JP3514522B2 - 操作装置 - Google Patents

操作装置

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JP3514522B2
JP3514522B2 JP22557194A JP22557194A JP3514522B2 JP 3514522 B2 JP3514522 B2 JP 3514522B2 JP 22557194 A JP22557194 A JP 22557194A JP 22557194 A JP22557194 A JP 22557194A JP 3514522 B2 JP3514522 B2 JP 3514522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響機器などの
各種電子機器において操作パネルに押圧動作する押し釦
が取り付けられている操作装置に係り、特に押し釦が押
されたときに、この押し釦に一体に設けられた弾性腕と
この弾性腕を支持する支持面との間に摺動音が発生する
のを防止できるようにした操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は車載用音響機器に設けられた従来
の操作装置を示す部分断面図、図6は図5に設けられた
押し釦の背面図である。車載用音響機器のノーズ部1の
前面となる操作パネル1aには複数の押し釦2が押圧動
作可能に支持されている。押し釦2の背面には操作突起
2aが一体に形成されている。操作パネル1aの内方に
は回路基板Pに実装されたスイッチ(操作電子部品)S
が実装されており、押し釦2の操作突起2aによりこの
スイッチSが押圧動作させられる。
【0003】操作パネル1aと回路基板Pとの間には、
アクリル樹脂などの導光性樹脂材料により形成された導
光部材3が設けられている。回路基板Pにはランプなど
の光源が取り付けられ、この光源からの光が導光部材3
内に入射する。この光は導光部材3内を伝わり、押し釦
2全体または押し釦2に形成された照光部あるいは操作
パネル1aに設けられた照光部が照光されるようになっ
ている。押し釦2の背面には、一対の弾性腕2b,2b
がハの字状に延びて形成されており、弾性腕2b,2b
の先部2c,2cが導光部材3の表面の支持面3aに当
たって支持されている。図5に示す操作装置では、押し
釦2が押されると、操作突起2aの先端によりスイッチ
Sが押圧動作させられる。このとき、弾性腕2b,2b
が互いに開く方向へ変形し、その先部2c,2cが支持
面3aを摺動する。押し釦2の押圧力が除去されると、
弾性腕2b,2bの弾性復帰力により押し釦2が突出方
向へ復帰する。
【0004】図7は他の従来例の操作装置を示す断面図
である。図7では、押し釦2の背面の中央部にハの字方
向(ハの字方向への延び方向は紙面垂直方向)へ延びる
弾性腕2b,2bが設けられ、その先部2c,2cが導
光部材3の表面の支持面3aに摺動できるように支持さ
れている。この点は図5に示したものと同じである。図
5ではスイッチSを押圧する操作突起2aが押し釦2の
中心部に形成されているのに対し、図7に示す従来例で
は、操作突起2aが、押し釦2の中心部すなわち弾性腕
2b,2bが設けられている中心部よりも一方の側部に
偏った位置に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5と図7に示す従来
例では、アクリル樹脂などの合成樹脂製の導光部材3の
表面が弾性腕2b,2bの先部2c,2cが摺動する支
持面3aとなっている。アクリル樹脂などの表面は平滑
である。押し釦2が押されると、弾性腕2b,2bはそ
の先部2c,2cが互いに離れる方向へ変形することに
なり、先部2c,2cが平滑な前記支持面3aをx方向
へ摺動することになる。このとき、支持面3aと、弾性
腕2b,2bの先部2c,2cとの間で摺動音が発生す
る問題がある。特に湿度が高く支持面3a表面が濡れ状
態となっているときには、弾性腕2b,2bの先部2
c,2cと支持面3aとの間に「キュッ」という摺動音
