JP3375840B2 - カードリーダ - Google Patents

カードリーダ

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JP3375840B2
JP3375840B2 JP31225096A JP31225096A JP3375840B2 JP 3375840 B2 JP3375840 B2 JP 3375840B2 JP 31225096 A JP31225096 A JP 31225096A JP 31225096 A JP31225096 A JP 31225096A JP 3375840 B2 JP3375840 B2 JP 3375840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード通路の両側ま
たは片側に磁気ヘッドが配置された磁気カードリーダに
関する。更に詳述すると、本発明は磁気ヘッドのカード
通路内への突出量を規制して中立位置に設定する機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10に示すように、磁気スト
ライプを片面または両面に設けた磁気カード101は、
カードリーダのカード通路102内を走行する際に、カ
ード通路102内のカード面に垂直な方向の両側に配設
される磁気ヘッド103,104によって磁気ストライ
プ内の磁気情報の読み取り及び書き込みの一方または両
方が行われる。
【0003】各磁気ヘッド103,104は、個別の支
持板105,106に設けられて互いに対向配設されて
いる。そして、各支持板105,106は、例えば圧縮
コイルばね107,108でカード通路102側に向け
て付勢されており、走行する磁気カード101に対して
各磁気ヘッド103,104を所定のパット圧で接触す
るように設定されている。なお、図10中、符号109
はカードリーダの固定フレームである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このカ
ードリーダによると、図11に示すような曲がりや反り
を有する変形カード101’を走行させた場合に、各磁
気ヘッド103,104が押圧方向に追従して正常な磁
気カード101を走行させた場合の磁気ヘッド103,
104の位置(図中想像線で示す)に比べて大きくずれ
てしまう。この状態のままで変形カード101’が排出
されると、図12に示すように磁気ヘッド103,10
4同士が接触してヘッド面同士の摩擦により磁気ヘッド
103,104が正常な磁気カード101の走行位置、
すなわち図中想像線で示す中立位置に戻らずに偏った状
態で維持されてしまう。ここで、次の磁気カード101
が挿入されると、この磁気カード101の先端がいずれ
かの磁気ヘッド103,104の側面に当接してしま
い、磁気カード101の挿入がスムーズに行われなくな
るおそれがある。
【0005】このような現象は、磁気ヘッド103,1
04がカード通路102の両方に配置されたカードリー
ダに限らず、磁気ヘッドが一方のみに配置され他方には
パッドローラが配置されたカードリーダであっても発生
し得る。
【0006】このような現象の発生を防止すべく、図1
3に示すように、片方の磁気ヘッド104を揺動(図中
矢印A)のみ可能とし、この磁気ヘッド104が変形カ
ード101’に追従しないようにしていた。しかし、こ
の場合は上下の磁気ヘッド103,104を変形カード
101’に接触させるために、他方の磁気ヘッド103
の加圧力(図中矢印B)で変形カード101’を矯正し
ながら走行させなければならない。変形カード101’
の曲がりや反りを矯正するためには、加圧側の磁気ヘッ
ド103の加圧力を十分に大きくしなければならない。
このため、ヘッド摩耗が生じ易くなったり、カード搬送
負荷の増大による搬送モータの大型化や速度安定性の劣
化等の不都合が発生してしまう。
【0007】そこで、本発明は、磁気ヘッドが磁気カー
ドに対して押圧方向に追従可能であると共に偏った状態
に維持されず、かつ磁気ヘッドの加圧力を小さくするこ
とができるカードリーダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、磁気カードが走行するカード通
路内にカード面と直交する方向に出入り可能でかつ付勢
手段による付勢により常時前記カード通路内へ突出させ
られる磁気ヘッドを備えたカードリーダにおいて、前記
磁気ヘッドあるいは前記磁気ヘッドを支持する支持板の
前記カード通路内側への動きを規制する規制位置とそこ
から退避して前記規制を解除する位置との間で移動可能
な規制部材と、該規制部材を規制位置へ向けて常時付勢
する付勢手段とを備え、かつ前記規制部材は前記規制位
置で前記カード通路内へ挿入される前記カードの縁に当
接して前記カードから前記規制解除位置へ当該規制部材
を退避させる力を受ける当接部と、前記規制位置で前記
磁気ヘッド又は該磁気ヘッドを支持する支持板に当接し
てその前記カード通路内側への突出量を規制する規制部
とを有するようにしている。
【0009】したがって、磁気カードが排出されている
ときは、付勢部材による付勢力が規制部から支持板を介
して又は直接に磁気ヘッドに作用する。これにより、
制部材が規制位置に位置して磁気ヘッドのカード通路内
への突出量を規制するので、磁気ヘッドのヘッド面を正
常な磁気カードが走行する位置(以後、中立位置と略称
する)に設定することができる。このため、次の磁気カ
ードを挿入したときに、この磁気カードがヘッド面に接
触しながら走行することになり、磁気カードの走行が円
滑に行われる。
【0010】また、磁気カードが挿入されるときは、磁
気カードが当接部を押し込むことにより付勢部材に抗し
て規制部材を移動させる。そして、規制部材が規制位置
から退避することにより、当接部がカード通路内から退
避すると共に当接部が磁気ヘッドの位置を規制しなくな
る。そこで、磁気ヘッドは磁気カードに接触したまま押
圧方向に出没される。
【0011】
【0012】
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
カードリーダにおいて、磁気ヘッドがカード通路を挟む
両側に配置され、規制部材が両側の磁気ヘッドの突出量
を同時に規制するようにしている。したがって、両面に
磁気ストライプが設けられた磁気カードを読み取り又は
書き込みするカードリーダであっても、磁気カードが排
出されたときの磁気ヘッドの位置をそれぞれ対応する
規制部材により中立位置に設定することができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のカードリーダにおいて、規制部がカード通
路に向けて内向きに湾曲し、かつ支持板の規制部が当接
する部分がカード通路から離れる方向へ外向きに湾曲し
ていることを特徴とする。この場合には、磁気ヘッドあ
るいはこれを支える支持板が中立位置から大きく偏った
状態となっても規制部と支持板の規制部と当接する部分
の湾曲面同士が押し合って磁気ヘッドあいるはこれを支
える支持板を中立位置に設定することができる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれかに記載のカードリーダにおいて、当接部
がローラであることを特徴とする。この場合には、規制
部材はローラを介して磁気カードにより押し込まれカー
ド通路から退避する。
【0016】さらに、請求項5の発明は、請求項1から
4のいずれかに記載のカードリーダにおいて、当接部
磁気ヘッドの近傍位置に設けられるようにしている。し
たがって、挿入される磁気カードが磁気ヘッドに接触す
る直前に磁気カードと当接部とが当接して磁気ヘッドの
付勢の規制が解除される。このため、磁気ヘッドの付勢
が規制された状態でヘッド面とカード面との高さを一致
させておき、ヘッド面とカード面とが接触したとほぼ同
時に磁気ヘッドの付勢を解除するようにできる。これに
より、磁気カードがヘッド面のテーパ部分を押し広げな
がら走行する必要はなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
6に示すように、本実施形態のカードリーダ1は、磁気
カード2が走行するカード通路3内に突出するよう付勢
されると共に、磁気カード2の曲がりや反りに追従する
