JP3512875B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents
X線コンピュータ断層撮影装置Info
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- A61B6/00—Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
- A61B6/02—Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
- A61B6/027—Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
撮影装置(以下、CTと略称する)に係り、特にスキャ
ン動作を連続的に実行可能なCTに関する。
像再構成、画像表示の3つの処理が時系列的に行なわれ
る。X線管の回転、またはX線管と検出器アレイの一体
的な回転により収集された多方向の投影データはディジ
タル化され、キャリブレーション等の前処理を受けた
後、生データとして磁気ディスク等の大容量記憶装置に
一旦格納される。
が読出され、メモリを介して再構成部に送り込まれる。
再構成部で再構成された断層画像データは、磁気ディス
クに格納されると共に、表示用メモリを介してビデオ信
号としてCRTモニタに転送され表示される。
続スキャンが可能になった。この連続スキャンにより、
同一又は複数のスライスに関する複数の多方向の投影デ
ータが時系列的に収集できるようになった。これらの多
方向の投影データは、上述したように磁気ディスクを介
して任意のタイミングで再構成部に読出され、再構成に
供されていた。この再構成処理に要する時間はスキャン
時間より長く、しかも磁気ディスクは格納及びアクセス
時間が長い。したがって、連続スキャンを実行しなが
ら、リアルタイムで断層画像をシネ映像のように連続的
に表示させることはできなかった。
化の域に達しようとしている。これにより、連続スキャ
ンを実行しながら、X線テレビシステムのように、リア
ルタイムで断層画像をシネ映像のように連続的に表示さ
せることが可能になる。しかし、このリアルタイムX線
CTを実際に臨床現場で活用する場合、次のような様々
な問題が発生する。血管造影診断の場合、関心部位に造
影剤が流入するタイミングが図れないので、実際の流入
より十分前からスキャンの開始しておく必要がある。
合、関心部位に造影剤が流入して投影データを収集すべ
きタイミングを図り易い又は自動的にタイミング設定で
きるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することであ
る。
タ断層撮影装置は、移動可能な天板上に載置された被検
体の関心部位に関する投影データを収集する本スキャン
に先立って、前記本スキャンより低線量のX線で投影デ
ータを収集する造影剤の流入タイミングを図るためのプ
リスキャンを実行するX線コンピュータ断層撮影装置に
おいて、前記プリスキャンにより収集した投影データか
ら、1枚の断層像の再構成に必要な多方向の投影データ
を収集するのに要する時間より短時間で断層像を順次再
構成する再構成手段と、前記断層像の一部分のCT値の
時間変化を示すグラフを順次生成する手段と、前記断層
像を前記グラフと共に表示する表示手段と、操作者によ
り操作されるスイッチと、前記スイッチが操作されたと
き、前記プリスキャンを終了させると共に、前記本スキ
ャンに移行させる制御手段とを具備する。 本発明のX
線コンピュータ断層撮影装置は、移動可能な天板上に載
置された被検体の関心部位に関する投影データを収集す
る本スキャンに先立って、前記本スキャンより低線量の
X線で投影データを収集する造影剤の流入タイミングを
図るためのプリスキャンを実行するX線コンピュータ断
層撮影装置において、前記プリスキャンにより収集した
投影データから、1枚の断層像の再構成に必要な多方向
の投影データを収集するのに要する時間より短時間で断
層像を順次再構成する再構成手段と、前記断層像の一部
分のCT値の時間変化を示すグラフを順次生成する手段
と、前記断層像を前記グラフと共に表示する表示手段
と、前記グラフに基づいて前記プリスキャンの終了を判
定する判定手段と、前記プリスキャンの終了が判定され
たとき、前記プリスキャンを終了させると共に、前記本
