JP3496223B2 - 光磁気記録用摺動型磁気ヘッド - Google Patents

光磁気記録用摺動型磁気ヘッド

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JP3496223B2
JP3496223B2 JP15704092A JP15704092A JP3496223B2 JP 3496223 B2 JP3496223 B2 JP 3496223B2 JP 15704092 A JP15704092 A JP 15704092A JP 15704092 A JP15704092 A JP 15704092A JP 3496223 B2 JP3496223 B2 JP 3496223B2
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    • G11B11/1055Disposition or mounting of transducers relative to record carriers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に対し
て接触摺動して光磁気記録を行う光磁気記録用摺動型磁
気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを用いて情報の書込み、消去及
び読出しを行うことができる所謂書込み可能の光ディス
クの一つに、光磁気ディスクと称されるものがある。
【0003】この光磁気ディスク1は、図87に示すよ
うに透明基板2上に垂直磁化膜からなる光磁気記録層3
が設けられ、この光磁気記録層3上に金属薄膜例えばA
l薄膜からなる反射膜4が積層され、更に、この反射膜
4上に紫外線硬化型樹脂等による保護膜5を形成して構
成される。
【0004】光磁気ディスクの記録方式としては、磁界
変調方式、光変調方式等が知られている。
【0005】磁界変調方式は、旧信号上に新信号を重ね
書きする所謂オーバライトを可能にする。この磁界変調
方式の光磁気記録は、図86に示すように垂直磁化膜に
よる光磁気記録層を有する光磁気ディスク1を挟んで一
方(基板2側)にレーザ光6を照射する光ピックアップ
を、他方(保護膜5側)にレーザスポットと同期して移
動する磁界発生手段、即ち磁気ヘッド7を配し、磁気ヘ
ッド6に流す電流の方向を変化させることによって磁界
方向を変化させる。
【0006】光磁気ディスク1はその中央部を回転中心
として所定の回転速度で回転される。
【0007】そして、記録信号に対応した磁界がレーザ
スポット6a付近に形成されることで、ディスク1の書
き換え希望部分1Aがレーザスポット6aによりキュリ
ー温度以上に加熱され消磁した後、レーザスポット2a
から移動してキュリー温度以下に低下したとき、上記磁
界方向に磁化させて記録するようにしている。
【0008】従来の光磁気ディスク1は非接触メディア
であり、従って磁気ヘッド7はディスク1から必要十分
な間隔d0 だけ離れて配される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の光磁気ディスク
は前述したように非接触で記録するため、光磁気記録用
の磁気ヘッド3はディスク1から離れた状態で回転時に
発生されるディスク1の面振れ(ディスク1の傾斜、厚
みの不均一等に起因する)に追従するように電磁サーボ
機構が取付けられている。このため、光磁気ディスクに
対して非接触方式をとる記録再生機では、消費電力の低
減化、機器の小型化(特に機器の厚さを小さくするこ
と)等に限界がある。
【0010】そこで、本出願人は先に磁気ヘッドを光磁
気ディスクに接触摺動させた摺動型磁気ヘッドを提案し
た。この摺動型磁気ヘッド11は、例えば図88に示す
ように、フェライトコア12の中心磁極コア12Aにコ
イル13を巻装してなるヘッド素子14の周辺にコア材
より低摩擦係数の摺動部15を設けて構成される。
【0011】この摺動型磁気ヘッド11では、摺動部1
5がディスク1に接触摺動し、中心磁極コア12Aがデ
ィスク1により微小間隔d1 をおいて対向し、直接ディ
スク1と接触されない構造があるので、ディスク1の保
護膜5を傷つけることがない。
【0012】また、磁気ヘッド11を光磁気ディスク1
に接触摺動させる接触方式とするので、磁気ヘッド11
の支持弾性体を介してヘッドアームに取付けるという単
純な機構で済み、従来の容積をとる電極サーボ機構を省
略することができる。従って、記録再生機の消費電力の
低減化、機器の小型化等に有利となる。さらに、磁気ヘ
ッド11が非接触方式に比してディスク1に近づくので
ディスク1に与える磁界が強くなるため、記録電力を小
さくすることができる。
【0013】ところで、上述の磁気ヘッド11において
は、外部から衝撃を受けたときに、磁気ヘッド11がデ
ィスク1から離れてしまう可能性がある。図90に上記
の磁気ヘッド11の支持機構をモデル化して示す。磁気
ヘッド11は、ばね部材17を介してヘッドアーム18
に支持され、ばね圧によって磁気ヘッド11がディスク
面1aに接触される。今、外力により加速度aがヘッド
アーム18及びディスク1に加わったとすると、加速度
aの方向が下向きの場合、磁性によって磁気ヘッド11
が現在の状態を保持しようとするため、磁気ヘッド11
がディスク1と離れる。即ち、図90の場合、加速度a
と磁気ヘッド11の質量の積に等しい力Fが上向きに発
生する。従って、この力F以上の逆向きのばね圧が加わ
っていないと磁気ヘッド11とディスク1が離れてしま
うことになる。
【0014】従って、外部衝撃に対しては予想される加
速度aに比例したロードフォースを摺動部に加える方法
がとられている。このため、摺動抵抗が大きくなり、そ
の結果、ディスク1に与える傷を多くしてしまうばかり
か、ディスク1を回転駆動するスピンドルモータへの負
荷も大きくなる等の懼れがある。また摺動部15の摩耗
も無視出来なくなる。
【0015】また、図89に示すように、ディスク面1
aにこぶ16等の形状変化があった場合は、摺動部15
がそのこぶ16の部分を通過すると、そのこぶ16の高
さh 1 分だけ磁気ヘッド11がジャンプしてディスク面
1aから遠ざかることになり、記録能力が落ちてしま
う。従って、記録能力を維持するためには、高出力ヘッ
ドが必要となる。
【0016】また、このときの摺動型の磁気ヘッド11
の見かけ上の重量は、従来の支持機構では質量そのもの
であるので、ディスク1に対する衝撃も大きなものとな
る。この衝撃が大きければ、ディスク1が摺動すること
となり、光学系のディフォーカスの原因となる。衝撃を
小さくするためには、磁気ヘッド11の質量を小さく
し、従ってヘッド自体を小さくして軽くすることが考え
られるが、小さくするとヘッド出力が低下し、上記の高
出力ヘッドを使用したいという目的に反することにな
る。
【0017】本発明は、上述の点に鑑み、ディスク面の
形状変化に対するヘッドジャンプを防止し、さらにロー
ドフォースの軽減及び外部衝撃対策を同時に実現できる
光磁気記録摺動型磁気ヘッドを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
は、磁性コアにコイルを巻装してなるヘッド素子の一側
に記録媒体と接触摺動する摺動部を有してなるヘッド本
体と、摺動部を記録媒体側に加圧する加圧ばね材とを有
し、摺動部が記録媒体面に接触した状態でヘッド素子が
記録媒体面から離れた位置に存在してなり、ヘッド本体
の重心がヘッド素子と摺動部の中間に存在してなり、ヘ
ッド本体がヘッド素子の中心と摺動部の中間に対応する
位置で支持された構成とする。
【0019】ヘッド本体が第1のアームに取付けられて
支持され、ヘッド本体を含む第1のアームの重心位置又
はその近傍位置に対応する位置で第1のアームが回転可
能に第2のアームに支持された構成とすることができ
る。
【0020】加圧ばね材としては、第2のアームと摺動
部との間に介装するとができる。
【0021】ヘッド本体としては、ヘッド本体の重心位
置でジンバル部を介して第1のアームに支持することが
できる。
【0022】第1のアームにバランスウエイトが設けら
れた構成とすることができる。
【0023】本発明に係る磁気ヘッドは、磁性コアにコ
イルを巻装してなるヘッド素子の一側に記録媒体と接触
摺動する摺動部を有するヘッド本体を有し、摺動部が記
録媒体面に接触した状態でヘッド素子が記録媒体面から
離れた位置に存在してなり、ヘッド本体の重心がヘッド
素子と摺動部の中間に存在してなり、ヘッド本体が摺動
部においてばね材により支持された構成とする。
【0024】ヘッド本体に対するばね材の支持位置とし
ては、摺動部29の中心より先端側に存することが望ま
しい。
【0025】ばね材を固定する固定体にばね材を所定の
復元力が残る位置で止めるストッパ部が設けらた構成と
することができる。
【0026】ヘッド本体を支持するバネ材としては、板
ばね材で構成することができる。
【0027】板ばね材としては、絶縁体であって、面上
に配線が形成された板ばね材で構成することができる。
【0028】板ばね材としては、面上に全面又は一部に
設けた絶縁層を介して配線が形成された板ばね材で構成
することができる。
【0029】配線としては、板ばね材のヘッド本体支持
側のヘッド本体を挟む両側の面上に形成することが望ま
しい。
【0030】板ばねにおいて、配線に近接して静電シー
ルドするための接地配線を形成することが望ましい。
【0031】ヘッド本体が、摺動部にてジンバルを介し
て板ばね材に支持された構成とすることができる。
【0032】ヘッド本体が、摺動部にて回転軸を介して
板ばね材に支持された構成とすることができる。
【0033】板ばね材の一端にヘッド本体が支持され、
板ばね材の他端が固定され、板ばね材がヘッド本体支持
側と固定側に夫々独立したばね系を有した構成とするこ
とができる。
【0034】固定側のばね系としては、記録媒体1側に
凸になるように弯曲して構成することが望ましい。
【0035】板ばね材としては、その側辺が折曲され夫
々の独立したばね系が分離された構成とすることができ
る。
【0036】ばね材としては、その一端にヘッド本体を
支持し、そ他端を固定し、ばね材のばね系を含むヘッ
ド本体の固有振動の周波数を記録媒体表面のこぶの等価
周波数より低く設定して構成することができる。
【0037】ヘッド本体がばね材に支持され、ばね材の
ヘッド本体支持側が同一面内にある2つのばね部により
形成され、使用状態においてヘッド本体が同一面の両側
に跨がって存在した構成とすることができる。
【0038】ばね材が線状体を折曲げてなる線状ばね材
で形成した構成とすることができる。
【0039】線状体の中央部より所定幅を残して互いの
対向幅が先端側に向って漸次大となるように折曲した線
状ばね材を用い、線状ばね材の先端側を固定体に固定
し、線状ばね材の中央部にヘッド本体を回動可能に支持
した構成とすることができる。
【0040】コイルを囲むようにシールド用のリング状
導体が配された構成とすることができる。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【作用】本発明の磁気ヘッドでは、ヘッド素子の一側に
記録媒体と接触摺動する摺動部を有するヘッド本体を用
いるので、磁性コアの記録媒体への接触が避けられ、磁
気ヘッドを記録媒体に対して傷つけることなく接触摺動
させることができる。ヘッド素子が、摺動部を記録媒体
面に接触させた状態で記録媒体面から離れた位置に存在
するので、記録媒体面にこぶ等の形状変化があった場合
にも、こぶはヘッド素子と記録媒体面間の間隙を通過す
ることになり、ヘッド素子を上方に持ち上げて記録媒体
面から遠ざけることがない。また、摺動部を記録媒体側
に加圧する加圧ばね材を有し、ヘッド本体をヘッド素子
の中心と摺動部の中間に対応する位置で支持し、ヘッド
本体の重心がヘッド素子と摺動部の中間に存在するの
で、記録媒体面にこぶ等の形状変化があった場合にも、
記録媒体面の形状変化である例えばこぶが摺動部に衝突
した場合にも、ヘッド本体はジャンプすることなく、ヘ
ッド本体の支持部を支点としてヘッド素子が記録媒体面
に近づく方向に回動する。従って記録能力を低下させる
ことがない。また、ヘッド出力が小さくとも実用可能と
なり、磁気ヘッドのより小型、計量化が図れる。
【0048】ヘッド本体を第1のアームに支持し、ヘッ
ド本体を含む第1のアームの重心位置又はその近傍位置
に対応する位置で第1のアームを回転可能に第2のアー
ムに支持することにより、ヘッド本体は第1のアームに
左右バランスされ、且つ第1のアームも左右バランスさ
れて支持される。このバランスされた系では外部衝撃を
受けてもバランスが崩れない状態を保つことができ。結
果として外部衝撃の影響が抑制される。
【0049】第2のアームと摺動部との間に加圧ばね材
を介装することにより、記録媒体面の形状変化、外部衝
撃に対応可能となると共に、加圧ばね材のばね圧を小さ
くすることができ、ロードフォースが低減し、より摺動
抵抗が軽減する。
【0050】ヘッド本体を、ヘッド本体の重心位置でジ
ンバル部を介して第1のアームに支持することにより、
ヘッド本体のふらつきが防止され、ヘッド本体の基本姿
勢が良好に保たれ、外部衝撃にも耐えることができる。
【0051】第1のアームにバランスウエイトを設ける
ことにより、第1のアームの第2のアームに対する支点
においてバランスが崩れず、全体としてもバランスが崩
れない状態を保つ。
【0052】本発明の磁気ヘッドでは、ヘッド素子の一