ようカード面と直交する方向に没入可能に支持されて成
る磁気ヘッド4,5と、規制部材としての規制レバー6
を備えている。そして、規制レバー6は、磁気カード2
が排出されて磁気ヘッド4,5に接触していないときは
該磁気ヘッド4,5のカード通路3内への突出量を規制
する規制位置(図1中、実線で示す)に位置し、磁気カ
ード2が挿入されて磁気ヘッド4,5に接触するときは
規制位置から退避する(図1中、想像線で示す)。
【0018】カードリーダ1は、図2及び図3に示すよ
うに、カード通路3を形成する上フレーム7及び下フレ
ーム8と、カード通路3のカード面に垂直な方向の両側
に設けられた磁気ヘッド4,5と、カード通路3の一側
端に沿って配置されたカード送り機構9と、磁気カード
2の挿入を検知する挿入センサ10と、磁気カード2が
最も奥部まで挿入したことを検知する当接センサ11と
を備えている。
【0019】上下のフレーム7,8の磁気ヘッド4,5
が配置される箇所には、磁気ヘッド4,5がカード通路
3に露出するヘッド窓7a,8aが形成されている。
【0020】磁気ヘッド4,5としては、図3及び図4
に示すように、カード通路3の上側に配置される上側ヘ
ッド4と下側に配置される下側ヘッド5とがある。本実
施形態では、上側ヘッド4は1トラックの磁気ストライ
プ用の磁気ヘッドで、下側ヘッド5は3トラックの磁気
ストライプ用の磁気ヘッドとしている。但し、これに限
らず読取等を行う磁気ストライプの種類に応じて他の種
類の磁気ヘッドを使用可能なのは勿論である。また、各
磁気ヘッド4,5は磁気情報の読み取り及び書き込みの
うち少なくとも一方を行うことができるものとされてい
る。
【0021】上下の磁気ヘッド4,5は、図1〜図5に
示すように、上下の支持板12,13にカード走行方向
(図中、矢印で示す)を長手方向とする軸14を中心と
して揺動可能に支持されている。上側支持板12は上フ
レーム7のカード通路3と反対側に配置され、下側支持
板13は下フレーム8のカード通路3と反対側に配置さ
れている。上下の支持板12,13の中央部には、透孔
から成るヘッド窓12a,13aが形成されている。各
ヘッド窓12a,13aのカード走行方向の両端縁に
は、カード通路3側に突出するフランジ12b,13b
が形成されている。上下の磁気ヘッド4,5は、上下の
支持板12,13のフランジ12b,13bに揺動可能
に取り付けられている。
【0022】また、上下の支持板12,13は、上下の
フレーム7,8にカード走行方向を長手方向とする軸1
5を中心として揺動可能に支持されている。軸15の両
端部は上下のフレーム7,8にモールド成形された軸支
持ブロック16に支持されている。この軸15には捻り
コイルばねから成る付勢ばね17が巻き付けられてい
る。各付勢ばね17,17は磁気ヘッド4,5がカード
通路3に突出する方向に支持板12,13を付勢してい
る。したがって、上下の支持板12,13及び上下の磁
気ヘッド4,5に外力が作用しない状態では、上下の磁
気ヘッド4,5のヘッド面同士がカード通路3内で押し
合いながら接触することになる。
【0023】ここで、付勢ばね17の強さとしては、曲
がりや反りを有する変形カードを磁気ヘッド4,5の押
し付けにより矯正する程は必要なく、このような変形カ
ードの走行に対してヘッド面が接触したまま追従する程
度で足りる。これにより、ヘッド面及び磁気カード2の
摩擦を小さくし、これらの摩耗を抑制することができ
る。
【0024】さらに、上下の支持板12,13の付勢ば
ね17,17が取り付けられる辺と反対側の辺には、カ
ード通路3から離れる方向に湾曲されたレバー受け部1
2c,13cが形成されている。このレバー受け部12
c,13cは規制レバー6に当接して支持板12,13
の揺動の規制を行う。本実施形態では、支持板12,1
3のレバー受け部12c,13cにより磁気ヘッド4,
5の突出の規制が為されるが、これに限らず磁気ヘッド
4,5が規制レバー6に直接当接することにより磁気ヘ
ッド4,5の突出が規制されるようにしても構わない。
【0025】上フレーム7の上側支持板12の側方に
は、規制レバー6が配置されている。規制レバー6はほ
