JP4517461B2 - 光配線モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光信号を伝搬可能な光導波路が形成された光配線モジュールおよびその製造方法に関し、特に、超高速信号処理回路や並列型デジタル信号処理回路などの信号処理回路における光伝送や、光通信、光リンク、あるいは光ファイバチャネルなどの光伝送用送受信モジュールにおける光接続が可能な光配線モジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、セルラー電話などに用いられる無線通信技術やISDN(Integrated Services Digital Network )などに用いられる無線通信技術の飛躍的な向上、パーソナルコンピュータのような情報処理装置の処理能力の飛躍的な向上、AV(Audio Video )機器のデジタル化などにより、情報通信ネットワーク技術を用いて種々のメディアをネットワークを通して送受信することが進展している。また、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN;Local Area Network)、ワイドエリアネットワーク(WAN;Wide Area Network )のような情報通信ネットワークが業務用や個人用に普及し始めている。これらのことから、将来、家庭内でパーソナルコンピュータを中心として家電製品やAV機器によりネットワークを構成し、電話回線、CATV(Cable Television;ケーブルTV)、地上波TV、衛星放送、衛星通信などを介して種々の情報を自由に通信する環境が実現すると考えられる。
【0003】
このような環境の中で、例えば、数Mbpsから十数Mbps程度の伝送速度で取り扱われる画像データを自由に通信するためには、その通信能力として、10Mbpsから1Gbps程度の伝送速度を有することが望まれる。光通信・伝送技術により、このような伝送速度を実現することが可能である。例えば、海底に敷設された光テーブルのように、10kmから100kmを越えるような長距離の幹線系通信ネットワークにおいては、その低損失性や経済性などの観点から、光通信・伝送技術が広く普及している。
【0004】
また、機器内のボード間、ボード内のチップ間のように、比較的短距離の通信分野においても、光ファイバチャネルや光データリンクのような光伝送を用いた技術が普及し始めている。しかし、コスト対効果の点で、ツイステッドペアケーブルや同軸ケーブルに置き換えて用いられる程には光ケーブルは普及されていない。これは、伝送速度や伝送品質のような光通信の性能を維持するために、例えば、発光素子と光ファイバとの間や受光素子と光ファイバとの間で非常に精密な位置合わせ技術が必要であること、また、漏れ光対策、電磁的干渉への配慮、ノイズ対策なども必要であり、これにより構造が複雑かつ高価になってしまうことなどが起因しているからである。
【0005】
一方、IC(Integrated Circuit;集積回路)やLSI(Large Scale Integration ;大規模集積回路)における技術の進歩により、それらの動作速度や集積規模が向上し、例えばマイクロプロセッサの高性能化やメモリチップの大容量化が急速に進んでいる。また、上述したようなネットワークに接続されたパーソナルコンピュータによって取り扱われるデータの量は急速に増加している。従って、データ処理におけるクロックや並列度の上昇、メモリへのアクセス時間の高速化などを行うことが必要である。
【0006】
このような状況下において、半導体素子の微細化やそれに伴うゲート長の短縮化、駆動能力の高度化などにより、半導体チップ内では動作速度の高速化が計られている。しかし、メモリへのアクセス回路やマルチMPU(Microprocessor Unit )構成の処理装置においては、パッケージのような実装時に必要となる部分の寄生容量成分が大きく、半導体チップの外部に接続される電気的配線における高速データ伝送動作が困難となっている。
【0007】
また、電気的配線に対して高速信号を印加すると、スパイク状の電流変化や電圧変化の原因となるとともに、EMI(Electromagnetic Interference)やEMC(Electromagnetic Compatibility )などの電磁干渉ノイズ、反射ノイズ、クロストークノイズの原因となる。そこで、ボード上に搭載されている半導体チップ間のような非常に短距離での高速信号に関しても光伝送を行うことが考えられる。この光による信号伝送を行うことにより、電気的配線のCR(C:電気的配線の静電容量、R:電気的配線の抵抗)時定数による信号遅延を解消するとともに、電磁的ノイズによる影響を受けずに高速信号の送受信が可能となる。一般需要者向けの機器の分野において光通信・伝送技術を普及するためには、光通信の性能を低下させることなく、低コスト化を計ることが望まれている。
【0008】
ボード上の半導体チップ間を光接続するために、例えば特許公開公報(特開平62−204208号)では、LSI近傍に配置した発光素子と受光素子とを光導波路を通して光接続する光配線回路が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ボード上の半導体チップ間を光接続するための光導波装置として次のようなものが考えられる。図21はその光導波装置の構成の一例を示すものである。この光導波装置は、絶縁層506によって各配線間が絶縁された薄膜多層配線505が形成されているシリコン基板501と、シリコン基板501上に形成されている光導波路502と、シリコン基板501上で光導波路502の近傍に配置されているLSI504とを備えている。光導波路502の各端部領域の上方には発光素子(図示しない)および受光素子503がそれぞれ配置されている。例えば受光素子503はその近傍に配置されたLSI504と電気的に接続されている。このように構成されている光導波装置では、発光素子から出射した光信号が光導波路502の内部を伝搬し、その端面502aで反射されて受光素子503に入射するようになっている。
