JP3489268B2 - 能動型サスペンション - Google Patents

能動型サスペンション

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JP3489268B2
JP3489268B2 JP13437195A JP13437195A JP3489268B2 JP 3489268 B2 JP3489268 B2 JP 3489268B2 JP 13437195 A JP13437195 A JP 13437195A JP 13437195 A JP13437195 A JP 13437195A JP 3489268 B2 JP3489268 B2 JP 3489268B2
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    • B60G2204/127Mounting of springs or dampers with the mounting of springs or dampers moving so that the direction of the related force vector can be changed, thus contributing to a variation of the loading of the wheel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
    • B60G2800/01Attitude or posture control
    • B60G2800/019Inclination due to load distribution or road gradient

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体圧シリンダに発
生するフリクションを低減させる能動型サスペンション
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用サスペンションにおいて、流体圧
シリンダの摺動部に発生するフリクションを低減させる
技術として、例えば、図15及び図16に示すストラッ
ト型サスペンションや、実開昭56−150603号公
報に記載されている技術が知られている。
【0003】図15及び図16に示すストラット型サス
ペンションは、車輪1を回転自在に支持する車輪支持部
材3の下部に、車幅方向に延在するロアアーム5の一端
部5aが連結され、上下方向にショックアブソーバ7が
配置されているとともに、このショックアブソーバ7の
軸線Sbと一致せず、車幅方向外側に軸線Ssを偏心さ
せ状態でコイルスプリング9が傾斜配置されている。
【0004】そして、図15では、車体荷重Fuが加わ
るアッパマウント部の着力点(連結点)Puに、ショッ
クアブソーバ7及びコイルスプリング9の上端部の軸中
心を一致させて車体側部材に揺動自在に連結していると
ともに、コイルスプリング9の軸線Ssを、車体荷重F
uが作用する方向(着力点Puと交差点Poを結んだ線
上)に一致させて傾斜配置している。また、図16で
は、着力点Puと独立した位置に、コイルスプリング9
の上端部を車体側部材に揺動自在に連結しているととも
に、交差点Poをコイルスプリング9の軸線Ssが通過
するように傾斜配置している。
【0005】このように、車体荷重Fuの着力点Puと
車体接地中心点Qとが車幅方向にずれていても、車体荷
重Fuをコイルスプリング9のみが支持するようにコイ
ルスプリング9をショックアブソーバ7の軸線Sbから
偏心させているので、ショックアブソーバ7には曲げモ
ーメントが発生せず、ショックアブソーバ7の摺動部の
フリクションが低減される。
【0006】なお、前述した交差点Poは、サスペンシ
ョンが車体を中立状態(車体の姿勢を水平に保持してい
る状態)とする場合に、車輪接地中心点Qから鉛直上方
に作用する接地荷重Fgと、ロアアーム5の軸線SR
沿って車幅方向内側に向けて作用する引張力FR と、前
述した車体荷重Fuとが通過する点である。一方、実開
昭56−150603号公報に記載されている技術は、
ストラットの軸線に対して偏心させたコイルスプリング
のバネ力を、車体方向の内側及び外側で変化させた構造
とし、このバネ力を、ストラットに発生する曲げモーメ
ントを打ち消す方向に作用させることで、曲げモーメン
トを低減してストラットの摺動部のフリクションを低減
するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、路面からの
外力や車体に加わる慣性力を打ち消すことにより、車両
姿勢の抑制制御を行う能動型サスペンションも、車輪支
持部材及び車体側部材間に配設された流体圧シリンダに
フリクションが発生しやすい。特に、能動型サスペンシ
