JP3498676B2 - 調理家電機器の予約時刻共有システム - Google Patents

調理家電機器の予約時刻共有システム

Info

Publication number
JP3498676B2
JP3498676B2 JP2000154562A JP2000154562A JP3498676B2 JP 3498676 B2 JP3498676 B2 JP 3498676B2 JP 2000154562 A JP2000154562 A JP 2000154562A JP 2000154562 A JP2000154562 A JP 2000154562A JP 3498676 B2 JP3498676 B2 JP 3498676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
time
electric
reservation
electric pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000154562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001327405A (ja
Inventor
省三 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP2000154562A priority Critical patent/JP3498676B2/ja
Publication of JP2001327405A publication Critical patent/JP2001327405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498676B2 publication Critical patent/JP3498676B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理家電機器の予
約時刻共有システムに関し、特に、沸き上がり時刻が予
約可能な電気ポットと炊き上がり時刻が予約可能な炊飯
ジャーとの間で通信によって予約時刻を共有するシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用電気製品(以下、家電製品
という)の多くにマイクロプロセッサが搭載され多機能
化が進んでいる。また、パーソナルコンピュータを中心
とする通信技術の進展に伴って、パーソナルコンピュー
タとテレビジョン受像機等の映像・音響機器とを相互に
接続してデータ交換を行うことが実用化されつつある。
将来的には、パーソナルコンピュータと家電製品との融
合、更には、コンピュータ通信技術を用いた家電製品の
ネットワーク化が進むといわれている。
【0003】従来、家電製品のネットワーク化の研究は
映像・音響機器を中心に行われて来た。電子レンジ(マ
イクロ波加熱調理器)のような比較的高機能の調理用家
電製品においても、ネットワークを介してレシピを取得
するといったコンピュータ通信技術の応用が提案され、
そのような機能を有する製品が実用化されている。しか
し、炊飯ジャーや電気ポットのような比較的機能が限ら
れた家電製品に関するネットワーク化の研究は現在のと
ころほとんどなされていない。
【0004】一方、近年の炊飯ジャーはマイクロプロセ
ッサを備えたものがほとんどである。マイクロプロセッ
サは、温度センサ等の検出情報に基づいて火加減の調節
をきめ細かく行い、内蔵ROMに記憶されたプログラム
にしたがって所定の炊飯制御を実行する。また、リアル
タイムクロック機能を備え、炊き上がり時刻の予約設定
(炊飯予約)ができるものが多い。電気ポットについて
も、マイクロプロセッサを備え、保温温度の調節や湯量
の監視、表示等をマイクロプロセッサの制御によって実
現すると共に、リアルタイムクロックを用いて沸き上が
り時刻の予約設定ができるものがある。
【0005】しかしながら、炊飯ジャーと電気ポットを
通信によって接続し、情報交換を行うといったことは従
来は行われておらず、それぞれの機器が独立して炊飯又
は湯沸かしを行うだけであった。つまり、製品開発の現
場において、炊飯ジャーと電気ポットは別個の家電製品
として設計され、両者を接続して情報交換を行う観点か
らの設計はなされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】炊飯ジャーと電気ポッ
トは互いに異なる機能を有する独立の機器ではあるが、
使用に際して互いに関連する場合が多い。例えば、食事
の際には、ご飯が炊き上がり食べられる状態になってい
ると共に、お湯が沸いてお茶が飲める状態になっている
必要がある。
【0007】保温機能を備えた炊飯ジャー及び電気ポッ
