JP3505508B2 - 摩擦攪拌接合装置 - Google Patents

摩擦攪拌接合装置

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JP3505508B2
JP3505508B2 JP2000397535A JP2000397535A JP3505508B2 JP 3505508 B2 JP3505508 B2 JP 3505508B2 JP 2000397535 A JP2000397535 A JP 2000397535A JP 2000397535 A JP2000397535 A JP 2000397535A JP 3505508 B2 JP3505508 B2 JP 3505508B2
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shaft
stir welding
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friction stir
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転による摩擦熱
で被接合物を軟化、攪拌して接合する摩擦攪拌接合装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】摩擦攪拌接合では、先端にピンを有する
回転子を高速で回転させながら、ピンをワークに挿入
し、摩擦熱でワークを軟化、攪拌して接合する。従来の
摩擦攪拌接合、特にスポット接合において、回転子を引
き上げて、埋入していたピンを抜き出すと、該接合部位
には、ピンに対応した空洞が生じる。
【0003】このように空洞部が形成されると、この空
洞部分に応力が集中し、接合強度が低下する。特に、疲
労破壊が生じやすい。また、外観も悪化し、美観上好ま
しくなく、汚れも入る。このように、用途面で様々な支
障を来たし、製品品質上問題となっていた。
【0004】このような問題に鑑み、本件発明者は、ピ
ンを可動とし、接合後にピンを引き抜き、その後再押圧
することで、空洞の形成を抑制する方法を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たピンを引き抜く方法では、ピンを抜く動作と再押圧動
作には時間的なずれがあるため、この時間分、接合に要
する時間が長くなっていた。また、一旦ピンを引き抜く
と、母材が冷却され、充分に空洞を埋めることができな
い場合がある。
【0006】本発明の目的は、短時間で空洞を埋めて接
合することができる摩擦攪拌接合装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高速回転する
回転子を回転軸線方向に移動させ、回転子先端部を被接
合物に押圧し、回転子先端部と前記被接合物との接触部
を、回転による摩擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物を
接合する摩擦攪拌接合装置において、前記回転子は、回
転子に挿通され、回転軸線方向に相対直進移動可能に設
けられる軸状のピンを有し、被接合物をスポット接合
し、接合終了時に、被接合物を押圧した状態で、前記軸
状のピンを相対移動させ、回転子の回転、および前記軸
状のピンの回転子に対する相対直進移動は、同一の駆動
源によって行なわれることを特徴とする摩擦攪拌接合装
置である。
【0008】本発明に従えば、軸状のピンが回転子に相
対直進移動可能に挿通され、接合終了時に、軸状のピン
を引き抜く。ここで、本発明では、回転子先端で被接合
物を押圧した状態で引き抜くので、軸状のピンが引き抜
かれた空間に周囲の母材が流れ込み、軸状のピンを引き
抜いた後の空洞が埋められる。このように、前述した従
来技術よりも速く空洞を埋めることができる。また、一
旦引き抜いてから空洞を埋めるのでなく、押圧した状態
で軸状のピンを引き抜くので、軟化した母材が冷却され
て硬化することなく、確実に空洞を埋めることができ
る。
【0009】
【0010】 また、駆動源を共通とすることで、装置
自体の重量を軽減し、また製造コストも削減することが
できる。
【0011】 また本発明は、回転子先端に、円筒状の
リング部が形成され、前記軸状のピンは、リング部に変
位可能に挿入される内軸であることを特徴とする。また
本発明は、高速回転する回転子を回転軸線方向に移動さ
せ、回転子先端部を被接合物に押圧し、回転子先端部と
前記被接合物との接触部を、回転による摩擦熱で軟化さ
せ、攪拌して被接合物を接合する摩擦攪拌接合装置にお
いて、前記回転子は、回転子に挿通され、回転軸線方向