が発生し、これが導光部材3などに伝播して増幅され、
装置外部に雑音として響くことになる。
【0006】また、図7に示す従来例では、操作突起2
aが押し釦2の中心から一方の側部に偏った位置に形成
されているため、押し釦2の中央部を力Fで押したとき
に、スイッチSの反力fが押し釦2の中心から偏った位
置に作用する。この押圧力Fと反力fとの偶力により、
押し釦2を押したときの操作感触が非常に悪くなる。ま
た指による押圧力Fが押し釦2に対し図7の図示右側部
分に作用した場合には、操作突起2aによりスイッチS
を確実に押すことができず、操作ミスが生じるおそれが
ある。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、押し釦を操作したときに、押し釦の弾性腕の先部
と支持面との間に摺動雑音が生じないようにすることを
目的としている。
【0008】また本発明は、操作電子部品を押圧する部
分が、押し釦の中心部から偏った位置に設けられている
場合であっても良好な操作感触を得ることができるよう
にし、またスペースの都合で押し釦に1つの弾性腕しか
形成できない場合であっても、一対の弾性腕を有する押
し釦と同様の反力を得ることができるようにすることを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作パネルに
押圧動作可能に設けられた第1の押し釦および前記第1
の押し釦の左右両側において横方向に並ぶ第2の押釦お
よび第3の押し釦と、前記操作パネル内に配置されて
れぞれの前記押し釦により動作させられる操作電子部品
、前記操作パネルの内部において前記操作パネルから
離れて設けられた支持面とを有する操作装置において、
前記第1の押し釦には、その押し釦側から操作パネルの
内方に向かって横方向に向けて徐々に広がるように傾斜
してハの字形状に配置された第1の弾性腕および第2の
弾性腕と、それぞれの弾性腕からほぼ直角に曲げられて
縦方向に延び、前記支持面に対面する先部とが設けら
れ、前記第1の弾性腕およびこの弾性腕から曲げられた
前記先部は前記第2の押し釦側に位置し、前記第2の弾
性腕およびこの弾性腕から曲げられた前記先部は前記第
3の押し釦側に位置し、前記第2の押し釦には、その押
し釦から操作パネルの内方に向かって且つ前記第1の弾
性腕に向けて横方向に斜めに延びる弾性腕と、その弾性
腕からほぼ直角に曲げられて縦方向に延び、前記支持面
に対面する先部とが設けられ、前記第3の押し釦には、
その押し釦から操作パネルの内方に向かって且つ前記第
2の弾性腕に向けて横方向に斜めに延びる弾性腕と、そ
の弾性腕からほぼ直角に曲げられて縦方向に延び、前記
支持面に対面する先部とが設けられ、前記第1の弾性腕
から曲げられた前記先部と、前記第2の押し釦の弾性腕
から曲げられた前記先部は、その先端どうしがヒンジ連
結部により連結され、前記第2の弾性腕から曲げられた
前記先部と、前記第3の押し釦の弾性腕から曲げられた
前記先部は、その先端どうしがヒンジ連結部により連結
されており、それぞれの前記押し釦が押されたときに、
それぞれの前記弾性腕の変形により各押し釦に弾性復帰
力が与えられるとともに、前記連結されている先部どう
しが前記ヒンジ連結部を支点として互いに接近するよう
に変形して、前記先部に設けられた小突起が前記支持面
を摺動し、あるいはそれぞれの先部が前記支持面に形成
された微細な凹凸部を摺動することを特徴とするもので
ある。
【0010】あるいは、弾性腕の先部に前記小突起を設
けるとともに、支持面に微細な凹凸加工を施してもよ
い。この微細な凹凸加工は、弾性腕の先部との密着性を
低下させるためのものであり、例えばアクリル樹脂製な
どの支持面の表面を機械加工または化学処理により、す
りガラス状にブラスト処理することにより実現される。
【0011】また、操作電子部品を押圧動作させる突起
が、押し釦の中心から一方の側部へ偏った位置に形成さ
れている場合に、弾性腕は、押し釦の中心から前記突起
と逆の側部へ偏った位置から延びていることが好まし
