JP3480669B2 - 粒子通過位置検出装置 - Google Patents

粒子通過位置検出装置

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JP3480669B2 JP01224598A JP1224598A JP3480669B2 JP 3480669 B2 JP3480669 B2 JP 3480669B2 JP 01224598 A JP01224598 A JP 01224598A JP 1224598 A JP1224598 A JP 1224598A JP 3480669 B2 JP3480669 B2 JP 3480669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子の通過位置を
検出する装置であって、例えば流路を通過する粒子の個
数を粒径を弁別してカウントする粒子計数装置に適用す
る粒子通過位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粒子計数装置としては、図18に
示すように、レーザ光Laをフローセル100の内部流
路に照射し、この内部流路を粒子が通過する際に、粒子
が放出する散乱光Lsを集光光学系101によって光電
変換素子102に集光させ、光電変換素子102の出力
信号に基づき、比較回路103及びパルス計数回路10
4により、内部流路を通過する粒子の個数を粒径を弁別
して計数する光散乱式粒子計数装置が知られている。
【0003】光電変換素子102は、粒子が内部流路を
通過すると、粒子が放出する散乱光Lsに応じたパルス
状の電圧を出力する。このパルス状の電圧の波高値は、
粒子の粒径によって変化する。比較回路103は、光電
変換素子102の出力電圧を所定値と比較し、光電変換
素子102の出力電圧が所定値より大きいとき、所定の
粒径よりも大きいとしてパルス信号を出力する。このパ
ルス信号をパルス計数回路104により計数して、粒子
の個数を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図18に示す
光散乱式粒子計数装置においては、レーザ光Laを照射
した内部流路のレーザ光強度が一定でない場合、粒径の
弁別を誤って計数するという問題がある。内部流路のレ
ーザ光強度は、一般にレーザ光束の中心部が最も高く、
中心部からずれて端部に行くほど低くなるという分布
(ほぼガウス分布)を示す場合が多い。
【0005】従って、粒子の粒径及び光学的性質は同じ
であっても、レーザ光束の端部を通過するときと、中心
部を通過するときとでは、粒子の散乱光Lsの強度が異
なり、光電変換素子102の出力電圧が異なる。そのた
め、比較回路103の出力信号も異なり、パルス計数回
路104が粒子を計数する場合としない場合がある。
【0006】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、粒子の通過位置が分かれば、従来の問題点が解
決される点に着目して、粒子が通過した流路の位置を検
出することができる粒子通過位置検出装置を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、透明部材で屈曲形状に形成したフ
ローセルと、このフローセルの流路にレーザ光を照射し
て測定領域を形成するレーザ光源と、前記流路の中心軸
と一致する光軸を有して前記測定領域で発生する粒子の
散乱光を集光する集光手段と、この集光手段が集光した
散乱光を受光する複数の光電変換素子から成る光検出手
段と、前記複数の光電変換素子の出力信号を検出する電
圧検出手段と、この電圧検出手段の出力信号を互いに比
較して粒子が通過した前記測定領域の通過位置情報を出
力する位置検出手段を備えるものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の粒
子通過位置検出装置において、前記複数の光電変換素子
から成る光検出手段は、各受光面が流路の中心軸に垂直
で、且つ流路の中心軸とレーザ光軸にほぼ垂直な方向に
隣接して設けたN(Nは2以上の整数)個の光電変換素
子から成る光電変換素子アレイである。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1記載の粒
子通過位置検出装置において、前記複数の光電変換素子
から成る光検出手段は、縦と横がV個×H個(V、Hと
も2以上の整数)の光電変換素子から成り、各受光面が
流路の中心軸に垂直である。
【0010】請求項4に係る発明は、透明部材で形成し
たフローセルと、このフローセルの流路にレーザ光を照
射して測定領域を形成するレーザ光源と、前記レーザ光
の中心軸と一致する光軸を有して前記測定領域で発生す
る粒子の散乱光を集光する集光手段と、この集光手段の
光軸上に位置するトラップと、前記集光手段が集光した
散乱光を受光する複数の光電変換素子から成る光検出手
段と、前記複数の光電変換素子の出力信号を検出する電
圧検出手段と、この電圧検出手段の出力信号を互いに比
較して粒子が通過した前記測定領域の通過位置情報を出
力する位置検出手段を備えるものである。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項4記載の粒
子通過位置検出装置において、前記複数の光電変換素子
から成る光検出手段は、各受光面がレーザ光軸に垂直
で、且つ流路の中心軸とレーザ光軸にほぼ垂直な方向に
隣接して設けたN(Nは2以上の整数)個の光電変換素
子で成る光電変換素子アレイである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の第1