ョンは、常に一定の車両姿勢を保持するように制御を行
っているので、流体圧シリンダの摺動部のうち中立位置
摺動部の近傍の使用頻度が高く、また、この領域を使っ
て走行している場合には車両に加わる外力が上下前後左
右ともに小さいことが多いので、フリクションの影響が
相対的に目立ちやすい領域である。したがって、中立位
置摺動部の近傍だけでもフリクションを低減させておく
ことが非常に重要である。
【0008】そこで、この能動型サスペンションに、前
述したフリクションの低減技術を採用することが考えら
れるが、その技術は、車体の重量をスプリングのみで受
けることを前提としたフリクション低減技術なので、採
用することはできない。本発明は上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、流体圧シリンダに加わるフリクション
を低減させて乗心地及び操縦安定性を向上させることが
可能な能動型サスペンションを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、車輪を回転自在に支持
する車輪支持部材の下部と車体側部材との間に軸線を略
車幅方向に向けて揺動自在に連結したロアアームと、軸
線を上下方向に向けて下端部を前記車輪支持部材に剛結
合し、且つ上端部の軸中心をアッパマウント部の連結点
に揺動自在に連結した流体圧シリンダと、前記アッパマ
ウント部と前記車輪支持部材との間に軸線を上下方向に
向けて配設したコイルスプリングとを備えた能動型サス
ペンションにおいて、前記車輪の接地中心点を通過する
鉛直線と前記ロアアームの軸線の延長線とが交差する点
を交差点とし、この交差点と前記アッパマウント部の前
記連結点とを結ぶ線を基準線とすると、この基準線に対
して車幅方向の内側位置及び外側位置の一方側に前記流
体圧シリンダを偏心させて配置し、前記基準線に対する
他方側に、軸線が前記アッパマウント部の連結点を通過
し、且つ当該軸線が前記基準線に対して所定の傾斜角度
を成すようにコイルスプリングを偏心させて配置し、前
記流体圧シリンダの推力と、前記コイルスプリングのス
プリング反力とを合成した合力ベクトルを前記基準線上
に作用させ、車体が中立状態となるように、前記流体圧
シリンダと前記コイルスプリングとでそれぞれ分担して
車体荷重を支持することを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の能動型サスペンショ
ンは、車輪を回転自在に支持する車輪支持部材の下部と
車体側部材との間に軸線を略車幅方向に向けて揺動自在
に連結したロアアームと、軸線を上下方向に向けて下端
部を前記車輪支持部材に剛結合し、且つ上端部の軸中心
をアッパマウント部の連結点に揺動自在に連結した流体
圧シリンダと、前記アッパマウント部と前記車輪支持部
材との間に軸線を上下方向に向けて配設したコイルスプ
リングとを備えた能動型サスペンションにおいて、前記
コイルスプリングの上端部を、前記流体圧シリンダの上
端部が連結しているアッパマウント部の連結点とは独立
に揺動自在に連結し、前記車輪の接地中心点を通過する
鉛直線と前記ロアアームの軸線の延長線とが交差する点
を交差点とし、前記流体圧シリンダ及び前記コイルスプ
リングの軸線どうしが交差する点を軸点とし、前記交差
点と前記軸点とを結ぶ線を基準線とすると、この基準線
に対して車幅方向の内側位置及び外側位置の一方側に前
記流体圧シリンダを偏心させて配置し、前記基準線に対
する他方側に、軸線が前記コイルスプリングの上端部の
連結点を通過し、且つ当該軸線が前記基準線に対して所
定の傾斜角度を成すようにコイルスプリングを偏心させ
て配置し、前記流体圧シリンダの推力と、前記コイルス
プリングのスプリング反力とを合成した合力ベクトルを
前記基準線上に作用させ、車体が中立状態となるよう
に、前記流体圧シリンダと前記コイルスプリングとで
れぞれ分担して車体荷重を支持することを特徴としてい
る。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の能動型サスペンションにおいて、前記コイ
ルスプリングの軸線の傾斜角度を、前記合力ベクトルを
前記基準線上に作用させる角度以内であり、且つ前記交
差点を通過しない角度の範囲に設定した。
【0012】
【作用】上記構成による本発明の請求項1記載の能動型
サスペンションによれば、車体荷重が、アッパマウント
部の連結点から基準線上の交差点に向けて加わる。ま
た、コイルスプリングの上端部は、流体圧シリンダの上
端部とともに前記連結点において連結しているので、流
体圧シリンダの推力及びコイルスプリングのスプリング
反力は、それぞれ連結点に向けて作用する。ここで、基
準線上に作用する車体荷重のベクトルに対して逆向きの
ベクトルが作用しなければ、流体圧シリンダのピストン
ロッドの摺動部、特に使用頻度が高い中立位置摺動部の