い。
【0012】また、前記第2の押し釦には、前記弾性腕
が1つのみ設けられ、この弾性腕が前記第1の弾性腕よ
りも太く形成されているものである。
【0013】
【作用】上記手段では、押し釦を押すと、操作パネルの
内部に配置されたスイッチなどの操作電子部品が押し釦
により押されて動作する。このとき押し釦に設けられた
弾性腕が弾性変形し、その先部が支持面を摺動する。押
し釦の押圧力を除去すると、弾性腕の弾性復帰力により
押し釦が突出方向へ復帰する。押し釦が押されるとき
に、弾性腕の先部が支持面に摺動するが、先部に小突起
が設けられ、この小突起が支持面を摺動するものとする
と、弾性腕の先部と支持面とが摺動する部分の接触面積
が小さくなり、弾性腕の先部と支持面との摺動の際に
「キュッ」という摺動音が生じなくなる。あるいは弾性
腕が摺動する支持面の表面にブラスト処理による微小な
凹凸を形成しておくと、弾性腕と支持面との密着摺動が
生じなくなり、同様に摺動音をなくすことができる。
【0014】好ましい例では、弾性腕の先部に小突起を
設けるとともに、支持面の表面をブラスト処理により微
小な凹凸面とし、ブラスト処理した微小な凹凸面に前記
小突起を摺動させる。これにより、小突起の摺動による
摺動音をきわめて効果的になくすことができる。
【0015】また、操作電子部品を押圧する突起が押し
釦の中心に対し一方の側部に偏った位置に設けられてい
る場合に、弾性腕を中心から逆側の側部に偏った位置へ
設けると、操作電子部品から突起に与えられる押圧抵抗
力と、弾性腕による弾性復帰力とが押し釦に対して均等
に作用することになり、押し釦のどの位置に押圧力を作
用させた場合であっても、押し釦がバランスよく押され
ることになり、操作感触が良好となるとともに、スイッ
チなどの操作電子部品が確実に動作させられるようにな
る。
【0016】さらに、押し釦にスペースの制約から1本
の弾性腕しか設けることができない場合に、この弾性腕
の太さを他の押し釦2本設けられたそれぞれの弾性腕
よりも太いものとすると、両押し釦の弾性復帰力がほぼ
等しくなり、押し釦を押したときの操作感触を同じも
のにできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は車載用音響機器に設けられる操作装置を操作
パネルの背面側から見た分解斜視図、図2は図1のII
−II線により部分的に切断した断面図、図3は図1の
III−III線にて部分的に切断した断面図、図4は
押し釦の部分背面図である。この操作装置10は、車載
用音響機器の機器本体の前部に設けられたノーズ部内に
設けられたものである。機器本体は自動車のコンソール
パネルの収納部などに埋設され、ノーズ部がコンソール
パネルの表面に現れる。図1に示す操作パネル11はノ
ーズ部の前面である。操作パネル11には、カセットテ
ープの挿入口11aが開口し、この挿入口11aは内側
から扉12により塞がれている。また操作パネル11に
は押し釦の取付穴15,16,17,18が開口してい
る。
【0018】取付穴15に対しては、操作パネル11の
内側から第1の押し釦21が挿入され、取付穴16に対
しては第2の押し釦22が挿入されている。第1の押し
釦21と第2の押し釦22は、形状および大きさが全く
同じである。取付穴17には第3の押し釦23が挿入さ
れ、取付穴18には第4の押し釦24が挿入されてい
る。第3の押し釦23は、第1と第2の押し釦21,2
2よりも小さい寸法であり、第4の押し釦24は第3の
押し釦23よりもさらに小さい寸法である。各押し釦2
1〜24の基部周囲にはフランジ部21a〜24aが形
成されており、取付穴15〜18に各押し釦21〜24
が挿入されたときに、各フランジ部21a〜24aが操
作パネル11の内面に掛止される。
【0019】押し釦21〜24の配置領域のさらに背面
側(操作パネルの内方側)には導光部材30が設けられ
ている。導光部材30はアクリル樹脂などの透明な透光
性材料により形成されている。図2に示すように導光部
材30の背面側には回路基板40が設けられている。図
