JP3494999B2 - 流体機器接続装置、及び流体機器 - Google Patents

流体機器接続装置、及び流体機器

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JP3494999B2
JP3494999B2 JP2001018890A JP2001018890A JP3494999B2 JP 3494999 B2 JP3494999 B2 JP 3494999B2 JP 2001018890 A JP2001018890 A JP 2001018890A JP 2001018890 A JP2001018890 A JP 2001018890A JP 3494999 B2 JP3494999 B2 JP 3494999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離型エアコン
等、流体で動作する機器同士や流体配管を接続する流体
機器接続装置,及びそれが接続された流体機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、エアコン等の空気調和機を動
作させる冷媒ガス(流体)として、フレオンガスが用い
られている。この冷媒ガスは、外部に放出されると、地
球温暖化やオゾン層破壊といった環境破壊を引き起こす
ので、世界的な問題になっている。このようなことか
ら、第1の対策として、いわゆる代替フロンや炭化水素
等を冷媒ガスに用いる技術が開発されている。又、第2
の対策として、空気調和機の移設や廃棄時に、内部の冷
媒ガスを回収したり無害な成分に破壊することが法律で
義務付けられるようになってきている(産業廃棄物処理
法、PRTR法、PL法、循環型社会基本法等)。
【0003】しかしながら、第1の対策については、現
在開発されているいずれの冷媒ガスであっても、公害、
高価、臭い、危険、効率等の問題のいずれかが残されて
おり、いまだにフレオンガスに勝るものが出現していな
いのが現状である。
【0004】又、第2の対策についても、特に非一体型
(分離型)の空気調和機(室外機と室内機を有する)で
は、機器同士を冷媒配管で接続したり、冷媒配管を取外
す際、作業者の熟練度に応じて多少の冷媒が放出される
ことは避けられず、この点で完全な回収を実現すること
ができない。
【0005】さらに、空気調和機の移設(取外し)の
際、冷媒を抜くためのポンプ、あるいは設置場所の電源
が断たれていれば空気調和機を動かすための発電機等が
必要であり、専門業者に作業を依頼せざるを得ない。こ
の場合、作業費は高価なものとなり、しかもこの費用を
負担するのは空気調和機を使用する消費者であるので、
消費者としては冷媒をわざわざ回収せずに放出させ、移
設先で新しい冷媒を充填した方が安価に済むという事情
がある。かかる事情からも、冷媒の完全な回収の実現は
困難であり、法的規制だけでは、環境破壊の防止効果は
不充分といわざるを得ない。
【0006】以上のような問題点に鑑み、本発明者ら
は、冷媒を回収(リサイクル)するという従来の発想か
ら一歩すすめて、空気調和機の室外機、室内機、配管等
に入っている冷媒の漏れ禁止(防止)、放出禁止(防
止)、封じ込めを実行することにより、冷媒のリデュー
ス(排出低減)、リユース(再利用)、あるいは不要な
冷媒の破壊(分解)を簡単かつ確実に行い、循環型経済
システムを目指すための技術を開発し、既に特許出願を
している(特願平11−68402号、特願2000−
121143号等)。
【0007】図11は、上記特許出願(特願平11−6
8402号)に開示されたツイン型ストップ弁を示す断
面図である。ここで、ストップ弁とは、流体機器に接続
され、弁の開閉により流体機器―流体機器間の流体を封
じ込めを行うものである。ここで、ストップ弁110C
は、弁箱910に、フランジ920及び通孔を設け、こ
の通孔に対して傾斜させた状態でチューブ差込み孔を開
け、通孔のねじ部に円柱状の弁棒1010を捩じ込み、
チューブ差込み孔にチューブ(銅管)1050を差込ん
でなる。チューブの先には冷媒配管や冷媒機器が接続さ
れている。そして、弁棒1010尾部の連結ボルト11
40を回転させ、弁棒を通孔内で進退させることによ
り、チューブ(銅管)1050から通孔を経てフランジ
920近傍の開口までの流路を開閉するようになってい
る。又、ストップ弁120Dは、ストップ弁110Cと
略同様な構成をとっており、これをストップ弁110C