に相対直進移動可能に設けられる軸状のピンを有し、被
接合物をスポット接合し、接合終了時に、被接合物を押
圧した状態で、前記軸状のピンを相対移動させ、回転子
先端に、円筒状のリング部が形成され、前記軸状のピン
は、リング部に変位可能に挿入される内軸であることを
特徴とする摩擦攪拌接合装置である。
【0012】本発明に従えば、回転子先端にリング部が
設けられるリング型の摩擦攪拌接合装置にも本発明を適
用することができる。
【0013】 また本発明は、高速回転する回転子を回
転軸線方向に移動させ、回転子先端部を被接合物に押圧
し、回転子先端部と前記被接合物との接触部を、回転に
よる摩擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物を連続接合す
る摩擦攪拌接合装置において、前記回転子は、回転子に
挿通され、回転軸線方向に相対直進移動可能に設けられ
る軸状のピンを有し、回転子の回転、および前記軸状の
ピンの回転子に対する相対直進移動は、同一の駆動源に
よって行なわれ、接合終了時に、被接合物を押圧した状
態で、前記軸状のピンを相対移動させることを特徴とす
る摩擦攪拌接合装置である。
【0014】本発明に従えば、連続接合においても、回
転子先端による被接合物の押圧を維持した状態で軸状の
ピンを引き抜くので、軸状のピンが引き抜かれた空間に
周囲の母材が流れ込み、軸状のピンを引き抜いた後の空
洞が埋められる。このように、前述した従来技術よりも
速く空洞を埋めることができる。また、一旦引き抜いて
から空洞を埋めるのでなく、押圧した状態で軸状のピン
を引き抜くので、軟化した母材が冷却されて硬化するこ
となく、確実に空洞を埋めることができる。また、駆動
源を共通とすることで、装置自体の重量を軽減し、製造
コストも削減することができる。
【0015】 また本発明は、回転子と軸状のピンとが
一体となって直進移動する一体移動状態と、回転子と軸
状のピンとが相対移動する相対移動状態とが、ブレーキ
機構またはクラッチ機構によって切り換えられることを
特徴とする。また本発明は、高速回転する回転子を回転
軸線方向に移動させ、回転子先端部を被接合物に押圧
し、回転子先端部と前記被接合物との接触部を、回転に
よる摩擦熱で軟化させ、攪拌して被接合物を接合する摩
擦攪拌接合装置において、前記回転子は、回転子に挿通
され、回転軸線方向に相対直進移動可能に設けられる軸
状のピンを有し、被接合物をスポット接合し、接合終了
時に、被接合物を押圧した状態で、前記軸状のピンを相
対移動させ、回転子と軸状のピンとが一体となって直進
移動する一体移動状態と、回転子と軸状のピンとが相対
移動する相対移動状態とが、ブレーキ機構またはクラッ
チ機構によって切り換えられることを特徴とする摩擦攪
拌接合装置である。
【0016】本発明に従えば、ブレーキ機構またはクラ
ッチ機構など、簡単な構成で一体移動状態と相対移動状
態とを切り換えることができる。
【0017】 また本発明は、回転子の回転方向を切り
換えることで、前記相対移動の方向が切り換えられるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、回転子の回転方向を切り
換えることで、一体移動状態と相対移動状態とが切り換
えられるので、接合制御が容易となる。
【0019】 また本発明は、接合終了時には、回転子
先端が平坦となるまで軸状のピンを移動させて押圧する
ことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、平坦となった回転子先端
で押圧することで、接合語のワーク表面を平坦とし、美
観を向上させることが可能となる。
【0021】 また本発明は、回転子先端が平坦となる
まで軸状のピンを移動させた後、所定時間押圧すること
を特徴とする。
【0022】本発明に従えば、回転子先端を平坦にした
状態で、所定時間押圧することにより、さらに確実に空
洞を埋め、凹所を防ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に実施の一形態で
ある摩擦攪拌接合装置1の構成を示す図である。摩擦攪
拌接合装置1は、たとえば6軸垂直多関節型ロボットの
手首に装着され、接合ガンとして用いられる。
【0024】摩擦攪拌接合装置1は、回転子2、回転用
モータ3、直進用モータ4および、これらを支持するガ
ンアーム(図示せず)を備え、ガンアームがロボットの
手首に装着される。回転子2は、回転子保持部材5に保
持され、回転軸線Lまわりに回転自在で、かつ回転軸線
L方向に移動可能にガンアームに支持される。回転用モ
ータ3は、本実施形態ではインダクションモータからな