側に記録媒体と接触摺動する摺動部を有するヘッド本体
を用いるので、磁性コアの記録媒体への接触が避けら
れ、磁気ヘッドを記録媒体に対して傷つけることなく接
触摺動させることができる。ヘッド素子が、摺動部を記
録媒体面に接触させた状態で記録媒体面から離れた位置
に存在するので、記録媒体面にこぶ等の形状変化があっ
た場合にも、こぶはヘッド素子と記録媒体面間の間隙を
通過することになり、ヘッド素子を上方に持ち上げて記
録媒体面から遠ざけることがない。また、ヘッド本体を
摺動部においてばね材により支持するので、ヘッド素子
と記録媒体面間に所要の間隔を保持した状態で、摺動部
を記録媒体面に適度の荷重で接触させることができる。
ヘッド本体をヘッド素子の中心と摺動部の中間に対応す
る位置で支持し、ヘッド本体の重心がヘッド素子と摺動
部の中間に存在するので、記録媒体面にこぶ等の形状変
化があった場合にも、記録媒体面の形状変化である例え
ばこぶが摺動部に衝突した場合にも、ヘッド本体はジャ
ンプするとなく、ヘッド本体の支持部を支点としてヘッ
ド素子が記録媒体面に近づく方向に回動する。従って記
録能力を低下させることがない。また、ヘッド出力が小
さくとも実用可能となり、磁気ヘッドのより小型、計量
化が図れる。
【0053】ヘッド本体に対するばね材の支持位置を摺
動部の中心より先端側にすることにより、記録媒体の面
ぶれで生じるヘッド素子側の端部における集中荷重が抑
制される。
【0054】ばね材を固定する固定体にばね材を所定の
復元力が残る位置で止めるストッパ部を設けることによ
り、ヘッド本体を記録媒体に接触させた時点で所定のば
ね圧で記録媒体に対接することになる。従って、記録媒
体の面触れの許容範囲内でヘッド本体の記録媒体面への
加圧変動が小さく抑制される。実質的に加圧変動をなく
すことが可能となる。
【0055】ばね材として板ばね材を用いる用いること
により、記録媒体の面触れ、記録媒体面の形状変化に対
応するばね系が容易に得られる。
【0056】板ばね材として、絶縁体より成りその面上
に配線を形成した板ばね材を用いることにより、板ばね
材自体がヘッド本体の端子ピンに接続するフレキシブル
配線板を兼ねるとになる。これにより、フレキシブル配
線板を別体に設けた場合のヘッド本体へ与える影響(即
ち反力)が解消され、ヘッド本体の姿勢が良好となる。
また、配線の厚さ、幅が充分とれるので、配線抵抗が低
減し、消費電力の低減化が図れる。
【0057】板ばね材として、面上に全面又は一部に設
けた絶縁層を介して配線を形成した板ばね材を用いるこ
とにより、この場合も、板ばね材自体がフレキシブル配
線板を兼ねることでき、上記と同様の作用が得られる。
【0058】板ばね材のヘッド本体支持側のヘッド本体
を挟む両側面上に配線を形成することにより、板ばね材
のばね性のバランスが良好となる。
【0059】配線を有する板ばね材において、配線に近
接して静電シールドするための接地配線を形成すること
により、配線から発生する静電ノイズが阻止される。
【0060】ヘッド本体を、摺動部においてジンバルを
介して板ばね材に支持することにより、さらに面触れに
対するヘッド本体の追従が良好になえる。
【0061】ジンバルに代え回転軸を介してヘッド本体
を、摺動部にて板ばね材に支持する場合にも、ヘッド本
体の面振れに対する追従を行うことができる。
【0062】板ばね材を用いた場合、板ばね材のヘッド
本体支持側と固定側に夫々独立したばね系を有すること
により、ヘッド本体支持側のばね系をこぶに対応させ、
固定側のばね系を記録媒体の面触れに対応させるとがで
き、ヘッド本体を良好に動作させることができる。
【0063】固定側のばね系を記録媒体側に凸になるよ
うに弯曲して形成することにより、記録媒体が上下に面
触れしても、ヘッド素子、特にその中心磁極コアの位置
ずれが、ばね系の弯曲変形で相殺され、実質的な位置ず
れが回避され或いは極めて小さくなり、中心磁極コアか
ら磁界保証領域を最小にすることができる。これは消費
電力の低減化になる。
【0064】板ばね材の両ばね系間の領域の側辺を折曲
して剛性をもたせるとにより、容易に両ばね系を分離さ
せることができる。
【0065】ばね材の一端にヘッド本体を支持し、ばね
材の他端を固定した磁気ヘッドにおいて、そのばね材の
ばね系を含むヘッド本体の固有振動の周波数を記録媒体
表面のこぶの等価周波数より低く設定しておくことによ
り、安定してヘッド本体を駆動させることができる。
【0066】ばね材のヘッド本体支持側を同一面内にあ
る2つのばね部により形成し、使用状態においてヘッド
本体を同一面の両側に跨がって存在させることにより、
実質的に2つのばね部はヘッド本体の重心を貫く軸線又
はその近傍を通って配されることとなる。このため、記
録媒体表面の形状変化例えばこぶに衝突してヘッド本体
が重心を中心に回動する際にも、2つのばね部も重心に
対応する部分を中心に回動することになり、ヘッド本体
の回動が円滑に行える。
【0067】ばね材を線状体を折曲げてなる線状ばね材
で構成するときは、より磁気ヘッドの構造を簡単にする
ことができる。
【0068】線状ばね材として線状体の中央部より所定
幅を残して互いの対応幅が先端側に向かって漸次大とな
るように折曲した線状ばね材を用い、上記中央部にヘッ
ド本体を回転可能に支持するとにより、ヘッド本体の幅
方向の位置決めが確実になり、幅方向への位置ずれが生
じない。
【0069】ヘッド本体を構成するコイルを囲むように
シールド用のリング状導体を配することにより、コイル
自体から外部へ放出される電磁ノイズ輻射を阻止するこ
とができる。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による光磁気記
録用摺動型磁気ヘッドの実施例を説明する。
【0077】図1(全体図)、図2(要部の拡大図)及
び図3(要部の拡大図)は本発明に係る磁気ヘッドの一
例を示す。同図において、21は光磁気記録用摺動型磁
気ヘッドを全体として示し、22はその磁気ヘッド本
体、23はこの磁気ヘッド本体22を支持するスライダ
ーアーム、24はこのスライダーアーム23を回転可能
に支持して光磁気ディスク1の半径方向に移動可能なヘ
ッドアームを示す。
【0078】磁気ヘッド本体23は、図4及び図5に示
すように中心磁極コア25Aと側磁極コア25Bからな
る略E字状のフェライト磁性コア25の該中心磁極コア
25Aにコイル26を巻装してなる磁気ヘッド素子27
を形成し、この磁気ヘッド素子27を摺動体28の直接
磁気ディスク1に接触摺動する摺動部29の一側に一体
に取付けて構成される。
【0079】なお、ヘッド素子27は図示せざるも中心
磁性コアを側磁性コアが取り囲む所謂つぼ型磁性コアを
用い、その中心磁極コアにコイルを巻装したものを使用
することもできる。
【0080】摺動体28は、図4に示すように例えば低
摩擦係数の樹脂による射出成形で成形され、摺動部29
とその一側に磁気ヘッド素子27の装着凹部30を一体
に有して成る。摺動部29は、例えば断面略逆U字状を
なし、その両脚部32が実質的な摺動部29となり、光
磁気ディスク1との摺動方向に沿って両脚部32の中央
がディスク1に直接接触する平坦面33となり、両脚部
32のディスク1進入側及び退出側がディスク1から離
れるような例えばテーパー状となり端部にアール(R)
を付した曲面34に形成される。
【0081】そして、この摺動部29の一側に位置する
装着凹部30内に上記磁気ヘッド素子27を装着してヘ
ッド本体22が構成される。
【0082】この摺動体28の上面には、摺動部29の
平坦面33をディスク1に加圧するための加圧ばね材例
えばコイルばね36を嵌着するための取付部37が一体
して突設されると共に、ヘッド本体22の重心位置又は
その近傍位置に対応する位置にヘッド本体22をスライ
ダーアーム23に支持するための支持軸38が一体に突
設されている。ここで、支持軸38はヘッド本体22の
重心位置又はその近傍位置に対応する位置に設けられ
る。また、コイルばね36の取付部37は摺動部29の
平坦面33の中央に対応する位置に設けられる。
【0083】磁気ヘッド素子27を装着したヘッド本体
22においては、その摺動部29の平坦面33をディス
ク1に接触した状態で、ヘッド素子27の磁性コア25
の端面がディスク面より微小間隔d2 (図3参照)、例
えば超小型光磁気ディスク(直径64mm)用では20
μm〜30μm程度離れるようになされている。
【0084】また、ヘッド本体22は、之をスライダー
アーム23に支持した状態で支持軸38を中心に左右バ
ランスされている。
【0085】そして、このヘッド本体22が、その支持
軸38をスライダーアーム23の一端に設けたジンバル
39の中央取付孔40に圧入するようにしてスライダー
アーム23に支持される。ヘッド本体22は、スライダ
ーアーム23に支持された状態ではその取付部38を支
点に左右均等の重量でバランスされている。
【0086】スライダーアーム23は、図6及び図7に
示すように一端の肉薄部にジンバル39を一体に形成
し、このジンバル39に隣接する位置にコイルばね36
が貫通する透孔41を形成し、さらに、ヘッドアーム2
4に対する支軸43を有すると共に、他端側にバランス
ウエイト(おもり)50を取付ける取付部44を有して
成る。
【0087】ジンバル39は、図示のような溝45A及
び45Bが形成され、図6AにおいてX方向の軸及びY
方向の軸を中心に可動できるように構成されている。こ
のジンバル39の中央の取付孔40にヘッド本体22の
支持軸39が圧入されて支持される。このとき、支持軸
39には所定角度を有する傾斜段面46を有し、この傾
斜段面46をジンバル39に当接することにより、スラ
イダーアーム23に対するヘッド本体22の取付角度が
決定される。
【0088】スライダーアーム23は、その支軸43を
ヘッドアーム24の取付部48に回動可能に枢支して支
持される。また、スライダーアーム23のネジが切られ
た取付軸44にはバランスウエイト50が取付られる。
【0089】スライダーアーム23の支軸43の位置は
ヘッド本体22及びバランスウエイト50を取付けた状
態のスライダーアーム23の重心位置又はその近傍位置
に対応している。従って、スライダーアーム23からヘ
ッドアーム24に回動可能に支持された状態で、支軸4
3を中心にヘッド本体22とバランスウエイト50とが
バランスされている。尚、この例ではバランスウエイト
50取付部44に螺合されているので、バランスウエイ
ト50の螺合位置を調整することにより支軸43の位置
を実質的に重心位置に持来たすことができる。
【0090】ヘッドアーム24は、図8及び図9に示す
ように、中央にスライダーアーム23の支軸43が挿入
される支軸孔51を有する取付部48が形成され、遊端
にスライダーアーム23の先端に当接するストッパー部
52が折曲形成されている。
【0091】このストッパー部52はコイルばね36に
よるヘッド本体22の可動範囲を規制するためのもの
で、ディスク1の面振れの許容寸法範囲内でスライダー
アーム23の先端が可動できるようにその折曲高さが決
められる。即ち図2に示すように、間隔h1 が面振れの
許容寸法となる。例えば前述の超小型光磁気ディスクの
場合、面振れの許容範囲が±0.7mmであるので間隔
1 は1.4mmとなる。
【0092】また、ヘッドアーム24にはコイルばね3
6を受ける凹部又は凸部、本例では凹部53が設けられ
る。
【0093】そして、コイルばね36がスライダーアー
ム23の透孔41を貫通するようにしてヘッドアーム2
4の凹部53とヘッド本体22の取付部37間に介裝さ
れる。
【0094】摺動体28を構成する材料の条件として
は、高い寸法精度が得られること、耐熱性が高いこと、
摺動性が良いこと、帯電しないこと、軽量であること等
がある。摺動体28の材料としては、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)、ポリアセタール(POM)、ポ
リアリレート(PAR)、ポリイミド6(6ナイロ
ン)、ポリアミド66(66ナイロン)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)、超高分子ポリエチレン(UHMW−P
E)、高分子ポリエチレン(HMW−PE)等、又は之
等にカーボンを含有(例えば30重量%含有)させたも
の、等を用いることができる。
【0095】スライダーアーム23及びヘッドアーム2
4は射出成形で形成することができ、この場合の材料と
しては、摺動体28に適用される上記樹脂材、アクリロ
ニトリル・ブタジエンスチレン共重合体(ABS)等を
用いることができる。
【0096】次に、上述の実施例の作用効果を説明す
る。
【0097】ヘッドアーム24はヘッド本体22をディ
スク1の半径方向に可動させるためにディスク面1aに
平行な面内で可動されるも、ディスク面1aに対し垂直
方向には固定である。従って、ディスク1は、ヘッドア
ーム24に対してディスクが面振れの許容範囲内で動く
ことになる。例えば前述の64mmの超小型光磁気ディ
スクの場合には、ディスク1は±0.7mm動き、従っ
て、図2は+0.7mm動いたときの状態、図3は−
0.7mm動いたときの状態を示す。
【0098】磁気ヘッド21は、図2及び図3に示すよ
うに、コイルばね36によって摺動部29の平坦面33
が所定の回転速度で回転するディスク面1aに摺接され
る。
【0099】次に、外部衝撃を受けた場合、ヘッド本体
22がスライダーアーム23に対して左右バランスされ
