JP3497982B2 - カードリーダ - Google Patents

カードリーダ

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JP3497982B2
JP3497982B2 JP30834397A JP30834397A JP3497982B2 JP 3497982 B2 JP3497982 B2 JP 3497982B2 JP 30834397 A JP30834397 A JP 30834397A JP 30834397 A JP30834397 A JP 30834397A JP 3497982 B2 JP3497982 B2 JP 3497982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード通路を挟んだ
両側に磁気ヘッドが配置された磁気カードリーダに関す
る。更に詳述すると、本発明は2つの磁気ヘッドまたは
磁気ヘッド及び対向部材のカード通路内への突出量を調
整する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】両面に磁気ストライプを有する磁気カー
ド101をカードリーダに差し入れて各磁気ストライプ
の磁気情報の読み取りまたは書き込みの少なくとも一方
を行うために、図11及び図12に示すように、カード
リーダのカード通路102内のカード面に垂直な方向の
両側に磁気ヘッド103,104を配設している。
【0003】各磁気ヘッド103,104は、別個の支
持板105,106に回転可能に取り付けられて互いに
向き合って配設されている。各支持板105,106
は、例えば圧縮コイルばね107,108によりカード
通路102側に付勢されている。そして、各磁気ヘッド
103,104は、走行する磁気カード101に対して
適切なパッド圧で接触される。なお、図12中、符号1
09はカードリーダの固定フレームである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た互いに向き合って押し付けられる2つの磁気ヘッド1
03,104では、図13に示すような曲がりや反りを
有する変形カード101’を走行させた場合に、各磁気
ヘッド103,104が変形カード101’に追従して
正常な磁気カード101を走行させた場合の磁気ヘッド
103,104の位置(図中想像線で示す)に対して大
きくずれてしまう。この状態のままで変形カード10
1’が排出されると、図14に示すように磁気ヘッド1
03,104のヘッド面同士の接触摩擦により磁気ヘッ
ド103,104が正常な磁気カード101の走行位
置、すなわち中立位置(図中想像線で示す)に戻らずに
偏った状態で維持されてしまう。ここで、次の磁気カー
ド101が挿入されると、この磁気カード101の先端
がいずれかの磁気ヘッド103,104の側面に突き当
たってしまい、磁気カード101の挿入がスムーズに行
われなくなるおそれがある。
【0005】このような現象の発生を防止すべく、図1
5に示すように、一方の支持板106を固定し、この支
持板106に支持される磁気ヘッド104を揺動(図中
矢印A)のみ可能として変形カード101’に対し押圧
方向に追従しないようにしたものがある。しかし、この
場合は上下の磁気ヘッド103,104を変形カード1
01’に接触させるために、他方の磁気ヘッド103の
加圧力(図中矢印B)により変形カード101’を矯正
しながら走行させなければならない。この変形カード1
01’の曲がりや反りを矯正するためには、加圧側の磁
気ヘッド103の加圧力を十分に大きくしなければなら
ない。このため、ヘッド摩耗が生じ易くなったり、カー
ド搬送負荷の増大により搬送モータの大型化や速度安定
性の劣化等の不都合が発生してしまう。
【0006】そこで、本発明は、磁気ヘッドが磁気カー
ドに対して押圧方向に追従しても偏った状態に維持され
ず、尚かつ磁気ヘッドの加圧力の増大を防止するカード
リーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、磁気カードが走行するカード通
路内に互いに向き合って突出するよう付勢されると共に
カード面と直交する方向に出入可能に支持されて成る2
つの磁気ヘッドを備えたカードリーダにおいて、2つの
磁気ヘッドを離間させる離間部材と、磁気カードが排出
されて磁気ヘッドに接触されていないときは2つの磁気
ヘッドがカード通路内へ突出する突出量を規制する規制
位置に位置すると共に、磁気カードが挿入されて磁気ヘ
ッドに接触するときは規制位置から退避する規制部材
を備え、この規制部材は、磁気カードに当接する当接部
と磁気ヘッド又は該磁気ヘッドを支持する支持板に当接
可能な規制部とを有し、規制部材が規制位置にあるとき
は当接部はカード通路内に位置すると共に規制部は磁気
ヘッドの前記カード通路内への突出量を規制するように
設けられるようにしている。
【0008】 したがって、磁気カードが排出されてい
るときは規制部材が規制位置に位置して、規制部が磁気
ヘッドまたは支持板の位置を規制して、磁気ヘッドのカ
ード通路内への突出量を規制するので、磁気ヘッドのヘ
ッド面を正常な磁気カードが走行する位置(以後、中立
位置と略称する)に位置決めすることができる。このた
め、次の磁気カードを挿入したときに、この磁気カード
がヘッド面に接触しながら走行することになり、磁気カ
ードの走行が円滑に行われる。
【0009】 そして、磁気カードが排出されていると
きは離間部材により2つの磁気ヘッドが互いに離間して
いるので、例えば変形カードを走行させた直後に各磁気
ヘッドが中立位置から外れて位置していても磁気ヘッド
のヘッド面同士の接触摩擦を生ずることがない。このた
