JP2003315517A - 再帰性反射材 - Google Patents

再帰性反射材

Info

Publication number
JP2003315517A
JP2003315517A JP2002118637A JP2002118637A JP2003315517A JP 2003315517 A JP2003315517 A JP 2003315517A JP 2002118637 A JP2002118637 A JP 2002118637A JP 2002118637 A JP2002118637 A JP 2002118637A JP 2003315517 A JP2003315517 A JP 2003315517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
retroreflective material
transparent
retroreflective
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002118637A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Morimoto
真一 森本
Daisuke Ota
大助 太田
Misao Iiboshi
操 飯干
Daisuke Minoura
大祐 箕浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Sparklite Ltd
Original Assignee
Unitika Sparklite Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Sparklite Ltd filed Critical Unitika Sparklite Ltd
Priority to JP2002118637A priority Critical patent/JP2003315517A/ja
Publication of JP2003315517A publication Critical patent/JP2003315517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汎用の透明フィルム、シート、板、ガラス板な
どを使用し、その裏面にオープンタイプ再帰性反射材を
前面から貼り付けることにより、優れた反射性能を有
し、屋外に使用した場合にも優れ、かつ汎用的に一般の
者でも容易に、安価に作成することができる再帰性反射
材を提供する。 【解決手段】多数の透明微小球からなるオープンタイプ
の再帰性反射材において、その表面層が透明微小球1が
平面に存在する部分5で構成される再帰性反射部分と透
明微小球1が平面に存在しない部分6で構成される接着
剤部分とからなり、その占める面積の比率が70:30
〜30:70であり、前記接着剤部分に対し表面側より
フィルム、シート、板などの被貼り合わせ材を貼り合わ
せ可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面部に透明性を
有するフィルム、シート、板などの被貼り合わせ材を貼
り合わせ、既存施設へ容易に反射性を付加させるなど、
優れた加工性と拡張性を有する再帰性反射材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、透明ガラス微小球と金属蒸着
反射層を備えた再帰性反射材が広く使用されている。再
帰性反射材は自動車のヘッドライトにより照らされた場
合、透明ガラス微小球と金属蒸着反射層によって光が再
帰反射し、運転者に光が帰ってくることにより反射材に
記された表示を視認することができるものである。近
年、再帰性反射材は交通標識、工事看板、広告用看板な
どにおいて、特に夜間における視認性を高めるため、ま
た夜間の交通安全確保の観点からも、警察、消防、工事
関係者の保安用ベスト、たすき、腕章などの安全用衣
料、一般の人の夜間歩行、ジョギング時の交通事故防止
対策として、靴、カバン、スポーツシューズなどの装飾
に、以前にも増して幅広く使用されるようになってきて
いる。
【0003】再帰性反射材を道路標識や看板などの表示
用として使用する場合、その殆どは屋外で使用されるた
め、降雨時においても正常な反射性能を維持するために
再帰性反射材表面には表面フィルムや樹脂層が必要であ
る。即ち、オープンタイプの再帰性反射材の表面にブリ
ッジを形成し、そのブリッジに表面フィルムを接着し一
体化したカプセルタイプ再帰性反射材や、透明ガラス微
小球が樹脂層の中に完全に埋没して形成されたクローズ
ドタイプ再帰性反射材などが一般的に使用されている。