スキャンに移行させる制御手段とを具備する。
タイミングを図り易い又は自動的にタイミング設定でき
る。
る。図1には第1実施例に係るX線コンピュータ断層撮
影装置(以下「X線CT」と略す)の全体構成が示され
ている。X線管1と多チャンネル型X線検出器2は、撮
影領域内の被検体Pを挟んで対向した状態で、架台回転
機構3に回転可能に保持され、且つ回転駆動される。X
線制御部7からX線管1にX線を曝射するための電力
(管電圧、管電流)が供給される。データ収集制御部1
5の制御によりX線検出器2はX線検出可能な状態に設
定される。架台回転機構3の回転動作は架台回転制御部
4に制御される。寝台被検体Pを載置して撮影領域に挿
入する寝台5の移動動作は寝台制御部6により制御され
る。
投影データはデータ収集部8とメモリ11を順に介して
再構成装置13に供給される。再構成装置13は、リア
ルタイムで、つまり1枚の断層像の再構成に必要な多方
向の投影データを収集するのに要する時間より短時間で
多方向の投影データから断層像を再構成する。この断層
像は画像表示装置14に送られ、そこに表示される。
ム制御部10には、スキャン制御部9と再構成装置13
が接続される。スキャン制御部9はスキャン動作のため
の架台回転制御部4、寝台制御部6、X線制御部7およ
びデータ収集制御部15を制御する。スキャン制御部9
にはONとOFFを選択的に入力するための入力手段と
してのボタンスイッチ12が接続される。
を説明する。図2はヘリカルスキャンにおけるX線管1
の螺旋軌道を示している。太線はボタンスイッチ12が
ON状態を示し、本実施例ではON状態のときのみX線
曝射及びデータ収集がなされ、断層像I1 〜I5 が再構
成される。ここでは、1枚の断層像の再構成に必要な多
方向の投影データは、X線管1が被検体Pの周囲を1回
転する間に得られるものとする。
る。ここで注目すべきことは、架台が連続回転し寝台5
が連続移動することによってヘリカル動作が行われてい
ても、ボタンスイッチ12がOFF状態のときはX線曝
射が行われず、したがって投影データも収集されないこ
とであり、ヘリカル動作が継続中にボタンスイッチ12
がオペレータに押されてON状態の期間だけ、X線曝射
が行われ、投影データが収集されることである。ただ
し、ON状態の継続期間に関わらず、ボタンスイッチ1
2がワンプッシュされたときにも、少なくとも1枚の断
層像を再構成できるように、X線管1が被検体Pの周囲
を1回転する間はX線曝射が継続されることが好まし
い。このようにデータ収集が行われていないときでもヘ
リカル動作は継続しているので、ボタン操作の直後から
データ収集を行うことができる。
の投影データの収集完了時点から再構成時間を経過して
断層像I1 〜I5 が順次再構成され、画像表示装置14
に順次表示される。
所定範囲を往復動作してヘリカル動作が順逆反転しなが
ら継続されることが好ましく、この場合、往復動作の間
に関心部位が撮影領域に到達したときだけボタンスイッ
チ12をON状態に設定して、当該部位の断層像を繰り
返し観察できる。
のみX線曝射させて投影データを収集し断層像をリアル
タイムで再構成して観察することができるので、所望の
関心部位の断層像を取り損なうことがなく、被曝量が軽
減されると共に、X線管の熱容量の制約からくる曝射時
間を有効に活用できる。なお上述の説明ではヘリカルス
キャンを例に説明したが、寝台5が停止した状態で架台
が連続回転することにより同じ位置の連続スキャンであ
ってもよいのは勿論である。
第2実施例に係るX線CTの全体構成を示す図であり、
図1と同じ部分には同符号を付して説明は省略する。本
実施例は、寝台5が停止した状態で架台が連続回転する
ことにより同じ位置の連続スキャンにおいて、X線曝
射、すなわちデータ収集のタイミングを呼吸同期又は心
電同期により制御することにより、特定の呼吸位相又は
心位相の投影データのみ収集してこれら位相の断層像を
再構成するものである。
る。心電計又は呼吸計22が計測した呼吸波形又は心電
波形は、同期監視制御部23に送られる。同期監視制御
部23は、呼吸波形又は心電波形から特定の呼吸位相又
は心位相を監視して、特定の呼吸位相又は心位相が現れ
たときに同期信号をスキャン制御部20に出力する。ス
キャン制御部20は、同期信号を受けたタイミングでX
線曝射を開始させる。このX線曝射は少なくとも1枚の