た状態で支持され、且つスライダーアーム23もバラン
スウエイト50によって左右バランスされた状態でヘッ
ドアーム24に支持されているので、バランスが崩れ
ず、従って、外部衝撃の影響を制御できる。
【0100】即ち、図10Aに示すように、アーム60
に質量M1 及びM2 が支点61でバランスされた状態で
支持されている系を考える。このバランスされた系に、
外力により加速度aが下向きに加わり、支点61が下向
きに動いたとすると、質量M 1 側には質量M1 と加速度
aの積の力F1 が発生し、質量M2 側には質量M2 と加
速度aの積の力F2 が発生する。すると、質量M1 での
上向きのトルクはF1×L1 、質量M2 での上向きのト
ルクはF2 ×L2 となり、F1 ×L1 =F2 ×L2 が成
り立つ。
【0101】従って、図10Aの様なバランスのとれた
系では、その支点61が加速度aで動いたとしても、バ
ランスが崩れない。
【0102】そこで、図1の本例の構成のバランス系の
等価回路を示すと図10Bの如くなる。質量M1 はヘッ
ド本体22に相当し、質量M2 は摺動部29に相当し、
質量M3 がバランスウエイト50に相当する。また、支
持軸38、支軸43が夫々の支点に相当する。
【0103】M1 ×L1 =M2 ×L2 のときヘッド本体
22及び摺動部29がバランスし、(M1 +M2 )×L
3 =M3 ×M4 のとき、この系全体がバランスする。
【0104】従って、図10Bのバランス系において、
外力により加速度aが下向きに加えられても、図10A
との違いは支点の数のみで、夫々の支点38,43に於
いてバランスが崩れないから、全体としてもバランスが
崩れない状態を保つことが出来る。
【0105】従って、外部衝撃を受けた場合にも、バラ
ンスがとれているために、ヘッド本体22に発生する加
速度aとヘッド本体の質量の積に等しい上向きの力が制
御されることになり、ヘッド本体22のジャンプが起り
にくくなる。この結果、外部衝撃に強い支持機構とな
る。
【0106】又、この様な理由から外部衝撃によるヘッ
ド本体22を防ぐために従来行われていた加圧ばね材に
よる対策は基本的に必要なくなり、コイルばね36によ
って弱いばね圧を加えるだけで摺動部29をディスク面
1aに接触させておくことが可能となる。即ち、このば
ね圧は単に摺動部29をディスク面1aに接触させるた
めだけの弱いばね圧でよいことになる。之によって、摺
動部29に加えるロードフォースが低減し、ディスク面
1aに対する摺動抵抗を軽減することが可能となる。
【0107】摺動抵抗の軽減は、ディスク面1aの損傷
を回避し、またディスク駆動のモータ出力を低減させ
る。
【0108】一方、ディスク面1aに形状変化、例え
ば、こぶ16があった場合にも影響は少ない。通常、こ
ぶ16があると、当然このこぶ16はある運動エネルギ
ーを持つことになるので、摺動部はこぶ16の高さだけ
持ち上げる。こぶが持ち上がるということはΔtの時間
に起こり、力積が発生し、磁気ヘッド素子は上方に持ち
上がり、ディスク1は下方に押下げられる。このため、
ヘッド素子とディスク間の間隔が大きくなり、記録能力
が下がり、最悪の場合、書込み不能となる。書き込み後
の確認で、書き込まれていない場合でもこぶの個所では
同じ状態となり再書き込みできない。また、ディスク1
がある程度の速さで下がると、光学ピックアップ系のサ
ーボ機構が追従できなくなり、所謂サーボ外れが起き
る。
【0109】しかし、本実施例においては、図11に示
すように、例えばディスク1の回転方向Aがヘッド素子
27側から進入するような回転方向の場合、こぶ16
(許される高さのこぶ)が来ても、ヘッド素子27とデ
ィスク1間の間隙を通過する。次に、こぶ16は摺動部
29の端部に当たるが、この当接点W1 はヘッド本体2
2の重心位置Pよりも図において右側に位置するため、
ヘッド本体22が重心位置Pを中心に反時計方向に回動
することになり、この結果、磁気ヘッド素子27はディ
スク面1aに近づくことになる。従って、この場合、記
録能力は上がることがあっても、下がることがない。
【0110】また、図12に示すように、ディスク1の
回転方向Bが上記と逆の場合にも、こぶ16が摺動部2
9の端部に当たると、ヘッド本体22は重心位置Pを中
心に同様に反時計方向に回動し、磁気ヘッド素子27は
ディスク面1aに近づき、記録能力の低下が防止され
る。従って、いずれの場合も、こぶ16に対して磁気ヘ
ッド素子27がジャンプすることがない。
【0111】また、摺動部29にこぶ16が当たったと
き、その当接点W1 ,W2 はヘッド本体22の重心位置
Pより離れているので、てこの原理で軽くヘッド本体2
2を押し上げることができる。このことは、こぶ16か
ら見たヘッド本体22の等価重量が小さいことを意味す
る。従って、こぶ16がぶつかったときのディスク1に
与えられるエネルギーも小さくなり、ディスク1が振動
しにくくなり、光学ピックアップのサーボ外れが起きに
くくなる。
【0112】因みに、ディスク1の振動時の振巾を測定
したところ、図1の本実施例の磁気ヘッド21を用いた
場合には、図40の磁気ヘッドを用いた場合に比較して
1/5程度に振巾が減少し、ディスク1の振動が低減す
るのが認められた。
【0113】前述の図11に示すように、ディスク1の
回転方向Aに向かってヘッド素子27側から進入し振動
部29側に退出するようにヘッド本体22を配置すると
きは、ヘッド本体22のヨーイングが起きにくい。即
ち、振動部29は常に、ディスク1の回転方向Aに沿う
力を受けている。この力はいわば摺動部29を重心位置
Pを中心に反時計方向に回動させようとする力となる。
従ってこぶ16が摺動部29の端部に当たったとき重心
位置Pを中心とするヘッド本体22の反時計方向の回転
がスムーズに起こり、かつ摺動部29とディスク1との
摩擦が低くなり、ヨーイングが防止される。このヨーイ
ングに関しては、ヘッド本体22を逆向きに配した図1
2の場合よりも、ヨーイング防止効果が大きい。
【0114】一方、ヘッド本体をディスク1の回転方向
に対して図12のように配置するときは、こぶ16が摺
動部29に当たる位置W2 と支点である重心位置P間の
距離が長いのでこぶ16から見たヘッド本体の等価重量
が小さくなり、ディスク1に対する振動を制御する効果
が大きい。
【0115】図4及び図5に示す摺動部29において
は、両側の脚部32によって摺動部が形成されるので、
ディスク1に対する接触面積が少なくなる。同時に、脚
部32は摺動体28の幅方向に関する荷重中心より離れ
た位置にあるため、加圧力が分離され、摺動部29のデ
ィスク1に対する接触圧が弱められる。従って、ディス
ク1に対する損傷が更に回避される。
【0116】また、摺動部29の摺動方向の端部にアー
ルR及びテーパー状となす曲面34が形成されることに
より、摺動部29のこぶの高さまで持上がるまでの時間
を長くとることができ、こぶ16による衝撃を弱めるこ
とができる。
【0117】図13〜図17は摺動体28、特にその摺
動部29の変形例を示す。図13Aの例は前述の図4で
示したと同様の構成である。ここではアスペクト比を1
/10以下としている。図13Bの例は、摺動部29を
平坦面33を挟んでその両端にアールを付した面65を
形成した構成である。ここでもアスペクト比を1/10
以下としている。図13Cの例は、摺動部29の平坦面
33を挟んで摺動体28の両端に向かってアールを付し
た曲面66,66を形成した構成である。
【0118】図14A〜図14Dは図13の矢印C方向
より見た摺動部29の断面形状の各例である。図14A
は前述の図4で示したと同じ略逆U字の形状である。図
14Bは、摺動部29の下面が円弧面68である断面形
状を有するようにした構成である。この摺動部29によ
れば、ディスク1との接触は線接触となる。図14C
は、下面中央が平坦面69とし、両端に向かってアール
70を付した断面形状を有するようにした構成である。
図14Dは、下面が2つの円弧面71となる断面形状を
有するようにした構成である。この場合も、ディスク1
との接触は2本の線接触となる。
【0119】図15A及び図15Bの例は、摺動体28
をヘッド素子27を装着する部分を厚くすると共に、摺
動部29を薄くし且つ平坦面33の部分から遊端に延び
る部分72をさらに薄くし、その部分の下面を端面72
aとして構成する。平坦面33よりヘッド素子27の装
着部分の下面もアールを付した曲面としている。この構
成では、ヘッド本体22の重心位置がヘッド素子27側
に移り、且つ全体として軽量化される。
【0120】図16A及び図16Bの例は、上記図20
の構成において、摺動部29の遊端に延びる部分を下面
がそれぞれ球面73aである2叉状の延長部73とした
構成である。このとき、2叉状の延長部73に弾性を持
たせる。これにより、こぶ16が2叉状の延長部73に
当たっても非弾性衝突となり、衝撃エネルギーが吸収さ
れ、実質的な衝撃力を小さくすることができる。
【0121】図17A〜図17Cは摺動体28の平面形
状の各例である。そして、ヘッド本体22は上述の図1
3〜図17の各組合わせ形状により構成することができ
る。
【0122】図18〜図20は本発明の他の実施例を示
す。本例においては、前述のジンバルを省略し、同図示
の如く先端を3つ叉状に一体成形し、中央部材81を厚
くすると共に下面に半球状の係合子82を形成し、両側
部材83,84を薄くして弾性をもたせると共にその先
端に円筒面の受部89を有してなるスライダーアーム8
7が設けられる。88はコイルばね36の挿通孔であ
る。
【0123】一方、ヘッド本体22を構成する摺動体2
8では、そのヘッド素子27に近い上面に上記係合子8
2と係合する半球状の凹孔85を形成し、さらに、摺動
体28の両側より、之と一体に翼部86を形成する。翼
部86は受部85に係合するように半円柱状に形成され
る。
【0124】そして、この3つ叉状の中央部材81の半
球状の係合子82を摺動体82上面の凹孔85に回動可
能に係合すると共に、両側部材83,84の受部89を
翼部86の下側から弾性的に係合するようにして、ヘッ
ド本体22を3つ叉状の先端部によってが弾性的に且つ
挟持的に支持する。
【0125】ヘッド本体22は、ロール方向の回動がな
く、ピッチ方向Yの回動のみが可能となる。ヨウ方向の
動きも防止できる。この構造はヘッド本体22の翼部8
6と受部89による所謂回転中心をヘッド素子27側に
近づけることができる。
【0126】この構成では、ヘッド本体22の重心位置
に回転中心をもってくることができるので、こぶ16が
当ったときに軽くヘッド本体22を回動させることがで
きる。また、ヘッド本体22の取付角度が翼部86の角
度によって容易に決められる。また、両側部材83,8
4の薄さをコントロールすることによりジンバルに相当
する弾性ばね定数を変えることができる。また翼部86
の底面形状を変えることによりロードフォース特性を変
えることができる。
【0127】この構成では摺動部29の底面が所謂かま
ぼこ状であり、ディスク1に対して線接触するので、一
方向、所謂ピッチ方向Yの回動さえあればよい。
【0128】次に、両側部材83,84及び翼部86の
変形側を図20に示す。翼部86としては半円柱状、円
柱状(図20B)、断面四角形状(図20C,図20
D)さらには、半球状係合部を有する形状(図20E)
等とすることができる。一方、両側部材83,84とし
ては、板状(図20A)、円柱状、半円柱状の翼部86
に係合する半球状受部89を有する構造(図20B)、
板状の先端が斜め下方に折曲して受部89とした構造
(図20C)、板状の先端が傾上方に折曲して受部89
とした構造(図20D)、翼部86の半球状係合部に係
合する半球状係合子90を有した構造(図20E)等、
種々の構成をとり得る。
【0129】更に、図23に示すように、ヘッド本体2
2、従って、その構成要素の摺動体28とスライダーア
ーム23を射出成形で一体に構成することができる。こ
の場合、摺動体28の両側において回転可能に細い連結
部95にて、厚く形成したスライダーアーム23と連結
し、ピッチ方向Yのみ回動できるようにしている。
【0130】図21はスライダーアーム23の他の例を
示す。前述の図1のスライダーアーム23では、バラン
スウエイト50を別体に設け、之をスライダーアーム2
3の一端の取付軸44に螺合させ、バランス調整可能な
構成としたが、図21の例は、バランスウエイト91を
スライダーアーム23と一体成形して構成する。即ち、
一端にジンバル39を有し、他端にバランスウエイト9
1を有するスライダーアーム23を樹脂の一体成形によ
り構成する。
【0131】この場合、バランスウエイト91の部分は
肉厚に成形されるので、射出成形時の所謂「ひけ」を防
止するために、バランスウエイト91の中央部分には図
22A及び図22Bに示すように、空洞部例えば貫通空
洞93又は凹状空洞94を設けるを可とする。この様に
ジンバル39、バランスウエイト91をスライダーアー
ム23と一体形成することにより、磁気ヘッドの低コス
ト化が図れる。
【0132】図24は、他の実施例を示す。本例におい
ては、スライダーアーム23の可動範囲を残してヘッド
アーム24を高さ方向に低くなるようにしたものであ
る。即ち、ヘッドアーム24に開口97を形成し、ヘッ
ド本体22を取付けて、スライダーアーム23を例えば
前述のバランスウエイト91を一体としたスライダーア
ームを用いて、このスライダーアーム23のバランスウ
エイト91側をヘッドアーム24の開口97内に挿通す
るようにスライダーアーム23を配し、開口97内でス
