JP3505160B2 - 光実装基板の製造方法 - Google Patents

光実装基板の製造方法

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正憲 飯田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として光通信に
用いられる光電気の信号変換を行う光実装基板の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの一般家庭への浸透、映
像メディアのデジタル化進展を迎えて、ギガビット級の
高速通信インフラの重要性が高まっている。このような
高速通信インフラとして期待されるのが光通信システム
である。
【0003】ところで、一般家庭などの加入者系にこの
ような高速システムを導入する障壁の一つはシステムの
性能とコストの両立である。
【0004】一般に光通信システムは無線システムに比
べて通信速度、通信品質において優っているが高価であ
るので、普及の障害となっている。
【0005】特に一般家庭への敷設の場合には各家庭に
光電変換用の光モジュールが必要で、これを低コストで
供給することが不可欠となっている。すなわち、光通信
の特長である高速性を備えた光モジュールを低コストで
供給する技術の確立が極めて重要である。
【0006】ギガビット以上の高速な光電変換を実現す
る光モジュールに用いられるものとしてPLCプラット
フォーム(光回路を備えた実装基板、PLC:Plan
arLightwave Circuit)が提案され
ている((株)オプトロニクス社「光通信技術の最新資
料集2」、p59参照)。尚、文献「光通信技術の最新
資料集2」のp59の全ての開示は、そっくりそのまま
引用する(参照する)ことにより、ここに一体化する。
【0007】図8は、従来の技術によるPLCプラット
フォームを形成する光実装基板の基本構造を示す図であ
る。
【0008】PLC部810は、基板80の一部(図8
の基板80の右側部分)と、その上部に形成された石英
系の光導波路(上部クラッド81、コア82、下部クラ
ッド83)からなり、光信号の分岐合成を行う。
【0009】基板80の他の一部(図8の基板80の中
央部分)である光素子搭載部820には、レーザ、フォ
トダイオードなどの光素子84が搭載され、光から電
気、電気から光の信号変換を行う。基板80の残りの部
分(図8の基板80の左側部分)である電気配線部83
0は、光素子84と駆動回路を接続するもので、GHz
以上の高速な高周波が伝送される。
【0010】基板80の材料としてシリコンを用いてい
る理由は、次の通りである。
【0011】即ち、(1)高温プロセスが必要な光導波
路形成に適していること、(2)加工性がよいため光フ
ァイバアライメント用のV溝を容易に加工できること、
(3)熱伝導性が良いため、光素子84としてのレーザ
や半導体ICを高パワーで駆動してもヒートシンクとし
て作用し、素子温度の上昇が抑制できることなどがあげ
られる。
【0012】シリコンは、この様に放熱効果に優れてい
るので、光素子84はシリコン製の基板80に直接搭載
されている。
【0013】その一方で、シリコンは比較的、誘電損失
が大きいために、上記の光実装基板の高周波帯の使用に
際しては、電気配線部830における寄生インダクタン
ス、寄生容量が問題になる。
【0014】そこで、高周波における誘電損失を出来る
だけ低減するために、図8のように電気配線部830で
はコプレナー線路などの電気配線85で電極を形成し、
高周波ロスの少ない石英系ガラス86を厚膜にして、電
気配線85と基板80との間に介在させている。
【0015】また、光素子84とPLC部分の高さ合わ
せを行うために、この部分のみテラス状の断面であるシ
リコンテラス87を設けている。
【0016】これにより数ギガビット級のディジタル信
号の送受信が可能となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなPLCプラットフォームでは製造工程が非常に煩雑
で高コストとなる。
【0018】即ち、シリコン基板80にシリコンテラス
87を形成するためののフォトリソ、エッチングが必要
である。更に、上部クラッド81、コア82、下部クラ
ッド83を形成するためのフォトリソ、エッチング、薄
膜堆積、高精度研磨などの工程を多数回繰り返す必要が
ある。尚、上部クラッド81、コア82、下部クラッド
83は、光導波路を構成する。
【0019】とりわけコストウエイトが高いのが光導波
路である。光導波路は火炎堆積法やCVDによる膜形
成、フォトリソ、エッチングによるコアパターニングな
どの半導体プロセスを用いて製造されているが、比較的
チップサイズが大きいために量産してもコスト削減効果
が期待できない。
【0020】もう一つの課題としては、光導波路と光フ
ァイバの接続が容易でない点にある。
【0021】光ファイバと光導波路間の接続での光損失
を抑制するためには、シングルモードの場合は±1μm
以下の位置調整、組立、固定が必要となる。
【0022】その接続方法としては次の2つが一般的で
ある。
【0023】一つは図8のようにシリコン基板80に光
導波路(上部クラッド81、コア82、下部クラッド8
3)を形成している場合には、光導波路の端部(図8に
は図示していない)のシリコン部分に光ファイバを配置
するためのV溝を形成する。このV溝に光ファイバを配
置固定することにより光ファイバと光導波路を接続する
ものである。
【0024】しかしながら、シリコン基板80にV溝を
形成するのはフォトリソグラフィとウエットエッチング
といった別工程が必要であり、コスト負担が増すととも