近傍にサイドフォースが発生し、フリクションが増大す
る。
【0013】そこで、本発明では、推力及びスプリング
反力を合成した合力ベクトルを、前記車体荷重のベクト
ルに対して逆方向のベクトルとなる基準線上に作用させ
ているので、ピストンロッドの中立位置摺動部の近傍に
はほとんどサイドフォースが発生せず、フリクションが
低減する。これにより、スムーズにストローク動作を行
う能動型サスペンションとなるので、良好な乗り心地や
操縦安定性が得られる。
【0014】また、請求項2記載の能動型サスペンショ
ンによれば、流体圧シリンダ及びコイルスプリングの上
端部は、それぞれ独立した連結点においてアッパマウン
ト部に連結しているので、サイドフォースは、流体圧シ
リンダの本体(シリンダチューブ)において発生する。
これにより、流体圧シリンダの推力と、コイルスプリン
グのスプリング反力と、車輪の接地中心点から鉛直上方
に作用する接地荷重と、ロアアームの軸線に沿って作用
する引張力とが釣り合いを保たなければ、サイドフォー
スを低減することができない。ここで、接地荷重のベク
トル及びロアアームの引張力のベクトルは、交差点を通
過する。
【0015】そこで、本発明は、推力とスプリング反力
とを合成した合力ベクトルを、交差点を通過する基準線
上に作用させ、他の外力とで釣り合い状態を保持するよ
うにしているので、流体圧シリンダの本体にはほとんど
サイドフォースが発生せず、フリクションが低減する。
これにより、スムーズにストローク動作を行う能動型サ
スペンションとなるので、良好な乗り心地や操縦安定性
が得られる。
【0016】また、請求項3記載の能動型サスペンショ
ンによれば、前記基準線に対してコイルスプリングを偏
心させて配置すると、流体圧シリンダのサイドフォース
が低減する方向にコイルスプリングのバネ力が作用す
る。これにより、車両レイウアトの制約によりコイルス
プリングの傾斜配置に制限を与えても、フリクションを
低減させることが可能な能動型サスペンションを得るこ
とが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の能動型サスペンションについ
て、図を参照しながら説明する。図1から図7は、能動
型サスペンションの第1実施例を示すものであり、図1
に示すように、車輪10を回転自在に支持する車輪支持
部材12と、略車幅方向に延在して前記車輪支持部材1
2に連結するロアアーム14と、上端部の軸中心がアッ
パマウント部16の着力点(連結点)Puを介して揺動
自在に車体側部材に連結され、且つ、下端部が車輪支持
部材12に剛結合されている油圧シリンダ(流体圧シリ
ンダ)18と、上端部の軸中心が前記着力点Puを介し
て揺動自在に車体側部材に連結され、且つ、軸線Ssを
油圧シリンダ18の軸線Saに対して車幅方向の外側に
傾斜して配置されたコイルスプリング20とを備えてい
る。
【0018】すなわち、ロアアーム14は、軸線SR
両端部に車輪側連結点14aと、車体側連結点14bと
が形成されたリンク部材であり、車輪側連結点24aに
おいて車輪支持部材12の下部に揺動自在に連結され、
車体側連結点24bにおいて車体側部材(図示せず)に
揺動自在に連結されている。また、油圧シリンダ18
は、上下方向に向けて配置されたシリンダチューブ18
aの下端部が車輪支持部材12に剛結合され、このシリ
ンダチューブ18aの上端から上方に突出するピストン
ロッド18bの上端部が、軸線Saをアッパマウント部
16の着力点Puに一致させて揺動自在に連結されてい
る。そして、シリンダチューブ18aに供給された所定
の作動圧により、軸線Sa方向に推力(アクチュエータ
発生力)を発生し、車体の姿勢変化を抑制するようにな
っている。なお、図示しないが、本装置には、油圧シリ
ンダ18に供給する作動圧を指令値に応じて制御する圧
力制御弁と、車体に発生する車幅方向、車体前後方向及
び車体上下方向の加速度を検出する加速度検出装置と、
加速度検出装置に応じて車体の姿勢変化を抑制するため
の指令値を演算し、その指令値を前記圧力制御弁に出力
する演算装置とが備えられている。
【0019】また、前記アッパマウント部16は、ピス
トンロッド18bの上端部とともに、コイルスプリング
20の上端部の軸中心を、着力点Puにおいて揺動自在
に車体側部材22に連結している。図2に、アッパマウ
ント部16の具体的構造を示す。すなわち、厚肉リング
状に形成されたラバーブッシュ24aの内周側に内側部
材24bが加硫接着され、ラバーブッシュ24aの外周
側に外側部材24cが加硫接着されて、ラバーブッシュ
24a、内側部材24b及び外側部材24cが一体構造
とされている。そして、内側部材24bの下面にアッパ
スプリングシート26を当接し、内側部材24b及びア
ッパスプリングシート26の両者に穿設した貫通孔に、
