JP3503081B2 - 容器入り即席冷凍味噌汁およびその製造法 - Google Patents

容器入り即席冷凍味噌汁およびその製造法

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等の加熱手
段による解凍・加温を必要とせず、熱湯を注ぐのみで食
気性に優れた味噌汁を作り上げることができる容器入り
即席冷凍味噌汁およびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍即席味噌汁としては、例えば
特開平3−285659号公報に開示されているよう
に、半調理加工した味噌汁用具材を耐冷凍耐熱性容器に
収容し、この具材に調味液を添加した生味噌を満たし、
具材と生味噌を容器と共に急速冷凍したものが公知であ
る。この冷凍即席味噌汁は、具材と生味噌が入った耐冷
凍耐熱性容器に水または湯を味噌重量の7〜15倍加え
て電子レンジ又はオーブンを用いて解凍、加熱して、喫
食する。
【0003】また、実開平3−41597号公報には、
具材を生味噌液中に混入することによる変色、品質の劣
化、見栄えの悪さ等の問題点を解決するために、容器内
の下部に所要濃度の生味噌液が、同上部には具材を混入
した生味噌液希釈用の調整水が各々独立して凍結収納さ
れてなる容器入り冷凍味噌汁が開示されている。この容
器入り冷凍味噌汁は、そのまま電子レンジなどの加熱手
段により解凍・加温することにより、生味噌液が調整水
により適正に希釈調整され、適正濃度の味噌汁を生成
し、食気性に優れた味噌汁を作り上げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知の冷凍即
席味噌汁は、いずれも上記したように、喫食に当たり、
電子レンジ等の加熱手段による解凍・加温や、鍋に移し
替えて直火で加熱するという手間を要するため、即席食
品としての機能を十分に果たしていないという問題点が
あった。本発明は、このような煩わしい作業を不要と
し、熱湯を注ぐのみで食気性に優れた味噌汁を作り上げ
ることができる容器入り即席冷凍味噌汁およびその製造
法を提供することを目的とする。
【0005】味噌汁の優れた風味や香味を感じるには、
通常65℃以上の温度を保持する条件を満たさなければ
ならないといわれている。前記した特開平3−2856
59号公報に開示された冷凍即席味噌汁に、単に熱湯を
注ぐことにより解凍し加温した味噌汁は、たかだか20
数℃程度の温度にしかならず、ぬる過ぎて、とても美味
感を得られるものではない。これは、この公知の冷凍即
席味噌汁が、生味噌に調味液を含有させて冷凍したもの
であって、あらかじめ水分を含んだ濃度の薄いものとな
っているためである。したがって、水または湯を加えた
後、必然的に電子レンジ等の加熱手段による解凍・加温
を余儀なくされることになる。また、この公知の冷凍即
席味噌汁は、流通の過程において、雰囲気温度が一般的
な−18℃を維持できず−12℃程度まで昇温すると、
溶け出して液状となり、商品価値が著しく損なわれる欠
点がある。
【0006】そこで、本発明者は、所定の大きさの耐冷
凍性容器に、高濃度の調味味噌を具材とともに収納し、
冷凍させた即席冷凍味噌汁を、容器から別の椀や鍋に移
し替え、熱湯を注ぐのみで、美味感が得られる容器入り
即席冷凍味噌汁について検討した。これにより、電子レ
ンジ等の加熱手段による解凍・加温を必要とせず、熱湯
を注ぐのみで所要の温度を保持する味噌汁を作り出せる
見通しが立った。しかしながら、このように、容器に直
接調味味噌を充填して冷凍したものでは、昇温時(例え
ば−15℃以上)または喫食のため常温になると、調味
味噌が容器の内面および蓋面(フィルムでパックされて
いる場合もある)から剥がれず、べったりと付着して残
ってしまい、見栄えが悪く、また、その状態で椀や鍋に
熱湯を注ぐと、味噌の正味量が不足して、結果的に薄味
の味噌汁となってしまう問題点があった。本発明は、こ
のような問題点をも解決し得る新規な容器入り即席冷凍
味噌汁およびその製造法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの具体的手段として、本発明は、耐冷凍性容器の内底
