JP3509131B2 - タレット型工作機械 - Google Patents

タレット型工作機械

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JP3509131B2 JP15824893A JP15824893A JP3509131B2 JP 3509131 B2 JP3509131 B2 JP 3509131B2 JP 15824893 A JP15824893 A JP 15824893A JP 15824893 A JP15824893 A JP 15824893A JP 3509131 B2 JP3509131 B2 JP 3509131B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、タレット型の工作機械
に関し、特に工作機械本体のタレットヘッドに多軸スピ
ンドルヘッドと単軸スピンドルとが混在して装備されて
いる場合に、多軸スピンドルヘッドそのものの自動交換
機能と単軸スピンドルヘッド用のツールの自動交換機能
とを兼ね備えたタレット型の工作機械に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のタレット型の工作機械として
は、複数の多軸スピンドルが予め装着された工作機械本
体側のタレットヘッドと、工作機械本体に付設されたヘ
ッドストッカーとの間で多軸スピンドルヘッドの自動交
換を行うようにしたもののほかに、多軸ヘッド付マシニ
ングセンタと称されるものが知られている。 【0003】この多軸ヘッド付マシニングセンタは、図
23,24に示すように、直交三軸方向のスライド自由
度を有する主軸ユニット部201の両側に合計四つの多
軸スピンドルH1〜H4を備える一方、主軸ユニット部2
01の上方には、ドラム状のツールマガジン202と図
示外のツール交換アームとからなる自動ツール交換機構
203を備えているもので、四つの多軸スピンドルヘッ
ドH1〜H4のうちのいずれか一つ、もしくはツールマガ
ジン202内のいずれか一つのツールを選択して主軸ユ
ニット部201に装着することにより、多軸同時加工は
もちろんのこと、単軸加工にも対応できるようにしたも
のである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】先に述べた既存のタレ
ット型工作機械では、単軸(一軸)スピンドルヘッドの
自動工具交換が不可能であることから、単軸の加工に対
応するためには、タレットヘッド側もしくはヘッドスト
ッカー側に必要とするツール数分の単軸スピンドルヘッ
ドを予め用意しておく必要がある。その結果、スピンド
ルヘッドの保有台数の増加と設備費の高騰を招く結果と
なって好ましくない。 【0005】一方、後者の多軸ヘッド付マシニングセン
タと称されるものは、多軸スピンドルヘッドの自動交換
機構とツールの自動交換機構とが完全に独立しているこ
とから、工作機械全体が大型化するだけでなく、制御系
も複雑なものとならざるを得ない。 【0006】その上、そもそも単軸加工を主眼としたマ
シニングセンタを基調としていることから、多軸スピン
ドルヘッドの保有台数が少なく、先に述べたタレット型
工作機械と比べて多軸加工の柔軟性の面で必ずしも十分
でない。したがって、例えば内燃機関のシリンダヘッド
やシリンダブロック等のいわゆる箱物部品の中種(多
種)中量生産ラインの基幹設備と用いるには柔軟性の面
でなおも問題を残している。 【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、多軸スピンドル
ヘッドの自動交換機能と単軸スピンドルヘッドのツール
の自動交換機能を備えながらも、多軸加工の柔軟性を高
めた工作機械を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のタレット型工作
機械は、割り出し回転可能なタレットヘッドの外周に少
なくとも一つの単軸スピンドルヘッドを含む複数の多軸
スピンドルヘッドが着脱可能に装着され、かつ直交三軸
方向のスライド自由度を有するタレット型の工作機械本
体と、前記工作機械本体と隣接配設され、タレットヘッ
ド上のいずれかのスピンドルヘッドがヘッド交換姿勢位
置に割り出された時と同じ姿勢のもとで複数の多軸スピ
ンドルヘッドがストックされたヘッドストッカーと、前
記ヘッドストッカーにストックされた複数の多軸スピン
ドルヘッドのなかに少なくとも一つ含まれるとともに多
軸スピンドルヘッドと同形状をなし、かつ単軸スピンド
ルヘッド用の複数のツールがストックされたツールスト
ッカーと、前記工作機械本体とヘッドストッカーとの間
にまたがって配設され、多軸スピンドルヘッドの交換に
際して、工作機械本体との協働によりタレットヘッドと
の結合が解除された多軸スピンドルヘッドを把持してヘ
ッドストッカーの所定位置に戻すアンローディング用キ
ャリアヘッドと、前記工作機械本体とヘッドストッカー
との間にまたがって配設され、多軸スピンドルヘッドの
交換に際して、タレットヘッドに新たに装着すべきヘッ
ドストッカー上のいずれかの多軸スピンドルヘッドを把
持した上で前記工作機械本体との協働によりその多軸ス
ピンドルヘッドをタレットヘッドに装着する一方、前記
単軸スピンドルヘッドのツールの交換に際しては、前記
ヘッドストッカー上のツールストッカーを把持して取り
出した上で、前記工作機械本体と協働して単軸スピンド
ルヘッドとツールストッカーとの間でツールの自動交換
を行わせるローディング用キャリアヘッドとを備えてい