め、規制部材が規制位置に位置する際にヘッド面同士の
接触による摩擦抵抗を受けずに磁気ヘッドを中立位置に
位置させることができる。また、離間部材にはグリス等
の潤滑剤を塗布することができるので摺動抵抗を小さく
することができる。
【0010】 また、磁気カードをカード通路に挿入す
ると当接部に当接してこれを押し込むので、規制部材が
規制位置から退避する。この規制部材の退避により規制
部が磁気ヘッドのカード通路内への突出量を規制しなく
なるので、磁気ヘッドは磁気カードに接触したまま追従
して押圧方向に移動可能となる。しかも、磁気カードが
磁気ヘッドの間から抜け出したときに、磁気ヘッドのヘ
ッド面同士が衝突することを離間部材により防止でき
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】 また、請求項のカードリーダでは、離
間部材は磁気ヘッドを支持する支持板に一体に形成され
た離間用当接部であるようにしている。したがって、離
間部材を独立した部材とする必要が無く、部品点数の増
加を抑制することができる。そして、各支持板の離間用
当接部同士が接触して2つの磁気ヘッドが離間される。
このため、規制部材がヘッド面同士の接触による摩擦抵
抗を受けることなく磁気ヘッドを中立位置に位置させる
ことができる。
【0015】 さらに、請求項のカードリーダでは、
2つの磁気ヘッドの一方はダミーヘッドであるようにし
ている。したがって、片側のみに磁気ヘッドが存在する
カードリーダについても本願発明を適用することができ
る。しかも、この片側のみに配置された磁気ヘッドにダ
ミーヘッドを対向させているので、これらヘッド以外の
部材を磁気カードの両側に磁気ヘッドを有するカードリ
ーダのものと共用することができる。
【0016】 他方、請求項のカードリーダでは、磁
気カードが走行するカード通路内に互いに向き合って突
出するよう付勢されると共にカード面と直交する方向に
出入可能に支持されて成る磁気ヘッドと該磁気ヘッドに
対向する対向部材を備えたカードリーダにおいて、磁気
ヘッド及び対向部材を離間させる離間部材と、磁気カー
ドが排出されて磁気ヘッド及び対向部材に接触されてい
ないときは磁気ヘッド及び対向部材がカード通路内へ突
出する突出量を規制する規制位置に位置すると共に、磁
気カードが挿入されて磁気ヘッド及び対向部材に接触す
るときは規制位置から退避する規制部材とを備え、この
規制部材は、磁気カードに当接する当接部と磁気ヘッド
若しくは対向部材またはこれら磁気ヘッド若しくは対向
部材を支持する支持板に当接可能な規制部とを有し、規
制部材が規制位置にあるときは当接部はカード通路内に
位置すると共に規制部は磁気ヘッド及び対向部材のカー
ド通路内への突出量を規制するように設けられるように
している。
【0017】 したがって、磁気カードが排出されてい
るときは規制部材が規制位置に位置して、規制部が磁気
ヘッドまたは支持板の位置を規制して、磁気ヘッド及び
対向部材のカード通路内への突出量を規制するので、磁
気ヘッドのヘッド面及び対向部材を中立位置に位置決め
することができる。このため、次の磁気カードを挿入し
たときに、この磁気カードがヘッド面及び対向部材に接
触しながら走行することになり、磁気カードの走行が円
滑に行われる。
【0018】 そして、磁気カードが排出されていると
きは離間部材により磁気ヘッド及び対向部材が互いに離
間しているので、例えば変形カードを走行させた直後に
磁気ヘッド及び対向部材が中立位置から外れて位置して
いても磁気ヘッドのヘッド面及び対向部材の接触摩擦を
生ずることがない。このため、規制部材が規制位置に位
置する際にヘッド面及び対向部材の接触による摩擦抵抗
を受けずに磁気ヘッド及び対向部材を中立位置に位置さ
せることができる。また、離間部材にはグリス等の潤滑
剤を塗布することができるので摺動抵抗を小さくするこ
とができる。
【0019】 また、磁気カードをカード通路に挿入す
ると当接部に当接してこれを押し込むので、規制部材が
規制位置から退避する。この規制部材の退避により規制
部が磁気ヘッド及び対向部材のカード通路内への突出量
を規制しなくなるので、磁気ヘッド及び対向部材は磁気
カードに接触したまま追従して押圧方向に移動可能とな
る。しかも、磁気カードが磁気ヘッドの間から抜け出し
たときに、磁気ヘッドのヘッド面及び対向部材が衝突す
ることを離間部材により防止できる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】 また、請求項のカードリーダでは、離
間部材は磁気ヘッドまたは対向部材を支持する支持板に
一体に形成された離間用当接部であるようにしている。
したがって、離間部材を独立した部材とする必要が無
く、部品点数の増加を抑制することができる。そして
支持板の離間用当接部同士が接触して磁気ヘッド及び
対向部材が離間される。このため、規制部材が磁気ヘッ
ド及び対向部材の接触による摩擦抵抗を受けることなく
磁気ヘッド及び対向部材を中立位置に位置させることが
できる。
【0024】 さらに、請求項のカードリーダでは、
支持板は回転可能であり、離間用当接部は磁気ヘッドを
間に挟んだ支持板の回転中心とは逆側に設けられるよう
にしている。したがって、離間用当接部を常にカード通
路の外部に配置できるので、磁気カードの走行が離間用
当接部により妨害されることはない。そして、回転中心
から離間用当接部までの距離を大きく取ることができる
ので、離間用当接部同士の接触圧を小さくすることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
7に示すように、本実施形態のカードリーダ1は、磁気
カード2を挟んで配置された2つの磁気ヘッド4,5と
