JP3502918B2 - 異なる形状に彎曲された面のための型枠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は異なる形状に彎曲された面のための型枠であ
って、面の彎曲に関して調節可能な型枠パネルと、該型
枠パネルを支える支持体と、該支持体に型枠パネルに対
して間隔をおいて係合する、単個弦材部分から成る弦材
とを有し、弦材の弦材部分の支持体及びその係合個所の
間の有効長さが、型枠パネルの彎曲を変化させるために
支持体において調節可能であり、互いに向き合った型枠
部材が型枠タイロッドによって緊締可能である形式のも
のに関する。

このような型枠はDE−PS2426708号により公知であ
る。この場合には弦材部分は両側でねじ山付き緊締スリ
ーブに係合する、逆向きのねじ山を有する緊締ロッド、
いわゆるターンバックルによって形成されている。緊締
スリーブを回動させることにより、所望の長さ変化が得
られる。このような長さ変化により、弦材部分が型枠パ
ネルから間隔を有していることに基づき、型枠パネルの
彎曲が変化させられる。この場合、それぞれ１つのロッ
ド端部は１つの支持体に係合しており、型枠の、互いに
向き合った支持体を型枠タイロッドで互いに緊締し、互
いに向き合った型枠部材の間隔が特にコンクリートの充
填に際して維持されるようにすることが必要である。こ
のような型枠は便利であるが、しかしながら各支持体に
型枠タイロッドが存在しているので比較的に多数の型枠
タイロッドを必要とする。

EP−PS0139820号によれば型枠パネルの彎曲に関して
可変である型枠バネルを有し、互いに向き合った型枠部
材のために型枠タイロッドが設けられていない型枠がす
でに公知であるが、これは互いに向き合った面の型枠が
完全に互いに離されており、組立てに際しての最小の不
精度がコンクリート打ちされる壁の厚さの偏差をもたら
すことを意味している。さらにコンクリート打ち過程に
際して、コンクリートがしばしばきわめて急激にかつ迅
速に充填されることにより、当初まだ正確に位置決めさ
れていた型枠壁が互いにずらされるか又は移動させられ
る惧れがある。この結果として、完成したコンクリート
壁には不精度が生じる。

本発明の課題は冒頭に述べた形式の型枠であって、型
枠タイロッドの数が少ないにも拘らず、互いに向き合っ
た型枠部材が相互に緊締される形式のものを提供するこ
とである。

本発明の課題は型枠部材の少なくとも２つの支持体に
弦材としてクロスバーが係合しており、該クロスバーが
同時に型枠タイロッドのための対応支承部として、設け
られておりかつ該クロスバーにより負荷された少なくと
も１つの支持体において該クロスバーの長手方向にかつ
支持体の向きに対して直角である方向に調節可能でかつ
固定可能であることにより解決された。

このような形式でクロスバーは支持体の間隔、ひいて
は彎曲を変化させるために役立つと同時に２つの支持体
の間の型枠タイロッドのための対応支承部として役立つ
ことができるので、型枠タイロッドの数は各支持体に緊
締個所を有する構造に比して半域させられる。それにも
拘わらず型枠タイロッドの反力は型枠タイロッドに隣接
する両方の支持体にクロスバーを介して導入される。し
たがって有利な形式で弦材区分又は弦材部分を、その長
手方向に対して横方向に発生する力を伝達できるクロス
バーとして構成することで弦材部分に２重の機能を与え
ることができる。

この場合には、クロスバーにおける型枠タイロッドの
ための対応支承個所が、２つの隣接する支持体における
クロスバーの固定個所の間に配置され、クロスバーが支
持体の、型枠とは反対側で支持体に接触し、支持体を上
方から掴んでいると有利である。クロスバーは２つの支
持体を橋絡し、型枠タイロッドから発する緊締力はほぼ
均一に両方の支持体の背面側に伝達される。

クロスバーには調節スピンドルが設けられていること
ができる。この調節スピンドルでクロスバーと該クロス
バーにより負荷された支持体との間の相対運動が、支持
体に特に解離可能に固定された、スピンドルと協働する
ナットを介して与えられる。これはクロスバー自体をテ
レスコープ式に構成する必要なしに、２つの支持体の間
の相対的長さ調節をクロスバーにおいて行なう特に簡単
な可能性である。調節スピンドルによってはクロスバー
のそのつどの有効長さが変化させられるか又は支持体に
対するクロスバーの突出量が変化させられる。