ピストンロッド18bの雄ねじを設けた先端部を下側か
ら挿入し、内側部材24b側に突出した先端部にナット
24dを螺合して締結することにより、内側部材24b
及びアッパスプリングシート26が一体に連結される。
そして、外側部材24cの外周縁部及び車体側部材22
にボルト24eを下側から挿通し、上方に突出したボル
ト24eにナット24fを螺合して締結することによ
り、外側部材24c及び車体側部材32が一体に連結さ
れる。
【0020】また、コイルスプリング20は、図1に示
すように、前記アッパスプリングシート26と、シリン
ダチューブ18aの上部外周に配設されたロアスプリン
グシート28との間に圧縮状態とされて介装されてお
り、軸線Ss上にスプリング反力Fsが作用するように
なっている。ところで、中立状態(車体の姿勢を水平に
保持している状態)とされた本装置に加わる外力を図3
に示す。この図において、車輪接地中心点Qを通過する
鉛直線をVとし、この鉛直線Vとロアアーム14の軸線
R の延長線とが交差する点をPoとする(以下、交差
点Poと称する。)。本装置に加わる外力は、車輪接地
中心点Qから鉛直上方に接地荷重Fgが作用し、ロアア
ーム14の軸線SR に沿って車幅方向内側に向けて引張
力FR が作用し、アッパマウント部16の着力点Puか
ら車体荷重(車体の静荷重)Fuが作用する。これら外
力Fg、FL 、Fuは釣り合いが保たれているので、そ
れら外力のベクトルは交差点Poを通過し、且つベクト
ル和は零(0)となる。したがって、車体荷重Fuは、
着力点Puと交差点Poとを結ぶ基準線Sk1 上におい
て交差点Poに向かうベクトルとして作用する。
【0021】また、ピストンロッド18bの釣り合い状
態について考えると、図4に示すように、車体荷重Fu
が、基準線Sk1 上において着力点Puから交差点Po
に向かうベクトルとして作用し、油圧シリンダ18の推
力Faが、軸線Sa上において着力点Puに向かうベク
トルとして作用し、コイルスプリング20のスプリング
反力Fsが車体上方に向かうベクトルとして作用すると
ともに、サイドフォースF1 、F2 が、ピストンロッド
18bの軸線Saに対して直交する方向のベクトルとし
て作用する。
【0022】ここで、サイドフォースF1 =F2 =0を
実現するためには、車体荷重Fu、推力Fa、スプリン
グ反力Fsの3力が釣り合いを保たなければならない。
これら3力が釣り合いを保つには、それら3力のベクト
ルが全て着力点Puを通過し、且つベクトル和が零
(0)でなければならない。そこで、本実施例では、ロ
アスプリングシート28が、その中心位置28aが基準
線Sk1 より車幅方向の外側にずれた位置となるように
シリンダチューブ18aに固定され、このロアスプリン
グシート36にコイルスプリング20の下端部が支持さ
れている。これにより、本実施例のコイルスプリング2
0は、着力点Puを通過する軸線Ssを基準線Sk1
対して所定の傾斜角θ1 だけ傾けて配置し、スプリング
反力Fsが軸線Ss上において着力点Puに向かうベク
トルとして作用するようにしている。
【0023】このように、本装置は、コイルスプリング
20の軸線Ssが着力点Puを通過し、前記基準線Sk
1 上に作用する車体荷重Fuを、油圧シリンダ18とコ
イルスプリング20とがそれぞれ分担して支持すること
で、車体荷重Fu、推力Fa、スプリング反力Fsの3
力の釣り合いを保っている。すなわち、アッパマウント
部16に加わる車体荷重Fuは、図1に示すように、着
力点Puから油圧シリンダ18に分担荷重Fu1 として
加わり、コイルスプリング20に分担荷重Fu2 として
加わる(Fu=Fu1 +Fu2 )。
【0024】これら分担荷重Fu1 、Fu2 に対して、
油圧シリンダ18は、圧力制御弁からシリンダチューブ
18a内に所定の作動圧を供給することにより、分担荷
重Fu1 と同一大きさの推力Faを上向きに作用する。
また、コイルスプリング20は、特定のばね定数と、基
準線Sk1 に対してスプリング軸線Ssが所定の傾斜角
θ1 となるように傾斜配置したことにより、分担荷重F
2 と同一大きさのスプリング反力Fsを上向きに作用
する。
【0025】そして、これら推力Fa及びスプリング反
力Fsが着力点Puに向けて作用することから、図5に
示すように、車体荷重Fuと同一の大きさの合力ベクト
ルΔF(ΔF=Fa+Fs)が、基準線Sk1 上におい
て車体荷重Fuと逆向きに作用する。これにより、車体
荷重Fu、推力Fa、スプリング反力Fsの3力の釣り
合いが保たれるので、ピストンロッド18bに作用する
サイドフォースF1 、F2 は零(F1 =F2 =0)とな
る。
【0026】したがって、上記構成の能動型サスペンシ
ョンを搭載した車両が走行する場合には、コイルスプリ
ング20の軸線Ssを油圧シリンダ18の軸線Saと一
致する着力点Puとし、且つ、油圧シリンダ18の推力