規制部材としての規制レバー6とを備えている。磁気ヘ
ッド4,5は、磁気カード2が走行するカード通路3内
に互いに向き合って突出するよう付勢されると共に、カ
ード面と直交する方向に出入可能に支持されている。
【0026】規制レバー6は、規制位置(図2中、実線
で示す)と退避位置(同図中、二点鎖線で示す)との間
で移動可能としている。磁気カード2が排出されて磁気
ヘッド4,5に接触していないときは、規制レバー6が
規制位置に位置して2つの磁気ヘッド4,5が互いに離
間した状態でカード通路3内へ突出する突出量を規制す
る。また、磁気カード2が挿入されて磁気ヘッド4,5
に接触するときは、規制レバー6が規制位置から退避し
て退避位置に位置する。
【0027】カードリーダ1は、図3及び図4に示すよ
うに、カード通路3を形成する上フレーム7及び下フレ
ーム8と、カード通路3のカード面に垂直な方向の両側
に設けられた磁気ヘッド4,5と、カード通路3の一側
端に沿って配置されたカード送り機構9と、磁気カード
2の挿入を検知する挿入センサ10と、磁気カード2が
最も奥部まで挿入したことを検知する当接センサ11と
を備えている。
【0028】上下のフレーム7,8の磁気ヘッド4,5
が配置される箇所には、磁気ヘッド4,5がカード通路
3に露出するヘッド窓7a,8aが形成されている。
【0029】磁気ヘッド4,5としては、図1、図4、
図5に示すように、カード通路3の上側に配置される上
側ヘッド4と下側に配置される下側ヘッド5とがある。
本実施形態では、上側ヘッド4は1トラックの磁気スト
ライプ用の磁気ヘッドで、下側ヘッド5は3トラックの
磁気ストライプ用の磁気ヘッドとしている。但し、これ
に限らず磁気情報の読み書きを行う磁気ストライプの種
類に応じて他の種類の磁気ヘッドを使用可能であるのは
勿論である。また、各磁気ヘッド4,5は磁気情報の読
み取り及び書き込みのうち少なくとも一方を行うことが
できるものとしている。但し、これには限られず磁気ヘ
ッド4,5として読み取り専用または書き込み専用の磁
気ヘッドを使用しても良い。
【0030】上下の磁気ヘッド4,5は、図1〜図6に
示すように、上下の支持板12,13にカード走行方向
(各図中、矢印で示す)を長手方向とする軸14を中心
として揺動可能に支持されている。上側支持板12は上
フレーム7のカード通路3と反対側に配置され、下側支
持板13は下フレーム8のカード通路3と反対側に配置
されている。
【0031】各支持板12,13は、中央部の透孔から
成るヘッド窓12a,13aと、各ヘッド窓12a,1
3aのカード走行方向の前後端縁のフランジ12b,1
3bと、各支持板12,13の回転中心である軸15の
反対側端の一部から突出したレバー受け部12c,13
cと、各支持板12,13のカード走行方向の前後端縁
の支持フランジ12d,13dと、軸15の反対側端の
中央部から突出した離間部材である離間用当接部26,
27とを備えて一体形成されている。
【0032】各支持板12,13のフランジ12b,1
3bには、上下の磁気ヘッド4,5が軸14により回転
可能に取り付けられている。また、各支持板12,13
の支持フランジ12d,13dは、上下のフレーム7,
8にカード走行方向を長手方向とする軸15により回転
可能に支持されている。軸15の両端部は、上下のフレ
ーム7,8にモールド成形された軸支持ブロック16に
支持されている。
【0033】この軸15には捻りコイルばねから成る付
勢ばね17が巻き付けられている。ここで、付勢ばね1
7は、図1に示すように1本の軸15に比較的短いばね
を2本設けるものとしたり、または図2及び図6に示す
ように1本の軸15に比較的長いばねを1本設けるもの
とすることができる。さらには1本の軸15に3本以上
の付勢ばねを取り付けても良い。各付勢ばね17,17
は磁気ヘッド4,5がカード通路3に突出する方向に支
持板12,13を付勢している。ここで、付勢ばね17
の強さとしては、曲がりや反りを有する変形カードを磁
気ヘッド4,5の押し付けにより矯正する程には必要な
く、このような変形カードの走行に対してヘッド面が接
触したまま追従する程度で足りる。これにより、ヘッド
面及び磁気カード2の間の摩擦を小さくし、これらの摩
耗を抑制することができる。
【0034】そして、各支持板12,13の離間用当接
部26,27は、規制レバー6が規制位置にあるとき、
即ち磁気ヘッド4,5間に磁気カード2が無いときに、
互いに接触して押し合う。このとき、各磁気ヘッド4,
5を離間させる。すなわち、規制レバー6が規制位置に
あるときは、離間用当接部26,27が当接して支え棒
の役割を果たすので、各磁気ヘッド4,5のヘッド面が
互いに極めて接近するが接触はしない。ヘッド面同士の
間隔としては、例えば0.2mm程度とする。
【0035】上側離間用当接部26の下側離間用当接部
27への接触部分は下側離間用当接部27側に突出して
湾曲している。下側離間用当接部27の上側離間用当接
部26への接触部分はカード面と平行な面としている。
このため、これら離間用当接部26,27は互いに線接
触するので、磁気ヘッド4,5を中立位置に矯正するた
めの摺動摩擦を小さくすることができる。さらに、この
接触部分にグリス等の潤滑剤を塗布している。これによ
り、摺動摩擦をより小さくすることができる。
【0036】ここで、本実施形態では、支持板12,1
3の回転中心、即ち軸15から離間用当接部26,27
の接触位置までの距離を軸15からヘッド面までの距離
の約2倍としている。このため、離間用当接部26,2
7同士の押圧力は、離間用当接部26,27が無い場合
のヘッド面同士の押圧力の約1/2となる。これによ
り、離間用当接部26,27の摺動摩擦を更に小さくす
ることができる。
