JP3482925B2 - 変調回路 - Google Patents

変調回路

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JP3482925B2
JP3482925B2 JP30695499A JP30695499A JP3482925B2 JP 3482925 B2 JP3482925 B2 JP 3482925B2 JP 30695499 A JP30695499 A JP 30695499A JP 30695499 A JP30695499 A JP 30695499A JP 3482925 B2 JP3482925 B2 JP 3482925B2
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雅隆 黒田
和之 宇田川
貴志 西川
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株式会社田村電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャリア信号の振幅
を入力信号に応じて変調する変調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の変調回路は、キャリア信号の振
幅を入力信号の2値情報に応じて偏移させるものであ
る。このような振幅偏移変調は、ASK(amplit
udeshift keying)と呼ばれ、例えば入
力信号の2値情報を示す「1」、「0」に応じてキャリ
ア信号の振幅を変調度100%に偏移させるタイプAの
変調と、入力信号の値「1」、「0」に応じてキャリア
信号の振幅を変調度10%に偏移させるタイプBの変調
とがある。
【0003】図5は、振幅偏移変調の原理を説明する波
形図である。振幅偏移変調の変調度は、 変調度={(x−y)/(x+y)}×100(%) として表すことができる。なお、xは入力信号である2
値信号の値が例えば「1」であるときのキャリア信号の
振幅電圧を示し、yは前記2値信号の値が「0」である
ときのキャリア信号の振幅電圧を示す。
【0004】ここで、2値信号の値「1」のときのキャ
リア信号振幅電圧xに対し2値信号の値「0」のときの
キャリア信号振幅電圧yを0Vにすると、上式から 変調度={(x−0)/(x+0)}×100=100
(%) となり、図5(b)のように、キャリア信号の振幅を変
調度100%に偏移させるタイプAの変調信号が生成さ
れる。また、2値信号の値「1」,「0」のときのキャ
リア信号振幅電圧x,yの比率をそれぞれ100,8
1.8とすると、上式から 変調度={(100−81.8)/(100+81.8)}×100≒
10(%) となり、図5(c)のように、キャリア信号の振幅を変
調度10%に偏移させるタイプBの変調信号が生成され
る。
【0005】前述のタイプA及びタイプBの各変調回路
のうち、入力信号の値「1」、「0」に応じてキャリア
信号の振幅を変調度100%に偏移させるタイプAの変
調回路は、ICカードに対してデータのリード・ライト
を行う非接触ICカードリーダライタに用いられてい
る。非接触ICカードリーダライタは、この変調回路の
変調信号を電波信号としてICカードへ送信することに
より、ICカードへのデータの書き込みやICカードか
らのデータの読み出しを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年は、入力信号の値
「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変調度1
0%に偏移させるタイプBの変調回路を非接触ICカー
ドリーダライタに搭載し、このタイプBの変調回路の変
調信号をICカードに送信することにより、ICカード
に対するデータのリード・ライトを行うことが検討され
ている。しかしながら、このようなタイプBの変調回路
を搭載したICカードリーダライタでは、既に市場に出
回っているタイプAの変調信号用のICカードに対して
はアクセスすることができない。このため、ICカード
リーダライタに、タイプAの振幅偏移変調信号によりア
クセスされるICカード及びタイプBの振幅偏移変調信
号によりアクセスされるICカードの双方のカード対し
てアクセスが可能な変調回路を配設したいという要望が
ある。
【0007】したがって、本発明は、それぞれ異なる振
幅偏移変調信号によりアクセスが可能な各ICカードに
対し、最適な振幅偏移変調信号を出力してアクセスを可