Fa及びコイルスプリング20のスプリング反力Fsの
合力ベクトルΔFを、基準線Sk1 上の着力点Puに向
かう方向に作用させているので、3力Fu、Fa、Fs
の釣り合い状態を保ち、それにより、常に摺動している
ピストンロッド18bの中立位置近傍には、フリクショ
ンがほとんど発生しない。これにより、スムーズにスト
ローク動作を行う能動サスペンションとなるので、良好
な乗り心地と操縦安定性を得ることができる。
【0027】また、図6に示すものは、本実施例の能動
型サスペンションと、従来の能動型サスペンション(油
圧シリンダ及びコイルスプリングの両者の軸線が一致す
る装置)とを、ホイールストローク時におけるサイドフ
ォースの発生量で比較したものである。能動型サスペン
ションのピストンロッドの中立位置近傍は、使用頻度が
高く常に摺動している。そこで、この図のストローク量
のノーマル位置において本実施例と従来装置とを比較し
てみると、本実施例の能動型サスペンションは、サイド
フォースが発生せず、フリクションが大幅に低減してい
ることが明らかとなる。なお、本実施例の装置も、バウ
ンド量、リバウンド量が大きくなるとサイドフォースが
増大する傾向にあるが、能動型サスペンションはノーマ
ル位置近傍においてストローク動作を行うので、乗り心
地と操縦安定性に何等影響を与えるものではない。
【0028】また、図7に示すものは、第1実施例の変
形例を示すものである。この実施例は、アッパスプリン
グシート30aと、シリンダチューブ18aの上部外周
に配設されたロアスプリングシート30bとの間に、上
端部32aから下端部32bに向かうに従い、漸次コイ
ル直径Rを大きく形成した外観円錐台形状のコイルスプ
リング32が介装されている。
【0029】上記構成のコイルスプリング32を介装す
ることにより、拡径された下端部32bとピストンロッ
ド18bの干渉を防止することができ、サスペンション
のレイアウト自由度を高めることができる。次に、図8
から図12に示すものは、本発明の第2実施例を示すも
のである。なお、第1実施例と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0030】本実施例では、アッパマウント部40が、
ピストンロッド18b及びコイルスプリング20の上端
部を、それぞれ独立した位置で揺動自在に車体側部材2
2に連結している。図9に、アッパマウント部40の具
体的構造を示す。すなわち、アッパスプリングシート4
2の外周縁部に、ラバーブッシュ44を介してコイルス
プリング20の上端部が揺動自在に支持されている。ま
た、アッパスプリングシート42の中央部に設けた突出
部42aに貫通孔が穿設され、この貫通孔とブッシュ孔
が対応するように突出部42aの上下面に一対のラバー
ブッシュ46a、46bを配設し、座金48aを外挿し
たピストンロッド18bの先端部を、ラバーブッシュ4
6a、46bのブッシュ孔及び貫通孔に下側から挿入す
る。そして、ラバーブッシュ46bの上方に突出したピ
ストンロッド18bの先端部に、座金48bを外挿した
後、ナット50を螺合して締結することにより、ピスト
ンロッド18bの先端部とアッパスプリングシート42
とが揺動自在に一体に連結される。そして、アッパスプ
リングシート42の外周縁部及び車体側部材22に下側
からボルト24eを挿通し、上方に突出したボルト24
eにナット24fを螺合して締結することにより、アッ
パスプリングシート42と車体側部材22とが一体に連
結される。
【0031】これにより、ピストンロッド18b及びコ
イルスプリング20の上端部は、図8に示すように、そ
れぞれ独立した着力点(連結点)Pu1 、Pu2 におい
て揺動自在に車体側部材22に連結される。なお、油圧
シリンダ18の軸線Saとコイルスプリング20の軸線
Ssとが交差する点をPc(以下、軸点Pcと称す
る。)とする。
【0032】ここで、本装置において、ピストンロッド
18bの釣り合い状態について考えると、図10に示す
ように、アッパマウント部40に加わる車体荷重Fu
は、その上下方向の第1分力Fw1 が、油圧シリンダ1
8の軸線Saと平行なベクトルとして作用し、第1分力
Fw1 と直交する車体荷重Fuの第2分力Fw2 が、車
幅方向内側に向かうベクトルとして作用する。また、油
圧シリンダ18の推力Faが、軸線Sa上おいて着力点
Pu1 に向かうベクトルとして作用し、サイドフォース
1 、F2 が、ピストンロッド18bの軸線Saに対し
て直交する方向のベクトルとして作用する。ここで、第
1分力Fw1 及び推力Faのベクトルは、互いに逆向き
に作用して打ち消し合うとともに、第2分力Fw2 は、
サイドフォースF1 、F2 と釣り合いを保っている。
【0033】これにより、サイドフォースF1 =F2
0を得るためには、本装置に加わる外力の釣り合い状態