ぼL字形状で、中央の曲折部分付近で揺動中心となる支
持部6aと、一端部に取り付けられた当接部としての当
接ローラ18と、その近傍に形成された規制部6bと、
他端部に形成されたばね取付部6cとを備えている。支
持部6aは、上フレーム7に取り付けられたカード面と
垂直な軸19に揺動可能に取り付けられている。
【0026】当接ローラ18は、カード面と垂直な方向
を長手方向とし、規制レバー6の揺動に伴いカード通路
3に対して出没される。また、規制部6b,6bは、上
下のフレーム7,8のカード通路3の反対側にそれぞれ
位置し、カード通路3に近づく方向に湾曲された形状と
されている。したがって、規制部6b,6bは、規制レ
バー6の揺動に伴い、各支持板12,13のレバー受け
部12c,13cに当接可能とされる。
【0027】さらに、規制レバー6のばね取付部6cに
は、付勢部材としての捻りコイルばねから成る規制ばね
20の一端が取り付けられている。規制ばね20の他端
は、一端よりもカード走行方向の奥側の上フレーム7に
止着されている。このため、規制ばね20は、規制レバ
ー6を図1及び図2中右回転方向に付勢して、当接ロー
ラ18をカード通路3内に突出させ、また規制部6b,
6bをレバー受け部12c,13cに押圧する。
【0028】一方、カード送り機構9は、プーリ21と
ベルト22とプーリの駆動機構23とを備えている。そ
して、挿入された磁気カード2がベルト22に接触し
て、このベルト22が移動することにより磁気カード2
が送られる。また、カード通路3のベルト22が設けら
れた側部と反対側の側部には多数のローラ24が取り付
けられている。このため、磁気カード2は、一側部がベ
ルト22により送られて、他側部がローラ24に案内さ
れてカード走行方向に送られる。
【0029】上述したカードリーダ1により磁気カード
2の読み取りや書き込みを行う動作を以下に説明する。
【0030】磁気カード2が挿入される前は、図1〜図
5に示すように、規制ばね20により規制レバー6が付
勢されているので、当接ローラ18がカード通路3内に
突出すると共に、規制部6b,6bがレバー受け部12
c,13cに押圧される。このため、図3に示すよう
に、上下の支持板12,13がカード通路3側に揺動で
きなくなると共に、磁気ヘッド4,5のヘッド面がカー
ド面と一致する位置、即ち中立位置に設定される。この
時、ヘッド面同士は接触されている。
【0031】そして、磁気カード2を挿入することによ
り、磁気カード2の先端部がまず挿入センサ10により
検出される。この検出によりカード送り機構9が駆動さ
れて、磁気カード2がベルト22により奥側に送られ
る。
【0032】次いで、磁気カード2の先端部が当接ロー
ラ18に当接する。これにより、当接ローラ18は規制
ばね20に抗してカード通路3から退避される。これに
伴い、図6に示すように規制部6b,6bが支持板1
2,13から離れて支持板12,13の揺動の規制が解
除される。これと同時に、磁気カード2の先端部は磁気
ヘッド4,5のヘッド面に接触する。そして、磁気カー
ド2がヘッド面に沿って案内されて上下の磁気ヘッド
4,5の隙間に入り込んで両ヘッド4,5を押し広げな
がら走行する。この時、各磁気ヘッド4,5は付勢ばね
17により磁気カード2に押し付けられるので、磁気ス
トライプとヘッド面との接触が十分確実に行われる。磁
気ストライプとヘッド面とが接触しながら磁気カード2
が走行する際に、磁気情報の読み取り及び書き込みのう
ち少なくとも一方が行われる。
【0033】ところで、本実施形態では磁気カード2の
挿入前にヘッド面同士が中立位置で互いに接触している
が、これに限らず、例えば規制部6b,6bをより磁気
ヘッド4,5側に突出した形状にすることにより、磁気
カード2の挿入前にヘッド面同士が僅かに離れるように
しても構わない。この場合、挿入される磁気カード2が
ヘッド面のテーパ部に案内されることなく直接ヘッド面
同士の間に送られるので、磁気カード2とヘッド面との
摩擦を小さくしてこれらの摩耗を抑制することができ
る。しかも、本実施形態では、当接ローラ18が磁気ヘ
ッド4,5の近傍に配置されている。このため、規制レ
バー6の退避と磁気カード2の磁気カード2への接触が