にエッチングばらつきが発生するため、V溝の形状精度
にばらつきが多く、その結果として光導波路と光ファイ
バの接続での光損失量にもばらつきを生じてしまうとい
う課題があった。
【0025】もう一つは光導波路を形成している基板と
光ファイバを配置するV溝を形成した基板を独立、個別
で用意し、これらの光軸合わせを何軸もの自動調整機構
を備えたシステムで行う方法がある。しかし、接続箇所
ごとに調整するのに数十秒から数分程度の時間がかかる
ととも設備も高価で、量産性、経済性の面で多大な課題
を有していた。
【0026】このような光導波路の作製、および光導波
路と光ファイバの接続に関する課題を解決する方法とし
て非球面ガラスの製造方法として既に実用化されている
プレス成形を用いてファイバに固定用の溝と光導波路の
コアに対応する溝を形成し、コアに対応する溝に樹脂な
どのコア材料を埋め込んで光導波路を作製する方法が特
開平7−287141号、特開平7−113924号、
特開平7−218739号などで提案されている。
【0027】尚、文献「特開平7−287141号」、
「特開平7−113924号」、及び「特開平7−21
8739号」の全ての開示は、そっくりそのまま引用す
る(参照する)ことにより、ここに一体化する。
【0028】この方法は例えば図9のようにファイバ固
定部分と光導波路部分に対応した凹凸形状を備えた型を
被加工物に押しつけて、その反転形状を転写させるもの
で、ファイバ固定ガイド、および光導波路用溝を形状再
現性よく大量に生産できる。ここで91は光ファイバガ
イド溝形成部であり、92は光導波路パターン成形部で
ある。
【0029】光導波路用溝に樹脂などのコア材料を埋め
込めば光導波路として機能させることができファイバ
用、光導波路用の各溝の相対位置が正確な型で形状を転
写することによって光ファイバを溝に配置させるだけで
特別な位置調整をしなくても簡単に光ファイバと光導波
路を高効率で光接続させることが可能となる。
【0030】このようにプレス成形を用いたことにより
図10のように光導波路101と光ファイバガイド溝1
02を備えた光実装基板103が実現でき、光導波路作
製コストと光ファイバ接続コストを低コスト化すること
が可能となる。
【0031】しかしながら、このような光実装基板10
3にレーザ、フォトダイオードなどの光素子やこれらを
駆動する回路を設ける場合、シリコンに比べ、熱伝導性
の悪いガラス上に形成する必要があるため、熱が逃げに
くく、低パワーでしか光素子を駆動できないという制約
があった。
【0032】また、図10の光実装基板103、図8の
PLCプラットフォームいずれにおいても電極部分とな
る電気配線(図8では85、図10は図示せず)にコン
デンサなどの電気素子を設ける場合には引き回しのリー
ドが必要となり、高周波帯でロスを引き起こすため、高
速化の弊害となっていた。
【0033】このように、現状では、ギガビット級の高
速性と、一般家庭に供給できるコスト、生産性を備えた
光実装基板、光モジュールが供給できないという課題が
あった。
【0034】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、従来に比べて簡単な構成でありながら、優れ
た放熱効果を有する光実装基板、光モジュール、光送受
信装置および光送受信システムを提供することを目的と
する。
【0035】又、本発明は、高周波帯での損失を従来に
比べてより一層低減出来る光実装基板、光モジュール、
光送受信装置および光送受信システムを提供することを
目的とする。
【0036】又、本発明は、製造工程をより簡単に出来
得る光実装基板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【課題を解決するための手段】第1の 本発明は、光導波
路を有する光伝達部及び/又は、光ファイバを配置し固
定するための光ファイバガイド部を形成する形成工程
と、主面上に、前記光導波路又は前記光ファイバーと光
学的に接続される光素子を配置するための配置部の前記
主面と他方の主面とを貫通する様に、導電性部材を埋め
込ませる埋め込み工程とを備え、前記形成工程では、前
記光伝達部、前記光ファイバガイド部、及び前記配置部
の全部又は一部を、加熱により軟化した基材に、前記主
面側より型を押しつけることによって、前記型の反転形
状を転写することにより形成し、前記埋め込み工程で
は、前記形成工程と同時に、予め一定形状を有する前記
導電性部材を、加熱により軟化した前記基材に、前記他
方の主面側より直接押しつけることにより、前記基材内
に埋め込ませる光実装基板の製造方法である。
【0056】 また、第の本発明は、光導波路を有
する光伝達部及び/又は、光ファイバを配置し固定する
ための光ファイバガイド部を形成する形成工程と、主面
上に、前記光導波路又は前記光ファイバーと光学的に接
続される光素子を配置するための配置部の前記主面と他
方の主面とを貫通する様に、熱伝導性材料を含む熱伝達
部材を埋め込ませる埋め込み工程とを備え、前記形成工
程では、前記光伝達部、前記光ファイバガイド部、及び
前記配置部の全部又は一部を、加熱により軟化した基材
、前記主面側より型を押しつけることによって、前記
型の反転形状を転写することにより形成し、前記埋め込
み工程では、前記形成工程と同時に、予め一定形状を有
する前記熱伝達部材を、加熱により軟化した前記基材
、前記他方の主面側より直接押しつけることにより、
前記基材内に埋め込ませる光実装基板の製造方法であ
る。
【0057】
【0058】 また、第の本発明は、前記熱伝導性
材料を含む放熱部材を、前記配置部の前記他方の主面の
全部または一部に形成し、前記熱伝達部材と熱伝達可能