これらを表示体として使用する場合、再帰性反射材表面
に文字や図柄を印刷する方法、再帰性反射材を切り抜き
使用する方法などが採られており、何れも再帰性反射材
の裏面に設けられた接着剤でもって看板などの基板に接
着する方法が採られている。しかし、このような方法で
は、長期間の使用の間に再帰性反射材の捲れが生じた
り、いたずらなどによって故意に剥がされるなどの問題
があった。
【0004】また、これら再帰性反射材は一般的に道路
標識などのように特殊用途に使用されるように製造され
ているため、表面を形成するフィルムや樹脂も特殊なも
のが使用されており、印刷する場合のインキも反射材メ
ーカー指定のインキを使用する必要があり、また、再帰
性反射材は高価なため、かなり熟練した者が使用する必
要があり、汎用的に使用できるものでなかった。
【0005】それらの種々の問題を解決するため、表面
に汎用の透明フィルムを使用し、それらに文字や図柄を
印刷することにより、汎用的となり、その透明フィルム
を表面フィルムとして、表面に接着剤を塗布した再帰性
反射材に貼り付けることも考えられるが、先に述べたク
ローズタイプやカプセルタイプの再帰性反射材では、表
面フィルムが二重となり反射性能が低下する問題があ
る。
【0006】それでも仮に、設置済みの看板が夜間にお
いて見えにくいことから、視認性を向上させたい場合、
一般的にクローズドタイプに比べオープンタイプ再帰性
反射材は再帰反射性が高いことから、オープンタイプ再
帰性反射材を用いることが要望される。しかし、クロー
ズタイプ再帰性反射材に比べ、透明ガラス微小球がむき
出しであるオープンタイプ再帰性反射材はその表面が凸
凹で、接着剤を均一厚みで塗工するには、より専門的な
設備と経験が必要とされてきた。その対策として、透明
体とオープンタイプ再帰性反射材を重ねて周囲から固定
することで、前述のカプセルタイプ形態を得るものがあ
るが、この方式は透明体の中心部分のみに再帰性反射材
を配置するような、透明体の一部のみにに再帰性反射材
を貼り合わせる場合、固定具に接することなく配置する
場合に、再帰性反射材をポリエステルフィルムなどに貼
り合わせ、再帰性反射材と固定具の間を別の透明フィル
ムなどで補って再帰性反射材を固定するなど、余分の材
料・作業工程を必要とするなどの問題があった。
【0007】その他、主としてワッペンなどを作成する
際によく使われる方法として、再帰性反射材の透明ガラ
ス微小球または表面樹脂にフィルム、シート、板などを
ウェルダーで融着するなどの必要があるが、これも、反
射層の金属蒸着がスパークするなどの問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら種々の
問題を解決するもので、汎用の透明フィルム、シート、
板、ガラス板などを使用し、その裏面にオープンタイプ
再帰性反射材を前面から貼り付けることにより、優れた
反射性能を有し、屋外に使用した場合にも優れ、かつ汎
用的に一般の者でも容易に、安価に作成することができ
る再帰性反射材を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意検討を行なった結果、あらかじめ
再帰性反射部分と接着剤部分の表面から構成されること
を特徴とする再帰性反射材が優れた加工性と拡張性を有
することを見いだし、本発明に到達したものである。
【0010】即ち本発明は、多数の透明微小球からなる
オープンタイプ再帰性反射材において、その表面層が再
帰性反射部分と接着剤部分とからなり、その占める面積
の比率が70:30〜30:70であり、前記接着剤部
分に対し表面側よりフィルム、シート、板などの被貼り
合わせ材を貼り合わせ可能とした再帰性反射材に関する
ものである。
【0011】以下、本発明について詳細を説明する。本
発明の再帰性反射材の例を図1に基づいて説明する。図
1において、透明微小球1の背後に反射層2を設け、反
射層2を背後に設けた透明微小球1が平面に存在する部
分5と存在しない部分6を設け、その後方全面に接着剤
層3を設け、それら全体を固着樹脂層4で保持する。こ
こで、透明微小球1の屈折率は1.7以上が好ましく、
より好ましくは1.8〜2.3である。屈折率が1.7
未満では再帰反射性能が低下するため好ましくない。ま
た、透明微小球1の平均粒径は500μm以下、好まし
くは30〜200μmである。平均粒径が500μmを
越えると再帰性反射材の厚みが厚くなり、汎用性のある
ものが得られない。透明微小球1の素材としては透明性
が高く、屈折率が前記範囲に入るものであれば何でも良
いが、特に透明ガラス微小球が透明性も高く、屈折率も
目的に合わせやすく、耐候性にも優れ好ましい。
【0012】本発明の透明微小球1の背面に設けられる
反射層2はアルミニウム、金、銀、錫、ニッケル、ステ
