JP3981319B2 - スピニングリールのドラグ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラグ機構、特に、スピニングリールのスプールとスプール軸との間に装着されスプールにドラグ力を作用させるためのスピニングリールのドラグ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スピニングリールのフロントドラグ式のスプールには、スプールにドラグ力を作用させるためのドラグ機構が装着されている。ドラグ機構を装着することで、仕掛けに魚がかかったときに負荷が急激に上昇しても釣り糸が切れにくくなる。ドラグ機構は、スプール軸とスプール軸に回転自在に支持されたスプールとの間に設けられ、スプール軸に螺合しドラグ力を調整するためのつまみ部と、つまみ部とスプールとの間でスプール軸に回転不能に設けられた摩擦部とを備えている。つまみ部は、摩擦部に接触可能に配置されており、摩擦部は、通常、スプールの前部に形成された円形凹部に装着されている。
【0003】
この種のドラグ機構では、つまみ部を回して摩擦部をスプールに向けて押圧することでスプールにドラグ力を作用させる。この押圧力を調整することでドラグ力を調整できる。このつまみ部に、回転時にクリック音を発音する発音機構を設けたものが知られている。発音機構を設けることにより、ドラグ操作時の操作フィーリングを向上させることができる。このつまみ部は、スプール軸に回転不能に装着された第1部材と、前記第1部材と軸方向に並設されかつ第1部材と相対回動自在に設けられスプール軸に螺合する第2部材と、第1部材と第2部材との間に配置され両部材の相対回動により発音する発音機構とを有している。このつまみ部の第2部材を回すと第2部材がスプール軸に対して進退し、かつ第1部材と相対回動して発音機構が発音する。
【0004】
一般に、摩擦部を有するドラグ機構では、摩擦部が水濡れすると、摩擦力が変動しつまみ部を同じ位置にしてもドラグ力が変化する。そこで、摩擦部の前方でつまみ部とスプールの円形凹部との間にシール部材を装着し、つまみ部の外周側から水が摩擦板に浸入しないようにしたものが従来知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
前記従来の発音機構を有するドラグ機構では、つまみ部が並設された2つの部材と発音機構とで構成されるため、つまみ部の2つの部材間に隙間が生じる。したがって、つまみ部とスプールとの間にシール部材を装着しても、2つの部材間の隙間が残る。この隙間からつまみ部の内部に水が浸入すると、浸入した水がつまみ部の中心部を貫通するスプール軸に沿って摩擦部側に浸入するおそれがある。そこで、つまみ部の2つの部材の隙間も2つのシール部材でシールしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−196729号参照(4頁右欄、第2図参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
発音機構を有する前記従来の構成では、ドラグ機構の摩擦部の前方でつまみ部とスプールとの隙間をシールするシール部材と、つまみ部の並設された2つの部材の隙間をシールする2つのシール部材との合計3つのシール部材で摩擦部への水の浸入を防止している。このため、摩擦部を防水するためのシール構造が複雑なものになる。
【0008】
本発明の課題は、スピニングリールのドラグ機構において、摩擦部への液体の浸入防止を簡素なシール構造で行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのドラグ機構は、スピニングリールのスプールとスプール軸との間に装着されスプールにドラグ力を作用させるための機構であって、つまみ部と、摩擦部と、シール部材とを備えている。つまみ部は、鍔部を有しスプール軸に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられた第1部材と、第1部材に対向して第1部材と相対回動自在に設けられスプール軸に螺合するとともに、鍔部を覆うように第1部材に向けて筒状に突出する第2部材と、第2部材の内部に設けられ第1部材と第2部材とを軸方向移動不能かつ回転自在に連結する連結部材と、第1部材と第2部材との間に配置され両部材の相対回動により発音する発音機構とを有し、ドラグ力を手で調整するためものである。摩擦部は、つまみ部とスプールとの間に配置されつまみ部によりスプール側に押圧されるものである。シール部材は、摩擦部の前方においてスプールと第1部材との間に配置され、スプールと第1部材との隙間及び第1部材と第2部材との隙間を同時にシールする部材である。第1部材は外周面に環状溝を有している。シール部材は、環状溝に装着される弾性を有する合成樹脂製であり、環状溝に装着される環状の装着部と、装着部からスプールの内周面に向かって延びる第1シール部と、装着部から第2部材の突出部分に向かって延びる第2シール部とを有する。