調節スピンドルの範囲においてクロスバーから支持体
に横力を効果的に伝達するためには、クロスバーに設け
られた１つの案内が長孔であり、この長孔がクロスバー
の長手方向に、少なくともスピンドルの作用範囲におい
てクロスバーに対して平行に配置されていると合目的的
である。

支持体には長孔を貫通する案内ピン又はそれに類似し
たものが配置されていることができる。この案内ピン又
はそれに類似したものは一方では特にリンク板、フラン
ジ又はそれに類似したものを介して支持体に−有利には
取外し可能に−結合可能であり、他方ではクロスバーに
固着された調節スピンドルのためのナットを保持してい
る。クロスバーに対して平行に配置された調節スピンド
ルはその回動によって、同時にそれ自体クロスバーと一
緒にナットに対して相対的に長手方向に調節される。こ
れによってナットを保持するピンは長孔の内部で移動せ
しめられ、この結果、クロスバーの有効長さが支持体に
おいて変化させられる。それにも拘らずこれは発生する
力を良好に伝達できるきわめて簡単な操舵を可能にす
る。特に有利であるのは、型枠部材が２つよりも多い偶
数の、特に平行な支持体を有し、かつ型枠部材の縁に直
接的に隣接したそれぞれ１つの支持体がこの支持体に隣
接した第２の支持体とクロスバーを介して結合されてお
り、このように形成された支持体が互いに別の弦材部分
としての、長さを調節可能なターンバックルを介して結
合されていることである。これによって１つの型枠部材
には型枠タイロッドを必要としない、ターンバックルを
有するクロスバーが交互に配置されるようになる。何故
ならばこの型枠部材に接続されたクロスバーには型枠タ
イロッドが支えられ得るからである。大きさに関して良
好に取扱うことのできる型枠部材は、型枠部材に４つの
ほぼ平行な支持体が設けられ、それぞれ縁に近い２つの
支持体がクロスバーによって橋絡されかつ結合され、型
枠部材の中央範囲で互いに隣接し合う支持体が弦材を延
長するターンバックルによって結合されていることによ
って得られる。したがって４つの支持体を有するこのよ
うな型枠部材は２つのクロスバーと該クロスバーを延長
する１つのターンバックルとを有する１つの弦材を有
し、４つのすべての支持体に４つの型枠タイロッドが係
合する代りに２つの型枠タイロッドしか必要としない。

クロスバーを支持体と結合するためには、クロスバー
がヒンジを介して対応支承部材に係合しており、該対応
支承部材が支持体に解離可能に結合可能であり、これに
よって弦材が再び取除かれ得るようになっていることが
有利である。

１つの弦材に属する２つのクロスバーの間にそれぞれ
配置されターンバックルはクロスバーの互いに向き合っ
て配置された端部に枢着されて結合されており、ターン
バックルとクロスバーとが実質的に一貫した弦材連鎖を
形成しており、該弦材連鎖がヒンジ状の固定により型枠
パネルの彎曲に適合させられ得るようになっていると有
利である。

クロスバーが該クロスバーによって結合された支持体
から突出していると、ターンバックルは２つのクロスバ
ーの、互いに向き合った突出部に枢着されていることが
できる。これによって前記枢着のために十分なスペーサ
が与えられると同時にクロスバーが２つの支持体に不動
に支持されるようになる。

本発明の別の構成、特にクロスバーにおける調節スピ
ンドルの配置並びにクロスバー自体は請求項２項以下の
対象である。

特に請求項13にはできるだけ小さいスピンドルで十分
である処置が記載されている。何故ならばスピンドルは
請求項13の配置では、彎曲を曲率半径が小さくなる方向
で変化させる場合に引張り力に晒されるので、このよう
な引張り力を受容できるように構成されているだけでよ
いからである。