ンレスなどの金属薄膜を蒸着、スパッタリングあるいは
メッキなどの方法により形成する。また、アルミニウ
ム、チタン、シリカなどの透明性金属酸化膜や硫化亜鉛
などの透明性金属を蒸着、スパッタリングなどにより形
成することもできる。
【0013】ここで、反射層2の厚みは300〜300
0Åが好ましく、より好ましくは、500〜1500Å
である。反射層2の厚みが薄すぎると再帰性反射性能が
著しく低下する。特に、安価で光の反射率の高いアルミ
ニウム薄膜が好ましく用いられる。
【0014】本発明に用いられる接着剤層3としては、
例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ナイロン系樹脂、ゴム系樹
脂、ビニル系樹脂などの各種合成樹脂を用いることがで
きる。また、それら2種以上の混合物を使用することも
できる。好ましくは、耐候性などの耐久性の高い組成の
樹脂が用いられる。
【0015】本発明に用いられる固着樹脂層4としては
前記接着剤層3と同様に、例えば、アクリル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ナイロン系樹脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂などの各種
合成樹脂を用いることができる。また、それら2種以上
の混合物を使用することもできる。透明微小球1あるい
はその背面に形成される反射層2や接着剤層3に強固に
密着し、透明微小球1を保持する力が強く、且つ耐候性
などの耐久性の高い組成の樹脂が好ましく用いられる。
また、固着樹脂層4はフィルムあるいは不織布なども好
ましく用いられる。フィルムとしてはポリエステルフィ
ルム、ナイロンフィルムなどが好ましい。
【0016】本発明に係わる図1に示すオープンタイプ
の再帰性反射材は、例えば次の方法で製造されるポリエ
チレンテレフタレートフィルムなどのフィルム基材にポ
リエチレンの如き軟化点の低い微小球仮埋用樹脂層を形
成積層し、仮埋没支持体を作成する。微小球仮埋没用樹
脂の軟化点以上の温度で加熱し、この上から透明微小球
を単層に全面に散布し、透明微小球の直径の20〜60
%を微小球仮埋没用樹脂層に埋没させる。このようにし
てできた透明微小球の仮埋没支持体の微小球露出部分に
金属を蒸着し、反射層を有する透明微小球を有する積層
体を形成する。この積層体と別の基体の表面に接着剤を
任意の図柄に設置し、この設置面に前記積層体をその反
射層面が接するように重ねて、その上から圧着して前記
図柄状の接着剤に透明微小球を埋没させた後、被着体を
剥離して、反射層を有する透明微小球部分と透明微小球
のない部分を有する積層体を形成する。ここで新たに準
備する基体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、
紙などが好ましく用いられる。また、図柄を作成する接
着剤は飽和ポリエステル系加熱圧着型接着剤などの基体
と金属蒸着ともに接着性の良いものが選ばれる。その上
にアクリル系樹脂などの感圧接着剤を所定の厚さに塗工
する。さらに、その上に、固着樹脂を所定の厚さに積層
する。次いで、透明微小球を仮埋没した仮埋没支持体を
剥離することにより透明微小球の頂部と接着剤が空気中
に露出した再帰性反射材が得られる。
【0017】本発明に係わる第2の例として、次のよう
な方法で製造される。ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムなどのフィルム基材にポリエチレンの如き軟化点の
低い微小球仮埋没用樹脂層を形成積層し、仮埋没支持体
を作成する。この仮埋没支持体を微小球仮埋没用樹脂の
軟化点以上の温度で加熱し、その上から透明微小球を単
層に部分的に散布し、透明微小球の直径の20〜60%
を微小球仮埋没用樹脂層に埋没させる。
【0018】ここで透明微小球の部分的散布の方法とし
てはあらかじめ、仮埋没支持体の上に任意の形状の離型
フィルムを貼り合わせる方法、または仮埋没支持体上に
グラビア印刷などで熱硬化性樹脂や非粘着性樹脂を塗布
することにより、仮埋没支持体の表面を部分的に覆う方
法などが用いられる。また、透明微小球を散布する装置
の排出部分を任意の間隔で塞ぐことで仮埋没支持体にス
トライプに散布する方法が好ましく用いられる。
【0019】このようにしてできた透明微小球が部分的
に仮埋没した仮埋没支持体の透明微小球露出部分に金属
を蒸着し、反射層を形成する。その上にアクリル系樹脂
などの感圧接着剤を所定の厚さに塗工する。さらにその
上に、固着樹脂を所定の厚さに積層する。次いで、透明
微小球を仮埋没した仮埋没支持体を剥離することにより
透明微小球の頂部と接着剤が空気中に露出した再帰性反