を考えなければならない。本装置に加わる外力は、図1
1に示すように、車輪接地中心点Qから鉛直上方に接地
荷重Fgが作用し、ロアアーム14の軸線SR に沿って
車幅方向内側に向けて引張力FR が作用し、油圧シリン
ダ18の軸線Sa上に推力Faが作用し、コイルスプリ
ング20の軸線Ss上にスプリング反力Fsが作用し、
シリンダチューブ18aにサイドフォースF1 、F2
作用する。なお、この図では、推力Fa、スプリング反
力Fsは装置に加わる外力として示しているので、ベク
トルの向きを逆方向としている。
【0034】ここで、サイドフォースF1=F2=0を実
現するには、推力Fa及びスプリング反力Fsの合力ベ
クトルと、接地荷重Fg及び引張力FRのベクトルが釣り
合いを保たなければならない。これら3力のベクトルが
釣り合いを保つには、それらが交差点Poを通過し、且
つベクトル和が零でなければならない。そこで、本装置
は、図12に示すように、油圧シリンダ18の軸線Sa
とコイルスプリング20の軸線Ssとが交差する軸点P
cと、交差点Poを結ぶ線とを基準線Sk2とし、推力
Fa及びスプリング反力Fsの合力ベクトルをΔF(Δ
F=Fa+Fs)とすると、接地荷重Fgと引張力FR
との釣り合いを保つことが可能な合力ベクトルΔFが基
準線Sk2上に作用するように、コイルスプリング20
の傾斜角度θ2を設定し、油圧シリンダ18とコイルス
プリング20とでそれぞれ分担して車体を支持してい
る。
【0035】すなわち、油圧シリンダ18は、圧力制御
弁からシリンダチューブ18a内に所定の作動圧を供給
することにより、所定の推力Faを発生している。ま
た、コイルスプリング20は、特定のばね定数と、基準
線Sk2 に対してスプリング軸線Ssが所定の傾斜角θ
2 となるように傾斜配置することにより、所定のスプリ
ング反力Fsを発生している。これにより、基準線Sk
2 上に合力ベクトルΔFが作用する。
【0036】そして、合力ベクトルΔFが基準線Sk2
上に作用することから、この合力ベクトルΔFと、接地
荷重Fg及び引張力FR との間で釣り合いが保たれ、シ
リンダチューブ18aに作用するサイドフォースF1
2 が零(F1 =F2 =0)となる。したがって、上記
構成の能動型サスペンションを搭載した車両が走行する
場合には、油圧シリンダ18の推力Faとコイルスプリ
ング20のスプリング反力Fsとの合力ベクトルΔFを
基準線Sk2 上に作用し、接地荷重Fgと引張力FR
の釣り合いが保たれるので、常に摺動しているピストン
ロッド18bの中立位置近傍には、フリクションがほと
んど発生しない。これにより、スムーズにストローク動
作を行う能動サスペンションとなるので、良好な乗り心
地と操縦安定性を得ることができる。
【0037】また、本実施例では、ピストンロッド18
bの上端部の着力点Pu 1 とコイルスプリング20の上
端部の着力点Pu 2 とが、それぞれ独立した位置で揺動
自在に車体側部材22にマウントされているので、コイ
ルスプリング20の傾斜角度θ2を、レイアウトが成立
可能な範囲内において適宜変更することが可能となる。
それにより、設計自由度の高い能動型サスペンションを
提供することができる。
【0038】一方、車両レイアウトの制約上、第1及び
第2実施例で示したコイルスプリング20の傾斜角度θ
1 、θ2 をとることが不可能である場合には、図13及
び図14に示す範囲に傾斜角度を設定すればよい。すな
わち、図13に示す第1実施例では、傾斜角度θ1 から
基準線Sk1 までの傾斜角度の範囲θa内に設定する。
この範囲であれば、基準線Sk1 に対して傾斜配置され
たコイルスプリング20のバネ力が、ピストンロッド1
8bに作用するサイドフォースF1 、F2 を低減させる
方向に作用する。これにより、車両レイウアトの制約に
よってコイルスプリング20の配置に制限を与えても、
フリクションを低減させることが可能となる。
【0039】また、図14に示す第2実施例も、傾斜角
度θ2 から基準線Sk2 までの傾斜角度の範囲θb内に
設定する。この範囲であれば、基準線Sk2 に対して傾
斜配置されたコイルスプリング20のバネ力が、シリン
ダチューブ18aに作用するサイドフォースF1 、F2
を低減させる方向に作用し、フリクションを低減させる
ことが可能となる。
【0040】また、図13及び図14で示した範囲のコ
イルスプリング20の傾斜配置の変更によってフリクシ
ョンの低減が可能となることから、既存のコイルスプリ
ングを使用する場合には、ロアスプリングシート28の
位置を変更するだけでフリクション低減効果を発揮する
ことができ、それにより、能動型サスペンションのコス
トダウンを図ることができる。
【0041】なお、第1実施例及び第2実施例で示した
アッパマウント部16、40の構造は、ラバーブッシュ
を使用した構造に限るものではなく、例えばボールジョ