り、ガンアームに固定され、回転子2を回転軸線Lまわ
りに回転駆動する。直進用モータ4は、本実施形態では
サーボモータであり、ガンアームに固定され、回転子2
を、回転軸線L方向に直進駆動する。
【0025】回転子保持部材5は、円柱状であり、下端
部に回転子2が、回転軸線Lを同軸として装着されて固
定される。この回転子保持部材5の外周部には、スプラ
イン10が形成され、スプライン受け11によって受け
られる。スプライン受け11は、軸受け12によって、
ガンアームに固定支持される。スプライン受け11の外
周にはベルト車が固定され、また、回転用モータ3の出
力軸にもベルト車14が固定される。このベルト車14
からスプライン受け11のベルト車にわたってVベルト
が巻きかけられる。このような構成によって、回転用モ
ータ3を駆動させることによって、回転子2を回転軸線
Lまわりに高速で回転駆動することができる。また、ス
プライン10を介して回転力が伝達されるため、回転駆
動しながら回転軸線Lに沿う直進移動を許容することが
できる。
【0026】回転子保持部材5の下端部には、直進駆動
部材20が装着される。直進駆動部材20は、円筒状で
あり、回転子保持部材5に対して一対の軸受け21を介
し、回転軸線Lまわりに回転自在で、かつ回転軸線L方
向への変位が阻止されて連結される。この直線駆動部材
20の外周には外ネジが形成されており、リング状の内
ネジ部材22が、直進駆動部材20の外ネジに螺合す
る。この内ネジ部材22は、ガンアームに固定される軸
受け23を介して、ガンアームに、回転軸線Lまわりに
回転自在に取り付けられる。
【0027】この内ネジ部材22の外周には有歯ベルト
車が固定される。また、直進用モータ4の出力軸にも有
歯ベルト車24が固定され、この有歯ベルト車24から
内ネジ部材22の有歯ベルト車にわたってタイミングベ
ルト25が巻き掛けられる。また、直進駆動部材20の
外周部には、回転軸線Lに平行な溝27が形成されてい
る。直進駆動部材20の外周には、リング状で、直進駆
動部材20を外囲し、前記溝27に嵌りこむ凸部を有す
る周り止めリング26(図2参照)が、ガンアームに固
定支持される。これによって、直進駆動部材20が回転
軸線Lまわりに回転することが防がれる。
【0028】直進用モータ4を駆動させることで、タイ
ミングベルト25を介して、内ネジ部材22が回転駆動
し、これに螺合する直進駆動部材20が回転軸線L方向
に直進移動し、これによって回転子保持部材5および回
転子2が回転軸線L方向に直進移動する。また、直進駆
動部材20と回転子保持部材5とは軸受け21を介して
連結されているので、回転子2および回転子保持部材2
0が回転軸線Lまわりに高速で回転駆動しながら、回転
軸線L方向に直進移動させることができる。また、回転
子2および回転子保持部材5に直進駆動力を与える直進
駆動部材20は、回転軸線Lを共通の軸線として直進力
を与えるので、力の伝達効率が良好である。
【0029】また、回転子保持部材5の中央部には、ス
プライン受け29が回転子保持部材5に嵌り込む。この
スプライン受け29は、軸受け28によってガンアーム
に回転自在に支持される。このような構成により、回転
子保持部材5が回転軸性L方向に直進移動可能で、かつ
回転軸線Lまわりに回転可能に支持される。
【0030】回転子2および回転子保持部材5には、回
転軸線Lに沿って挿通孔35が形成され、この挿通孔3
5に軸状のピンであるピン軸36が挿通される。このピ
ン軸36は、回転子保持部材5の後端(図1の上端)か
ら回転子2の先端にわたって挿通し、回転軸線Lに沿っ
て回転子2および回転子保持部材5に対して相対直進移
動可能に設けられる。
【0031】回転子保持部材の後端には、前記ピン軸3
6が連結されてピン軸36と一体となる円柱状の軸駆動
部材37が設けられる。この軸駆動部材37の外周部に
は、外ネジが形成される。また、回転子保持部材5の後
端部には、軸駆動部材37の外ネジに螺合する内ネジ部
材38が固定される。駆動部材37は、回転軸線Lを中
心とする円柱状であり、後部(図1の上部)にスプライ
ン軸39が挿入される。つまり、駆動部材37の後部に
スプライン受けが形成された挿入孔が、回転軸線Lに沿
って形成され、この挿入孔にスプライン軸39が、回転
軸線L方向に変位可能で、回転軸線Lまわりの回転が阻
止されて挿入される。
【0032】スプライン軸39の後端部にはユニバーサ
ルジョイント40を介して電磁ブレーキ41が連結され
る。この電磁ブレーキ41はガンアームに固定され、O
Nされて励磁されると、スプライン軸39の回転を阻止
し、OFFされるとスプライン軸39の回転を許容す
る。