の各構成を示す符号に「R」を添付して表示するが、冷
媒出入り口機構400、及びサービスバルブ600を備
えた点が異なる。
【0008】そして、各ストップ弁110C、120D
はフランジ920、920Rを介して接続され、弁棒1
010Rを開状態にする(通孔内を後退させる)ことに
よりサービスバルブと通孔を連通させ、サービスバルブ
を介して通孔及びチューブ内に冷媒を充填あるいは回収
することができる。なお、図では、弁棒を通孔内で前進
させて弁を閉じた状態を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た技術の場合、弁を閉じて通孔とチューブを遮断し、チ
ューブ内の冷媒Rを封じ込めたとしても、図のクロスハ
ッチ部に相当するデッドスペースにある冷媒を封じ込め
ることができず、ストップ弁同士を切離す(取外す)時に
この部分の冷媒が大気中に放出されてしまうという問題
がある。このデッドスペースは、弁の開閉動作の構造上
不可避的に生じる。
【0010】このようなことから、冷媒の漏れ禁止(防
止)、放出禁止(防止)、封じ込めを確実に実現しなが
ら、しかも空気調和機の取付、移設や廃棄の作業を極め
て容易に行える技術が要望されている。この新規技術が
開発されれば、移設費用が大幅に低減するので、消費者
は法律を犯してまで冷媒を放出させることなく、自分で
空気調和機の取付や移設を行うようになり、環境破壊の
防止を図ることができることになる。又、業者に移設を
依頼したとしても費用が安価になるので、冷媒回収の促
進につながることになる。
【0011】本発明は、上記した課題を解決し、分離型
エアコン等、流体機器同士や流体配管の取付及び取外の
際、流体の漏れや放出をほぼゼロとして封じ込めを確実
に実現しつつ、取付及び取外作業を極めて容易に行える
流体機器接続装置及び流体機器の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上気した目的を達成する
ために、本発明の流体機器接続装置は、筐体となり、流
体の流通孔を有する弁箱と、前記弁箱内に収容され、前
記流通孔を開閉する弁体と、前記弁体が前記流通孔を閉
じた際、前記弁体により区切られた空間に連通するポー
トと、前記ポートに装着され、前記空間内の流体の除去
又は充填が可能な第2弁とを備え、前記弁体が前記流通
孔を閉じた際に該弁体に密接し、該密接部位を気密に保
つ弁座をさらに備え、ポートと流通孔とが弁座を構成す
る部材を半径方向に貫通して連通されていることを特徴
とする。
【0013】
【0014】前記弁座は突部を有し、当該突部が前記弁
体の表面に密接することにより該密接部位を気密に保つ
ことが好ましい。
【0015】前記弁体の尾部には六角孔が設けられ、該
弁体の開閉操作は、前記六角孔に挿入したレンチにより
行うことができることが好ましい。
【0016】前記弁体は前記流通孔を進退することによ
り開閉されることが好ましい。
【0017】前記弁体の進退方向は、前記流通孔におけ
る流体の流れ方向の軸腺に対して30°〜60°に傾斜
させたことが好ましい。
【0018】前記弁箱には、他の流体機器接続装置又は
流体機器と接続するための接続部が設けられていること
が好ましい。
【0019】本発明の流体機器は、前記流体機器接続装
置が接続された流体機器であって、当該流体機器が有す
る流体の流入口又は流出口が前記流通孔に接続されてい
ることを特徴とする。
【0020】前記流体機器は圧縮機であり、当該圧縮機
における吐出口又は吸込口が前記流通孔に接続されてい
ることが好ましい。
【0021】前記流体機器はディストリビュータ又はヘ
ッダであり、当該ディストリビュータにおける流体の流
入口、又は当該ヘッダにおける流体の流出口もしくは流
入口が前記流通孔に接続されていることが好ましい。
【0022】前記流体機器は配管であることが好まし
い。
【0023】前記流体機器において、前記弁体が閉じら
れていて、該弁体と前記流体機器の間の流体経路に前記
流体が充填されていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、各図を参照して説明する。図1は、本発明の流体機
器接続装置100の一実施形態を示す図である。なお、
流体機器接続装置100は、類似した構成を有する別の
流体機器接続装置100Aに接続(脱着)される。又、
各流体機器接続装置100、100Aは、それぞれチュ
ーブ(銅管)10、10Aに接続され、チューブの先に