断層像を再構成できる例えばX線管1が被検体Pの周囲
を1回転する間継続される。本実施例でも第1実施例と
同様に、X線曝射されないときでも架台は連続回転を継
続していることが好ましい。
は、再構成装置13で断層像にリアルタイムで再構成さ
れる。断層像は画像表示装置14に表示される。したが
って特定の呼吸位相又は心位相の断層像のみが再構成さ
れ表示される。
は、以下の2種類が選択的に採用される。第1の方法
は、事前に、寝台5を停止させた状態で架台を連続回転
させながらX線を連続的に曝射させて、リアルタイムで
断層像を順次再構成して表示させる。この断層像を観察
しながら、所望の呼吸位相又は心位相の断層像が表示さ
れたときに、スキャン制御部20に接続されたボタンス
イッチ21を操作する。スキャン制御部20はボタンス
イッチ21が操作されたときに表示されている断層像の
再構成に使った投影データを収集したタイミングを、呼
吸波形又は心電波形と照らし合わせることによりオペレ
ータが所望する特定の呼吸位相又は心位相を認識し、こ
の呼吸位相又は心位相の情報を同期監視制御部23に伝
達する。
吸信号又は心電信号に対する所望のしきい値が設定され
る。同期監視制御部23は、図5(a),(b)に示す
ように、心電計又は呼吸計22が計測した心電信号又は
呼吸信号をしきい値Thと随時比較して、心電信号がし
きい値Thを越えたタイミングt、または呼吸信号がし
きい値Thを下回ったタイミングtで同期信号を出力す
る。
位相又は心位相の断層像のみリアルタイムで観察するこ
とができる。また、一定の呼吸位相又は心位相の期間だ
けX線が曝射されるので、被曝量が軽減されると共に、
X線管の熱容量の制約からくる曝射時間を有効に活用で
きる。
例は血管造影における関心部位でのデータ収集のタイミ
ングを支援するものである。図6は第3実施例に係るX
線CTの全体構成を示す図であり、図1と同じ部分には
同符号を付して説明は省略する。システム制御部31に
はプリスキャン位置、プリスキャン条件、本スキャン位
置、本スキャン条件、プリスキャン終了から本スキャン
開始までのディレイ時間の各情報を入力するための操作
パネル32と、プリスキャン終了のタイミングを入力す
るためのボタンスイッチ33が接続される。本スキャン
とは関心部位(ここでは頭部とする)のスキャンのこと
をいい、プリスキャンとは関心部位より血流が上流側の
部位(ここでは頸部とする)のスキャンのことをいう。
ディレイ時間は、頸部から頭部に血流が到達する時間に
設定される。
像メモリ34に送られる。この断層像は画像メモリ34
から加算器39に送られる。またROI設定部35で設
定されたROI(頸動脈)内の全画素のCT値が画像メ
モリ34からROI内CT値計算部36に送られる。R
OI内CT値計算部36は、これらCT値を加算し、こ
の加算結果をグラフ生成部37に供給する。グラフ生成
部37は、縦軸をレベルとし横軸を時間して、ROI内
CT値計算部36からの加算値を順次プロットすること
により濃度変化のグラフを生成する。このグラフは画像
メモリ38を介して加算器39に送られる。加算器39
は断層像とグラフを1画面に合成して画像表示装置14
に供給する。
ク図である。プリスキャンを制御するプリスキャン制御
部40には操作パネル32からプリスキャン位置とプリ
スキャン条件(mAs 、スキャン時間)が供給される。ま
たプリスキャン制御部40にはボタンスイッチ33から
トリガ信号が供給される。プリスキャン制御部40はト
リガ信号を受けて本スキャン制御部42に本スキャン開
始信号を出力する。本スキャン制御部42には、操作パ
ネル32から本スキャン位置(開始位置、終了位置)と
プリスキャン条件とディレイ時間とが供給される。統合
制御部41はプリスキャン制御部40と本スキャン制御
部42の出力を受けてスキャンに関わる各部4,7,
6,15を制御する。
ャートである。図9はプリスキャンと本スキャンを示す
図であり、図10はプリスキャンにおいて頸動脈に造影
剤が流入する前後の断層像を示す図であり、図11はプ
リスキャンにおいて生成される濃度変化を示すグラフで
ある。まず腕静脈から造影剤が注入された後に、プリス
キャンが開始される。つまり、被検体Pの頸部が撮影領
域に一致する位置で寝台5が停止した状態で、架台が連
続回転し、且つデータ収集が繰り返される。これにより
頸部の断層像がリアルタイムで再構成されグラフと共に