特に記述した特徴及び構成と請求項に記載した特徴と
を組合わすことにより、各型枠支持体に１つの型枠タイ
ロッドが係合する必要なしで型枠部材が相互に正確に緊
締されかつ彎曲が実質的に任意に調節でき、彎曲した壁
がきわめて正確にコンクリート打ちできる型枠が得られ
る。

次に本発明の１実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。

第１図は型枠パネルがそれぞれ互いに平行に彎曲させ
られている、互いに向き合って、互いに緊締された２つ
の型枠部材を有する湾曲した型枠の平面図。

第２図は型枠部材と該型枠部材に係合する、端部から
中心に向けられた調節スピンドルとを結合するための固
定部材を有する、型枠の外側彎曲面に配置されたクロス
バーの平面図。

第３図は第２図のクロスバーの縦断面。

第４図は第１図の型枠の内側彎曲面に取付けられる、
調節スピンドルが自由端でクロスバーの端部に向けら
れ、クロスバーの固着部が前記端部から間隔をおいて配
置されているクロスバーの平面図。

第５図は第４図のクロスバーの縦断面図。

全体が符号１で示された型枠は異なった彎曲を有する
面に対する適合を許し、これに応じてその彎曲に関して
調節可能な型枠パネル２を有している。型枠パネル２は
横断面が台形である支持体３に支えられかつこれによっ
て補強されており、支持体３には少なくとも１つの、場
合によっては高さに亙ってずらされた複数の、型枠パネ
ル２に対して間隔をおいて、個々の弦材部分4,5から形
成された弦材連鎖又は弦材が係合している。支持体３の
間の、弦材部分4,5の有効長さは調節可能であるので、
これによって型枠パネル２の彎曲が調節される。この場
合には第１図から判るように互いに向き合った、型枠パ
ネル２と支持体３とから成る型枠部材は型枠タイロッド
６によって互いに緊締可能である。

なかんづく第１図によって明らかであるように１つの
型枠部材においては２つの支持体３に弦材部分４として
１つのクロスバー（以下クロスバー４と呼ぶ）が作用し
ている。このクロスバー４は同時に２つの支持体３の間
に配置された型枠タイロッド６の対応受けとして役立
つ。この場合、クロスバー４は該クロスバーによって負
荷される支持体３の少なくとも１つにおいてクロスバー
４の長手方向及び支持体３の方向に対して横方向に調節
可能でかつ固定可能である。したがって支持体は型枠パ
ネル２とは反対側で互いに引寄せられるか又は互いに離
反させられ、これによって型枠パネル２の彎曲度が変え
られる。

型枠タイロッド６のための対応支承個所はクロスバー
において、２つの隣り合う支持体におけるクロスバーの
固定個所の間に、特に該固定個所のほぼ中間に配置さ
れ、第３図に示したように長スリット4aとして構成され
ている。したがってクロスバーの有効長さもしくは支持
体３の外側の間隔の変化は型枠タイロッド６の位置に影
響を及ぼさない。換言すればクロスバー４の調節は型枠
タイロッド６によっては妨げられない。したがってクロ
スバー４の有効長さが異っても実質的に一様でかつほぼ
同じ大きさの反力が型枠タイロッド６から該型枠タイロ
ッドに隣接した支持体３に導入されるようになる。

第２図から第５図に示されているように、クロスバー
４には調節スピンドル７が設けられている。この調節ス
ピンドル７によってはクロスバー４と該クロスバーによ
って負荷された支持体３との間の相対運動が支持体３に
特に取外し可能に固定された、調節スピンドル７と協働
するナット８を用いて与えられる。この場合にはクロス
バー４には長孔９として構成された案内が設けられてい
る。該案内はクロスバー４の長手方向に少なくとも調節
スピンドル７の作用範囲において調節スピンドル７に対
して平行に延びている。支持体３には長孔９を貫く案内
ピン10が配置されている。該案内ピン10は一方ではリン
ク11又はフランジを介して支持体３と結合され、他方で
はクロスバー４に固着された調節スピンドル７のための
ナット８を保持している。調節スピンドル７が６角部12
を介して回動させられると、調節スピンドル７はそのナ
ット８に対して軸方向にも調節される。この結果とし
て、案内ピン10と平行な支持体３に固定された保持ピン
13との間の間隔、ひいてはクロスバー４の有効な長さが
変化させられる。したがって支持体３の外側は互いに接
近又は離反させられ、型枠パネル２の彎曲が変えられ
る。