各種流体機器(冷媒配管、エアコンの室内機、室外機
等)を取付けることにより、流体機器同士が流体機器接
続装置100、100Aを介して接続されるようになっ
ている。なお、以下では、流体として冷媒Rを用いた場
合について説明する。又、チューブを介さず、流体機器
接続装置100に直接流体機器を接続してもよい。
【0025】この図において、流体機器接続装置100
は、筐体となる弁箱4と、弁箱4内に収容される弁体2
と、弁体4により区切られた流通孔(空間)Uに連通す
るポートPと、ポートPに装着される第2弁(サービス
バルブ)6と、弁箱4内に収容された弁座8とを備え
る。
【0026】弁箱4は略円筒形をなしており、冷媒Rの
流通孔U、Vが穿設されている。又、弁箱4の底面には
接続部(フランジ)40が設けられている。ここで、流
通孔Uの軸方向は図の縦方向に平行であり、その一端が
フランジ40側に開口する。流通孔Vは弁箱4の側方に
穿設され、流通孔Uの他端に連通するとともに、その開
口端の軸方向(流体の流れ方向)が上記流通孔Uの軸方
向と鋭角θをなしている。そして、フランジ40側から
流入した冷媒Rは、流通孔U、Vを順次通って上記開口
端から流出し、開口端に接続されたチューブ10を流れ
るようになっている。
【0027】弁体2は略円柱状をなし、弁箱4の中心に
穿設されて流通孔U、Vに連通するガイド孔に挿通され
ている。そして、該ガイド孔内を進退することにより、
流通孔(空間)U、Vを開閉する(区切る)ようになっ
ている。弁体2の開閉動作の詳細については後述する。
なお、弁体2の尾部22には六角孔15が設けられ、六
角孔に挿入したレンチを回転させると、上記ガイド孔に
螺合された弁体2が弁箱4内をねじの作用により進退す
る。又、尾部22は凹状の段部を備え、ここに冷媒Rの
漏れを防止するシール材(Oリング等)50が配設され
ている。
【0028】弁箱4の側方(流通孔Vと反対側)には、
弁体2の開閉により区切られた空間(流通孔)Uに連通
するポートPが穿設されている。そして、ポートPの開
口端側にサービスバルブ6が装着され、該サービスバル
ブ6を介して流通孔U内の冷媒Rの除去又は充填が可能
になっている。サービスバルブ6の動作については後述
する。
【0029】弁箱4の流通孔Uには、略リング状の弁座
8が嵌挿され、弁座8の上端縁部が弁体2の頭部に密接
し、該密接部位を気密に保つようになっている。なお、
弁座8の側壁のうち、流通孔UとポートPとの連通部分
はくり貫かれている。
【0030】一方、流体機器接続装置100Aは、上記
した流体機器接続装置100とほぼ同様な構成を備えて
いるので、同様な部分を上記各構成に付した符号に
「A」を添付して示し、これらの説明については省略す
る。例えば、図中2Aは上記弁体2と同様な構成の弁体
2Aを示している。なお、流体機器接続装置100Aの
場合、本発明に特有なポートP及びサービスバルブ6を
備えていない点が流体機器接続装置100と異なってい
る。
【0031】さて、流体機器接続装置100と流体機器
接続装置100Aを、それぞれフランジ40、40Aを
介して接続することにより、冷媒Rがチューブ10と1
0Aの間を流通できるようになる。ここで各弁体2、2
Aを開にすることはいうまでもない。このように、本発
明の流体機器接続装置100を用いることにより、他の
流体機器接続装置100A(あるいは直接流体機器)と
容易に接続することができ、流体機器の取付、取外し作
業が簡易となる。なお、流体機器接続装置100と接続
する相手をこれと全く同一の流体機器接続装置100と
してもよいが、この場合には、双方の流体機器接続装置
100、100にいずれもサービスバルブ6が装着され
ていることになり、そのうち1つのサービスバルブ6が
機能上無駄となることがある。従って、図1の実施形態
では、一方を(サービスバルブ6のない)流体機器接続
装置100Aとしているが、これには限られない。
【0032】次に、ポートP及びサービスバルブ6の作
用について説明する。図1において、流体機器接続装置
100、100Aを接続して冷媒を流し、その後、取外
しが必要になった場合を考える。
【0033】この場合、まず、各流体機器接続装置10
0、100Aの弁体を閉にして、各チューブ10、10
A(やその先に接続された流体機器)にある冷媒Rを封
じ込める。そして、流体機器接続装置100、100A
同士を切離す。ここで、弁体を閉にすると、弁体2、2
Aが弁座8、8Aにそれぞれ密接し、流通孔U、V