【0010】
このドラグ機構では、スプール軸に螺合したつまみ部の第2部材を回すとスプール軸に対してつまみ部の少なくとも一部が進退し、第1摩擦板をスプール側に押圧する力が変動しドラグ力を調整できる。このとき、第1部材と第2部材とが相対回動し、発音機構が発音する。また、つまみ部がたとえば水濡れしても、シール部材によりつまみ部の外周側とスプールとの間の隙間及び第1部材と第2部材との間の隙間から内部への液体の浸入がそれぞれ防止されるので、つまみ部から摩擦部への液体の浸入を抑えることができる。ここでは、つまみ部の第2部材が第1部材の鍔部を覆うように第1部材に向けて突出しているので、たとえば、スプールと第1部材との間に配置されたシール部材をその突出部分にも接触させることにより、スプールと第1部材との隙間及び第1部材と第2部材との隙間を同時にシールすることができる。このため、摩擦部への液体の浸入防止を簡素なシール構造で行えるようになる。
【0011】
また、シール部材がバックアップのための金属製等の硬質の部材を有していないので、一般的なOリングのようにシール部材を拡径して第1部材の円筒部の外周面を滑らせて環状溝に容易に装着できる。このため、シール部材を固定するための、たとえばスナップリングなどの固定部材やそれを装着するための空間が不要になるとともに、軸方向のスペースもコンパクトになる。
【0012】
さらに、環状の装着部からスプールの内周面に向かって延びる第1シール部により、スプールと第1部材との間の隙間がシールされ、環状装着部から第2部材の鍔部を覆う突出部分に向かって延びる第2シール部により第1部材と第2部材との隙間がシールされる。
【0013】
発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発明に記載の機構において、第1シール部は、先細り断面のリップ部を有する。この場合には、スプールとの接触部分に先細り断面のリップ部が形成されているので、スプールとの接触面積が小さくなり、スプール軸に対して回転不能な第1部材とスプール軸に対して回転するスプールとが相対回転する際の回転抵抗の増加を抑えることができる。
【0014】
発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発明1又は2に記載の機構において、摩擦部は、スプール軸に回転不能に装着された第1摩擦板と、スプールに回転不能に装着され第1摩擦板に対向して配置された第2摩擦板とを有する。この場合には、複数枚の摩擦板によりドラグ力を発生するので、ドラグ力を細かく調整できる。
【0015】
発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発明1からのいずれかに記載の機構において、第2部材は、前面に操作部を有し、後端に鍔部を覆うように第1部材に向けて筒状に突出し後端面がシール部材に接触するカバー部を有し、スプール軸に回転自在に装着されたつまみ部本体と、つまみ本体に回転不能かつ軸方向移動自在に装着され、スプール軸に螺合するナット部と、ナット部と第1部材との間に配置されたばね部材とを有する。この場合には、つまみ本体の操作部を回すとナット部がつまみ本体とともに回転し、ばね部材が伸縮して第1部材が摩擦部を押圧する力が変化してドラグ力が変化する。このとき、カバー部の後端面がシール部材に接触しているので、カバー部と鍔部との隙間から液体が浸入しにくくなる。
【0016】
発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発明に記載の機構において、カバー部の内周面には係止部が形成され、連結部材は、係止部に係止され鍔部を抜け止めする弾性を有する線材を折り曲げて形成された部材である。
【0017】
発明に係るスピニングリールのドラグ機構は、発明に記載の機構において、係止部は、前面からカバー部の内周面を通って後端面の手前側まで周方向に間隔を隔てかつスプール軸方向に沿って形成された複数の係止溝であり、連結部材は、複数の係止溝に係止される複数の係合部と、係合部と一体形成され鍔部に後端側から接触する接触部とを有し、鍔部を抜け止めするためにカバー部の後端側から装着可能な部材である。この場合には、第2部材の後端側から第1部材の鍔部をカバー部内に収納し、この状態で後端側から連結部材をカバー部内を通るように圧縮しながらカバー部内に収納し、カバー部の内周面に形成された係止溝に連結部材の係合部を位置決めして圧縮状態を解除する。すると、係止溝は、カバー部の後端面より手前側までしか形成されていないので、後端面とのあいだで段差が生じ、その段差に係合部が係止されて連結部材は第2部材の後端側に移動できなくなる。また、この状態で第1部材の鍔部に接触部が接触して第1部材も後端側に移動できなくなる。このため、第1部品が抜け止めされる。この係止溝は、前面側から後端端面に向けて形成されているので、型成形時に型により形成することができる。ここでは、連結部材を係止するための構造を型成形により形成できるので、連結部材の係止構造を機械加工することなく実現でき、加工コストを低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔全体構成及びリール本体の構成〕