の実施の形態に係る粒子通過位置検出装置の構成図、図
2は図1においてレーザ光を照射した測定領域の平断面
図、図3は図1においてレーザ光を照射した測定領域の
縦断面図、図4乃至図8は図1において光電変換素子ア
レイの受光状態(a)とそのときの出力波形(b)を示
す図、図9は粒子情報参照テーブルを示す図、図10は
本発明の第2の実施の形態に係る粒子通過位置検出装置
の構成図、図11は本発明の第3の実施の形態に係る粒
子通過位置検出装置の構成図、図12は図11において
レーザ光を照射した測定領域の縦断面図、図13乃至図
17は図11において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図である。
【0013】本発明の第1の実施の形態に係る粒子通過
位置検出装置は、図1に示すように、フローセル1、レ
ーザ光源2、集光光学系3、光電変換素子アレイ4及び
処理装置5から成る。
【0014】フローセル1は、透明部材から成り、所定
長さの直線流路1aを有し、全体として屈曲している。
フローセル1は、断面形状を四角形状とし、全体として
L型筒形状に形成したものである。直線流路1aの中心
軸は、X方向と一致している。
【0015】所定長さの直線流路1aを設けた理由は、
フローセル1に供試流体を流したとき、供試流体の流れ
を層流にするためである。なお、層流を得るための条件
としては、供試流体の粘度、直線流路の長さ、流路の断
面形状及び流速などが挙げられ、直線流路1aの長さ及
び流路の断面形状については、供試流体の粘度と流速を
勘案して決定している。
【0016】レーザ光源2は、フローセル1の直線流路
1aの所定箇所にレーザ光Laを照射して照射領域を形
成する。ここで、レーザ光Laの光軸は、Z方向と一致
し、X方向と一致する直線流路1aの中心軸と直交して
いる。
【0017】また、図2に示すように、レーザ光Laの
光軸とフローセル1の外壁との成す角を所定角度θに設
定してもよい。これは、レーザ光Laがフローセル1の
外壁に反射して反射光の一部がレーザ光源2に戻るのを
防止するためである。反射光の一部がレーザ光源2に戻
ると、帰還ノイズがレーザ光Laに重畳するので好まし
くないからである。
【0018】なお、レーザ光Laがフローセル1の外壁
で反射しないように、例えばレーザ光Laをフローセル
1の外壁と同じ物質中を通して直線流路1aの所定箇所
に導くことができれば、所定角度θを設定する必要はな
い。
【0019】集光光学系3は、フローセル1の直線流路
1aの中心軸と一致する光軸を有し、図2に示す照射領
域内の所定の領域M(以下、測定領域Mと呼ぶ)におい
てレーザ光Laを受けた粒子が発する散乱光Lsを集光
する機能を備える。
【0020】光電変換素子アレイ4は、3個の光電変換
素子4a,4b,4cから成り、各受光面が流路の中心
軸に垂直で、且つ流路の中心軸(X方向)とレーザ光軸
(Z方向)に垂直なY方向に隣接して設けられている。
光電変換素子4a,4b,4cは、粒子が測定領域Mを
通過する間に発する散乱光Lsを電圧に変換する。
【0021】なお、レーザ光Laの光軸とフローセル1
の外壁との成す角を、図2に示す所定角度θに設定した
場合には、光電変換素子4a,4b,4cの受光面を、
集光光学系3の光軸に垂直な面に対して所定角度θだけ
傾けてもよい。
【0022】処理装置5は、粒子が測定領域Mを通過す
る間に3個の光電変換素子4a,4b,4cが夫々出力
する電圧のピーク値(パルス高)Ea,Eb,Ecを検
出するピーク値検出手段6a,6b,6cと、粒子情報
参照テーブルを作成する位置検出手段7から成る。
【0023】本発明の第1の実施の形態では、電圧検出
手段として、光電変換素子4a,4b,4cが夫々出力
する電圧のピーク値Ea,Eb,Ecを検出するピーク
値検出手段6a,6b,6cを採用しているが、必ずし
もピーク値でなく、例えば光電変換素子4a,4b,4
cの出力電圧を同一のタイミングで検出し、その出力電
圧を後の演算処理に使用してもよい。また、電圧検出手
段として、光電変換素子4a,4b,4cの出力電圧を
所定時間だけ積分して出力してもよい。
【0024】位置検出手段7は、演算部7aと記憶部7
bを備え、先ず演算部7aにおいて、次の(1)と
(2)の演算処理を行い、その結果を記憶部7bに記憶
して、粒子情報参照テーブルを作成する。 (1)ピーク値検出手段6bの出力電圧Ebに対するピ
ーク値検出手段6aの出力電圧Eaの比Ea/Ebを演
算する。 (2)ピーク値検出手段6bの出力電圧Ebに対するピ
ーク値検出手段6cの出力電圧Ecの比Ec/Ebを演
算する。
【0025】以上のように構成した本発明の第1の実施
の形態に係る粒子通過位置検出装置の作用について説明
する。予め測定領域Mのレーザ光強度分布を知っておく
必要があるので、測定領域Mのレーザ光強度分布の測定
方法について説明する。
【0026】図3に示すように、矢印Aの方向から標準
粒子(粒径が同一のもの)を多数含んだ流体をフローセ
ル1に流し込む。このとき、測定領域Mのどの位置を標
準粒子が通過するかによって、光電変換素子アレイ4の
各光電変換素子4a,4b,4cの出力波形は様々なも
のとなる。そして、3個の光電変換素子4a,4b,4
cから成る光電変換素子アレイ4の場合には、主な5通
りの通過パターンが考えられる。
【0027】先ず、標準粒子が、図3に示す測定領域M
の中心Mcを通過する場合で、標準粒子による散乱光L
sのスポットSは、図4(a)に示すように、光電変換
素子アレイ4の中央の光電変換素子4bのみに現れる。
このとき、各光電変換素子4a,4b,4cの出力波形
(時間tと電圧Eとの関係)は、図4(b)に示すよう