に接続する放熱部材配置工程を備えた上記第の本発明
の光実装基板の製造方法である。
【0059】 また、第の本発明は、前記熱伝達部
材は、前記熱伝導性材料を含む放熱部材と一体的に形成
されており、前記埋め込み工程において、前記熱伝達部
材が埋め込まれると同時に、前記放熱部材が、前記配置
部の前記他方の主面の全部または一部に形成される上記
第13の光実装基板の製造方法である。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施の形態及び、本発明に関連する技術の
実施の形態について説明する。
【0061】 (実施の形態1) 図1(a)、図1(b)は本発明に関連する技術の一例
としての光実装基板の構成を示している。
【0062】尚、図1(a)は、本実施の形態の光実装
基板の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−
A’断面図である。
【0063】本実施の形態の光実装基板はガラスからな
っており、同図に示すように、光ファイバーを配置し固
定するための光ファイバーガイド部1と、光導波路27
(図2(d)参照)を有する光伝達部2と、光導波路2
7と光学的に接続される光素子としてのレーザやフォト
ダイオード110を配置するための配置部3の各部から
構成されている。
【0064】更に、詳細に説明すると、図1(a)、図
1(b)に示す様に、ガラス基板17、ガラス基板17
上に形成された光導波路用溝11、光導波路用溝11に
充填された、ガラス基板17より屈折率の高い紫外線硬
化樹脂(図示せず)、貫通穴に導電性ペーストを充填し
たビアホール12、ガラス基板17上に形成された、光
ファイバを固定するためのファイバ配列V溝13を備え
る。
【0065】又、さらにガラス基板17上に、光導波路
用溝11からみてファイバ配列V溝13と対称になる位
置に形成された、レーザやフォトダイオード110など
の光素子を配置するためのレーザ搭載部18およびフォ
トダイオード搭載部19、光素子を位置決めする位置合
わせマーカー14を備えている。
【0066】さらに、光導波路用溝11を含むガラス基
板17の一部には、光導波路溝11を密閉するようにガ
ラス基板17と同等の屈折率を持つ平板ガラス部材15
が貼り合わされている。また、ガラス基板17のビアホ
ール12を含む裏面は、配線長を短くするために部分的
に、くりぬかれている。そのくりぬき部分(凹部11
1)に複数のビアホールに接続する形でマイクロコンデ
ンサ16などの回路素子が配置されている。
【0067】次に、このような本実施の形態による光実
装基板の望ましい製造手順の一例を図2(a)〜図2
(d)に示す。
【0068】ここでは、凸状の光導波路パターン21
a、およびファイバ配列V溝形成用の凸部21b、光素
子位置決め用のマーカーパターン形成部(図示せず)を
備えた上型21と、貫通孔12および裏面の凹部111
(図1(b)参照)を成形するための下型22とを用い
る。
【0069】即ち、先ずはじめに、加熱して軟化したガ
ラス基板23の上面および下面のそれぞれに、上記上型
21および下型22とを押しつけて(図2(a))、ガ
ラス基板23上に、反転形状を転写する(図2
(b))。
【0070】次に、光導波路用溝24内を埋め込むよう
に、ガラス基板23よりも屈折率の高い紫外線硬化樹脂
25を、ガラス基板23の、光導波路用溝24を少なく
とも含む部分の主面に塗布する。塗布の際はスピンコー
ティングなどを用いて厚みを薄くしておく(図2
(c))。
【0071】最後にガラス基板23とほぼ同等の屈折率
をもつ平板ガラス部材26を光導波路部分に貼り合わ
せ、貫通穴27に導電ペースト(図示せず)を充填し、
マイクロコンデンサ(図示せず)を実装する(図2
(d))。このようにして図1の光実装基板が完成す
る。
【0072】本実施の形態の光実装基板は、光送受信モ
ジュールのベース基板として機能する。
【0073】すなわち、V溝13に光ファイバを設置
し、これを光学接着剤などで固定するだけで、光ファイ
バと光導波路との接続が可能になる。従来、これらの接
続はサブミクロンレベルの位置精度が必要であったが、
本実装基板では大幅な調整コストの削減が可能である。
【0074】また、レーザやフォトダイオードといった
光素子の実装は成形で同時に形成した位置決めマーカー
14を用いることでパッシブアライメントが可能にな
る。このときレーザおよびフォトダイオードはそれぞ
れ、光出射、受光高さが光導波路と合うような高さステ
ージに配置される。このような段差も成形工法で容易に
形成できる。
【0075】本発明の光実装基板はフォトリソ、エッチ
ング、薄膜堆積、高精度研磨などの工程を用いないで作
製できる。特に図2に示した成形工法を用いれば非常に
低コストで大量生産ができる。しかし、この製造方法に
限るものでなく、例えば光導波路溝11のみを成形工法
で形成し、ビアホール12については機械加工などの別
の手段を用いてもよい。
【0076】本実施の形態では基板材料にガラスを用い
たが、光学的に透明であれば特にこれに限るものでな
い。例えばポリオレフィン系などの各種熱可塑性プラス
チックや、ガラスであれば成形工法が可能でありコスト
面で有利である。
【0077】特にガラスの場合はシリコンなどに比べ誘
電損失が少ないため、レーザやフォトダイオードにつな
がる伝送線路での高周波損失を少なくでき高速通信モジ
ュール用として非常に有効である。
【0078】高速性が必要になる場合には、伝送線路と
してはコプレナー線路、マイクロストリップ線路、スロ
ット線路が望ましい。
【0079】また、本発明の光実装基板は基板厚み方向
にビアホール12を設けているために配線長が短くな