【0033】回転子2先端は、円錐状となり、先端部に
円柱状のショルダー部50が形成され、このショルダー
部50の端面中央に挿通孔35が開口している。ピン軸
36が先端側に直進移動すると、ショルダー部50の端
面からピン軸が突出する。この突出したピン軸36が突
出部であり、摩擦攪拌接合時に、この突出したピン軸3
6がワークに挿入される。ピン軸36は、ピン軸先端が
突出した突出状態と、ピン軸が退避して、ピン軸先端と
ショルダー部50の端面とが面一となる面一状態の2つ
の状態に切り換わることができる。この切り換わりは、
回転子保持部材5の後端部に設けられる切り換え機構5
1によって行なわれる。
【0034】図3は、切り換え機構51を示す拡大図で
ある。切り換え機構51は、回転子保持部材5の後端部
に形成される空間47を有し、軸駆動部材37は、下端
部が空間47に露出する。軸駆動部材37の下端部には
フランジが形成され、このフランジがストッパ45とし
て機能する。
【0035】回転子保持部材5は、回転用モータ3によ
って回転軸線Lまわりに回転する。このとき、前記クラ
ッチがOFFされている場合には、軸駆動部材37も回
転子保持部材5とともに回転する。
【0036】電磁ブレーキをONすると、軸駆動部材3
7の回転が停止する。つまり、軸駆動部材37が回転子
保持部材5のねじ部材38に対して回転することにな
り、これによって、軸駆動部材37およびピン軸36が
回転子保持部材5および回転子2に対して軸線Lに沿っ
て相対的に直進移動することになる。
【0037】このような相対移動状態で、軸駆動部材3
7のストッパ45が、空間47の下面48または上面4
9に行き当たると、軸駆動部材37の移動が停止し、軸
駆動部材37と回転子保持部材5とが一体となって移動
し、一体移動状態となる。このようにして、相対移動状
態と一体移動状態とは電磁ブレーキ41によって切り換
わる。
【0038】ストッパ45が下面48に行き当たったと
き、ピン軸36の先端はショルダー部50の端面から突
出した突出状態となり、ストッパ45が上面49に行き
当たったとき、ピン軸36が退避し、面一状態となる。
【0039】軸駆動部材37のストッパ45と回転子保
持部材5との間には、ばね部材46が介在される。ばね
部材46とストッパ45および下面48とに摩擦力が発
生するので、電磁ブレーキ41がOFF状態で、回転子
保持部材5が回転したとき、回転子保持部材5と軸駆動
部材37とが確実にともに回転する。
【0040】ガンアームには、回転子先端に対向配置さ
れる受け部(図示略)が取り付けられており、接合時に
は、この受け部と回転子先端とでワークを挟んで接合す
る。
【0041】つぎに図4のタイムチャートを参照して、
本発明の摩擦攪拌接合装置の接合方法について説明す
る。ここでは、水平に重畳配置された2枚のワークをス
ポット接合するものとする。ワークは、たとえばアルミ
ニウム合金である。
【0042】まず、ロボットによって摩擦攪拌接合装置
1の位置決めを行なう。つまり、接合点の下に受け部が
配置されるように摩擦攪拌接合装置1の位置決めを行な
う。
【0043】(1)まず、初期状態では、回転子2が接
合点から所定距離離反した原位置に配置されており、回
転子2は、回転用モータ3によって所定速度、たとえば
2000rpm程度の高速で逆転(上から見て反時計ま
わり)しており、ピン軸36は、面一状態となってい
る。このとき、軸駆動部材37のストッパ45は、空間
47の上面49に当接している。また電磁ブレーキ41
はOFFとなっているので、回転子保持部材5、回転子
2とともにピン軸36が回転している。
【0044】(2)つぎに、ロボットの動きに合わせて
直進用モータ4を駆動させて回転子2を前進(下降)さ
せる。
【0045】(3)ガンの開度(受け部と回転子先端と
の距離)が所定開度に達すると、電磁ブレーキ41を所
定時間ONにする。すると、回転子2とともに回転して
いたピン軸36および軸駆動部材37が、電磁ブレーキ
41により回転が拘束される。ただし、電磁ブレーキ4
1とはスプライン軸39を介して連結されるので、回転
軸線L方向への進退は自由となっている。また、軸駆動
部材37の外ネジおよび回転子保持部材5のねじ部材3
8は右ネジであるので、軸駆動部材37の回転を拘束す
ることで、回転子保持部材5および回転子2に対して、
軸駆動部材37およびピン軸36が下方に移動する。そ
して、軸駆動部材37のストッパ45が、空間47の下
面48に行き当たるまで下降を続ける。このようにスト
ッパ45が下面48に行き当たるのに必要な時間よりも
少し長い時間だけ、電磁ブレーキのON継続時間が設定
される。なお、ストッパ45が行き当たり、回転子保持