(U’、V’)が遮断され、流通孔V(V’)から配管
10(10A)へ至る部分の冷媒Rが封じ込められる。
ところが、従来の弁が配設されている流体機器接続装置
では、図のクロスハッチ部に相当するデッドスペースに
ある冷媒Rを封じ込めることができず、切離し時にこの
部分の冷媒が大気中に放出されてしまっていた。本発明
では、このデッドスペースに連通したポートから、サー
ビスバルブ6を介して当該デッドスペース内の冷媒Rを
除去(回収)した後に、流体機器接続装置100、10
0A同士を切離すことができるので、デッドスペース内
の冷媒の放出を防止できる。
【0034】又、サービスバルブ6を介して冷媒Rを充
填することもできる。例えば、上記流体機器接続装置1
00、100A同士を取付けた際、デッドスペースには
大気が存在することになる。もし、この部分の大気を除
去しないで流体機器の運転を行ったとすると、この大気
が流体機器を流通する冷媒に混入し、冷媒の品質、特性
等の劣化を招くこともある。本発明では、このデッドス
ペースに連通したポートから、サービスバルブ6を介し
て当該デッドスペース内の大気を除去(真空引き)でき
るので、デッドスペース内の大気が冷媒に混入するのを
防止できる。又、真空引き後に、サービスバルブ6を介
して当該デッドスペースに冷媒Rを充填してもよく、
又、弁体を開状態にして流体機器接続装置100、10
0A同士を取付け、真空引きをすれば、その後にサービ
スバルブ6を介して冷媒の流路(流体機器をも含む)す
べてに冷媒Rを充填することができる。
【0035】なお、流体機器接続装置100、100A
同士を接続する際、予め弁体が閉塞され各配管10、1
0A部分に冷媒Rが封じ込められた状態のものを用いる
と、取付時のチューブ10、10A(及びその先の各種
流体機器)への冷媒封入の手間や、取外時の配管からの
冷媒回収の手間を省略可能である。この場合、接続前の
流体機器接続装置100、100Aの各フランジ40、
40Aには、所定の盲フランジ71、71が取付けられ
る。
【0036】次に、サービスバルブ6の動作について、
図2を参照して説明する。サービスバルブ6は、それぞ
れ略円筒状の先端部6a、中央部6b、基部6cが軸方
向に接続されてなり、基部6cは螺子が設けられていて
適宜ポートPの内壁面(弁箱4)に固定されている(図
2(a))。冷媒Rはサービスバルブ6を介して、ポー
トPを流出入するようになっている。ここで、通常は先
端部6aと中央部6bが密着し、基部6cはポートP
(弁箱4)に気密に装着されているので、ポートPは外
部空気に対して遮断されている。又、基部6cの端には
ピン6dが突設し、通常はピン6dが押されないよう、
その外側に盲板70が装着されている。
【0037】そして、サービスバルブ6を介してポート
Pに冷媒を流出入させる場合、盲板70を外し、代わり
にチャージユニオン50をサービスポートPにネジ止め
する(図2(b))。チャージユニオン50は略円筒状
であり、先端にはピン6dを押すための突部50aが形
成されている。ここで、ピンを押すと、サービスバルブ
の先端部6aが中央部6bと離間して前進し、当該離間
部を通って冷媒Rが流出入可能となる。一方、ピンの押
下を止めれば、所定のバネの付勢力で先端部6aの端面
が中央部6bの端面に密着し、冷媒の流出入が停止す
る。なお、突部50aの中央部は開孔しており、ここを
通ってチャージホース60から冷媒Rが流出入するよう
になっている。又、チャージユニオン50の基部50b
は、チャージホース60の先端にある袋ナット60aが
外挿される形状になっていて、外挿された状態で基部5
0bと袋ナット60aとの間は冷媒が漏れないよう密閉
される。このように、チャージホース60により、冷媒
の回収や充填、あるいは真空引きを行うことができるよ
うになっている。
【0038】次に、弁体2の開閉動作について図3及び
図4を参照して説明する。上記図1に示したように、閉
状態では、弁体2は流通孔U、Vを遮断して(区切っ
て)いる。ここで、図3に示すように、弁体2を上方向
に後退させると、弁体2と弁座8とが離間し、流通孔
U、Vが連通するようになる。このようにして、冷媒R
が流通孔Uと流通孔Vの間を流出入できるようになって
いる。なお、流通孔Vの開口端の軸方向が流通孔Uの軸
方向と鋭角θ(好ましくは30〜60°)をなしている
ので、3方弁等(θ=90°)に比べ、冷媒の流路が急
激に(直角に)変化することがなく、流体抵抗が少なくな
るという利点がある。又、弁体2の開閉を、弁箱4内で
