JP3514576B2 - キーパッドの製造方法とキーパッド - Google Patents

キーパッドの製造方法とキーパッド

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JP3514576B2
JP3514576B2 JP2590396A JP2590396A JP3514576B2 JP 3514576 B2 JP3514576 B2 JP 3514576B2 JP 2590396 A JP2590396 A JP 2590396A JP 2590396 A JP2590396 A JP 2590396A JP 3514576 B2 JP3514576 B2 JP 3514576B2
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cavity
layer
keypad
resin layer
mold
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憲太郎 藤井
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Nissha Printing Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding
    • H01H2229/046Multi-colour or double shot injection moulding
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding
    • H01H2229/047Preformed layer in mould

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ、携
帯電話、家電製品、自動車などのスイッチ部に用いるキ
ーパッドとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ、携帯電話、家電製品、自動
車などの表面パネルに組み込まれ、スイッチボタンとし
て機能するキーボタンの一つに透光ボタンがある。透光
ボタンは、透明樹脂からなるボタンの表面または裏面
に、文字、図形などを表示する加飾部が形成されたもの
で、裏面から光を当て表面から見ると、ボタン全体が光
って見えたり、文字、図形などが部分的に光って見え、
スイッチボタンとしての機能以外に、優れた表示機能と
優れた意匠効果を発揮するものである。ところで、表面
パネルには、たいていの場合、複数の透光ボタンが設け
られており、これら複数の透光ボタンは、エラストマー
樹脂からなるシート上に、あらかじめ、所望の配列で接
着されたものを使用することがある。このように、複数
の透光ボタンがエラストマー樹脂シート上に接着された
ものを、キーパッドと呼ぶ。キーパッドにはキーボタン
があらかじめ所望の配列で接着されているので、表面パ
ネルの組立の際にキーボタンを配列する作業が省ける点
で有効である。また、シート状なので防水機能を発揮で
きる。さらに、エラストマー樹脂を用いることにより、
キーボタン押圧時には、柔らかなクリック感と復元機能
を発揮できる。
【0003】従来のキーパッドの製造方法では、キーボ
タンを製造する工程、キーボタンを所望の位置に配列す
る工程、キーボタンをエラストマー樹脂シート上に接着
する工程、キーボタン表面に加飾部を形成する工程がそ
れぞれ別々に行われていた。たとえば、特開平5-347112
号には、次の製造方法が示されている。まず透光性を有
する素材で成形法により透光ボタンを形成する。次に、
エラストマー金型の固定金型内に所定配列で形成された
インサート部に、背面側をキャビティ内に向けて透光ボ
タンを装着する(図23参照)。次に、エラストマー素
材を供給するとともに、エラストマー金型の可動金型で
加熱加圧してエラストマー樹脂シートを透光ボタンと一
体的に圧縮成形する(図24参照)。冷却後、透光ボタ
ンが一体化したエラストマー樹脂シートを金型から取り
出し、透光ボタンの表面に表示部および非表示部などか
らなる加飾部を形成する(図25参照)。加飾方法とし
ては、ケミカラー処理、スクリーン印刷、塗装の後のレ
ーザーマーキング処理、メッキ処理などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のキーパッドの製
造方法では、キーボタンを製造する工程、キーボタンを
所望の位置に配列する工程、キーボタンをエラストマー
樹脂シート上に接着する工程、キーボタン表面に加飾部
を形成する工程がそれぞれ別々に行われ、製造工程が多
かった。
【0005】また、表面パネルの組立の際にキーボタン
を配列する作業が省けるものの、キーボタンをエラスト
マー樹脂シート上の所望の位置に接着するために、エラ
ストマー金型の固定金型内に所定配列で形成されたイン
サート部に、キーボタンを配列する工程を要した。キー
ボタンの配列工程には、キーボタンの配列ミス、表裏、
上下、左右の方向の間違いなどによる不良品の発生がと
もなった。
【0006】また、圧縮成形によりエラストマー樹脂シ
ートを形成するため、型閉め後の加熱加圧、および、成
形後の冷却を要し、製品を金型から取り出すまでに時間
がかかる問題があった。
【0007】また、成形後のキーボタン表面に加飾部を
形成するので、表面が曲面の場合は、印刷手段による加