トを用いれば、いつでも好きなときに温かいご飯を食
べ、熱いお茶を飲むことが可能であるが、省電力の観点
からは保温を長時間行うことは好ましくない。また、保
温中のご飯の品質劣化及び水質劣化を嫌う使用者も少な
くない。
【0008】したがって、例えば朝、所定の時間にご飯
が炊き上がり、お湯が沸き上がるように、炊飯ジャー及
び電気ポットの予約設定が行われる。この際、従来は、
同じ時刻であっても炊飯ジャーと電気ポットとに個別に
予約時刻の設定を行う必要があった。このような予約時
刻の設定は、特に慣れるまではストレスを感じ、煩わし
い操作である。
【0009】本発明は上記のような課題に鑑みて為され
たものであり、炊飯ジャー、電気ポット等の複数の調理
家電機器を通信によって接続し、各機器の予約時刻の設
定作業を軽減することができる調理家電機器の予約時刻
共有システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による調理家電機
器の予約時刻共有システムは、通信手段を有する電気炊
飯器と通信手段を有する電気湯沸器とが通信によって互
いに接続され、第1の調理家電機器の予約時刻を設定し
たときに、その設定情報が第2の調理家電機器に伝送さ
れ、受信した設定情報に基づいて第2の調理家電機器が
自動的に予約時刻を設定し、第1の調理家電機器は、予
約時刻の設定情報を前記第2の調理家電機器に伝送した
後、所定時間内に前記第2の調理家電機器から応答が無
い場合は所定のエラー報知を行うことを特徴とする。
【0011】例えば、第1及び第2の調理家電機器の一
方が沸き上がり時刻を予約時刻として設定可能な電気ポ
ットであり、他方が炊き上がり時刻を予約時刻として設
定可能な炊飯ジャーである。
【0012】このような構成によれば、例えば炊飯ジャ
ーの炊き上がり時刻を設定したときに、同じ時刻が電気
ポットの沸き上がり時刻として自動設定される。これに
より、ご飯が炊き上がったときにはお湯も沸き上がり、
すぐに食事ができる状態となる。電気ポットを常時通電
して電気ポット内のお湯を保温しておく場合に比べて、
省電力効果が得られる。逆に、電気ポットの沸き上がり
時刻を設定することにより、炊飯ジャーの炊き上がり時
刻が自動設定されるように構成することもできる。
【0013】また、第1の調理家電機器は、予約時刻の
設定情報を第2の調理家電機器に伝送した後、所定時間
内に第2の調理家電機器から応答が無い場合は所定のエ
ラー報知(表示、ブザー出力等)を行う。このような場
合の原因として、第2の調理家電機器が無通電状態(電
源プラグがコンセントに差し込まれていない状態)であ
る可能性が高い。この場合、上記の構成によれば、エラ
ー報知によって第2の調理家電機器の電源プラグをコン
セントに差し込むことを使用者に促すことができる。な
お、第1の調理家電機器は、予約時刻の設定情報の伝送
を1回だけでなく、所定時間後に再送(リトライ)を行
うようにしてもよい。この場合は、複数回の伝送の後、
第2の調理家電機器から応答が無い場合にエラー報知を
行うことになる。
【0014】好ましい実施形態として、第1及び第2の
調理家電機器は共に保温機能を有し、第1の調理家電機
器の保温を取り消す操作が行われたときに、その操作情
報が第2の調理家電機器に伝送され、受信した操作情報
に基づいて第2の調理家電機器が自動的に保温を取り消
す。これにより、無駄な保温用電力の消費を削減するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0016】まず、炊飯ジャーと電気ポットとの通信手
段については、種々の公知技術を用いることができる。
例えばRS232C、RS422等の規格に基づいたシ
リアル通信を用いれば、相互にデータ伝送を行うことが
できる。あるいは、データ変調された高周波信号を商用
電源電圧(AC100V)に重畳することにより、商用
電源の屋内配線を介してデータ伝送を行う方法も実用化
されている。
【0017】さらには、パーソナルコンピュータと周辺
機器とのデータ伝送の主流になると期待されているUS
BやIEEE1394のインターフェイスを用いること
も可能である。また、有線による通信に限らず、ブルー
トゥース(Bluetooth)と呼称される無線方式の通信イ
ンターフェイスを用いてもよい。将来、パーソナルコン
ピュータを中心とする家電製品のネットワーク化が一般
的になれば、炊飯ジャーや電気ポットもそのネットワー
クに接続され、相互にデータ通信を行うようになること
も考えられる。
【0018】以下の説明において、炊飯ジャーと電気ポ
ットとの具体的な通信手段については特に限定せず、任
意の通信手段を介して伝送される情報の内容とそれを用
いた制御に主眼を置くことにする。また、物理的な通信