ほぼ同時に行われるので、磁気ヘッド4,5同士に隙間
のある状態で磁気カード2を挿入させたと同時に磁気ヘ
ッド4,5の付勢の規制が解除されることになる。すな
わち、磁気カード2を磁気ヘッド4,5に挟み込む前に
磁気ヘッド4,5が閉じてしまうことはない。したがっ
て、磁気カード2とヘッド面との摩擦を確実に小さくす
ることができると共に、磁気カード2の走行負荷を低減
させてカード搬送速度の安定化を図ることができる。
【0034】さらに、磁気カード2が最も奥部に達する
と、磁気カード2の先端部が当接センサ11により検出
される。これにより、カード送り機構9が停止及び逆転
されて、磁気カード2の排出が行われる。磁気カード2
がカードリーダ1から排出されると、当接ローラ18が
カード通路3に突出可能となるので、規制レバー6が規
制ばね20により揺動される。これに伴い、規制部6
b,6bが各支持板12,13のレバー受け部12c,
13cを押圧して、磁気ヘッド4,5を中立位置に設定
する。
【0035】ところで、磁気カード2の中には曲がりや
反りを有する変形カード2が存在する。本実施形態のカ
ードリーダ1に変形カード2を挿入した場合は、磁気ヘ
ッド4,5は支持板12,13に対して揺動し、支持板
12,13はフレーム7,8に対して揺動するので、ヘ
ッド面がカード面に追従することができる。このため、
変形カード2を使用する場合であっても、磁気情報の読
み書き等を高精度に行うことができる。
【0036】また、変形カード2を排出した後は、図6
に示すように、磁気ヘッド4,5の位置が中心から偏っ
た状態で一時的に維持される。これは、ヘッド面同士が
接触して付勢ばね17により互いに押圧されることによ
り、ヘッド面同士の摩擦で偏った状態が維持されてしま
うからである。しかし、その直後に規制部6b,6bが
移動してレバー受け部12c,13cに当接するので、
支持板12,13及び磁気ヘッド4,5が中立位置に設
定される。
【0037】したがって、本実施形態によれば、規制部
6b,6bがカード通路3に近づくように湾曲した形状
で、レバー受け部12c,13cがカード通路3から離
れるように湾曲した形状とされているので、支持板1
2,13が中立位置から大きく偏った状態となっても規
制部6b,6bとレバー受け部12c,13cの湾曲面
同士が押し合って支持板12,13を中立位置に設定す
ることができる。これにより、磁気ヘッド4,5が大き
く偏ったまま維持されて次に挿入された磁気カード2の
先端部が磁気ヘッド4,5の側面に当接して磁気カード
2の円滑な走行が損なわれることを防止することができ
る。
【0038】また、本実施形態では、両方の磁気ヘッド
4,5が揺動及び昇降可能であるので、磁気カード2と
の密着をより確実に行うことができ、これにより磁気情
報の読み取り等を高精度に行うことができる。但し、両
方の磁気ヘッド4,5を揺動及び昇降可能とすることに
限らず、片方の磁気ヘッドのみを揺動及び昇降可能とし
て他方の磁気ヘッドを揺動のみ可能としても構わない。
この場合、昇降可能な磁気ヘッドを支持する支持板の付
勢ばね17を上述した実施形態の物よりも強く設定する
ことが好ましい。これによれば、付勢ばね17が1本の
みであっても、磁気ヘッドが磁気カード2に押圧する付
勢力をヘッド面と磁気ストライプとの接触の維持のため
に十分な大きさとすることができる。
【0039】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では規制部材として揺動可能
な規制レバー6を用いているが、これに限らず図7及び
図8に示すようにカード走行方向に摺動可能な摺動レバ
ー25を用いても構わない。この場合、摺動レバー25
は、挿入される磁気カード2の先端部に当接する当接部
25aと、上下の磁気ヘッド4,5のヘッド面の間に入
り込む規制部25bとを備えている。また、摺動レバー
25の一部には、規制部25bがヘッド面同士の間に入
り込む方向に摺動レバー25を付勢する捻りコイルばね
から成る規制ばね20が取り付けられている。なお、こ
の実施形態では、上下の磁気ヘッド4,5や支持板1
2,13やフレーム7,8等の構造は上述した実施形態