飾が困難であり、また、ケミカラー処理、塗装の後のレ
ーザーマーキング処理、メッキ処理などによると複雑な
模様や多色からなる模様の加飾が困難なため意匠効果の
少ないキーボタンとなった。
【0008】従来のキーパッドの製造方法で得られたキ
ーパッドは、キーボタン表面に加飾部が形成されている
ので、キーボタン押圧時の接触により、加飾部が摩耗さ
れ、下地が露出する問題があった。
【0009】したがって、この発明は、以上のような欠
点を取り除き、意匠効果および耐磨耗性に優れたキーボ
タンを有するキーパッドを、少ない工程で効率的に製造
できるキーパッドの製造方法を提供することを目的とす
る。また、意匠効果および耐磨耗性に優れたキーボタン
を有するキーパッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、この発明のキーボタンの製造方法は、透明
樹脂層を成形するための複数の独立したキャビティを形
成する一対のキャビティ型と第1コア型との間に、絵柄
を表示するための転写層が基体シート上に形成された転
写材を、転写層がキャビティ型側を向くように配置し、
型閉めして、キャビティ型側に設けられた樹脂射出路か
ら、キャビティ内の薄肉部に対応する位置の一部に設け
た樹脂ゲートに樹脂を送り出し、キャビティ内に樹脂を
射出して、表面に突出したボタン部とボタン部の周囲の
薄肉部とからなる透明樹脂層を形成するとともに透明樹
脂層の裏面に転写層を形成し、型開きし、基体シートを
転写層から剥離し、次に、透明樹脂層を保持させたキャ
ビティ型と第2コア型とを型閉めして、各ボタン部およ
び各薄肉部の裏面に共通するエラストマー樹脂層を成形
するためのキャビティを形成し、キャビティ内にエラス
トマー樹脂を射出して、最後に型開きして、キーパッド
を取り出す構成にした。また、透明樹脂層を成形するた
めの複数の独立したキャビティを形成する一対のキャビ
ティ型と第1コア型との間に、絵付フィルムを配置し、
型閉めして、キャビティ型側に設けられた樹脂射出路か
ら、キャビティ内の薄肉部に対応する位置の一部に設け
た樹脂ゲートに樹脂を送り出し、キャビティ内に樹脂を
射出して、表面に突出したボタン部とボタン部の周囲の
薄肉部とからなる透明樹脂層を形成するとともに透明樹
脂層の裏面に絵付フィルムを一体化させ、型開きし、次
に、透明樹脂層を保持させたキャビティ型と第2コア型
とを型閉めして、各ボタン部および各薄肉部の裏面に共
通するエラストマー樹脂層を成形するためのキャビティ
を形成し、キャビティ内にエラストマー樹脂を射出し
て、最後に型開きして、キーパッドを取り出す構成にし
てもよい。
【0011】また、この発明のキーパッドは、上記いず
れかのキーパッドの製造方法により製造された構成にし
た。また、上記いずれかのキーパッドの製造方法により
製造されたキーパッドであり、表面に突出したボタン部
とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、ボタン部の裏面
と薄肉部の裏面とが面一である透明樹脂層の裏面に、転
写層が形成されてなる複数のキーボタンが、裏側に形成
されたエラストマー樹脂層により保持された構成にして
もよい。また、上記いずれかのキーパッドの製造方法に
より製造されたキーパッドであり、表面に突出したボタ
ン部とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、ボタン部の
裏面と薄肉部の裏面とが面一である透明樹脂層の裏面
に、絵付フィルムが一体化されてなる複数のキーボタン
が、裏側に形成されたエラストマー樹脂層により保持さ
れた構成にしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1お
よび図2は、この発明のキーパッドの製造方法の一工程
をそれぞれ示す模式断面図である。図3、図4および図
5は、この発明のキーパッドの一実施例をそれぞれ示す
模式断面図である。図6は、転写材の一実施例を示す模
式断面図である。図7および図8は、絵付フィルムの一
実施例をそれぞれ示す模式断面図である。図9、図10
および図11は、この発明のキーパッドの製造方法の一
工程をそれぞれ示す模式断面図である。図12および図
13は、絵付フィルムを用いたこの発明のキーパッドの
製造方法の一工程をそれぞれ示す模式断面図である。図
14および図15は、この発明のキーボタンの一実施例
をそれぞれ示す斜視図である。図16および図17は、
この発明のキーボタンの一実施例をそれぞれ示す模式断
面図である。図18は、サイドゲートを説明する模式断
面図である。図19は、樹脂ゲートの一実施例を示す模
式断面図である。図20および図21は、キャビティの
一実施例を示す模式断面図である。図22は、この発明
のキーパッドを用いた表面パネルを説明する模式断面図
である。図中、1は透明樹脂層、2はボタン部、3は薄
肉部、4はエラストマー樹脂層、5は突出部、10は転
写材、11は基体シート、12は転写層、13は剥離
層、14は絵柄層、15は接着層、20は絵付フィル
ム、21はキャビティ、22はキャビティ型、23は第
1コア型、24はキャビティ、25は第2コア型、26
および28は樹脂ゲート、27および29は樹脂射出路
を示している。
【0013】この発明のキーパッドは、表面に突出した
ボタン部2とボタン部の周囲の薄肉部3とからなる透明
樹脂層1の裏面に、転写層12が形成されてなる複数の