部材5とともに軸駆動部材37が回転するときの回転力
よりも、電磁ブレーキ41のブレーキ力は小さく設定し
てある。このようにして、ピン軸36が、回転子2に対
して相対直進移動することにより、ピン軸36の先端が
ショルダー部50の端面から突出し、ストッパ45が行
き当たって停止する。このようにして、ピン軸36は、
突出状態となる。
【0046】(4)電磁ブレーキ41をOFFした後、
回転用モータ3を正転にする。また、回転子2の下降は
継続している。
【0047】(5)回転子先端から突出するピン軸36
がワークに当接して、押圧力が発生する。そして、ピン
軸36先端とワークとの摩擦熱でワークが軟化し、押圧
されてピン軸36がワークに挿入される。
【0048】(6)ピン軸36が挿入され、ショルダー
部50の端面がワークに当接すると、さらに押圧力が発
生する。このときの状態を、図5(A)に示す。そし
て、所定時間押圧する。この間、ピン軸36およびショ
ルダー部50の端面による回転によって攪拌され、ワー
クの摩擦攪拌接合が行なわれる。
【0049】(7)所定時間経過すると、電磁ブレーキ
41を所定時間ONする。すると、(3)とは逆で、回
転子保持部材5のねじ部材38が、上からみて時計回り
に回転している状態で、軸駆動部材37の回転が拘束さ
れるので、軸駆動部材37が、回転子保持部材5に対し
て上方に直進移動する。そして、ストッパ45が空間4
7の上面49に行き当たって、面一状態となる。このと
きの状態を、図5(B)に示す。このようにして、ピン
軸36が上昇するとき、ショルダー部50の端面からワ
ークに作用する押圧力が維持される。押圧せずにピン軸
36を引き上げた場合には、図6(A)示すように、引
き上げたピン軸の後に空洞hが形成されるが、上述した
ように、ショルダー部50端面で押圧した状態でピン軸
36を引き抜くと、図6(B)に示すように、ピン軸3
6が引き抜かれた空間に、摩擦熱で軟化した母材が押圧
力によって順次流れ込み、空洞が埋められる。
【0050】(8)そして、回転子先端が面一の状態で
所定時間押圧する。 (9)所定時間押圧後、直進用モータ4を逆転させて回
転子2を上昇させる。ショルダー部50の端面がワーク
から離反すると、押圧力が0になる。そして、所定開度
になると、回転用モータ3を逆転させ、次のスポット接
合点の準備をする。
【0051】(10)そして、回転子2が原位置に到達
すると、1サイクル終了する。このようにして、空洞を
形成することなく、スポット接合を行なうことができ
る。
【0052】ピン軸36が動くと好ましくない時に、ワ
ークとピン軸との摩擦力により、ピン軸36が動く可能
性がある場合がある。つぎに、このピン軸36の好まし
くない場合ついてついて考察する。
【0053】(1)ワークとピン軸36との当接なし。 (2)ワークとピン軸36との当接なし。 (3)ワークとピン軸36との当接なし。 (4)ワークとピン軸36との当接なし。 (5)ワークとピン軸36と当接。ピン軸突出状態。回
転用モータ正転 →ピン軸上昇の好ましくない方向 (6)ワークとピン軸36と当接。ピン軸突出状態。回
転用モータ正転 →ピン軸上昇の好ましくない方向 (7)ワークとピン軸36と当接。 → ピン軸上昇の
好ましい方向。 (8)ワークとピン軸36と当接。 → ピン軸上昇の
好ましい方向。 (9)ワークとピン軸36と当接なし。 (10)ワークとピン軸と当接なし。
【0054】したがって、(5)と(6)でのワークと
ピン軸との摩擦力に対抗するために、図3で説明したよ
うに、軸駆動部材37のストッパ45と空間47の下面
48との間にばね部材46が介在される。また、このば
ね部材46が設けられない構造としてもよい。
【0055】また、上述した実施形態では、スポット接
合の場合について説明したが、ピン軸を突出させるピン
型の摩擦攪拌接合装置1は、スポット接合だけに限ら
ず、連続接合の場合にも適用することができる。その場
合、(6)工程で、ピン軸突出状態で押圧しながら、ロ
ボットで摩擦攪拌接合装置1を移動させ、接合線に沿っ
て連続的に接合する。このような連続接合の場合におい
ても、接合終了点において、前述と同様に押圧を維持し
た状態で、ピン軸を引き抜くことによって、空洞を生じ
させずに接合することができる。
【0056】つぎに、本発明の摩擦攪拌接合装置の他の
実施形態であるリング型摩擦攪拌接合装置について説明
する。図7は、リング型摩擦攪拌接合装置の回転子先端
部を拡大して示す断面図である。リング型摩擦攪拌接合
装置は、前述したピン型摩擦攪拌接合装置1とほぼ同一
の構成を有するので、対応する構成には同一の参照符号
を付して説明を省略する。
【0057】リング型摩擦攪拌接合装置は、回転子先端