と同様であるので、説明を省略する。
【0040】この実施形態によれば、磁気カード2の挿
入前は摺動レバー25が規制ばね20の付勢力により規
制部25bをヘッド面同士の間に入り込ませて、磁気ヘ
ッド4,5を中立位置に設定する。そして、磁気カード
2の挿入により当接部25aが押し込まれて、規制部2
5bも磁気ヘッド4,5の間から抜け出す。そして、磁
気カード2の排出により再び規制部25bが磁気ヘッド
4,5の間に入り込んでこれらを中立位置に設定する。
【0041】また、変形カード2を用いた場合であって
も、該変形カード2の排出後に規制部25bが磁気ヘッ
ド4,5を中立位置に設定する。したがって、この実施
形態によっても、磁気ヘッド4,5が大きく偏ったまま
維持されて次に挿入された磁気カード2の先端部が磁気
ヘッド4,5の側面に当接して磁気カード2の円滑な走
行が損なわれることを防止することができる。
【0042】また、上述した各実施形態では、カード通
路3の両側に磁気ヘッド4,5を備えているが、これに
限らず片側のみに磁気ヘッドを備えたものであっても構
わない。この場合、磁気ヘッドのカード通路3を挟んだ
反対側には何も設けなくても良いが、パッドローラを配
置しても構わない。この場合も、規制部材の規制部によ
り唯一の磁気ヘッドが中立位置に設定される。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1のカードリーダによると、磁気カードが排出されてい
るときは、付勢部材による付勢力が規制部から支持板を
介して又は直接に磁気ヘッドに作用して、磁気ヘッドの
ヘッド面を中立位置に設定することができるので、変形
カードを排出した後であっても磁気ヘッドのヘッド面を
中立位置に設定することができる。このため、次の磁気
カードを挿入したときに、この磁気カードがヘッド面に
直接案内されるので、磁気カードの挿入を円滑に行うこ
とができる。
【0044】さらに、カード挿入時には磁気ヘッドのカ
ード通路内への突出量は規制されずにカード面に磁気ヘ
ッドが接触したままカードの変形に追従できるので、
形カードを磁気ヘッドの加圧力により矯正する必要がな
いため、ヘッド圧力を小さくすることができる。このた
め、ヘッド面や磁気カードの摩耗を防止することができ
ると共に、カード搬送負荷の増大による搬送モータの大
型化や速度安定性の劣化等を抑制することができる。
【0045】また、請求項2のカードリーダによると、
両面に磁気ストライプが設けられた磁気カードを読み取
り又は書き込みするカードリーダであっても、磁気カー
ドが排出されたときの両磁気ヘッドの位置をそれぞれ対
応する規制部材により中立位置に設定することができる
ので、カード挿入を円滑に行うことができる。
【0046】さらに、請求項3のカードリーダによる
と、磁気ヘッドあるいはこれを支える支持板が中立位置
から大きく偏った状態となっても規制部と支持板の規制
部と当接する部分の湾曲面同士が押し合って磁気ヘッド
あいるはこれを支える支持板を中立位置に設定すること
ができるので、カード挿入を円滑に行うことができる。
即ち、変形カードの使用などにより、磁気ヘッド同士が
接触している場合には磁気ヘッドが大きく偏ったまま維
持されて次に挿入された磁気カードの先端部が磁気ヘッ
ドの側面に当接して磁気カードの円滑な走行が損なわれ
ることを防止することができる。
【0047】また、請求項4のカードリーダによると、
規制部材はローラを介して磁気カードにより押し込まれ
カード通路から退避し、磁気カードの走行中もローラを
介して当接するので磁気カードの円滑な走行が損なわれ
ることがない。
【0048】さらに、請求項5のカードリーダでは、当
接部は磁気ヘッドの近傍位置に設けられるようにしてい
るので、磁気ヘッドの付勢が規制された状態でヘッド面
とカード面との高さを一致させておき、ヘッド面とカー
ド面とが接触したとほぼ同時に磁気ヘッドの付勢を解除
するようにできる。このため、磁気カードがヘッド面の
テーパ部分を押し広げながら走行する必要はなくなるの
で、磁気カードやヘッド面の摩耗を抑制することができ
ると共に、磁気カードの走行負荷が低減してカード搬送