能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、キャリア信号の振幅電圧を2値信号
の値に応じて偏移させ振幅偏移変調信号を出力する変調
回路において、キャリア信号及び2値信号を入力し、か
つキャリア信号の振幅電圧を第1の電圧分偏移させる第
1の振幅偏移変調信号の出力を指示する第1の切替信号
と、キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧より小さい第
2の電圧分偏移させる第2の振幅偏移変調信号の出力を
指示する第2の切替信号とを選択的に入力するととも
に、互いに出力端子が接続されかつそれぞれ第1の電源
電圧と前記第1の電源電圧より低電圧の第2の電源電圧
とが印加された第1及び第2のドライバ回路から構成さ
れるドライバ部と、制御手段とを備え、制御手段は、ド
ライバ部が第1の切替信号を入力している場合は第2の
ドライバ回路を非動作状態に制御し、かつ第1のドライ
バ回路を2値信号の値に応じて動作状態と非動作状態と
に制御し第1の振幅偏移変調信号を出力させるととも
に、ドライバ部が第2の切替信号を入力している場合は
2値信号の第1及び第2の値に応じてそれぞれ第1及び
第2のドライバ回路を動作状態に制御し第2の振幅偏移
変調信号を出力させるようにしたものである。この場
合、制御手段は、2値信号をキャリア信号の立ち下がり
でラッチし第1及び第2のドライバ回路へ制御信号とし
て出力するものである。また、ドライバ部に対し、第1
及び第2の切替信号の何れか一方を自動的に出力するよ
うにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図3は、本発明に係る変調回路を適用し
た非接触ICカードリーダライタの構成を示すブロック
図である。図3において、非接触ICカードリーダライ
タ(以下、ICカードリーダ)1は、このICカードリ
ーダ1の全体を制御する制御部11と、後述するキャリ
ア信号を制御部11から出力されるデータ信号に応じて
変調する変調回路12と、復調回路13と、整合回路1
4と、共振回路15と、以上の各部に電源を供給する電
源部16とから構成される。
【0010】ここで、整合回路14は、変調回路12か
らの出力信号を入力して共振回路15に出力するととも
に、この出力信号が共振回路15から効率良く後述のI
Cカードへ伝達できるように共振回路15との間でイン
ピーダンスの整合をとるものである。共振回路15は、
誘導素子であるアンテナコイルL1と容量素子C1とが
並列に接続され、整合回路14を介し変調回路12から
変調信号が与えられると共振を開始してアンテナコイル
L1から電波信号を発生し、このアンテナコイルL1と
電磁結合したICカードへ無線信号として送信するもの
である。復調回路13は、前記無線信号の送信に対して
ICカードから返送される共振回路15を介する変調信
号を入力すると、この変調信号を復調してデータを抽出
し制御部11に出力するものである。
【0011】ICカードリーダ1内の制御部11は、シ
リアルI/F(シリアルインタフェース)を介して上位
装置2と接続される。制御部11は、シリアルI/Fを
介して上位装置2とデータ通信を行うことにより、上位
装置2からの受信データをICカードに記録させるとと
もに、ICカードから読み出したデータを上位装置2へ
送信する。
【0012】図4は、ICカードリーダ1と電磁結合す
る前記ICカードの構成を示すブロック図である。図4
において、ICカード3は、アンテナコイルL2と、無
線インタフェース31と、制御回路32と、ICカード
固有のID及び情報が記憶されるメモリ33とを有す
る。
【0013】ICカード3の無線インタフェース31
は、ICカードリーダ1のアンテナコイルL1とICカ
ード3のアンテナコイルL2とが電磁結合すると、IC
カードリーダ1からの前記電波信号により電力POWER を
生成して制御回路32及びメモリ33に供給するととも
に、クロック信号CLK を生成して制御回路に与え、かつ
電波信号の中からデータDATAを抽出して制御回路32に
出力するものである。ICカード3の制御回路32は、
無線インタフェース31からの電力POWER が供給される
と、クロック信号CLK に同期して無線インタフェース3
1からのデータDATAを読み込み、このデータDATAがメモ
リ33に対する書き込みデータの場合はメモリ33に記
録する一方、前記データDATAがメモリ33のデータを読
み取るコマンドデータの場合はメモリ33内のデータを
読み取って無線インタフェース31へ出力するものであ