射材が得られる。
【0020】本発明の再帰性反射材の1つの使用例とし
て、チェッカーフラッグ柄に透明微小球と接着剤とが形
成された再帰性反射材を透明フィルムに貼り合わせた例
を図2に基づいて説明する。再帰性反射材7は図1で説
明したものと同様で、透明微小球1、反射層2、接着剤
層3、固着樹脂層4から構成される。透明微小球1と接
着剤層3の前方に印刷インキ8で印刷済みの表面フィル
ム9を積層し、押圧により、接着剤層3で表面フィルム
9に接着する。ここで印刷インキ8は透明または不透明
な染料または顔料の制限が無いが、表面フィルム9への
印刷性が良く、耐候性などの耐久性の強いものが選ばれ
る。単独で十分な耐久性が得られない場合には、酸化防
止剤、紫外線吸収剤といった耐候性を向上させる添加剤
などを適宜配合することができる。また、印刷面を内側
にする、つまり表面フィルムと再帰性反射材部分の間に
配置することにより、印刷インキの退色はより改善され
るが、印刷部分をより強調するため本実施例では印刷面
を外側にした。また、表面フィルム9は接着剤層3と強
い接着を得られるように適宜選定する。表面フィルム9
として透明性があり耐候性、耐衝撃性などの耐久性の強
いものが好ましく、例えばポリウレタンフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリエステルフィルム、アクリ
ルフィルムなどが好ましく使用できる。また、表面接着
される被着体はフィルムのみに限定されるものではな
く、透明なシート、板なども使用できる。例えばアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂など
のシート状物が好ましく使用できる。また、ガラス板も
好ましく使用できる。表面の被着体の厚さは特に限定さ
れるものでないが、50mm以下が望ましい。厚さが5
0mmを越えるシート状物に貼り合わせると急激にその
後方へ透過する光が減少し、十分な反射性能を得られな
いことがある。図3に本発明の再帰性反射材を使用して
表示する一例を示す。再帰性反射材7はチェッカーフラ
ッグ模様で、透明微小球1が平面に存在する部分5で構
成される再帰性反射部分と透明微小球1が平面に存在し
ない部分6で構成される接着剤部分が存在する。印刷イ
ンキ8で文字を印刷した表面フィルム9に再帰性反射材
7を積層し、接着剤部分で接着することにより、表示体
が製造される。
【0021】本発明の再帰性反射材の別の使用例とし
て、任意の形にカッティングした本発明の再帰性反射材
10を、既存のショーウィンドウ11に貼り合わせた例
を図4に基づいて説明する。切り抜いた再帰性反射材7
は前述の仮埋没支持体剥離前の基材を、カッティングプ
ロッターなどを用いて任意の形状に切り抜く。このと
き、カッティングプロッターのカッティング刃を図1の
固着樹脂層4の側から入るようにし、カッティング刃が
仮埋没支持体層で止まるように調整すると、貼り合わせ
時一辺を位置決めした後に仮埋没支持体を剥離すること
で、貼り合わせ作業を良好且つ迅速に行なえる。ここで
用いられる接着剤層に再剥離可能な樹脂を用いれば、必
要な期間が過ぎた後ショーウィンドウを元の状態に戻す
ことが容易に行なえる。再剥離可能な樹脂としてはアク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂、酢ビ系樹
脂、エチレン酢ビ系樹脂などの各種合成樹脂とそれら樹
脂のウレタン架橋樹脂があげられ、表面の被着体である
フィルム、シートあるいは板の材質により好ましく選択
することができる。また、実施の期間に応じて、再剥離
後も微粘着性を示すように前述樹脂を架橋した再貼付可
能な樹脂が好ましく選択される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、厚さ40μmのポリエチレンフィルムをラミネート
した仮埋没支持体を120℃で3分間加熱し、ポリエチ
レンフィルムを溶融させ、その上に、平均粒子径80μ
m、屈折率1.92の高屈折透明ガラス微小球をほぼ一
面に散布し、透明ガラス微小球の直径のほぼ50%を仮
埋没させる。
【0023】その上に厚さ約800Åのアルミニウム薄
膜の反射層を真空蒸着により形成する。次に、別個に7
5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに飽和ポ
リエステル樹脂系からなる加熱圧着型接着剤を厚さ約4
0μmとなるように一辺10mmのチェッカーフラッグ
柄に形成し、次いで、先の透明ガラス微小球を仮埋没し
ている仮埋没支持体に熱圧着後、剥離し、透明ガラス微
小球がチェッカーフラッグ柄に残る仮埋没支持体を得
る。
【0024】さらに、この仮埋没支持体全面にアクリル