表示される。オペレータは断層像で頸動脈の濃度を目視
し、またグラフで濃度変化を観察しながら、頸動脈に造
影剤が流入するタイミングを待機する。頸動脈に造影剤
が流入するタイミングで、ボタンスイッチ33を操作す
る。これによりトリガ信号がプリスキャン制御部40に
出力され、プリスキャンが終了する。このときプリスキ
ャン制御部40から本スキャン制御部42に本スキャン
開始信号が出力される。本スキャン制御部42は、本ス
キャン開始信号を受けると、頭部の本スキャン開始位置
とプリスキャン位置との距離dだけ寝台5を移動させ
て、撮影領域に頭部の本スキャン開始位置を一致させ
る。この状態で、プリスキャンが終了してから、頸部か
ら頭部に血流が到達する時間に設定されたディレイ時間
tが経過するまで待機する。ただし架台はプリスキャン
開始から継続して回転した状態に維持される。
部に血流が到達する時間に設定されたディレイ時間tが
経過したタイミングで本スキャンが開始される。つま
り、寝台5が一定の速度で移動しながら、X線が曝射さ
れデータ収集が行われる。これにより頭部の断層像がリ
アルタイムで順次再構成され、表示される。
人差が少なく、また血流が腕から頭部に到達する時間よ
りも短時間で誤差が発生しにくいので、頭部に造影剤が
流入した最適なタイミングで本スキャンを開始すること
ができる。また、頸部はサイズも小さく頭部に近いこと
から、低線量のスキャンで十分造影剤の流入を断層像か
ら確認でき、被曝の問題も軽減される。また、ROI内
の濃度変化がグラフで表示されるので、より正確に造影
剤の流入を確認できる。
例は、プリスキャン終了のタイミングの判定を自動化し
た第3実施例の発展例である。図12は第4実施例に係
るX線CTの全体構成を示す図であり、図6と同じ部分
には同符号を付して説明は省略する。
判定部50に送られる。判定部50では、次の3種類の
判別方法のいずれかでプリスキャン終了のタイミング、
つまり頸部に造影剤が流入したタイミングを判定してト
リガ信号をシステム制御部31のプリスキャン制御部に
出力する。
ている。つまり、濃度値(CT加算値)が所定のしきい
値に達した時をプリスキャン終了のタイミングとして判
定する。図13(b)には第2の判定方法が示されてい
る。つまり、グラフの接線の傾斜をモニタし、この傾斜
角度が所定の角度に達した時をプリスキャン終了のタイ
ミングとして判定する。造影剤の流入に応じて、接線の
傾斜角度は緩やかになる。図13(c)には第3の判定
方法が示されている。つまり、グラフがピーク(極大
値)に達した時をプリスキャン終了のタイミングとして
判定する。
ン終了のタイミングの判定を自動化することができる。
次に第5実施例について説明する。本実施例も第4実施
例と同様に、プリスキャン終了のタイミングの判定を自
動化した第3実施例の発展例である。図14は第5実施
例に係るX線CTの全体構成を示す図であり、図6と同
じ部分には同符号を付して説明は省略する。図15は差
分処理部52からの出力値(濃度値)の時間経過に伴う
変化を示す図である。
メモリ51を介して差分処理部52に送られる。差分処
理部52には事前に造影剤流入前の断層像(マスク像)
が保持されている。差分処理部52は断層像からマスク
像を減算し、減算画像の全画素値を加算する。この加算
結果は、しきい値処理部53で所定のしきい値と比較さ
れる。しきい値処理部53は、加算結果がしきい値に達
した時をプリスキャン終了のタイミングとして判定し
て、トリガ信号をシステム制御部31のプリスキャン制
御部に出力する。
ン終了のタイミングの判定を自動化することができる。
次に第6実施例について説明する。本実施例は第4実施
例及び第5実施例の発展例であり、プリスキャンにおけ
る造影剤流入タイミング判定の方法のみ第4実施例及び
第5実施例と相違し、他は同様である。
においても断層像を再構成していたのに対して、本実施
例ではプリスキャンにおいては断層像を再構成しない。
プリスキャンでは、図16に示すように、X線管が所定
の角度位置、例えば0°位置のときのみにX線***を繰
り返す。図17(a)は造影剤流入前に検出したマスク
データとしての投影データプロフィールであり、図17
(b)は造影剤流入後に検出した投影データプロフィー
ルである。投影データプロフィールとは、各チャンネル
の投影データをチャンネル軸に沿って分布したものであ