【0037】本実施形態では上側離間用当接部26を湾
曲形状とし下側離間用当接部27を平面形状としている
が、これには限られず上側離間用当接部26を平面形状
とし下側離間用当接部27を湾曲形状としても良い。さ
らに、一方の離間用当接部を突起形状にして他方の離間
用当接部と点接触を行うようにしても良い。また、本実
施形態ではいずれの離間用当接部26,27も支持板1
2,13と一体形成しているが、これには限られず離間
用当接部26,27を支持板12,13に別部材として
取り付けても良い。例えば、図8に示すように上側離間
用当接部26の先端部に回転可能なローラ30を取り付
けて、下側離間用当接部27を平面形状とすることがで
きる。この場合も離間用当接部26,27の間の摺動抵
抗を小さくすることができる。
【0038】また、レバー受け部12c,13cは規制
レバー6に当接して磁気ヘッド4,5のカード通路3へ
の突出量を規制する。本実施形態では、支持板12,1
3のレバー受け部12c,13cにより磁気ヘッド4,
5の突出量の規制が為されるが、これに限られず磁気ヘ
ッド4,5が規制レバー6に直接当接することにより磁
気ヘッド4,5の突出量が規制されるようにしても良
い。
【0039】上フレーム7の下側支持板13の側方に
は、規制レバー6が配置されている。規制レバー6はほ
ぼL字形状で、角部分付近に形成された透孔から成る支
持孔6aと、一端部に取り付けられた当接部としての当
接ローラ18と、その近傍に形成された規制部6bと、
他端部に形成されたセンサ突起6cとを備えている。支
持孔6aは、下フレーム8に垂直に固着された軸19に
回転可能に取り付けられている。
【0040】当接ローラ18は、カード面と垂直な方向
を長手方向とし、規制レバー6の回転に伴いカード通路
3に対して出し入れされる。また、規制部6b,6b
は、上下のフレーム7,8のカード通路3の外側で、か
つ各支持板12,13のレバー受け部12c,13cに
向き合った位置に形成されている。各規制部6b,6b
は、先端側がカード通路3に近づく方向に傾斜した形状
としている。そして、規制部6b,6bは、図4に示す
ように規制レバー6が規制位置にあるときに各レバー受
け部12c,13cに当接する。
【0041】また、規制レバー6の側面には、該規制レ
バー6を規制位置側に付勢する捻りコイルばねから成る
付勢手段20が配置されている。すなわち、この付勢手
段20は、規制レバー6を図2及び図3中右回転方向に
付勢して、当接ローラ18をカード通路3内に突出させ
ると共に、規制部6b,6bをレバー受け部12c,1
3cに押圧する。この付勢手段20は下フレーム8の突
起27に取り付けられて、一端を規制レバー6に押し付
け、他端を下フレーム8の係止突起28に引っ掛けてい
る。本実施形態では付勢手段20として捻りコイルばね
を使用しているが、これには限られず例えば規制レバー
6の一部にばね取付突起を形成して、これに引っ張りコ
イルばね若しくは圧縮コイルばねを取り付けて付勢力を
与えるようにしても良い。
【0042】下フレーム8のセンサ突起6cの近傍には
センサ29が取り付けられている。このセンサ29は、
規制レバー6が規制位置にあるときにセンサ突起6cが
位置することを検出すると共に、規制レバー6が退避位
置にあるときにセンサ突起6cが位置しないことを検出
する。これにより、規制レバー6のある位置を検出する
ことができる。
【0043】一方、カード送り機構9は、図3に示すよ
うにプーリ21とベルト22とプーリの駆動機構23と
を備えている。そして、挿入された磁気カード2がベル
ト22に接触して、このベルト22が移動することによ
り磁気カード2が送られる。また、カード通路3のベル
ト22が設けられた側部と反対側の側部には多数のロー
ラ24が取り付けられている。このため、磁気カード2
は、一側部がベルト22により送られて、他側部がロー
ラ24に案内されてカード走行方向に送られる。
【0044】上述したカードリーダ1により磁気カード
2を取り込んで磁気情報の読み取りや書き込みを行って
排出する一連の動作を以下に説明する。
【0045】磁気カード2がカードリーダ1に挿入され
る前は、図1〜図6に示すように、規制レバー6が付勢
手段20により付勢されて規制位置に位置する。これに
より、当接ローラ18がカード通路3内に突出すると共
に、規制部6b,6bがレバー受け部12c,13cに
押圧される。このため、図4に示すように、上下の支持
板12,13がカード通路3側に回転できなくなると共
に、磁気ヘッド4,5のヘッド面がカード面と一致する
位置、即ち中立位置に設定される。このとき、各離間用
当接部26,27が接触する。これに対し、ヘッド面同
士は極めて近接しているが接触していない。
【0046】そして、磁気カード2をカードリーダ1に
挿入することにより、磁気カード2の先端部が挿入セン
サ10により検出される。この検出によりカード送り機
構9が駆動して、磁気カード2がベルト22により奥側
に送られる。
【0047】次いで、磁気カード2の先端側の角部が当
接ローラ18に当接して押し込む。これにより、当接ロ
ーラ18は付勢手段20に抗してカード通路3から退避
される。このとき、図7に示すように規制部6b,6b
がレバー受け部12c,13cから離れて支持板12,
13の回転の規制が解除される。さらに、磁気カード2
の先端部は磁気ヘッド4,5のヘッド面に接触しながら
挟まれる。そして、磁気カード2がヘッド面に沿って案
内されて上下の磁気ヘッド4,5の隙間に入り込んで各
磁気ヘッド4,5を押し広げながら走行する。
【0048】ここで、本実施形態では離間用当接部2
6,27が接触してヘッド面同士は接触していないの
で、ヘッド面同士の間に磁気カード2を送り込む際の摺