1に示すように、導光部材30には光源挿入穴31,3
1が形成されており、回路基板40に実装されたランプ
などの光源がこの挿入穴31,31内に挿入されてい
る。この光源の光は導光部材30内に入射し、乱反射面
32により反射されるなどして導光部材30内全域に拡
散される。導光部材30内に拡散する光により、操作パ
ネル11に形成された文字や記号表示の照光部が照光さ
れる。この実施例では押し釦21〜24を照光するもの
ではないが、導光部材30により押し釦21〜24また
は他の押し釦なども照光することが可能である。また導
光部材30には、支持板33が一体に形成されており、
支持板33の前面が支持面33aとなっている。
【0020】各押し釦21〜24の背面には操作突起2
1b〜24bが一体に形成されている。図3に示すよう
に、操作突起21b〜24bは、各押し釦21〜24の
中心よりも下側の側部(イ)の方向へ偏った位置に形成
されている。導光部材30には貫通孔34a〜34dが
形成されており、前記操作突起21b〜24bは、それ
ぞれ貫通孔34a〜34d内に挿通されて、各操作突起
の先端が、回路基板40に実装された操作電子部品とし
てのスイッチSを押圧操作できるように対向している。
また各押し釦21〜24の背面には、操作突起21b〜
24bを挟む位置に一対のストッパ21c,21c、2
2c,22c、23c,23c、24c,24cが一体
に形成されている。押し釦21〜24が押されたとき
に、ストッパ21c〜24cが支持面33aに当たり、
これにより各押し釦の押し込み量が規制されている。
【0021】前記各押し釦21〜24は合成樹脂により
形成されたものであり、その背面には弾性腕が一体に形
成されている。第1の押し釦21の背面では一対の弾性
腕51aと51bが押し釦21側から操作パネル11の
内方へ向かって徐々に広がる方向へ傾斜して延び、弾性
腕51aと51bはハの字形状に配置されている。第2
の押し釦22の背面では1本の弾性腕52が、操作パネ
ル11の内方へ傾斜して延びている。第3の押し釦23
の背面には第1の押し釦21と同様にハの字状に傾斜し
て延びる弾性腕53a,53bが形成され、第4の押し
釦24の背面には1本の弾性腕54が斜めに延びて形成
されている。
【0022】図3に示すように、各押し釦21〜24の
背面では、前記各弾性腕が押し釦の上側の側部(ロ)か
ら突出している。すなわち、前記操作突起21b〜24
bは押し釦の中心よりも下側の側部(イ)の方向へ偏っ
た位置に形成され、弾性腕は押し釦の中心に対し前記側
部(イ)と逆側である上側の側部(ロ)方向へ偏った位
置に形成されている。しかも図4に示すように押し釦を
背面側から投影して見た状態では、各弾性腕が、押し釦
の上側の側部(ロ)に沿ってすなわち、側面(ロ)と平
行に延びている。第1の押し釦21に設けられた弾性腕
51a,51bの先部51c,51dは、図4の投影に
おいて弾性腕51a,51bからほぼ直角に曲げて形成
されている。同様に、第2の押し釦22の弾性腕52に
は先部52aが直角に形成されている。同様に第3の押
し釦23の弾性腕53a,53bには先部53c,53
dが、第4の押し釦24の弾性腕54には先部54aが
形成されている。
【0023】そして上記各弾性腕の先部51c,51
d,52a,53c,53d,54aのそれぞれの、支
持面33aに対面する部分には小突起Aが一体に形成さ
れている。この小突起Aは支持面33aとの接触面積を
最小のものとするために形成されたものである。よって
これらの小突起Aは、球面状、円錐状などであって、支
持面33aに対して点接触できるものであることが好ま
しい。ただし、小突起Aが微小な円柱状であり、その先
端の微小円部分が支持面33aに当たるようになってい
てもよい。また、前記支持板33の支持面33aでの前
記先部51c,51d,52a,53c,53d,54
aの特に小突起Aが当たる部分は微細な凹凸が形成され
た粗し面Eとなっている。この粗し面Eは、すりガラス
状あるいは梨地面状であり、例えば微細な粒子の研磨材