図1及び図2において、本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。なお、ハンドル1は、図1に示すリール本体2の左側と、図2に示すリール本体2の右側とのいずれにも装着可能である。
【0019】
リール本体2は、開口を有するリールボディ2aと、開口を塞ぐようにリールボディ2aに着脱自在に装着された蓋部材2bと、蓋部材2bから斜め上前方に延びる竿取付脚2cとを有している。リールボディ2aは、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0020】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたメインギア軸10とともに回転するメインギア11と、このメインギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0021】
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23は、図示しない減速機構を介してピニオンギア12に噛み合っている。このため、オシレーティング機構6の前後移動速度が遅くなり、釣り糸をスプール4に緻密に巻き付ける密巻を実現できる。
【0022】
〔ロータの構成〕
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム31,32とを有している。円筒部30と両ロータアーム31,32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
【0023】
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギアの前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット13が配置されている。
【0024】
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。
【0025】
第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔てた2カ所で接続されている。第2ロータアーム32の先端外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
【0026】
ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持部材40,42、ラインローラ41及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【0027】
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0028】
〔スプールの構成〕
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、図3に示すように、外周に釣り糸が巻かれる、たとえばアルミニウム合金製の糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部4aの前端に固定された、たとえばアルミニウム合金製の前フランジ部4cとを有している。糸巻き胴部4aは、円筒状の部材であり、外周面はスプール軸15と平行な周面で構成されている。糸巻き胴部4aは、釣り糸が巻き付けられる筒状部4dと、筒状部4dの内周面に設けられた支持部4eとを有し、支持部4eが回転自在かつ後方への移動を規制された状態でスプール軸15に装着されている。前フランジ部4cは、ワッシャ状のアルミニウム合金製のシート部材の外周縁を、たとえばカーリング加工により前方に折り曲げ加工して形成されたものである。前フランジ部4cは、たとえば4本のねじ90により糸巻き胴部4aの前面にネジ止め固定されるとともに、糸巻き胴部4aの前面にたとえば4本のねじ91にネジ止めされたスプールリングカラー55により糸巻き胴部4aに固定されている。
【0029】
スプールリングカラー55は、前フランジ部4cの折り曲げ部分に外周部が接触する先細りのテーパ部55aと、糸巻き胴部4aの筒状部4dの前側内周面に密着する内筒部55bと、テーパ部55aと内筒部55bとを連結する連結部55cとを有している。この連結部55cに2種のねじ90,91が等間隔に交互に配置されている。
【0030】
〔ドラグ機構の構成〕