線とその接続用コネクタは特に図示しない。商用電源ラ
インを用いる通信又は無線通信のための手段(インター
フェイス)が炊飯ジャー及び電気ポットに備えられてい
るものとする。
【0019】図1は、通信手段を介して接続された電気
ポット1と炊飯ジャー2の概略構成を示すブロック図で
ある。電気ポット1は、水量センサ11、温度センサ1
2、操作パネル13、表示部14、制御部15、ブザー
16、通信インターフェイス17、吐出ポンプ18及び
ヒータ19を備えている。残湯量を検出するための水量
センサ11の検出信号と湯温(水温)を検出するための
温度センサ12の検出信号は共に制御部15に入力され
る。
【0020】また、操作パネル13は、給湯、温度設定
等の操作を行うために用いられ、その操作信号が制御部
15に入力される。表示部14は、残湯量(水量)のバ
ーグラフ表示を行う残湯量表示部(第1表示部)と、現
在湯温及び設定湯温等を表示する第2表示部とを含む。
ブザー16は、お湯の沸き上がりの報知や残湯量が少な
くなったときの警報に使用される。通信インターフェイ
ス17は、炊飯ジャー2との間で通信を行うための通信
手段であり、上述のように有線・無線を問わず任意の公
知手段を用いることができる。吐出ポンプ18は、電気
ポット1のタンク内のお湯を注ぎ口から出湯(給湯)す
るための電動ポンプである。ヒータ19は、お湯を沸か
すためのヒータであり、電気ポット1のタンク底部に設
けられている。
【0021】制御部15は、マイクロプロセッサ等によ
って構成され、内蔵ROM(リードオンリーメモリ)に
記憶されたプログラムにしたがって、水量センサ11及
び温度センサ12の検出信号と操作パネル13からの入
力信号を処理すると共に、表示部14の駆動制御、ブザ
ー16の鳴動制御、吐出ポンプ18の駆動制御、ヒータ
19の通電制御等を行う。また、通信インターフェイス
17を介して炊飯ジャー2との間で行う通信の制御も司
る。
【0022】図2は電気ポット1を前面から見た外観図
である。また、図3は電気ポット1の側面から見た断面
図である。真空層を挟んだ二重ステンレススチール製の
タンク30の底部にヒータ19が設けられている。電気
ポット1の底部にはマイクロプロセッサ(制御部15)
を搭載した制御基板15Aと、吐出ポンプ18が設けら
れている。なお、この電気ポット1は、真空層を挟んだ
二重ステンレススチール製のタンク30を有することに
より、無通電状態でも保温が可能ないわゆる魔法瓶とし
ての機能を有する。但し、この機能は本発明には関係が
ない。むしろ、魔法瓶の機能を有しない通常の電気ポッ
トにおいて、通電による保温をできるだけ短時間に抑え
ることによる省電力効果が本発明によって得られる。
【0023】上部蓋31の手前に位置する本体上面に
は、操作パネル部13及び第2表示部14Aが設けられ
ている。本体前面には、タンク30内の残湯量(水量)
を表示する残湯量表示部14Bが設けられている。残湯
量表示部14Bは、6個の赤色LED(発光ダイオー
ド)32を用いて残湯量のバーグラフ表示を行う。つま
り、満水時は6個のLED32が点灯し、湯量が減少す
るにしたがって、一番上のLED32から順に消灯す
る。残湯量表示部14Bの内側には、電気ポット1の底
部に設けられた吐出ポンプ18から上部の吐出口33に
至る縦方向の吐出管内の残湯量を検出する水量センサ1
1が設けられている。
【0024】図4に示すように、水量センサ11は、透
明ガラス管からなる吐出管34を挟んで6対の発光素子
35と受光素子36とが略対向するように配置されてな
る(図4では2対のみ描かれている)。吐出管34はタ
ンク30と連通しているので、吐出管34内の湯面を検
出すればタンク30内の湯面、すなわち残湯量を検出し
たことになる。
【0025】各対の発光素子35と受光素子36は、発
光素子35から出た光が吐出管34内に水が無いときは
受光素子36に到達するが、水があるときは到達しない
ような位置関係になっている。つまり、水と空気の屈折
率の違いによって光路が変化することを利用し、水面3
7より上の受光素子36は発光素子35からの光を受光
して所定の受光信号を発生するが、水面37より下の受
光素子36は発光素子35からの光を受光しないように
構成されている。
【0026】6個の受光素子36のすべてが受光信号を
発生すれば、タンク30は略空状態であり、6個の受光
素子36のすべてが受光信号を発生しなければ、略満タ
ン状態である。6対の発光素子35と受光素子36は一
定間隔で配置され、満タン状態から残湯量が減少するに
したがって、一番上の受光素子36から順に受光信号を
発生することになる。
【0027】6個の受光素子36の受光信号(残湯量検
出信号)は制御部15に入力され、制御部(マイクロプ