動抵抗を小さくすることができる。このため、磁気カー
ド2の走行の安定化を図ることができると共に、搬送モ
ータの小型化を図ることができる。しかも磁気カード2
及び磁気ヘッド4,5の摩耗を防止することができる。
【0049】また、各磁気ヘッド4,5は付勢ばね17
により磁気カード2に押し付けられるので、磁気ストラ
イプとヘッド面との接触が確実に行われる。磁気ストラ
イプとヘッド面とが接触しながら磁気カード2が走行す
る際に、磁気情報の読み取り及び書き込みのうち少なく
とも一方が行われる。
【0050】ところで、本実施形態では磁気カード2の
挿入前にヘッド面同士が中立位置で極めて近接している
が、これには限られず、規制部6b,6bを磁気ヘッド
4,5側に延長した形状にするか、またはレバー受け部
12c,13cを規制レバー6側に延長した形状にする
ことにより、規制レバー6が規制位置にあるときにヘッ
ド面同士が磁気カード2の厚さよりも離れるようにして
も良い。この場合、挿入される磁気カード2がヘッド面
のテーパ部に摺動されながら案内されることなく直接ヘ
ッド面同士の間に送られるので、磁気カード2とヘッド
面との摩擦を小さくしてこれらの摩耗を抑制することが
できる。また、これによれば当接ローラ18が磁気ヘッ
ド4,5の近傍に配置されていることから、規制レバー
6の退避と磁気ヘッド4,5の磁気カード2への接触が
ほぼ同時に行われる。このため、磁気ヘッド4,5同士
に隙間のある状態で磁気カード2を挿入させたと同時に
磁気ヘッド4,5の付勢の規制が解除されることにな
る。すなわち、磁気カード2を磁気ヘッド4,5に挟み
込む前に磁気ヘッド4,5が閉じてしまうことはない。
【0051】さらに、カード送り機構9が作動して磁気
カード2が奥側に送り込まれる。このとき、規制レバー
6は退避位置に位置している。そして、付勢手段20の
付勢力により規制レバー6を介して当接ローラ18が磁
気カード2の側縁をベルト22に押圧する。これによ
り、ベルト22と磁気カード2との摩擦を大きくして搬
送の安定化を図ることができる。このときに、磁気カー
ド2に対して磁気情報の読み書きが行われる。
【0052】また、磁気カード2がカード通路3の最も
奥部に達すると、磁気カード2の先端部が当接センサ1
1により検出される。これにより、カード送り機構9が
停止及び逆転されて、磁気カード2の排出動作が行われ
る。磁気カード2がカードリーダ1から排出されると、
当接ローラ18がカード通路3に突出可能となるので、
規制レバー6が付勢手段20により回転される。これに
より、規制部6b,6bが各支持板12,13のレバー
受け部12c,13cを押圧して、磁気ヘッド4,5を
中立位置に位置決めする。
【0053】ところで、磁気カード2の中には曲がりや
反りを有する変形カード2が存在する。本実施形態のカ
ードリーダ1に変形カード2を挿入した場合は、磁気ヘ
ッド4,5は支持板12,13に対して軸14を中心に
回転し、支持板12,13はフレーム7,8に対して軸
15を中心に回転するので、ヘッド面がカード面に接触
したまま追従することができる。このため、変形カード
2を使用する場合であっても、磁気情報の読み書き等を
高精度に行うことができる。
【0054】また、変形カード2を排出して例えば図7
に示すように磁気ヘッド4,5が中立位置から偏って位
置したときは、離間用当接部26,27が互いに押圧し
て接触することにより偏った状態が一時的に維持され
る。これは、離間用当接部26,27が互いに接触して
付勢ばね17により互いに押圧されることにより、離間
用当接部26,27同士が摩擦で摺動しないからであ
る。しかし、その直後に規制部6b,6bが移動してレ
バー受け部12c,13cに当接するので、支持板1
2,13及び磁気ヘッド4,5が中立位置に位置決めさ
れる。
【0055】本実施形態によれば、規制部6b,6bが
カード通路3に近づくように傾斜した形状で、レバー受
け部12c,13cがカード通路3から離れるように湾
曲した形状としているので、支持板12,13が中立位
置から大きく偏った状態となっても規制部6b,6bが
レバー受け部12c,13cを押し込んで支持板12,
13を中立位置に位置決めすることができる。これによ
り、磁気ヘッド4,5が大きく偏ったまま維持されて次
に挿入された磁気カード2の先端部が磁気ヘッド4,5
の側面に当接して磁気カード2の円滑な走行が損なわれ
ることを防止することができる。
【0056】また、本実施形態では、両方の磁気ヘッド
4,5が回転及び昇降可能であるので、磁気カード2と
の密着性を向上させることができる。これにより、磁気
情報の読み取り等を高精度に行うことができる。但し、
両方の磁気ヘッド4,5を回転及び昇降可能とするのに
は限られず、片方の磁気ヘッドのみを回転及び昇降可能
として他方の磁気ヘッドを回転のみ可能としても構わな
い。この場合、昇降可能な方の磁気ヘッドを支持する支
持板の付勢ばね17を上述した実施形態よりも強く設定
することが好ましい。これによれば、付勢ばね17が1
本のみであっても、磁気ヘッドと磁気ストライプとの接
触を高精度に行うことができる。
【0057】さらに、本実施形態では、各支持板12,
13に離間用当接部26,27を形成してヘッド面同士
が直接接触することを防止しているので、中立位置から
ずれた各磁気ヘッド4,5の位置を規制レバー6により
矯正する際に各支持板12,13の回転抵抗を小さくす
ることができる。すなわち、各支持板12,13が回転
する際は離間用当接部26,27のみが摩擦摺動し、か
つ離間用当接部26,27の間にはグリスを塗布して摺
動抵抗を小さくしているので、各支持板12,13の回
転抵抗が小さくなる。特に本実施形態では上側離間用当
接部26が湾曲形状で下側離間用当接部27が平面形状