り、広い高周波帯域でフラットなゲイン特性や群遅延特
性が得られるため、高速通信用途として有利である。
【0080】特に貫通穴に充填される導電性材料として
は、はんだ、例えば銀、銅、ニッケルなどを主成分とす
る導電性ペースト、あるいは導電性接着剤などを用いる
ことが望ましい。
【0081】また、配線長については特に500μm以
下にすることが高周波特性上望ましい。そのために本実
施の形態のように裏面に凹部111を設けて配線長を短
くする手段以外に、凹部111を形成せずにガラス基板
の厚み自体を500μm以下にしてもよい。このときは
基板裏面にメタル層などを形成してもよい。
【0082】また、ビアホール間に接続させる素子はマ
イクロコンデンサ等の高周波素子に限らず、その他、高
周波素子でも良い。又、高周波回路でも良い。
【0083】本実施の形態では図2(a)〜図2(d)
に示したように、光導波路パターン21a及び光ファイ
バー配列V溝形成用の凸部21b等を備えた上型21と
ビアホール12の成形用の突起22aを設けた下型22
で行った。
【0084】特に、基板を薄くし、裏面に凹部111の
必要がなければ、光導波路パターンとビアホール用の突
起を同一の型に設けても良い。
【0085】なお、本実施の形態のように、光導波路用
溝11、ビアホール12、ファイバ配列V溝13を同一
基板として、成形工法により一体的に形成することが、
部品組立時の位置調整が不要となるため最も望ましい。
しかし、これに限らず、例えば、ビアホール12の形成
を、成形工法以外の工法を用いる場合(例えば、ドリル
による孔あけ工法)は、例えば平板ガラス部材側にビア
ホールを設ける構成としても良い。
【0086】尚、この場合は、図1(a)に示す構成と
は異なり、ガラス基板には配置部は無く、光ファイバー
ガイド部と光伝達部が設けられている。そして、図1
(b)に示す平板ガラス部材15の右端が更に右方向に
拡張された形状を呈しており、その拡張された部分が、
光素子を搭載するための配置部となる。この場合、光素
子は、平板ガラス部材の裏面に搭載される。そのため
に、上述した様に、平板ガラス部材の配置部にビアホー
ルが設ける必要がある。
【0087】なお、本実施の形態で用いた紫外線硬化樹
脂、あるいは熱硬化樹脂をコア材料として用いることが
望ましいが、溝を埋め込むように石英系材料の薄膜を堆
積し、溝以外の余分なところを研磨などで除去しても良
い。
【0088】なお、本実施の形態では光導波路用溝1
1、24を備えた例を示したが、必ずしもこれを備えて
いなくても本発明の効果は何ら損なわれない。
【0089】図1においてファイバ配列V溝13をレー
ザやフォトダイオードなどの光素子搭載部分までに長く
設け、光ファイバと光素子が直接接続できるようにして
も良い。
【0090】 (実施の形態2) 図3は本発明に関連する技術の一例としての光モジュー
ルの構成を示している。
【0091】図3において、光実装基板31は、実施の
形態1と基本構成が同じである光実装基板をベースにし
て構成している。光実装基板31は2本の光導波路32
を備えており、これに光ファイバ33、光素子としてレ
ーザ34およびフォトダイオード35、コプレナー伝送
路の電極36を備えている。
【0092】電極36の形成は基板の素材であるガラス
との付着性を確保するために下地にクロム膜を形成し、
これにメッキで金電極を設けても良い。あるいは印刷な
どの工法を用いることも可能である。
【0093】このように本発明の光実装基板を用いるこ
とで高速な光モジュールを容易に実現することができ
る。
【0094】レーザやフォトダイオードの実装に関して
はワイヤボンドで行っても良いが、特に高速化が必要な
場合はフリップチップ実装、スタッドバンプ実装など短
接続の実装方法を用いるほうが望ましい。
【0095】尚、実施の形態1では2分岐の光導波路パ
ターンを示したが、特にこれに限るものではなく、本実
施の形態2のように光導波路パターンが複数あってもよ
い。
【0096】特に、アナログ通信や高速なディジタル通
信などではレーザへの光入射はノイズとなるため送受そ
れぞれに光導波路パターンを設けるほうが望ましい。
【0097】(実施の形態3)図4(a)、図4(b)
は本発明の光実装基板の構成を示している。
【0098】尚、図4(a)は、本実施の形態の光実装
基板の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のB−
B’断面図である。
【0099】本実施の形態の光実装基板はガラスからな
っており、図4(a)、図4(b)に示すように、ガラ
ス基板46、ガラス基板46上に形成された光導波路用
溝41、光導波路用溝41に充填された、ガラス基板4
6より屈折率の高い紫外線硬化樹脂(図示せず)、高熱
伝導材料を含む高熱伝導性部材42、ガラス基板46上
に形成された、光ファイバを固定するためのファイバ配
列V溝43、レーザ49やフォトダイオードなどの光素
子を配置するためのレーザ搭載部47およびフォトダイ
オード搭載部48、光素子を位置決めする位置合わせマ
ーカー44を備えている。
【0100】さらに光導波路用溝41を含むガラス基板
46の一部には、光導波路用溝41を密閉するように、
ガラス基板46と同等の屈折率を持つ平板ガラス部材4
5が貼り合わされている。高熱伝導材料としては銅など
の各種金属、シリコンなどがあげられる。
【0101】尚、本実施の形態では、高熱伝導性部材5
2は、図4(b)、図5(a)に示す様に、熱伝達部材
52a及び放熱部材52bにより一体的に構成されてい
る。
【0102】次に、このような本実施の形態による光実
装基板の望ましい製造手順の一例を図5(a)〜図5