る。
【0014】図3及び図4を用いICカードリーダ1及
びICカード3の動作を説明する。ICカードリーダ1
は、変調回路12内に設けた後述の発振器40から所定
周波数のキャリア信号を発生させて整合回路14及び共
振回路15を介し電波信号として送信している。ここ
で、ICカード3がICカードリーダ1の所定の場所に
載置されると、ICカード3のアンテナコイルL2とI
Cカードリーダ1のアンテナコイルL1とが電磁結合
し、ICカード3には前述したようにICカードリーダ
1の前記電波信号によって電力POWER が供給される。
【0015】ICカードリーダ1の制御部11は、上位
装置2からICカード3に対するデータをシリアルI/
Fを介して受信すると、このデータを変調回路12に出
力する。変調回路12は、制御部11からのデータを入
力すると、前記キャリア信号を入力したデータ値に応じ
て振幅偏移変調し、整合回路14及び共振回路15を介
して電波信号として送信する。
【0016】ICカード3の無線インタフェース31で
は、アンテナコイルL2を介してICカードリーダ1か
らの電波信号を受信すると、前述したようにこの電波信
号の中からデータDATAを抽出し、制御回路32に出力す
る。ここで、制御回路32はICカードリーダ1からの
受信データDATAがメモリ33に対する書き込みデータの
場合はメモリ33に記録する。また、前記データDATAが
メモリ33のデータを読み取るコマンドデータの場合
は、前述のクロック信号CLK に同期してメモリ33内の
データを順次読み取り無線インタフェース31側へ出力
する。
【0017】ICカード3のメモリ33から順次読み出
されるデータは、無線インタフェース31及びアンテナ
コイルL2を介してICカードリーダ1側に電波信号と
して送信される。ICカードリーダ1の共振回路15
は、ICカード3からの電波信号を受信するとこの電波
信号を変調信号として復調回路13に出力する。復調回
路13は、この変調信号を復調することにより変調信号
の中からデータを抽出し、抽出したICカード3のメモ
リ33のデータを制御部11へ出力する。制御部11
は、復調回路13からのデータを入力すると、このデー
タを上位装置2へ送信する。このようにして、ICカー
ドリーダ1は、ICカード3に対してデータの書き込み
を行うことができ、かつICカード3に書き込まれたデ
ータを読み出すことができる。
【0018】図1は、本発明に係る変調回路の構成を示
すブロック図であり、本変調回路はICカードリーダ1
の変調回路として用いられる。変調回路12は、図1に
示すように、前述した所定周波数のキャリア信号cを発
生する発振器40と、フリップフロップ回路(以下、F
/F回路)41と、インバータ回路INV1,INV2
と、アンド回路ANDと、ドライバ回路DRV1,DR
V2とからなる。ドライバ回路DRV1,DRV2は、
何れもその出力が「H」レベル状態,「L」レベル状態
及びハイインピーダンス状態の3通りの状態をとりうる
トライステートバッファである。なお、ドライバ回路D
RV1,DRV2は、出力ゲート素子や切替素子などを
用いて構成することもできる。また、ドライバ回路DR
V1には+5Vの電源電圧が印加され、ドライバ回路D
RV2には+4.1Vの電源電圧が印加されている。こ
こで、ドライバ回路DRV1,DRV2によりドライバ
部12Aが構成され、F/F回路41、インバータ回路
INV1,INV2、及びアンド回路ANDにより制御
手段12Bが構成される。
【0019】変調回路12は、入力信号の2値情報に応
じてキャリア信号の振幅を偏移させるものであり、デー
タの値「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変
調度100%に偏移させるタイプAの変調と、データの
値「1」、「0」に応じてキャリア信号の振幅を変調度
10%に偏移させるタイプBの変調とを可能にするもの
である。
【0020】図1を用いて変調回路12の動作を説明す
る。図1において、発振器40からのキャリア信号cは
ドライバ回路DRV1,DRV2へ出力されるととも
に、インバータ回路INV1により反転されてF/F回
路41のクロック端子Cに出力される。また、制御部1
1からのデータ値「1」及び「0」を有する送信符号a
はF/F回路41のデータ端子Dに出力される。さら
に、制御部11からの「H」レベルまたは「L」レベル
の切替信号bはアンド回路ANDの一方の入力端子に出
力される。
【0021】F/F回路41は、制御部11からの送信
符号aを入力すると、クロック端子Cのクロック(即