キーボタンが、裏側に形成されたエラストマー樹脂層4
により保持されたものである(図3参照)。この発明の
キーパッドは、表面に突出したボタン部2とボタン部の
周囲の薄肉部3とからな透明樹脂層1の裏面に、絵付フ
ィルムが一体化されてなる複数のキーボタンを、裏側に
形成したエラストマー樹脂層4により保持したものも含
む(図4、図5参照)。この発明のキーパッドは、ボタ
ン部3の周囲に簿肉部2を設けたことにより、エラスト
マー樹脂層とキーボタンとの接着面積が大きく、両者の
接着力が大きくなる。
【0014】なお、エラストマー樹脂層4は、ボタン部
2の裏面側に突出部5を有する形状にしてもよい(図
3、図4、図5参照)。また、表面に突出したボタン部
2とボタン部の周囲の薄肉部3の裏面とは面一であって
もよい。面一には、ボタン部2の裏面と薄肉部3の裏面
とが平面である状態(図16参照)、また、ボタン部2
の裏面と薄肉部3の裏面とが曲面である状態(図17参
照)の両方を含む。
【0015】透明樹脂層1は、表面から見たときに、裏
面に形成された文字、数字、図形などの絵柄が、ボタン
部2を通して識別できるように、透明または半透明にす
る。透明樹脂層1は、無色透明、着色透明のどちらであ
ってもよい。
【0016】透明樹脂層1の材質としては、アクリルニ
トリルスチレン、アクリルニトリルスチレンブタジエ
ン、ポリスチレン、塩化ビニル、アクリル、ポリアクリ
レ−ト、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリプロピレンなどの硬質樹脂などを用いることが
できる。また、スチレン系、ウレタン系、ポリエステル
系、オレフィン系、ポリアミド系、塩化ビニル系の可塑
性エラストマーまたは重合硬化性シリコンエラストマー
などの軟質樹脂を用いてもよい。硬質樹脂であると、ボ
タン部に傷がつきにくい点で有効である。軟質樹脂であ
ると、クッション性があり、手触りが柔らかな点で有効
である。
【0017】キーパッドに文字、数字、図形などの絵柄
を表現するには、透明樹脂層1を射出成形する際に、キ
ャビティ型と第1コア型との間に、転写材10または絵
付フィルム20を挟み込み射出成形することにより、透
明樹脂層1の成形と同時に透明樹脂層1の裏面に、加飾
部を形成する。
【0018】転写材10は、絵柄を表示するための転写
層12を基体シート11上に形成したものである(図6
参照)。
【0019】基体シート11の材質としては、ポリプロ
ピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔な
どの金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセ
ルロース系シート、あるいは以上の各シートの複合体な
ど、通常の転写材の基体シートとして用いられるものを
使用することができる。
【0020】基体シート11上に、絵柄を表示するため
の転写層12を形成する。転写層12は、キーボタンに
絵柄を表示する機能を持たせるためのものである。転写
層12は、成形同時転写後、表面に突出したボタン部2
とボタン部の周囲の薄肉部3とからなる透明樹脂層1の
裏面に形成し、表面から見るとボタン部2を通して絵柄
を確認できる。また、キーボタンが透光ボタンである場
合は、裏側から光を当てることにより、絵柄を表示する
機能がより顕著に発揮できる。転写層12は、絵柄を表
示するための絵柄層14、基体シートを転写層から剥離
するための剥離層13、透明樹脂層に転写層を接着させ
るための接着層15などからなる。
【0021】基体シート11からの転写層12の剥離性
がよい場合には、基体シート上に転写層12を直接設け
ればよい。基体シート11からの転写層12の剥離性を
改善するためには、基体シート上に転写層12を設ける
前に、離型層を全面的に形成してもよい(図示せず)。
離型層は、転写後または成形同時転写後に基体シート1
1を剥離した際に、基体シート11とともに転写層から
離型する。離型層の材質としては、メラミン樹脂系離型
剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、セ
ルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレ
フィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤およびこれら
の複合型離型剤などを用いることができる。離型層の形
成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法な
どのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法がある。
【0022】剥離層13は、基体シート11または基体
シート11と離型層を、転写層12から剥離するための
ものである。剥離層13は、基体シート11または離型
層上に全面的または部分的に形成する。剥離層13の材
質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほ
か、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマー、紫外線
硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂など