になる。即ち、光電変換素子4bのみが測定領域Mの中
心Mcをある時間の間(時間t1から時間t2)に通過す
る標準粒子の散乱光Lsに応じた略パルス状の電圧(ピ
ーク値Eb)を出力し、他の光電変換素子4a,4cは
ノイズに応じた略レベル電圧(ピーク値Ea,Ec)し
か出力しない。
【0028】次に、標準粒子が、図3に示す測定領域M
の一端部Msを通過する場合で、標準粒子による散乱光
LsのスポットSは、図5(a)に示すように、光電変
換素子アレイ4の一端の光電変換素子4aのみに現れ
る。このとき、各光電変換素子4a,4b,4cの出力
波形(時間tと電圧Eとの関係)は、図5(b)に示す
ようになる。即ち、光電変換素子4aのみが測定領域M
の一端部Msをある時間の間(時間t3から時間t4)に
通過する標準粒子の散乱光Lsに応じた略パルス状の電
圧(ピーク値Ea)を出力し、他の光電変換素子4b,
4cはノイズに応じた略レベル電圧(ピーク値Eb,E
c)しか出力しない。
【0029】同様に、標準粒子が、図3に示す測定領域
Mの他端部Ms(一端部Msと対称)を通過する場合
で、標準粒子による散乱光LsのスポットSは、図6
(a)に示すように、光電変換素子アレイ4の他端の光
電変換素子4cのみに現れる。このとき、各光電変換素
子4a,4b,4cの出力波形(時間tと電圧Eとの関
係)は、図6(b)に示すようになる。即ち、光電変換
素子4cのみが測定領域Mの他端部Msをある時間の間
(時間t3から時間t4)に通過する標準粒子の散乱光L
sに応じた略パルス状の電圧(ピーク値Ec)を出力
し、他の光電変換素子4a,4bはノイズに応じた略レ
ベル電圧(ピーク値Ea,Eb)しか出力しない。
【0030】更に、標準粒子が、図3に示す測定領域M
の一経路Mmを通過する場合で、標準粒子による散乱光
LsのスポットSは、図7(a)に示すように、光電変
換素子4aと光電変換素子4bの境界にまたがって現れ
る。このとき、各光電変換素子4a,4b,4cの出力
波形(時間tと電圧Eとの関係)は、図7(b)に示す
ようになる。即ち、光電変換素子4a,4bが測定領域
Mの一経路Mmをある時間の間(時間t5から時間t6)
に通過する標準粒子の散乱光Lsに応じた略パルス状の
電圧(ピーク値Ea,Eb)を出力し、光電変換素子4
cはノイズに応じた略レベル電圧(ピーク値Ec)しか
出力しない。
【0031】同様に、標準粒子が、図3に示す測定領域
Mの他経路Mm(一経路Mmと対称)を通過する場合
で、標準粒子による散乱光LsのスポットSは、図8
(a)に示すように、光電変換素子4bと光電変換素子
4cの境界にまたがって現れる。このとき、各光電変換
素子4a,4b,4cの出力波形(時間tと電圧Eとの
関係)は、図8(b)に示すようになる。即ち、光電変
換素子4b,4cが測定領域Mの他経路Mmをある時間
の間(時間t5から時間t6)に通過する標準粒子の散乱
光Lsに応じた略パルス状の電圧(ピーク値Eb,E
c)を出力し、光電変換素子4aはノイズに応じた略レ
ベル電圧(ピーク値Ea)しか出力しない。
【0032】そして、位置検出手段7では、図4(a)
に示すように、中央の光電変換素子4bのみにスポット
Sが現れた場合、演算部7aにおいて、光電変換素子4
bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子4aのピーク
電圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea<Ebであるか
ら、比Ea/Ebとしてほぼゼロ(Ea/Eb≒0)の
値を出力し、記憶部7bに記憶する。また、演算部7a
において、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対する
光電変換素子4cのピーク電圧Ecの比Ec/Ebを演
算し、Ec<Ebであるから、比Ec/Ebとしてほぼ
ゼロ(Ec/Eb≒0)の値を出力し、記憶部7bに記
憶する。
【0033】また、位置検出手段7では、図5(a)に
示すように、一端の光電変換素子4aのみにスポットS
が現れた場合、演算部7aにおいて、光電変換素子4b
のピーク電圧Ebに対する光電変換素子4aのピーク電
圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea>Ebであるか
ら、比Ea/Ebとして非常に大きな値(Ea/Eb≒
∞)を出力し、記憶部7bに記憶する。同様に、光電変
換素子4bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子4c
のピーク電圧Ecの比Ec/Ebを演算し、Ec≒Eb
であるから、比Ea/Ebとして約1(Ea/Eb≒
1)の値を出力し、記憶部7bに記憶する。
【0034】また、位置検出手段7では、図6(a)に
示すように、他端の光電変換素子4cのみにスポットS
が現れた場合、演算部7aにおいて、光電変換素子4b
のピーク電圧Ebに対する光電変換素子4aのピーク電
圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea≒Ebであるか
ら、比Ea/Ebとして約1(Ea/Eb≒1)の値を
出力し、記憶部7bに記憶する。同様に、光電変換素子
4bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子4cのピー
ク電圧Ecの比Ec/Ebを演算し、Ec>Ebである
から、比Ec/Ebとして非常に大きな値(Ec/Eb
≒∞)を出力し、記憶部7bに記憶する。
【0035】次に、位置検出手段7では、図7(a)に
示すように、光電変換素子4aと光電変換素子4bの境