ライダーアーム23を軸99にて回転可能に支持するよ
うに構成する。
【0133】かかる構成によれば、光磁気ディスク1の
ケース98の上面から磁気ヘッドの上面までの高さHを
低くすることができ、光磁気記録再生機をより薄く構成
することが可能となる。
【0134】ここで、スライダーアーム23をヘッドア
ーム24に軸支する際には、スナップイン、或いは圧入
軸等により行うことができる。また、スライダーアーム
23とヘッドアーム24の取付部の幅W1 (図25A参
照)を広くとることによってヘッド本体22の位置精度
を向上することができる。
【0135】また、スライダーアーム23をヘッドアー
ム24に軸支する際には、温度変化、加工精度等によっ
ても動作をスムーズに行わせるために、スライダーアー
ム23とヘッドアーム24間に所定のクリアランスをと
る。そのときに、ガタが生ずるので、図25Bに示すよ
うにヘッドアーム24の一方の内面とスライダーアーム
23の片面間にスプリング100を入れ、スライダーア
ーム23をヘッドアーム24の他方の内面に押しつける
ようになす。このとき含油ワッシャーを介裝するとよ
い。或いは突起101の基準面を設ければ含油ワッシャ
ーは省略可能となる。尚、図24の構成において、スラ
イダーアーム23を図1で示すバランスウエイト50を
別体に取付けた構造に置き代えた構成とすることもでき
る。
【0136】図26及び図27は本発明の他の実施例を
示す。前述の図1の構成において、スライダーアーム2
3とヘッドアーム24との軸支において、支軸43との
間で少しゆるみ(所謂ガタ)がある場合には、ヘッド本
体22が紙面に対して垂直方向に動き易くなりヘッド本
体22の位置決め精度が悪くなる懼れがある。
【0137】図26及び図27はこの点を改善した例で
ある。本例では、スライダーアーム23の先端又は中間
位置に、夫々長い切欠き103(幅W3 が例えば1.2
3±0.03mm)又は長穴104(幅W4 が例えば
1.23±0.03mm)を設け、この切欠き103又
は長穴104に対してヘッド本体24に圧入又は之と一
体成形の位置規制用のピン105又は106(いずれも
例えば直径1.2±0.03mm)を貫通するようにな
す。
【0138】位置規制用のピン105又は106の材質
はSUS、テフロン、真鍮、又はヘッドアームと同じ樹
脂材等を用いることができる。
【0139】この構成によれば、スライダーアーム23
とヘッドアーム24を直結する支軸43に多少のガタが
あってもピン105又は106によりスライダーアーム
23のヘッドアーム24に対する位置規制がなされ、ヘ
ッド本体22の位置決め精度は向上する。
【0140】図28は本発明の他の実施例を示す。本例
においては、ヘッドアーム24及びスライダーアーム2
3を樹脂の射出成形で形成し、ヘッドアーム24とスラ
イダーアーム23間の連結部を、ヘッド本体22及びバ
ランスウエイト(91又は50)を有したスライダーア
ーム23の重心位置又はその近傍位置において、肉薄と
した所謂モールドヒンジ機構108で構成する。
【0141】なお、ヘッドアーム24、スライダーアー
ム23及びモールドヒンジ機構108を1回の射出成形
で1体形成してもよく、又はモールドヒンジ機構108
をスライダーアーム23又はヘッドアーム24のいずれ
か一方に一体に形成したのち、モールドヒンジ機構10
8を他のアームに溶着等の適当な方法で接合するように
してもよい。
【0142】この構成によれば、ヘッド本体22の位置
が確定するので、製造方法が容易となり、量産性に適す
る。このモールドヒンジ機構108は図24のスライダ
ーアーム23をヘッドアーム24の開口に挿入する構成
にも適用できる。
【0143】図29及び30は本発明の更に他の実施例
を示す。同図において、110はヘッドアーム、111
はスライダーアーム、22はヘッド本体を示す。ヘッド
アーム110は例えばエンジニアプラスチック材からな
り、先端に内方に向かう第1のストッパー部112が形
成され、之と対向する位置に先端側に向かう第2のスト
ッパー部113が形成され、中間部にスライダーアーム
111を支持する支軸114が一体に設けられて成る。
【0144】スライダーアーム111は例えばSUS3
04、Be−Cu合金等の金属材からの打抜プレス加工
で作られ、先端部にジンバル39が一体に設けられると
共に、コイルばね36の貫通孔41、第2ストッパ部1
13の挿入孔115を有し、両側が立ち上がり、その立
ち上げ部に支軸114を受ける係合孔116が設けられ
て成る。スライダーアーム111の他端上にはバランス
ウエイト117が取付けられる。
【0145】ヘッド本体22は、摺動部29を有する摺
動体28とヘッド素子27とからなり、摺動体28はP
PS,PC,POM等の樹脂より成形される。摺動体2
8のヘッド素子27と反対側の端部には第2ストッパー
部113に係合される係止部118が突設される。
【0146】ヘッド本体22は前述と同様にその支持軸
38をスライダーアーム111のジンバル39に圧入し
て支持される。又、スライダーアーム111の係合孔1
16にヘッドアーム110の支軸114が枢支される。
そして、ヘッドアーム110と摺動体28間にスライダ
ーアーム111の貫通孔115を通してコイルばね36
が介裝される。
【0147】図31及び図32は更に本発明の他の実施
例を示す。同図において、121はヘッドアーム、22
はヘッド本体、122はヘッド本体22を支持する補助
支持部材である。ヘッドアーム121は、板状体よりな
り、基部側は上下両縁が同方向に直角に折曲され、上折
曲部123に取付孔124が設けられ、先端側では先端
部の下縁が一部を直角に折曲して第1のストッパ部12
5が形成される。この第1のストッパー部125と対向
するように、母螺127を有する下折曲部126より第
1のストッパー部125側に延長する第2のストッパー
部128が設けられ、さらに両ストッパー部125及び
128間の上縁よりの折曲したコイルばね36の支持部
129が形成されて成る。
【0148】補助支持部材122は、ジンバル39と之
に近接してコイルばね36の貫通孔41が設けられ、一
端に母螺130が設けられてなる。ヘッド本体22は前
述と同様に摺動体28とヘッド素子27を一体に有して
なる。
【0149】そして、ヘッド本体22はその支持軸38
をジンバル39に圧入支持すると共に、摺動体28とヘ
ッドアーム121の支持部129間にコイルばね36を
介裝し、補助支持部材122とヘッドアーム121を互
いに母螺130,127にビス132を螺入して取付け
る。
【0150】図33はヘッドアームに対するヘッド本体
の取付角の実施例を示す。本例では、ヘッド素子27の
中心から摺動部29の長手方向に沿う線Eがディスク1
の接線に沿う方向になるようにヘッド本体22をヘッド
アーム24に取付けるようになす。このようにすればデ
ィスク1と摺動部29間の摺動抵抗を小さくすることが
できる。
【0151】因みに、図34に示すように、ヘッド素子
27から摺動部29の長手方向に沿う線Eがディスク1
の接線と交叉するようにヘッド本体22をヘッドアーム
24に取付けたときには、図33の実施例に比して摺動
抵抗が大きくなる。
【0152】図35は本発明の他の実施例を示す。ディ
スク1の回転方向Bが摺動部29からヘッド素子27側
へ向かう方向の場合、摺動部29の中央位置にコイルば
ね36を介裝したときには、摺動部29の中央ではヘッ
ド本体22の重量とばね圧による力が作用し、且つディ
スク1の回転方向Bの摺動力によって、ヘッド本体22
は重心位置Pを中心に時計方向に回転しようとする力が
働き、これはヘッド素子27をディスク1から離す作用
になる。
【0153】本実施例は之を改善するものであり、図3
5に示すように、摺動部29の中央位置nよりヘッド本
体22の重心位置P側にずらした位置、即ち摺動部29
の中央と重心位置Pとの間に対応する位置にコイルばね
36を介裝して構成する。
【0154】この構成によれば、コイルばね36が摺動
部29の中央よりヘッド本体22の重心位置P側にずら
すことにより、ヘッド本体22の回転力を抑えヘッド素
子27の持上りを抑制することができる。
【0155】尚、上例においては、摺動体28を樹脂材
にて形成したが、その他Al,Al合金、Cu等の金属
で形成することも可能である。例えば之等金属材の打抜
き加工によって摺動体28を形成することが可能であ
る。
【0156】ここで、金属材を用いるときは、摺動面に
例えば紫外線硬化型樹脂膜をコーティングするか、滑性
フィルムを貼着すると良い。金属材で摺動体28を形成
する場合は、樹脂材に比して寸法変化が起きにくく、ま
た板金加工で簡単に形成できる。また、薄く且つ軽い摺
動体28の形成が可能になる。
【0157】又、上記各実施例ではジンバル39をスラ
イダーアームと一体成形で形成したが、その他、ジンバ
ル39を別体に作り、之をスライダーアームに取付ける
ようにしてもよい。
【0158】又、摺動部29を図13と図14Bの組合
せで摺動面をかまぼこ状として、ディスク1に対して線
接触の構成とするときには、ジンバル39として図6の
切込み45Aを省略し、切込み45Bのみとして一方向
の回動だけ可能とするような構成とすることもできる。
【0159】図36及び図37は本発明の他の実施例を
示す。
【0160】本例においては、ヘッド本体22と、その
摺動部29をディスク面1aに加圧する薄い板ばね材1
41と、この板ばね材141を取付けた固定体(即ヘッ
ドアーム)143とからなり、板ばね材141の一端の
ジンバル142にヘッド本体22を取付けると共に、板
ばね材141の他端を固定体143に取付けて構成され
る。
【0161】ヘッド本体22は、図38及び図39に示
すように、中心磁極コア25Aと側磁極コア25Bから
なる略E字状のフェライト磁性コア25の該中心磁極コ
ア25Aに、コイル26を巻装したボビン144を装着
してなる磁気ヘッド素子27を形成し、この磁気ヘッド
素子27を摺動体28の直接磁気ディスク1に接触摺動
する摺動部29の一側に一体に取付けて形成される。
【0162】ボビン144は、例えば液晶ポリマ等より
なる上下両端にフランジ部151A,151Bを有し、
両フランジ部151A及び151Bを貫通してE字状の
磁性コア25の中心磁性コア25Aが挿入する貫通孔1
52が設けられると共に、上フランジ部151A上の片
側に之と一体に貫通孔152を挟んで1対の例えば洋白
よりなる端子ピン145を導出した端子導出部155を
設けて構成される。
【0163】摺動体28は、例えば図40A、図40B
に示すように低摩擦係数の樹脂による射出成形で成形さ
れ、摺動部29とその一側に磁気ヘッド素子27の装着
凹部30が設けられた装着部31を一体に有し、摺動部
29は厚さt1 がヘッド素子27の装着部31側の厚さ
2 より薄く形成され、且つ装着部31側のヘッド素子
27が臨む面が摺動部29の摺動面より微小間隔d2
退するように形成されて成る。
【0164】摺動部29は、横断面方向からみたとき、
前述の図14Bと同様にその下面が円弧面をなし、縦断
面方向からみたとき、前述の図13Bと同様に下面が平
坦面33と之を挟む両側にアールを付した面65を有す
るような摺動面が形成される。従って、摺動部29がデ
ィスク1の面に接触した状態では線接触となる。
【0165】この摺動部29の一側に位置する装着凹部
30は一部上面がヘッド素子27の磁性コア25の背面
が臨み、且つボビン144の端子ピン145が臨むよう
に略十字形の開口146が設けられている。
【0166】そして、この摺動体28の装着凹部30内
に磁気ヘッド素子27を装着してヘッド本体22が構成
される。装着凹部30が形成されている装着部31の両
側には板ばね材141に取付けられた状態で不用意にヘ
ッド本体が外れないための上下1対のストッパ200が
一体に設けられる。
【0167】摺動体28に用いる材料としては、摺動性
が良いこと、帯電しないこと、軽量であること等が要求
されるので、特に高分子ポリエチレン等、又はこれにカ
ーボンを含有(例えば8重量%含有)されたもの、等を
用いることができる。
【0168】なお、磁性コア25の背面の両端には段差
部147を設け、且つ装着凹部30の上面の磁性コアが
臨む開口146の長さL10を磁性コア25の長さL11
り段差分短くなるように形成することにより、磁気ヘッ
ド素子27の装着の位置決めが容易に行え、摺動体28
の外面と磁性コア25の背面とが面一となる。
【0169】又、装着凹部30は図40Aに示すように
その中心軸X1 が摺動体28の中心軸X2 よりずれるよ
うに形成するを可とする。この理由は後述で明らかにす
る。
【0170】摺動部29の上面には、ヘッド本体22を
板ばね材141の先端のジンバル142に取付けるため
の取付部148が一体に設けられる。この取付部148
は、ジンバル142の面と対接する所定角度に傾斜した
面150aを有する台座150上に突出形成される。こ
の取付部148の位置は、摺動部29の中心Y1 より先
端側に設けるを可とする。この理由は後述で明らかにす
る。
【0171】本例のヘッド本体22においても、前述と
同様に摺動部29をディスク1に接触した状態でヘッド
素子27の磁性コア25の端面がディスク面より微小間
隔d 2 離れるようになされる。
【0172】一方、板ばね材141は例えばSUS30
4,BeCu等の薄板より形成されてなり、図42及び
図43に示すように、固定体143への取付部156
と、之より延長してディスク1の面振れに追従し、且つ
全体の加重を与えるための第1のばね系(ばね性付与