の放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用い
るとよい。剥離層13の形成方法としては、グラビアコ
ート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が
ある。なお、絵柄層14が基体シート11または離型層
に対し剥離性を有する場合には、必ずしも剥離層13を
設ける必要はない。
【0023】絵柄層14は、絵柄を表示するための層で
ある。絵柄層14は剥離層13の上に形成する。絵柄層
14は、剥離層13を設けない場合には、基体シート1
1あるいは離型層の上に形成する。
【0024】絵柄層14は、たとえば、下地部分と表示
部分とから構成してもよい。表示部分の表示には、文
字、数字、図形などがある。絵柄層14の一部を透光性
にすることにより、いわゆる透光ボタンを得ることもで
きる。
【0025】絵柄層14は、通常は印刷層として形成す
る。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
エステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、
アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の
顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用
いるとよい。印刷層の形成方法としては、オフセット印
刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の
印刷法を用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行
うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適してい
る。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロール
コート法、コンマコート法などのコート法を採用するこ
ともできる。印刷層は、表現したい図柄に応じて、全面
的に設ける場合や部分的に設ける場合もある。
【0026】絵柄層14は、金属薄膜層からなるもの、
あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからなるも
のでもよい。金属薄膜層は隠蔽性が高いので、透光ボタ
ンの遮光部分などに用いると有効である。たとえば、絵
柄層14を、金属薄膜層からなる下地部分と透光性のあ
る印刷層からなる表示部分との組み合わせにし、裏面か
ら光を当てた場合、下地部分はほとんど光を通さないの
で、光を通す表示部分がより鮮明に認識できる。金属薄
膜層は、真空蒸着法、スパッターリング法、イオンプレ
ーティング法、鍍金法などで形成する。この場合、表現
したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、
金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チ
タニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化
合物を使用する。部分的な金属薄膜層を形成する場合の
一例としては、金属薄膜層を必要としない部分に溶剤可
溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に金属薄膜を
形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹脂層と共に不要
な金属薄膜を除去する方法がある。この場合によく用い
られる溶剤は、水または水溶液である。また、別の一例
としては、全面的に金属薄膜を形成し、次に金属薄膜を
残しておきたい部分にレジスト層を形成し、酸またはア
ルカリでエッチングを行い、レジスト層を除去する方法
がある。なお、金属薄膜層を設ける際に、他の転写層と
金属薄膜層との密着性を向上させるために、前アンカー
層や後アンカー層を設けてもよい(図示せず)。前アン
カー層および後アンカー層の材質としては、2液性硬化
ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、
セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素
含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ビニル系共重合体樹脂などを使用するとよい。前アンカ
ー層および後アンカー層の形成方法としては、グラビア
コート法、ロールコート法、コンマコート法などのコー
ト法、グラビアコート法、スクリーン印刷法などの印刷
法がある。
【0027】接着層15は、透明樹脂層1の裏面に上記
の各層を接着するためのものである。接着層15は、接
着させたい部分に形成する。すなわち、接着させたい部
分が全面的なら、絵柄層14上に接着層15を全面的に
形成する。また、接着させたい部分が部分的なら、絵柄
層14上に接着層15を部分的に形成する。接着層15
としては、透明樹脂層1の素材に適した感熱性あるいは
感圧性の樹脂を適宜使用するとよい。たとえば、透明樹
脂層1の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹脂
を用いるとよい。また、透明樹脂層1の材質がポリフェ
ニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブ
レンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアク
リル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂な
どを使用すればよい。さらに、透明樹脂層1の材質がポ
リプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹
脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴ
ム、クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層1
5の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコー
ト法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。なお、絵柄
層14の材質として透明樹脂層1との接着性に優れたも
のを使用する場合には、接着層15を省略することがで
きる。
【0028】絵付フィルム20は、絵柄を表示するため
の絵柄層14、透明樹脂層1に絵付フィルム20を接着
するための接着層15などを基体シート11上に形成し
たものである(図7、図8参照)。絵付フィルム20
は、透明樹脂層の裏面に基体シートごと絵柄層を一体化
させるものなので、基体シートと絵柄層とは剥離性を要
しない。基体シート11、接着層15は、転写材と同様
の構成を採ることができる。絵柄層14は、転写材の絵
柄層として挙げる構成中から選択することができる。す
なわち、絵柄層14は基体シート11に接着性を有し、
インサート成形後、基体シート11から剥離しないもの
を選択すればよい。なお、接着層15を設ける場合は、
絵柄層14上に設けてもよいし(図7参照)、また、基
体シート11の絵柄層14とは反対側の面に設けてもよ
い(図8参照)。
【0029】この発明のキーパッドの製造方法では、2
色成形法を利用する。すなわち、透明樹脂層1を成形す
るためのキャビティ21を形成する一対のキャビティ型
22と第1コア型23とを用いてキーボタンを得た後
に、透明樹脂層1を保持したキャビティ型22と第2コ
ア型25とを用い、エラストマー樹脂層4を形成する。
【0030】まず、キーボタンを得るまでの工程につい
て説明する。キーボタンを得るまでの工程としては、転
写材10を用いて成形同時転写を行う場合と、絵付フィ
ルム20を用いてインサート成形を行う場合との2とお
りがある。
【0031】転写材10を用いて成形同時転写法を行う
場合について説明する。まず、透明樹脂層1を成形する
ためのキャビティ21を形成する一対のキャビティ型2
2と第1コア型23との間に、転写材10を転写層12
がキャビティ21型側を向くように配置し、型閉めする
(図2参照)。次に、キャビティ21内の薄肉部3に対
応する位置の一部に設けた樹脂ゲート26からキャビテ
ィ内に樹脂を射出して、表面に突出したボタン部2とボ
タン部の周囲の薄肉部3とからなる透明樹脂層1を形成
するとともに透明樹脂層1の裏面に転写層12を接着す
る(図9参照)。冷却後、型開きし、基体シート11を
転写層12から剥離し、キーボタンを得る(図10参
照)。
【0032】絵付フィルム20を用いてインサート成形
法を行う場合について説明する。まず、透明樹脂層を成
形するためのキャビティを形成する一対のキャビティ型
と第1コア型との間に、絵付フィルムを配置し、型閉め
する。絵付フィルムを配置する際には、接着層を有する
絵付フィルムの場合は、接着層がキャビティ型側を向く
ように配置する。また、接着層を有しない絵付フィルム
の場合は、絵柄層がキャビティ型側を向くように配置す
る(図示せず)。次に、キャビティ内の薄肉部に対応す
る位置の一部に設けた樹脂ゲートからキャビティ内に樹
脂を射出して、表面に突出したボタン部とボタン部の周
囲の薄肉部とからなる透明樹脂層を形成するとともに透
明樹脂層の裏面に絵付フィルムを一体化させる(図示せ
ず)。冷却後、型開きし、キーボタンを得る。なお、一
度のインサート成形で複数のキーボタンを形成する場
合、透明樹脂層の裏面に一体化した絵付フィルムを、図
12に示すように透明樹脂層1の裏面形状に添ってその
外側を切り落としてもよいが、通常は、図11に示すよ
うに切り落とさずに、そのままで次の工程に用いること
が多い。
【0033】以下、成形同時転写法およびインサート成
形法に用いるキャビティ21、キャビティ型22、第1
コア型23などの細部について説明する。
【0034】キャビティ21は、透明樹脂層1を形成す
るための空間であり、表面に突出したボタン部2とボタ
ン部の周囲の薄肉部3とからなる形状をしている。キャ
ビティ21は、一対のキャビティ型22と第1コア型2
3とを型閉めした際にできる空間であり、図2のように
キャビティ型22側が凹んだ形状で第1コア型23側は
平らである場合や、図21のようにキャビティ型22と
第1コア型23の両方が凹んだ形状である場合、また、
図20のようにキャビティ型22側が凹んだ形状で第1
コア型23側が突出した形状である場合などがある。
【0035】ボタン部2に対応するキャビティ21の深