実施例においては第１図に示された型枠部材は２つよ
りも多い偶数の、すなわち４つの平行な支持体３を有
し、型枠部材の縁に直接的に隣接する２つの支持体３は
クロスバー４によって結合されかつ橋絡される。このよ
うにして形成された支持体対は互いに、長さを調節可能
な別の弦材部分５としてのターンバックルを介して結合
されている。これによってクロスバー４の互に向き合っ
た端部にある支持体３の間隔も変えることができるの
で、型枠パネル２全体の彎曲はほぼ一様に調節される。

この彎曲の変化を弦材における抵抗なしで実施できる
ようにするためには、クロスバー４はヒンジを介して対
応支承部に係合させられている。該対応支承部にはピン
10,13が貫通するリンク11が所属している。この対応支
承部14自体は支持体３と取外し可能に結合可能であるの
で、弦材も取除くことができる。

１つの弦材に所属する２つのクロスバーの間に配置さ
れたターンバックル５自体はクロスバー４の互いに向き
合った端部に符号13aで示された個所で固定されている
ので、弦材連鎖は閉じられかつ彎曲に良好に適合させら
れるようになる。この場合、支持体３の外側に配置され
たクロスバーはそれによって結合された支持体３に対し
て突出しており、ターンバックル５は２つのクロスバー
の、互いに向き合った突出部に枢着されている。

特に第２図及び第３図並びに第４図及び第５図から判
るように、調節スピンドル７はクロスバー４に、長孔９
に対して平行に配置されており、一端でクロスバー４の
保持ウェブ４に回転可能に軸方向に不動に支承されてお
り、案内ピン10により保持された、スピンドルナット８
を形成するブロックに係合している。したがってこのブ
ロックはスピンドルを回動させた場合、長孔９に対し相
対的にかつ長孔９の方向へ移動せしめられる。

調節スピンドル７はさらに調節ナット８及び（又は）
ウェブ15に対して固定可能な対応ナット16を保持してい
るので、それぞれ調節された位置は、コンクリートの振
動又はその他の動的負荷によっても型枠パネル２の所定
の彎曲が不都合に変化しないように固定される。

第１図並びに第２図及び第３図と第４図及び第５図か
ら判るように、型枠１の彎曲の内側に配置されるか又は
外側に配置されるかに応じて異なるクロスバー４が設け
られている。彎曲の内側に配置するためのクロスバー４
においては調節スピンドル７は自由端部で第４図と第５
図に示すように自由端部で型枠部材の縁に向いたクロス
バー端部に向けられている。型枠の彎曲の外側のための
クロスバーにおいてはスピンドル７は第２図と第３図と
に示されているようにクロスバー４の端部に支承され、
自由端でクロスバー４の中央に向けられている。これに
よって彎曲を調節する際に生ぜしめられる反力は彎曲に
よって惹起される反力はスピンドル７に引張力でしか負
荷されなくなる。これによってスピンドル７は圧縮力を
吸収しなければならない場合よりも弱く設計することが
できるようになる。

第３図と第５図とから判るようにクロスバー４は例え
ば走行ブラケット及び床支持体のための懸架又は支承個
所を有していることができる。これによってクロスバー
には付加的な機能を与えることができるようになる。一
方ではクロスバーは２重のウェブを有する２重Ｔ字形の
断面に基づきそれ自体大きな曲剛性を有し、他方では型
枠タイロッド及び支持体３における固定によってきわめ
て強固に固着されているので、クロスバーは相応に付加
的な支持及び保持力を伝達することができる。したがっ
てクロスバーは２つの支持体の間の弦材区分の有効長さ
を変えるためにも、型枠タイロッドの緊締力を吸収する
ためにも、走行ブラケット又は床支持体を保持するため
にも用いることができる。