系からなる樹脂を厚さ60μmになるよう塗布、これを
厚さ20μmのポリエステル系の樹脂からなる固着樹脂
層と圧着し、再帰性反射部分と再帰性反射成分のない接
着剤部分が50:50の表面からなる再帰性反射材を得
る。
【0025】このように作成した再帰性反射材を表面側
よりあらかじめ文字を印刷した透明な75μmポリエチ
レンテレフタレートフィルムに押圧し、接着して表示体
を製造した。本表示体を屋外に設置しても昼間夜間とも
に良好な視認性が得られ、しかも長期間使用できるもの
であった。
【0026】実施の形態2 実施の形態1と同様にして一辺10mmのチェッカーフ
ラッグ柄に透明ガラス微小球が残る仮埋没支持体を得
る。この仮埋没支持体全面にウレタン系からなる離型紙
付きの厚さ20μm熱圧着型樹脂フィルムを加熱圧着
し、再帰性反射部分と再帰性反射成分のない接着剤部分
が50:50の表面からなる加熱圧着で接着可能な再帰
性反射材を得る。
【0027】これとは別に、シリコンを塗布した離型ポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にポリウレタン系
の樹脂を20μmの厚みで塗布し、100℃で3分間加
熱後、離型ポリエチレンテレフタレートフィルムを除去
し、伸縮性に優れたウレタン表面フィルムを得た。
【0028】このように作成した再帰性反射材とウレタ
ン表面フィルムを10×250mmにカットし、再帰性
反射材は裏面の離型紙を剥離後、ジャンバーの背中部分
に順番に配置後、加熱圧着して反射材ワッペンを有する
ジャンバーを得た。この反射材は夜間でも、車のヘッド
ライトに対して十分な視認性が得られ、また着用時の衣
服の伸縮に対しても十分使用可能であった。
【0029】実施の形態3 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、厚さ40μmのポリエチレンフィルムをラミネート
した仮埋没支持体を120℃で3分間加熱し、10mm
幅のシリコンを片面に塗布した離型ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを10mm間隔で離型面を外側にして
貼り合わせる。これを再度120℃で3分間加熱してポ
リエチレンフィルムを溶融させ、その上に、平均粒子径
80μm、屈折率1.92の高屈折ガラス微小球を散布
し、透明ガラス微小球の直径のほぼ50%を仮埋没させ
る。このようにして透明ガラス微小球の散布進行方向に
対して平行に10mm幅で、透明ガラス微小球が埋設し
た部分と透明ガラス微小球が存在しない部分が交互に存
在するフィルムを得る。
【0030】その上に厚さ約800Åのアルミニウム薄
膜の反射層を真空蒸着により形成する。さらに、この仮
埋没支持体全面にアクリル系からなる樹脂を厚さ60μ
mになるよう塗布、これを厚さ20μmのポリエステル
系の樹脂からなる固着樹脂層と圧着し、再帰性反射部分
と再帰性反射成分のない接着剤部分が50:50のスト
ライプからなる再帰性反射材を得る。
【0031】このように作成した再帰性反射材とウレタ
ン表面フィルムを反射材部分が中央に来るよう20mm
幅にスリットカットし、車のリアガラス下部に内側から
接着した。夜間停車中も良好な視認性が得られ、しかも
長期間使用できるものであった。
【0032】実施の形態4 実施の形態1と同様にして一辺10mmのチェッカーフ
ラッグ柄に透明ガラス微小球が残る仮埋没支持体を得
る。この仮埋没支持体全面に再剥離型接着剤としてイソ
シアネート架橋したアクリル系樹脂を厚さ60μmにな
るよう塗布し、これを厚さ20μmのポリエステル系の
樹脂からなる熱圧着型接着フィルムと圧着し、再帰性反
射部分と再帰性反射成分のない接着剤部分が50:50
の表面からなる再帰性反射材を得る。
【0033】このように作成した再帰性反射材をカッテ
ィングマシーンによりあらかじめ文字に切り抜き、表面
側よりガラス窓に押圧し接着して表示体を製造した。昼
間夜間ともに良好な視認性が得られ、また、ガラス窓か
ら本実施の形態の再帰性反射材部分を剥離したが、ガラ
ス窓に反射材の一部が残ることなしに完全に剥離でき
た。
【0034】実施の形態5 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、融点100℃のポリエチレンエマルジョンを塗布進
行方向に対して平行に10mmの幅になるように、10
mmの間隔をあけながらストライプ状に塗工乾燥させ仮
埋没支持体を得る。この仮埋没支持体を110℃で3分
間加熱し、ストライプ状のポリエチレンフィルムのみを
溶融させ、その上に、平均粒子径80μm、屈折率1.
92の高屈折ガラス微小球を散布し、透明ガラス微小球
の直径のほぼ50%を仮埋没させる。
【0035】その上に厚さ約800Åのアルミニウム薄
膜の反射層を真空蒸着により形成する。さらに、この仮
埋没支持体全面にアクリル系からなる樹脂を厚さ60μ
mになるよう塗布、その上に厚さ20μmのポリエステ
ル系の樹脂からなる固着樹脂層を積層し、再帰性反射部
分と再帰性反射成分のない接着剤部分が50:50のス
トライプからなる再帰性反射材を得る。
【0036】このように作成した再帰性反射材を反射材
部分が中央に来るよう20mm幅にスリットカットし、
車のリアガラス下部に内側から接着した。夜間停車中も
良好な視認性が得られ、しかも長期間使用できるもので
あった。
【0037】実施の形態6 実施の形態1と同様にして一辺10mmのチェッカーフ
ラッグ柄に透明ガラス微小球が残る仮埋没支持体を得
る。この仮埋没支持体全面に無色透明なアクリル系から
なる樹脂を厚さ60μmになるよう塗布、その上に厚さ
20μmの蛍光オレンジの顔料で着色されたポリエステ
ル系の樹脂からなる固着樹脂層を積層し、再帰性反射部
分と、蛍光オレンジの着色層が透けて見える再帰性反射
成分のない接着剤部分が、50:50の表面からなる再
帰性反射材を得る。
【0038】このように作成した再帰性反射材をカッテ
ィングマシーンによりあらかじめ文字に切り抜きガラス
窓に押圧し、接着して表示体を製造した。昼間夜間とも
に良好な視認性が得られ、しかも長期間使用できるもの
であった。特に昼間において蛍光色を含まない再帰性反
射材より良好な視認性が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、再帰性反
射材の表面層が再帰性反射部分と再帰性反射成分のない
接着剤部分とからなり、容易に種々の図柄を設置可能な
反射材を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再帰性反射材の断面図である。
【図2】同再帰性反射材の使用例を示す断面図である。
【図3】同再帰性反射材の使用例を示す斜視図である。
【図4】同再帰性反射材の他の使用例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 透明微小球 2 反射層 3 接着剤層 4 固着樹脂層 5 透明微小球が平面に存在する部分 6 透明微小球が平面に存在しない部分 7 再帰性反射材 8 印刷インキ 9 表面フィルム 10 再帰性反射材 11 ショーウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/10 G09F 3/10 J 13/16 13/16 F (72)発明者 飯干 操 京都府亀岡市千代川町小川二丁目16−1 ユニチカスパークライト株式会社内 (72)発明者 箕浦 大祐 京都府亀岡市千代川町小川二丁目16−1 ユニチカスパークライト株式会社内 Fターム(参考) 2D064 BA03 CA05 CA09 EA02 EA03 EB26 2H042 EA07 EA13 EA17 EA21 EA22 5C096 AA15 AA24 AA25 BA03 BB27 BB34 BB41 CA02 CA03 CA12 CA13 CA28 CA32 CB01 CE03 CE22 EB05 EB18 EB19 FA01 FA02 FA03 FA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の透明微小球からなるオープンタイ
    プの再帰性反射材において、その表面層が再帰性反射部
    分と接着剤部分とからなり、その占める面積の比率が7
    0:30〜30:70であり、前記接着剤部分に対し表
    面側よりフィルム、シート、板などの被貼り合わせ材を
    貼り合わせ可能としたことを特徴とする再帰性反射材。
  2. 【請求項2】 接着剤部分が粘着剤からなる請求項1記
    載の再帰性反射材。
  3. 【請求項3】 接着剤部分が加熱圧着型接着剤からなる
    請求項1記載の再帰性反射材。
  4. 【請求項4】 接着剤部分が透明性の粘着剤と、着色成
    分および/または蓄光性成分を含有する樹脂の積層体か
    らなる請求項2記載の再帰性反射材。
  5. 【請求項5】 粘着剤が再剥離可能である請求項2また
    は4記載の再帰性反射材。