さは0.8〜5.0mmに、薄肉部3に対応するキャビティ21
の深さは0.3〜2.0mmにするとよい。ボタン部2の厚みを
0.8mmより薄くすると、キーパッド表面に重ねるプラス
チックパネルより、ボタン部2の厚みが薄くなり窓部か
らボタン部が出ない問題があり、また、ボタン部2の厚
みを5.0mmより厚くすると、厚肉成形となりボタン部2
表面にヒケが生じる問題があるので前記の範囲内が好ま
しい。薄肉部3の厚みを0.3mmより薄くすると、薄肉部
3からボタン部2への樹脂の流れが悪いなどの成形上の
問題があり、また、薄肉部3の厚みを2.0mmより厚くす
ると、製品の表面パネルに組み込んだときに表面パネル
の厚みが厚くなり過ぎる問題があるので前記の範囲内が
好ましい。ボタン部2は表面から見た形状が円形、楕円
形、方形やその他あらゆる形状が可能である。簿肉部3
はボタン部2の周囲に沿ってボタン部2の外側に0.5〜
3.0mm突き出した形状とするのが好ましい。突き出した
部分を0.5mmより少なくすると、樹脂ゲートを設けるス
ペースがない問題を生じ、3.0mmより多くすると、隣り
合うボタン同士の間隔を大きくしなければならないの
で、表面パネルに複数キーボタンを設ける場合には設計
上の問題を生じる。簿肉部3は図15に示すようにボタ
ン部2の周囲の全部であってもよいし、また、図14に
示すようにボタン部2の周囲の一部であってもよい。キ
ャビティ21内の薄肉部3に対応する位置の一部には、
キャビティ内に樹脂を射出するための樹脂ゲート26を
設ける(図2参照)。この発明のキーパッドの製造方法
では、樹脂ゲート26をキャビティ21内の薄肉部3に
対応する位置の一部に設けるので、ボタン部2の表面に
ゲート痕を残さないようにできる。
【0036】キャビティ型22には、型閉めした際にコ
ア型と一対となってキャビティ21を形成するための凹
みと、樹脂ゲート26に樹脂を送り出すための樹脂射出
路27を設ける。複数の独立したキャビティ21には、
それぞれに樹脂射出路27を一つずつ設ける(図2参
照)。樹脂ゲートは、ピンゲートにするのが好ましい
(図2参照)。たとえば、樹脂ゲートがサイドゲート
(図18参照)であれば、ボタン部および各薄肉部の裏
面に共通するエラストマー樹脂層を透明樹脂層1の裏面
に形成する前に、樹脂ゲートに固まった透明樹脂を、透
明樹脂層1から切り離す工程が増えるからである。ま
た、後の工程でエラストマー樹脂を送り出すための樹脂
射出路28をキャビティ型22に設けてもよい(図2参
照)。
【0037】次に、エラストマー樹脂層4を形成する工
程について説明する。前記工程でキーボタンを得た後
に、透明樹脂層を保持したキャビティ型と第2コア型2
5とを型閉めし、各ボタン部および各薄肉部の裏面に共
通するエラストマー樹脂層4を成形するためのキャビテ
ィ24を形成する(図11参照)。次に、エラストマー
樹脂をキャビティ24内に射出する(図1参照)。冷却
後、型開きして、キーパッドを取り出す。
【0038】キャビティ24は、各ボタン部および各薄
肉部の裏面に共通するエラストマー樹脂層を成形するた
めの空間である。キャビティ24は、ボタン部2の裏面
側に突出部5を有するエラストマー樹脂層を成形するた
めの空間でもよい(図11参照)。キャビティ24は、
透明樹脂層を保持したキャビティ型22と第2コア型2
5とを型閉めした際にできる空間であり、透明樹脂層1
の転写層面およびキャビティ型面と第2コア型面との間
にできる空間部である(図11参照)。また、透明樹脂
層1の絵付フィルム面およびキャビティ型面と第2コア
型面との間にできる空間部である(図12参照)。ま
た、透明樹脂層1の絵付フィルム面と第2コア型面との
間にできる空間部である(図13参照)。
【0039】キャビティ24には、樹脂ゲート28を設
ける。また、樹脂ゲート28にエラストマー樹脂を送り
出すための樹脂射出路29は、キャビティ型22側に形
成してもよいし(図8参照)、第2コア型25側に形成
してもよい(図示せず)。樹脂ゲートは、ピンゲート
(図11参照)、サイドゲート(図19参照)のいずれ
であってもよい。樹脂ゲート28は、キャビティ24内
に1つだけ設けても複数設けてもよい。
【0040】エラストマー樹脂層4としては、スチレン
系、ウレタン系、ポリエステル系、オレフィン系、ポリ
アミド系、塩化ビニル系などの熱可塑性エラストマー樹
脂や重合硬化性のシリコーンエラストマー樹脂を用いる
ことができる。熱可塑性エラストマー樹脂は、あらかじ
め溶融させて用いるので、型閉め後の加熱加圧を要しな
い。したがって、加熱加圧を要する従来の圧縮成形に対
し、製品を金型から取り出すまでにかかる時間を著しく
減少できる。なお、キーボタンが透光ボタンである場合
には、エラストマー樹脂層4は透明または半透明にす
る。
【0041】この発明のキーパッドをオーディオ、携帯
電話、家電製品、自動車などの表面パネルに組み込む際
には、ボタン部2に対応する部分が窓部となったプラス
チックパネルを重ねて使用する(図22参照)。キーパ
ッドのボタン部2は、プラスチックパネルの窓部から突
出し、また、ボタン部の周囲の薄肉部3はプラスチック
パネルに覆われる。したがって、薄肉部3はボタン部2
が窓部から突出し過ぎないようにするストッパーとして
の機能を発揮する。
【0042】
【実施例】基体シートとしてはポリエステル樹脂フィル
ムを用いる。基体シート上にアクリル系樹脂を用い剥離
層を、剥離層の上には、塩化ビニル・ウレタン系樹脂を