界にスポットSがまたがって現れた場合、演算部7aに
おいて、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対する光
電変換素子4aのピーク電圧Eaの比Ea/Ebを演算
し、Ea≒Ebであるから、比Ea/Ebとして約1
(Ea/Eb≒1)の値を出力し、記憶部7bに記憶す
る。同様に、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対す
る光電変換素子4cのピーク電圧Ecの比Ec/Ebを
演算し、Ec<Ebであるから、比Ec/Ebとしてほ
ぼゼロ(Ec/Eb≒0)の値を出力し、記憶部7bに
記憶する。
【0036】また、位置検出手段7では、図8(a)に
示すように、光電変換素子4bと光電変換素子4cの境
界にスポットSがまたがって現れた場合、演算部7aに
おいて、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対する光
電変換素子4aのピーク電圧Eaの比Ea/Ebを演算
し、Ea<Ebであるから、比Ea/Ebとしてほぼゼ
ロ(Ec/Eb≒0)の値を出力し、記憶部7bに記憶
する。同様に、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対
する光電変換素子4cのピーク電圧Ecの比Ec/Eb
を演算し、Ec≒Ebであるから、比Ec/Ebとして
約1(Ec/Eb≒1)の値を出力し、記憶部7bに記
憶する。
【0037】なお、基準とする電圧は、光電変換素子4
bのピーク電圧Eb以外の他の光電変換素子4a,4c
のピーク電圧Ea,Ecでもよいし、また各ピーク電圧
の和(Ea+Eb+Ec)でもよい。要は、光電変換素
子4a,4b,4cのピーク電圧の絶対値ではなく、基
準電圧に対する各光電変換素子4a,4b,4cのピー
ク電圧の比(割合)から標準粒子による散乱光Lsのス
ポットSの位置を求める方が確度が高いからである。
【0038】以上のような5通りの場合について、図9
に示すように、基準電圧を光電変換素子4bのピーク電
圧Ebとした場合の粒子情報参照テーブルが作成でき
る。従って、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対す
る光電変換素子4aのピーク電圧Eaの比Ea/Eb
と、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに対する光電変
換素子4cのピーク電圧Ecの比Ec/Ebが分かれ
ば、粒子情報参照テーブルを参照することにより、測定
領域Mにおける粒子のY方向の通過位置を5通りの中か
ら識別することができる。
【0039】また、上記した5通りの通過パターン以外
で、光電変換素子4aと光電変換素子4bの境界又は光
電変換素子4bと光電変換素子4cの境界にスポットS
が均等でなくまたがって現れるような測定領域Mの経路
を通過した場合であっても、光電変換素子4bのピーク
電圧Ebに対する光電変換素子4aのピーク電圧Eaの
比Ea/Ebと、光電変換素子4bのピーク電圧Ebに
対する光電変換素子4cのピーク電圧Ecの比Ec/E
bが分かれば、比Ea/Ebの値と比Ec/Ebの値を
粒子情報参照テーブルに当てはめることにより、測定領
域Mにおける粒子のY方向の通過位置を識別することが
できる。
【0040】本発明の第2の実施の形態に係る粒子通過
位置検出装置は、図10に示すように、フローセル1
1、レーザ光源12、集光光学系13、光検出手段14
及び処理装置15から成る。ここで、フローセル11、
レーザ光源12、集光光学系13は、図1に示すものと
同様の構成であるので説明は省略する。
【0041】光検出手段14は、縦(Y方向)と横(Z
方向)が3個×3個のマトリックス状の光電変換素子D
11,D12,D13,D21,……D33から成り、各受光面が
流路11aの中心軸(X方向)に垂直なY・Z平面を形
成している。
【0042】処理装置15は、3個×3個の光電変換素
子D11,D12,D13,D21,……D33の夫々の出力電圧
のピーク値E11,E12,E13,E21,……E33を検出す
るピーク値検出手段16a,16b,16cと、ピーク
値E11,E12,E13,E21,……E33から粒子の位置を
検出する位置検出手段17から成る。
【0043】ピーク値検出手段16aは光電変換素子D
11,D12,D13の出力電圧を時分割でサンプリングして
そのピーク値E11,E12,E13を検出し、ピーク値検出
手段16bは光電変換素子D21,D22,D23の出力電圧
を時分割でサンプリングしてそのピーク値E21,E22
23を検出し、ピーク値検出手段16cは光電変換素子
31,D32,D33の出力電圧を時分割でサンプリングし
てピーク値E31,E32,E33を検出する。
【0044】なお、ピーク値検出手段を光電変換素子D
11,D12,D13,D21,……D33の個数分設け、測定領
域Mをある時間で通過する粒子の散乱光Lsによる出力
電圧を常時サンプリングしてピーク値を検出してもよ
い。また、電圧検出手段として、必ずしもピーク値でな
く、例えば光電変換素子D11,D12,D13,D21,……
33の出力電圧を同一のタイミングで検出してもよい。
また、電圧検出手段として、光電変換素子4a,4b,
4cの出力電圧を所定時間だけ積分して出力してもよ
い。
【0045】位置検出手段17は、演算部17aと記憶
部17bを備え、先ず演算部17aにおいて、ピーク値
検出手段16a,16b,16cが検出したピーク値E
11,E12,E13,E21,……E33の中から一の電圧(例