ロセッサ)15の処理によって、前述の残湯量表示部1
4Bの6個のLED32による残湯量表示(バーグラフ
表示)が行われる。また、制御部15は、6個の受光素
子36のすべてが受光信号を発生している状態、すなわ
ち残湯量が略空状態になれば、ブザー16を鳴動させて
警報を所定時間発生する。
【0028】図5は、電気ポット1の操作パネル13及
び第2表示部14Aを示す図である。操作パネル13
は、給湯スイッチ38、解除スイッチ39、保温スイッ
チ40、沸騰スイッチ41、キッチンタイマースイッチ
42、予約スイッチ43及び時刻設定スイッチ43aを
備えている。給湯スイッチ38を押すと吐出ポンプ18
が作動し、タンク30内の湯が吐出口33から吐出す
る。但し、安全のために、解除スイッチ39を押した
後、所定時間(例えば20秒間)だけ給湯スイッチ38
の押下が有効になる。この間は解除インジケータ(LE
D)39aが点灯する。給湯後、所定時間(例えば20
秒間)が経過すれば元のロック状態に戻る。
【0029】保温スイッチ40を押すことにより、保温
(設定)温度を設定することができる。第2表示部14
Aの下部に示されるように、98℃、90℃、60℃の
3通りの温度を設定することができる。現在の設定温度
は三角マークによって示され、保温スイッチ40を押す
たびに三角マークが98(℃)、90(℃)、60
(℃)の上を順番に移動する。保温状態のときは保温イ
ンジケータ40aが点灯する。
【0030】沸騰スイッチ41は、(再)沸騰を行うと
きに押下する。沸騰動作中は沸騰インジケータ41aが
点灯する。キッチンタイマースイッチ42は、付加的な
機能として、第2表示部14Aの4桁7セグメント表示
部の下2桁を用いたキッチンタイマー機能を実行すると
きに押下する。押下するたびに、タイマー表示(設定時
間)が1分ずつインクリメントされ、2秒以上おいてか
ら再度押下するとタイマーのカウントダウンが始まる。
【0031】予約スイッチ43は、湯の沸き上がり時刻
の予約設定に使用される。この予約スイッチ43を押す
と、第2表示部14Aの4桁7セグメント表示部と時刻
設定スイッチ(時・分スイッチ)43aを用いて沸き上
がり時刻の設定を行うことができる。続けて予約スイッ
チ43を再度押すと、湯沸かしの予約が制御部15の内
蔵メモリに登録され、予約インジケータ43bが点灯す
る。そして、予約設定の完了がブザーの鳴動によって報
知される。この後、予約時刻の少し前(湯沸かしに必要
な時間)までヒータ19の通電は切られ、待機状態とな
る。制御部15は、測定した水量に基づいて湯沸かしに
必要な時間を概算し、ほぼ予約時刻に湯が沸き上がるよ
うに、予約時刻の少し前からヒータ19の通電を始め
る。
【0032】第2表示部14Aの4桁7セグメント表示
は、通常は現在時刻を表示しているが、湯沸かし中は図
5に示すように、温度センサ12によって検出されたタ
ンク30内の湯温が下2桁を用いて表示される。このと
き、下2桁の上の「温度」の表示が点灯する。
【0033】図1のブロック図を再び参照し、炊飯ジャ
ー2は、温度センサ21、通信インターフェイス22、
操作パネル23、制御部24、ブザー25、ヒータ2
6、表示部27を備えている。温度センサ21は、内釜
の温度を検出するために用いられ、その検出信号は制御
部24に入力される。通信インターフェイス22は電気
ポット1との間で通信を行うための通信手段であり、上
述のように有線・無線を問わず任意の公知手段を用いる
ことができる。操作パネル23は、炊飯の開始、時刻設
定、予約炊飯の設定等の操作を行うために用いられ、そ
の操作信号が制御部24に入力される。
【0034】ブザー25は、炊き上がりの報知等に使用
される。また、通信によって得られた電気ポット1の状
態の警報にも使用される。ヒータ26は炊飯用のメイン
ヒータ、保温用ヒータ及び結露防止用ヒータを含む。表
示部27は、炊飯モードの表示、現在時刻の表示、炊飯
予約時刻の表示等に使用される。また、通信によって得
られた電気ポット1の状態の表示にも使用される。
【0035】制御部24は、マイクロプロセッサ等によ
って構成され、内蔵ROM(リードオンリーメモリ)に
記憶されたプログラムにしたがって、温度センサ21の
検出信号と操作パネル23からの入力信号を処理すると
共に、表示部27の駆動制御、ブザー25の鳴動制御、
ヒータ26の通電制御等を行う。また、通信インターフ
ェイス22を介して電気ポット1との間で行う通信の制
御も司る。
【0036】図6は、炊飯ジャー2の側面から見た断面
図である。内釜44の底部を覆うようにメインヒータ2
6Aが設けられ、内釜44の側部にはリング状の保温用
ヒータ26Bが設けられている。また、内釜44の上部
開口を閉じる内蓋45を熱伝導によって加熱するリング
