JP3509521B2 - スピニングリールのドラグ機構 - Google Patents

スピニングリールのドラグ機構

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JP3509521B2
JP3509521B2 JP00188098A JP188098A JP3509521B2 JP 3509521 B2 JP3509521 B2 JP 3509521B2 JP 00188098 A JP00188098 A JP 00188098A JP 188098 A JP188098 A JP 188098A JP 3509521 B2 JP3509521 B2 JP 3509521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラグ機構、特
に、スピニングリールのスプールとスプール軸との間に
装着されスプールにドラグ力を作用させるためのスピニ
ングリールのドラグ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピニングリールのスプールに
は、スプールにドラグ力を作用させるためのドラグ機構
が装着されている。ドラグ機構を装着することで、仕掛
けに魚がかかったときに負荷が急激に上昇しても釣り糸
が切れにくくなる。ドラグ機構は、スプール軸とスプー
ル軸に回転自在に支持されたスプールとの間に設けら
れ、スプール軸に螺合しドラグ力を調整するためのつま
み部と、つまみ部とスプールとの間でスプール軸に回転
不能に設けられた摩擦板とを備えている。つまみ部は、
摩擦板に接触可能に配置されており、摩擦板は、通常、
スプールの前部に形成された円形凹部に装着されてい
る。
【0003】この種のドラグ機構では、つまみ部を回し
て摩擦板をスプールに押圧することでスプールにドラグ
力を作用させる。この押圧力を調整することでドラグ力
を調整できる。このつまみ部に、回転時にクリック音を
発音する発音機構を設けたものが知られている。発音機
構を設けることにより、ドラグ操作時の操作フィーリン
グを向上させることができる。このつまみ部は、スプー
ル軸に回転不能に装着された第1部材と、前記第1部材
に対向しかつ第1部材と相対回動自在に設けられスプー
ル軸に螺合する第2部材と、第1部材と第2部材との間
に配置され両部材の相対回動により発音する発音機構と
を有している。このつまみ部の第2部材を回すと第2部
材がスプール軸に対して進退し、かつ第1部材と相対回
動して発音機構が発音する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、摩擦板を有す
るドラグ機構では、摩擦板が水濡れすると、摩擦力が変
動しつまみ部を同じ位置にしてもドラグ力が変化する。
そこで、摩擦板の前方でつまみ部とスプールの円形凹部
との間にシール部材を装着し、つまみ部の外周側から水
が摩擦板に侵入しないようにしたものが従来知られてい
る。しかし、前記従来の発音機構を有するドラグ機構で
は、つまみ部が2つの部材と発音機構とで構成されるた
め、つまみ部の2つの部材間に隙間が生じる。したがっ
て、つまみ部とスプールとの間にシール部材を装着して
も、この隙間からつまみ部の内部に水が侵入すると、侵
入した水がつまみ部の中心部を貫通するスプール軸に沿
って摩擦板側に侵入するおそれがある。
【0005】本発明の課題は、摩擦板への液体の侵入を
抑え、ドラグ力を変動しにくくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールのドラグ機構は、スピニングリールのスプールと
スプール軸との間に装着され前記スプールにドラグ力を
作用させるための機構であって、つまみ部と、第1摩擦
板と、第1シール部と、第2シール部とを備えている。
つまみ部は、円筒部と円筒部より大径のリング状の鍔部
とを有しスプール軸に回転不能かつ軸方向移動自在に設
けられた第1部材と、第1部材のスプール軸方向前方に
並べて配置されたつまみ本体及びつまみ本体の外周部に
先端が固定され第1部材を内部に相対回動自在に収納す
る有底筒状のカバー部材を有し第1部材に対向しかつ第
1部材と相対回動自在に設けられスプール軸に螺合する
第2部材と、第1部材と第2部材との間に配置され両部
材の相対回動により発音する発音機構とを有し、ドラグ
力を手で調整するためのものである。第1摩擦板は、つ
まみ部とスプールとの間に配置されスプール軸に回転不
能に装着された板である。第1シール部は第1摩擦板の
前方においてスプールと第1部材の円筒部とに接触可能
に装着され両者の間から液体が内部に流入するのを防止
するためのシール部である。第2シール部は、カバー部
材の筒部の先端部とつまみ本体との間に装着され両者の
隙間から内部に液体が流入するのを防止するための第1
シール部材と、第1部材の鍔部の後端部とカバー部材の
底部との間に装着され両者の隙間から内部に液体が流入
するのを防止するための第2シール部材とを有し、第1
部材と第2部材との間から内部に液体が流入するのを防
止するためのシール部である。
【0007】このドラグ機構では、スプール軸に螺合し
たつまみ部の第2部材を回すとスプール軸に対してつま
み部が進退し、第1摩擦板をスプール側に押圧する力が
変動しドラグ力を調整できる。このとき、第1部材と第
2部材とが相対回動し、発音機構が発音する。また、つ
まみ部がたとえば水濡れしても、第1及び第2シール部
によりつまみ部の外周側とスプールとの間及び第1部材
と第2部材との間の隙間から内部への液体の侵入がそれ
ぞれ防止されるので、つまみ部から第1摩擦板への液体
の侵入を抑えることができる。このため、つまみ部が同
じドラグ設定位置にあればドラグ力が変動しにくい。
た、カバー部材とつまみ本体及び第1部材との間の隙間
が第1及び第2シール部材によりそれぞれシールされる
ので、カバー部材で第1部材をカバーしても、つまみ本
体と第1部材との間から液体が内部に侵入しなくなる。
【0008】発明2に係るスピニングリールのドラグ機
構は、発明1に記載の機構において、スプールに回転不
能に装着され第1摩擦板に対向して配置された第2摩擦
板をさらに備える。この場合には、複数枚の摩擦板によ
りドラグ力を発生するので、ドラグ力を細かく調整でき
る。発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発
1又は2に記載の機構において、第1シール部材はO
リングであり、第2シール部材は、座金状のシールリン
グである。
【0009】発明4に係るスピニングリールのドラグ機