る。 【0009】 【作用】この構造によると、タレットヘッドとヘッドス
トッカーとの間で必要に応じて多軸スピンドルヘッドの
入れ換えを行いながら、タレットヘッドは加工に必要な
多軸スピンドルヘッドあるいは単軸スピンドルヘッドを
所定の加工位置に割り出しながら加工を行う。 【0010】一方、単軸スピンドルヘッドのツールの交
換が必要な場合には、ヘッドストッカーが実質的にツー
ルをストックする機能も兼ね備えており、しかもローデ
ィング用キャリアヘッドが実質的に多軸スピンドルヘッ
ド交換用とツール交換用とを兼ねていることから、前記
ローディング用キャリアヘッドによってヘッドストッカ
ーのなかから取り出されたツールストッカーとタレット
ヘッド側の単軸スピンドルヘッドとの間でツールの自動
交換が行われる。 【0011】 【実施例】図1〜図6は本発明の一実施例を示す図で、
大きくわけて直交三軸方向のスライド自由度を有するタ
レット型の工作機械本体1と、この工作機械本体1と隣
接配置されて、複数の多軸スピンドルヘッドHG,HG
をストックしておくためのエレベータ方式のヘッドスト
ッカー2と、前記工作機械本体1とヘッドストッカー2
との間でスピンドルヘッドの入れ換えを行うヘッド交換
機構3とで構成される。 【0012】前記工作機械本体1は、X軸モータ4のは
たらきにより固定ベース5上をX方向にスライド可能な
サドル6と、Z軸モータ7のはたらきによりサドル6上
をZ方向にスライド可能なコラム8と、Y軸モータ9の
はたらきによりコラム8に沿って上下動(Y軸方向移
動)するボディ部10とを備えており、これにより全体
としてX,Y,Zの直交三軸方向のスライド自由度を有
している。 【0013】そして、前記ボディ部10には水平な軸を
回転中心として割り出し回転駆動されるタレットヘッド
11が装着されており、そのタレットヘッド11の外周
には一つの単軸スピンドルヘッドHSと三つの多軸スピ
ンドルヘッドHGとで合計四つのスピンドルヘッドが装
着されている。したがって、図2,3に示すインデック
ステーブル12上に加工対象となるワークが固定される
ものとすれば、工作機械本体1はタレットヘッド11を
割り出し回転させることによってそのワークと正対する
位置に必要なスピンドルヘッドHGもしくはHSを割り出
した上で加工を施すことになる。 【0014】なお、上記のようにインデックステーブル
12上のワークと正対するように割り出されたスピンド
ルヘッドの位置を加工姿勢位置Q1とすると、その加工
姿勢位置Q1にあるスピンドルヘッドと反対側のスピン
ドルヘッドHGもしくはHSが後述するヘッド交換もしく
はツール交換のための姿勢位置Q2となる。 【0015】次に、前記ボディ部10およびタレットヘ
ッド11の詳細を図7以下の図をもとに説明すると、図
7に示すように、タレットヘッド11はボディ部10に
外挿されるかたちでベアリング13,14を介して回転
可能に支持されている。前記ボディ部10の側面には主
軸モータ15が取り付けられており、この主軸モータ1
5の出力は図8に示すようにスプラインシャフト16,
17を介してギヤ18の回転出力として取り出されるよ
うになっている。 【0016】一方、前記ボディ部10には、図9に示す
ように、両端にギヤ19,20を有する中間シャフト2
1がベアリング22を介してクイル23に回転可能に、
かつクイル23ごとスライド可能に支持されている。そ
して、一方のギヤ20が中間ギヤ24を介して主軸モー
タ15側のギヤ18と噛み合っていることから、これに
よって中間シャフト21が回転駆動される。 【0017】また、前記タレットヘッド11の各スピン
ドルヘッド装着面には出力シャフト25がべアリング2
6を介して回転可能に支持されている。そして、各出力
シャフト25の一端には前記中間シャフト21側のギヤ
19,20との間でクラッチ作用をなすギヤ27が設け
られているとともに、他端には噛み合い爪部28が形成
されており、その噛み合い爪部28は対応する多軸スピ
ンドルヘッドHGもしくは単軸スピンドルヘッドHS側の
スピンドル回転駆動用の入力シャフト29またはスピン
ドル30と噛み合うようになっている。 【0018】したがって、図5および図7,9に示すよ
うに、例えば多軸スピンドルヘッドHGが加工姿勢位置
1に割り出されていて、かつ単軸スピンドルヘッドHS
がツール交換(ヘッド交換)のための姿勢位置Q2に割
り出されているものとすれば、図9の中間位置にある中
間シャフト21を左右にスライドさせて、例えば一方の
ギヤ19と多軸スピンドルヘッドHG側のギヤ27とを
噛み合わせることにより、その多軸スピンドルヘッドH
Gの各スピンドルを回転駆動させることができる。これ
は、加工姿勢位置Q1に単軸スピンドルヘッドHSが割り
出された場合にも同様である。 【0019】これに対して、他方のギヤ20と姿勢位置
2の単軸スピンドルヘッドHS側のギヤ27とを噛み合
わせることにより、その単軸スピンドルヘッドHSのス
ピンドル30を回転させて、後述するようにその単軸ス
ピンドルヘッドHSのツール交換に際してスピンドル3
0の回転方向の位置を割り出す(オリエンテーション機
能)ことができる。 【0020】前記ボディ部10の側面には、図5および
図10,11に示すように、主軸モータ15に隣接して
割り出しモータ31が設けられている一方、ボディ部1
0の内部には互いに交差する一対のギヤシャフト32,
33が設けられていて、各ギヤシャフト32,33のベ
ベルギヤ34,35同士が互いに噛み合っている。ま
た、前記ギヤシャフト33の他端にはタレットヘッド1