(d)に示す。
【0103】ここでは、凸状の光導波路パターン51
a、およびファイバ配列V溝形成用の凸部51b、光素
子位置決め用のマーカーパターン形成部(図示せず)を
備えた上型51と、熱伝導性の良い材料からなり、表面
に突起(熱伝達部材52a)を設けた高熱伝導性部材5
2とを用いる。ここで、高熱伝導性部材52は、本発明
の熱伝達部材と放熱部材とを含む部材の一例である。
【0104】即ち、先ずはじめに、上記上型51および
高熱伝導性部材52とを、加熱して軟化したガラス基板
53の上面および下面のそれぞれに押しつけて(図5
(a))、ガラス基板53上に、反転形状を転写すると
ともに高熱伝導性部材52をガラス基板53の中に埋め
込む(図5(b))。
【0105】このとき、高熱伝導性部材52の突起部分
の先端部52bがガラス基板53の中に埋没している場
合は、ガラス基板53の表面を研磨して、高熱伝導性材
料部分の突起の先端部52bを露出するようしておく。
【0106】ガラス基板53成形時の上下型の位置決め
には高い精度は必要ないが、上下型のずれを規正する胴
型を設ければ位置決め精度が確保される。
【0107】尚、高熱伝導性部材52は、ガラス基板4
6上に搭載されたレーザ49からの発熱を効率よく放熱
させるために設けられたものである。
【0108】次に、ガラス基板53よりも屈折率の高い
紫外線硬化樹脂55を、ガラス基板53の、光導波路溝
54を少なくとも含む部分の主面に塗布する。
【0109】これにより、光導波路用溝54に紫外線硬
化樹脂55を埋め込ませる。塗布の際は、スピンコーテ
ィングなどを用いて厚みを薄くしておく(図5
(c))。
【0110】最後に、ガラス基板53とほぼ同等の屈折
率をもつ平板ガラス部材56を光導波路部分に貼り合わ
せる(図5(d))。このようにして図4の光実装基板
が完成する。
【0111】本光実装基板は光送受信モジュールのベー
ス基板として機能する。 すなわち、V溝43に光ファ
イバを設置し、これを光学接着剤などで固定するだけ
で、光ファイバと光導波路の接続が可能になる。従来、
これらの接続はサブミクロンレベルの位置精度が必要で
あったが、本実装基板では大幅な調整コストの削減が可
能である。
【0112】また、レーザやフォトダイオードといった
光素子の実装は成形で同時に形成した位置決めマーカー
44を用いることでパッシブアライメントが可能にな
る。本発明の光実装基板はフォトリソ、エッチング、薄
膜堆積、高精度研磨などの工程を用いないで作製でき
る。
【0113】特に図5(a)〜図5(d)に示した成形
工法を用いれば非常に低コストで大量生産ができる。し
かし、この製造方法に限るものでなく、例えば光導波路
溝41のみを成形工法で形成し、高熱伝導性材料42に
ついては機械加工などの別の手段を貫通穴を開けてペー
スト状のものを埋め込んでも良い。
【0114】本実施の形態では基板材料にガラスを用い
たが、光学的に透明であれば特にこれに限るものでな
い。例えばポリオレフィン系などの各種熱可塑性プラス
チックや、ガラスであれば成形工法が可能でありコスト
面で有利である。
【0115】本発明の光実装基板は基板厚み方向に高熱
伝導性材料42を設けており、これをレーザや半導体I
Cの設置部直下に配置することによりヒートシンクとし
て機能させ、温度上昇による素子の性能劣化、損傷を防
ぐことができる。
【0116】本実施の形態では図2に示したように成形
を光導波路溝を備えた上型21と高熱伝導性基板22で
ガラス基板を挟み付けて行ったが、上型側の一部にに高
熱伝導性材料を配置して成形することでガラス基板に埋
め込んでも良い。いずれにしても高熱伝導性材料を突起
状にして成形で埋め込む場合には、突起の形状は先端が
徐々に細くなる形状のほうが望ましい。
【0117】なお、本実施の形態のように光導波路用溝
41、高熱伝導性材料42、ファイバ配列V溝13を同
一基板に形成することが部品組立時の位置調整が不要と
なるため最も望ましいが、成形工法以外の工法を用いる
場合はこの限りでなく、例えば平板ガラス部材45側に
高熱伝導性材料を設けても良い。
【0118】なお、本実施の形態で用いた紫外線硬化樹
脂、あるいは熱硬化樹脂をコア材料として用いることが
望ましいが、光導波路溝54を埋め込むように石英系材
料の薄膜を堆積し、溝以外の余分なところを研磨などで
除去しても良い。
【0119】また、本実施の形態の光実装基板をベース
に、図3に示すような、本実施の形態2の光モジュール
を同様に構成できる。
【0120】また、言うまでもなく実施の形態1のビア
ホールと本実施の形態の高熱伝導材料部分を一つの光実
装基板に同時に設ければさらに効果的であり、電気配線
と、放熱ビアホールを兼ねるように用いてもよい。
【0121】また、場合に応じて、高熱伝導材料部分
は、ガラス基板46の全面でなく、一部の面に広げて設
けるようにしてもよい。
【0122】(実施の形態4)図6は本発明の光実装基
板の構成を示している。
【0123】図6において、光実装基板31は、実施の
形態1と基本構成が同じである光実装基板をベースにし
て構成されている。
【0124】即ち、本実施の形態の光実装基板31は、
光導波路用溝61、光導波路用溝61に充填された、ガ
ラス基板60より屈折率の高い紫外線硬化樹脂(図示せ
ず)、光導波路用溝61により形成される光導波路を横
切る溝62を備えている。
【0125】又、本実施の形態の光実装基板31は、更
にこの溝62に差し込まれ接着固定された波長フィルタ
63、光ファイバを固定するためのファイバ配列V溝6
4、レーザやフォトダイオードなどの光素子を位置決め
する位置合わせマーカー65を備えている。
【0126】さらに又、光実装基板31は、光導波路溝