状の結露防止用ヒータ26Cが設けられている。内釜4
4の底部中心には、サーミスタ温度センサ21が設けら
れている。
【0037】炊飯ジャー2の前面(図6では左側)の上
部には、操作パネル23及び表示部27が設けられ、そ
の内側にマイクロプロセッサ(制御部24)を搭載した
制御基板24Aが設けられている。また、電源回路及び
ヒータ通電制御回路等を搭載した電源基板46が制御基
板24Aの下方に設けられている。制御基板24A及び
電源基板46と内釜44及びヒータ26A,26Bとの
間には断熱材47が介装されている。
【0038】図7は、炊飯ジャー2の操作パネル23及
び表示部27を示す図である。操作パネル23は、炊飯
スイッチ47、予約スイッチ48、メニュースイッチ4
9、時刻設定スイッチ50、再加熱スイッチ51、取消
スイッチ52、保温スイッチ53及び転送スイッチ54
を備えている。炊飯スイッチ47を押すと炊飯が開始
し、炊飯インジケータ47aが点灯する。
【0039】予約スイッチ48は炊飯予約の設定に使用
される。この予約スイッチ48を押すと、表示部27の
時刻表示部(7セグメント表示部)27aと時刻設定ス
イッチ(時・分スイッチ)50を用いて炊き上がり時刻
(予約時刻)の設定を行うことができる。この後、炊飯
スイッチ47を押すと、予約時刻が制御部24の内蔵メ
モリに記憶され、予約インジケータ48aが点灯する。
この際、予約設定の完了がブザーの鳴動によって報知さ
れる。制御部24は、予約時刻より炊飯に必要な時間だ
け手前の時刻から炊飯を開始し、ほぼ予約時刻にご飯が
炊き上がるように制御する。
【0040】メニュースイッチ49は、炊飯メニューの
設定に用いられる。このメニュースイッチ49を押す
と、表示部27の右端部で点灯するメニューが白米、早
炊き、炊込み、おこわ、おかゆ、玄米と順番に変わり、
点灯したメニューが選択される。メニュースイッチ49
を押さなければデフォルトとして白米が設定される。時
刻設定スイッチ50は上述の炊飯時刻の予約設定及び現
在時刻の設定に用いられる。時、分の各スイッチを押せ
ば時刻表示部27aのうち、上2桁(時)又は下2桁
(分)がインクリメントされる。再加熱スイッチ51
は、冷めたご飯を再加熱するのに用いられる。取消スイ
ッチ52は予約設定、保温等の取り消しに用いられる。
保温を取り消した場合は、保温スイッチ53を押せば再
び保温が始まる。
【0041】転送スイッチ54は、予約スイッチ48及
び時刻設定スイッチ50を用いて設定した予約時刻を電
気ポット1に転送するために使用される。つまり、上述
のようにして予約炊飯が設定され、予約インジケータ4
8aが点灯している状態で転送スイッチ54を押すと、
通信インターフェイス22を介して予約時刻が電気ポッ
ト1に転送され、電気ポット1の予約時刻が自動設定さ
れる。このとき、時刻表示部27aの下2桁の上の「ポ
ット予約」の文字27bが点灯する。これらの動作を以
下に詳しく説明する。
【0042】図8は、炊飯ジャー2の予約炊飯を設定し
た後、その予約時刻を電気ポット1に転送する操作を行
ったときに、電気ポット1が受信した予約時刻に基づい
て自動的に予約設定を行う一連の処理を示すフローチャ
ートである。図8では、炊飯ジャー2の制御部24が実
行する処理と電気ポット1の制御部15が実行する処理
とを分けて示している。
【0043】ステップ#101において炊飯ジャー2の
予約スイッチ48が押され、ステップ#102において
時刻設定スイッチ50を用いて予約時刻の設定が行われ
る。ステップ#103で炊飯スイッチ47が押される
と、ステップ#104で予約時刻が記憶され、予約時刻
まで炊飯待機状態となる。
【0044】この後に、転送スイッチ54が押されると
(ステップ#105のYes)、制御部24に記憶され
ている予約時刻が通信インターフェイス22を介して電
気ポット1に転送(送信)される。
【0045】電気ポット1の制御部15は、炊飯ジャー
2から送信された予約時刻を通信インターフェイス17
を介して受信すると(ステップ#151)、その予約時
刻をお湯の沸き上がり予約時刻として自動設定する(ス
テップ#152)。そして、自動設定が完了したことを
知らせる設定完了応答を通信インターフェイス17を介
して炊飯ジャー2へ送信する(ステップ#153)。
【0046】炊飯ジャー2の制御部24は、通信インタ
ーフェイス22を介して電気ポット1からの設定完了応
答を受信すると(ステップ#107のYes)、時刻表
示部27aの下2桁の上の「ポット予約」表示27bの
点灯(ステップ#108)と、ブザー鳴動(ステップ#
109)によって電気ポット1の自動予約設定の完了を
報知する。なお、図示は省略しているが、転送スイッチ
54が押されて予約時刻が電気ポット1へ転送されてか