ち、キャリア信号cの反転信号)の立ち上がりで送信符
号aをラッチし出力端子Qへ送信符号eとして出力す
る。この送信符号eはドライバ回路DRV1のゲートに
出力されるとともに、インバータ回路INV2により反
転されてアンド回路ANDの他方の入力端子に出力され
る。アンド回路ANDは送信符号eの反転信号と切替信
号F/F回路41からの切替信号bとの論理積をドライ
バ回路DRV2のゲートに出力する。
【0022】ここで、切替信号bが「L」レベルの場
合、送信符号eが「H」レベル(データ値「1」)のと
きにはこの「H」レベル信号がドライバ回路DRV1の
ゲートに出力されるため、ドライバ回路DRV1は動作
して発振器40からのキャリア信号cの振幅を電源電圧
に応じた振幅値のキャリア信号として出力する。また、
切替信号bが「L」レベルのときにはアンド回路AND
の出力fは送信符号eのレベルに無関係に「「L」レベ
ルとなるため、ドライバ回路DRVは動作せず、したが
ってドライバ回路DRV2の出力はハイインピーダンス
状態となることからドライバ回路DRV1からのキャリ
ア信号がそのまま変調波信号dとして整合回路14側へ
出力される。
【0023】一方、切替信号bが「L」レベルで、かつ
送信符号eも「L」レベル(データ値「0」)のときに
は、ドライバ回路DRV1は動作せずその出力はハイイ
ンピーダンス状態となる。このように、各ドライバ回路
DRV1,DRV2は、送信符号a(送信符号e)の値
「1」,「0」(即ち、送信符号aの「H」レベル,
「L」レベル)に応じてキャリア信号cの振幅を変調度
100%に偏移させる変調信号を出力する。即ち、変調
回路12は、切替信号bが「L」レベルのときには、タ
イプAの変調回路として動作する。
【0024】次に、切替信号bが「H」レベルで、かつ
送信符号aも「H」レベル(データ値「1」)の場合
は、送信符号aの「H」レベル(即ち、送信符号eの
「H」レベル)によりドライバ回路DRV1が動作し、
ドライバ回路DRV1は前述したように入力したキャリ
ア信号cの振幅を電源電圧に応じた振幅値のキャリア信
号として出力する。このとき、アンド回路ANDには、
「H」レベルの送信符号eの反転信号が入力されている
ため、アンド回路ANDの出力fは「L」レベルとな
る。この「L」レベルのアンド回路ANDの出力fによ
りドライバ回路DRV2は非動作となり、ドライバ回路
DRV2の出力はハイインピーダンス状態となる。した
がって、この場合は、ドライバ回路DRV1からのキャ
リア信号がそのまま変調波信号dとして整合回路14側
へ出力される。
【0025】一方、送信符号aが「L」レベル(データ
値「0」)になると、F/F回路41からの送信符号e
も「L」レベルとなる。この「L」レベルの送信符号e
の反転信号(即ち、「H」レベル信号)を入力するアン
ド回路ANDは、このとき「H」レベルの切替信号bを
入力しているため、その出力fは「H」レベルとなる。
この「H」レベルの出力fがドライバ回路DRV2のゲ
ートに出力されるため、ドライバ回路DRV2は動作し
て発振器40からのキャリア信号cの振幅を電源電圧に
応じた振幅値のキャリア信号として出力する。このと
き、ドライバ回路DRV1は「L」レベルの送信符号e
により非動作となりその出力がハイインピーダンス状態
となることから、ドライバ回路DRV2からのキャリア
信号がそのまま変調波信号dとして整合回路14側へ出
力される。
【0026】このように、切替信号bが「H」レベルの
場合は、送信符号aの「H」レベル及び「L」レベルに
応じて、ドライバ回路DRV1及びドライバ回路DRV
2の一方を動作させ、ドライバ回路DV1,DRV2か
らそれぞれ電源電圧に応じた振幅値のキャリア信号を変
調波信号dとして出力させるようにしたものである。こ
れにより、各ドライバ回路DV1,DRV2は送信符号
aの値「1」、「0」に応じてキャリア信号cの振幅を
変調度10%に偏移させる変調信号を出力することがで
きる。即ち、変調回路12は、切替信号bが「H」レベ
ルのときには、タイプBの変調回路として動作する。
【0027】制御部11は、変調回路12に対して
「H」,「L」の何れかのレベルの切替信号bを出力す
る場合、図示しない切替スイッチの指示にしたがって出
力する。即ち、前記切替スイッチが変調度10%の変調
信号の出力を指示している場合は変調回路12へ「H」
レベルの切替信号を出力し、前記切替スイッチが変調度
100%の変調信号の出力を指示している場合は変調回
路12へ「L」レベルの切替信号を出力する。