イント構造を採用したアッパマウント部の構造であって
も、上記各実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。また、第2実施例のアッパマウント部40の構造で
は、コイルスプリング20自体が撓むので、ラバーブッ
シュやボールジョイントを使用せず、直接、車体側部材
22に連結しても同様の作用効果を得ることができる。
【0042】さらに、上記各実施例の作用に記載してい
ないが、加速度検出装置により、車両に加わる上下加速
度(上下G)、前後加速度(前後G)及び横加速度(横
G)の変化が検出され、これらの変化に応じて演算装置
から圧力制御弁に指令値が出力され、その指令値に応じ
た圧力制御弁の制御により油圧シリンダ18に所定の作
動油が供給されて、車体の車幅方向、上下及び前後方向
の姿勢制御であるロールフラット制御、バウンス制御、
ピッチ制御が行われるものとする。
【0043】また、上記各実施例では、油圧式の能動型
サスペンションについて説明したが、これに限定される
ものではなく、空気圧等の他の作動流体を使用した能動
型サスペンションであってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の能動型サスペンションは、流体圧シリンダの推力
及びコイルスプリングのスプリング反力を合成した合力
ベクトルを、前記車体荷重のベクトルに対して逆方向の
ベクトルとなる基準線上に作用させているので、ピスト
ンロッドの中立位置摺動部の近傍にはほとんどサイドフ
ォースが発生せず、フリクションを低減させることがで
きる。これにより、スムーズにストローク動作を行う能
動型サスペンションとなるので、良好な乗り心地や操縦
安定性を得ることができる。
【0045】また、請求項2記載の能動型サスペンショ
ンは、流体圧シリンダの推力及びコイルスプリングのス
プリング反力を合成した合力ベクトルを、交差点を通過
する基準線上に作用し、この合力ベクトルと他の外力と
で釣り合い状態を保持するようにしているので、流体圧
シリンダの本体にはほとんどサイドフォースが発生せ
ず、フリクションを低減させることができる。これによ
り、スムーズにストローク動作を行う能動型サスペンシ
ョンとなるので、良好な乗り心地や操縦安定性を得るこ
とができる。また、本発明は、流体圧シリンダ及びコイ
ルスプリングの上端部が、それぞれ独立した連結点にお
いてアッパマウント部に連結しているので、コイルスプ
リングの配置をレイアウトが成立可能な範囲内において
適宜変更することが可能となり、設計自由度の高い能動
型サスペンションを提供することができる。
【0046】また、請求項3記載の能動型サスペンショ
ンは、前記基準線に対してコイルスプリングを偏心させ
て配置すると、流体圧シリンダのサイドフォースが低減
する方向にコイルスプリングのバネ力が作用する。した
がって、車両レイウアトの制約によりコイルスプリング
の傾斜配置に制限を与えても、フリクションを低減させ
ることが可能な能動型サスペンションを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の能動型サスペンションを
示す正面図である。
【図2】第1実施例に係るアッパマウント部を示す図で
ある。
【図3】車体姿勢を中立に保持している第1実施例のサ
スペンションに加わる外力を示す正面図である。
【図4】第1実施例の流体圧シリンダのピストンロッド
の釣り合い状態を示す図である。
【図5】第1実施例のサスペンションの基準線上に作用
する流体圧シリンダの推力とコイルスプリングのスプリ
ング反力とを合成した合成ベクトルを示す図である。
【図6】ホイールストローク時における本発明の能動型
サスペンション及び従来のサスペンションのサイドフォ
ースの発生量を示す図である。
【図7】第1実施例の変形例を示す正面図である。
【図8】本発明の第2実施例の能動型サスペンションを
示す正面図である。
【図9】第2実施例に係るアッパマウント部を示す図で
ある。
【図10】第2実施例の流体圧シリンダのピストンロッ
ドの釣り合い状態を示す図である。
【図11】車体姿勢を中立に保持している第2実施例の
サスペンションに加わる外力を示す正面図である。
【図12】第2実施例のサスペンションの基準線上に作
用する流体圧シリンダの推力とコイルスプリングのスプ
リング反力とを合成した合成ベクトルを示す図である。
【図13】第1実施例におけるコイルスプリングの傾斜
配置の範囲を示す正面図である。
【図14】第2実施例におけるコイルスプリングの傾斜
配置の範囲を示す正面図である。
【図15】従来のストラット型サスペンションの第1例
を示す正面図である。
【図16】従来のストラット型サスペンションの第2例
を示す正面図である。
【符号の説明】