ら電気ポット1が設定完了応答を返して「ポット予約」
表示27bが点灯するまでの間は、「ポット予約」表示
27bが点滅(0.2秒オン、0.2秒オフ)する。
【0047】予約時刻が電気ポット1へ転送されてから
所定時間内に電気ポット1からの応答が無かった場合
(ステップ#107のNo)は、ステップ#110でエ
ラー表示を行うと共にステップ#111でブザー25に
よるエラー報知を行う。このような場合は、通信路の不
具合や故障もあり得るが、ほとんどの場合は電気ポット
1の通電が切られている(電源プラグがコンセントに差
されていない)と考えられる。
【0048】エラー表示(ステップ#110)は、例え
ば時刻表示部27aの下2桁に「Er」と表示すること
によって行う。「Er」の表示を所定の周期(例えば
0.5秒オン、0.5秒オフ)で点滅させてもよい。ブ
ザー25によるエラー報知(ステップ#111)は、ス
テップ#109のブザー鳴動と異なる所定のオン・オフ
パターンでブザー25を鳴動させることによって行う。
【0049】上記のような予約時間の転送によって、炊
飯ジャー2と電気ポット1の両方に予約時刻を設定する
手間を省き、片方に設定するだけでよくなる。また、電
気ポットを常時保温状態にしておく必要が無くなるの
で、省電力にも寄与する。本実施形態のシステムでは、
以下に説明するように、炊飯ジャー2の保温を取り消し
たときに、電気ポット1の保温も取り消される。
【0050】図9は、炊飯ジャー2の保温を取り消す操
作を行ったときに、その情報を受信した電気ポット1が
保温を取り消す一連の処理を示すフローチャートであ
る。図9では、炊飯ジャー2の制御部24が実行する処
理と電気ポット1の制御部15が実行する処理とを分け
て示している。
【0051】保温状態の炊飯ジャー2において、ステッ
プ#201で取消スイッチ52が押されると、制御部2
4は、ステップ#202で保温状態を取り消す(解除す
る)と共に、ステップ#203で保温取消要求の送信処
理を行う。この保温取消要求は、通信インターフェイス
22を介して電気ポット1に送信される。
【0052】電気ポット1の制御部15は、炊飯ジャー
2から送信された保温取消要求を通信インターフェイス
17を介して受信すると(ステップ#251)、ステッ
プ#252で保温状態を取り消し(解除し)、ステップ
#253で取消完了応答の送信処理を行う。この取消完
了応答は、通信インターフェイス17を介して炊飯ジャ
ー2へ送信される。
【0053】炊飯ジャー2の制御部24は、通信インタ
ーフェイス22を介して電気ポット1からの取消完了応
答を受信すると(ステップ#204のYes)、ブザー
鳴動(ステップ#205)によって電気ポット1の保温
が解除されたことを報知する。保温取消要求が電気ポッ
ト1へ転送されてから所定時間内に電気ポット1からの
応答が無かった場合(ステップ#204のNo)は、ス
テップ#206でエラー表示を行うと共にステップ#2
07でブザー25によるエラー報知を行う。
【0054】エラー表示(ステップ#206)は、例え
ば時刻表示部27aの下2桁に「Er」と表示すること
によって行う。ブザー25によるエラー報知(ステップ
#207)は、ステップ#205のブザー鳴動と異なる
所定のオン・オフパターンでブザー25を鳴動させるこ
とによって行う。
【0055】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はこの実施形態に限らず、種々の形態で実施するこ
とができる。以下に、いくつかの変形例を簡単に説明す
る。
【0056】まず、図8又は図9のフローチャートにお
いて、電気ポット1から応答が無かった場合のエラー処
理は、エラー表示及びブザーによる音声報知の両方を行
う必要は必ずしもない。いずれか一方のみを行ってもよ
い。音声による報知は、ブザーのオン・オフパターンに
限らず、スピーカを用いて所定のメロディー音で報知し
てもよいし、更には音声合成手段等によって発生するメ
ッセージで報知してもよい。炊飯ジャー2から電気ポッ
ト1への送信は1回だけでなく、所定時間後に再送(リ
トライ)を行うようにしてもよい。この場合は、複数回
の送信の後、電気ポット1から応答が無い場合にエラー
報知を行うことになる。
【0057】 上記の実施形態では、炊飯ジャー2の予約
時刻を電気ポット1に転送するための転送スイッチ54
を炊飯ジャー2に設けたが、この転送スイッチ54は必
ずしも必要ではない。例えば、炊飯ジャー2の炊飯スイ
ッチ47を押したときに、予約時刻を記憶すると同時に
電気ポット1に転送するように構成してもよい。
【0058】また、炊飯ジャー2から電気ポット1に予
約時刻が転送されたとき、電気ポット1はタンク30内
の水量をチェックし、水量が所定値より少なければ報知