で研磨処理したり、微細な砥粒の研磨工具での機械加工
を施し、または薬品などによる化学的処理加工などによ
り表面がブラスト処理されたものである。
【0024】また、第1の押し釦21の弾性腕51aの
先部51cと第2の押し釦22の弾性腕52の先部52
aのそれぞれの端部は、ヒンジ連結部Bにより互いに連
結されている。また第1の押し釦21の弾性腕51bの
先部51dと第3の押し釦23の弾性腕53aの先部5
3cのそれぞれの端部は、ヒンジ連結部Bにより連結さ
れている。同様に弾性腕53bの先部53dと弾性腕5
4の先部54aの先端どうしもヒンジ連結部Bにより連
結されている。そして各ヒンジ連結部Bには支持ピンC
が一体に形成されている。支持板33には支持穴35が
3箇所形成されており、前記各支持ピンCが支持穴35
に挿入される。上記のヒンジ連結部により各弾性腕の先
部が連結されていることにより、4個の押し釦21〜2
4は互いに連結された1個の部品として取り扱うことが
できるようになっている。
【0025】ここで、隣接する第1の押し釦21と第2
の押し釦22は互いに同じ大きさのものであり、操作突
起21b,22bもそれぞれの押し釦21,22におい
て同じ位置に形成されている。ただし、第1の押し釦2
1には一対の弾性腕51a,51bがハの字状に形成さ
れて設けられているのに対し、第2の押し釦22には1
本の弾性腕52が設けられているのみである。これは第
4の押し釦24においても同じである。このように第2
の押し釦22に1本の弾性腕52しか設けられていない
理由は、弾性腕が隣接する押し釦どうしを連結する機能
を兼用しているが、第2の押し釦22の図1の図示右側
にはさらに連結する押し釦が存在していないために、弾
性腕を図示右部分((ハ)の部分)に設けることはかえ
って部品の形状を複雑にするだけとなるからである。ま
た(ハ)の部分に弾性腕を設けないことにより、押し釦
22から(ハ)の領域に突出する部分をなくし、押し釦
を配置する際のスペースの無駄が生じるのを防止でき
る。
【0026】ただし、弾性腕は押し釦を操作パネル11
の方向へ復帰させる機能を有するものであるため、同じ
大きさの第1と第2の押し釦にて一方に弾性腕が一対設
けられ、他方に弾性腕が1本しか設けていない構造であ
ると、第1の押し釦21と第2の押し釦22をそれぞれ
押したときに指に感じる抵抗力が相違し、操作時に違和
感を感じるようになる。そこで図の実施例では、同じ大
きさの隣接する押し釦を設ける場合に、第2の押し釦2
2の1本の弾性腕52を、第1の押し釦21の弾性腕5
1a,51bよりも太くしている。好ましくは、弾性腕
52の断面積を、弾性腕51aまたは51bの断面積の
2倍の太さにしている。これにより、第1の押し釦21
を押したときと、第2の押し釦22を押したときとで、
操作抵抗力が同じになる。
【0027】次に上記構成の操作装置の動作について説
明する。例えば第1の押し釦21を押すと、操作突起2
1bによりスイッチSが押され、スイッチSが動作状態
となる。押し釦21と一体の弾性腕51a,51bのそ
れぞれの先部51c,51dは、小突起Aを介して支持
面33aのブラスト処理された粗し面Eに当接してい
る。押し釦21が押されると、各弾性腕51a,51b
は図2にて(i)で示す方向、すなわち操作パネル11
の内方側が互いに開く方向へ弾性変形する。ただし、弾
性腕51aの先部51cと隣接する押し釦22の弾性腕
52の先部52aとの先端部どうしがヒンジ連結部Bに
より連結され、弾性腕51bの先部51dと隣接する押
し釦23の弾性腕53aの先部53cとの先端部どうし
がヒンジ連結部Bにより連結され、それぞれのヒンジ連
結部Bに設けられた支持ピンCが、支持板33の支持穴
35にそれぞれ最小の隙間またはほとんど隙間のない状
態で嵌合している。
【0028】したがって、弾性腕51aと51bが図2
において(i)方向へ変形すると、ヒンジ連結部Bの支
持ピンCが設けられている部分を支点として、弾性腕5
1a,51bの先部51c,51dが図4の(ii)方