10 車輪 12 車輪支持部材 14 ロアアーム 16、40 アッパマウント部 18 流体圧シリンダ 18a 流体圧シリンダの本体(シリンダチューブ) 18b 流体圧シリンダのシリンダロッド 20 コイルスプリング Fa 流体圧シリンダの推力 Fs コイルスプリングのスプリング反力 ΔF 合力ベクトル Pc 軸点 Po 交差点 Pu 流体圧シリンダ及びコイルスプリングの上端部が
同一軸上で連結するアッパマウント部の連結部 Pu1 流体圧シリンダの上端部が連結するアッパマウ
ント部の連結部 Pu2 コイルスプリングの上端部が同一軸上で連結す
るアッパマウント部の連結部 Q 車輪の接地中心点 Sk1 、Sk2 基準線 V 鉛直線 Sa 流体圧シリンダの軸線 Ss コイルスプリングの軸線 SR ロアアームの軸線 θ1 、θ2 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 3/18 B60G 3/28 B60G 11/14 - 11/16 B60G 11/56 - 11/58 B60G 15/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    の下部と車体側部材との間に軸線を略車幅方向に向けて
    揺動自在に連結したロアアームと、軸線を上下方向に向
    けて下端部を前記車輪支持部材に剛結合し、且つ上端部
    の軸中心をアッパマウント部の連結点に揺動自在に連結
    した流体圧シリンダと、前記アッパマウント部と前記車
    輪支持部材との間に軸線を上下方向に向けて配設したコ
    イルスプリングとを備えた能動型サスペンションにおい
    て、 前記車輪の接地中心点を通過する鉛直線と前記ロアアー
    ムの軸線の延長線とが交差する点を交差点とし、この交
    差点と前記アッパマウント部の前記連結点とを結ぶ線を
    基準線とすると、この基準線に対して車幅方向の内側位
    及び外側位置の一方側に前記流体圧シリンダを偏心さ
    せて配置し、前記基準線に対する他方側に、軸線が前記
    アッパマウント部の連結点を通過し、且つ当該軸線が前
    記基準線に対して所定の傾斜角度を成すようにコイルス
    プリングを偏心させて配置し、前記流体圧シリンダの推
    力と、前記コイルスプリングのスプリング反力とを合成
    した合力ベクトルを前記基準線上に作用させ、車体が中
    立状態となるように、前記流体圧シリンダと前記コイル
    スプリングとでそれぞれ分担して車体荷重を支持するこ
    とを特徴とする能動型サスペンション。
  2. 【請求項2】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    の下部と車体側部材との間に軸線を略車幅方向に向けて
    揺動自在に連結したロアアームと、軸線を上下方向に向
    けて下端部を前記車輪支持部材に剛結合し、且つ上端部
    の軸中心をアッパマウント部の連結点に揺動自在に連結
    した流体圧シリンダと、前記アッパマウント部と前記車
    輪支持部材との間に軸線を上下方向に向けて配設したコ
    イルスプリングとを備えた能動型サスペンションにおい
    て、 前記コイルスプリングの上端部を、前記流体圧シリンダ
    の上端部が連結しているアッパマウント部の連結点とは
    独立に揺動自在に連結し、前記車輪の接地中心点を通過
    する鉛直線と前記ロアアームの軸線の延長線とが交差す
    る点を交差点とし、前記流体圧シリンダ及び前記コイル
    スプリングの軸線どうしが交差する点を軸点とし、前記
    交差点と前記軸点とを結ぶ線を基準線とすると、この基
    準線に対して車幅方向の内側位置及び外側位置の一方側
    に前記流体圧シリンダを偏心させて配置し、前記基準線
    に対する他方側に、軸線が前記コイルスプリングの上端
    部の連結点を通過し、且つ当該軸線が前記基準線に対し
    て所定の傾斜角度を成すようにコイルスプリングを偏心
    させて配置し、前記流体圧シリンダの推力と、前記コイ
    ルスプリングのスプリング反力とを合成した合力ベクト
    ルを前記基準線上に作用させ、車体が中立状態となるよ
    うに、前記流体圧シリンダと前記コイルスプリングとで
    それぞれ分担して車体荷重を支持することを特徴とする
    能動型サスペンション。
  3. 【請求項3】 前記コイルスプリングの軸線の傾斜角度
    を、前記合力ベクトルを前記基準線上に作用させる角度
    以内であり、且つ前記交差点を通過しない角度の範囲に
    設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の能動型
    サスペンション。
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