JP3487796B2 - 磁気テープ装置におけるスレディング機構 - Google Patents
磁気テープ装置におけるスレディング機構Info
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- G11B15/67—Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting end of record carrier from container or spool
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Description
ムを介して、テープ状の記録媒体の端末に設けたリーダ
ブロックを、前記記録媒体のカートリッジからマシンリ
ールに供給すると共に、前記マシンリールからの離脱の
際には、逆に、前記リーダブロックを前記カートリッジ
に戻すように構成したスレディング機構に関するもので
ある。
録媒体のリーダブロックを、記録媒体のカートリッジか
らマシンリールまで搬送するスレディング機構4は、一
般に、スレディングアームを、ギヤを介して、駆動モー
タで駆動していた。この方法では、前記カートリッジお
よびマシンリールにおけるリーダブロックの停止位置
で、前記リーダブロックをスレディングアームのピンに
係合(ラッチ)させ、あるいは、保持させ、スレディン
グする時に、最大の力が必要であり、また、その停止位
置に搬送後、リーダブロック11を停止するため、スレ
ディングアームを停止させる必要がある。
動し、直ちに、スレディングアームに最大の力を与える
のは、モータの性能上、無理がある。また、駆動モータ
とスレディングアームとは連動関係にあるので、前記停
止位置にリーダブロックが到達した時点で、駆動モータ
を停止する必要があるが、スレディングアームが急に停
止しても、位置センサでその位置を確認してから、駆動
モータが停止するため、若干の遅れがあり、その衝撃力
が、動力伝達系であるギヤに負荷される。このため、ギ
ヤの強度を確保するために、ギヤの大きさ、厚さ、硬度
を増すための焼き入れなどを行う必要があり、小型化が
困難で、コスト高となる。
所載の機構のように、スレディングアームの途中に弾性
機構(弾性材)を設け、衝撃力を和らげる構成にしたも
のもあるが、弾性機構が前記スレディングアームの軸方
向にしか動かないようにするために、スライド軸やリニ
アベアリングなどの付加的機構を使用しなければなら
ず、高価になってしまう。また、この構造上、リーダブ
ロックのラッチに際しての駆動力の確保と、カートリッ
ジやマシンリールの停止位置での急な停止に際して、前
記衝撃力を緩和することを同時に解決するのは、配置的
にかなり制限を受け、難しい。
基づいてなされたもので、テープ状の記録媒体のリーダ
ブロックを、前記記録媒体のカートリッジから装置側の
マシンリールまで搬送するスレディング機構が、前記カ
ートリッジやマシンリールにリーダブロックを停止させ
る位置で、スレディングアームに前記リーダブロックを
保持させ、あるいは、保持させている際に、十分な駆動
力が得られ、また、前記停止位置でのスレディングアー
ムの急な停止にも拘わらず、駆動モータによる衝撃力を
回避できるように工夫した磁気テープ装置におけるスレ
ディング機構を提供することを目的とする。
スレディングアームを介して、テープ状の記録媒体の端
末に設けたリーダブロックを、前記記録媒体のカートリ
ッジからマシンリールに供給すると共に、前記マシンリ
ールからの離脱の際には、逆に、前記リーダブロックを
前記カートリッジに戻すように構成したスレディング機
構において、前記スレディングアームは、その枢支点を
中心に揺動する軌跡内に、前記カートリッジおよびマシ
ンリールでの、リーダブロック停止位置があり、その間
で前記リーダブロックをスレディングするように構成さ
れており、前記スレディングアームを揺動する駆動アー
ムが、それ自身の枢支点を中心にモータ駆動される構成