のショルダー部50に、端面から筒状のリング部61が
突出する。リング部61は、回転子2の回転軸線Lと同
軸であり、ショルダー部50と一体に形成される。回転
子2に形成される挿通孔35は、リング部61を貫通
し、先端で開口する。この挿通孔35に、内軸62が挿
通され、回転子2に対して回転軸線L方向に直進移動す
る。この内軸62は、ピン型の摩擦攪拌接合装置1と同
様に、軸駆動部材37によって駆動され、軸駆動部材3
7の移動方向は、切り換え機構60によって切り換えら
れる。
【0058】図8は、リング型摩擦攪拌接合装置の切り
換え機構60を示す拡大図である。リング型摩擦攪拌接
合装置では、ピン型摩擦攪拌接合装置1とは逆に、内軸
62が前進した位置にあるときが、内軸62先端とリン
グ部61の先端とが一致して面一状態となり、通常接合
時には、内軸62を、ショルダー部50の端面と同じ位
置まで引き込ませる。このように、ピン型摩擦攪拌接合
装置1とは動作が逆になるので、切り換え機構60も、
図8に示すように、ばね部材63の介在される位置が異
なり、ストッパ45と空間47の上面49の間に介在さ
れる。
【0059】つぎに、このリング型摩擦攪拌接合装置の
接合方法について、図9のタイムチャートを参照して説
明する。
【0060】(1)まず、初期状態では、回転子2が接
合点から所定距離離反した原位置に配置されており、回
転用モータ3は、正転(上から見て時計まわり)してお
り、内軸62は、面一状態となっている。このとき、軸
駆動部材37のストッパ45は、空間47の下面48に
当接している。また電磁ブレーキ41はOFFとなって
いる。
【0061】(2)つぎに、ロボットの動きに合わせて
直進用モータ4を駆動させて回転子2を前進(下降)さ
せる。
【0062】(3)ガンの開度が所定開度に達すると、
電磁ブレーキ41を所定時間ONにする。すると、回転
子2とともに回転していた内軸62および軸駆動部材3
7が、電磁ブレーキ41により軸駆動部材37の回転が
拘束される。ただし、電磁ブレーキ41とはスプライン
軸39を介して連結されるので、回転軸線L方向への進
退は自由となっている。また、軸駆動部材37の外ネジ
および回転子保持部材5のねじ部材38は右ネジである
ので、軸駆動部材37の回転を拘束することで、回転子
保持部材5および回転子2に対して、軸駆動部材37お
よび内軸62が上方に移動する。そして、軸駆動部材3
7のストッパ45が、空間47の上面49に行き当たる
まで、軸駆動部材37は上昇を続ける。このようにスト
ッパ45が行き当たるのに必要な時間よりも少し長い時
間だけ、電磁ブレーキのON継続時間が設定される。な
お、ストッパ45が上面49に行き当たり、回転子保持
部材5とともに軸駆動部材37が回転するときの回転力
よりも、電磁ブレーキ41のブレーキ力は小さく設定し
てある。このようにして、内軸62が、回転子2に対し
て相対直進移動することにより、内軸62がリング部6
1から引込み、引込み状態となる。
【0063】(4)電磁ブレーキ41をOFFした後、
回転用モータ3を逆転にする。回転子2の下降は継続し
ている。
【0064】(5)回転子先端から突出するリング部6
1先端がワークに当接して、押圧力が発生する。そし
て、リング部61先端とワークとの摩擦熱でワークが軟
化し、押圧されてリング部61がワークに挿入される。
【0065】(6)リング部61が挿入され、ショルダ
ー部50の端面がワークに当接すると、さらに押圧力が
発生する。このときの状態を図10(A)に示す。そし
て、所定時間押圧する。この間、リング部61およびシ
ョルダー部50の端面による回転によって攪拌され、ワ
ークの摩擦攪拌接合が行なわれる。リング部61は、ピ
ンよりもワークへの接触面積が大きいので、摩擦効率お
よび攪拌効率を向上させることができる。
【0066】(7)所定時間経過すると、電磁ブレーキ
41を所定時間ONする。すると、(3)とは逆で、回
転子保持部材5のねじ部材38が、上からみて反時計回
りに回転している状態で、軸駆動部材37の回転が拘束
されるので、軸駆動部材37が、回転子保持部材5に対
して下方に直進移動する。また、電磁ブレーキ41をO
Nすると同時に、直進用モータ4を逆転させ、軸駆動部
材37の下降量と同じ量だけ回転子2を上昇させる。つ
まり、内軸62先端はワークから見ると同じ位置とな
る。このようにして、内軸36による押圧状態を維持し
た状態で、リング部61が引き抜かれる。そして、スト
ッパ45が空間47の下面48に行き当たるまで軸駆動
部材37が下降し、かつリング部61が上昇し、リング
部先端が面一でワークに当接する状態となる。この段階