さらに第１図によれば、１つの型枠部材のそれぞれ縁
範囲において支持体３及び（又は）クロスバー４の保持
装置の、型枠パネル２とは反対側に、隣接する型枠縁19
に向けられた、そこにヒンジ状に作用するターンバック
ル20又はそれに類似した部材が支持体３のそばで、型枠
パネル２の縁範囲の彎曲を調節するために設けられてい
る。この場合、型枠パネル２の縁の丸味を調節するため
に用いられるターンバックル20は支持体の長手方向にク
ロスバー４に対して高さ方向にずらされている。

種々の彎曲度を有する面のための型枠１はその彎曲に
関して調節可能な型枠パネル２とこの型枠パネルを支え
る支持体と、この支持体に型枠パネル２に対して間隔を
おいて作用する、支持体３を橋絡する個々の弦材部分4,
5から形成された弦材とを有している。この弦材は有利
には支持体３の、弦材部分パネル２とは反対側に固定さ
れている。型枠パネル２の彎曲の調節は支持体３の間の
弦材部分4,5の有効長さを変えることで実施される。互
いに向き合った型枠部材は型枠タイロッド６で互いに緊
締可能である。この場合、１つの型枠部材においては少
なくとも２つの支持体に弦材部分としてのクロスバーが
係合している。このクロスバーは同時に型枠タイロッド
６のための対応支承部として設けられている。この型枠
タイロッド６は２つの支持体の間に配置され、型枠タイ
ロッドの反力は両方の支持体に伝達される。この場合、
クロスバーも同様にその有効長さに関して、その固定個
所がその長手方向にかつ支持体の方向に対して横方向に
調節可能であることにより変化させられる。したがって
クロスバーは型枠パネル２の彎曲を変化させる場合の調
節可能な弦材部分としても、緊締力を吸収するためにも
役立つ。

第２図と第３図及び第４図と第５図とから判るよう
に、案内ピン10はそれぞれ両側で、円形の部分に各長孔
９の縁に接触する面又は面取部10aを備えている。これ
によって弦材部分４から支持体３への力の導入は長孔９
の面又は縁を介して案内ピン10の前記面又は面取部10a
に行なわれ、この力は再び案内ピン10の円周面を介して
リンク11の孔へ伝達される。これによって線接触又は点
接触及び相応の過負荷が回避される。