するように構成してもよい。その際、予約時刻の設定を
行わないようにすることも好ましい。
【0059】上記の実施形態では、炊飯ジャー2で設定
した予約時刻が電気ポット1に転送され、電気ポット1
でも同じ予約時刻が自動設定されるが、逆に、電気ポッ
ト1で設定した予約時刻を炊飯ジャー2に転送し、炊飯
ジャー2が同じ予約時刻を自動設定するように構成して
もよい。
【0060】また、電気ポット1及び炊飯ジャー2の一
方で設定した予約時刻と同一の時刻を他方の予約時刻と
する必要は必ずしもない。例えば、炊飯ジャー2で設定
し電気ポット1に転送された予約時間から10分後の時
刻を電気ポット1の予約時刻として自動設定することも
可能である。
【0061】また、本発明は電気ポットや炊飯ジャーに
限らず、調理の出来上がり時刻を予約設定することがで
きる複数の調理家電機器を通信で接続する際に広く適用
することができる。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、例えば炊飯ジャーの炊き上がり時刻を設定したとき
に、電気ポットの沸き上がり時刻も自動設定される。こ
れにより、重複した予約時刻の設定作業を軽減すること
ができる。また、電気ポットを常時通電して電気ポット
内のお湯を保温しておく場合に比べて、省電力効果が得
られる。また、例えば電気ポットが無通電状態(電源プ
ラグがコンセントに差し込まれていない状態)であると
きのように、所定時間内に電気ポットから応答が無い場
合は表示、ブザー出力等によるエラー報知が行われるの
で、電源プラグをコンセントに差し込むことが使用者に
促される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において、通信手段を介して
接続された電気ポットと炊飯ジャーの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】電気ポットを前面から見た外観図である。
【図3】電気ポットの側面から見た断面図である。
【図4】水量センサの原理を説明するための図である。
【図5】電気ポットの操作パネル及び第2表示部を示す
図である。
【図6】炊飯ジャーの側面から見た断面図である。
【図7】炊飯ジャーの操作パネル及び表示部を示す図で
ある。
【図8】炊飯ジャーの予約炊飯を設定した後、その予約
時刻を電気ポットに転送する操作を行ったときに、電気
ポットが自動的に予約設定を行う一連の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】炊飯ジャーの保温を取り消す操作を行ったとき
に、その情報を受信した電気ポットが保温を取り消す一
連の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電気ポット 2 炊飯ジャー 17,22 通信インターフェイス(通信手段) 14,27 表示部(報知手段) 16,25 ブザー(報知手段) 15,24 制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信手段を有する第1の調理家電機器と通
    信手段を有する第2の調理家電機器とが通信によって互
    いに接続され、 前記第1の調理家電機器の予約時刻を設定したときに、
    その設定情報が前記第2の調理家電機器に伝送され、受
    信した設定情報に基づいて前記第2の調理家電機器が自
    動的に予約時刻を設定し、 前記第1の調理家電機器は、予約時刻の設定情報を前記
    第2の調理家電機器に伝送した後、所定時間内に前記第
    2の調理家電機器から応答が無い場合は所定のエラー報
    知を行う ことを特徴とする調理家電機器の予約時刻共有
    システム。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の調理家電機器の一方が
    沸き上がり時刻を前記予約時刻として設定可能な電気ポ
    ットであり、他方が炊き上がり時刻を前記予約時刻とし
    て設定可能な炊飯ジャーであることを特徴とする請求項
    1記載の調理家電機器の予約時刻共有システム。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の調理家電機器は共に保
    温機能を有し、前記第1の調理家電機器の保温を取り消
    す操作が行われたときに、その操作情報が前記第2の調
    理家電機器に伝送され、受信した操作情報に基づいて前
    記第2の調理家電機器が自動的に保温を取り消されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の調理家電機器の予
    約時刻共有システム。