えば、ピーク値E22)を選択し、この電圧を基準にして
他のピーク値との比(E11/E22、E12/E22……)を
演算し、その結果を記憶部17bに記憶して、図9と同
様な粒子情報参照テーブルを作成する。
【0046】また、演算部17aにおいて、ピーク値検
出手段16a,16b,16cが検出したピーク値
11,E12,E13,E21,……E33の中から最も大きい
ピーク値を選択し、その結果を記憶部17bに記憶して
もよい。
【0047】以上のように構成した本発明の第2の実施
の形態に係る粒子通過位置検出装置の作用について説明
する。図10に示すように、矢印Aの方向から粒子を含
んだ流体をフローセル11に流し込む。このとき、測定
領域Mのどの位置を粒子が通過するかによって、光検出
手段14の光電変換素子D11,D12,D13,D21,……
33の出力波形は様々なものとなる。
【0048】例えば、粒子が光検出手段14の中で光電
変換素子D22の受光面に対応する測定領域Mの経路を通
過すると、ピーク値検出手段16a,16b,16cは
粒子が測定領域Mを通過する間、粒子の散乱光Lsに応
じた光電変換素子D11,D12,D13,D21,……D33
出力電圧をサンプリングしてピーク値を検出する。
【0049】この場合に、測定領域Mのレーザ光強度
は、中心部が最も強く、中心部からずれて端部に行くほ
ど弱くなるという分布(ほぼガウス分布)をしているの
で、粒子はレーザ光強度の弱い部分から中心部の強い部
分を通り再び弱い部分を通るため、光電変換素子D22
みが略パルス状の電圧を出力し、他の光電変換素子は、
ノイズに応じたレベル電圧しか出力しない。
【0050】従って、光電変換素子D22のピーク値E22
を基準にした場合に、他のピーク値との比(E11
22、E12/E22……)が分かれば、粒子情報参照テー
ブルを参照することにより、測定領域Mにおける粒子の
通過位置を2次元(Y・Z平面)で識別することができ
る。
【0051】本発明の第3の実施の形態に係る粒子通過
位置検出装置は、図11に示すように、フローセル2
1、レーザ光源22、集光光学系23、トラップ20、
光電変換素子アレイ24及び処理装置25から成る。
【0052】フローセル21は、透明部材から成り、所
定長さの直線流路21a(Y方向)を有する。ここで
は、フローセル21の断面形状は角筒形状としている。
所定の長さの直線流路21aを設けた理由は、本発明の
第1の実施の形態に係る粒子通過位置検出装置のフロー
セル1の場合と同様である。
【0053】レーザ光源22は、フローセル21の直線
流路21aの所定の箇所にレーザ光Laを照射して照射
領域を形成する。ここで、レーザ光Laの光軸(X方
向)と直線流路21a(Y方向)は交差している。
【0054】集光光学系23は、レーザ光源22の光軸
と一致する光軸(X方向)を有し、図12に示す照射領
域内の所定の領域M(以下、測定領域Mと呼ぶ)におい
て発生する散乱光Lsを集光する機能を備える。
【0055】光電変換素子アレイ24は、3個の光電変
換素子24a,24b,24cから成り、各受光面が集
光光学系23の光軸(X方向)に垂直で、且つ流路の中
心軸(Y方向)とレーザ光軸(X方向)に垂直なZ方向
に隣接して設けられている。光電変換素子24a,24
b,24cは、粒子が測定領域Mを通過する間に発する
散乱光Lsを電圧に変換する。
【0056】集光光学系23の光軸上に位置するトラッ
プ20は、レーザ光源22の光源光Laが直接、光電変
換素子アレイ24に入射するのを阻止する。これによ
り、光電変換素子24には、流路21a内を通過する粒
子が発する散乱光Lsのみが入射することになる。
【0057】処理装置25は、粒子が測定領域Mを通過
する間に3個の光電変換素子24a,24b,24cが
夫々出力する電圧のピーク値(パルス高)Ea,Eb,
Ecを検出するピーク値検出手段26a,26b,26
cと、粒子情報参照テーブルを作成する位置検出手段2
7から成る。
【0058】本発明の第3の実施の形態では、電圧検出
手段として、光電変換素子24a,24b,24cが夫
々出力する電圧のピーク値Ea,Eb,Ecを検出する
ピーク値検出手段26a,26b,26cを採用してい
るが、必ずしもピーク値でなく、例えば光電変換素子2
4a,24b,24cの出力電圧を同一のタイミングで
検出し、その出力電圧を後の演算処理に使用してもよ
い。また、電圧検出手段として、光電変換素子24a,
24b,24cの出力電圧を所定時間だけ積分して出力
してもよい。
【0059】位置検出手段27は、演算部27aと記憶
部27bを備え、先ず演算部27aにおいて、次の
(1)と(2)の演算処理を行い、その結果を記憶部2
7bに記憶して、粒子情報参照テーブルを作成する。 (1)ピーク値検出手段26bの出力電圧Ebに対する
ピーク値検出手段26aの出力電圧Eaの比Ea/Eb
を演算する。 (2)ピーク値検出手段26bの出力電圧Ebに対する
ピーク値検出手段26cの出力電圧Ecの比Ec/Eb
を演算する。
【0060】以上のように構成した本発明の第3の実施
の形態に係る粒子通過位置検出装置の作用について説明
する。図12に示すように、矢印Aの方向から粒子を含
んだ流体をフローセル21に流し込む。このとき、測定
領域Mのどの位置を粒子が通過するかによって、光電変
換素子アレイ24の各光電変換素子24a,24b,2
4c出力波形は様々なものとなる。そして、3個の光電
変換素子24a,24b,24cから成る光電変換素子
アレイ24の場合には、主な5通りの通過パターンが考
えられる。
【0061】先ず、標準粒子が、図12に示す測定領域
Mの中心Mcを通過する場合で、標準粒子による散乱光
LsのスポットSは、図13(a)に示すように、光電