ドラグ機構60は、図3及び図4に示すように、スプール4の糸繰り出し方向への回転を制動してスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によりにスプール4側に押圧されるたとえば4枚のドラグディスク62a〜62dを有する摩擦部62と、摩擦部62への液体の浸入を防止するためのシール部材63と、ドラグ作動時に発音する第1発音機構64とを備えている。
【0031】
つまみ部61は、図5〜図7に示すように、第1部材65と、第1部材65に対向して配置された第2部材66と、両部材65,66を相対回転自在かつ軸方向移動不能に連結する連結部材67と、両部材65,66の相対回転により発音する第2発音機構68とを有している。
【0032】
第1部材65は、リング状の鍔部65aと、鍔部65aより小径の円筒部65bとを有し、スプール軸15に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられている。鍔部65aの前端面には周方向に多数の半球状の音出し穴65cが並べて形成されている。円筒部65bの内周部には、スプール軸15に回転不能に係止する小判形状の係止孔65dが形成されている。円筒部65bの外周面には、シール部材63を装着するための環状溝65eが形成されている。この円筒部65bの後端面が摩擦部62のドラグディスク62aに当接する。
【0033】
第2部材66は、第1部材に対向して第1部材65と相対回動自在に設けられスプール軸15に螺合するとともに、鍔部65aを覆うように第1部材65に向けて筒状に突出する部材である。第2部材66は、つまみ本体70と、つまみ本体70に回転不能かつ軸方向移動自在に装着され、スプール軸15に螺合するナット部72と、ナット部72と第1部材65との間に配置されたばね部材73とを有している。
【0034】
つまみ本体70は、合成樹脂製のたとえばインジェクション成形された鍔付き円筒状の部材である。つまみ本体70は、前面に形成された操作部70aと、後端面側に開口する円形の凹部が形成されたカバー部70bと、操作部70a側からカバー部70bの内周面を通って後端面の手前側まで周方向に間隔を隔てかつスプール軸15方向に沿って形成されたたとえば4つの係止溝70cとを有している。
【0035】
操作部70aは、略台形状に直径に沿って形成されて突起である。カバー部70bは、鍔部65aを覆うように第1部材65に向けて筒状に突出し後端面がシール部材63に接触している。係止溝70cは、操作部70aから形成された丸穴によりカバー部70bの内周面に半円状に形成されかつカバー部70bの内周面の後端部より手前側まで形成されている。この係止溝70cの形成端70fに連結部材67が係止される。係止溝70cを形成するための丸穴はつまみ本体70の前面に貼られたシール70dにより隠されている。このように、シール70dを貼って丸孔を塞ぐことにより、型成形するために丸孔により係止溝70c形成しても、水などの異物がつまみ本体70の内部に入りにくくなる。
【0036】
つまみ本体70の中心部には、四角形のナット部72が回転不能かつ軸方向移動自在に装着されるナット装着部70eが形成されている。つまみ本体70の後面には、第2発音機構68を収納するための装着穴70gが形成されている。ナット部72は、スプール軸15の先端に形成された雄ねじ部15aに螺合している。ばね部材73は、ナット部72と第1部材65との間に圧縮状態に装着されている。
【0037】
連結部材67は、弾性を有する金属線材を折り曲げて形成された部材である。連結部材67は、装着時に圧縮して四角形になるように形成され、非装着時に僅かに拡がるように形成されている。この四角形の角部67aが鍔部65aより径方向外方に突出して係止溝70cの形成端70fに係止され、角部67aを連結する接触部67bが第1部材65の鍔部65aの後面側に接触する。これにより第1部材65がカバー部70bに抜け止めされた状態で収納される。
【0038】
第2発音機構68は、図7に示すように、第1部材65の鍔部65aに形成された音出し穴65cと、装着穴70gに装着された音出しピン77と、音出しピン77を音出し穴65cに向けて付勢するコイルバネ78とを有している。音出し穴65cは、装着穴70gと対向可能な位置に周方向に間隔を隔てて多数形成されている。音出しピン77は、中央部分が大径で先端及び後端が小径でさらに先端が半球状に丸められたピンであり、ドラグ操作時につまみ本体70と第1部材65とが相対回転すると、音出し穴65cとの衝突を繰り返して発音する。
【0039】
摩擦部62のドラグディスク62aは、図4に示すように、第1部材65に接触し、かつスプール軸15に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグディスク62bは、スプール4及びスプール軸15に対して回転自在なたとえばフェルト製の円板部材である。ドラグディスク62cは、スプール4に対して回転不能な金属製の円板部材である。ドラグディスク62dは、スプール4及びスプール軸15に対して回転自在なたとえばフェルト製の円板部材である。ドラグディスク62aの中心部には、スプール軸15の先端に互いに平行に形成された面取り部15bに係合する長溝形状の係止孔62eが形成されている。ドラグディスク62cの外周面には、径方向外方に突出する一対の耳部62fが形成されているこの耳部62fは、糸巻き胴部4aの筒状部4dの内周面に軸方向に沿って形成された係止溝4fに係止されている。これにより、ドラグディスク62cは、スプール4に対して回転不能になっている。