JP2000154562A 2000-05-25 2000-05-25 調理家電機器の予約時刻共有システム Expired - Fee Related JP3498676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154562A JP3498676B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 調理家電機器の予約時刻共有システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154562A JP3498676B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 調理家電機器の予約時刻共有システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001327405A JP2001327405A (ja) 2001-11-27
JP3498676B2 true JP3498676B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=18659636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000154562A Expired - Fee Related JP3498676B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 調理家電機器の予約時刻共有システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498676B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287680A (ja) * 2006-03-22 2007-11-01 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明制御装置
KR20080008058A (ko) * 2006-07-19 2008-01-23 대덕대학산학협력단 예약 가열식 진공 보온병
CN114063502B (zh) * 2021-11-11 2023-12-22 珠海格力电器股份有限公司 一种预约时间的联动方法及装置设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001327405A (ja) 2001-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2165243B1 (en) Liquid heating vessel and control
JP2019509453A (ja) 調理システム用の補助ボタン
CN102880070B (zh) 一种电压力锅控制装置
KR102109979B1 (ko) 자동 조리 기능을 갖춘 전열식 프라이팬
CN112178700A (zh) 一种智能灶台及其保温方法
JP7094417B2 (ja) 加熱調理器
JP3498676B2 (ja) 調理家電機器の予約時刻共有システム
JP3582457B2 (ja) 調理家電機器の情報共有システム
JP4315143B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP3546811B2 (ja) 調理家電機器の予約時刻設定システム
JP3624796B2 (ja) 電気炊飯器と電気湯沸器との情報交換システム
JP2008293890A (ja) 加熱調理器
JP4277733B2 (ja) 電気ポット
WO2021137798A1 (en) Talking tea maker
JP2002000454A (ja) 電気ポットの情報モニターシステム
JP2005158329A (ja) 多口加熱調理器
TWI674379B (zh) 一種可自動識別不同鍋具的智能化煲湯方法及控制裝置
JPH02140512A (ja) 調理器
JP4670443B2 (ja) 電気炊飯器
JP2002028077A (ja) 家電機器の通電制御方法及びシステム
WO2020004444A1 (ja) 加熱調理器および加熱調理器における調理対象の判定方法
CN219920871U (zh) 一种能控制加热功率的隔水炖锅
JP2002017564A (ja) 複数の調理家電機器の制御部兼用システム
JP3535379B2 (ja) 加熱調理器
JP2005259626A (ja) 電磁調理器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees