型締シリンダへの型締昇圧回路より
型締シリンダを経て、プレフィルバルブ−オーバヘッド
タンク−オーバフロー回路−油タンクの順に流れ、オー
バヘッドタンク内の作動油が油タンク内の作動油で置換
えることが可能となった。 【００１０】 【００１１】 【発明の実施の形態】図１により本発明の１実施形態例
を説明する。説明に当たり、本発明は従来のオーバヘッ
ドタンクにオーバフローした作動油が油タンクへ戻る回
路を設けたものであるから前述の従来例で用いた同一部
材は同一符号を付し、その説明を省き、新たに追加した
部材にのみ新番号を付して、その説明をする。オーバヘ
ッドタンク２には太く、オーバヘッドタンク２上部の空
気と一緒にオーバフローした作動油を油タンク４に戻す
オーバフロー用回路２０を設ける。 【００１２】これにより、油圧ポンプ６から吐出される
作動油５を電磁切換弁１２の左室−電磁切換弁１１の右
室−型締シリンダ１の前進用油室１５へ作用させる型締
昇圧回路により、次いで電磁切換弁１３のｂ位置が励磁
されることにより開口状態にあるプレフィルバルブ１４
を通ってオーバヘッドタンク２内へ入り、ここでオーバ
フローすると、オーバフロー用回路２０を介して油タン
ク４へ戻るようになっている。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したような構成および作用動作
が行われ、油圧ポンプから吐出される昇温された作動油
を型締シリンダへの型締昇圧回路より型締シリンダを介
してプレフィルバルブ、オーバヘッドタンク、次いでオ
ーバフロー用回路から油タンクへ循環させ、オーバヘッ
ドタンク内の作動油を簡単でしかも安価に昇温させるこ
とが可能となった。
に作動油を射出成形に適した温度に上昇させる油昇温方
法に係わり、特に型締シリンダに取付けたオーバヘッド
タンク内の作動油昇温方法に関する。 【０００２】 【従来技術】従来から射出成形機の運転開始前に作動油
の温度をヒータやポンプロードにより油タンク内の作動
油の温度を上昇させ、その作動油によって型締シリンダ
およびピストン等の成形機の油圧装置を作動し、作動油
と油圧装置自体を射出成形に適した温度に上昇させる油
昇温方法が行われており、成形運転時には型締装置の型
締シリンダ、射出装置における射出シリンダ等は前述の
油昇温方法に因って昇温された作動油が作用するように
してある。 【０００３】しかしながら、図２のような型締時に型締
シリンダへのプレフィルを目的として型締シリンダに取
付けたオーバヘッドタンク内の作動油はヒータやポンプ
ロードにより昇温された油タンク内の作動油が直接に作
用しないようになっている。 【０００４】即ち、型締シリンダ１に取付けられたオー
バヘッドタンク２内の作動油３は油タンク４内の作動油
５と直接繋がってなく, 油圧ポンプ６或いは図示してな
いヒータにより昇温された作動油５が型締シリンダ１お
よび移動金型７を設けた移動ダイプレート８を取付けた
型締ラム９、ブーストラム１０に作用し、成形運転に適
した温度となるが、オーバヘッドタンク２内の作動油３
は冷えたままである。 【０００５】これを昇温するためには電磁切換弁１１お
よび１２を励磁させるとともに、電磁切換弁１３のｂ位
置を励磁させ、プレフィルバルブ１４を開き、型締シリ
ンダ１の前進側油室１５とオーバヘッドタンク２を連通
させ、型締ラム９を進退させ前進側油室１５内に入った
昇温された作動油５とオーバヘッドタンク２内の作動油
３を前進側油室１５およびオーバヘッドタンク２内を行
ったり来りさせて両作動油３および５を均一化させる
か、或いは昇温のためだけにオーバヘッドタンク２内を
循環するポンプ回路或いはヒータを設けなければならな
かった。 【０００６】 【発明が解決しょうとする課題】従って、前者において
は一度上がった油温は下がってしまい、改めて昇温し直
さなければならなかったし、後者においては配管の複雑
さ、余分な部材を取付けるための価格の上昇という欠点
があった。 【０００７】本発明の目的は前述のような従来の欠点を
取除き、簡単でしかも安価なオーバヘッドタンク内の作
動油を昇温させる方法を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、型締時に型締シリンダへのプレフィルを目
的として型締シリンダにプレフィルバルブを介して取付
けたオーバヘッドタンク内の作動油昇温方法において、
油圧ポンプから吐出される作動油を型締シリンダへの型
締昇圧回路より型締シリンダを介してプレフィルバル
ブ、オーバヘッドタンク、次いでこのオーバヘッドタン
クに設けたオーバフロー用回路から油タンクへ循環させ
ることを特徴としたオーバヘッドタンク内の作動油昇温
方法とした。 【０００９】このような本発明によれば、昇温された油
タンク内の作動油は型締シリンダへの型締昇圧回路より
型締シリンダを経て、プレフィルバルブ−オーバヘッド
タンク−オーバフロー回路−油タンクの順に流れ、オー
バヘッドタンク内の作動油が油タンク内の作動油で置換
えることが可能となった。 【００１０】 【００１１】 【発明の実施の形態】図１により本発明の１実施形態例
を説明する。説明に当たり、本発明は従来のオーバヘッ
ドタンクにオーバフローした作動油が油タンクへ戻る回
路を設けたものであるから前述の従来例で用いた同一部
材は同一符号を付し、その説明を省き、新たに追加した
部材にのみ新番号を付して、その説明をする。オーバヘ
ッドタンク２には太く、オーバヘッドタンク２上部の空
気と一緒にオーバフローした作動油を油タンク４に戻す
オーバフロー用回路２０を設ける。 【００１２】これにより、油圧ポンプ６から吐出される
作動油５を電磁切換弁１２の左室−電磁切換弁１１の右