向へ変形する。すなわち先部51cと51dは、ヒンジ
連結部B側の基端を支点として(ii)方向へ変形す
る。その結果、先部51c,51dおよびこの部分に設
けられた小突起Aが、支持面33aに対してx方向へ摺
動する。小突起Aが支持面33aに対し最小の接触面積
により摺動し、また支持面33aでの小突起Aが摺動す
る部分が、微小な凹凸面の粗し面Eとなっているため、
小突起Aと支持面33aとが最小の接触面積にて摺動
し、従来のように先部51c,51dと支持面33aと
が密着状態で摺動することがない。よって「キュッ」と
いう摺動音が生じることがなく、押し釦21の押圧の際
の雑音の発生を防止できる。
【0029】なお、先部51c,51d側に小突起Aを
設けていれば、支持面33aに微小な凹凸が形成されて
おらず平滑面であっても摺動音の発生を防止するのに効
果があり、逆に摺動面33aに微小な凹凸の粗し面Eを
設けておけば、小突起Aを有しない先部51cと51d
の全面が支持面33aに摺動した場合であっても同様に
摺動音の発生を防止できる。ただし、より効果的に摺動
音を防止するためには、支持面33aに粗し面Eを設
け、且つ先部51c,51dに小突起Aを設けておくこ
とが好ましい。
【0030】また、押し釦21の押圧力を除去すると、
弾性腕51a,51bの弾性復帰力およびスイッチSの
復元力により、押し釦21が復帰する。また、上記の弾
性腕の先部の摺動動作は、他の押し釦22,23,24
においても同じである。ただし、第2の押し釦22には
弾性腕52が1本しか設けられていないが、前述のよう
に弾性腕52が第1の押し釦21の弾性腕51aまたは
51bよりも太いため、同じ大きさの押し釦21と22
を押したときに、指に感じる抵抗力がほぼ同じとなる。
【0031】一方、第4の押し釦24にも弾性腕54が
1本しか設けられていないが、この弾性腕54は、第1
の押し釦21の弾性腕51a,51bおよび第3の押し
釦23の弾性腕53a,53bと同じ太さである。ただ
し第4の押し釦24は、他の押し釦に比べ寸法が小さく
なっており、よって弾性腕54が他の弾性腕51aなど
よりも短く、変形時に生じる弾性力が大きくなってい
る。よって他と同じ太さの弾性腕54を1本設けた場合
であっても、第4の押し釦24を押したときに指に感じ
る抵抗力は、他の押し釦を押したときと同じとなる。ま
た、図3に示すように、操作突起21bは押し釦21の
中心から下側の側部(イ)の方向へ偏った位置に設けら
れ、弾性腕51a,51bは、押し釦21の中心から前
記側部(イ)と逆側の側部(ロ)の方向へ偏った位置に
設けられている。したがって、押し釦21を押したとき
に、スイッチSからの復帰力F1が側部(イ)側に作用
し、弾性腕51a,51bの弾性復帰力F2が側部
(ロ)側に作用する。復帰力F1とF2が押し釦21の
中心に対してバランスよく作用するため、押し釦21の
どの位置を指で押しても、押し釦21は均等に押し込ま
れ、操作感触が良好になり、さらにスイッチSが確実に
動作させられることになる。
【0032】さらに図3に示すように、弾性腕51a,
51bの先部51c,51dが支持面33aに当たる距
離をLとすると、スイッチSを押圧する操作突起21b
がこの距離Lの範囲内に存在している。すなわち操作電
子部品であるスイッチSを動作させる操作突起21b
は、弾性腕51a,51bが押し釦21に接続している
部分と先部51c,51dが支持ピンCを介して支持面
33aに支持されている部分のスパンL内に位置してい
る。このことからも、押し釦21において偏った位置に
設けられた操作突起21bによりスイッチSが押されて
も、押し釦21の図3の図示上下全域にわたって均等な
反力が作用し、操作感触が良好であり、また押し釦21
を押したときに、押し釦が偶力による傾きが生じない。
【0033】なお、支持板33は導光部材30と一体に
形成されているものに限られず、他の基板やノーズ部の
一部などであってもよい。また押し釦21〜24が互い
に連結されておらず、個別に分離されているものであっ
てもよい。さらに、本発明の操作装置は車載用音響機器