【0028】なお、制御部11は、変調回路12に対し
て「H」,「L」の何れかのレベルの切替信号bを自動
的に出力することもできる。即ち、まず変調回路12に
対して「H」レベルの切替信号bを出力して変調度10
%の変調信号で通信させ、これによる通信が不可の場合
は変調回路12に対し「L」レベルの切替信号bを出力
して変調度100%の変調信号で通信させるようにす
る。逆に、最初に変調回路12に対して「L」レベルの
切替信号bを出力して変調度100%の変調信号で通信
させ、これによる通信が不可の場合は変調回路12に対
し「H」レベルの切替信号bを出力して変調度10%の
変調信号で通信させる。
【0029】制御部11から出力される切替信号bが
「H」レベルの場合、送信符号が「H」レベルから
「L」レベルに切り替わった時点、または送信符号が
「L」レベルから「H」レベルに切り替わった時点で
は、各ドライバ回路DRV1,DRV2が同時に動作状
態となっていることが考えられる。このような場合、各
ドライバ回路DRV1,DRV2から同時に「H」レベ
ルのキャリア信号が出力されたとすると、各ドライバ回
路DRV1,DRV2の出力が衝突してドライバ回路D
RV1,DRV2の破損や劣化を招くことがある。この
ため、本変調回路12は、インバータ回路INV1とF
/F回路41とを設け、制御部11からの送信符号aを
直接各ドライバ回路DRV1,DRV2のゲートに与え
ずに、送信符号aをキャリア信号cの立ち下がりでラッ
チし、ラッチした送信符号eを各ドライバ回路DRV
1,DRV2のゲートに与えることにより各ドライバ回
路DRV1,DRV2の動作・非動作を制御するように
したものである。この結果、各ドライバ回路DRV1,
DRV2が同時に動作状態となっていても、そのとき各
ドライバ回路DRV1,DRV2は必ず「L」レベルの
キャリア信号を出力することから、各ドライバ回路DR
V1,DRV2の出力の衝突が回避され、これにより各
ドライバ回路DRV1,DRV2の破損や劣化を防止す
ることができる。
【0030】次に、図2(a)〜(e)は、図1に示す
切替信号bが「L」レベルのときの変調回路12の各部
の動作波形を示すタイムチャートであり、図2(f)〜
(j)は、前記切替信号bが「H」レベルのときの変調
回路12の各部の動作波形を示すタイムチャートであ
る。図1のブロック図及び図2のタイムチャートを用い
て変調回路12の要部動作をさらに詳細に説明する。
【0031】まず、図1のブロック図と図2(a)〜
(e)の波形図にしたがい、変調回路12がタイプAの
変調回路として動作する状況について説明する。ここ
で、図2(a)は発振器40から出力される所定周波数
のキャリア信号cの波形、図2(b)はF/F回路41
から出力される送信符号eの波形、図2(c)はドライ
バ回路DRV1の出力波形、図2(d)はドライバ回路
DRV2の出力波形、図2(e)は変調波信号dの波形
をそれぞれ示している。
【0032】図2(a)に示すキャリア信号cは、ドラ
イバ回路DRV1の入力側へ出力されている。ここで、
タイプAの変調を行う場合、切替信号bは前述したよう
に「L」レベルに設定されるため、図1の変調回路12
では、図2(b)の送信符号eが「H」レベルのときに
はこの「H」レベル信号がドライバ回路DRV1のゲー
トへ出力されるため、ドライバ回路DRV1は、入力し
たキャリア信号cを図2(c)のように電源電圧に応じ
た振幅として出力する。
【0033】このとき、制御部11から出力される切替
信号bは「L」レベルであるため、アンド回路ANDの
出力fは「L」レベルとなり、ドライバ回路DRV2は
動作せずその出力は図2(d)に示すようにハイインピ
ーダンス状態となる。この結果、切替信号bが「L」レ
ベル、送信符号eが「H」レベルのときにはドライバ回
路DRV1からのキャリア信号が図2(e)に示す変調
波信号dとして整合回路14側へ出力される。
【0034】また、変調回路12は、切替信号bが
「L」レベルで、かつ図2(b)の送信符号eも「L」
レベルのときには、ドライバ回路DRV1,DRV2は
ともに非動作状態となり、ドライバ回路DRV1,DR
V2の各出力は図2(c),(d)に示すようにハイイ
ンピーダンス状態となる。したがって、図1に示す切替
信号bが「L」レベルの場合、送信符号eが「H」レベ
ルのときにはドライバ回路DRV1からのキャリア信号
が変調波信号dとして出力され、送信符号aが「L」レ
ベルのときにはハイインピーダンスの信号が変調波信号
dとして出力される。即ち、変調回路12は、切替信号
bが「L」レベルの場合には送信符号aの値が「1」の