【0010】
図21に示した光導波装置では、石英よりなる光導波路502をシリコン基板501上に形成するようにしているため、その形成技術として薄膜形成技術を基本的に用いる必要があった。この場合、この薄膜形成技術を用いた光導波路502の形成においては、その寸法精度に優れている反面、数μm以上の厚さの膜の形成や加工が困難であった。これにより、光導波路502の断面積を大きくすることが難しく、光導波路502に対する発光素子や受光素子の位置合わせが極めて困難となってしまうという問題があった。
【0011】
また、上述したような光伝送技術を、例えばボード上の半導体チップ間での高速信号の送受信に応用する場合、光信号を高速に伝送することが可能であっても、電源からの電力供給や低速の制御信号の伝送は電気的配線を通して行う必要がある。しかし、上記のように、薄膜形成技術を用いて、シリコン基板上にこのような電気的配線を形成しようとする場合には、一般のボードサイズ(例えば数十cm角)やモジュールサイズ(例えば数cm角)になると、製造コストがかかりすぎ、実現性に乏しいという問題があった。
【0012】
さらにまた、半導体チップ、発光素子、受光素子などが露出していると、その動作が不安定となる場合があり、信頼性の面で問題があった。
【0013】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光素子と光導波路との間の位置合わせを容易にして製造コストを低減させ、半導体チップ間の光信号の高速伝送を可能とし、安定な動作で十分な信頼性を得ることが可能な光配線モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
発明による光配線モジュールの製造方法は、支持基板上に電子素子を形成する工程と、電子素子上に電極を形成する工程と、電極の形成された電子素子を覆うように、第1の被覆層を形成する工程と、第1の被覆層の表面に電極を露出させる工程と、第1の被覆層の表面に露出した電極と電気的に接続されるように光素子を形成する工程と、光素子から発せられ、または光素子に向かう光信号を伝搬可能な光導波路を形成する工程とを含んでいる。
【0016】
本発明による光配線モジュールでは、電子素子に電気的に接続された光素子と、この光素子から発せられ、またはこの光素子に向かう光信号を伝搬可能な光導波路とが設けられており、この光導波路を介して光信号が伝送される。
【0017】
本発明による光配線モジュールの製造方法では、支持基板上に電子素子が形成され、この電子素子を覆うように被覆層が形成される。また、電子素子上に光素子が形成され、光素子から発せられ、または光素子に向かう光信号を伝搬可能な光導波路が形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態に係る光配線モジュールの構成を示すものである。図1に示したように、本実施の形態の光配線モジュール1は、支持基板10と、半導体チップ11、12と、半導体チップ11、12の上面の所定の位置に形成される突起電極としての複数のマイクロバンプ13と、第1の絶縁層14と、面発光型の発光素子15と、面受光型の受光素子16と、第2の絶縁層17と、光導波路18と、電気的配線を構成する配線層23と、接着層25とを備えている。ここで、面発光型の発光素子とは、素子の主たる表面(以下、主表面(発光面)という。)から光が出射する型の発光素子のことである。また、面受光型の受光素子とは、素子の主表面(受光面)で光を受ける型の受光素子のことである。
【0020】
支持基板10は、金属(例えば、銅、鉄)またはその合金などから構成されており、その表面には、複数のガイド凸部10a、10bが形成されている。
【0021】
半導体チップ11、12は、半導体チップ11、12自身を所定の位置に配置するための位置決め部として機能するガイド溝11a、11bをそれぞれ有し、支持基板10上に配置されている。支持基板10のガイド凸部10a、10bと半導体チップ11、12のガイド溝11a、12aとをそれぞれ位置合わせして接着することによって、支持基板10上で半導体チップ11、12が位置ずれしないようになっている。
【0022】
また、半導体チップ11、12は、信号処理回路やメモリ回路などの電子回路が集積されたLSIのような集積回路によって構成されており、配線層23を通して発光素子15や受光素子16に電気的に接続される。ここで、半導体チップ11、12が本発明の「電子素子」の一具体例に対応している。
【0023】
第1の絶縁層14は、支持基板10と第2の絶縁層17との間に形成されており、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド、液晶ポリマーなどの樹脂材料によって構成されている。また、第1の絶縁層14は、半導体チップ11、12を覆って保護する機能の他に、半導体チップ11、12が形成されている支持基板10の凹凸を平坦化する機能や、配線層23の層間絶縁膜としての機能も有している。
【0024】
面発光型の発光素子15は、例えば発光ダイオードによって構成され、マイクロバンプ13を介して半導体チップ11上に配置されている。また、発光素子15は、配線層23を通して半導体チップ11と電気的に接続されている。これにより、発光素子15は、半導体チップ11から配線層23を通して供給される電気信号を光信号に変換し、変換したこの光信号を発光面から出射するようになっている。
【0025】