に限られず、他の電子機器であってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、押し釦に設け
られた弾性腕の先部が支持面に摺動する際に、摺動音が
生じるのを防止できる。
【0035】また、スペースの都合上、スイッチなどの
操作電子部品を押圧する部分が押し釦の中心から一方の
側部に偏って設けられた場合であっても、弾性片をこれ
と逆側の側部に偏らせて設けることにより、押し釦に作
用する反力を均等に分布でき、操作感触を良好にでき
る。
【0036】また隣接するスイッチの一方に一対の弾性
腕が設けられ、他方に1本の弾性腕しか形成できない場
合であっても、弾性腕の太さを変えることにより、両押
し釦の操作反力を同じにでき、同じ操作感触を得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作装置の一例として車載用音響機器
の操作部を操作パネルの背面側から見た分解斜視図、
【図2】図1のII−II線により部分的に切断した断
面図、
【図3】図1のIII−III線により部分的に切断し
た断面図、
【図4】図1に示す押し釦を背面側から見た部分背面
図、
【図5】従来の操作装置の部分断面図、
【図6】図5に示した押し釦を背面側から見た背面図、
【図7】他の従来例を示す操作装置の部分断面図、
【符号の説明】 10 操作装置 11 操作パネル 21 第1の押し釦 22 第2の押し釦 23 第3の押し釦 24 第4の押し釦 21b,22b,23b,24b 操作突起 30 導光部材 33 支持板 33a 支持面 51a,51b、52,53a,53b,54 弾性腕 51c,51d,52a,53c,53d,54a 先
部 40 回路基板 A 小突起 B ヒンジ連結部 C 支持ピン E 粗し面 S 操作電子部品としてのスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−71672(JP,A) 特開 平5−234458(JP,A) 特開 平5−159665(JP,A) 実開 平3−116624(JP,U) 実開 平3−119924(JP,U) 実開 昭62−191029(JP,U) 実開 昭58−141522(JP,U) 実開 平5−23369(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/00 - 13/76 H01H 3/00 - 7/16 H01H 9/00 - 9/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作パネルに押圧動作可能に設けられた
    第1の押し釦および前記第1の押し釦の左右両側におい
    て横方向に並ぶ第2の押釦および第3の押し釦と、前記
    操作パネル内に配置されてそれぞれの前記押し釦により
    動作させられる操作電子部品と、前記操作パネルの内部
    おいて前記操作パネルから離れて設けられた支持面と
    を有する操作装置において、前記第1の押し釦には、その押し釦側から操作パネルの
    内方に向かって横方向に向けて徐々に広がるように傾斜
    してハの字形状に配置された第1の弾性腕および第2の
    弾性腕と、それぞれの弾性腕からほぼ直角に曲げられて
    縦方向に延び、前記支持面に対面する先部とが設けら
    れ、前記第1の弾性腕およびこの弾性腕から曲げられた
    前記先部は前記第2の押し釦側に位置し、前記第2の弾
    性腕およびこの弾性腕から曲げられた前記先部は前記第
    3の押し釦側に位置し、 前記第2の押し釦には、その押し釦から操作パネルの内
    方に向かって且つ前記第1の弾性腕に向けて横方向に斜
    めに延びる弾性腕と、その弾性腕からほぼ直角に曲げら
    れて縦方向に延び、前記支持面に対面する先部とが設け
    られ、前記第3の押し釦には、その押し釦から操作パネ
    ルの内方に向かって且つ前記第2の弾性腕に向けて横方
    向に斜めに延びる弾性腕と、その弾性腕からほぼ直角に