ときのキャリア信号の振幅と、送信符号aの値が「0」
のときのキャリア信号の振幅とが変調度100%に偏移
するタイプAの変調回路となる。
【0035】次に、図1のブロック図と図2(f)〜
(j)の波形図にしたがい、変調回路12がタイプBの
変調回路として動作する状況について説明する。ここ
で、図2(f)はキャリア信号cの波形、図2(g)は
送信符号eの波形、図2(h)はドライバ回路DRV1
の出力波形、図2(i)はドライバ回路DRV2の出力
波形、図2(j)は変調波信号dの波形をそれぞれ示し
ている。
【0036】図1に示す切替信号bが「H」レベルで、
かつ図2(g)の送信符号eも「H」レベルの場合は、
ドライバ回路DRV1が動作し、ドライバ回路DRV2
は非動作となる。この結果、ドライバ回路DRV1は、
入力したキャリア信号cを図2(h)のように電源電圧
に応じた振幅として出力し、ドライバ回路DRV2は図
2(i)に示すようにハイインピーダンス状態となる。
したがって、切替信号bが「L」レベル、送信符号eが
「H」レベルのときにはドライバ回路DRV1からのキ
ャリア信号が図2(j)に示す変調波信号dとして整合
回路14側へ出力される。
【0037】一方、切替信号bが「H」レベルで、かつ
図2(g)の送信符号eが「L」レベルの場合は、この
「L」レベルの送信符号eの反転信号を入力するアンド
回路ANDの出力fは「H」レベルとなる。この「H」
レベルの出力fにより、ドライバ回路DRV2は動作す
る。また、このとき、ドライバ回路DRV1は「L」レ
ベルの送信符号eにより非動作となる。この結果、ドラ
イバ回路DRV1の出力は図2(h)に示すようにハイ
インピーダンス状態となり、ドライバ回路DRV2は入
力したキャリア信号cを図2(i)のように電源電圧に
応じた振幅として出力する。したがって、この場合は、
ドライバ回路DRV2からのキャリア信号がそのまま変
調波信号dとして整合回路14側へ出力される。ここ
で、ドライバ回路DRV1から出力されるキャリア信号
の振幅電圧に対しドライバ回路DRV2から出力される
キャリア信号の振幅電圧が81.8%となるように、ド
ライバ回路DRV1,DRV2の各電源電圧を定めれ
ば、変調回路12は送信符号eの「H」レベル,「L」
レベルに応じてキャリア信号の振幅を100%から8
1.8%へ18.2%分(即ち、図2(i)に示すΔV
分)偏移させる変調波信号dを出力することができ、し
たがって、変調回路12はタイプBの変調回路として動
作する。
【0038】なお、本実施の形態では、変調度100%
の変調と変調度10%の変調とを兼用する変調回路につ
いて説明したが、必要に応じてドライバ回路の電源電圧
を変えることにより、上記以外の変調度を有する変調信
号を生成することができる。また、変調度100%の変
調信号と変調度10%の変調信号の他に、上記と異なる
変調度の変調信号を新たに生成することにより3つ以上
のそれぞれ異なる変調方式にも対応することができる。
また、本実施の形態では、変調回路をICカードリーダ
に適用した例を説明したが、変調回路を有する全ての機
器に同様に適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリア信号の振幅電圧を2値信号の値に応じて偏移させ
振幅偏移変調信号を出力する変調回路において、キャリ
ア信号及び2値信号を入力し、かつキャリア信号の振幅
電圧を第1の電圧分偏移させる第1の振幅偏移変調信号
の出力を指示する第1の切替信号と、キャリア信号の振
幅電圧を第1の電圧より小さい第2の電圧分偏移させる
第2の振幅偏移変調信号の出力を指示する第2の切替信
号とを選択的に入力するとともに、互いに出力端子が接
続されかつそれぞれ第1の電源電圧と第1の電源電圧よ
り低電圧の第2の電源電圧とが印加された第1及び第2
のドライバ回路から構成されるドライバ部と、制御手段
とを備え、制御手段は、ドライバ部が第1の切替信号を
入力している場合は第2のドライバ回路を非動作状態に
制御し、かつ第1のドライバ回路を2値信号の値に応じ
て動作状態と非動作状態とに制御し第1の振幅偏移変調
信号を出力させるとともに、ドライバ部が第2の切替信
号を入力している場合は2値信号の第1及び第2の値に
応じてそれぞれ第1及び第2のドライバ回路を動作状態
に制御し第2の振幅偏移変調信号を出力させるようにし
たので、本変調回路を非接触ICカードリーダに搭載す
れば、それぞれ異なる振幅偏移変調信号によりアクセス
が可能な各ICカードに対し的確な振幅偏移変調信号を
出力してデータのリード・ライトを行うことができる。