の進退により行うので、弁箱4は弁体2を内挿できる程
度の大きさであればよく、流体機器接続装置自体を小型
化できる。
【0039】図4は、弁体2及び弁座8近傍の部分拡大
図を示す。弁体2の先端部には、弁座8に当接(密接)
するための円錐面20を備えた段部が形成されている。
又、弁座8の上端縁部は、その内側面が外側に向かって
略ラッパ状に拡開し、その外側面が円錐面となってい
る。そして、上記ラッパ状拡開部と円錐面との交わる部
分がリング状の縁からなる突部8Sとなっている(図4
(1))。そして、弁体2を閉じると、当該突部8Sが
弁体2の円錐面20と点接触により密接し、該密接部位
を気密に保つようになっている(図4(2))。このよ
うにすると、面と面とで接触する場合に比べ、接触部分
にごみ等が介在しにくく、気密状態をより保持しやすく
なる。又、ごみが介在した場合でも、突部8Sがごみを
せん断して取り除くことができる。さらに、弁体2の当
接部分は円錐面20でテーパ状であるので、この部分が
磨耗しても、弁体の押しこみ量を増やせば、磨耗のない
新たなテーパ部が突部8Sに当接するようになり、常に
気密状態が保持される。
【0040】図5及び図6は、本発明の流体機器接続装
置が接続される流体機器、並びに、各種流体機器から構
成されるシステムを示す。
【0041】図5において、このシステムは、冷媒によ
り動作する空調機であり、冷媒の流れ方向を正逆切替え
ることにより、エアコンとしてもヒートポンプとしても
使用可能である。このシステムが有する流体機器は、図
の下線付文字として表記されたものであり、例えば、デ
ィストリビュータ、エバポレータ、コンプレッサ、液管
…等である。
【0042】又、図6において、このシステムは、冷媒
により動作する空調機(エアコン)である。このシステ
ムが有する流体機器は、図の文字表記されたものであ
り、例えば、蒸発器、圧縮機、アキュムレータ等であ
る。
【0043】図7は、コンプレッサ(圧縮機)に本発明
の流体機器接続装置を接続した場合の態様を示す。図
中、「CP」はコンプレッサを、「M」はモータを示
す。まず、全密閉型の圧縮機では、ケーシングの中にコ
ンプレッサと直結したモータが内蔵され、ケーシングは
溶接等で密封されて取外しができないようになってい
る。そして、ケーシングの吐出口と吸込口にいずれも本
発明の流体機器接続装置100が接続されている(図7
(1))。なお、図では、対になる他の流体機器接続装
置も符号100として示している。又、半密閉型の圧縮
機では、ケーシングの中にコンプレッサと直結したモー
タが内蔵されているが、蓋やバルブプレートを取外すこ
とにより、ケーシングを分解可能になっている。そし
て、ケーシングの吐出口と吸込口にいずれも本発明の流
体機器接続装置100が接続されている(図7
(2))。
【0044】開放型の圧縮機では、コンプレッサと直結
したモータが同一ベース上に離間配置され、Vベルト等
でモータ動力が伝達される。そして、コンプレッサの吐
出口と吸込口にいずれも本発明の流体機器接続装置10
0が接続されている(図7(3))。他の開放型の圧縮
機では、コンプレッサと直結したモータが同一ベース上
に離間配置され、モータ動力がシャフト等で伝達され
る。そして、コンプレッサの吐出口と吸込口にいずれも
本発明の流体機器接続装置100が接続されている(図
7(4))。
【0045】上記したいずれのタイプの圧縮機において
も、流体機器接続装置100を閉じることで、冷媒を封
じ込めて圧縮機を分解して修理をしたり、部品の取り替
え等を行うことができ、冷媒の放出が防止される。
【0046】図8は、冷却器周辺に本発明の流体機器接
続装置を接続した場合の態様を示す。この実施形態で
は、ヘッダ及びディストリビュータに流体機器接続装置
100が接続されている。ここで、ヘッダは、冷媒の流
れを1回路から複数回路へ分ける(又は逆に複数回路か
ら1回路に合流させる)ための流体機器であり、この例
では1回路側に流体機器接続装置100が接続されてい
る。又、ディストリビュータは、冷媒の流れを1回路か
ら複数回路へ均一に分けるための流体機器であり、この
例では1回路側(流入側)に流体機器接続装置100が
接続されている。なお、図9は、流体機器接続装置が接
続されたディストリビュータを示す部分拡大図である。
【0047】図10は、ヘッダに本発明の流体機器接続
装置を接続した場合の態様を示す。流体機器接続装置1
00は、ヘッダの1回路(流入側)及び複数回路(流出