【0040】
ドラグディスク62aの前面には、抜け止めばね75が接触している。抜け止めばね75は、連結部材67と異なる5角形状であり、それぞれの角部75aがドラグディスク62aより径方向外方に突出して糸巻き胴部4aの筒状部4dの内周面に形成された環状の係止溝4gに係止され、接触部75bがドラグディスク62aに接触してドラグディスク62a〜62dが抜け止めされている。これにより、つまみ部61をスプール軸15から外してもドラグディスク62a〜62dが脱落しない。
【0041】
シール部材63は、第1部材65に環状溝65eに装着される装着部63aと、装着部63aからスプールリングカラー55の内周面に向かって延びる第1シール部63bと、装着部63aから第2部材66の突出部分(カバー部70b後端面)に向かって延びる第2シール部63cとを有している。装着部63aは、矩形断面の環状溝65eに係止される内径を有するリング状の部分である。第1シール部63bは、スプール4と第1部材65との隙間をシールするものであり、先端にスプール4のスプールリングカラー55の内筒部55bの内周面に接触する先細り断面のリップ部63dを有している。このように、スプール4との接触部分に先細り断面のリップ部63dが形成されているので、スプールリングカラー55との接触面積が小さくなり、スプール軸15に対して回転不能な第1部材65とスプール軸15に対して回転するスプール4とが相対回転する際の回転抵抗の増加を抑えることができる。第2シール部63cは、つまみ部61の第1部材65と第2部材との隙間をシールするものであり、カバー部70bの後端面に接触する矩形断面を有している。
【0042】
ここでは、つまみ部61の第2部材66が第1部材65の鍔部65aを覆うように第1部材65に向けて突出しているので、スプール4と第1部材65との間に配置されたシール部材63をその突出部分にも接触させることにより、スプール4と第1部材65との隙間及び第1部材65と第2部材66との隙間を同時にシールすることができる。このため、摩擦部62への液体の浸入防止を簡素なシール構造で行えるようになる。
【0043】
第1発音機構64は、ドラグの作動によりスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する機構である。第1発音機構64は、図3に示すようにスプール軸15に回転不能に装着された音出し部材81と、スプール4の支持部4eの背面に揺動自在に装着され音出し部材81と衝突を繰り返す爪部材82と、爪部材82を音出し部材81に向けて付勢するバネ部材(図示せず)とを有している。
【0044】
〔リールの操作及び動作〕
釣りを行う前に魚の大きさや種類に合わせてドラグ力を調整する。ドラグ力を調整するには、つまみ本体70を回す。つまみ本体70をたとえば時計回りに回すとスプール軸15に螺合するナット部72によりばね部材73を介して第1部材65が摩擦部62側に押圧される。これによりドラグ力が大きくなる。このとき、第1部材65と第2部材66との相対回転により音出しピン77が音出し穴65cへの衝突を所定間隔で繰り返し歯切れがよい軽快なクリック音を発生する。
【0045】
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は、揺動する。この状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44がベール反転機構(図示せず)により糸巻取位置に復帰し釣り糸がスプール4に巻き付けられる。
【0046】
釣りを行っているときに、波などがリールにかかってリールが濡れることがある。この場合にも、シール部材63がドラグ機構60に装着されているので、スプール4と第1部材65との隙間及び第1部材65と第2部材66との隙間がシールされる。このため、それらの隙間から摩擦部62に水が浸入しにくい。このため、一度ドラグ力を調整すれば、水濡れによりドラグ力が変動することが少ない。
【0047】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、弾性体製のシール部材により2つの隙間をシールしたが、弾性体の内部にバックアップ用の硬質のリング状や筒状の補強部材を介装させてもよい。この場合は、シール部材を環状溝などに装着できないので、別に止め輪などの固定部材が別に必要になる。
【0048】