61を密閉するように基板と同等の屈折率を持つ平板ガ
ラス部材(図示せず)が貼り合わされている。
【0127】波長フィルタ63は、ポリイミドなどに複
数の誘電体材料を多層積層したもので、波長によって光
の反射、透過をさせて分別する機能を有する。すなわち
大容量、高速な波長多重用途にも用いることができる。
【0128】本実施の形態では波長フィルタを光導波路
途中に設けているが、これに限るものでなくアイソレー
タ、ミラー、ハーフミラー、減衰フィルタなどでもよ
い。溝の幅は数十ミクロン以下が望ましい。
【0129】あるいは溝幅を数ミリから数センチメート
ルとしてLiNbO3などの基板にイオン交換などで光
導波路を設け、電極を施した外部変調器を組み込んでも
良い。
【0130】このように本発明の光実装基板は従来のP
LCモジュールと同様に光導波路部分に各種光素子を付
加することが可能である。
【0131】なお、本実施の形態は実施の形態1の光実
装基板をベースにした光実装基板により構成されるもの
として説明を行ったが、実施の形態3による光実装基板
により構成されるものとしてもよい。
【0132】(実施の形態5) 図7は、本発明に関連する技術の一例としての実施の形
態1による光実装基板をベースに作製した、光送受信モ
ジュールを示す構成図である。
【0133】即ち、図7に示す様に、本実施の形態の光
送受信モジュールは、光導波路用溝72を備えた光実装
基板71に、光ファイバ73と、レーザ74フォトダイ
オード75といった光素子、レーザドライバ76、プリ
アンプ77といったフロントエンドを搭載している。な
お、電極はコプレナー線路としている。
【0134】本実施の形態における光送受信モジュール
によれば、本発明の光実装基板をベースに用いることに
よって、レーザドライバ、プリアンプの部分にも埋め込
みの高熱伝導材料を設けることで十分な放熱効果が得ら
れる。
【0135】このような光送受信モジュールに論理LS
I、インタフェースを付加すれば非常に低コストな光送
受信装置を構成できる。
【0136】さらに光送受信装置を光ファイバなどの光
信号伝送線路で結合すれば容易に光送受信システムが構
築できる。
【0137】例えばLANや基地局と加入者端末を結ぶ
アクセスネットワークに有効である。本発明の光実装基
板は高速性、放熱効果に優れるため、基地局に必要とさ
れる高パワー素子を搭載した光モジュールにも用いるこ
とが可能である。
【0138】なお、本実施の形態は実施の形態1の光実
装基板をベースにした光実装基板により構成されるもの
として説明を行ったが、実施の形態3による光実装基板
により構成されるものとしてもよい。
【0139】また、本発明の光伝達部は、各実施の形態
の光導波路用溝、平面ガラス部材、ガラス基板および紫
外線硬化樹脂に相当するものである。
【0140】尚、本発明の光実装基板等に関しては、上
記実施の形態では、ビアホールを高周波回路や高周波素
子との電気的接続用として用いる場合の例として、光フ
ァイバーガイド部(ファイバ配列V溝)と、光伝達部
(光導波路用溝)と、配置部(レーザ搭載部、フォトダ
イオード搭載部)とを一体成形する場合を中心に説明し
た(図1(b)、図2(a)〜図2(d))。しかし、
これに限らず例えば、これら各部をそれぞれ別工程によ
り形成しても良いし、又、成形型を用いないで製造して
も良い。要するに、貫通孔(ビアホール)に埋め込まれ
た導電性部材を介して、光素子と高周波素子又は高周波
回路とが接続されている構成であればどの様な構成でも
良いし、又、どの様な製造方法により製造されたかも問
わない。
【0141】この場合でも、従来に比べて高周波特性に
優れ高速化可能な光実装基板、光モジュール、光送受信
装置および光送受信システムを提供することが出来ると
いう効果を発揮する。
【0142】又、本発明の光実装基板等の導電性部材の
埋め込み方法に関しては、上記実施の形態では、予め貫
通孔が形成されており、その貫通孔に埋め込む場合を中
心に説明した(図2(a)等)。しかし、これに限らず
例えば、熱伝導製部材に関して図5(a)により説明し
た場合と同様に、ガラス基板には予め貫通孔を設けてお
かないで、柱状の導電性部材を押圧により、強制的にガ
ラス基板に埋め込ませる方法を採用しても良い。
【0143】又、本発明の光実装基板等の熱伝導製部材
の埋め込み方法に関しては、上記実施の形態では、ガラ
ス基板側には貫通孔が予め形成されておらず、柱状の熱
伝導性部材を押圧により、強制的にガラス基板に埋め込
ませる方法を説明した(図5(a)等)。しかし、これ
に限らず例えば、導電性部材に関して図2(a)により
説明した場合と同様に、ガラス基板に予め貫通孔を形成
し、その貫通孔に熱伝導製部材を埋め込む方法をとって
も良い。
【0144】又、上記実施の形態では、熱伝導性部材
は、熱伝達部材52a及び放熱部材52bにより一体的
に構成されている場合について説明した(図5
(a))。しかし、これに限らず例えば、図5(a)に
示す熱伝達部材52aと放熱部材52bが製造段階にお
いて分離していても良い。即ち、この場合、先ず熱伝達
部材をガラス基板53に埋め込み、その後、放熱部材を
ガラス基板の裏面に、熱伝達部材の端面と接触する様に
配置する。熱伝達部材と放熱部材が一体的に構成されて
いる場合であれば、押圧時に熱伝達部材に横方向の応力
が加わることにより折れるおそれがあるが、上記の様に
分離した構成であれば、その様な問題も生じないので、
製造工程における歩留まりが向上する。
【0145】又、上記実施の形態では、光実装基板が、
光ファイバガイド部と光伝達部と配置部を含む場合につ
いて説明した(図1(a)等)。しかし、これに限らず
例えば、図11(a)、図11(b)に示す様に光伝達