速度の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードリーダの一実施形態の主要部を
示す平面図である。
【図2】カードリーダの全体を示す平面図である。
【図3】図1のIII−III線で切断した状態を示す
縦断面図である。
【図4】カードリーダの磁気ヘッドの周辺を示す側面図
である。
【図5】カードリーダの主要部を示す底面図である。
【図6】カードリーダの主要部を示す縦断面図であり、
磁気ヘッドが偏った状態を示す。
【図7】カードリーダの他の実施形態の規制レバー周辺
を示す平面図である。
【図8】カードリーダの他の実施形態の磁気ヘッド周辺
を示す側面図である。
【図9】従来のカードリーダの磁気ヘッドを示す正面図
である。
【図10】従来のカードリーダの磁気ヘッド周辺を示す
側面図である。
【図11】従来のカードリーダの磁気ヘッドを示す正面
図であり、変形カードに追従する状態を示す。
【図12】従来のカードリーダの磁気ヘッド周辺を示す
側面図であり、偏って維持された状態を示す。
【図13】従来のカードリーダの他の例を示す磁気ヘッ
ドの正面図であり、一方の磁気ヘッドが変形カードに追
従する状態を示す。
【符号の説明】
1 カードリーダ 2 磁気カード 3 カード通路 4 上側磁気ヘッド 5 下側磁気ヘッド 6 規制レバー(規制部材) 6b 規制部 12 上側支持板 13 下側支持板 18 当接ローラ(当接部) 20 規制ばね(付勢部材) 25 摺動レバー(規制部材) 25a 当接部 25b 規制部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/56 - 5/60 G11B 17/32 - 17/34 G11B 21/12 - 21/14 G06K 13/00 - 13/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気カードが走行するカード通路内に
    ード面と直交する方向に出入り可能でかつ付勢手段によ
    る付勢により常時前記カード通路内へ突出させられる
    気ヘッドを備えたカードリーダにおいて、前記磁気ヘッ
    ドあるいは前記磁気ヘッドを支持する支持板の前記カー
    ド通路内側への動きを規制する規制位置とそこから退避
    して前記規制を解除する位置との間で移動可能な規制部
    材と、該規制部材を規制位置へ向けて常時付勢する付勢
    手段とを備え、かつ前記規制部材は前記規制位置で前記
    カード通路内へ挿入される前記カードの縁に当接して前
    記カードから前記規制解除位置へ当該規制部材を退避さ
    せる力を受ける当接部と、前記規制位置で前記磁気ヘッ
    ド又は該磁気ヘッドを支持する支持板に当接してその前
    記カード通路内側への突出量を規制する規制部とを有す
    ことを特徴とするカードリーダ。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドは前記カード通路を挟む
    両側に配置され、前記規制部材は前記両側の磁気ヘッド
    の突出量を同時に規制するものであることを特徴とする
    請求項1記載のカードリーダ。
  3. 【請求項3】 前記規制部が前記カード通路に向けて内
    向きに湾曲し、かつ前記支持板の前記規制部が当接する
    部分が前記カード通路から離れる方向へ外向きに湾曲し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のカード
    リーダ。
  4. 【請求項4】 前記当接部はローラであることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載のカードリーダ。
  5. 【請求項5】 前記当接部は、前記磁気ヘッドの近傍位
    置に設けられることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載のカードリーダ。
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