であるので、これらの接触は線接触となる。このため、
離間用当接部26,27の間の摺動抵抗を特に小さくす
ることができる。しかも本実施形態では、軸15から離
間用当接部26,27の接触位置までの距離を軸15か
らヘッド面までの距離の約2倍としているので、離間用
当接部26,27同士の押圧力は離間用当接部26,2
7が無い場合のヘッド面同士の押圧力の約1/2とな
る。これにより、離間用当接部26,27の摺動摩擦を
更に小さくすることができる。
【0058】したがって、規制レバー6が磁気ヘッド
4,5を中立位置に矯正する付勢力を小さくすることが
できるので、付勢手段20を小型化することができる。
さらに、付勢手段20の小型化により、規制レバー6が
退避位置にあるときに当接ローラ18が磁気カード2を
ベルト22に押圧する力を小さくすることができる。こ
のため、磁気カード2の走行の安定化を図ることができ
ると共に磁気カード2の搬送モータを小型化することが
できる。
【0059】また、本実施形態では、各支持板12,1
3に離間用当接部26,27を形成してヘッド面同士が
直接接触することを防止しているので、磁気カード2が
磁気ヘッド4,5の間から抜け出したときに、磁気ヘッ
ド4,5のヘッド面同士が衝突することを防止できる。
このため、ヘッド面でノイズが発生することを防止でき
る。
【0060】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では規制部材として揺動可能
な規制レバー6を用いているが、これに限られず図9及
び図10に示すようにカード走行方向に摺動可能な摺動
レバー25を用いることができる。この場合、摺動レバ
ー25は、挿入される磁気カード2の先端部に当接する
当接部25aと、上下の磁気ヘッド4,5のヘッド面の
間に入り込む規制部25bとを備えている。また、摺動
レバー25の一部には、規制部25bがヘッド面同士の
間に入り込む方向に摺動レバー25を付勢する引っ張り
コイルばねから成る付勢手段20が取り付けられてい
る。なお、この実施形態では、上下の磁気ヘッド4,5
や支持板12,13やフレーム7,8等の構造は上述し
た実施形態と同様である。
【0061】この実施形態によれば、磁気カード2の挿
入前は摺動レバー25が付勢手段20の付勢力により規
制部25bをヘッド面同士の間に入り込ませて、磁気ヘ
ッド4,5を中立位置に設定する。そして、磁気カード
2の挿入により当接部25aが押し込まれて、規制部2
5bも磁気ヘッド4,5の間から抜け出す。そして、磁
気カード2の排出により再び規制部25bが磁気ヘッド
4,5の間に入り込んでこれらを中立位置に設定する。
【0062】また、変形カード2を用いた場合であって
も、該変形カード2の排出後に規制部25bが磁気ヘッ
ド4,5を中立位置に設定する。したがって、この実施
形態によっても、磁気ヘッド4,5が大きく偏ったまま
維持されて次に挿入された磁気カード2の先端部が磁気
ヘッド4,5の側面に当接して磁気カード2の円滑な走
行が損なわれることを防止することができる。
【0063】さらに、上述した各実施形態では2つの磁
気ヘッド4,5を対向させているが、これには限られず
一方の磁気ヘッドをダミーヘッドとしても良い。この場
合、カード通路3の片側にのみ磁気ヘッドが存在するカ
ードリーダについても磁気ヘッドのヘッド面を中立位置
に位置決めするので、磁気カード2の円滑な走行が損な
われることを防止することができる。しかも、上述した
カード通路3の両側に磁気ヘッド4,5を有するカード
リーダと一方が磁気ヘッドで他方がダミーヘッドである
カードリーダとでヘッド以外の構成部材を共用すること
ができるので、磁気ヘッドの数によってカードリーダの
構造を大幅に変更する必要がない。このため、部品の共
用化による製造コストの削減及び製造工程の簡略化を図
ることができる。
【0064】また、上述した各実施形態では2つのヘッ
ドを対向させているが、これには限られず一方は磁気ヘ
ッドで他方は対向部材としても良い。ここで、対向部材
は、付勢手段により磁気カード2を磁気ヘッドのヘッド
面に押圧するパッドローラとすることが好ましい。但
し、パッドローラには限られず、磁気カード2を磁気ヘ
ッドのヘッド面に押圧する既存のまたは新規の部材であ
れば良い。このカードリーダでは、上述した図1〜図1
0に示すカードリーダの一方の磁気ヘッドの代わりにパ
ッドローラを使用する。すなわち、パッドローラは支持
板12または支持板13のフランジ12b,13bに回
転可能に支持されて付勢ばね17によりカード通路3側
に付勢される。このカードリーダによっても磁気ヘッド
及び対向部材を中立位置に位置決めすることができるよ
うになるので、次の磁気カード2を挿入したときに、こ
の磁気カード2がヘッド面及び対向部材に接触しながら
走行することができ、磁気カード2の走行を円滑に行う
ことができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
のカードリーダ2つの磁気ヘッドを離間させる離
間部材と、磁気カードが排出されて磁気ヘッドに接触さ
れていないときは2つの磁気ヘッドがカード通路内へ突
出する突出量を規制する規制位置に位置すると共に、磁
気カードが挿入されて磁気ヘッドに接触するときは規制
位置から退避する規制部材とを備え、この規制部材は、
磁気カードに当接する当接部と磁気ヘッド又は該磁気ヘ
ッドを支持する支持板に当接可能な規制部とを有し、規
制部材が規制位置にあるときは当接部はカード通路内に
位置すると共に規制部は磁気ヘッドの前記カード通路内
への突出量を規制するように設けられているので、変形
カードを排出した後であっても磁気ヘッドのヘッド面を
中立位置に位置決めすることができる。このため、次の