部を含まない構成でも良い。
【0146】即ち、この場合、同図に示す通り、光ファ
イバ(図示省略)が、光導波路を介さず、直接にフォト
ダイオード110に接続されている。尚、図1(a)、
図1(b)で説明した構成と同じものには同じ符号を付
した。尚、図11(a)は、本変形例の光実装基板の平
面図であり、図11(b)は、図11(a)のA−A’
断面図である。
【0147】又、上記実施の形態では、光実装基板の各
部を同じ工程で一体成形する場合を中心に説明した(図
2(a)〜図2(d)等)。しかし、これに限らず例え
ば、それぞれ別工程で形成しても良いし、又、別部品と
してそれぞれ成形以外の工法で形成し、最終的に各部品
を一体化するために接合する製造方法であっても良い。
【0148】又、上記実施の形態では、本発明の光実装
基板は、導電性部材又は熱伝導性部材が埋め込まれた基
板として説明した。しかしこれに限らず例えば、貫通孔
を有しているが、導電性部材又は熱伝導性部材が未だ埋
め込まれていない基板も、本発明の光実装基板の一例で
ある。
【0149】以上説明した様に本発明の一例は、例え
ば、光導波路溝を備えた基板と、前記基板と同等の屈折
率を備え前記光導波路溝に貼り合わされた部材と、前記
光導波路溝に充填された、前記基板よりも屈折率の高い
材料からなり、前記基板もしくは部材に前記基板、部材
とは異種の導電性材料が部分的に埋め込まれていること
を特徴とするものである。
【0150】このような構成であれば、光導波路を簡単
に作製でき低コスト化、大量生産できる。また基板の厚
み方向に導電性材料を埋め込むことで配線長を短くで
き、高周波に対するロス、位相遅延を低減できるととも
に、回路部分の集積度を上げ小型化が可能になる。
【0151】特に基板、部材にガラスなどの誘電損失の
少ない材料を用いコプレナー線路などの高周波伝送線路
を設け、高速な電子回路も組み込むことができる。
【0152】また、本発明の他の例は、光導波路溝を備
えた基板と、前記基板と同等の屈折率を備え前記光導波
路溝に貼り合わされた部材と、前記光導波路溝に充填さ
れた、前記基板よりも屈折率の高い材料からなり、前記
基板もしくは部材に前記基板、部材よりも熱伝導率の高
い材料が部分的に埋め込まれていることを特徴とするも
のである。
【0153】このような構成であれば、光導波路を簡単
に作製でき、低コスト化、大量生産できる。
【0154】また、基板の厚み方向に高熱伝導性材料を
埋め込んだ部分にレーザや半導体IC、変調素子などの
熱を発生する素子を搭載することで容易に放熱効果を向
上させることができる。
【0155】また、本発明の他の例は、光導波路部分の
間に光フィルタや外部変調素子、アイソレータなどの光
学部品を組み込んだものである。
【0156】すなわち、各種光素子を埋め込むことによ
り多機能の光信号処理が可能になる。
【0157】また、本発明の他の例は、光モジュールと
して、上記光実装基板に光ファイバと、受光素子、もし
くは発光素子を備えたことを特徴とするものである。
【0158】また、本発明の他の例は、光送受信装置と
して、上記光モジュールに電気信号処理回路を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0159】また、本発明の他の例は、光送受信システ
ムとして、光信号伝送線路と、前記信号伝送線路の両端
に上記光送受信装置を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0160】また、本発明の他の例は、光実装基板の製
造方法として、加熱して軟化した基板に型を押しつけて
加圧することによって前記基板に光導波路溝と貫通穴を
形成する工程と、前記貫通穴に導電性材料もしくは高熱
伝導性材料を充填する工程を備えたことを特徴とするも
のである。成形型による成形工法を用いることにより、
光導波路溝とビアホールを一括形成できる。
【0161】また、本発明の他の例は、光実装基板の製
造方法として、加熱して軟化した基板と型の間に導電性
材料、もしくは高熱伝導性材料を配置し、前記型を押し
つけて加圧することによって前記基板に前記導電性材
料、もしくは高熱伝導性材料を埋め込む工程を備えたこ
とを特徴とするものである。成形工法を用いることによ
り基板に容易に異種材料を埋め込むものである。
【0162】以上説明したように、本発明によれば、従
来に比べて高周波特性に優れ高速化が可能な、光実装基
板、光モジュール、光送受信装置および光送受信システ
ムを提供する事が出来る。
【0163】又、本発明によれば、従来に比べて光実装
基板を低コストで製造することができる。又、例えば、
光ファイバ固定ガイド溝、光素子の位置決めマーカーも
成形すればさらに低コスト化が可能となる。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来に比べて簡単な構成でありながら、優れた放熱効果
を有する光実装基板、光モジュール、光送受信装置およ
び光送受信システムを提供することが出来る。
【0165】又、本発明によれば、高周波帯での損失を
従来に比べてより一層低減出来る光実装基板、光モジュ
ール、光送受信装置および光送受信システムを提供する
ことが出来る。
【0166】又、本発明によれば、製造工程をより簡単
に出来得る光実装基板の製造方法を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):実施の形態1における本発明に関連す
る技術の一例としての光実装基板の構成を示す平面図。 (b):実施の形態1における本発明に関連する技術の
一例としての光実装基板の構成を示すA−A’断面図。