る。
ィールが順次測定され、マスクデータとしての投影デー
タプロフィールを減算され、差分面積が順次計測され
る。この差分面積の経時的変化を図17(c)に示す。
順次計測された差分面積は、所定のしきい値と比較さ
れ、このしきい値に達した時t1 をプリスキャン終了
(造影剤流入)のタイミングとして判定する。
施例と同様の効果が得られると共に、第4実施例及び第
5実施例の場合に比べてプリスキャンでの被曝量が軽減
するという効果がある。勿論、順次計測した投影データ
プロフィールを順次表示して、プリスキャン終了のタイ
ミングはオペレータの判断に委ねるようにしてもよい。
射は熱を伴い、X線管の熱容量はX線曝射時間と共に増
加する。この熱容量が限界熱容量に達する直前に、X線
曝射を停止させてX線管の破損を防止する必要がある。
本実施例は熱容量が限界熱容量に達するまでの残り時間
の管理、いわゆるOLP管理(オーバ・ロード・プロテ
クション管理)に関し、残り時間の計算に必要なデータ
を入手してから実際に表示してオペレータに告知するま
での時間差を考慮してリアルタイムで残り時間を出力す
るものである。
ある。操作パネル32から初期設定の管電圧、管電流等
の熱容量計算に必要なデータ(残り時間の計算に必要な
データと同じ)がOLP計算/判定部60に供給され
る。また、OLP計算/判定部60には、X線制御部7
からX線管1に供給した実際の管電圧、管電流等の熱容
量計算に必要な現在のデータが所定の単位時間毎に逐次
供給される。本実施例では、この単位時間を、熱容量計
算に必要な現在のデータを入手してから熱容量及び残り
時間を計算して実際に表示されるまでに要する時間に設
定する。つまり、可能な限り短時間で残り時間が繰り返
し計算され、リアルタイムで表示される。
をT2 、限界熱容量をH、現在の熱容量をH1 、単位時
間T2 に加えられるべき熱容量をH2 、現在の管電圧を
K、現在の管電流をA、熱容量変換定数をRとした場
合、 TR =(H−H1 −H2 )/(K×A×R) で求められる。
き熱容量をH−H1 から減算して残り時間を計算してい
るので、表示された時点での実際の残り時間になる。図
20のTR1はある時刻に表示される残り時間であり、T
R2はある時刻から単位時間経過した時刻に表示される残
り時間であり、このように単位時間毎に繰り返して残り
時間が表示され、しかもこの残り時間は表示された時点
での計算処理に要する時間差を考慮してある。
ると、OLP計算/判定部60から残り時間情報が表示
制御/ランプ音制御部61に出力され、表示制御/ラン
プ音制御部61の制御により出力手段62から出力され
る。出力手段62には、モニタ、ランプ、ブザーが含ま
れ、残り時間が少なくなると、図19(a)に示すよう
にモニタに残り時間が表示され、ランプが点灯し、ブザ
ーから鳴音が出力され、オペレータに警告を与える。な
お、図19(b)に示すように、残り時間の量に応じ
て、continue,stop,change等の各種メッセージを表示す
ることは、好ましい。changeとは管電流や管電圧等の曝
射条件を変更してX線量を低減することを促すメッセー
ジである。スキャン途中で、管電流や管電圧等の曝射条
件を変更し場合、図21に示したように熱容量増加傾向
が抑制され、結果的に残り時間が変更前より延長され
る。
あるので画質の悪い断層像でもよくしたがって比較的低
線量でX線曝射が行われ、位置合わせが完了した後に比
較的高線量でX線曝射して画質の良好な断層像を得るよ
うにすることがあるが、この場合図22に示すように、
位置合わせの段階で現在のX線曝射条件(比較的低線
量)を継続した場合の残り時間T1 と、現時点でX線曝
射条件を比較的高線量に変更した場合の残り時間T1 と
の両方を計算してモニタに同時表示することが好まし
い。
は第7実施例に係るX線CTの全体構成を示す図であ
り、図1と同じ部分には同符号を付して説明は省略す
る。本実施例では、角錐状のコーンビームX線を放射す
るコーンビームX線管72と複数のX線検出素子がコー
ンビームX線の到着範囲に応じて2次元状に配列された
2次元アレイ型X線検出器73が採用される。
換スイッチ70からは、スキャノモードとスキャンモー
ドが選択的に指定される。図24は本実施例の動作を示
すタイムチャートである。スキャン位置を確認するため
に当初はスキャノモードが選択される。このスキャノモ