であって、前記スレディングアームには、カム溝が形成
されており、該カム溝には、駆動アームに設けたガイド
ピンが挿入され、両者が、前記リーダーブロック停止位
置間で、前記スレディングアームの揺動方向に係合され
ており、かつ、前記停止位置を越える揺動方向におい
て、前記ガイドピンとの係合を解除するような離脱領域
を形成し、前記離脱領域は、前記ガイドピンから前記駆
動アームの回動半径の接線方向に延びている溝部で構成
されていることを特徴とする。
記停止位置を越える揺動方向で、前記駆動アームが動作
する時、そのモータ駆動を停止するように機能するこ
と、更には、前記駆動アームを動作するモータは、エン
コーダ付きモータであり、前記エンコーダのパルスを管
理して、前記駆動アームの速度制御、停止位置での減速
を行うように構成してあることが、それぞれ、有効であ
る。
に、予め、駆動された駆動モータの回転力を受けるの
で、十分な力が得られ、また、前記停止位置での、スレ
ディングアームの急な停止に際して、駆動モータの衝撃
力を回避できる効果が得られる。
面を参照して、具体的に説明する。ここでのスレディン
グ機構は、基本的には、スレディングアーム1を介し
て、テープ状の記録媒体2の端末に設けたリーダブロッ
ク3を、記録媒体2のカートリッジ4からマシンリール
5に供給すると共に、マシンリール5からの離脱の際に
は、逆に、リーダブロック3をカートリッジ4に戻すよ
うに構成したもので、例えば、1/2インチ磁気テープ
装置に採用されている。
ングアーム1は、その枢支点p1を中心に揺動する軌跡
内に、カートリッジ4およびマシンリール5での、リー
ダブロック停止位置(スレディングアーム1の先端にあ
るスレディングピン1aの係脱あるいは保持位置)があ
り、その間で、リーダブロック3をスレディングするよ
うに構成されている。
動アーム6が、それ自身の枢支点p2(この実施の形態
では、スレディングアーム1が揺動する軌跡側に所要距
離、離れて位置している)を中心に、モータ駆動される
構成であって、前記リーダブロック停止位置の間で、ス
レディングアーム1を連動すると共に、前記停止位置を
越える軌跡の方向では、スレディングアーム1との連動
を解除して、揺動可能である。
は、カム溝7が形成されており、カム溝7には、駆動ア
ーム6に設けたガイドピン6aが、ベアリング6bを介
して、挿入され、両者が、前記リーダーブロック停止位
置間で、スレディングアーム1の揺動方向に係合されて
おり、かつ、前記停止位置を越える揺動方向において、
ガイドピン6aとの係合を解除するような離脱領域7a
を、カム溝7の直線状部分に連続して形成している。特
に、この実施の形態では、この離脱領域7aは、ガイド
ピン6aから駆動アーム6の回動半径の接線方向に延び
ている溝部で構成されている。
8に、それぞれ、位置センサ9a、9bが装備されてい
て、前記停止位置を越える軌跡の方向で、駆動アーム6
が動作する時、これを検知して、制御系(図示せず)を
介して、そのモータ駆動を停止するように機能する設定
になっている。
沿って、装置本体8に設けた磁気記録/再生ヘッドであ
る。また、駆動アーム6を動作する駆動モータ11は、
エンコーダ付きモータであり、前記制御系では、エンコ
ーダのパルスを管理して、駆動アーム6の速度制御、停
止位置での減速を行うように構成してある。また、符号
12は駆動モータ11の出力側に設けたギヤ減速機(駆
動力伝達系)である。また、各位置センサ9a、9bに
対応して、スレディングアーム1には、フラグ13a、
13bが設けてあり、各停止位置で、各位置センサに検
出信号を与える役目をしている。
すように、カートリッジ4のリーダブロック保持位置4
a(即ち、停止位置)からマシンリール5のリーダブロ
ック保持位置5a(即ち、停止位置)へ、スレディング
アーム1の揺動で、リーダブロック3がスレディングさ
れる。
に際しての、スレディング開始位置を示している。記録
媒体2を巻回したカートリッジ4が装置本体8の間口に
投入されると、適宜のロード機構(図示せず)にて、装