部を覆うように敷き詰められた第1の具材と、この第1
の具材の上層に充填された調味味噌と、別の耐冷凍性容
器に盛り付けた第2の具材とが、それぞれの耐冷凍性容
器内に凍結収納されてなることを特徴とする容器入り即
席冷凍味噌汁を構成した。また、耐冷凍性容器に、その
内底部を覆うように第1の具材を敷き詰め、その上層に
調味味噌を充填した後、別の耐冷凍性容器に第2の具材
を盛り付けた状態で、冷凍機により冷凍することを特徴
とする容器入り即席冷凍味噌汁の製造法を構成した。
【0008】
【作用】充填された調味味噌は、高濃度を維持したま
ま、第2の具材とは、それぞれの耐冷凍性容器におい
て、隔てられた状態で冷凍される。したがって、調味味
噌の塩分や特有の色が第2の具材へ浸透することがな
く、かつ、生味噌の酵素による核酸系調味料の分解を防
ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面について説明
する。図1は、本発明により製造された容器入り即席冷
凍味噌汁の一例を示す断面図である。図中、符号1は、
耐冷凍性容器で、アルミやステンレス等のホイルまたは
発泡スチロール,ポリエステルやポリアミド等のプラス
チック材料の成形品で、急速冷凍に耐える容器が使用さ
れ、その大きさも1人用から数人用まで必要な大きさの
ものとすることができる。
【0010】符号2は、耐冷凍性容器1の内底部を覆う
ように敷き詰められた第1の具材、符号3は、この第1
の具材2の上層に中程まで充填された調味味噌である。
符号4は、前記耐冷凍性容器1と同材質の別の耐冷凍性
容器(トレー)6に盛り付けた第2の具材であり、この
第2の具材を収納した耐冷凍性容器6は、第1の具材2
および調味味噌3を充填した耐冷凍性容器1内の上部に
嵌め込まれる。また、符号5は、耐冷凍性容器1を覆う
蓋であり、耐冷凍性容器1とは同材質または例えばポリ
プロピレン等の異なる材質のものが用いられる。本発明
の即席冷凍味噌汁は、上記した第1の具材2と調味味噌
3が耐冷凍性容器1に、第2の具材4が別の耐冷凍性容
器6に、それぞれ凍結収納されてなるものである。
【0011】調味味噌3は、原料味噌を連続加熱機で加
熱(85℃以上, 5分間)し、核酸分解酵素を失活させる
とともに殺菌させた加熱味噌に、かつお節の粉末または
エキス,コンブの煮出し汁,シイタケ,貝類のエキス等
の天然調味料、グルタミン酸ソーダ,核酸系等の化学調
味料を添加し混合したものである。調味味噌3には、あ
らかじめ多糖類(例えばカラギーナン)を水に1〜5重
量%の割合で加熱溶解(85℃,15分間)したまま冷却し
た、保形剤としての溶解ゲル化剤を、調味味噌に対して
0.2〜50.0%の割合で別途配合する。このように、味噌
の温度を上げることなく溶解ゲル化剤を配合させること
により、味噌の風味を保ち、かつ、物流中の昇温等に起
因する喫食時までの味噌のダレを防ぎ形状を保持する。
【0012】第1の具材2は、即席冷凍味噌汁を耐冷凍
性容器1から、別の椀や鍋に移し替えるときに、調味味
噌3が容器の内壁に付着せず剥離性をよくするために、
耐冷凍性容器1の内底部を覆うように敷き詰められるも
のである。したがって、望ましくはシート状に広がった
形状をした具材が用いられる。例えば、シート状の野菜
の葉であるレタス,ミツバ,ホーレン草,小松菜,シソ
等や海藻類であるワカメ,コンブ,のり等、あるいは蛋
白類であるユバ等が好適である。
【0013】また、第1の具材2としては、乾燥した野
菜類(例えば上記した葉菜類)のキザミや海藻類(例え
ばワカメ,ヒジキ等)のキザミに少量の水または調味液
を加え、膨潤して広げさせ、耐冷凍性容器1の底部を覆
いつくすようにしたものも効果的である。
【0014】一方、第2の具材4は、各種の生(なま)
および乾燥した具材であり、耐冷凍性容器1とは別の耐
冷凍性容器6に盛り付けられる。この別の耐冷凍性容器
6は、第2の具材4が盛り付けられた状態で、耐冷凍性
容器1の上方から、調味味噌3の上部に嵌め込まれる。
第2の具材4を収納する別の耐冷凍性容器6は、下に位
置する調味味噌3のダレを防ぐために、調味味噌3を充
填した耐冷凍性容器1に密着するようなタイトな構造と