    曲げられて縦方向に延び、前記支持面に対面する先部と
    が設けられ、 前記第1の弾性腕から曲げられた前記先部と、前記第2
    の押し釦の弾性腕から曲げられた前記先部は、その先端
    どうしがヒンジ連結部により連結され、前記第2の弾性
    腕から曲げられた前記先部と、前記第3の押し釦の弾性
    腕から曲げられた前記先部は、その先端どうしがヒンジ
    連結部により連結されており、 それぞれの 前記押し釦が押されたときに、それぞれの前
    記弾性腕の変形により各押し釦に弾性復帰力が与えられ
    るとともに、前記連結されている先部どうしが前記ヒン
    ジ連結部を支点として互いに接近するように変形して、
    前記先部に設けられた小突起が前記支持面を摺動する
    とを特徴とする操作装置。
  2. 【請求項2】 操作パネルに押圧動作可能に設けられた
    第1の押し釦および前記第1の押し釦の左右両側におい
    て横方向に並ぶ第2の押釦および第3の押し釦と、前記
    操作パネル内に配置されてそれぞれの前記押し釦により
    動作させられる操作電子部品と、前記操作パネルの内部
    おいて前記操作パネルから離れて設けられた支持面と
    を有する操作装置において、前記第1の押し釦には、その押し釦側から操作パネルの
    内方に向かって横方向に向けて徐々に広がるように傾斜
    してハの字形状に配置された第1の弾性腕および第2の
    弾性腕と、それぞれの弾性腕からほぼ直角に曲げられて
    縦方向に延び、前記支持面に対面する先部とが設けら
    れ、前記第1の弾性腕およびこの弾性腕から曲げられた
    前記先部は前記第2の押し釦側に位置し、前記第2の弾
    性腕およびこの弾性腕から曲げられた前記先部は前記第
    3の押し釦側に位置し、 前記第2の押し釦には、その押し釦から操作パネルの内
    方に向かって且つ前記第1の弾性腕に向けて横方向に斜
    めに延びる弾性腕と、その弾性腕からほぼ直角に曲げら
    れて縦方向に延び、前記支持面に対面する先部とが設け
    られ、前記第3の押し釦には、その押し釦から操作パネ
    ルの内方に向かって且つ前記第2の弾性腕に向けて横方
    向に斜めに延びる弾性腕と、その弾性腕からほぼ直角に
    曲げられて縦方向に延び、前記支持面に対面する先部と
    が設けられ、 前記第1の弾性腕から曲げられた前記先部と、前記第2
    の押し釦の弾性腕から曲げられた前記先部は、その先端
    どうしがヒンジ連結部により連結され、前記第2の弾性
    腕から曲げられた前記先部と、前記第3の押し釦の弾性
    腕から曲げられた前記先部は、その先端どうしがヒンジ
    連結部により連結されており、 それぞれの 前記押し釦が押されたときに、それぞれの前
    記弾性腕の変形により各押し釦に弾性復帰力が与えられ
    るとともに、前記連結されている先部どうしが前記ヒン
    ジ連結部を支点として互いに接近するように変形して、
    それぞれの先部が前記支持面に形成された 微細な凹凸部
    を摺動することを特徴とする操作装置。
  3. 【請求項3】 前記操作電子部品を押圧動作させる突起
    設けられ、それぞれの前記押し釦では前記突起が押し
    釦の中心から縦方向の一方へ偏った位置に形成され、前
    記弾性腕は、前記押し釦の中心から縦方向の他方へ偏っ
    た位置から延びている請求項1または2記載の操作装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の押し釦には、前記弾性腕が1
    つのみ設けられ、この弾性腕が前記第1の弾性腕よりも
    太く形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載
    の操作装置。
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