磁気カードを挿入したときに、この磁気カードがヘッド
面に接触しながら走行することができ、磁気カードの走
行を円滑に行うことができる。
【0066】 また、磁気カードが排出されているとき
離間部材により2つの磁気ヘッドが互いに離間してい
るので、例えば変形カードを走行させた直後に各磁気ヘ
ッドが中立位置から外れて位置していても磁気ヘッドの
ヘッド面同士の接触摩擦を生ずることがない。このた
め、規制部材が規制位置に位置する際に、ヘッド面同士
の接触による摩擦抵抗を受けずに磁気ヘッドを中立位置
に位置させることができる。また、離間部材にはグリス
等の潤滑剤を塗布することができるので摺動抵抗を小さ
くすることができる。これにより、規制部材に必要な付
勢力を小さくすることができるので、付勢手段の小型化
を図ることができる。また、規制部材が退避していると
きに規制部が磁気カードを押圧する力を小さくすること
ができるので、磁気カードの走行の安定化を図ることが
できると共に磁気カードの搬送モータを小型化すること
ができる。
【0067】さらに、磁気ヘッドが変形カードに追従し
て中立位置から外れても規制部材により中立位置に戻さ
れるので、変形カードを磁気ヘッドの加圧力により矯正
する必要がない。このため、ヘッド圧力を小さくするこ
とができるので、ヘッド面や磁気カードの摩耗を防止す
ることができると共に、カード搬送負荷の増大による搬
送モータの大型化や速度安定性の劣化等を抑制すること
ができる。
【0068】 しかも、磁気カードが磁気ヘッドの間か
ら抜け出したときに、磁気ヘッドのヘッド面同士が衝突
することを離間部材により防止できる。このため、ヘッ
ド面でノイズが発生することを防止できる。
【0069】
【0070】 さらに、請求項のカードリーダでは、
離間部材は磁気ヘッドを支持する支持板に一体に形成さ
れた離間用当接部であるようにしているので、部品点数
の増加を抑制することができる。
【0071】 また、請求項のカードリーダでは、2
つの磁気ヘッドの一方はダミーヘッドであるようにして
いるので、片側のみに磁気ヘッドが存在するカードリー
ダについても本願発明を適用することができる。しか
も、カード通路の両側に磁気ヘッドを有するカードリー
ダと一方が磁気ヘッドで他方がダミーヘッドであるカー
ドリーダとで、ヘッド以外の構成部材を共用することが
できる。このため、部品の共用化による製造コストの削
減及び製造工程の簡略化を図ることができる。
【0072】 さらに、請求項のカードリーダでは、
磁気ヘッド及び対向部材を離間させる離間部材と、磁気
カードが排出されて磁気ヘッド及び対向部材に接触され
ていないときは磁気ヘッド及び対向部材がカード通路内
へ突出する突出量を規制する規制位置に位置すると共
に、磁気カードが挿入されて磁気ヘッド及び対向部材に
接触するときは規制位置から退避する規制部材とを備
え、この規制部材は、磁気カードに当接する当接部と磁
気ヘッド若しくは対向部材またはこれら磁気ヘッド若し
くは対向部材を支持する支持板に当接可能な規制部とを
有し、規制部材が規制位置にあるときは当接部はカード
通路内に位置すると共に規制部は磁気ヘッド及び対向部
材のカード通路内への突出量を規制するように設けられ
ているので、変形カードを排出した後であっても磁気ヘ
ッドのヘッド面及び対向部材を中立位置に位置決めする
ことができる。このため、次の磁気カードを挿入したと
きに、この磁気カードがヘッド面及び対向部材に接触し
ながら走行することができ、磁気カードの走行を円滑に
行うことができる。
【0073】 また、磁気カードが排出されているとき
離間部材により磁気ヘッド及び対向部材が互いに離間
しているので、例えば変形カードを走行させた直後に磁
気ヘッド及び対向部材が中立位置から外れて位置してい
ても磁気ヘッドのヘッド面及び対向部材の接触摩擦を生
ずることがない。このため、規制部材が規制位置に位置
する際に、ヘッド面及び対向部材の接触による摩擦抵抗
を受けずに磁気ヘッド及び対向部材を中立位置に位置さ
せることができる。また、離間部材にはグリス等の潤滑
剤を塗布することができるので摺動抵抗を小さくするこ
とができる。これにより、規制部材に必要な付勢力を小
さくすることができるので、付勢手段の小型化を図るこ
とができる。また、規制部材が退避しているときに規制
部が磁気カードを押圧する力を小さくすることができる
ので、磁気カードの走行の安定化を図ることができると
共に磁気カードの搬送モータを小型化することができ
る。
【0074】さらに、磁気ヘッド及び対向部材が変形カ
ードに追従して中立位置から外れても規制部材により中
立位置に戻されるので、変形カードを磁気ヘッド及び対
向部材の加圧力により矯正する必要がない。このため、
ヘッド圧力を小さくすることができるので、ヘッド面及
び対向部材や磁気カードの摩耗を防止することができる
と共に、カード搬送負荷の増大による搬送モータの大型
化や速度安定性の劣化等を抑制することができる。
【0075】 しかも、磁気カードが磁気ヘッド及び対
向部材の間から抜け出したときに、磁気ヘッドのヘッド
面及び対向部材が衝突することを離間部材により防止で
きる。このため、ヘッド面でノイズが発生することを防
止できる。
【0076】
【0077】 また、請求項のカードリーダでは、離
間部材は磁気ヘッドまたは対向部材を支持する支持板に
一体に形成された離間用当接部であるようにしているの
で、部品点数の増加を抑制することができる。
【0078】 さらに、請求項のカードリーダでは、
支持板は回転可能であり、離間用当接部は磁気ヘッドを
間に挟んだ支持板の回転中心とは逆側に設けられるよう
にしているので、離間用当接部を常にカード通路の外部
に配置できる。このため、磁気カードの走行を離間用当