バインダーとし顔料を含有したインキを用いる文字部分
と塩化ビニル・ウレタン系樹脂をバインダーとし染料を
含有したインキを用いる下地部分とからなる絵柄層を、
絵柄層の上にはアクリル系樹脂からなる接着層を、それ
ぞれグラビア印刷法にて順次印刷し、転写材を得た。
【0043】まず、透明樹脂層を成形するためのキャビ
ティを形成する一対のキャビティ型とコア型を用意し
た。ボタン部に対応するキャビティの深さは2.5mm、薄
肉部に対応するキャビティの深さは1.0mmとした。樹脂
射出路はキャビティ型側に設け、樹脂ゲートは、ピンゲ
ートとした。
【0044】キャビティ型とコア型との間に、転写材を
転写層がキャビティ型側を向くように配置し、型閉めし
た。次に、キャビティ内の薄肉部の一部に通ずる位置に
設けた樹脂ゲートからキャビティ内に樹脂を射出して、
表面に突出したボタン部とボタン部の周囲の薄肉部とか
らなる透明樹脂層を形成するとともに透明樹脂層の裏面
に転写層を形成した。冷却後、型開きし基体シートを転
写層から剥離した。なお、成形条件は、樹脂温度240
℃、金型温度50℃とした。透明樹脂層は、無色透明なア
クリル樹脂を用いた。
【0045】次に、透明樹脂層を保持したキャビティ型
と、第2コア型とを型閉めして、各ボタン部および各薄
肉部の裏面に共通するエラストマー樹脂層を形成するた
めのキャビティを形成し、キャビティ内にエラストマー
樹脂を射出して、最後に型開きして、キーパッドを取り
出した。なお、成形条件は、樹脂温度210℃、金型温度4
0℃とした。エラストマー樹脂層は、無色透明なポリエ
ステルエラストマー樹脂を用いた。
【0046】このようにして、表面に突出したボタン部
とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、ボタン部の裏面
と薄肉部の裏面とが面一である透明樹脂層の裏面に、転
写層が形成されてなる複数のキーボタンが、裏側に形成
されたエラストマー樹脂層により保持されたキーパッド
が得られた。
【0047】実施例で得たキーパッドに、ボタン部に対
応する部分が窓部となったプラスチックパネルを重ね
た。キーパッドの裏側から光を当て表面から見ると、ボ
タン部にはゲート痕がなく、また、透明樹脂層を通し
て、その裏面に形成した絵柄が見え、優れた表示機能と
優れた意匠効果および耐磨耗性を発揮するものとなっ
た。
【0048】
【発明の効果】この発明のキーパッドの製造方法では、
キーボタンを成形する工程とキーボタンの裏面に加飾部
を形成する工程とを同時に行い、また、前記工程とキー
ボタン裏面にエラストマー樹脂層を形成する工程とを連
続して行うので、工程が少なく、効率的である。
【0049】この発明のキーパッドの製造方法は、透明
樹脂層を成形するための複数の独立したキャビティを形
成する一対のキャビティ型と第1コア型との間に、転写
材または絵付フィルムを配置し、型閉めして、キャビテ
ィ内に樹脂を射出して、透明樹脂層を形成するとともに
透明樹脂層の裏面に転写層を形成または絵付フィルムを
一体化し、次に、透明樹脂層を保持したキャビティ型と
第2コア型とを型閉めして、各ボタン部および各薄肉部
の裏面に共通するエラストマー樹脂層を成形するための
キャビティを形成し、キャビティ内にエラストマー樹脂
を射出してキーパッドを得るものであり、キーボタンを
エラストマー樹脂シート上の所望の位置に接着するため
に、キーボタンを所望の位置に配列する工程を要しな
い。したがって、キーボタンの配列ミス、表裏、上下、
左右の方向の間違いなどによる、不良品の発生を著しく
減少できる。
【0050】また、透明樹脂層の射出成形と同時に、転
写材または絵付フィルムにより透明樹脂層の裏面に加飾
部を形成するものであり、表面が曲面の場合でも、複雑
な模様や多色からなる模様の加飾が可能なので、優れた
意匠効果を発揮するキーボタンを得ることができる。
【0051】この発明のキーパッドは、キーボタン裏面
に加飾部が形成されているので、キーボタン押圧時の接
触によっても加飾部が摩耗することはない。
【0052】この発明のキーパッドでは、キーボタンが
ボタン部とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、薄肉部
の一部に通ずる位置に設けた樹脂ゲートから樹脂をキャ
ビティ内に射出する方法により製造されるので、表面、
裏面または側面にゲート痕がなく意匠的に優れたキーボ
タンである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のキーパッドの製造方法の一工程を示
す模式断面図である。
【図2】この発明のキーパッドの製造方法の一工程を示
す模式断面図である。
【図3】この発明のキーパッドの一実施例を示す模式断
面図である。
【図4】この発明のキーパッドの一実施例を示す模式断
面図である。
【図5】この発明のキーパッドの一実施例を示す模式断
面図である。
【図6】転写材の一実施例を示す模式断面図である。
【図7】絵付フィルムの一実施例を示す模式断面図であ
る。
【図8】絵付フィルムの一実施例を示す模式断面図であ
る。
【図9】この発明のキーパッドの製造方法の一工程を示
す模式断面図である。
【図10】この発明のキーパッドの製造方法の一工程を
示す模式断面図である。
【図11】この発明のキーパッドの製造方法の一工程を
示す模式断面図である。
【図12】絵付フィルムを用いたこの発明のキーパッド
の製造方法の一工程を示す模式断面図である。
【図13】絵付フィルムを用いたこの発明のキーパッド
の製造方法の一工程を示す模式断面図である。
【図14】この発明のキーボタンの一実施例を示す斜視
図である。
【図15】この発明のキーボタンの一実施例を示す斜視
図である。
【図16】この発明のキーボタンの一実施例を示す模式
断面図である。
【図17】この発明のキーボタンの一実施例を示す模式
断面図である。
【図18】サイドゲートを説明する模式断面図である。
【図19】樹脂ゲートの一実施例を示す模式断面図であ
る。
【図20】キャビティの一実施例を示す模式断面図であ
る。
【図21】および図21は、キャビティの一実施例を示
す模式断面図である。
【図22】この発明のキーパッドを用いた表面パネルを
説明する模式断面図である。
【図23】従来のキーパッドの製造方法の一工程を示す
模式断面図である。
【図24】従来のキーパッドの製造方法の一工程を示す
模式断面図である。
【図25】従来のキーパッドの一実施例を示す模式断面
図である。
【符号の説明】
1 透明樹脂層 2 ボタン部 3 薄肉部 4 エラストマー樹脂層 5 突出部 10 転写材 11 基体シート 12 転写層 13 剥離層 14 絵柄層 15 接着層 20 絵付フィルム 21 キャビティ 22 キャビティ型 23 第1コア型 24 キャビティ 25 第2コア型 26 樹脂ゲート 27 樹脂射出路 28 樹脂ゲート 29 樹脂射出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:32 B29K 105:32 B29L 31:34 B29L 31:34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂層を成形するための複数の独立
    したキャビティを形成する一対のキャビティ型と第1コ
    ア型との間に、絵柄を表示するための転写層が基体シー
    ト上に形成された転写材を、転写層がキャビティ型側を
    向くように配置し、型閉めして、キャビティ型側に設け
    られた樹脂射出路から、キャビティ内の薄肉部に対応す
    る位置の一部に設けた樹脂ゲートに樹脂を送り出し、キ
    ャビティ内に樹脂を射出して、表面に突出したボタン部
    とボタン部の周囲の薄肉部とからなる透明樹脂層を形成
    するとともに透明樹脂層の裏面に転写層を形成し、型開
    きし、基体シートを転写層から剥離し、次に、透明樹脂
    層を保持させたキャビティ型と第2コア型とを型閉めし
    て、各ボタン部および各薄肉部の裏面に共通するエラス
    トマー樹脂層を成形するためのキャビティを形成し、キ
    ャビティ内にエラストマー樹脂を射出して、最後に型開
    きして、キーパッドを取り出すことを特徴とするキーパ
    ッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 透明樹脂層を成形するための複数の独立
    したキャビティを形成する一対のキャビティ型と第1コ
    ア型との間に、絵付フィルムを配置し、型閉めして、キ
    ャビティ型側に設けられた樹脂射出路から、キャビティ
    内の薄肉部に対応する位置の一部に設けた樹脂ゲートに
    樹脂を送り出し、キャビティ内に樹脂を射出して、表面
    に突出したボタン部とボタン部の周囲の薄肉部とからな
    る透明樹脂層を形成するとともに透明樹脂層の裏面に絵
    付フィルムを一体化させ、型開きし、次に、透明樹脂層
    を保持させたキャビティ型と第2コア型とを型閉めし
    て、各ボタン部および各薄肉部の裏面に共通するエラス
    トマー樹脂層を成形するためのキャビティを形成し、キ
    ャビティ内にエラストマー樹脂を射出して、最後に型開
    きして、キーパッドを取り出すことを特徴とするキーパ
    ッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2いずれかに記載
    のキーパッドの製造方法により製造されたキーパッド。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のキーパッドの製造方法
    により製造されたキーパッドであり、表面に突出したボ
    タン部とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、ボタン部
    の裏面と薄肉部の裏面とが面一である透明樹脂層の裏面
    に、転写層が形成されてなる複数のキーボタンが、裏側
    に形成されたエラストマー樹脂層により保持されたこと
    を特徴とするキーパッド。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のキーパッドの製造方法
    により製造されたキーパッドであり、表面に突出したボ
    タン部とボタン部の周囲の薄肉部とからなり、ボタン部
    の裏面と薄肉部の裏面とが面一である透明樹脂層の裏面
    に、絵付フィルムが一体化されてなる複数のキーボタン
    が、裏側に形成されたエラストマー樹脂層により保持さ
    れたことを特徴とするキーパッド。
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