では、ショルダー部50による押圧はなくなり、内軸6
2とリング部61とによる押圧に変わる。そして、リン
グ部61および内軸62により押圧されつつ、内軸62
が面一になる動作になる。
【0067】(8)そして、回転子先端が面一の状態で
所定時間押圧する。 (9)所定時間押圧後、回転子2を上昇させる。回転子
先端がワークから離反すると、押圧力が0になる。そし
て、所定開度になると、回転用モータ3を正転させ、次
のスポット接合点に準備をする。
【0068】(10)そして、回転子2が原位置に到達
すると、1サイクル終了する。このようにして、リング
型ピンの摩擦攪拌接合装置においても、リング部61の
引き上げ時に、内軸62を下降させることで、押圧状態
を維持しながら引き上げることができ、リング部61引
き上げ時に形成される空洞を埋めることができる。
【0069】つぎに、リング型摩擦攪拌接合装置におい
て、ワークとピン軸との摩擦力により、内軸62が動く
可能性がある場合について考察する。
【0070】(1)ワークと内軸62との当接なし。 (2)ワークと内軸62との当接なし。 (3)ワークと内軸62との当接なし。 (4)ワークと内軸62との当接なし。 (5)ワークと内軸62との当接なし。 (6)ワークと内軸62と当接。内軸62引込み。回転
用モータ逆転 → 内軸突出状態。 (7)ワークと内軸62と当接。 → 内軸62下降の
好ましい方向。 (8)ワークと内軸62と当接。 → 内軸62が下降
して突き当たる。好ましい方向。 (9)ワークと内軸62と当接なし。 (10)ワークと内軸62と当接なし。
【0071】したがって、工程(6)でワークと内軸6
2との摩擦力に対抗するために、図8に示すように、ば
ね部材49が設けられる。また、このばね部材49が設
けられない構造としてもよい。
【0072】上述した各実施形態では、ピン軸36およ
び内軸62の駆動の切り換えに電磁ブレーキを用いた
が、本発明はこれに限らず、電磁クラッチを用いて切り
換えるように構成してもよい。また、直進駆動用モータ
として、上述した実施形態では、インダクションモータ
を用いたが、サーボモータとしてもよい。これによっ
て、モータの回転方向を迅速に切り換えることができ
る。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転子先
端による被接合物の押圧を維持した状態で軸状のピンを
引き抜くので、軸状のピンが引き抜かれた空間に周囲の
母材が流れ込み、軸状のピンを引き抜いた後の空洞が埋
められる。
【0074】また本発明によれば、駆動源を共通とする
ことで、装置自体の重量を軽減し、また製造コストも削
減することができる。
【0075】また本発明は、回転子先端にリング部が設
けられるタイプの摩擦攪拌接合装置にも本発明を適用す
ることができる。
【0076】また本発明は、連続接合を行なう場合にも
適用することができる。また本発明によれば、ブレーキ
機構またはクラッチ機構など、簡単な構成で一体移動状
態と相対移動状態とを切り換えることができる。
【0077】また本発明によれば、回転子の回転方向を
切り換えることで、相対移動の方向を切り換えるので、
接合制御が容易となる。
【0078】また本発明によれば、回転子先端が平坦に
なるまで軸を移動させるので、被接合物表面を平坦とす
ることが可能となる。
【0079】また本発明によれば、平坦となった回転子
先端で所定時間押圧することで、さらに空洞を確実に埋
め、被接合物表面を平坦にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施の一形態であるピン型の摩擦攪拌
接合装置1の構造を示す図である。
【図2】回り止め26を示す図である。
【図3】切り換え機構51を拡大して示す図である。
【図4】ピン型の摩擦攪拌接合装置1の接合方法を示す
タイムチャートである。
【図5】ピン軸挿入時の状態を示す断面図である。
【図6】ピン軸引き抜き時の状態を、従来と比較して示
す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態であるリング型摩擦攪拌
接合装置の回転子先端部を示す断面図である。
【図8】リング型摩擦攪拌接合装置の切り換え機構60
を拡大して示す図である。
【図9】リング型摩擦攪拌接合装置の接合方法を示すタ
イムチャートである。
【図10】リング型摩擦攪拌接合装置の接合時の状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 摩擦攪拌接合装置 2 回転子 3 回転用モータ 4 直進用モータ 5 回転子保持部材 41 電磁ブレーキ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転する回転子を回転軸線方向に移