置本体8内に取り込まれる。この時、記録媒体2のリー
ダブロック3が、スレディングピン1aに係合する位置
にある。そして、リーダブロック3は、スレディングア
ーム1に設けた係止手段(図示せず)でスレディングピ
ン1aに回転可能に係止される。この段階で、駆動モー
タ11が回転すると、ギヤ減速機12を介して、駆動ア
ーム6が回動する。
この段階では、ベアリング6bと共に、カム溝7の離脱
領域7aにあり、駆動アーム6が駆動モータ11で回動
されても、スレディングアーム1と係合することなく、
この間に、駆動モータ11は、回転数を上げ、スレディ
ングアーム1を揺動するのに必要な駆動力を確保する。
を介して、離脱領域7aから、カム溝7の直線状部分に
進入すると、カム溝7とガイドピン6a(ベアリング6
b)とが、スレディングアーム1の揺動方向に係合し
て、駆動アーム6の回動(反時計方向)で、スレディン
グアーム1を矢印方向に揺動する。
グアーム1の揺動で、マシンリール5まで搬送された状
態を示しており、ここで、位置センサ9aがフラグ13
aを検出し、制御系(図示せず)を介して、モータ駆動
の停止を行うが、この位置ではガイドピン6a(ベアリ
ング6b)がカム溝7との係合を終え、カム溝7の離脱
領域7aの入口まで戻っているから、モータ駆動の停止
が若干遅れて、図6に示すように、駆動アーム6が回動
し続けても、ガイドピン6a(ベアリング6b)が離脱
領域7aに導かれ、駆動アーム6によってスレディング
アーム1を揺動することがなく、スレディングアーム1
は、マシンリール5のリーダブロック保持位置5a(停
止位置)に止まる(矢印Aを参照)。なお、この位置
で、スレディングピン1aは、マシンリール5の回転中
心に位置する。このようにして、リーダブロック3をマ
シンリール5に保持した状態で、マシンリール5を回転
し、この回転の過程で、磁気記録/再生ヘッド10の働
きで、記録/再生がなされる。
てから若干の時間遅れで、駆動モータ11が停止される
ので、既に、駆動アーム6とスレディングアーム1との
係合状態が解除されていて、急な停止に伴う衝撃力が、
スレディングアーム1などに加わる畏れがない。
で、マシンリール5から記録媒体2をカートリッジに巻
き戻すが、その最終段階で、再び、スレディング機構が
機能する。この状態を図7ないし図9を参照して、具体
的に説明する。
ング開始位置を示している。これは、図6の状態と同じ
である。この段階(上述の最終段階)で、スレディング
アーム1のスレディングピン1aは、前述の係止手段
(図示せず)により、リードブロック3を回転可能に係
止している。そして、駆動モータ11を、スレディング
動作時とは逆の方向に回転し、駆動アーム6を、矢印方
向(時計方向)に回す。
ーム6の先端のガイドピン6a(ベアリング6b)が離
脱領域7aからカム溝7の直線状部分に進入し、スレデ
ィングアーム1を先述とは逆に揺動して、リーダブロッ
ク3をカートリッジ4側へ搬送する。この状態は図8に
示されている。
検出して、前記制御系に信号を送り、駆動モータ11の
停止を指示するが、この時間遅れの間に、モータ駆動
で、駆動アーム6は、更に、図9の矢印Bのように、回
動する。しかし、ガイドピン6a(ベアリング6b)
は、既にカム溝7の直線状部分から離脱領域7aの入口
に戻り、更に、離脱領域7a中へ移動するので、スレデ
ィングアーム1のカム溝7には、係合していないので、
駆動モータ11の急な停止における衝撃力は、スレディ
ングアーム1などには直接、加わらない。
ク保持位置4aに保持された状態で、前述の係止手段
(図示せず)が解除され、スレディングピン1aをリー
ドブロック3から離脱させ、カートリッジ4が取り出し
可能となる。
アーム1と駆動アーム6との係合・連動とその離脱・分
離とを、カム溝7の形状(離脱領域7aを含む)および
ガイドピン6aによって達成しているが、要するに、ス
レディングアーム1の揺動軌跡上で、カートリッジ4お
よびマシンリール5におけるリーダブロック3の停止位