ードのもとでも、X線管72は、スキャン動作と同様に
被検体Pの周囲を回転される。ただし、X線曝射はX線
管72が所定の角度位置のときのみ、ここでは0°位置
のときのみ間欠的に繰り返される。各X線検出素子で検
出された投影データは個別に輝度信号に変換されて、X
線間接撮影のX線像と同様のスキャノグラムとして画像
表示装置14に表示される。
スキャンタイミング(造影撮影の場合)を判断してオペ
レータはモード切換スイッチ70を操作してスキャノモ
ードからスキャンモードに切換える。この切換え直後か
ら、X線は連続的に曝射され、スキャン動作が開始され
る。これはX線管72はスキャノモードのときから連続
回転しているためである。なお、本発明は上述した各実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
入するタイミングを図り易い又は自動的にタイミング設
定できる。
す図。
図。
図。
判定する原理を示す図。
判定する原理を示す図。
図。
ルの変化を示す図。
の変化を示す図。
図。
架台回転制御部、5…寝台、6…寝台制御部、7…X線
制御部、8…データ収集部、9…スキャン制御部、10
…システム制御部、11…メモリ、12…ボタンスイッ
チ、13…再構成装置、14…画像表示装置、15…デ
ータ収集制御部。
Claims (6)
- 【請求項1】 移動可能な天板上に載置された被検体の
関心部位に関する投影データを収集する本スキャンに先
立って、前記本スキャンより低線量のX線で投影データ
を収集する造影剤の流入タイミングを図るためのプリス
キャンを実行するX線コンピュータ断層撮影装置におい
て、 前記プリスキャンにより収集した多方向の投影データか
ら、1枚の断層像の再構成に必要な多方向の投影データ
を収集するのに要する時間より短時間で断層像を順次再
構成する再構成手段と、 前記断層像の一部分のCT値の時間変化を示すグラフを
順次生成する手段と、 前記断層像を前記グラフと共に表示する表示手段と、 操作者により操作されるスイッチと、 前記スイッチが操作されたとき、前記プリスキャンを終
了させると共に、前記本スキャンに移行させる制御手段
とを具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮
影装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記プリスキャンが終
了してから所定時間経過した後に前記本スキャンを開始
させることを特徴とする請求項1記載のX線コンピュー
タ断層撮影装置。 - 【請求項3】 移動可能な天板上に載置された被検体の
関心部位に関する投影データを収集する本スキャンに先
立って、前記本スキャンより低線量のX線で投影データ
を収集する造影剤の流入タイミングを図るためのプリス
キャンを実行するX線コンピュータ断層撮影装置におい
て、前記プリスキャンにより収集した多方向の投影デー
タから、1枚の断層像の再構成に必要な多方向の投影デ
ータを収集するのに要する時間より短時間で断層像を順
次再構成する再構成手段と、 前記断層像の一部分のCT値の時間変化を示すグラフを
順次生成する手段と、 前記断層像を前記グラフと共に表示する表示手段と、 前記グラフに基づいて前記プリスキャンの終了を判定す
る判定手段と、 前記プリスキャンの終了が判定されたとき、前記プリス
キャンを終了させると共に、前記本スキャンに移行させ
る制御手段とを具備することを特徴とするX線コンピュ
ータ断層撮影装置。 - 【請求項4】 前記判定手段は、前記CT値が所定のし
きい値に達したときに前記プリスキャンの終了を判定す
ることを特徴とする請求項3記載のX線コンピュータ断
層撮影装置。 - 【請求項5】 前記判定手段は、前記CT値がピーク値
に達したときに前記プリスキャンの終了を判定すること
を特徴とする請求項3記載のX線コンピュータ断層撮影
装置。 - 【請求項6】 前記判定手段は、前記グラフの接線の傾
斜角度が所定の角度に達したときに前記プリスキャンの
終了を判定することを特徴とする請求項3記載のX線コ
ンピュータ断層撮影装置。
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-
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