面受光型の受光素子16は、例えばフォトダイオードによって構成され、マイクロバンプ13を介して半導体チップ12上に配置されている。また、受光素子16は、配線層23を通して半導体チップ12と電気的に接続されている。これにより、受光素子16は、その受光面に入射した光信号を電気信号に変換し、変換したこの電気信号を配線層23を通して半導体チップ12に出力するようになっている。
【0026】
ここで、発光素子15または受光素子16が本発明の「光素子」の一具体例に対応している。
【0027】
第2の絶縁層17は、第1の絶縁層14上に形成されており、第1の絶縁層14の場合と同様の樹脂材料によって構成されている。また、第2の絶縁層17は、第1の絶縁層14の場合と同様に、半導体チップ11、12、発光素子15、および受光素子16を覆って保護する機能の他に、発光素子15、受光素子16などが形成されている支持基板10の凹凸を平坦化する機能も有している。第2の絶縁層17は、発光素子15や受光素子16に関しては、特にその発光面や受光面を保護するようになっている。
【0028】
ここで、第1の絶縁層14が本発明の「第1の被覆層」の一具体例に対応し、第2の絶縁層17が本発明の「第2の被覆層」の一具体例に対応している。
【0029】
接着層25は、第2の絶縁層17上に形成され、後述する光導波路18の転写の際に、光導波路18を第2の絶縁層17に接着するためのものである。
【0030】
光導波路18は、コア層19、およびコア層19を覆うクラッド層20、21からなり、その長手方向(光伝搬方向)における両端部には、所定の傾斜角(例えば、支持基板10の表面に垂直な方向に対してほぼ45°)で傾斜した面である傾斜面22a、22bが形成されている。傾斜面22a、22bは光反射用ミラーとして機能するものである。
【0031】
傾斜面22aは、発光素子15の発光面から出射された光信号を反射して光導波路18の長手方向に向かわせる機能を有している。また、傾斜面22bは、光導波路18の内部を伝搬してきた光信号を反射して受光素子16の受光面の方向に向かわせる機能を有している。
【0032】
配線層23は、アルミニウム(Al)、または銅(Cu)などによって構成され、電気的配線として用いられるものである。この配線層23は、半導体チップ11、12、発光素子15、および受光素子16に対して電源(図示しない)からの電力を供給する機能を有するとともに、半導体チップ11、12と発光素子15および受光素子16との間で電気信号の伝送を行う機能を有している。具体的には、半導体チップ11、12、発光素子15、および受光素子16に電力を供給するための電源配線、半導体チップ11、12、発光素子15、および受光素子16に制御信号を供給するための制御配線、半導体チップ11、12と発光素子15および受光素子16との間でデータを伝送するためのデータ配線などが形成されている。
【0033】
次に、以上のように構成されている光配線モジュール1の作用について説明する。
【0034】
この光配線モジュール1では、配線層23を通して電源から電力が供給されることにより、半導体チップ11、12、発光素子15、受光素子16が動作可能な状態となる。この動作可能な状態において、半導体チップ11から発光素子15に電気信号が出力されると、発光素子15は、この電気信号を光信号に変換し、変換した光信号を発光面より出射する。発光素子15の発光面から出射した光信号は、光導波路18の一方の端部に形成されている傾斜面22aに入射し、その入射方向に対してほぼ垂直な方向(光伝搬方向)に反射する。傾斜面22aにおいて反射した光信号は、光導波路18のコア層19の内部を光伝搬方向に沿って伝搬し、光導波路18の他方の端部に形成されている傾斜面22bに入射する。傾斜面22bに入射した光信号は、その入射方向に対してほぼ垂直な方向に反射した後、受光素子16の受光面に入射する。受光素子16は、この光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を半導体チップ12に出力する。このようにして、半導体チップ11と半導体チップ12との間で光導波路18を通して光信号が高速に伝送される。
【0035】
次に、図2から図16を参照して、光配線モジュール1の製造方法について説明する。図2から図16は光配線モジュール1の製造工程を示したものである。なお、図7は光配線モジュール1において形成される発光素子15の一例である垂直共振器レーザ(VCSEL;Vertical Cavity Surface Emitting Laser)の構成を示したものであり、図8から図11はこの発光素子15の転写工程を示したものであり、図12から図16は光配線モジュール1において形成される光導波路18の形成工程を示したものである。
【0036】
まず、図2に示したように、支持基板10および半導体チップ11、12をそれぞれ準備する。なお、必要に応じて、半導体チップ11、12を、例えばラッピングによって50μmから20μm程度の厚さになるように予め加工する。
【0037】
次に、半導体チップ11、12のガイド溝11a、11bを支持基板10のガイド凸部10a、10bにそれぞれ位置合わせした後、導電性ペーストのような導電性接着剤を用いて半導体チップ11、12を支持基板10上に接着する。これにより、半導体チップ11、12が支持基板10上に精度良く位置合わせされて固定される。また、半導体チップ11、12上の発光素子15および受光素子16が配置される位置には、メッキ法などにより、例えばニッケル/金(Ni/Au)によって構成されるマイクロバンプ13を予め形成する。
【0038】
図3に示したように、半導体チップ11、12およびマイクロバンプ13が形成されている支持基板10の全面に樹脂材料をコーティングした後、この樹脂材料を融点以上の温度でリフローすることによって表面が平坦になるようにする。これにより、半導体チップ11、12を覆う第1の絶縁層14が形成される。半導体チップ11、12は第1の絶縁層14によって埋め込まれたような状態になる。
【0039】
図4に示したように、表面が平坦になっている第1の絶縁層14に対してCMP(Chemical Mechanical Polishing ;化学機械研磨)法などにより研磨加工を行ってその表面の平坦さを維持するとともに、マイクロバンプ13の一部が第1の絶縁層14の表面に露出するようにする。その後、フォトリソグラフィ法のような光処理により、第1の絶縁層14の表面に配線層23を形成する。
【0040】
さらに、発光素子15および受光素子16を、半導体チップ11、12上のマイクロバンプ13が形成されている位置に後述するようにして転写する。これにより、発光素子15および受光素子16が半導体チップ11、12上に精度良く配置されて固定される。
【0041】
次に、図5に示したように、発光素子15、受光素子16などを覆うように第2の絶縁層17を形成する。具体的には、半導体チップ11、12、発光素子15、受光素子16などが形成されている支持基板10の全面に樹脂材料をコーティングした後、この樹脂材料を融点以上の温度でリフローすることによって表面が平坦になるようにする。これにより、発光素子15および受光素子16を覆う第2の絶縁層17が形成される。この場合、発光素子15および受光素子16は第2の絶縁層17によって埋め込まれたような状態になる。
【0042】
さらに、表面が平坦になっている第2の絶縁層17に対してCMP法などにより研磨加工を行ってその表面の平坦さを維持するとともに、発光素子15や受光素子16にそれぞれ形成されている信号取り出し電極の一部が第2の絶縁層17の表面に露出するようにする。
【0043】
図6に示したように、第2の絶縁層17の所定の位置に貫通穴を形成した後、この貫通穴を通して配線層23に電気的に接続するための配線層を第2の絶縁層17上に形成する。これにより、配線層23を通して、半導体チップ11、12、発光素子15、および受光素子16に対する電力や各種の信号の供給などが可能となる。
【0044】
なお、第2の絶縁層17の構成材料として光感光性の樹脂を用いれば、光処理によって、発光素子15および受光素子16の信号取り出し電極の露出と、第2の絶縁層17の貫通穴の形成とを同時に行うことが可能である。
【0045】
次に、光導波路18を形成する。この光導波路18の形成は、例えば、後述するような転写方法によって行う。
【0046】
以上のような工程により、図1に示した光配線モジュール1が製造される。
【0047】
ここで、発光素子15の転写方法について説明する。なお、受光素子16は発光素子15とほぼ同様の転写方法によって転写することが可能であるので、ここではその説明は省略する。
【0048】
図7に示したように、発光素子15の一例である垂直共振器レーザ50は、n型ガリウム砒素(GaAs)基板30と、n型GaAs基板30上に形成された、アルミニウム砒素(AlAs)からなる剥離層31と、剥離層31上に形成され、反射鏡を構成する多層反射膜(DBR;Distributed Brag Reflector)32とを含んでいる。剥離層31は酸に対して可溶性を有するものである。
【0049】
また、垂直共振器レーザ50は、多層反射膜32上に形成されたn型クラッド層33と、n型クラッド層33上の中央部分に形成された、pn接合よりなる活性層34と、活性層34上に形成されたp型クラッド層35と、p型クラッド層35上に形成された多層反射膜36とを含んでいる。さらに、垂直共振器レーザ50は、絶縁層37、38と、ポリイミド層39と、信号取り出し電極として機能するメッキ電極40とを含んでいる。ポリイミド層39は、n型クラッド層33、活性層34、p型クラッド層35などを保護するためのものである。
【0050】
以上のように構成されている垂直共振器レーザ50を、図8に示したように、熱可塑性を有するワックスのような接着剤61を用いて、ダイヤフラム60に接着する。図8では、3つの垂直共振器レーザ50a、50b、50cをそれぞれ接着剤61によりダイヤフラム60に接着した状態を示している。ここで、ダイヤフラム60が本発明の「転写用部材」の一具体例に対応している。
【0051】
さらに、必要があれば、図9に示したように、垂直共振器レーザに関してダイシングによって素子間分離を行った後、これをフッ化水素酸溶液などに浸して剥離層を溶かすことにより、各垂直共振器レーザからn型GaAs基板を剥離する。これにより、垂直共振器レーザ50a、50b、50cが形成される。
【0052】
形成された垂直共振器レーザ50a、50b、50cをよく洗浄し、乾燥した後、図10に示したように、各垂直共振器レーザ50a、50b、50cに例えば直径数十μmのAuからなるボール63、64、65を形成する。
【0053】
図11に示したように、セラミック、金属などからなる加熱ツール70を用い、300°C程度の加熱温度で、半導体チップ11、12のマイクロバンプ13が形成されている位置に対して垂直共振器レーザ50a、50b、50cの熱圧着を行う。なお、熱圧着を行う代わりに、例えば超音波を用いた圧着を行うようにしてもよい。その後、加熱処理または有機溶剤を用いた処理により接着剤61を溶かし、ダイヤフラム60から垂直共振器レーザ50a、50b、50cを分離する。
【0054】
なお、例えば、シリコン基板を用いたピンフォトダイオードを上述したような転写方法によって半導体チップに転写する場合には、ラッピング工程などによりシリコン基板を数十μmまで薄くすることが可能である。
【0055】
ここで、光導波路18の形成方法について説明する。
【0056】
図12に示したように、例えばガラス基板である基板80を準備し、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )法、熱CVD法、光CVD法などによって、数百nmの厚さを有する二酸化シリコン(SiO2 )よりなる基板分離層81を基板80上に形成する。
【0057】
次に、この基板分離層81上に、スピンコート法などにより例えば樹脂材料を数μm程度の厚さになるように塗布した後、加熱硬化処理を行ってこの樹脂材料を硬化させる。これにより、基板分離層80上にクラッド層20aを形成する。
また、クラッド層20a上に、このクラッド層20aの構成材料よりも屈折率が高い樹脂材料をスピンコート法などにより数十μm程度の厚さになるように塗布し、さらに、クラッド層20aの構成材料と同様な屈折率を有する樹脂材料をスピンコート法などにより数μm程度の厚さになるように塗布する。その後、加熱硬化処理を行ってこれらの樹脂材料を十分に硬化させる。これにより、コア層19aおよびクラッド層21aをそれぞれ形成する。
【0058】
ここで、コア層19aやクラッド層20a、21aの構成材料として、ポリイミド、PMMA(Polymethyl Methacrylate ;ポリメチルメタクリレート)などのアクリル樹脂、ビスフェノールなどを主成分とするエポキシ樹脂、ポリエチレンやポリスチレンなどのポリオレフィン樹脂、またはこれらの材料にフッ素を付加したものを用いることが可能である。
【0059】
さらに、クラッド層21a上に、数十μmの厚さを有するフォトレジスト膜を形成した後、このフォトレジスト膜に対して光処理を行うことにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜82aを形成する。そして、このフォトレジスト膜82aをガラス転移温度以上の温度で加熱処理する。これにより、図13に示したように、フォトレジスト膜82aの端部が流動することにより、なだらかに傾斜した端部を有するフォトレジスト膜82が形成される。
【0060】
このフォトレジスト膜82をマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)法、ECR(Electro Cyclotron Resonance ;電子サイクロトロン共鳴)法などによりドライエッチングを行う。これにより、コア層19およびこのコア層19を覆うクラッド層20、21から構成され、その両端部に所定の傾斜角(例えば、ガラス基板80の表面に垂直な方向に対してほぼ45°)で傾斜している傾斜面22a、22bを有する光導波路18が形成される。その後、フォトレジスト膜82を除去する。
【0061】
図14に示したように、コア層19およびクラッド層20、21から構成される光導波路18が形成されている基板80を上下反転させる。また、基板80とは別の転写用基板85を準備し、印刷法などによりこの転写用基板85上の所定の位置に例えば熱可塑性の樹脂材料で構成される接着剤を塗布することにより、接着層86を形成する。
【0062】
上下反転させた基板80上の光導波路18のクラッド層21を転写用基板85上の接着層86に圧着する。そして、基板80および転写用基板85を例えば低濃度のフッ化水素溶液またはBHF(Buffered HF ;緩衝フッ化水素)溶液に浸すことにより、図15に示したように、基板分離層81が溶解除去され、基板80が光導波路18から分離される。これにより、光導波路18が転写用基板85に転写される。
【0063】
図16に示したように、光導波路18が転写された転写用基板85を上下反転させる。また、第2の絶縁層17上で光導波路18を配置する位置に光硬化樹脂材料(ここでは、例えば紫外光硬化樹脂材料)から構成される接着層25を印刷法などにより形成する。
【0064】
そして、光導波路18と発光素子15および受光素子16との間で位置合わせを行う。具体的には、光導波路18の傾斜面22aを発光素子15の発光面に位置合わせし、光導波路18の傾斜面22bを受光素子16の受光面に位置合わせする。このような位置合わせの後、転写用基板85上の光導波路18のクラッド層20を接着層25に密着させながら、紫外光を照射して接着層25を硬化させ、光導波路18を第2の絶縁層17上に固定する。なお、転写用基板85が紫外光を透過するような特性を有するものである場合には、例えば、転写用基板85の上方から紫外光を照射することが可能である。その後、転写用基板85を除去する。これにより、支持基板10上に光導波路18が転写される。
【0065】
以上のように、本実施の形態では、支持基板上に、半導体チップ、面発光型の発光素子、および面受光型の受光素子を位置合わせして形成するとともに、これらを覆う被覆層の平坦な面に光導波路を位置合わせして転写により形成している。従って、発光素子および受光素子と光導波路との間の位置合わせを精度良く簡単にしかも少ない手間で行うことができ、製造工程数を少なくし、製造コストを低減することが可能となる。また、被覆層によって半導体チップ、発光素子、および受光素子を覆って保護しているので、安定な動作で十分な信頼性を得ることができる。
【0066】
また、本実施の形態では、光導波路の形成を転写により行っているので、例えばスピンコート法による膜形成が困難であるような形状の基板に対しても光導波路を簡単に形成することができる。従って、基板の形状や形成膜の材料などの選択の自由度が広がるので、これにより、製造コストを低減させることが可能となる。
【0067】
また、本実施の形態では、高速動作用の信号伝送配線として光導波路を形成して光信号を伝送させるとともに、低速動作用の信号伝送配線や電源配線として電気的配線を形成して電気信号を伝送させるようにしている。従って、電気的配線では実現できなかった高速の信号伝送が可能になるとともに、電磁輻射ノイズや信号波形の乱れなどに起因する誤動作を防止することができる。また、これにより、光配線モジュールなどにより構築される上位のシステムやネットワークの性能を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0068】
(第2の実施の形態)
次に、図17を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光配線モジュールの構成について説明する。本実施の形態の光配線モジュールは、端面発光型の発光素子および端面受光型の受光素子を配置するとともに、両端部に光伝搬方向に対して垂直な面が形成された光導波路を形成し、発光素子および受光素子を通して半導体チップ間の光信号の伝送を可能としたものである。本実施の形態は、端面発光型の発光素子および端面受光型の受光素子を用いて光信号の高速伝送が可能なように構成した点を除いて、第1の実施の形態の場合と同様に構成されており、同様に動作するようになっている。ここで、第1の実施の形態の場合と同一の構成要素には同一の符号を付しており、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0069】
図17に示したように、本実施の形態の光配線モジュール2は、支持基板10と、半導体チップ11、12と、マイクロバンプ13と、第1の絶縁層14と、端面発光型の発光素子71と、端面受光型の受光素子72と、第2の絶縁層95と、光導波路90と、配線層23と同様に機能し、電気的配線を構成する配線層96と、接着層26を備えている。ここで、端面発光型の発光素子とは、素子の主表面に対して垂直な端面(発光面)から光が出射する型の発光素子のことである。また、端面受光型の受光素子とは、素子の主表面に対して垂直な端面(受光面)で光を受ける型の受光素子のことである。
【0070】
端面発光型の発光素子71は、配線層96を通して半導体チップ11と電気的に接続されている。これにより、発光素子71は、半導体チップ11から配線層96を通して供給される電気信号を光信号に変換し、変換したこの光信号を発光面から出射するようになっている。
【0071】
端面受光型の受光素子72は、配線層96を通して半導体チップ12と電気的に接続されている。これにより、受光素子72は、その受光面に入射した光信号を電気信号に変換し、変換したこの電気信号を配線層96を通して半導体チップ12に出力するようになっている。
【0072】
第2の絶縁層95は、第1の絶縁層14上に形成されており、第1の絶縁層14の場合と同様な樹脂材料によって構成されている。また、第2の絶縁層95は、第1の絶縁層14の場合と同様に、半導体チップ11、12、発光素子71、および受光素子72を覆って保護する機能の他に、発光素子71、受光素子72などが形成されている支持基板10の凹凸を平坦化する機能も有している。
【0073】
ここで、第2の絶縁層95が本発明の「第2の被覆層」の一具体例に対応している。
【0074】
接着層26は、第1の絶縁層14上に形成され、後述する光導波路90の転写の際に、光導波路90を第1の絶縁層14に接着するためのものである。
【0075】
光導波路90は、コア層91、およびコア層91を覆うクラッド層92、93からなり、その長手方向(光伝搬方向)における両端部には、その長手方向に対して垂直な面である垂直面94a、94bが形成されている。
【0076】
次に、以上のように構成されている光配線モジュールの作用について説明する。
【0077】
この光配線モジュール2では、配線層96を通して電源から電力が供給されることにより、半導体チップ11、12、発光素子71、受光素子72が動作可能な状態となる。この動作可能な状態において、半導体チップ11から発光素子71に電気信号が出力されると、発光素子71は、この電気信号を光信号に変換し、変換した光信号をその端部の発光面より出射する。発光素子71の端部の発光面から出射した光信号は、光導波路90の一方の垂直面94aに入射する。この垂直面94aに入射した光信号は、光導波路90のコア層91の内部をその入射方向に沿って伝搬し、光導波路90の他方の垂直面94bから出射する。この垂直面94bから出射した光信号は、受光素子72の端部の受光面に入射する。受光素子72は、この光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を半導体チップ12に出力する。このようにして、半導体チップ11と半導体チップ12との間で光導波路90を通して光信号が高速に伝送される。
【0078】
次に、図18から図20を参照して、本実施の形態に係る光配線モジュールの製造方法について説明する。図18から図20は光配線モジュール2の製造工程を示したものである。
【0079】
まず、第1の実施の形態の場合の図1から図4に示した工程と同様の工程を行った後、図12から図14に示した工程と同様な工程を行って光導波路90を形成する。ここで、光導波路90を形成する際には、光導波路18を形成する場合とは異なり、その両端部に、垂直な面である垂直面94a、94bが形成されるような処理を行う。すなわち、基板80上に、基板分離層81、クラッド層、コア層、クラッド層を順に形成した後、さらに、端部を流動させることなく、垂直な端面を有するフォトレジスト膜(図示しない)を形成する。形成したこのフォトレジスタ膜をマスクとしてドライエッチングを行った後、このフォトレジスタ膜を除去する。そして、図18に示したように、転写用基板85上に光導波路90を転写する。
【0080】
次に、図19に示したように、光導波路90が転写された転写用基板85を上下反転させる。また、第1の絶縁層14上で光導波路90を配置する位置に光硬化樹脂材料から構成される接着層26を形成する。
【0081】
そして、光導波路90と発光素子71および受光素子72との間で位置合わせを行う。具体的には、光導波路90の垂直面94aを発光素子71の端部の発光面に位置合わせし、光導波路90の垂直面94bを受光素子72の端部の受光面に位置合わせする。このような位置合わせの後、転写用基板85上の光導波路90のクラッド層92を接着層26に密着させながら、紫外光を照射して接着層26を硬化させることにより、光導波路90を第1の絶縁層14上に固定する。その後、転写用基板85を除去する。
【0082】
以上のような工程により、支持基板10上に光導波路90を転写した後、図20に示したように、発光素子71、受光素子72、光導波路90などを覆うように第2の絶縁層95を形成する。具体的には、発光素子71、受光素子72、光導波路90などが形成されている支持基板10の全面に樹脂材料をコーティングした後、この樹脂材料を融点以上の温度でリフローすることによって表面が平坦になるようにする。これにより、発光素子71および受光素子72を覆う第2の絶縁層95が形成される。この場合、発光素子71、受光素子72、および光導波路90は第2の絶縁層95によって埋め込まれたような状態になる。
【0083】
表面が平坦になっている第2の絶縁層95の所定の位置に貫通穴を形成した後、この貫通穴を通して配線層96に電気的に接続するための配線層を第2の絶縁層95上に形成する。
【0084】
以上のような工程により、図17に示した光配線モジュール2が製造される。
【0085】
以上のように、本実施の形態では、支持基板上に形成された、半導体チップ、端面発光型の発光素子、および端面受光型の受光素子だけでなく、光導波路をも被覆層で覆って保護しているので、さらに安定な動作で十分な信頼性を得ることができる。
【0086】
また、端面発光型の発光素子および端面受光型の受光素子の場合には、これらの素子と光導波路との間の上下方向(垂直方向)における位置合わせが難しいが、本実施の形態では、発光素子、受光素子、および光導波路を被覆層の平坦な面に形成するようにしているので、上下方向における位置合わせも容易に行うことが可能である。
【0087】
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
【0088】
例えば、支持基板に、半導体チップ、発光素子、受光素子、光導波路などの支持する機能の他に、放熱板としての機能を持たせることが可能である。また、支持基板は、光配線モジュールが完成した後には不要となるので、別の光配線モジュールの製造時に再度利用することが可能であり、これにより光配線モジュールの製造コストを低減することができる。
【0089】
また、光導波路は、コア層およびこれを覆うクラッド層からなるものに限られず、コア層のみからなる光導波路を用いるようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1から12のいずれか1項に記載の光配線モジュールの製造方法によれば、電子素子に電気的に接続された光素子から発せられ、または光素子に向かう光信号を伝搬可能な光導波路を形成するようにしたので、光信号を高速伝送することができるという効果を奏する。また、少なくとも電子素子を被覆層で覆うようにしたので、安定な動作で十分な信頼性を得ることができるという効果を奏する。
【0091】
特に、請求項に記載の光配線モジュールの製造方法によれば、第1の被覆層を研磨して平坦化するようにしたので、光素子と光導波路との間の位置合わせを容易にしてそれらをこの第1の被覆層上に精度良く形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光配線モジュールの構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した光配線モジュールの製造方法の一例を説明するための断面図である。
【図3】図2に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図4】図3に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図5】図4に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図6】図5に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図7】図1に示した光配線モジュールにおいて形成される発光素子の一例である垂直共振器レーザの構成を示す断面図である
【図8】図7に示した発光素子の転写方法を説明するための断面図である。
【図9】図8に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図10】図9に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図11】図10に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図12】図1に示した光導波路の形成方法を説明するための断面図である。
【図13】図12に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図14】図13に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図15】図14に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図16】図15に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る光配線モジュールの構成を示す断面図である。
【図18】図17に示した光配線モジュールにおいて形成される光導波路の構成を示す断面図である。
【図19】図17に示した光配線モジュールの製造方法の一例を説明するための断面図である。
【図20】図19に示した工程に続く工程を説明するための断面図である。
【図21】光導波装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2…光配線モジュール、10…支持基板、10a,10b…ガイド凸部、11,12…半導体チップ、11a,、12a…ガイド溝、13…マイクロバンプ、14…第1の絶縁層、15,71…発光素子、16,72…受光素子、17,95…第2の絶縁層、18,90…光導波路、19,91…コア層、20,21,92,93…クラッド層、22a,22b…傾斜面、94a,94b…垂直面、23,96…配線層、25,26…接着層。

Claims (14)

  1. 支持基板上に電子素子を形成する工程と、
    前記電子素子上に電極を形成する工程と、
    前記電極の形成された電子素子を覆うように、第1の被覆層を形成する工程と、
    前記第1の被覆層の表面に前記電極を露出させる工程と、
    前記第1の被覆層の表面に露出した電極と電気的に接続されるように光素子を形成する工程と、
    前記光素子から発せられ、または前記光素子に向かう光信号を伝搬可能な光導波路を形成する工程と
    を含む光配線モジュールの製造方法。
  2. 前記光素子が、主表面発光型の発光素子、または主表面受光型の受光素子であり、
    前記光導波路を形成する工程は、
    前記光素子を覆うように、第2の被覆層を形成する工程と、
    前記第2の被覆層上に前記光導波路を配置する工程とを含む
    請求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
  3. 前記光導波路を配置する工程は、
    前記光導波路を転写用基板に形成する工程と、
    前記第2の被覆層上に接着層を形成する工程と、
    前記転写用基板に形成された前記光導波路と前記光素子との間で位置合わせを行って、前記光導波路を前記接着層に接着する工程と
    を含む請求項2に記載の光配線モジュールの製造方法。
  4. 前記接着層の構成材料として、光硬化性樹脂を用い、前記光導波路を前記接着層に接着する工程において、前記接着層に光を照射して前記接着層を硬化させるようにした
    求項3に記載の光配線モジュールの製造方法。
  5. 前記光素子が、端面発光型の発光素子、または端面受光型の受光素子であり、
    前記光導波路を形成する工程は、
    前記光素子を形成した後、前記第1の被覆層上に前記光導波路を配置する工程と、
    前記光導波路を形成した後、前記光素子を覆うように第2の被覆層を形成する工程とを含む
    請求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
  6. 前記光導波路を形成する工程は、
    前記光導波路を転写用基板に配置する工程と、
    前記第1の被覆層上に接着層を形成する工程と、
    前記転写用基板に形成された前記光導波路と前記光素子との間で位置合わせを行って、前記光導波路を前記接着層に接着し、前記転写用基板を除去する工程と
    を含む請求項5に記載の光配線モジュールの製造方法。
  7. 前記接着層の構成材料として、光硬化性樹脂を用い、前記光導波路を前記接着層に接着する工程において、前記接着層に光を照射して前記接着層を硬化させるようにした
    請求項6に記載の光配線モジュールの製造方法。
  8. 前記電子素子を形成する工程は、
    前記電子素子を前記支持基板上の所定の位置に位置合わせする工程
    を含む請求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
  9. 前記電極を露出させる工程において、前記第1の被覆層の表面を前記電極が露出するまで研磨して平坦化する
    求項1に記載の光配線モジュールの製造方法
  10. 記光素子を形成する工程において、前記光素子に信号取り出し電極を予め形成するようにした
    求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
  11. 記光素子を形成する工程は、
    所定の基板上に前記光素子を複数形成する工程と、
    前記所定の基板上に形成された状態の複数の光素子を転写用部材に取り付ける工程と、
    前記転写用部材に取り付けられた光素子から前記所定の基板の少なくとも一部を除去する工程と、
    前記所定の基板が除去された光素子を前記第1の被覆層の表面に接着する工程と、
    前記光素子を前記第1の被覆層の表面に接着した後、前記光素子を前記転写用部材から分離する工程と
    を含む請求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
  12. 前記光素子を前記転写用部材に取り付ける工程と前記所定の基板を除去する工程との間に、前記複数の光素子の相互間を分離する工程を含む
    求項11に記載の光配線モジュールの製造方法。
  13. 前記所定の基板上に前記光素子を形成する工程は、前記所定の基板と前記光素子との間に剥離層を形成する工程を含み、
    前記光素子から前記所定の基板の少なくとも一部を除去する工程は、前記所定の基板と前記光素子との間に形成されている前記剥離層を溶かす工程を含む
    求項11に記載の光配線モジュールの製造方法。
  14. 前記光素子から前記所定の基板の少なくとも一部を除去する工程は、前記所定の基板の一部をラッピングにより取り去る工程を含む
    求項11に記載の光配線モジュールの製造方法。
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