1側の内歯車36と噛み合うギヤ37が固定されてい
る。 【0021】そして、前記割り出しモータ31の回転出
力がRV減速機38を介してギヤシャフト32の回転出
力として得られることから、このギヤシャフト32とベ
ベルギヤ34,35、ギヤシャフト33、ギヤ37およ
び内歯車36を介してタレットヘッド11が割り出し回
転駆動されるようになっている。 【0022】なお、図10,11に示すように、前記ベ
ベルギヤ35には別のベベルギヤ39が噛み合っている
とともに、ベベルギヤ39と一体のギヤシャフト40に
はギヤ41が設けられていて、このギヤ41は検出器
(ロータリーエンコーダ)42の入力軸43側のギヤ4
4と噛み合っている。そして、前記ギヤ37と内歯車3
6とのギヤ比と、前記ギヤ41,44同士のギヤ比とが
ともに等しいことから、前記タレットヘッド11の割り
出し回転位置が検出器42によって検出されるようにな
っている。 【0023】一方、図7〜10に示すように、前記ボデ
ィ部10とタレットヘッド11との間には、ボディ部1
0の大径部をピストン45とするとともにベアリングサ
ポートをハウジング46とする油圧シリンダ47が設け
られており、この油圧シリンダ47の作動により図7〜
図10のタレットヘッド11が上下動するようになって
いる。 【0024】また、前記ボディ部10には、図7,10
に示すように、ギヤカップリング50の固定側ギヤ48
が固定されているとともに、タレットヘッド11側には
可動側ギヤ49が固定されており、これらのギヤカップ
リング50の噛み合いによりタレットヘッド11が所定
の割り出し位置に位置決めされるようになっている。 【0025】したがって、前記タレットヘッド11の割
り出し回転時には、図7,9,10の油圧シリンダ47
の一方の室R1に油圧を導入することによりタレットヘ
ッド11が所定量だけ下降してギヤカップリング50の
噛み合いが解除される。この状態で割り出しモータ31
を起動させることによりタレットヘッド11が所定量だ
け割り出し回転する。さらに、前記タレットヘッド11
が所定量だけ割り出し回転したならば、油圧シリンダ4
7の他方の室R2に油圧を導入することによりタレット
ヘッド11全体が上昇してギヤカップリング50が再び
噛み合うことから、これによってタレットヘッド11が
割り出し位置に位置決めされる。 【0026】前記クイル23には、図7,9,10およ
び図12に示すようにラック51が形成されている一
方、このクイル23に隣接して該クイル23をスライド
変位させるためのピニオンシャフト52が設けられてい
る。このピニオンシャフト52の両端にはピニオンシャ
フト53,54があり、一方のピニオンシャフト54が
クイル23のラック51と噛み合っている。一方、前記
ピニオン53は、二つのシリンダ55,56の作動によ
りロッド57とコイルスプリング58とを介して進退駆
動されるラック59と噛み合っている。二つのシリンダ
55,56は、一方のシリンダ56のピストン60の方
が他方のシリンダ55のピストン61よりも大径に形成
されている。 【0027】したがって、一方のシリンダ56のピスト
ン60が矢印a方向のストロークエンドまで伸長するこ
とによりクイル23に支持された中間シャフト21が図
7,9の中立位置に保持され、逆にピストン60が矢印
a方向と逆方向のストロークエンドまで後退した時に
は、中間シャフト21は図7,9の右方向にスライドす
る。また、一方のシリンダ56のピストンロッド61が
矢印a方向に伸長した上で、他方のシリンダ55のピス
トンロッド61が同方向に伸長すれば、中間シャフト2
1は図7,9の左方向にスライドする。以上により、前
記中間シャフト21と、加工姿勢位置Q1もしくはヘッ
ド交換(ツール交換)のための姿勢位置Q2に割り出さ
れた出力シャフト25との間でクラッチ作用を行わせる
ことができる。 【0028】なお、前記中間シャフト21がそれぞれの
位置に正しく位置しているかどうかは、図12のロッド
57と一体のドック62を近接体とする近接スイッチ6
3,64,65によって検出される。 【0029】図9は前記単軸スピンドルヘッドHSがツ
ール交換のための姿勢位置Q2に割り出された状態を示
す図で、そのスピンドル30の噛み合い爪部66が対応
する出力シャフト25の噛み合い爪部28と噛み合って
いる。そして、前記スピンドル30の先端にはBTシャ
ンク方式のツールホルダ68を介して所定のツールが着
脱可能に装着されている。 【0030】このツールホルダ68は、クランプスリー
ブ69に抱持されたスチールボール70をツールホルダ
68後端のプルスタッド71に係合させるとともに、ク
ランプスリーブ69を皿ばね72により後方に付勢する
ことで堅固にクランプされている。 【0031】そして、前記ボディ部10には、図9,1
3に示すように後述する単軸スピンドルヘッドHSのツ
ール交換に際してクランプスリーブ69によるツールホ
ルダ68のクランプ状態を解除してアンクランプ動作さ
せるためのアンクランプシリンダ73と、新たに装着さ
れるべきツール(ツールホルダ)68がスピンドル30
に確実に着座したかどうかを検出するためのシリンダ7
4を中心とするツール着座検知機構が設けられている。 【0032】前記タレットヘッド11の各ヘッド装着面
には、図14〜16に示すように、四つのクランパー7
5が設けられている一方、相手側の多軸スピンドルヘッ
ドHGもしくは単軸スピンドルヘッドHSにはプルスタッ
ド76が装着されている。前記クランパー75は、タレ
ットヘッド11と着座プレート77との間の空間に配置