している。そして、望ましくは、調味味噌3を充填した
耐冷凍性容器1を、底部に向かってやや縮径させ、か
つ、第2の具材4を収納する別の耐冷凍性容器6の下部
外側に一様に凸部6aを形成しておくことにより、第1
の具材2を収納した耐冷凍性容器1にこれを嵌め込んだ
ときに、気密性を保持することができる。
【0015】第2の具材4は、蓋5(フィルムにより上
部シールしたものを含む。)への味噌の付着を防ぎ、見
栄えを良くするためのものである。具体的には、レタ
ス,ミツバ,ホーレン草,小松菜,ネギ,シソ等の葉菜
類、ジャガイモ,里芋,大根,人参,ゴボウ,カブ,シ
ョウガ等の根菜類、アスパラガス,タケノコ,ミョウ
ガ,ウド等の茎菜類、エノキダケ,シイタケ,マツタ
ケ,ナメコ等の茸類、カボチャ,キュウリ,ナス,トウ
ガラシ,豆類等の果菜類、豆腐,油揚,ハンペン等の加
工食品、シジミ,アサリ等の貝類、牛肉,豚肉,羊肉等
の獣肉類、鶏肉,鴨肉等の鳥肉類、魚肉類、ワカメ,コ
ンブ等の海藻類その他すべての具材が使用可能である。
【0016】なお、本発明に係る即席冷凍味噌汁は、喫
食に当り90℃の熱湯を注いで、直ちに溶解し、かつ65℃
の温度を保持しなければならない。そのため、具材は、
不要な水分をできるだけ含有しないようにする必要があ
り、例えば、野菜類などは、洗浄したりブランチング処
理したものは、遠心分離機で脱水して使用する。
【0017】耐冷凍性容器1内に収納された第1の具材
2と調味味噌3の上部に、第2の具材4が収納された別
の耐冷凍性容器6を嵌め込み、蓋5をキャップシールし
た状態で、それぞれの具材および調味味噌は、冷凍機に
より冷凍される。そして、包装され、商品として出荷さ
れる。本発明に係る容器入り即席冷凍味噌汁は、喫食に
際しては、耐冷凍性容器1の上部に嵌め込まれた別の耐
冷凍性容器6を取り出した後、耐冷凍性容器1から第1
の具材2と調味味噌3を椀や鍋に移し替え、続いて別の
耐冷凍性容器6から第2の具材4を移し替え、熱湯を注
ぐのみで優れた香気をもつ味噌汁を作り上げることがで
きる。この場合、冷凍状態にある調味味噌3の下部に第
1の具材2が敷き詰められているので、容器との剥離性
がよく、耐冷凍性容器1を手指で押す程度で簡単に調味
味噌を別の椀や鍋に移し替えることができ、容器の内壁
に味噌が付着することもない。なお、調味味噌の上部
に、多糖類(例えばカラギーナン)を加熱溶解したま
ま、味噌の表面を覆いつくすように流し込んでおくと、
喫食の際に、第2の具材を収納した容器と調味味噌とが
剥がれやすく、より効果的である。
【0018】次に、図2の(a),(b)は、本発明に
より製造された容器入り冷凍味噌汁の別の実施態様を示
す断面図および平面図である。耐冷凍性容器1の内底部
を覆うように敷き詰められた第1の具材2、その上に充
填された調味味噌3および別の耐冷凍性容器6に収納さ
れた第2の具材4のそれぞれの材料については、上記の
例と同様である。本例においては、第2の具材4を収納
した別の耐冷凍性容器6が、第1の具材2および調味味
噌3を充填した耐冷凍性容器1に添設されている。
【0019】耐冷凍性容器1内に収納された第1の具材
2、調味味噌3および別の耐冷凍性容器6内に収納され
た第2の具材4は、キャップシールして冷凍機により冷
凍された後、包装され、商品として出荷される。
【0020】次いで、本発明の具体的な実施例を示す。 実施例1 容積75.0mlの耐冷凍性容器(一人前)に、第1の具材で
あるホーレン草の葉を敷き詰め、その内底部を覆うよう
にする。加熱処理(85℃, 5分間)した白味噌15.0g
に、かつお粉末 0.3g、かつおエキス 0.5g、コンブエ
キス0.05g、グルタミン酸ソーダ 0.4g、核酸調味料
0.1g、溶解ゲル化剤(カラギーナン) 3.0gを均一に
配合した調味味噌を、前記ホーレン草の葉の上層に充填
する。一方、容積35.0mlの別の耐冷凍性容器に、第2の
具材である油揚げ、ネギ、チンゲンサイ、ゴボウ、ジャ
ガイモを収納し、容器ごと、上記した調味味噌を充填し
た耐冷凍性容器に嵌め込む。この状態で、耐冷凍性容器
にキャップシールして冷凍機により冷凍し、本発明に係
る容器入り即席冷凍味噌汁を得た。