側)のいずれにも接続されている(図10(1))。
又、複数回路(流出側)に延長管を装着し、延長管に流
体機器接続装置100を接続してもよい(図10
(2))。
【0048】上記したヘッダやディストリビュータの場
合、流体機器接続装置100を閉じることで、冷媒を封
じ込めてヘッダやディストリビュータを取外して修理を
したり、取り替え等を行うことができ、その作業の際の
冷媒の放出が防止される。
【0049】以上のように、流体機器接続装置を流体機
器(の流体の流入側と流出側)に接続し、予め弁体を閉
塞し冷媒Rが封じ込められた状態のものを用いると、取
付時の流体機器への冷媒封入の手間や、取外時の流体機
器からの冷媒回収の手間を省略可能である。又、取付、
取外時の作業に伴う流体の漏れ、放出を防止することが
できる。さらに、このようにすると、冷媒Rが充填され
た状態で、かつ冷媒を漏らすことなく流体機器を移動可
能であるので、専門の業者だけでなく、機器の使用者
(ユーザ)であっても、冷媒の充填や回収に忙殺される
ことなく、容易に当該機器への流体機器接続装置の取付
・取外を行うことが可能となる。
【0050】さらに、流体機器接続装置を接続した流体
機器に、製造工場にて予めガスを充填し、かつ品質保証
(ガスの純度、弁の漏れ検査、接続部の各つなぎ目の漏
れ等)を行った上で、この流体機器単体を販売すること
もでき、このようにすれば、前述した環境破壊防止の上
で、漏れをさらに有効に防止できるとともに、機器の動
作不良をも抑止できる。本発明では、流体機器接続装置
を接続した流体機器に予めガスを充填可能であるので、
このような効果をも有している。
【0051】本発明に使用する流体は特に制限されない
が、冷媒の場合は、アンモニア、一酸化炭素、水、空
気、炭化水素等の化学物質からなる自然冷媒を使用する
ことができる。又、フロン、CFC(Chloro Fluoro Carbo
n)、HCFC(Hydro Chloro Fluoro Carbon)、HFC(Hydr
o Fluoro Carbon)並びに将来開発されるもの(種々の
化学物質)を含む。
【0052】又、本発明を適用する流体機器としてはル
ームエアコンが好適であるが、蒸発器と凝縮器を連結し
た非一体型熱交換器、例えば冷凍機、大型冷蔵庫に適用
することもできる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の流
体機器接続装置によれば、流体機器接続装置における弁
体を閉じた際、流体を封じ込めできない空間(デッドス
ペース)に連通したポートから、サービスバルブを介し
て流体を回収あるいは充填可能であるので、流体機器接
続装置の取付け後に上記空間の空気が流体に混入するこ
と、及び流体機器接続装置の取外し時に上記空間の流体
が放出することを防止できる。
【0054】 又、請求項2記載の流体機器接続装置に
よれば、弁体と弁座が面と面で接触する場合に比べ、接
触部分にごみ等が介在しにくく、気密状態をより保持し
やすくなる。又、ごみが介在した場合でも、突部がごみ
をせん断して取り除くことができる。
【0055】 請求項3記載の流体機器接続装置によれ
ば、流通孔の流体の流れ方向が弁体の進退方向と30°
〜60°をなしているので、3方弁等に比べ、冷媒の流
路が急激に(直角に)変化することがなく、流体抵抗が
少なくなるという利点がある。
【0056】又、本発明の流体機器は、接続されている
流体機器接続装置の弁体を閉じることで、流体機器内の
流体を封じ込めできるので、取付時の流体機器への流体
封入の手間や、取外時の流体機器からの流体回収の手間
を省略可能であるとともに、取付、取外時の作業に伴う
流体の漏れ、放出を防止することができる。
【0057】 さらに、請求項11記載の流体機器によ
れば、流体機器内に流体を充填した状態で市場に流通が
でき、専門の業者だけでなく、機器の使用者(ユーザ)
であっても、冷媒の充填や回収に忙殺されることなく、
容易に当該機記への流体機器接続装置の取付・取外を行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 流体機器接続装置を他の流体機器接続装置と
接続した状態を示す断面図である。
【図2】 サービスバルブの動作を説明するための図で
ある。
【図3】 流体機器接続装置の弁体を開いた場合の作用
説明図である。
【図4】 弁体の開閉動作を示す作用説明図である。
【図5】 流体機器接続装置が接続される流体機器の例