変換素子アレイ24の中央の光電変換素子24bのみに
現れ、矢印方向に移動する。このとき、各光電変換素子
24a,24b,24cの出力波形(時間tと電圧Eと
の関係)は、図13(b)に示すようになる。即ち、光
電変換素子24bのみが測定領域Mの中心Mcをある時
間の間(時間t1から時間t2)に通過する標準粒子の散
乱光Lsに応じた略パルス状の電圧(ピーク値Eb)を
出力し、他の光電変換素子24a,24cはノイズに応
じた略レベル電圧(ピーク値Ea,Ec)しか出力しな
い。
【0062】次に、標準粒子が、図12に示す測定領域
Mの一端部Msを通過する場合で、標準粒子による散乱
光LsのスポットSは、図14(a)に示すように、光
電変換素子アレイ24の一端の光電変換素子24aのみ
に現れ、矢印方向に移動する。このとき、各光電変換素
子24a,24b,24cの出力波形(時間tと電圧E
との関係)は、図14(b)に示すようになる。即ち、
光電変換素子24aのみが測定領域Mの一端部Msをあ
る時間の間(時間t3から時間t4)に通過する標準粒子
の散乱光Lsに応じた略パルス状の電圧(ピーク値E
a)を出力し、他の光電変換素子24b,24cはノイ
ズに応じた略レベル電圧(ピーク値Eb,Ec)しか出
力しない。
【0063】同様に、標準粒子が、図12に示す測定領
域Mの他端部Ms(一端部Msと対称の位置)を通過す
る場合で、標準粒子による散乱光LsのスポットSは、
図15(a)に示すように、光電変換素子アレイ24の
他端の光電変換素子24cのみに現れ、矢印方向に移動
する。このとき、各光電変換素子24a,24b,24
cの出力波形(時間tと電圧Eとの関係)は、図15
(b)に示すようになる。即ち、光電変換素子24cの
みが測定領域Mの他端部Msをある時間の間(時間t3
から時間t4)に通過する標準粒子の散乱光Lsに応じ
た略パルス状の電圧(ピーク値Ec)を出力し、他の光
電変換素子24a,24bはノイズに応じた略レベル電
圧(ピーク値Ea,Eb)しか出力しない。
【0064】更に、標準粒子が、図12に示す測定領域
Mの一経路Mmを通過する場合で、標準粒子による散乱
光LsのスポットSは、図16(a)に示すように、光
電変換素子24aと光電変換素子24bの境界にまたが
って現れ、矢印方向に移動する。このとき、各光電変換
素子24a,24b,24cの出力波形(時間tと電圧
Eとの関係)は、図16(b)に示すようになる。即
ち、光電変換素子24a,24bが測定領域Mの一経路
Mmをある時間の間(時間t5から時間t6)に通過する
標準粒子の散乱光Lsに応じた略パルス状の電圧(ピー
ク値Ea,Eb)を出力し、光電変換素子24cはノイ
ズに応じた略レベル電圧(ピーク値Ec)しか出力しな
い。
【0065】同様に、標準粒子が、図12に示す測定領
域Mの他経路Mm(一経路Mmと対称の位置)を通過す
る場合で、標準粒子による散乱光LsのスポットSは、
図17(a)に示すように、光電変換素子24bと光電
変換素子24cの境界にまたがって現れ、矢印方向に移
動する。このとき、各光電変換素子24a,24b,2
4cの出力波形(時間tと電圧Eとの関係)は、図17
(b)に示すようになる。即ち、光電変換素子24b,
24cが測定領域Mの他経路Mmをある時間の間(時間
t5から時間t6)に通過する標準粒子の散乱光Lsに応
じた略パルス状の電圧(ピーク値Eb,Ec)を出力
し、光電変換素子24aはノイズに応じた略レベル電圧
(ピーク値Ea)しか出力しない。
【0066】そして、位置検出手段27では、図13
(a)に示すように、中央の光電変換素子24bのみに
スポットSが現れた場合、演算部17aにおいて、光電
変換素子24bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子
24aのピーク電圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea
<Ebであるから、比Ea/Ebとしてほぼゼロ(Ea
/Eb≒0)の値を出力し、記憶部27bに記憶する。
また、演算部27aにおいて、光電変換素子24bのピ
ーク電圧Ebに対する光電変換素子24cのピーク電圧
Ecの比Ec/Ebを演算し、Ec<Ebであるから、
比Ec/Ebとしてほぼゼロ(Ec/Eb≒0)の値を
出力し、記憶部27bに記憶する。
【0067】また、位置検出手段27では、図14
(a)に示すように、一端の光電変換素子24aのみに
スポットSが現れた場合、演算部27aにおいて、光電
変換素子24bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子
24aのピーク電圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea
>Ebであるから、比Ea/Ebとして非常に大きい値
(Ea/Eb≒∞)を出力し、記憶部27bに記憶す
る。同様に、光電変換素子24bのピーク電圧Ebに対
する光電変換素子24cのピーク電圧Ecの比Ec/E
bを演算し、Ec≒Ebであるから、比Ea/Ebとし
て約1(Ea/Eb≒1)の値を出力し、記憶部27b
に記憶する。
【0068】また、位置検出手段27では、図15
(a)に示すように、他端の光電変換素子24cのみに
スポットSが現れた場合、演算部27aにおいて、光電
変換素子24bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子
24aのピーク電圧Eaの比Ea/Ebを演算し、Ea
≒Ebであるから、比Ea/Ebとして約1(Ea/E
b≒1)の値を出力し、記憶部27bに記憶する。同様