部)157と、この第1のばね系157より所定角度θ
1で傾斜する傾斜部158と、傾斜部158より延長し
てこぶ16等のディスク1の表面形状の変化に追従する
ための第2のばね系(ばね性付与部)159と、この第
2のばね系159の遊端に設けられたジンバル142を
一体に有して形成される。
【0173】板ばね材141の取付部156は平面状を
なし、所定位置に固定体との組立時に位置決めするため
の位置決め孔167が設けられる。第1のばね系157
は平板状体で中央に開口160を形成し、その両側板部
157A,157Bでばね性を持たせるようにし、全体
としてディスクと対向する側が凸となるように弯曲状に
形成される。
【0174】傾斜部158は第1のばね系157よりわ
ずかの長さL4 の延長部158aを残して、之より所定
角度θ1 で傾斜され、その両側に直角に折曲してなるリ
ブ161が形成されて成る。
【0175】傾斜部158の中央部には後述するコイル
端末に接続されたプリント配線板201を係止する切り
起こし部162が1対設けられる。
【0176】第2のばね系159は、傾斜部158との
境にくびれ部163を介して傾斜部158の両側より夫
々延長するように、即ち同一面内で空間164を挟んで
平行する1対の平板状のばね部159A,159Bを有
して形成される。
【0177】さらに、ジンバル142は、ヘッド取付部
165と細条体からなるジンバル部166とよりなり、
第2のばね系159の両ばね部159A及び159B間
に差し渡るようにして形成される。
【0178】この板ばね材141では、面振れ用の第1
のばね系157とこぶ用の第2のばね系159が互にリ
ブ161で補強された傾斜部158により、動作的に分
離され、夫々独立に動作できる。
【0179】固定体143は、図44及び図45に示す
ように、例えば鉄、スチール、SUS,Al等の金属板
よりなり、板ばね材141の取付部156を固定するた
めの取付部170と、その一側より延長し所定長さ即
ち、上述の板ばね材141の取付部156から傾斜部1
58(実際に傾斜が始まる位置)に至る長さと略同じ長
さから所定の傾斜角θ2 をもって傾斜する傾斜部171
と、傾斜部171の先端より取付部170と対向するよ
うに直角に折曲してなるストッパ部172と、を一体に
有して形成される。
【0180】この場合、固定体143の傾斜角θ2 は板
ばね材141の傾斜角θ1 より小(θ2 <θ1 )に設定
される。
【0181】そして、固定体143の取付部170の位
置決め用孔173と板ばね材141の取付部158の位
置決め用孔167に位置決めピン(図示せず)を挿入し
て両者を位置決めした状態でレーザ溶接、スポット溶接
等の手段で板ばね材141の取付部156を固定体14
3の取付部170に固定する。
【0182】この状態で、傾斜角θ1 ,θ2 の違いから
板ばね材141は所定の復元力を残して固定体143側
のストッパ部172に当接される。即ち、板ばね材14
1は所定のばね圧でストッパ部172に当接し、係止さ
れる。
【0183】次いで、ジンバル142の取付部165に
ヘッド本体22の取付部148を融着してヘッド本体2
2が板ばね材141に取付けられる。
【0184】この組立ては、図46〜図48に示すよう
にして行われる。予め、図48に示す如く、ジンバル1
42の取付部165の孔175の長さa及び幅bを、夫
々対応するヘッド本体22の取付部148の長さA及び
幅Bよりも大に設定しておく(a>A,b>B)。
【0185】そして、図46に示す如く、段差を有する
基台177の上段178側の面上に1対の位置決めピン
176を植立し、下段179側の面にヘッド本体22を
挿入して位置決めする凹孔180を設けてなる治具18
1を用意する。
【0186】そして、先ずヘッド本体22を治具の凹孔
180内に位置決めした後、板ばね材141と固定体1
43を一体にしたものを、その固定体143側の位置決
め孔174を治具181の位置決めピン176に挿入し
て位置決めし、同時にジンバル142の孔175をヘッ
ド本体22の取付部148に挿入して位置決めを行う。
【0187】このとき、ジンバル142の孔175は前
述のように大き目に作られているので、多少ヘッド本体
22の寸法誤差があっても取付部148に余裕をもって
挿入できる。挿入状態で、取付部148はジンバル17
5の孔より上方に突出される。
【0188】しかる後、図47に示すように、横振動の
超音波溶着手段182を用いて取付部148を軟化させ
てジンバル142とヘッド本体22とを溶着固定する。
このとき、図48に示すようにジンバル142の孔17
5に複数のスリット183を設けておくことにより、溶
着がより確実になる。
【0189】ここで、ヘッド本体22は摺動部28、特
に直接ディスクに接触する位置と、ヘッド素子27、特
にその中心磁性コア25Aとの中間に重心Pが存するよ
うに形成される(図37参照)。
【0190】ヘッド本体22は、ジンバル142に取付
けられた状態でそのヘッド素子27側がこぶ対応の第2
のばね系159の両ばね部159A及び159B間の開
口内に存するようになる。そして、使用状態において、
こぶ対応の第2のばね系159のばね部159A,15
9Bがヘッド本体22の重心Pを貫く軸線Y2 (即ちこ
ぶ16に衝突したときのヘッド本体22の回転中心軸に
担当する)、またはその近傍を通るようにしてヘッド本
体22を支持するのが望ましい。従って、ヘッド本体は
ばね部159A及び159Bで形成される面を境に上下
に跨がるように支持されることになる(図37、図38
参照)。
【0191】磁気ヘッドは、製造上のばらつきを考慮し
て、磁気ヘッドを組立てた状態では、図49に示すよう
に、ヘッド本体22がディスク1の進入方向Aに向かっ
て前側(摺動部28側)がディスク1に近接し、後側
(ヘッド素子27側)がディスク1から離れるような傾
斜状態で取付けられる。
【0192】一方、板ばね材141を含めたヘッド本体
22の固有振動の周波数を、ディスク1の摺動時におけ
るこぶ16の等価周波数及びディスク自体の固有振動の
周波数から夫々外すように即ち、之等の周波数より低く
なるように構成する。
【0193】これが為、例えば板ばね材141の独立し
た2つのばね系157及び159の共振周波数を上記の
条件を満足するように設定する。
【0194】ここで、こぶ16の等価周波数とは、使用
する線速度で移動するディスク1の高さの変化を周波数
で表わすとき、こぶ16により生ずる最大振幅周波数成
分と定義する。
【0195】コイル端末を導出するためのフレキシブル
配線板201は、その2本の配線202の各1端ラウン
ド部を摺動体28の上面に突出したボビン端子ピン14
5に挿入して半田付けして接続する。フレキシブル配線
板201は板ばね材141上を這い、途中でフレキシブ
ル配線板201に設けられた係止用孔を板ばね材141
の1対の切起し片162に係合させ、切起し片162を
折曲げて固定される。203も係止片である。
【0196】次に、かかる実施例の作用効果を説明す
る。
【0197】ヘッド本体22は、図49に示すようにし
てディスク面1aに摺接される。即ち、図49Aの状態
から、図49Bに示すようにジンバル142が追従して
ヘッド本体22の摺動部29がディスク面1aに当接
し、次いで、図49Cに示すように、摺動部29の摺動
面がディスク面1aに平行に当接した後、板ばね材14
1が固定体143のストッパ部172から離れてヘッド
本体22が所定の加重をもってディスク面1aに摺接さ
れる。
【0198】ヘッド本体22は、板ばね材の第1のばね
系157によって、ディスク1の面振れの許容範囲内で
動き、第2のばね系159によってディスク面1aのこ
ぶ16に追従し、さらにジンバル部166によってディ
スク1の面振れに追従する。
【0199】そして、予め板ばね材141は、固定体1
43から延長するストッパ部172により所定のばね圧
が付与された状態にあるので、ディスク1の面振れによ
ってヘッド本体22が上下に変位してもヘッド本体22
のディスク面1aに対する加圧力の変動は少なく、面振
れの許容範囲内ではほぼ一定の加圧力とすることができ
る。
【0200】そして、本実施例でも、ヘッド素子27は
摺動部28の摺動面より間隔d2 だけ後退しているの
で、前述と同様にディスク面1aにこぶ16などの形状
変化があった場合にも、こぶ16はヘッド素子27とデ
ィスク1間の間隙を通過する。
【0201】また、図50に示すように、ヘッド本体2
2の重心Pがヘッド素子27と摺動部29の間に存する
ので、ディスク面1aにこぶ16等の形状変化があった
場合、こぶ16がヘッド素子27とディスク面1aとの
間を通過して摺動部29の端部に当たると、重心Pを中
心に図50において時計方向に回動することになり、ヘ
ッド素子27はディスク面1aに近づくことになる。従
って記録能力は上がる。
【0202】同時に、摺動時、こぶ16からみたヘッド
本体22の等価重量は小さくなり、ディスク1に対する
衝撃が弱まり、その分光学ピックアップ系への悪影響を
小さくすることができる。
【0203】また上記のように、ディスク面1aの形状
変化に対しても、ヘッド素子27がジャンプすることな
く、逆にディスク面に近づくようになるので、磁気ヘッ
ドの質量を小さくし、軽く形成することができる。従っ
て、外部衝撃を受けてもディスク1に対する衝撃を小さ
くすることができ、所謂外部衝撃に十分耐えられるもの
である。
【0204】板ばね材141の2つのばね系157及び
159を含めたヘッド本体22の固有振動の周波数を、
こぶ16の等価周波数から外すように構成するので、ヘ
ッド本体22が共振を起こすことがなく、安定して磁気
ヘッドを駆動させることができる。
【0205】図51に示すように、ディスク1の保護膜
5はスピンコートで形成されるが、周辺部で盛り上がり
部5aが生じる。記録密度を上げるためには、ディスク
1の周端ぎりぎりまで記録することが望まれる。
【0206】そこで、本実施例では、図40に示すよう
にヘッド素子27をその中心線x1が摺動体の中心線x
2 より片側にずれるように配したことにより、図51A
に示すようにヘッド素子27がディスク周辺の盛り上が
り部5aに近接しても、摺動部29は盛り上がり部5a
より離れた平坦面を線接触205で摺動することにな
る。従って、高密度記録が可能になる。
【0207】こぶ16対応用の第2のばね系159を、
面振れ用の第1のばね系157とは独立に作用するよう
に設けるので、こぶ16に衝突したときに、ディスク1
に与える影響を小さくすることができる。
【0208】こぶ対応用の第2のばね系159をヘッド
本体22の重心Pを貫く軸線Y2 又はその近傍を通るよ
うに配することにより、ヘッド本体22がこぶ16に衝
突したときに重心Pを中心として回転する回転軸線(即
ち重心を貫く軸線)Y2 とばねの動作支軸とを一致させ
ることができ、理想的な動作を実現できる。
【0209】こぶ対応用の第2のばね系159と傾斜部
158との間にくびれ部163を設けることにより、こ
のくびれ部163に応力を集中させ、動作時における板
ばね材141特有の鳴きを防止できる。
【0210】面振れによってディスク1が上下に変化す
るのに伴い、ヘッド本体22を取付けたジンバル142
とこぶ対応のばね部159A及び159Bの姿勢変化が
起き、即ち例えばディスク1が上方に変位したとき、そ
れにジンバル142が追従し、ジンバル部166にトー
ション動作(ねじれ)が生じる。ジンバル部166は復
元しようとする力が働き、加重がヘッド本体22のヘッ
ド素子27側の端に集中する。しかし、ヘッド本体22
のジンバル142への取付け位置を摺動部29の中心Y
1 より先端側にもってくることにより、上記の加重を抑
制することができる。
【0211】上例のヘッド本体22においては、ヘッド
素子27をその中心軸x1 が摺動体28の中心軸x2
りずれるように配置し、且つジンバル142との取付位
置従って取付部148を摺動部29の中心Y1 より先端
側に設けたが(図40参照)、その他、ヘッド本体22
として、図41に示すように、ヘッド素子27をその中
心軸x1 と摺動体28の中心軸x2 を一致するように中
央に配置し、且つ取付部148も摺動部29の中心Y1
位置に対応するように設けるように構成することもでき
る。この場合、台座150は省略され、摺動部29の上
面を傾斜させている。
【0212】図52〜図57は、板ばね材特にそのうち
のこぶ対応用の第2のばね系159及びジンバル142
の部分の変形例を示す。
【0213】図52は、こぶ対応用の第2のばね系15
9の両ばね部159A及び159Bと、ディスクの面振
れの許容範囲においてヘッド本体22の摺動部29をデ
ィスク1に常接せしめるためのジンバル142(ジンバ
ル部166及び取付部165を含む)とを斜線で示すよ
うにハーフエッチングして傾斜部より肉薄とした例であ
る。これによって、ばね部159A,159Bでのフレ
ックス動作及びジンバル部166でのトーション動作が
容易になる。
【0214】図53は、ハーフエッチングせず、同じ肉
厚としてジンバル部166を細く且つ長く形成し、ジン
バル部166でのトーション動作を容易にした例であ
る。
【0215】図54は、ジンバル部166のみをハーフ
エッチングして肉薄としてトーション動作を容易にした
例である。
【0216】図55は、ジンバル部166を、板ばね材
141のばね部159A,159Bの長手方向に沿う長
形リング状に形成した例である。これによりトーション
動作が容易となる。なお、ここではトーションというよ