を示す図である。
【図6】 流体機器接続装置が接続される流体機器の例
を示す別の図である。
【図7】 コンプレッサ(圧縮機)に本発明の流体機器
接続装置を接続した場合の態様を示す図である。
【図8】 冷却器周辺に本発明の流体機器接続装置を接
続した場合の態様を示す図である。
【図9】 ディストリビュータに本発明の流体機器接続
装置を接続した場合の態様を示す部分拡大図である。
【図10】 ヘッダに本発明の流体機器接続装置を接続
した場合の態様を示す図である。
【図11】 従来のストップ弁を示す断面図である。
【符号の説明】
2 弁体 4 弁箱 6 第2弁(サービスバルブ) 8 弁座 40 接続部 U 流通孔(空間) V 流通孔 P ポート R 流体(冷媒)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F16K 27/00 F16L 55/00 F25B 41/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体となり、流体の流通孔を有する弁箱
    と、 前記弁箱内に収容され、前記流通孔を開閉する弁体と、 前記弁体が前記流通孔を閉じた際、前記弁体により区切
    られた空間に連通するポートと、 前記ポートに装着され、前記空間内の流体の除去又は充
    填が可能な第2弁とを備え、 前記弁体が前記流通孔を閉じた際に該弁体に密接し、該
    密接部位を気密に保つ弁座をさらに備え、 ポートと流通孔とが弁座を構成する部材を半径方向に貫
    通して連通されていることを特徴とする流体機器接続装
    置。
  2. 【請求項2】 前記弁座は突部を有し、当該突部が前記
    弁体の表面に密接することにより該記密接部位を気密に
    保つことを特徴とする請求項1に記載の流体機器接続装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弁体の尾部には六角孔が設けられ、
    該弁体の開閉操作は、前記六角孔に挿入したレンチによ
    り行うことができることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の流体機器接続装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体は前記流通孔を進退することに
    より開閉されることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の流体機器接続装置。
  5. 【請求項5】 前記弁体の進退方向は、前記流通孔にお
    ける流体の流れ方向の軸線に対して30°〜60°に傾
    斜させたことを特徴とする請求項4に記載の流体機器接
    続装置。
  6. 【請求項6】 前記弁箱には、他の流体機器接続装置又
    は流体機器と接続するための接続部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流
    体機器接続装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の流
    体機器接続装置が接続された流体機器であって、 当該流体機器が有する流体の流入口又は流出口が前記流
    通孔に接続されていることを特徴とする流体機器。
  8. 【請求項8】 前記流体機器は圧縮機であり、当該圧縮
    機における吐出口又は吸込口が前記流通孔に接続されて
    いることを特徴とする請求項7に記載の流体機器。
  9. 【請求項9】 前記流体機器は、ディストリビュータ又
    はヘッダであり、当該ディストリビュータにおける流体
    の流入口、又は当該ヘッダにおける流体の流出口もしく
    は流入口が前記流通孔に接続されていることを特徴とす
    請求項7に記載の流体機器。
  10. 【請求項10】 前記流体機器は配管であることを特徴
    とする請求項7に記載の流体機器。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10のいずれかに記載
    の流体機器であって、前記弁体が閉じられていて、該弁
    体と前記流体機器の間の流体経路に前記流体が充填され
    ていることを特徴とする流体機器。
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