構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、
第1シール部は、カバー部材に当接して内周側への液体
の侵入を防止する突起部を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を回転自
在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4
とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回
転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周
面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自
在に配置されている。
【0011】リール本体2は、リールボディ2aと、リ
ールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bと
を有している。リールボディ2aは、内部に空間を有し
ており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転
に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4
を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシ
レーティング機構6とが設けられている。
【0012】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11
と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されて
おり、その前部12aはロータ3の中心部を貫通してお
り、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニ
オンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転
自在に支持されている。
【0013】オシレーティング機構6は、スプール4の
中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸
15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動
させるための機構である。オシレーティング機構6は、
スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、
螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、
螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有してい
る。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能
に固定されている。中間ギア23は、ピニオンギア12
に噛み合っている。
【0014】ロータ3は、図2に示すように、円筒部3
0と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第
1及び第2ロータアーム31,32とを有している。円
筒部30と両ロータアーム31,32とは、たとえばア
ルミニウム合金製であり一体成形されている。円筒部3
0の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中
央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33a
の中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピ
ニオンギアの前部12a及びスプール軸15が貫通して
いる。
【0015】前壁33の前部にナット13が配置されて
おり、ナット13の内部にスプール軸15を回転自在に
支持する軸受35が配置されている。第1ロータアーム
31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延び
ており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に
広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外
周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着さ
れている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸
をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着
されている。
【0016】第2ロータアーム32は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアー
ム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて
2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔て
た2カ所で接続されている。第2ロータアーム32の先
端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装
着されている。
【0017】ラインローラ41と第2ベール支持部材4
2との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール4
3が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持
部材40,42、ラインローラ41及びベール43によ
り釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構
成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
【0018】第1ベール支持部材40の外周側にはカバ
ー45が装着されており、カバー45の内部にはベール
アーム44を糸開放姿勢から糸案内姿勢にロータ3の回
転に連動して復帰させるとともに、両姿勢でその状態を
保持するベール反転機構46が配置されている。ロータ
3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除
するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防
止機構50は、図1に示すように、内輪が遊転するロー
ラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ
51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許
可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0019】スプール4は、図2に示すように、ロータ
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機
構60を介して装着されている。スプール4は、外周に
釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの
後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部
4aの前端に固定されたフランジ板4cとを有してい
る。糸巻き胴部4aは、円筒状の部材であり、外周面は
スプール軸15と平行な周面で構成されている。糸巻き
胴部4aは、2つの軸受56,57によりスプール軸1
5に回転自在に装着されている。フランジ板4cは、糸
巻き胴部4aの内周面にネジ止めされたスプールリング
カラー55により糸巻き胴部4aに固定されている。
【0020】ドラグ機構60は、スプール4とスプール
軸15との間に装着されスプール4にドラグ力を作用さ
せるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を
手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によ
りスプール4側に押圧される複数枚のディスクからなる
摩擦部62とを有している。つまみ部61は、スプール
軸15に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられた第1
部材63と、第1部材63の軸方向前方に配置されスプ
ール軸15に螺合する第2部材64と、第1部材63と
第2部材64との間に装着された発音機構65とを有し
ている。
【0021】第1部材63は、図3及び図5に示すよう
に、円筒部63aと円筒部63aより大径のリング状の
鍔部63bとを有する鍔付き円筒状の部材である。鍔部
63bの前端面には周方向に多数の半球状の音出し穴7
5が並べて形成されている。円筒部63aの内周部に
は、スプール軸15に回転不能に係止する小判形状の係
止孔66が形成されている。第1部材63の円筒部63
aの後端面が摩擦部62に当接する。第1部材63の円
筒部63aとスプールリングカラー55の内周面との間
には外部から摩擦部62側への水の侵入を防止するため
のシール板71が装着されている。シール板71は、た
とえば、ステンレス製のリング部材71aの周囲にNB
R製の皿状の弾性部材71bをアウトサート成形して得
られたシール部材である。シール板71は、スナップリ
ング79により図5左方に付勢されている。シール板7
1の図5左側面には、リング状の突起部71cが形成さ
れている。この突起部71cは、後述するカバー部材6
8に当接して内周側への液体の侵入を防止している。
【0022】第2部材64は、第1部材63と対向しか
つ第1部材63と相対回動自在に設られている。第2
部材64は、第1部材63のスプール軸15方向前方に
並べて配置されたつまみ本体67と、つまみ本体67の
外周部に先端が固定され第1部材63を内部に相対回動
自在に収納するカバー部材68とを有している。つまみ
本体67は円盤状の部材であり、前面に前方に突出した
略台形状のつまみ67aが形成されている。また、図2
に示すように、音出し穴75に対向する位置には、発音
機構65を収納する凹部67bが2カ所軸方向に沿って
形成されている。つまみ本体67の内部には、スプール
軸15の先端に螺合するナット69が回転不能かつ軸方
向移動自在に装着されている。また、第2部材64とナ
ット69との間においてスプール軸15の外周にはコイ
ルばね70が圧縮状態で配置されている。
【0023】カバー部材68は、図3に示すように、筒
部68aとリング状の底部68bとを有する有底筒状の
部材であり、その底部68bを第1部材63の円筒部6
3aが貫通している。また、底部68bにシール板71
の突起部71cが当接している。カバー部材68の筒部
68aは、つまみ本体67の外周面にネジ止めされてい
る。
【0024】カバー部材68の底部68bと第1部材6
3の鍔部63bの後端面との間には、ワッシャ状のシー
ルリング72が装着されている。また、カバー部材68
の筒部68aの先端部とつまみ本体67との間にはOリ
ング73が装着されている。これらのシールリング72
及びOリング73は、いずれもNBR製の弾性部材であ
り、第1部材63と第2部材64のつまみ本体67との
隙間から内部に水が侵入するのを防止するために設けら
れている。この隙間から水が侵入すると、たとえシール
板71を設けても、第1部材63とスプール軸15との
隙間を通って摩擦部62まで水が侵入し、摩擦部62が
濡れてドラグ力が変動することがある。
【0025】発音機構65は、図4及び図5に示すよう
に、第1部材63の円筒部63aに形成された音出し穴
75と、つまみ本体67に形成された凹部67bに進退
自在に収納された音出しピン76と、音出しピン76を
音出し穴75側に付勢するコイルばねからなる音出しば
ね77とを有している。音出しピン76は、先端が半球
状で音出し穴75に当接する当接部76aと、大径のば
ね受け部76bと、ばね受け部76bより小径の軸部7
6cとを有している。ここで、当接部76aの外径D1
とばね受け部76bの外径D2と軸部76cの外径D3
との間の大小関係は、D1<D3<D2である。また、
外径D1は、たとえば1.2mmであり、外径D2は3
mmである。外径D1は、外径D2の20%から50%
の範囲にあるのが望ましい。このように、当接部76a
の外径を小さくすることで、音出し穴75の間隔を狭め
数を多くすることができ、細かなピッチで発音できると
ともにドラグ力を細かなピッチで調整できる。しかも音
出しピン76自体の質量は、ばね受け部76bと当接部
76aとの径が同一の場合に比べてそれほど小さくなら
ない。このため、慣性も維持され歯切れのよい軽快なク
リック音が発生する。しかも、音出しばね77の線径を
小さくする必要がないので、ばね力を高く維持でき、さ
らに歯切れがよくなる。
【0026】摩擦部62は、図2に示すように、第1部
材63に接触する第1ディスク81と、第1ディスク8