に、光電変換素子24bのピーク電圧Ebに対する光電
変換素子24cのピーク電圧Ecの比Ec/Ebを演算
し、Ec>Ebであるから、比Ec/Ebとして非常に
大きい値(Ec/Eb≒∞)を出力し、記憶部27bに
記憶する。
【0069】次に、位置検出手段27では、図16
(a)に示すように、光電変換素子24aと光電変換素
子24bの境界にスポットSがまたがって現れた場合、
演算部27aにおいて、光電変換素子24bのピーク電
圧Ebに対する光電変換素子24aのピーク電圧Eaの
比Ea/Ebを演算し、Ea≒Ebであるから、比Ea
/Ebとして約1(Ea/Eb≒1)の値を出力し、記
憶部27bに記憶する。同様に、光電変換素子24bの
ピーク電圧Ebに対する光電変換素子24cのピーク電
圧Ecの比Ec/Ebを演算し、Ec<Ebであるか
ら、比Ec/Ebとしてほぼゼロ(Ec/Eb≒0)の
値を出力し、記憶部27bに記憶する。
【0070】また、位置検出手段27では、図17
(a)に示すように、光電変換素子24bと光電変換素
子24cの境界にスポットSがまたがって現れた場合、
演算部27aにおいて、光電変換素子24bのピーク電
圧Ebに対する光電変換素子24aのピーク電圧Eaの
比Ea/Ebを演算し、Ea<Ebであるから、比Ea
/Ebとしてほぼゼロ(Ec/Eb≒0)の値を出力
し、記憶部27bに記憶する。同様に、光電変換素子2
4bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子24cのピ
ーク電圧Ecの比Ec/Ebを演算し、Ec≒Ebであ
るから、比Ec/Ebとして約1(Ec/Eb≒1)の
値を出力し、記憶部27bに記憶する。
【0071】なお、基準とする電圧は、光電変換素子2
4bのピーク電圧Eb以外の他の光電変換素子24a,
24cのピーク電圧Ea,Ecでもよいし、また各ピー
ク電圧の和(Ea+Eb+Ec)でもよい。要は、光電
変換素子24a,24b,24cのピーク電圧の絶対値
ではなく、基準電圧に対する各光電変換素子24a,2
4b,24cのピーク電圧の比(割合)から標準粒子に
よる散乱光LsのスポットSの位置を求める方が確度が
高いからである。
【0072】以上のような5通りの場合について、図9
に示す粒子情報参照テーブルと同様な、基準電圧を光電
変換素子24bのピーク電圧Ebとした場合の粒子情報
参照テーブルが作成できる。従って、光電変換素子24
bのピーク電圧Ebに対する光電変換素子24aのピー
ク電圧Eaの比Ea/Ebと、光電変換素子24bのピ
ーク電圧Ebに対する光電変換素子24cのピーク電圧
Ecの比Ec/Ebが分かれば、粒子情報参照テーブル
を参照することにより、測定領域Mにおける粒子のZ方
向の通過位置を5通りの中から識別することができる。
【0073】また、上記した5通りの通過パターン以外
で、光電変換素子24aと光電変換素子24bの境界又
は光電変換素子24bと光電変換素子24cの境界にス
ポットSがまたがって現れるような測定領域Mの経路を
通過した場合であっても、光電変換素子24bのピーク
電圧Ebに対する光電変換素子24aのピーク電圧Ea
の比Ea/Ebと、光電変換素子24bのピーク電圧E
bに対する光電変換素子24cのピーク電圧Ecの比E
c/Ebが分かれば、比Ea/Ebの値と比Ec/Eb
の値を粒子情報参照テーブルに当てはめることにより、
測定領域Mにおける粒子のZ方向の通過位置を識別する
ことができる。
【0074】本発明は、上述の発明の実施の形態に限定
されるものではなく、例えば、フローセルの全体形状と
しては、L型のフローセル1,11や直線状のフローセ
ル21を用いたが、要は流路の中心軸と集光光学系の光
軸が一致するように配置できる形状であればよい。従っ
て、レーザ光Laと散乱光Lsとの光学的な関わりに影
響を与えなければ、フローセルの全体形状は、屈曲又は
湾曲形状であってもよい。
【0075】また、フローセルの断面形状として、上述
の発明の実施の形態では、矩形のものを用いたが、円形
のものでもよい。
【0076】また、本発明では、複数の光電変換素子か
ら成る光検出手段の受光面を、流路の中心軸又はレーザ
光軸に対して垂直に配置し、流路における粒子通過位置
と粒子の散乱光の強度分布を検出した。しかし、粒子の
散乱光の強度分布を検出せずに、流路における粒子通過
位置だけを検出するのであれば、光検出手段の受光面を
流路の中心軸とレーザ光軸に対して垂直に配置すること
もできる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、レーザ光を照射した測定領域のレーザ光強度
分布に伴う通過粒子の散乱光強度の大きさに影響され
ず、粒子が通過した流路の位置を検出することができ
る。
【0078】請求項2に係る発明によれば、レーザ光を
照射した測定領域のレーザ光強度分布に伴う通過粒子の
散乱光強度の大きさに影響されず、粒子が通過した流路
の位置を検出することができる。
【0079】請求項3に係る発明によれば、レーザ光を
照射した測定領域のレーザ光強度分布に伴う通過粒子の
散乱光強度の大きさに影響されず、粒子が通過した流路
の位置を2次元で検出することができる。
【0080】請求項4に係る発明によれば、レーザ光を
照射した測定領域のレーザ光強度分布に伴う通過粒子の
散乱光強度の大きさに影響されず、粒子が通過した流路
の位置を検出することができる。
【0081】請求項5に係る発明によれば、測定領域の
レーザ光強度分布に伴う粒子の散乱光強度の大きさに影
響されず、粒子が通過した流路の位置を検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る粒子通過位置