    動させ、回転子先端部を被接合物に押圧し、回転子先端
    部と前記被接合物との接触部を、回転による摩擦熱で軟
    化させ、攪拌して被接合物を接合する摩擦攪拌接合装置
    において、 前記回転子は、回転子に挿通され、回転軸線方向に相対
    直進移動可能に設けられる軸状のピンを有し、被接合物
    をスポット接合し、接合終了時に、被接合物を押圧した
    状態で、前記軸状のピンを相対移動させ、 回転子の回転、および前記軸状のピンの回転子に対する
    相対直進移動は、同一の駆動源によって行なわれること
    を特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  2. 【請求項2】 回転子先端に、円筒状のリング部が形成
    され、前記軸状のピンは、リング部に変位可能に挿入さ
    れる内軸であることを特徴とする請求項1記載の摩擦攪
    拌接合装置。
  3. 【請求項3】 高速回転する回転子を回転軸線方向に移
    動させ、回転子先端部を被接合物に押圧し、回転子先端
    部と前記被接合物との接触部を、回転による摩擦熱で軟
    化させ、攪拌して被接合物を接合する摩擦攪拌接合装置
    において、 前記回転子は、回転子に挿通され、回転軸線方向に相対
    直進移動可能に設けられる軸状のピンを有し、被接合物
    をスポット接合し、接合終了時に、被接合物を押圧した
    状態で、前記軸状のピンを相対移動させ、 回転子先端に、円筒状のリング部が形成され、前記軸状
    のピンは、リング部に変位可能に挿入される内軸である
    ことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  4. 【請求項4】 高速回転する回転子を回転軸線方向に移
    動させ、回転子先端部を被接合物に押圧し、回転子先端
    部と前記被接合物との接触部を、回転による摩擦熱で軟
    化させ、攪拌して被接合物を連続接合する摩擦攪拌接合
    装置において、 前記回転子は、回転子に挿通され、回転軸線方向に相対
    直進移動可能に設けられる軸状のピンを有し、回転子の
    回転、および前記軸状のピンの回転子に対する相対直進
    移動は、同一の駆動源によって行なわれ、接合終了時
    に、被接合物を押圧した状態で、前記軸状のピンを相対
    移動させることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  5. 【請求項5】 回転子と軸状のピンとが一体となって直
    進移動する一体移動状態と、回転子と軸状のピンとが相
    対移動する相対移動状態とが、ブレーキ機構またはクラ
    ッチ機構によって切り換えられることを特徴とする請求
    項4記載の摩擦攪拌接合装置。
  6. 【請求項6】 高速回転する回転子を回転軸線方向に移
    動させ、回転子先端部を被接合物に押圧し、回転子先端
    部と前記被接合物との接触部を、回転による摩擦熱で軟
    化させ、攪拌して被接合物を接合する摩擦攪拌接合装置
    において、 前記回転子は、回転子に挿通され、回転軸線方向に相対
    直進移動可能に設けられる軸状のピンを有し、被接合物
    をスポット接合し、接合終了時に、被接合物を押圧した
    状態で、前記軸状のピンを相対移動させ、 回転子と軸状のピンとが一体となって直進移動する一体
    移動状態と、回転子と軸状のピンとが相対移動する相対
    移動状態とが、ブレーキ機構またはクラッチ機構によっ
    て切り換えられることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
  7. 【請求項7】 回転子の回転方向を切り換えることで、
    前記相対移動の方向が切り換えられることを特徴とする
    請求項5または6記載の摩擦攪拌接合装置。
  8. 【請求項8】 接合終了時には、回転子先端が平坦とな
    るまで軸状のピンを移動させて押圧することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1つに記載の摩擦攪拌接合装
    置。
  9. 【請求項9】 回転子先端が平坦となるまで軸状のピン
    を移動させた後、所定時間押圧することを特徴とする請
    求項8記載の摩擦攪拌接合装置。
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