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】異なる形状に彎曲された面のための型枠
   （１）であって、彎曲に関して調節可能な型枠パネル
   （２）と、該型枠パネル（２）を支える支持体（３）
   と、前記型枠パネル（２）とは反対側にて前記支持体
   （３）に係合する弦材とを有し、該弦材が複数の弦材部
   分（4,5）から形成されており、前記支持体（３）の間
   の前記弦材部分の有効長さが、前記支持体（３）に取付
   けられた前記型枠パネル（２）の彎曲を変えるために、
   調節可能であり、互いに向き合った型枠部材が型枠タイ
   ロッド（６）によって緊締可能である形式のものにおい
   て、各前記型枠部材の前記支持体（３）の少なくとも２
   つに前記弦材部分（4,5）としてクロスバー（４）が結
   合されており、該クロスバー（４）が同時に、前記型枠
   タイロッド（６）の対応支承部を構成しており、前記ク
   ロスバー（４）と結合された前記支持体（３）の少なく
   とも１つにて、前記クロスバー（４）が、該クロスバー
   （４）の長手方向にかつ前記支持体（３）の延在方向に
   対して横方向に調節可能でかつ固定可能であることを特
   徴とする、異なる形状に彎曲された面のための型枠。
2. 【請求項２】前記型枠タイロッド（６）のために前記ク
   ロスバー（４）に設けられた前記対応支承部が、２つの
   隣り合う前記支持体（３）に対する前記クロスバー
   （４）の結合個所のほぼ中間に配置された長スリット
   （4a）として構成されている、請求項１記載の型枠。
3. 【請求項３】前記クロスバー（４）に調節スピンドル
   （７）が設けられ、該調節スピンドル（７）と、前記支
   持体（３）に固定されかつ前記調節スピンドル７と協働
   するスピンドルナット（８）とによって、前記クロスバ
   ー（４）と該クロスバー（４）に結合された前記支持体
   （３）との間に相対運動が与えられ得るようになってい
   る、請求項１又は２項記載の型枠。
4. 【請求項４】前記クロスバー（４）の長手方向に、少な
   くとも前記調節スピンドル（７）の作用範囲においては
   該調節スピンドル（７）に対しほぼ平行である長孔
   （９）が設けられ、前記支持体（３）に前記長孔（９）
   を貫く案内ピン（10）が配置され、該案内ピン（10）が
   一方ではリンク（11）又はフランジを介して前記支持体
   （３）と結合可能でかつ他方では前記クロスバー（４）
   に固着された調節スピンドル（７）と協働する前記スピ
   ンドルナット（８）を保持している、請求項３記載の型
   枠。
5. 【請求項５】前記型枠部材が４つ以上の偶数の平行な前
   記支持体（３）を有し、それぞれ型枠部材縁に直ぐ隣接
   した前記支持体（３）と、該支持体（３）に隣接した第
   ２の前記支持体とがクロスバー（４）を介して結合され
   ており、このようにして形成された前記支持体（３）の
   対が長さの調節可能な別の弦材部分（５）としてのター
   ンバックルを介して互いに結合されている、請求項１か
   ら４までのいずれか１項記載の型枠。
6. 【請求項６】１つの前記型枠部材に４つのほぼ平行な前
   記支持体（３）が設けられており、各型枠部材縁に近い
   ２つの前記支持体（３）がクロスバーで橋絡されて互い
   に結合されており、前記型枠部材の中央範囲にて隣り合
   う前記支持体（３）が、弦材の延長を成すターンバック
   ルによって互いに結合されている、請求項１から５まで
   のいずれか１項記載の型枠。
7. 【請求項７】前記クロスバー（４）が前記支持体（３）
   に取外し可能に結合された対応支承部（14）にヒンジを
   介して係合している、請求項１から６までのいずれか１
   項記載の型枠。
8. 【請求項８】１つの弦材に所属するそれぞれ２つの前記
   クロスバー（４）の間に配置された前記ターンバックル
   （５）が、前記クロスバー（４）の、互いに向き合った
   端部に枢着により結合されている、請求項５から７まで
   のいずれか１項記載の型枠。
9. 【請求項９】前記案内ピン（10）が両側に、前記長孔
   （９）の縁に接触する面又は面取部（10a）を備えてい
   る、請求項４から８までのいずれか１項記載の型枠。
10. 【請求項１０】前記調節スピンドル（７）が前記クロス
    バー（４）内に前記長孔（９）に対し平行に配置されて
    おり、一端で前記クロスバー（４）の保持ウェブ（15）
    に回転可能に支承されており、前記案内ピン（10）によ
    り保持された、前記スピンドルナット（８）を形成する
    ブロックに係合している、請求項４から９までのいずれ
    か１項記載の型枠。
11. 【請求項１１】前記調節スピンドル（７）が前記スピン
    ドルナット（８）に対する対抗ナット（16）を保持して
    いる、請求項10記載の型枠。
12. 【請求項１２】型枠の彎曲の内側に配置するための前記
    クロスバー（４）においては、前記調節スピンドル
    （７）の自由端部は、前記型枠部材の縁に向いたクロス
    バー端部に向けられており、型枠部材の彎曲の外側に配
    置するための前記クロスバー（４）においては、当該ク
    ロスバー（４）の端部に支承された前記調節スピンドル
    （７）の自由端部は前記クロスバー（４）の中央に向け
    られている、請求項３から11までのいずれか１項記載の
    型枠。
13. 【請求項１３】１つの型枠部材の各縁の範囲において、
    前記支持体（３）と前記クロスバー（４）との結合個所
    に枢着され、該結合個所から近隣の型枠パネル縁（19）
    に向かって延び、該型枠パネル線（19）に枢着されたタ
    ーンバックル（20）が、当該型枠パネル縁の範囲の彎曲
    を調節するために設けられている、請求項１から12まで
    のいずれか１項記載の型枠。
14. 【請求項１４】型枠パネル縁の範囲の彎曲を調節するた
    めに役立つ前記ターンバックル（20）が前記支持体
    （３）の長手方向で前記クロスバー（４）に対してずら
    されている、請求項13記載の型枠。