されたピストン78を中心とする油圧シリンダ79と、
ピストン78の先端に設けられた複数のスチールボール
80と、着座プレート77とピストン78との間に介装
されたコイルスプリング81とから構成されている。 【0033】そして、前記プルスタッド76とスチール
ボール80とを係合させた上、コイルスプリング81の
力に加えてポート82から室R3に油圧を導入すること
により、多軸スピンドルヘッドHGもしくは単軸スピン
ドルヘッドHSをタレットヘッド11側に引き込んで堅
固にクランプしている。 【0034】なお、前記多軸スピンドルヘッドHGおよ
び単軸スピンドルヘッドHSのクランプ力として、コイ
ルスプリング81の力と油圧とを併用していることによ
って、万一油圧が断たれた場合でもコイルスプリング8
1の力のみで多軸スピンドルヘッドHGおよび単軸スピ
ンドルヘッドHSのクランプ状態を維持できるようにな
っている。 【0035】一方、図15のポート83から室R4内に
油圧を導入して、ピストン78をコイルスプリング81
の力に抗して押し戻すことにより、多軸スピンドルヘッ
ドHGおよび単軸スピンドルヘッドHSの各スピンドルヘ
ッドをアンクランプさせることができる。 【0036】ここで、図15,16を示すように、着座
検知ポート84から導入したエアを着座プレート77の
着座面に吹き出させ、その背圧を着座検知ポート84の
上流側に設けた図示外の圧力センサで監視するものとす
る。これにより、クランパー75によるスピンドルヘッ
ドのクランプによって着座プレート77とプルスタッド
76とのフランジ部85が密着したときには上記の背圧
が上昇することから、その圧力変化によってスピンドル
ヘッドのクランプ完了の確認を行うことができる。 【0037】また、前記クランパー75によるクランプ
状態において、エアブローポート86から導入されたエ
アを着座プレート77の内部空間を通してアンクランプ
検知ポート87側に通流させておき、前記ピストン78
のアンクランプ動作によりエアブローポート86からア
ンクランプ検知ポート87へのエアの通流が断たれたか
どうかを図示外の圧力センサで監視することにより、前
記クランパー75によるスピンドルヘッドのアンクラン
プ完了の確認を行うことができる。 【0038】次に、前記ヘッドストッカー2およびヘッ
ド交換機構3の詳細を図1〜4のほか図17以下の図面
を用いて詳細に説明する。 【0039】前記ヘッドストッカー2は、図1,2およ
び図16に示すように、ポスト101に設けられた上下
のチェーンスプロケット102,103間にチェーン1
04が巻き掛けられていて、このチェーン104には複
数のホルダプレート105が等ピッチで固定されてい
る。そして、前記チェーン104上のホルダプレート1
05には合計8つの多軸スピンドルヘッドHGがT溝結
合方式で着脱可能に支持されていて、これらの多軸スピ
ンドルヘッドHGはモータ106の起動によりチェーン
104とともにエレベータ方式で周回移動することがで
きる。 【0040】すなわち、前記チェーン104上の多軸ス
ピンドルヘッドHGは、取り出し位置S1に割り出された
状態で後述するヘッド交換機構3によって取り出される
一方、空載状態のいずれかのホルダプレート105が取
り出し位置S1の下段の戻し位置S2に割り出された状態
でヘッド交換機構3によって多軸スピンドルヘッドHG
がそのホルダプレート105に装着されて戻される。 【0041】前記ポスト101のうち取り出し位置S1
および戻し位置S2に対応する部分には、図18に示す
ように、シリンダ107の作動により前進後退動作する
位置決めクランパー108,109が設けられており、
これらの位置決めクランパー108,109により上記
の取り出し位置S1および戻し位置S2に割り出された多
軸スピンドルヘッドHGがホルダプレート105ごと位
置決めされるようになっている。 【0042】ここで、前記ヘッドストッカー2上での各
多軸スピンドルヘッドHGの姿勢は、図2に示すように
タレットヘッド11側のヘッド交換姿勢位置Q2にある
スピンドルヘッドと同じ姿勢となっており、なおかつ前
記ヘッドストッカー2上の複数の多軸スピンドルヘッド
Gのなかには図1に示すように後述する一つのツール
ストッカーSTが含まれている。 【0043】前記ヘッド交換機構3は、図2,3,4お
よび図17に示すように、工作機械本体1とヘッドスト
ッカー2との間にまたがるように配設されているもの
で、工作機械本体1側のフレーム110とヘッドストッ
カー側2のフレーム111との間には2組のガイドバー
112,113が横架されており、これらのガイドバー
112,113には上下一対のローディング用およびア
ンローディング用のキャリアヘッド114,115がス
ライド可能に搭載されている。そして、これら一対のキ
ャリアヘッド114,115は、図19に示すように、
ガイドバー112,113の長手方向の中間位置を原点
位置P1,P11として、シリンダ116,117の作動
により工作機械本体1とヘッドストッカー2との間を往
復移動することができるようになっている。 【0044】なお、前記ローディング用キャリアヘッド
114とアンローディング用キャリアヘッド115の高
さ位置は、ヘッドストッカー2の取り出し位置S1およ
び戻し位置S2と同じ高さ位置とされる。 【0045】前記各キャリアヘッド114,115は、
図2および図17,18に示すように、多軸スピンドル
ヘッドHGを側面から位置決めクランプするグリッパー
118を備えているとともに、このグリッパー118は
キャリアヘッド114,115に設けられたシリンダ1