りも一種のフレックス動作に近くなる。
【0217】図56は、図55の変型で長形リング状ジ
ンバル部166と取付部165とを一体とした場合、即
ち取付部165を延長して設け、その両端に長穴を形成
して所謂長形リング状ジンバル部16を形成した例であ
る。このような形状とすることでもトーション動作を容
易にすることができる。
【0218】図57は、図55の変型であり、長形リン
グ状のジンバル部166を形成すると共にジンバル部1
66及び取付部165を囲うように補強橋部186を設
け、ジンバル付近の剛性を強化した例である。
【0219】図58は、本発明の他の例を示す要部の斜
視である。本例では、ジンバルに代えて、摺動部29の
両側より軸185をインサート成形し、この軸185に
第2のばね系159の両ばね部159A及び159Bの
端部を回動可能に取付けて構成する。回動可能な取付方
法としては、例えば図示のように、ばね部159A及び
159Bの各先端187を交叉状として一片187Aは
軸185の上方から、他片187Bは軸185の下方か
ら軸185を包むように挟持する。このようにヘッド本
体22をばね部159A,159Bに対して回動可能に
軸支することによっても、面振れの許容範囲内でヘッド
本体22をディスク面1aに追従させることができる。
【0220】又、かかる軸支の他の方法としては、図5
9A,Bに示すように、摺動部29の上面に係合用の1
対の突起部190を一体に形成し、この突起部190間
に軸185を配し、超音波溶着手段206で回動可能に
溶着して一体とすることもできる。板ばね材141の傾
斜部158では、図43、図60Aに示すように面振れ
対応用の第1のばね系157とこぶ対応用の第2のばね
系159とを分離するために両側を直角に折曲してリブ
161を形成して、ここにおける剛性を強くしたが、そ
の他、図60Bに示すように両側を絞りによって立上げ
部191を設けるようにしてもよい。
【0221】図61及び図62はフレキシブル配線板2
01の接続を改善した本発明の他の実施例を示す。
【0222】本例においては、ヘッド本体22を構成す
る摺動体28に予めヘッド素子27を装着する装着部3
1から摺動部29上面の取付部148に沿うように1対
の導電材210をインサート成型する。1対の導電材2
10の夫々の一端210Aは装着部35より外部に導出
し、ボビン端子ピン145に対応する位置に端子ピン挿
入孔211が設けられる。導電材210の夫々の他端2
10Bは摺動部29上面の台座150を通して外部に導
出される。台座150上の取付部148は導電材210
の他端210Bを挟んで両側に分離するように形成され
る。
【0223】そして、図63に示すようにジンバル14
2の取付部162を摺動部29の取付部148に係合さ
せ、超音波溶着手段182を介して取付部148とジン
バル取付部162を溶着する。次いで、フレキシブル配
線板201のランド部202Aを摺動部の取付部上面に
導出している導電材210の端子210Bに挿入し、半
田付する。一方、ヘッド素子27の装着部31側に導出
された導電材210の端子210Aの孔211にボビン
端子ピン145を挿入し、半田付する。
【0224】この様に、ジンバル142との取付部14
8においてフレキシブル配線板201を半田付すること
により、図36の場合と比べてフレキシブル配線板20
1の剛性の影響が少なく、ヘッド本体22の静的姿勢を
保つことができる。
【0225】図36及び図37の磁気ヘッドにおいて
は、第1のばね系157においてディスク1の面振れ
(例えば±0.7mmの面振れ)を吸収している。ここ
で、板ばね材141が取付部156から直線的に形成さ
れた場合、図64の模式図で示すように、ディスク1が
基準位置Z0 より+0.7mm面振れすると(面振れ位
置Z1 )、板ばね材141が支点m0 を中心に図におい
て反時計方向に回動し先端のヘッド素子27(特にその
中心磁極コア25A)が基準位置n0 より外周側の位置
1 にずれる。
【0226】逆にディスク1が−0.7mm面振れする
と(面振れ位置Z2 )、板ばね材141は支点m0 を中
心に図において時計方向に回動し、先端の中心磁極コア
25Aが基準位置n0 より内周側の位置n2 にずれる。
この面振れによる中心磁極コア25Aの位置ずれは、ヘ
ッド素子27からの磁束による磁界保証領域の増大を予
儀なし、消費電力の増加につながる。
【0227】しかし、本実施例では、板ばね材141の
第1のばね系157がディスク1側に凸となるように弯
曲して形成されるので、図65に示すように、ディスク
1が+0.7mm面振れしたときには第1のばね系15
7の弯曲が縮む状態になり、図64のn0 からn1 への
延びが相殺される。
【0228】逆に、ディスク1が−0.7mm面振れし
たときには第1のばね系157の弯曲が図65に示すよ
うに、延びる状態になり、図64のn0 からn2 への縮
みが相殺される。
【0229】従って、±0.7mmの面振れに対しても
ヘッド素子27の中心磁極コア25Aの位置n0 はほと
んど変位せず、変位したとしても極く僅かである。
【0230】従って、ヘッド素子27による磁界保証領
域を最小とすることができ、磁気ヘッドの消費電力を低
減することができる。ここで、第1のばね系157を単
に弯曲した場合、例えば+0.7mm面振れしたときの
弯曲の状態をみると、弯曲の中心を挟んでヘッド本体側
の部分は縮む状態になるも、固定側の部分では延びる傾
向となり、効果が弱くなる。
【0231】本実施例では、図66に示すように第1の
ばね系157に開口端縁160aが中心0に近づくよう
な開口160を形成し、その開口端縁160aと取付部
156間の部分157Sを剛体となし、ディスク1の面
振れに対応して開口端縁160aを板ばね材141の曲
げ支点m0 としているので、図65に示す第1のばね系
157での弯曲形状の変化が得られ、第1のばね系15
7での変位の効果がより大きくなる。
【0232】図67は第1のばね系157の変形例を示
す。この例では、取付部156より直角に下方に折曲
し、その折曲下端を曲げる支点m0 として之より開口1
60を挟む両側板部157A,157Bを斜め上方に延
長し(弯曲しながら延長してもよい)。その延長端より
傾斜部158が一体に延長するように構成する。この場
合には折曲部156Aが剛体となり、その下端が曲げ支
点m0 となることから、第1のばね系157は、ディス
ク1の+0.7mmの面振れでは矢印X1 方向に変形
し、−0.7mmの面振れでは矢印X2 方向に変形し、
上記の目的が達成される。
【0233】ところで、上述した図36の磁気ヘッドに
おいては、板ばね材141上に独立に設けたフレキシブ
ル配線板201を這わせてヘッド本体側の端子ピン14
5に接続するようにしているが、この場合図72に示す
ように、ヘッド本体22に固定されたフレキシブル配線
板201の反力FA でヘッド本体22が支点Qを軸とす
る回転モーメントMA を受け、ヘッド本体22の姿勢に
悪影響を与える懼れがある。
【0234】また、フレキシブル配線板201と板ばね
材141の材料の線膨張率の違いに起因するバイメタル
効果も発生する懼れがある。このため、フレキシブル配
線板の上記影響を考慮した上での設計が必要となる。
【0235】さらに、フレキシブル配線板201の反力
を小さくする為に、より薄いフレキシブル配線板を使用
せざるを得ず、このときには配線抵抗が増大すること、
薄く取り扱いにくく組立が容易でないこと、等の問題が
ある。
【0236】図68及び図69は、この点を改善した本
発明の他の実施例を示す。本例においても、ヘッド本体
22と、その摺動部29をディスク面1aに加圧する薄
い板ばね材251と、この板ばね材251を取付けた固
定体(即ちヘッドアーム)143とからなり、この板ば
ね材251の一端のジンバル142にヘッド本体22を
取付けると共に、板ばね材251の他端を固定体143
に取付けて構成される。
【0237】なお、ヘッド本体22、固定体143及び
板ばね材251について、前述の図36と対応する部分
は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0238】しかして、本例においては、特に板ばね材
251をフレキシブル配線板と兼用するように形成す
る。即ち、板ばね材251は、例えば図70に示すよう
に、絶縁体例えばポリイミドからなる厚さ75μmのベ
ースフィルム261と之の上に20μm厚の接着剤層2
62を介して被着した厚さ70μmの銅箔263と、更
に之の上に20μm厚の接着剤層264を介して被着し
た例えばポリイミドからなる厚さ50μmのカバレイフ
ィルム265との積層体266により形成される。
【0239】そして、銅箔263がパターニングされて
ヘッド本体22の端子ピン145に接続する1対の配線
254及び255を形成している。
【0240】板ばね材251の形状は、前述と同様に、
取付部156、第1のばね系157、傾斜部158、空
間164を挟んで平行するばね部159A,159Bか
らなる第2のばね系159及びヘッド取付部165と細
条体からなるジンバル部166からなるジンバル142
を有すると共に、さらに、ヘッド取付部165よりヘッ
ド本体22の端子ピン145にまで延長する第1の端子
延長部252と、固定体の取付部156の一側より延長
する第2の端子延長部253を有するように形成され
る。即ち、第1及び第2の端子延長部252及び253
を除く他の形状は、前述の板ばね材141と全く同様で
ある。
【0241】そして、対の配線254及び255の一端
は第1の端子延長部252の端にまで延長形成され、そ
のラウンド部の透孔を端子ピン145に挿通して端子ピ
ン145とラウンド部が半田付け等により電気的に接続
され、他端は第2の端子延長部253の端にまで延長形
成される。この他端には図に示すように例えばAuメッ
キ層267が被着され、プラス端子256及びマイナス
端子257として導出される。なお、第1の端子延長部
252は対の配線254,255に対応して2股状に形
成することもできる。
【0242】ここで、対の配線254及び255は、互
いに略対称的に板ばね材251の両側を通るように、即
ち一方の配線254は一方のジンバル部166−第2の
ばね系159のばね部159A−傾斜部158の一側−
第1のばね系157の1側板部157Aに沿って形成さ
れ、他方の配線255は、他方のジンバル部166−第
2のばね系159のばね部159B−傾斜部158の他
側−第1のばね系157の他側板部157Bに沿って形
成される。
【0243】このように配線254及び255を板ばね
材251の両側に配するようになすときは、板ばね材2
51のばね性のバランスが保てる。
【0244】さらに本例では、配線254及び255か
ら発生する静電ノイズを阻止するために、銅箔263を
パターニングして夫々のコイルの端子ピン145に接続
する配線254及び255に沿うように、之に近接して
接地電位が与えられる静電シールド用の接地配線258
及び259を形成し、夫々の接地配線258及び259
より共通のAuメッキされた接地端子260を導出する
ようになされる。かかる板ばね材251では、ばね系1
57,159、傾斜部158及びリブ161等の成型を
熱プレスで行うことができる。
【0245】上述の磁気ヘッド269によれば、板ばね
材251自体が端子ピン145と電気的に接続する配線
254,255を有する所謂フレキシブル配線板を兼ね
ることになり、前述した別構造のフレキシブル配線板2
01を省略することができ、前述のようなフレキシブル
配線板201による回転モーメントが存在しなくなる。
従って、ヘッド本体22の姿勢を良好に保つことができ
る。
【0246】また、フレキシブル配線板201が省略さ
れるので、前述のバイメタル効果を回避することができ
る。
【0247】そして、本例の積層体266は、厚さ30
μmのSUS304の板ばね材と同条件のばね性を有
し、0.4〜0.6gfのばね圧が得られる。従って、
板ばね材として十分機能するものである。
【0248】また、板ばね材251をフレキシブル配線
板に兼ねることにより、各配線254,255として
は、線幅を大きくとることができる。例えば線幅0.6
mmが可能となり配線抵抗値を0.05Ωと小さくする
ことができる。これは消費電力の低減化につながる。
【0249】さらに、本例では配線254及び255の
近傍に、之に沿って接地電位が与えられる接地配線25
8及び259を形成することにより、配線254及び2
55から発生する静電ノイズを阻止することができる。
【0250】尚、上例においては、板ばね材251を構
成するベースフィルム261としてポリイミドフィルム
を用いたが、他の高分子樹脂、或いはフィラー入りの高
分子樹脂、更には雲母等の無機物等の絶縁体を用いるこ
とも可能である。
【0251】また、上例では、固定体143を金属で形
成したが、その他樹脂で形成することも可能であり、こ
の場合には、固定体143と板ばね材251とは超音波
溶着にて固定することができる。
【0252】また、上例では板ばね材251としてポリ
イミドフィルム261上に、銅箔263による配線25
4,255、接地配線258,259等を形成した積層
体266を用いて形成したが、その他、図71に示すよ
うに、例えばSUS304等の金属ベース271上に全
面又は所要部分に形成した絶縁層272を介して、銅等
の導電層による配線254,255並びに接地配線25
8,259を形成した板ばね材273を用いることも可
能である。必要に応じて絶縁性カバレーフィルム265
を形成することもできる。勿論板ばね材273は、所要
のばね性が得られるように、各層の厚さ、材質等を選択
するものである。なお、配線254,255に近接して
接地配線258,259を設けることも可能であるが、
この場合には金属ベース271を接地電位とすることに
より接地配線を設けなくとも配線254,255から発
生する静電ノイズを阻止することができる。
【0253】さらに、上例では、ばね性のバランスを考
慮して配線254,255を板ばね材251の両側に略
対称的に形成したが、その他、例えば配線254,25
5、さらには接地配線を1側に寄せて形成し、他側を一
側のばね性と同等となるようなばね性のバランスがとれ
るように構成することも可能である。
【0254】上例では、板ばね材251の全体をフレキ
シブル配線板に兼用した構成としたが、その他、ジンバ
ル142から第1の端子延長部252に至る部分のみ
を、更には第2のばね系159、ジンバル142及び第
1の端子延長部252に至る部分を、部分的にフレキシ
ブル配線板に兼用した構成とし、以後の配線は別体のフ
レキシブル配線板を用いて行うようにすることも可能で
ある。この場合においても、図72の反力FA は阻止さ
れる。
【0255】本実施例のフレキシブル配線板を兼ねる板
ばね材251,273は、本実施例に限らず、ヘッド本
体を支持する板ばね材であれば、どのような形態の板ば
ね材にも適用できるものである。
【0256】図73及び図74は本発明の他の実施例を
示す。本例においては、ヘッド本体22と、このヘッド
本体22をその重心位置においてジンバル部291を介
して支持する支持体、本例では所定のばね定数を有する
板ばね材292〔292A,292B〕と、ヘッド本体
22の摺動部29に対応する位置で摺動可能に押圧する
ばね部材293と、支持体291及びばね部材293の
一端を固定する固定体143とを有して成る。
【0257】固定体143は前述と同様に取付部170
と、その一側より延長する傾斜部171と傾斜部171
の先端に直角に折曲したストッパ部172を一体に有し
てなる。
【0258】板ばね材292とばね部材293はその一
端が連結した状態で1枚の金属板例えばSUS304、
BeCu等の薄板より形成され、その中央にばね部材2
93が形成されると共に、ばね部材293を挟む両側に
板ばね材292A及び292Bが形成される。
【0259】之等ばね部材293及び板ばね材292
A,292Bは連結された取付部294から所定角度で
傾斜され、板ばね材292A,292Bの一側にはリブ
又は絞り、本例ではリブ295が形成される。
【0260】板ばね材292A,292Bは、初期状態
において鎖線で示すように取付部294から所定角度θ
4 で傾斜して形成され、また、ばね部材293は、初期
状態において鎖線で示すように取付部294から所定角
度θ5 (>θ4 )で傾斜して形成される。
【0261】そして、この板ばね材292及びばね部材
293は、その取付部294を固定体143に固着する
と共に、その中間部をストッパ部172に係止すること
により、夫々所定のばね圧が付与される。
【0262】板ばね材292A,292Bの遊端には夫
々ジンバル部291が一体に設けられ、ヘッド本体22
はこのジンバル部291を介して両側より板ばね材29
2A,292Bに支持される。一方、ばね部材293
は、その遊端293Aが弯曲されてヘッド本体22の摺
動部29に対応する位置の上面の押圧ステージ296に
摺動可能に接触し且つここを押圧するようになされる。
ヘッド本体22のディスク1への荷重は主としてこのば
ね部材293のばね圧で決まる。本例では、0.5gf
程度の荷重が与えられる。
【0263】ジンバル部291のヘッド本体22への取
付けは、摺動体28と共にインサート成型で行うか、超
音波溶着で取付けることができる。
【0264】この磁気ヘッド297によれば、ヘッド本
体22の重心位置においてジンバル部291を介して板
ばね材292A,292Bに支持されるので、衝撃を受
けてもヘッド本体22のふらつきを防止することができ
る。また、ヘッド本体22が重心位置で支持されている
ので、ヘッド本体22の基本姿勢が保たれる。
【0265】図75及び図76は本発明の他の実施例を
示す。本例は、板ばね材292A及び292Bの固定側
の端部にバランスウエイト300を設けて構成する。こ
のバランスウエイト300は板ばね材292の取付部に
近い位置Gを中心にヘッド本体22側とつり合うような
重さに選定される。その他の構成は、図73及び図74
と同様であるので重複説明を省略する。
【0266】この磁気ヘッド301によれば、ヘッド本
体22自体はその重心位置で支持されているのでバラン
スされており、また、板ばね材293を含む全体の系が
中心Gを支点にバランスされているため、外部衝撃に対
して、更に耐えることができる。そして全体がバランス
されていることにより、ばね部材293の押圧力が例え
ば0.2gf程度と低減することができる。
【0267】尚、上例の磁気ヘッド297及び301に
おいても、取付部に近い板ばね材端部をディスク側に凸
となるように弯曲してばね系を形成することにより、前
述の図36及び図37と同様にディスクの上下方向の面
振れに対してヘッド素子、特にその中心磁極コアの位置
ずれを極めて小さくすることができる。
【0268】図77及び図78は、本発明の他の実施例
を示す。本例においては、ヘッド本体22と、その摺動
部29をディスク面1aに加圧する線状ばね材221
と、この線状ばね材221を取付けた固定体(即ちヘッ
ドアーム)220とからなり、線状ばね材221の一端
をヘッド本体22に取付けると共に、他端を固定体22
0に取付けて構成される。
【0269】線状ばね材221は、図79A,Bに示す
ように例えば直径0.2〜0.4mmの線状体を略台形
状に折曲し、即ち線状体の中央部222より所定幅を残
して互いの対向幅が先端側に向かって漸次大となるよう
に折曲し、両遊端222A,222Bを夫々水平に反対
方向に折曲した形状に形成する。線状ばね材の折曲形状
は理想形は平面からみて三角形状であるが、ヘッド本体
22の取付を考慮したときには、図示のような台形状と
するのが望ましい。この水平方向に折曲した遊端222
A,222Bを有することによって、線状ばね材221
を固定体220に倣わして取付けるときの位置決めが行
われ、且つ取付け後のねじれ防止が図れる。
【0270】一方、固定体220は、図80A,Bに示
すように平板部224と之より所定角度θ3 で延長する
傾斜取付部225と、この取付部225の一側より所定
各θ 4 (θ3 >θ4 )で屈折するように延長し、その延
長部226より傾斜取付部225と対向するように直角
に折曲してなるストッパ部227とを一体に有して形成
される。
【0271】傾斜取付部225には、ばね材221を固
定するための複数の係止片228が突設されている。そ
して、上記の線状ばね材221を、固定体220の傾斜
取付部225とストッパ部227に沿わせるように弾性
的に屈曲させ、例えばフォーミングマシンで係止片22
8を折曲してばね材221の遊端222A,222B側
の両脚部230を固定する。この組立てにより、線状ば
ね材221にはばね性が付与され、ストッパ部227に
より、所定のばね圧が与えられる。
【0272】次いで、このばね材221の先端側の中央
部222にヘッド本体22を回動可能に取付ける。例え
ばヘッド本体22の摺動部29の上面に之と一体に対の
係止部231を設け、ばね材221の先端側の中央部2
22を係止部231に係合させ、係止部231を熱変形
させて回動可能に取付けるようになす。
【0273】この場合も、台形状の線状ばね材221の
両ばね部233がヘッド本体22の重心を貫通する軸線
又はその近傍を通るように、従って、ヘッド本体22の
一部が両ばね部233による平面を境に上下に跨がって
配されるようになす。尚、ヘッド本体22の幅方向への
変位を防止するために図81に示すように、摺動体29
の両側にばね部233に近接きする膨出部234を一体
に設けるようになすを可とする。
【0274】この台形状の線状ばね221は、ばねの共
振周波数をディスク1の固有振動の周波数及びこぶの等
価周波数より低く設定することにより、面振れ対応及び
こぶ対応のばね系を兼ねることになる。
【0275】そして、この構成においてもディスクの形
状変化(即ちこぶ等)に対するヘッド本体のジャンプを
防止し、同時に外部衝撃にも耐えることができるもので
ある。
【0276】線状ばね材221としては、例えば図82
に示すように中間にトーションばね部240を設ける構
成とすることもでき、このときにはばね定数を低くする
ことができる。
【0277】上述の磁界変調方式に用いる光磁気記録用
摺動型磁気ヘッドにおいては、ヘッド素子のコイル自体
から外部に放出される電磁ノイズ輻射を阻止する必要が
ある。図83〜図85はこの点を改善した実施例を示
す。
【0278】図83の例においては、ヘッド本体22の
ヘッド素子27が挿入された装着部31の外周を囲うよ
うにシールド用のリング状導体、例えば厚さ18μm〜
30μmのリング状のCuシールド体281を設けて構
成する。このCuシールド体281は磁気シールド体と
なると共に、之を接地したときには静電シールドをも兼
ねることになる。
【0279】図83の例においてはCuシールド体28
1をヘッド本体22の外側に配した構成としたが、図8
4に示すようにヘッド本体22の内側に配する構成とす
ることもできる。即ち図84においては磁性コアをT字
型コア25Tとし、その中心磁極コアにコイル26を巻
回してヘッド素子27を形成し、このヘッド素子27を
囲うようにCuシールド体281を設けて構成する。
【0280】Cuシールド体281は、軽量化のため
に、厚さを薄くすることから、図85に示すようにリン
グ状のコーナ部にリブ282を設けて強度を上げるよう
に形成することができる。また、コイルを囲うシールド
体281としては多層で囲うようにするとより効果が上
がる。
【0281】このように、ヘッド素子のコイル26を囲
うようにCuシールド体281を配することにより、磁
界変調方式の磁気記録において、磁気ヘッドに対する磁
気シールド、静電シールドがなされ、コイル26から外
部に放出される電磁ノイズ輻射を阻止することができ
る。
【0282】尚、上例では、超小型光磁気ディスク用に
適用したが、その他、通常の光磁気ディスク用の光磁気
記録用摺動型磁気ヘッドにも適用できる。
【0283】又、本発明の磁気ヘッドは磁界変調方式、
光変調方式に適用できる。
【0284】
【発明の効果】本発明によれば、光磁気ディスク面の形
状変化に対するヘッドジャンプを防止し、さらにロード
フォースの軽減及び外部衝撃対策を同時に実現できる光
磁気記録用摺動型磁気ヘッドを提供できる。また、目的
の光磁気記録用摺動型磁気を簡易に構成することができ
る。さらに、フレキシブル配線板のヘッド本体に与える
影響をなくし、良好な姿勢を保つことができる光磁気記
録用摺動型磁気ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの一例
を示す構成図である。
【図2】要部の拡大図である。
【図3】要部の拡大図である。
【図4】本発明に係るヘッド本体の分解図である。
【図5】本発明に係るヘッド本体の正面図である。
【図6】(A)本発明に係るスライダーアームの平面図
である。(B)スライダーアームの断面図である。
【図7】本発明に係るスライダーアームの斜視図であ
る。
【図8】本発明に係るヘッドアームの斜視図である。
【図9】本発明に係るヘッドアームの平面図である。
【図10】(A)本発明に係る説明図である。 (B)図1の等価モデル図である。
【図11】本発明に係る説明図である。
【図12】本発明に係る説明図である。
【図13】本発明の摺動体の変形例を示す正面図であ
る。
【図14】本発明の摺動体の変形例を示す側断面図であ
る。
【図15】(A)本発明の摺動体の変形例を示す正面図
である。 (B)その側面図である。
【図16】(A)本発明の摺動体の変形例を示す平面図
である。 (B)その正面図である。
【図17】本発明の摺動体の変形例を示す平面図であ
る。
【図18】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す要部の分解斜視図である。
【図19】図18の例の側面図である。
【図20】図18の支持機構の変形例を示す側面図であ
る。
【図21】本発明に係るスライダーアームの他例を示す
斜視図である。
【図22】本発明に係るスライダーアームの他例を示す
要部の斜視図である。
【図23】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す要部の斜視図である。
【図24】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す構成図である。
【図25】本発明に係る磁気ヘッドの要部の平面図であ
る。
【図26】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す構成図である。
【図27】図26の要部の底面図である。
【図28】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す要部の構成図である。
【図29】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す要部の分解斜視図である。
【図30】図29の組立構成図である。
【図31】本発明の光磁気ヘッドの他例を示す分解斜視
図である。
【図32】図31の組立構成図である。
【図33】本発明に係るヘッド本体の取付角の一例を示
す構成図である。
【図34】比較のための説明図である。
【図35】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す要部の構成図である。
【図36】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
例を示す斜視図である。
【図37】図36の磁気ヘッドの正面図である。
【図38】ヘッド本体の斜視図である。
【図39】図38のヘッド本体の分解斜視図である。
【図40】A 摺動体の平面図である。 B 摺動体の断面図である。
【図41】A ヘッド本体の他の例の平面図である。 B ヘッド本体の他の例の正面図である。
【図42】板ばね材の一例を示す平面図である。
【図43】板ばね材の一例を示す正面図である。
【図44】固定体の一例を示す平面図である。
【図45】固定体の一例を示す正面図である。
【図46】図36の磁気ヘッドの組立工程を示す説明図
である。
【図47】ジンバルとヘッド本体の溶着工程を示す工程
図である。
【図48】ジンバル形状とヘッド本体の取付部の形状を
示す要部の斜視図である。
【図49】図36の磁気ヘッドのディスク面に接触摺動
させるときの動作説明図である。
【図50】本発明に係る説明図である。
【図51】A ヘッド本体のディスクに接触する状態の
説明図である。 B ディスクの表面状態を示す断面図である。
【図52】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図53】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図54】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図55】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図56】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図57】板ばね材の他の例を示す要部の平面図であ
る。
【図58】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す要部の斜視図である。
【図59】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドのさ
らに他の例を示す組立工数図である。
【図60】板ばね材の傾斜部の形状を示す断面図であ
る。
【図61】ヘッド本体とフレキシブル配線板の接続の他
の例を示す要部の斜視図である。
【図62】フレキシブル配線板を接続したヘッド本体の
正面図である。
【図63】フレキシブル配線板とヘッド本体の接続工程
図である。
【図64】磁気ディスクの面振れ時の問題点を示す説明
図である。
【図65】本発明の説明に係る線図である。
【図66】本発明の説明に係る要部の構成図である。
【図67】本発明に係る要部の他の例を示す断面図であ
る。
【図68】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す平面図である。
【図69】図68の要部の拡大図である。
【図70】図68の板ばね材の一例の断面図である。
【図71】図68の板ばね材の他の例を示す断面図であ
る。
【図72】ヘッド本体に対する問題点を示す説明図であ
る。
【図73】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す側面図である。
【図74】図73の磁気ヘッドの平面図である。
【図75】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す側面図である。
【図76】図75の磁気ヘッドの平面図である。
【図77】本発明の光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの他
の例を示す斜視図である。
【図78】図64の磁気ヘッドの正面図である。
【図79】A 線状ばね材の正面図である。 B 線状ばね材の正面図である。
【図80】A 固定体の平面図である。 B 固定体の正面図である。
【図81】図64の磁気ヘッドの要部の他の例を示す平
面図である。
【図82】線状ばね材の他の例を示す斜視図である。
【図83】本発明に係るヘッド本体の他の例を示す構成
図である。
【図84】本発明に係るヘッド素子の他の例を示す構成
図である。
【図85】シールド用のリング導体の例を示す斜視図で
ある。
【図86】磁界変調方式の説明図である。
【図87】光磁気ディスクの断面図である。
【図88】光磁気記録用摺動型磁気ヘッドの比較例を示
す構成図である。
【図89】図38の磁気ヘッドに係る説明図である。
【図90】比較例の概略図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 22 ヘッド本体 23 スライダーアーム 24 ヘッドアーム 27 ヘッド素子 28 摺動部 29 摺動体 36 コイルばね 39 ジンバル 50 バランスウエイト 141,251,273 板ばね材 142 ジンバル 143 固定体 157,159 ばね系 159A,159B ばね部 201 フレキシブル配線板 220 固定体 221 線状ばね材 172,227 ストッパ部 292A,292B 板ばね材 293 ばね部材 300 シールド用リング状導体

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性コアにコイルを巻装してなるヘッド
    素子の一側に記録媒体と接触摺動する摺動部を有してな
    るヘッド本体と、 上記摺動部を上記記録媒体側に加圧する加圧ばね材とを
    有し、上記摺動部が記録媒体面に接触した状態で上記ヘッド素
    子が上記記録媒体面から離れた位置に存在してなり、 上記ヘッド本体の重心が上記ヘッド素子と上記摺動部の
    中間に存在してなり、 上記ヘッド本体が上記ヘッド素子の中心と上記摺動部の
    中間に対応する位置で支持されて成ることを特徴とする
    光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記ヘッド本体が第1のアームに取付け
    られて支持され、該ヘッド本体を含む上記第1のアーム
    の重心位置又はその近傍位置に対応する位置で上記第1
    のアームが回転可能に第2のアームに支持されて成る
    とを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録用摺動型磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記第2のアームと上記摺動部との間に
    加圧ばね材が介装されて成ることを特徴とする請求項2
    に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記ヘッド本体を該ヘッド本体の重心位
    置でジンバル部を介して上記第1のアームに支持されて
    成る ことを特徴とする請求項2に記載の光磁気記録用摺
    動型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記第1のアームにバランスウエイトが
    設けられて成ることを特徴とする請求項2に記載の光磁
    気記録用摺動型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁性コアにコイルを巻装してなるヘッド
    素子の一側に記録媒体と接触摺動する摺動部を有するヘ
    ッド本体を有し、上記摺動部が記録媒体面に接触した状態で上記ヘッド素
    子が上記記録媒体面から離れた位置に存在してなり、 上記ヘッド本体の重心が上記ヘッド素子と上記摺動部の
    中間に存在してなり、 該ヘッド本体は、上記摺動部においてばね材により支持
    されて成ることを特徴とする光磁気記録用摺動型磁気ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 上記ヘッド本体に対するばね材の支持位
    置が摺動部の中心より先端側に存して成ることを特徴と
    する請求項6に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 上記ばね材を固定する固定体に上記ばね
    材を所定の復元力が残る位置で止めるストッパ部が設け
    られて成ることを特徴とする請求項6に記載の光磁気記
    録用摺動型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 上記バネ材が板ばね材で構成されて成る
    ことを特徴とする請求項6に記載の光磁気記録用摺動型
    磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 上記板ばね材は絶縁体であり、面上に
    配線が形成されて成ることを特徴とする請求項9に記載
    の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記板ばね材は面上に全面又は一部に
    設けた絶縁層を介して配線が形成されて成ることを特徴
    とする請求項10に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッ
    ド。
  12. 【請求項12】 上記板ばね材のヘッド本体支持側の該
    ヘッド本体を挟む両側面上に配線が形成されて成ること
    を特徴とする請求項10に記載の光磁気記録用摺動型磁
    気ヘッド。
  13. 【請求項13】 上記配線に近接して静電シールドする
    ための接地配線が形成されて成ることを特徴とする請求
    項10に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】 上記ヘッド本体が、上記摺動部にてジ
    ンバルを介して板ばね材に支持されて成ることを特徴と
    する請求項9に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  15. 【請求項15】 上記ヘッド本体が、上記摺動部にて回
    転軸を介して板ばね材に支持されて成ることを特徴とす
    る請求項9に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  16. 【請求項16】 上記板ばね材の一端にヘッド本体が支
    持され、板ばね材の他端が固定され、該板ばね材はヘ
    ッド本体支持側と固定側に夫々独立したばね系を有して
    成ることを特徴とする請求項9に記載の光磁気記録用摺
    動型磁気ヘッド。
  17. 【請求項17】 上記固定側のばね系が記録媒体側に凸
    になるように弯曲されて成ることを特徴とする請求項1
    6に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  18. 【請求項18】 上記板ばね材の側辺が折曲され夫々の
    独立したばね系が分離されて成ることを特徴とする請求
    項16に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  19. 【請求項19】 上記ばね材の一端にヘッド本体が支持
    され、ばね材の他端が固定され、ばね材のばね系を
    含む上記ヘッド本体の固有振動の周波数が記録媒体表面
    のこぶの等価周波数より低く設定されて成ることを特徴
    とする請求項6に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッ
    ド。
  20. 【請求項20】 上記ヘッド本体がばね材に支持され、
    該ばね材のヘッド本体支持側は同一面内にある2つのば
    ね部よりなり、使用状態において上記ヘッド本体が上記
    同一面の両側に跨がって存在して成ることを特徴とする
    請求項6に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  21. 【請求項21】 上記ばね材が線状体を折曲げてなる線
    状ばね材で構成されて成ることを特徴とする請求項6に
    記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  22. 【請求項22】 線状体の中央部より所定幅を残して互
    いの対向幅が先端側に向って漸次大となるように折曲し
    た線状ばね材を用い、該線状ばね材の上記先端側を固定
    体に固定し、該線状ばね材の上記中央部にヘッド本体を
    回動可能に支持して成ることを特徴とする請求項21に
    記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
  23. 【請求項23】 上記コイルを囲むようにシールド用の
    リング状導体が配されて成ることを特徴とする請求項1
    又は6に記載の光磁気記録用摺動型磁気ヘッド。
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