【0021】実施例2 容積75.0mlの耐冷凍性容器(一人前)に、第1の具材で
ある熱風乾燥大根の葉を敷き詰め、その内底部を覆うよ
うにする。加熱処理(85℃, 5分間)した赤味噌15.0g
に、かつお粉末 0.3g、かつおエキス 0.5g、コンブエ
キス0.05g、グルタミン酸ソーダ 0.4g、核酸調味料
0.1g、溶解ゲル化剤(カラギーナン) 3.0gを均一に
配合した調味味噌を、前記熱風乾燥大根の葉の上層に充
填する。そして、この調味味噌の上部に、第2の具材で
ある春菊、わけぎ、三ツ葉、凍豆腐を収納した容積35.0
mlの別の耐冷凍性容器を嵌め込み、キャップシールして
冷凍機により冷凍し、本発明に係る容器入り即席冷凍味
噌汁を得た。
【0022】実施例3 容積35.0mlの耐冷凍性容器(一人前)に、第1の具材で
ある、きざみ油揚を敷き詰め、その内底部を覆うように
する。加熱処理(85℃, 5分間)した赤味噌と白味噌
(2:8)15.0gに、かつお粉末 0.3g、かつおエキス
0.5g、コンブエキス0.05g、グルタミン酸ソーダ 0.4
g、核酸調味料 0.1g、溶解ゲル化剤(カラギーナン)
3.0gを均一に配合した調味味噌を、前記きざみ油揚の
上層に充填する。一方、上記の耐冷凍性容器に添設させ
た容積35.0mlの耐冷凍性容器に、第2の具材である、な
めこ、三ツ葉、豆腐を収納する。この状態で、キャップ
シールして冷凍機により冷凍し、本発明に係る容器入り
即席冷凍味噌汁を得た。
【0023】実施例4 容積35.0mlの耐冷凍性容器(一人前)に、第1の具材で
あるきざみのりを敷き詰め、その内底部を覆うようにす
る。加熱処理(85℃, 5分間)した麹味噌15.0gに、か
つお粉末 0.3g、かつおエキス 0.5g、コンブエキス0.
05g、グルタミン酸ソーダ 0.4g、核酸調味料 0.1g、
溶解ゲル化剤(カラギーナン) 3.0gを均一に配合した
調味味噌を、前記きざみのりの上層に充填する。一方、
上記の耐冷凍性容器に添設させた容積35.0mlの耐冷凍性
容器に、第2の具材である加熱調理した解き玉子、三ツ
葉を収納する。この状態で、キャップシールして冷凍機
により冷凍し、本発明に係る容器入り即席冷凍味噌汁を
得た。
【0024】実施例5 容積75.0mlの耐冷凍性容器(一人前)に、第1の具材で
ある、乾燥ワカメ 1.0gを入れ、温湯 2.0mlを加える。
10〜30秒放置すると、乾燥ワカメが膨潤して広がり、容
器の内底部を覆うようになる。加熱処理(85℃, 5分
間)した豆味噌15.0gに、かつお粉末 0.3g、かつおエ
キス 0.5g、コンブエキス0.05g、グルタミン酸ソーダ
0.4g、核酸調味料 0.1g、溶解ゲル化剤(カラギーナ
ン) 3.0gを均一に配合した調味味噌を、耐冷凍性容器
の内底部を覆ったワカメの上層に充填する。そして、こ
の調味味噌の上部に、第2の具材である油揚げ、ネギ、
チンゲンサイ、ゴボウ、ジャガイモを収納した容積35.0
mlの別の耐冷凍性容器を嵌め込み、キャップシールして
冷凍機により冷凍し、本発明に係る容器入り即席冷凍味
噌汁を得た。
【0025】実施例1〜5により得た本発明に係る容器
入り即席冷凍味噌汁を、容器の蓋をとり、容積 250mlの
椀に向かって落とし込んだ。このとき、容器の蓋および
内底部、側壁面には、いずれの例においても、味噌の付
着はほとんど認められなかった。そして、椀に移し替え
た即席冷凍味噌汁に上から90℃の熱湯を注いで、一人前
の味噌汁を作ったところ、いずれも65℃の温度を保持し
ており、優れた香味の味噌汁を得ることができた。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る容器
入り即席冷凍味噌汁は、耐冷凍性容器に、第1の具材を
介して充填した高濃度の調味味噌を、耐冷凍性容器に別
途盛り付けた第2の具材とともに、あるいはこれに添え
て収納しているので、容器から具材および調味味噌を椀
や鍋に移し替えるときに、容器との剥離性がよく、容器
を手指で押す程度で簡単に取り出せ、容器の蓋および内
底部、側壁面に味噌が付着して残るようなことがない。
また、本発明に係る容器入り即席冷凍味噌汁は、流通の
過程において、例え雰囲気温度が−12℃以上に昇温し