19の作動によりキャリアヘッド114,115の走行
移動方向と直交方向に前進後退動作することができるよ
うになっている。 【0046】前記ヘッドストッカー2上にストックされ
た8つの多軸スピンドルヘッドHGのなかには、前述し
たように少なくとも1つのツールストッカーSTが含ま
れている。このツールストッカーSTは図1,21に示
すように、外形状としては多軸スピンドルヘッドHG
同一のボックス形状をなしており、これによってヘッド
ストッカー2上の多軸スピンドルヘッドHGと区別され
ることはなくそのヘッドストッカー2上に着脱可能にス
トックされている。 【0047】前記ツールストッカーSTは、前述した工
作機械本体1のタレットヘッド11に装着された図22
に示す単軸スピンドルヘッドHSのツール交換のための
ツールTをストックしておくためのもので、図1,21
に示すように、ツールストッカーSTには3つのツール
収容溝121〜123が形成されており、そのうち二つ
のツール収容溝にはツールホルダ68付きのツールTが
爪体124を介して着脱可能に装着されている。 【0048】そして、前記ツールストッカーSTには、
各ツール収容溝121〜123でのツールTの在席状況
に応じて進退する複数のドッグ125がスプリングを介
して設けられている。したがって、後述するように、一
方のキャリアヘッド114のグリッパー118がツール
ストッカーSTを把持した場合に、そのグリッパー11
8に設けられた図示外の近接スイッチが前記各ドッグ1
25の出没状態を検知することにより、そのツールスト
ッカーST上のツールTの在席状況を確認検出すること
ができるようになっている。 【0049】次に、以上のように構成されたタレット型
工作機械の一連の動きについて詳細に説明する。 【0050】図2に示すように、工作機械本体1のタレ
ットヘッド11には三つの多軸スピンドルヘッドHG
一つの単軸スピンドルヘッドHSが装着されており、な
おかつインデックステーブル12上に加工対象となるワ
ークが固定されるものとすると、工作機械本体1は、ヘ
ッドストッカー2との間での多軸スピンドルヘッドHG
の交換指示がないかぎり、そのタレットヘッド11上の
複数のスピンドルヘッドを順次加工姿勢位置Q1に割り
出しながら切削加工を行う。 【0051】すなわち、工作機械本体1はそのタレット
ヘッド11上のスピンドルヘッドを順次加工姿勢位置Q
1に選択的に割り出す一方、X,Y,Zの直交三軸方向
のスライド自由度を使ってその選択したスピンドルヘッ
ドを所定位置に位置決めしながらZ軸方向の切削送りを
与えてインデックステーブル12上のワークに切削加工
を施すことになる。 【0052】一方、前記タレットヘッド11上のいずれ
かの多軸スピンドルヘッドHGと、ヘッドストッカー2
にストックされているいずれかの多軸スピンドルヘッド
Gとを入れ換える場合には次のように動作する。 【0053】先ず、多軸スピンドルヘッドHGの交換指
示があると、前記ヘッドストッカー2では、図2および
図17,18に示すように、チェーン104全体を周回
移動させて交換対象となる多軸スピンドルヘッドHG
取り出し位置S1に割り出した上で、図18の位置決め
クランパー108にて位置決めする。そして、前記ロー
ディング用キャリアヘッド114が、図19,20の原
点位置P1から前記取り出し位置S1の多軸スピンドルヘ
ッドHGと正対する位置まで移動し、さらにそのローデ
ィング用キャリアヘッド114のグリッパー118がシ
リンダ119の作動により前進して取り出し位置S1
割り出された多軸スピンドルヘッドHGをクランプす
る。 【0054】前記ローディング用キャリアヘッド114
が取り出し位置S1の多軸スピンドルヘッドHGを把持す
ると、それまで取り出し位置S1で多軸スピンドルヘッ
ドHGを位置決めしていた位置決めクランパー108が
アンクランプ動作するのを待って、ローディング用キャ
リアヘッド114が図19,20の原点位置P1まで移
動して待機する。 【0055】こののち、前記ヘッドストッカー2のチェ
ーン104が1ピッチだけ周回移動して、先に取り出し
位置S1にて多軸スピンドルヘッドHGが取り外されたホ
ルダープレート105を戻し位置S2に割り出した上
で、図18に示す位置決めクランパー109にて位置決
めする。ここまでの動作は、ワークの加工中において行
うことが可能である。 【0056】一方、加工が終わると、工作機械本体1は
タレットヘッド11を割り出し回転させて、そのタレッ
トヘッド11上の交換対象となる多軸スピンドルヘッド
Gをヘッド交換姿勢位置Q2に割り出した上、その交換
対象となる多軸スピンドルヘッドHGが図19のアンロ
ーディング用キャリアヘッド115と同一高さとなるよ
うに位置決めする。 【0057】さらに、それまで原点位置P11で待機して
いたアンローディング用キャリアヘッド115がタレッ
トヘッド11側の交換対象となる多軸スピンドルヘッド
Gと正対する位置まで移動した上、そのアンローディ
ング用キャリアヘッド115のグリッパー118を前進
させることによりその交換対象となる多軸スピンドルヘ
ッドHGを把持する。 【0058】こうして、前記タレットヘッド11側の交
換対象となる多軸スピンドルヘッドHGがアンローディ
ング用キャリアヘッド115に把持されると、図14〜
16に示したタレットヘッド11側のクランパー75が
アンクランプ動作して、その交換対象となる多軸スピン
ドルヘッドHGがタレットヘッド11から外れることに
なる。 【0059】こののち、上記のようにタレットヘッド1