置を超える範囲で、駆動アーム6との係合・連動を解除
できる構成ならば、如何なる形状、構造を用いても本発
明を実現できることは勿論である。
グアーム1の揺動軌跡において、停止位置を、位置セン
サ9a、9bおよびフラグ13a、13bで検出した
後、更なるモータ駆動を許容すること、また、駆動モー
タが所要の出力状態になってから、スレディングするこ
とができ、この際の検出信号で、制御系(図示せず)を
駆動し、駆動モータを時間管理で停止しているが、駆動
モータにエンコーダを取り付けることにより、つまり、
駆動アーム6の位置を、そのエンコーダのパルスで管理
すると、より正確な位置で駆動モータの停止ができる。
し、駆動モータの速度制御を行うことで、上述の効果の
他に、スレディングの高速化が達成できるなどの効果が
得られる。この速度制御とは、スレディングアームの揺
動時、その停止手前までは高速に移動し、停止手前から
減速して停止位置で停止するまでの制御である。これに
より、スレディングアームの揺動が高速に行われ、か
つ、停止する時は、減速がスムースに達成でき、また、
パルス管理をしているために、正確な位置に停止できる
のである。
下の効果が得られる。即ち、その第一の効果は、スレデ
ィング機構や、駆動モータに連繋される駆動力伝達系、
例えば、ギヤ減速機などのギヤ列に衝撃力をもたらさな
いことで、このため、装置の耐久性を向上できる。
動トルクを小さくすることができることである。これ
は、スレディング機構で一番負荷のかかる位置、即ち、
リーダブロックの停止位置での、スレディングアームの
始動に際して、駆動アームの動きに遊びがあり、予め、
駆動モータの回転数を上げて置けるためである。
構をより安価で、小型に構成できる点である。これは、
上述のように、モータトルクを低減でき、ギヤ列などの
動力伝達系に過負荷が掛からないためである。
体およびそのカートリッジを示す側面図、平面図、端面
図である。
である。
拡大側面図である。
ある。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 スレディングアームを介して、テープ状
の記録媒体の端末に設けたリーダブロックを、前記記録
媒体のカートリッジからマシンリールに供給すると共
に、前記マシンリールからの離脱の際には、逆に、前記
リーダブロックを前記カートリッジに戻すように構成し
たスレディング機構において、 前記スレディングアームは、その枢支点を中心に揺動す
る軌跡内に、前記カートリッジおよびマシンリールで
の、リーダブロック停止位置があり、その間で前記リー
ダブロックをスレディングするように構成されており、 前記スレディングアームを揺動する駆動アームが、それ
自身の枢支点を中心にモータ駆動される構成であって、前記スレディングアームには、カム溝が形成されてお
り、該カム溝には、駆動アームに設けたガイドピンが挿
入され、両者が、前記リーダーブロック停止位置間で、
前記スレディングアームの揺動方向に係合されており、
かつ、前記停止位置を越える揺動方向において、前記ガ
イドピンとの係合を解除するような離脱領域を形成し、 前記離脱領域は、前記ガイドピンから前記駆動アームの
回動半径の接線方向に延びている溝部で構成されている
ことを特徴とする、磁気テープ装置におけるスレディン
グ機構。 - 【請求項2】 前記停止位置に対応して、装置本体に、
それぞれ、位置センサが装備されていて、前記停止位置
を越える揺動方向で、前記駆動アームが動作する時、そ
のモータ駆動を停止するように機能することを特徴とす
る、請求項1に記載の磁気テープ装置におけるスレディ
ング機構。 - 【請求項3】 前記駆動アームを動作するモータは、エ
ンコーダ付きモータであり、前記エンコーダのパルスを
管理して、前記駆動アームの速度制御、停止位置での減
速を行うように構成してあることを特徴とする、請求項
1又は2に記載の磁気テープ装置におけるスレディング
機構。
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