検出装置の構成図
【図2】図1においてレーザ光を照射した測定領域の平
断面図
【図3】図1においてレーザ光を照射した測定領域の縦
断面図
【図4】図1において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図5】図1において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図6】図1において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図7】図1において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図8】図1において光電変換素子アレイの受光状態
(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図9】粒子情報参照テーブル示す図
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る粒子通過位
置検出装置の構成図
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る粒子通過位
置検出装置の構成図
【図12】図11においてレーザ光を照射した測定領域
の縦断面図
【図13】図11において光電変換素子アレイの受光状
態(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図14】図11において光電変換素子アレイの受光状
態(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図15】図11において光電変換素子アレイの受光状
態(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図16】図11において光電変換素子アレイの受光状
態(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図17】図11において光電変換素子アレイの受光状
態(a)とそのときの出力波形(b)を示す図
【図18】従来の光散乱式粒子計数装置の構成図
【符号の説明】
1,11,21…フローセル、1a,11a,21a…
直線流路、2,12,22…レーザ光源、3,13,2
3…集光光学系(集光手段)、4,24…光電変換素子
アレイ、4a,4b,4c,24a,24b,24c…
光電変換素子、5,15,25…処理装置、6a,6
b,6c,16a,16b,16c,26a,26b,
26c…ピーク値検出手段(電圧検出手段)、7,1
7,27…位置検出手段、14…光検出手段、20…ト
ラップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14 G01N 15/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材で屈曲形状に形成したフローセ
    ルと、このフローセルの流路にレーザ光を照射して測定
    領域を形成するレーザ光源と、前記流路の中心軸と一致
    する光軸を有して前記測定領域で発生する粒子の散乱光
    を集光する集光手段と、この集光手段が集光した散乱光
    を受光する複数の光電変換素子から成る光検出手段と、
    前記複数の光電変換素子の出力信号を検出する電圧検出
    手段と、この電圧検出手段の出力信号を互いに比較して
    粒子が通過した前記測定領域の通過位置情報を出力する
    位置検出手段を備えることを特徴とする粒子通過位置検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光電変換素子から成る光検出
    手段は、各受光面が流路の中心軸に垂直で、且つ流路の
    中心軸とレーザ光軸にほぼ垂直な方向に隣接して設けた
    N(Nは2以上の整数)個の光電変換素子から成る光電
    変換素子アレイである請求項1記載の粒子通過位置検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の光電変換素子から成る光検出
    手段は、縦と横がV個×H個(V、Hとも2以上の整
    数)の光電変換素子から成り、各受光面が流路の中心軸
    に垂直である請求項1記載の粒子通過位置検出装置。
  4. 【請求項4】 透明部材で形成したフローセルと、この
    フローセルの流路にレーザ光を照射して測定領域を形成
    するレーザ光源と、前記レーザ光の中心軸と一致する光
    軸を有して前記測定領域で発生する粒子の散乱光を集光
    する集光手段と、この集光手段の光軸上に位置するトラ
    ップと、前記集光手段が集光した散乱光を受光する複数
    の光電変換素子から成る光検出手段と、前記複数の光電
    変換素子の出力信号を検出する電圧検出手段と、この電
    圧検出手段の出力信号を互いに比較して粒子が通過した
    前記測定領域の通過位置情報を出力する位置検出手段を
    備えることを特徴とする粒子通過位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の光電変換素子から成る光検出
    手段は、各受光面がレーザ光軸に垂直で、且つ流路の中
    心軸とレーザ光軸にほぼ垂直な方向に隣接して設けたN
    (Nは2以上の整数)個の光電変換素子で成る光電変換
    素子アレイである請求項4記載の粒子通過位置検出装
    置。
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