接部による妨害を受けずに円滑に行うことができる。そ
して、回転中心から離間用当接部までの距離を大きく取
ることができるので、離間用当接部同士の接触圧を小さ
くすることができる。このため、離間用当接部同士の摺
動抵抗を更に小さくすることができる。これにより、規
制部材が退避しているときに規制部が磁気カードを押圧
する力を小さくすることができるので、磁気カードの走
行の安定化を図ることができると共に磁気カードの搬送
モータを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードリーダの一実施形態の主要部を
示す斜視図である。
【図2】カードリーダの主要部を示す平面図である。
【図3】カードリーダの全体を示す平面図である。
【図4】図2のIV−IV線で切断した状態を示す縦断
面図である。
【図5】カードリーダの磁気ヘッドの周辺を示す側面図
である。
【図6】カードリーダの主要部を示す底面図である。
【図7】カードリーダの主要部を示す磁気ヘッドが中立
位置から外れた状態の縦断面図である。
【図8】離間用当接部の他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図9】カードリーダの他の実施形態の規制レバー周辺
を示す平面図である。
【図10】カードリーダの他の実施形態の磁気ヘッド周
辺を示す側面図である。
【図11】従来のカードリーダの磁気ヘッド部分を示す
正面図である。
【図12】従来のカードリーダの磁気ヘッド及びその支
持機構を示す側面図である。
【図13】従来のカードリーダの磁気ヘッド部分を示す
正面図であり、変形カードに追従した状態を示す。
【図14】従来のカードリーダの磁気ヘッド部分を示す
側面図であり、偏って維持された状態を示す。
【図15】従来のカードリーダの他の例を示す磁気ヘッ
ド部分の正面図であり、一方の磁気ヘッドが変形カード
に追従した状態を示す。
【符号の説明】
1 カードリーダ 2 磁気カード 3 カード通路 4 上側磁気ヘッド 5 下側磁気ヘッド 6 規制レバー(規制部材) 6b 規制部 12 上側支持板 13 下側支持板 18 当接ローラ(当接部) 25 摺動レバー(規制部材) 25a 当接部 25b 規制部 26 上側離間用当接部(離間部材) 27 下側離間用当接部(離間部材)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気カードが走行するカード通路内に互
    いに向き合って突出するよう付勢されると共にカード面
    と直交する方向に出入可能に支持されて成る2つの磁気
    ヘッドを備えたカードリーダにおいて、前記2つの磁気
    ヘッドを離間させる離間部材と、前記磁気カードが排出
    されて前記磁気ヘッドに接触されていないときは前記2
    つの磁気ヘッドが前記カード通路内へ突出する突出量を
    規制する規制位置に位置すると共に、前記磁気カードが
    挿入されて前記磁気ヘッドに接触するときは前記規制位
    置から退避する規制部材とを備え、該規制部材は、前記
    磁気カードに当接する当接部と前記磁気ヘッド又は該磁
    気ヘッドを支持する支持板に当接可能な規制部とを有
    し、前記規制部材が前記規制位置にあるときは前記当接
    部は前記カード通路内に位置すると共に前記規制部は前
    記磁気ヘッドの前記カード通路内への突出量を規制する
    ように設けられることを特徴とするカードリーダ。
  2. 【請求項2】 前記離間部材は前記磁気ヘッドを支持す
    る支持板に一体に形成された離間用当接部であることを
    特徴とする請求項記載のカードリーダ。
  3. 【請求項3】 前記2つの磁気ヘッドの一方はダミーヘ
    ッドであることを特徴とする請求項1または2記載のカ
    ードリーダ。
  4. 【請求項4】 磁気カードが走行するカード通路内に互
    いに向き合って突出するよう付勢されると共にカード面
    と直交する方向に出入可能に支持されて成る磁気ヘッド
    と該磁気ヘッドに対向する対向部材を備えたカードリー
    ダにおいて、前記磁気ヘッド及び前記対向部材を離間さ
    せる離間部材と、前記磁気カードが排出されて前記磁気
    ヘッド及び前記対向部材に接触されていないときは前記
    磁気ヘッド及び前記対向部材が前記カード通路内へ突出
    する突出量を規制する規制位置に位置すると共に、前記
    磁気カードが挿入されて前記磁気ヘッド及び前記対向部
    材に接触するときは前記規制位置から退避する規制部材
    とを備え、該規制部材は、前記磁気カードに当接する当
    接部と前記磁気ヘッド若しくは前記対向部材またはこれ
    ら前記磁気ヘッド若しくは前記対向部材を支持する支持
    板に当接可能な規制部とを有し、前記規制部材が前記規
    制位置にあるときは前記当接部は前記カード通路内に位
    置すると共に前記規制部は前記磁気ヘッド及び前記対向
    部材の前記カード通路内への突出量を規制するように設
    けられることを特徴とするカードリーダ。
  5. 【請求項5】 前記離間部材は前記磁気ヘッドまたは前
    記対向部材を支持する支持板に一体に形成された離間用
    当接部であることを特徴とする請求項記載のカードリ
    ーダ。
  6. 【請求項6】 前記支持板は回転可能であり、前記離間
    用当接部は前記磁気ヘッドを間に挟んだ前記支持板の回
    転中心とは逆側に設けられていることを特徴とする請求
    2または5記載のカードリーダ。
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