JP2002118637A 2002-04-22 2002-04-22 再帰性反射材 Pending JP2003315517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118637A JP2003315517A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 再帰性反射材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002118637A JP2003315517A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 再帰性反射材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003315517A true JP2003315517A (ja) 2003-11-06

Family

ID=29535415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002118637A Pending JP2003315517A (ja) 2002-04-22 2002-04-22 再帰性反射材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003315517A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095870A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 蛍光標示材、及び蛍光標示材を用いた路面標示構造
US10845514B2 (en) 2014-09-30 2020-11-24 3M Innovative Properties Company Retroreflective colored articles

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095870A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 蛍光標示材、及び蛍光標示材を用いた路面標示構造
US10845514B2 (en) 2014-09-30 2020-11-24 3M Innovative Properties Company Retroreflective colored articles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100459780B1 (ko) 전계발광성 재귀반사 물품
US5759671A (en) Ultraviolet luminescent retroreflective sheeting
US5962121A (en) Retroreflective sheet comprising microspheres, the diameter and refractive index of which being specifically related to the refractive indices of layers directly in contact therewith
RU2386987C2 (ru) Световозвращающее изделие, способ его изготовления и номерной знак
JPH06342102A (ja) 逆反射材
JP2960478B2 (ja) 再帰反射性シート物
KR100813322B1 (ko) 빛반사 시트 및 그 제조방법
JP2001329670A (ja) 滑り防止テープ
JP2003315517A (ja) 再帰性反射材
KR100935540B1 (ko) 재귀반사체 및 그의 제조방법
KR100457636B1 (ko) 재귀 반사 시트
AU754192B2 (en) Reflecting material
JP3504438B2 (ja) 夜光性再帰反射シート
JP4540330B2 (ja) 再帰反射媒体中間体の製造方法
JP2000249817A (ja) 再帰反射シート
JP2001115112A (ja) 滑り防止テープ
WO2009091093A1 (en) Retro-reflection sheet and method for manufacturing thereof
JP3529928B2 (ja) 夜光性シート状物およびその製法
JPS6241804Y2 (ja)
EP1044384A1 (en) Self-adhesive retroreflective sheeting
JPH1181254A (ja) 発光式情報表示装置
JP3473813B2 (ja) 機能性再帰反射シート及びその製造方法
JPH0432708Y2 (ja)
JP2005274983A (ja) 着色再帰反射媒体中間体とその製造方法および熱転写方法
JP2848598B2 (ja) 内部照明式標識用の反射材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401