1から外れた多軸スピンドルヘッドHGを把持したアン
ローディング用キャリアヘッド115がヘッドストッカ
ー2側の戻し位置S2まで移動し、その戻し位置S2で待
機している空載状態のホルダープレート105にタレッ
トヘッド11から取り外した多軸スピンドルヘッドHG
を移し替える。そして、その多軸スピンドルヘッドHG
をホルダープレート105に移載すると、アンローディ
ング用キャリアヘッド115は図19の原点位置P11
で移動してその位置で待機する。 【0060】上記のように、アンローディング用キャリ
アヘッド115がタレットヘッド11から取り外した多
軸スピンドルヘッドHGをヘッドストッカー2に向かっ
て搬送している途中で、図19に示すように工作機械本
体1はそのタレットヘッド11を所定量だけ上昇移動さ
せて、先に多軸スピンドルヘッドHGが取り外されたヘ
ッド装着面がローディング用キャリアヘッド114と同
一高さ位置となるように位置決めする。 【0061】こののち、図19の原点位置P1で待機し
ていたローディング用キャリアヘッド114がタレット
ヘッド11に向かって移動し、そのグリッパー118を
前進させることによって該グリッパー118に把持され
ている多軸スピンドルヘッドHGをタレットヘッド11
のヘッド未装着のヘッド装着面に装着する。そして、前
記タレットヘッド11は、図14〜16に示したクラン
パー75をクランプ動作させて、その新たな多軸スピン
ドルヘッドHGを堅固にクランプする。 【0062】さらに、前記タレットヘッド11側に多軸
スピンドルヘッドHGがクランプされると、ローディン
グ用キャリアヘッド114はその多軸スピンドルヘッド
Gを解放した上で図19の原点位置P1に戻って待機す
る。 【0063】以上により、前記工作機械本体1のタレッ
トヘッド11とヘッドストッカー2との間での一つの多
軸スピンドルヘッドHGの交換作業が終了し、工作機械
本体1は新たに付加された多軸スピンドルヘッドHG
含むタレットヘッド11上の複数のスピンドルヘッドを
順次割り出し回転させながら次の加工サイクルに移行す
る。 【0064】また、前記タレットヘッド11の別の面の
スピンドルヘッドの交換を行う場合には、上記のヘッド
交換のための一連の動作を繰り返すことになる。 【0065】次に、前記タレットヘッド11に装着され
ている単軸スピンドルヘッドHSのツールを交換する場
合の手順について説明する。 【0066】先ず、ツール交換指示があると、図17,
18に示すヘッドストッカー2のチェーン104が周回
移動して、そのヘッドストッカー2上にストックされて
いる図1のツールストッカーSTを図17,18に示す
取り出し位置S1に割り出した上、位置決めクランパー
108で位置決めする。さらに、それまで原点位置P1
で待機していたローディング用キャリアヘッド114が
ヘッドストッカー2の取り出し位置S1まで移動して、
そのグリッパー118により、取り出し位置S1に待機
しているツールストッカーSTを把持する。そして、前
記ツールストッカーSTを把持したローディング用キャ
リアヘッド114は図19に示すATC停止位置P2
で移動して待機する。 【0067】一方、加工を終えた工作機械本体1は図
2,9,19に示すようにそのタレットヘッド11上の
単軸スピンドルヘッドHSをヘッド交換姿勢位置Q2に割
り出した上、その単軸スピンドルヘッドHSを図1のツ
ール交換待機位置A1に位置決めする。そして、その単
軸スピンドルヘッドHSをA2位置までX方向に移動させ
ることにより、その単軸スピンドルヘッドHSに装着さ
れているツールTをツールストッカーSTのうち空いて
いるツール収容溝121に差し込む。 【0068】すなわち、図1,21に示すように、単軸
スピンドルヘッドHSに装着されているツールホルダ6
8の溝部をツール収容溝121に係合させつつ押し込む
ことにより、そのツールホルダ68がツール収容溝12
1の爪体124によりクランプされ、同時にそれに対応
するドッグ125が突出する。 【0069】これに先立ち、工作機械本体1のボディ部
10側では、図9に示すように、中間シャフト21を右
方向にスライドさせてその一方のギヤ20と、ヘッド交
換姿勢位置Q2に割り出されている出力シャフト25の
ギヤ27とを噛み合わせた上で、主軸モータ15の起動
によりスピンドル30を低速で所定角度だけ回転させて
いわゆるオリエンテーションを行う。その結果、前記単
軸スピンドルヘッドHSのツール交換のためのスピンド
ル30の回転方向の割り出しがなされることになる。 【0070】続いて、図9,13に示すように、前記工
作機械本体1のボディ部10に設けられているアンクラ
ンプシリンダ73がアンクランプ動作して、そのピスト
ンロッド131を右方向に押し出し、さらに出力シャフ
ト25内に設けられているドローバー132がクランプ
スリーブ69を押し出す。これにより、ツールT(ツー
ルホルダ68)のプルスタッド71とスチールボール7
0との係合が解除されて、単軸スピンドルヘッドHS
スピンドル30によるツールTのクランプ力が解除され
る。 【0071】ここで、図13に示すように、前記ボディ
部10のうちピストンロッド131を支持する部分に二
組のエア通流ポート133,134を設けてエアを通流
させておき、ピストンロッド131の前進限位置および
後退限位置においてそれらのエア通流ポート133,1
34がピストンロッド131側の周溝135を介して選
択的に連通したかどうかを図示外の圧力センサで監視す
ることにより、ピストンロッド131が前進限位置もし
くは後退限位置まで正しくストローク動作したかどうか