1にフェルト部材を挟んで接触する第2ディスク82
と、第2ディスク82とフェルト部材を挟んで接触する
ドラグ発音機構83とを有している。第1ディスク81
は内周部がスプール軸15に係止され、スプール軸15
とともに回転する。第2ディスク82は、外周部がスプ
ール4に係止され、スプール4とともに回転する。ドラ
グ発音機構83は、スプール軸15とスプール4との相
対回動時、つまりドラグ作動時に発音する。
【0027】〔リールの操作及び動作〕 釣りを行う前に魚の大きさや種類に合わせてドラグ力を
調整する。ドラグ力を調整するには、つまみ本体67を
回す。つまみ本体67をたとえば時計回りに回すとスプ
ール軸15に螺合するナット69によりコイルばね70
を介して第1部材63が摩擦部62側に押圧される。こ
れによりドラグ力が大きくなる。このとき、第1部材6
3と第2部材64との相対回転により音出しピン76が
音出し穴75への衝突を所定間隔で繰り返し歯切れがよ
い軽快なクリック音を発生する。
【0028】キャスティング時にはベールアーム44を
糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部
材40及び第2ベール支持部材42は、揺動する。この
状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけな
がら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛
けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンド
ル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5に
よりロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44
がベール反転機構46により糸巻取位置に復帰し釣り糸
がスプール4に巻き付けられる。
【0029】釣りを行っているときに、波などがリール
にかかってリールが濡れることがある。この場合にも、
シール板71やシールリング72やOリング73がドラ
グ機構60に装着されているので、摩擦部62に水が侵
入しにくい。このため、一度ドラグ力を調整すれば、水
濡れによりドラグ力が変動することが少ない。 〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、第1部材63と第2部材64
とが軸方向に対向して配置されていたが、径方向に対向
して配置されていてもよい。この場合には、発音機構を
径方向に沿って配置してもよい。
【0030】(b)前記実施形態では、シールリングと
Oリングとにより第1部材と第2部材との隙間からの水
の侵入を防止したが、両部材の対向面に直接シール部材
を装着してもよい。この場合には、シール部材の数を低
減できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、つまみ部がたとえば水
濡れしても、第1及び第2シール部によりつまみ部の外
周側とスプールとの間及び第1部材と第2部材との間の
隙間から内部への液体の侵入がそれぞれ防止されるの
で、つまみ部から第1摩擦板への液体の侵入を抑えるこ
とができる。このため、つまみ部が同じドラグ設定位置
にあればドラグ力が変動しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの断面図。
【図2】そのスプール部分の断面拡大図。
【図3】ドラグ機構の分解斜視図。
【図4】発音機構の断面拡大図。
【図5】つまみ部の半截側面図。
【符号の説明】
4 スプール 15 スプール軸 60 ドラグ機構 61 つまみ部 62 摩擦部 63 第1部材 64 第2部材 65 発音機構 67 つまみ本体 68 カバー部材 71 シール板 72 シールリング 73 Oリング

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピニングリールのスプールとスプール軸
    との間に装着され前記スプールにドラグ力を作用させる
    ためのスピニングリールのドラグ機構であって、円筒部と前記円筒部より大径のリング状の鍔部とを有し
    前記スプール軸に回転不能かつ軸方向移動自在に設けら
    れた第1部材と、前記第1部材のスプール軸方向前方に
    並べて配置されたつまみ本体及び前記つまみ本体の外周
    部に先端が固定され前記第1部材を内部に相対回動自在
    に収納し前記円筒部が貫通する有底筒状のカバー部材を
    有し 前記第1部材に対向しかつ前記第1部材と相対回動
    自在に設けられ前記スプール軸に螺合する第2部材と、
    前記第1部材と第2部材との間に配置され前記両部材の
    相対回動により発音する発音機構とを有し、前記ドラグ
    力を手で調整するためのつまみ部と、 前記つまみ部と前記スプールとの間に配置され前記スプ
    ール軸に回転不能に装着された第1摩擦板と、 前記第1摩擦板の前方において前記スプールと前記第1
    部材の円筒部とに接触可能に装着され両者の間から液体
    が内部に流入するのを防止するための第1シール部と、前記カバー部材の筒部の先端部と前記つまみ本体との間
    に装着され両者の隙間から内部に液体が流入するのを防
    止するための第1シール部材と、前記第1部材の前記鍔
    部の後端部と前記カバー部材の底部との間に装着され両
    者の隙間から内部に液体が流入するのを防止するための
    第2シール部材とを有し、 前記第1部材と第2部材との
    間から内部に液体が流入するのを防止するための第2シ
    ール部と、 を備えたスピニングリールのドラグ機構。
  2. 【請求項2】前記スプールに回転不能に装着され前記第
    1摩擦板に対向して配置された第2摩擦板をさらに備え
    る、請求項1に記載のスピニングリールのドラグ機構。
  3. 【請求項3】前記第1シール部材はOリングであり、前
    記第2シール部材は、座金状のシールリングである、請
    求項1又は2に記載のスピニングリールのドラグ機構。
  4. 【請求項4】前記第1シール部は、前記カバー部材に当
    接して内周側への液体の侵入を防止する突起部を有す
    る、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリー
    ルのドラグ機構。
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