室−型締シリンダ１の前進用油室１５へ作用させる型締
昇圧回路により、次いで電磁切換弁１３のｂ位置が励磁
されることにより開口状態にあるプレフィルバルブ１４
を通ってオーバヘッドタンク２内へ入り、ここでオーバ
フローすると、オーバフロー用回路２０を介して油タン
ク４へ戻るようになっている。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したような構成および作用動作
が行われ、油圧ポンプから吐出される昇温された作動油
を型締シリンダへの型締昇圧回路より型締シリンダを介
してプレフィルバルブ、オーバヘッドタンク、次いでオ
ーバフロー用回路から油タンクへ循環させ、オーバヘッ
ドタンク内の作動油を簡単でしかも安価に昇温させるこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すオーバヘッドタンク式
の型締装置の制御回路の図。 【図２】従来のオーバヘッドタンク式の型締装置の制御
回路の図。 【符号の説明】 １ 型締シリンダ ２ オーバヘッドタンク ３ オーバヘッドタンク内作動油 ４ 油タンク ５ 油タンク内作動油 ６ 油圧ポンプ ７ 移動金型 ８ 移動ダイプレート ９ 型締ラム １０ ブーストラム １１ 電磁切換弁 １２ 電磁切換弁 １３ 電磁切換弁 １４ プレフィルバルブ １５ 前進側油室 ２０ オーバフロー用回路
の型締装置の制御回路の図。 【図２】従来のオーバヘッドタンク式の型締装置の制御
回路の図。 【符号の説明】 １ 型締シリンダ ２ オーバヘッドタンク ３ オーバヘッドタンク内作動油 ４ 油タンク ５ 油タンク内作動油 ６ 油圧ポンプ ７ 移動金型 ８ 移動ダイプレート ９ 型締ラム １０ ブーストラム １１ 電磁切換弁 １２ 電磁切換弁 １３ 電磁切換弁 １４ プレフィルバルブ １５ 前進側油室 ２０ オーバフロー用回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 型締時に型締シリンダへのプレフィルを
目的として型締シリンダにプレフィルバルブを介して取
付けたオーバヘッドタンク内の作動油昇温方法におい
て、油圧ポンプから吐出される作動油を型締シリンダへ
の型締昇圧回路より型締シリンダを介してプレフィルバ
ルブ、オーバヘッドタンク、次いでこのオーバヘッドタ
ンクに設けたオーバフロー用回路から油タンクへ循環さ
せることを特徴としたオーバヘッドタンク内の作動油昇
温方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18311197A JP3516121B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | オーバヘッドタンク内の作動油昇温方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18311197A JP3516121B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | オーバヘッドタンク内の作動油昇温方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1110697A JPH1110697A (ja) | 1999-01-19 |
| JP3516121B2 true JP3516121B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=16129977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18311197A Expired - Fee Related JP3516121B2 (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | オーバヘッドタンク内の作動油昇温方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3516121B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100903704B1 (ko) * | 2007-10-01 | 2009-06-19 | 대한민국 | 쌀 및 현미의 외관 품위 측정장치 및 그 방법 |
| JP5199990B2 (ja) * | 2009-12-17 | 2013-05-15 | 日精樹脂工業株式会社 | 成形機の作動油昇温方法 |
| CN104690932A (zh) * | 2015-01-29 | 2015-06-10 | 成都绿迪科技有限公司 | 一种橡胶接角机液压控制*** |
| CN104943102A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-09-30 | 宁波双盛塑料机械有限公司 | 一种用于注塑机的合模装置 |
| CN105522702A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-04-27 | 徐金龙 | 成型机锁模装置 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP18311197A patent/JP3516121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1110697A (ja) | 1999-01-19 |
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