ても、公知の冷凍味噌汁のように溶け出して液状となる
ようなことがなく、見栄えの良い状態を保持することが
できるものである。そして、椀や鍋に移し替えた後、上
方から熱湯を注ぐのみで優れた香気をもつ味噌汁を作り
上げることができる。したがって、従来の冷凍味噌汁の
ような電子レンジ等の加熱手段による解凍・加温をする
という面倒な作業を必要とせず、即席食品の最たるもの
として十分に機能する。
【0027】さらに、冷凍状態にある調味味噌と第2の
具材とが分離して収納されているので、冷凍庫の扉の開
閉が激しく品温が−10℃以上に昇温したり、その温度
が継続した場合などに、たとえ調味味噌が溶融状態とな
っても、調味味噌の塩分や特有の色が第2の具材へ浸透
して風味を損ねるようなことがなく、かつ、生味噌の酵
素による核酸系調味料の分解を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器入り即席冷凍味噌汁の断面図
である。
【図2】(a),(b)は、本発明に係る容器入り冷凍
味噌汁の別の実施態様を示す断面図および平面図であ
る。
【符号の説明】
1 …耐冷凍性容器 2 …第1の具材 3 …調味味噌 4 …第2の具材 5 …蓋 6 …耐冷凍性容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏崎 政志 東京都東久留米市前沢3丁目15番8号 宮坂醸造株式会社東久留米工場内 (56)参考文献 特開 昭53−148556(JP,A) 特開 平3−285659(JP,A) 実開 平5−85292(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/40 B65D 81/32

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐冷凍性容器の内底部を覆うように敷き
    詰められた第1の具材と、この第1の具材の上層に充填
    された調味味噌と、別の耐冷凍性容器に盛り付けた第2
    の具材とが、それぞれの耐冷凍性容器内に凍結収納され
    てなることを特徴とする容器入り即席冷凍味噌汁。
  2. 【請求項2】 第2の具材を盛り付けた耐冷凍性容器
    を、調味味噌を充填した耐冷凍性容器に嵌め込んだ請求
    項1に記載の容器入り即席冷凍味噌汁。
  3. 【請求項3】 調味味噌を充填した耐冷凍性容器を、底
    部に向かってやや縮径させ、第2の具材を収納する容器
    の下部外側に一様に凸部を形成した請求項2に記載の容
    器入り即席冷凍味噌汁。
  4. 【請求項4】 第2の具材を盛り付けた耐冷凍性容器
    を、調味味噌を充填した耐冷凍性容器に添設した請求項
    1に記載の容器入り即席冷凍味噌汁。
  5. 【請求項5】 第1の具材は、シート状に広がった形状
    をした具材である請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の容器入り即席冷凍味噌汁。
  6. 【請求項6】 耐冷凍性容器に、その内底部を覆うよう
    に第1の具材を敷き詰め、その上層に調味味噌を充填し
    た後、別の耐冷凍性容器に第2の具材を盛り付けた状態
    で、冷凍機により冷凍することを特徴とする容器入り即
    席冷凍味噌汁の製造法。
  7. 【請求項7】 第1の具材として、シート状に広がった
    形状をした具材を用いる請求項6に記載の容器入り即席
    冷凍味噌汁の製造法。
  8. 【請求項8】 第1の具材は、耐冷凍性容器に乾燥した
    具材を入れ、水または調味液を、この乾燥した具材が膨
    潤して広がり耐冷凍性容器の内底部を覆う程度に、当該
    乾燥した具材に供給してなる請求項6に記載の容器入り
    即席冷凍味噌汁の製造法。
  9. 【請求項9】 調味味噌は、あらかじめ多糖類を水に加
    熱溶解した溶解ゲル化剤を、別途調味した味噌に配合し
    てなる請求項6に記載の容器入り即席冷凍味噌汁の製造
    法。
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