確認検出することができる。 【0072】こうして、前記単軸スピンドルヘッドHS
のスピンドル30によるツール拘束力が解除されたなら
ば、図1に示すように単軸スピンドルヘッドHSをタレ
ットヘッド11ごとA3位置までZ方向にスライドさせ
る。これにより、前記単軸スピンドルヘッドHSのスピ
ンドル30からツールTが抜き取られて、ツールTはそ
のままツールストッカーSTのツール収容溝121にス
トックされる。 【0073】続いて、前記単軸スピンドルヘッドHS
スピンドル30に装着するべきツールTが例えばツール
ストッカーSTのツール収容溝122に収容されている
ツールTであると指示されているものとすると、工作機
械本体1は先にツールTが抜き取られた単軸スピンドル
ヘッドHSを図1のA4位置までY方向に移動させた上、
さらにA5位置までZ方向に移動させる。これにより、
単軸スピンドルヘッドHSのスピンドル30が、ツール
ストッカーSTのツール収容溝122にストックされて
いるツールT(ツールホルダ68)のシャンク部に挿入
される。 【0074】この状態で、図9,13のアンクランプシ
リンダ73をクランプ動作させてそのピストンロッド1
31を左方向にスライドさせると、クランプスリーブ6
9およびドローバー132が皿ばね72の力により押し
戻され、ツールTのプルスタッド71とスチールボール
70とが係合することで新たなツールTがスピンドル3
0にクランプされる。 【0075】これに先立ち、図13に示すように、前記
アンクランプシリンダ73がアンクランプ状態にあっ
て、なおかつスピンドル30に新たなツールTが挿入さ
れた時点で、ツールTのシャンク部がスピンドル30に
対して正しく挿入されたかどうかその着座確認を行う。 【0076】すなわち、図13のアンクランプシリンダ
73の後段のシリンダ74をスピンドル30方向に伸長
動作させて、そのピストンロッド136をドローバー1
32に押し付ける。そして、エアチャンバー137に導
入されているエア圧力を、ピストンロッド136、ドロ
ーバー132およびクランプスリーブ69の中心に形成
されているエア通路138〜140を通してプルスタッ
ド71の後端面に作用させる。したがって、図9のクラ
ンプスリーブ69の先端面にプルスタッド71の端面が
着座する前と後の前記エアチャンバー137の圧力を図
示外の圧力センサで検知することにより、スピンドル3
0に対するツールTの着座確認を行うことができる。 【0077】また、前記シリンダ74が正しくストロー
ク動作したかどうかは、アンクランプシリンダ73の場
合と同様に、エア通流ポート141,142と周溝14
3および図示外の圧力センサとの組み合わせにより確認
検出することができる。 【0078】なお、前記スピンドル30に対するツール
Tの着座確認後は、アンクランプシリンダ73をクラン
プ動作させる際にシリンダ74のピストンロッド136
も後退させる。 【0079】上記のようにして、前記単軸スピンドルヘ
ッドHSのスピンドル30に新たなツールTがクランプ
されたならば、図1に示すように単軸スピンドルヘッド
SをA6位置までX方向に移動させる。これにより、前
記単軸スピンドルヘッドHSに新たに装着されたツール
TがツールストッカーSTのツール収容溝122から抜
き取られる。 【0080】以上により、前記単軸スピンドルヘッドH
Sについてのツール交換作業が終了し、図19に示すよ
うにツールストッカーSTを把持しているローディング
用キャリアヘッド114は原点位置P1に戻って待機す
る一方、工作機械本体1は切削加工に移行する。 【0081】そして、上記の加工後に再度単軸スピンド
ルヘッドHSのツール交換を行う必要がある場合には、
前記ローディング用キャリアヘッド114は図19の原
点位置P1で待機する一方、ツール交換を行う必要がな
い場合には前記ローディング用キャリアヘッド114は
そのツールストッカーSTをヘッドストッカー2に戻す
ことになる。 【0082】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘッドス
トッカーにストックされた複数の多軸スピンドルヘッド
のなかにツールストッカーを含ませておき、そのツール
ストッカーには単軸スピンドルヘッド用の複数のツール
をストックしておくようにしたことにより、タレットヘ
ッドとヘッドストッカーとの間での多軸スピンドルヘッ
ドの入れ換えはもちろんのこと、タレットヘッド側の単
軸スピンドルヘッドと前記ツールストッカーとの間での
ツール交換も可能であることから、多軸スピンドルヘッ
ドと単軸スピンドルヘッドとを併用する場合の単軸スピ
ンドルヘッドの保有台数が少なく済み、その単軸スピン
ドルヘッドの管理工数の削減と設備費の低減化を達成で
きる。 【0083】また、上記のようにヘッドストッカーの複
数の多軸スピンドルヘッドのなかにツールストッカーを
含ませておくことにより、ヘッドストッカーおよびヘッ
ド搬送のためのキャリアヘッド等を実質的に多軸スピン
ドルヘッドの交換と単軸スピンドルヘッドのツール交換
とに共通して使用できることから、工作機械全体の小型
化と制御の簡素化を実現できる。 【0084】加えて、上記のように単軸スピンドルヘッ
ドのツール交換機能を有しながらも多軸スピンドルヘッ
ドの十分な保有台数を確保できることから、工作機械と
しての柔軟性および汎用性が高く、特にシリンダヘッド
やシリンダブロック等の箱物部品の中種(多種)中量生
産ラインの基幹設備として十分に対応することができ
る。 【0085】さらに、多軸スピンドルヘッド搬送のため