【0040】また、2値信号をキャリア信号の立ち下が
りでラッチし第1及び第2のドライバ回路へ制御信号と
して出力するようにしたので、各ドライバ回路が同時に
動作状態となっていても、そのとき各ドライバ回路は必
ず「L」レベルのキャリア信号を出力することから、各
ドライバ回路の出力の衝突が回避され、各ドライバ回路
の破損や劣化を防止できる。また、ドライバ部が第2の
切替信号を入力している場合は、第1及び第2のドライ
バ回路から出力されるキャリア信号の振幅電圧が2値信
号の値に応じて10%分偏移するように第1の電源電圧
と第2の電源電圧との間の電位差を定めるようにしたの
で、ドライバ部から的確な10%振幅偏移変調信号を出
力できる。また、ドライバ部に対し、第1及び第2の切
替信号の何れか一方を自動的に出力するようにしたの
で、変調回路は各ICカードに適合した的確な振幅偏移
変調信号を自動的に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る変調回路の構成を示すブロック
図である。
【図2】 上記変調回路の各部の動作波形図である。
【図3】 上記変調回路を適用した非接触ICカードリ
ーダライタのブロック図である。
【図4】 非接触ICカードリーダライタによりデータ
がリード・ライトされるICカードのブロック図であ
る。
【図5】 振幅偏移変調の説明図である。
【符号の説明】 1…非接触ICカードリーダライタ、2…上位装置、3
…ICカード、11…制御部、12…変調回路、12A
…バイアス部、12B…制御手段、13…復調回路、1
4…整合回路、15…共振回路、31…無線インタフェ
ース、32…制御回路、33…メモリ、40…発振器、
41…F/F回路、DRV1,DRV2…ドライバ回
路、AND…アンド回路、INV1,INV2…インバ
ータ回路、C1…容量素子、L1,L2…アンテナコイ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−62061(JP,A) 特開 平11−355367(JP,A) 実開 昭49−31241(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア信号の振幅電圧を2値信号の値
    に応じて偏移させることにより振幅偏移変調信号を出力
    する変調回路において、 前記キャリア信号及び2値信号を入力し、かつ少なくと
    も前記キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧分偏移させ
    る第1の振幅偏移変調信号の出力を指示する第1の切替
    信号と、前記キャリア信号の振幅電圧を第1の電圧より
    小さい第2の電圧分偏移させる第2の振幅偏移変調信号
    の出力を指示する第2の切替信号とを選択的に入力する
    とともに、互いに出力端子が接続されかつ少なくともそ
    れぞれ第1の電源電圧と前記第1の電源電圧より低電圧
    の第2の電源電圧とが印加された第1及び第2のドライ
    バ回路から構成されるドライバ部と、 前記ドライバ部を制御し前記ドライバ部から少なくとも
    第1及び第2の振幅偏移変調信号の何れか一方を出力さ
    せる制御手段とを備え、 前記制御手段は、少なくともドライバ部が第1の切替信
    号を入力している場合は第2のドライバ回路を非動作状
    態に制御しかつ第1のドライバ回路を前記2値信号の値
    に応じて動作状態と非動作状態とに制御し前記第1の振
    幅偏移変調信号を出力させるとともに、ドライバ部が第
    2の切替信号を入力している場合は前記2値信号の第1
    及び第2の値に応じてそれぞれ第1及び第2のドライバ
    回路を動作状態に制御し前記第2の振幅偏移変調信号を
    出力させることを特徴とする変調回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段は、 前記2値信号をキャリア信号の立ち下がりでラッチし第
    1及び第2のドライバ回路へ制御信号として出力するこ
    とを特徴とする変調回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ドライバ部に対し、前記第1及び第2の切替信号の
    何れか一方を自動的に出力する切替信号出力手段を備え
    たことを特徴とする変調回路。
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