(b)前記実施形態では、シール部材を第1部材に装着したが、シール部材をスプール側に装着してもよい。この場合、つまみ部61を緩めてドラグ機構60が非作動状態になると、つまみ部61がスプール軸方向前方に移動するため第2部材66の後端面からシール部材63の第2シール部63cが離反する。しかし、通常のドラグ作動状態では、第2シール部63cは第2部材66の後端面に接触して両部材65,66の隙間をシールできる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、つまみ部の第2部材が第1部材の鍔部を覆うように第1部材に向けて突出しているので、たとえば、スプールと第1部材との間に配置されたシール部材をその突出部分にも接触させることにより、スプールと第1部材との隙間及び第1部材と第2部材との隙間を同時にシールすることができる。このため、摩擦部への液体の浸入防止を簡素なシール構造で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。
【図2】 その側面断面図。
【図3】 そのスプール部分の断面拡大図。
【図4】 ドラグ機構の分解斜視図。
【図5】 ドラグつまみの分解斜視図。
【図6】 ドラグつまみの正面図。
【図7】 図6のVII−VII断面図。
【符号の説明】
4 スプール
15 スプール軸
60 ドラグ機構
61 つまみ部
62 摩擦部
62a,62c 摩擦ディスク
63 シール部材
63a 装着部
63b 第1シール部
63c 第2シール部
63d リップ部
65 第1部材
65a 鍔部
65e 環状溝
66 第2部材
67 連結部材
67a 角部
67b 接触部
68 第2発音機構
70 つまみ本体
70a 操作部
70b カバー部
70c 係止溝
72 ナット部
73 ばね部材

Claims (6)

  1. スピニングリールのスプールとスプール軸との間に装着され前記スプールにドラグ力を作用させるためのスピニングリールのドラグ機構であって、
    鍔部を有し前記スプール軸に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられた第1部材、前記第1部材に対向して前記第1部材と相対回動自在に設けられ前記スプール軸に螺合するとともに、前記鍔部を覆うように前記第1部材に向けて筒状に突出する第2部材、第2部材の内部に設けられ第1部材と第2部材とを軸方向移動不能かつ回転自在に連結する連結部材、及び第1部材と第2部材との間に配置され両部材の相対回動により発音する発音機構を有し、前記ドラグ力を手で調整するためのつまみ部と、
    前記つまみ部と前記スプールとの間に配置され、前記つまみ部によりスプール側に押圧される摩擦部と、
    前記摩擦部の前方において前記スプールと前記第1部材との間に配置され、前記スプールと前記第1部材との隙間及び前記第1部材と第2部材との隙間を同時にシールするシール部材と、を備え、
    前記第1部材は外周面に環状溝を有し、
    前記シール部材は、
    前記環状溝に装着される弾性を有する合成樹脂製であり、
    前記環状溝に装着される環状の装着部と、前記装着部から前記スプールの内周面に向かって延びる第1シール部と、前記装着部から前記第2部材の突出部分に向かって延びる第2シール部とを有する、スピニングリールのドラグ機構。
  2. 前記第1シール部は、先細り断面のリップ部を有する、請求項に記載のスピニングリールのドラグ機構。
  3. 前記摩擦部は、前記スプール軸に回転不能に装着された第1摩擦板と、前記スプールに回転不能に装着され前記第1摩擦板に対向して配置された第2摩擦板とを有する、請求項1又は2に記載のスピニングリールのドラグ機構。
  4. 前記第2部材は、
    前面に操作部を有し、後端に前記鍔部を覆うように前記第1部材に向けて筒状に突出し後端面が前記シール部材に接触するカバー部を有し、前記スプール軸に回転自在に装着されたつまみ部本体と、
    前記つまみ本体に回転不能かつ軸方向移動自在に装着され、前記スプール軸に螺合するナット部と、
    前記ナット部と前記第1部材との間に配置されたばね部材とを有する、請求項1からのいずれかに記載のスピニングリールのドラグ機構。
  5. 前記カバー部の内周面には係止部が形成され、
    前記連結部材は、前記係止部に係止され前記鍔部を抜け止めする弾性を有する線材を折り曲げて形成された部材である、請求項に記載のスピニングリールのスプール。
  6. 前記係止部は、前記前面から前記カバー部の内周面を通って前記後端面の手前側まで周方向に間隔を隔てかつ前記スプール軸方向に沿って形成された複数の係止溝であり、
    前記連結部材は、前記複数の係止溝に係止される複数の係合部と、前記係合部と一体形成され前記鍔部に前記後端側から接触する接触部とを有し、前記鍔部を抜け止めするために前記カバー部の後端側から装着可能な部材である、請求項に記載のスピニングリールのドラグ機構。
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