【図2】(a)〜(d):実施の形態1における光実装
基板の製造手順を示す斜視図。
【図3】実施の形態2における本発明に関連する技術の
一例としての光実装基板の構成図。
【図4】(a):実施の形態3における本発明の光実装
基板の構成を示す平面図。 (b):実施の形態3における本発明の光実装基板の構
成を示すB−B’断面図。
【図5】(a)〜(d):実施の形態3における光実装
基板の製造手順を示す斜視図。
【図6】実施の形態4における本発明の光実装基板の構
成図。
【図7】実施の形態5における本発明に関連する技術の
一例としての光モジュールの構成図。
【図8】従来のPLCプラットフォームの断面構成図。
【図9】 光ファイバ固定溝と光導波路溝を同時成形す
る成形型の従来の一例を示す構成図。
【図10】 光ファイバ固定溝と光導波路溝を同時に備
えた従来の光実装基板の構成図。
【図11】 光ファイバ固定溝と、光素子を搭載するた
めの配置部とを備えた本実施の形態の変形例としての光
実装基板の構成図。
【符号の説明】
11、24、41、54、61、72、101 光導
波路用溝 12 ビアホール 13、43、64、102 ファイバ配列V溝 14、44、65 位置合わせマーカー 15、26、45、56 平板ガラス部材 16 マイクロコンデンサ 17、46 ガラス基板 18、47、67 レーザ搭載部 19、48、68 フォトダイオード搭載部 21、51 上型 22 下型 23、53 ガラス基板 25、55 紫外線硬化樹脂 31、71、103 光実装基板 32 光導波路 33、73 光ファイバ 34、74、49 レーザ 35、75、110 フォトダイオード 36 電極 42、410 高熱伝導材料 52 高熱伝導性部材 62 溝 63 波長フィルタ 66 導電性材料(ビアホール) 76 レーザドライバ 77 プリアンプ 81 上部クラッド 82 コア 83 下部クラッド 84 光素子 85 電気配線 86 石英系ガラス 87 シリコンテラス 91 光ファイバガイド溝形成部 92 光導波路パターン成形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01S 5/022 H01L 31/02 B (72)発明者 足立 寿史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 嶋田 幹大 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−253856(JP,A) 特開 平11−218651(JP,A) 特開 平7−218739(JP,A) 特開 平11−52159(JP,A) 特開2000−164992(JP,A) 特開2000−216307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路を有する光伝達部及び/又は、
    光ファイバを配置し固定するための光ファイバガイド部
    を形成する形成工程と、 主面上に、前記光導波路又は前記光ファイバーと光学的
    に接続される光素子を配置するための配置部の前記主面
    と他方の主面とを貫通する様に、導電性部材を埋め込ま
    せる埋め込み工程とを備え、 前記形成工程では、前記光伝達部、前記光ファイバガイ
    ド部、及び前記配置部の全部又は一部を、加熱により軟
    化した基材に、前記主面側より型を押しつけることによ
    って、前記型の反転形状を転写することにより形成し、 前記埋め込み工程では、前記形成工程と同時に、予め一
    定形状を有する前記導電性部材を、加熱により軟化した
    前記基材に、前記他方の主面側より直接押しつけること
    により、前記基材内に埋め込ませる光実装基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 光導波路を有する光伝達部及び/又は、
    光ファイバを配置し固定するための光ファイバガイド部
    を形成する形成工程と、 主面上に、前記光導波路又は前記光ファイバーと光学的
    に接続される光素子を配置するための配置部の前記主面
    と他方の主面とを貫通する様に、熱伝導性材料を含む熱
    伝達部材を埋め込ませる埋め込み工程とを備え、 前記形成工程では、前記光伝達部、前記光ファイバガイ
    ド部、及び前記配置部の全部又は一部を、加熱により軟
    化した基材に、前記主面側より型を押しつけることによ
    って、前記型の反転形状を転写することにより形成し、 前記埋め込み工程では、前記形成工程と同時に、予め一
    定形状を有する前記熱伝達部材を、加熱により軟化した
    前記基材に、前記他方の主面側より直接押しつけること
    により、前記基材内に埋め込ませる光実装基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導性材料を含む放熱部材を、前
    記配置部の前記他方の主面の全部または一部に形成し、
    前記熱伝達部材と熱伝達可能に接続する放熱部材配置工
    程を備えた請求項に記載の光実装基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱伝達部材は、前記熱伝導性材料を
    含む放熱部材と一体的に形成されており、前記埋め込み
    工程において、前記熱伝達部材が埋め込まれると同時
    に、前記放熱部材が、前記配置部の前記他方の主面の全
    部または一部に形成される請求項に記載の光実装基板
    の製造方法。
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