のローディング用キャリアヘッドとアンローディング用
キャリアヘッドとが相互に独立していることから、多軸
スピンドルヘッドの交換に要する時間を大幅に短縮で
き、また、工作機械本体の加工方向とヘッドストッカー
の位置が反対であるために加工中に生ずる切屑や切削油
剤がヘッドストッカー側のスピンドルヘッドに付着する
ことがないばかりでなく、ヘッドストッカー内のスピン
ドルヘッドおよびツールストッカーのツールが全て同じ
方向を向いているために、ツール交換やツールメンテナ
ンスを行いやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】多軸スピンドルヘッドとともにヘッドストッカ
ーにストックされるツールストッカーの斜視図。 【図2】本発明の一実施例を示す要部の斜視図。 【図3】図2の正面説明図。 【図4】図3の左側面説明図。 【図5】図3の工作機械本体のみの説明図。 【図6】図5の左側面説明図。 【図7】図5のB−B線に沿う断面説明図。 【図8】図7のD−D線に沿う断面説明図。 【図9】図7の要部拡大説明図。 【図10】図3のC−C線に沿う断面説明図。 【図11】図10のE−E線に沿う断面説明図。 【図12】図9の中間シャフトのスライド駆動系の要部
断面説明図。 【図13】図9の要部拡大説明図。 【図14】タレットヘッドに対するスピンドルヘッドの
クランプ部の構成説明図。 【図15】図14の要部拡大図。 【図16】図15の左側面断面説明図。 【図17】図2に示すヘッドストッカーの左側面説明
図。 【図18】図17の作動説明図。 【図19】図18の左側面説明図。 【図20】図19の平面説明図。 【図21】図1に示すツールストッカーの正面説明図。 【図22】単軸スピンドルヘッドの側面説明図。 【図23】従来の多軸ヘッド付マシニングセンタの一例
を示す正面説明図。 【図24】図23の右側面説明図。 【符号の説明】 1…工作機械本体 2…ヘッドストッカー 3…ヘッド交換機構 10…ボディ部 11…タレットヘッド 68…ツールホルダ 114…ローディング用キャリアヘッド 115…アンローディング用キャリアヘッド HG…多軸スピンドルヘッド HS…単軸スピンドルヘッド Q1…加工姿勢位置 Q2…ヘッド(ツール)交換姿勢位置 ST…ツールストッカー T…ツール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 実 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−201148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/157 B23B 39/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 割り出し回転可能なタレットヘッドの外
    周に少なくとも一つの単軸スピンドルヘッドを含む複数
    の多軸スピンドルヘッドが着脱可能に装着され、かつ直
    交三軸方向のスライド自由度を有するタレット型の工作
    機械本体と、 前記工作機械本体と隣接配設され、タレットヘッド上の
    いずれかのスピンドルヘッドがヘッド交換姿勢位置に割
    り出された時と同じ姿勢のもとで複数の多軸スピンドル
    ヘッドがストックされたヘッドストッカーと、 前記ヘッドストッカーにストックされた複数の多軸スピ
    ンドルヘッドのなかに少なくとも一つ含まれるとともに
    多軸スピンドルヘッドと同形状をなし、かつ単軸スピン
    ドルヘッド用の複数のツールがストックされたツールス
    トッカーと、 前記工作機械本体とヘッドストッカーとの間にまたがっ
    て配設され、多軸スピンドルヘッドの交換に際して、工
    作機械本体との協働によりタレットヘッドとの結合が解
    除された多軸スピンドルヘッドを把持してヘッドストッ
    カーの所定位置に戻すアンローディング用キャリアヘッ
    ドと、 前記工作機械本体とヘッドストッカーとの間にまたがっ
    て配設され、多軸スピンドルヘッドの交換に際して、タ
    レットヘッドに新たに装着すべきヘッドストッカー上の
    いずれかの多軸スピンドルヘッドを把持した上で前記工
    作機械本体との協働によりその多軸スピンドルヘッドを
    タレットヘッドに装着する一方、前記単軸スピンドルヘ
    ッドのツールの交換に際しては、前記ヘッドストッカー
    上のツールストッカーを把持して取り出した上で、前記
    工作機械本体と協働して単軸スピンドルヘッドとツール
    ストッカーとの間でツールの自動交換を行わせるローデ
    ィング用キャリアヘッド、 とを備えたことを特徴とするタレット型工作機械。
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WO2006082982A1 (ja) * 2005-02-07 2006-08-10 Nano Corporation 工具自動交換装置、その工具交換方法およびそれを利用した工作機械
JP4616056B2 (ja) * 2005-04-13 2011-01-19 本田技研工業株式会社 多軸ヘッド交換式工作機械
KR101630145B1 (ko) * 2014-11-27 2016-06-14 (주)성림엔지니어링 수평형 다축 라인센터의 공구교환방법

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