JP3479280B2 - 手挟み防止引手 - Google Patents
手挟み防止引手Info
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Description
引手に関し、より詳しくは引戸扉を開けるときに引戸扉
間や引戸扉と壁の間に手指が挟み込まれる危険を防止す
ることのできる引手に関する。
側面に形成された凹部に嵌着され、これに手指をかけて
引戸扉を開閉できるように構成されている。
な構成の従来技術による引手の場合、これに手指をかけ
て引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手
指が挟み込まれることがあり、危険であった。
が完全に開く前に引手から手を離し、且つその場合であ
っても完全に引戸扉を開けることができるように勢いを
つけた状態で引戸扉を開けて突き放すように操作する傾
向があり、引戸扉が縦枠に衝突する際に衝撃音(騒音)
が発生し、また、引戸扉の木口面および/または縦枠内
面を損傷させる原因となっていた。
10−61322号公報の図3に示されるように、一般
に、外側の引戸扉の寸法を他の引戸扉よりも大きくし
て、引戸扉をすべて開放したときに該引戸扉に設けた引
手や手摺が露出するように構成されている。すなわち、
図12に示すように、他の引戸扉A2,A3よりも寸法
が大きい外側の引戸扉A1の先端部表面側および内側の
引戸扉A3の基端部表面側に各々引手B,Bが設けられ
るとともに内側に手摺Cが設けられ、図示の開扉状態に
おいては手摺Cが露出している。この手摺Cを掴んで引
戸扉A1を図において左方向に移動させることによって
他の引戸扉A2,A3をも連動させながら引戸扉を閉め
ることができる。
からも明らかなように開口寸法が減少してしまうととも
に、引戸扉を閉めた状態では引手や手摺が設けられた引
戸扉A1と他の引戸扉A2,A3との寸法差が一見して
明白となり、見栄えが悪いものとなっていた。さらに、
この外側の引戸扉A1は他の引戸扉A2,A3と異なる
寸法で製造しなければならず、全体の製造コストが高い
ものとならざるを得なかった。
部の一側の縦枠Dに各引戸扉の基端部を当接させること
で扉を閉め、各引戸扉を連動させつつ図において左方向
に移動させることで開扉する、いわゆる方開きタイプに
しか適用することができず、両方向に移動させて開閉可
能にしてパーティションのように使用するいわゆる両開
きタイプには適用することが不可能であった。
の問題点を解消することを目的とし、より具体的には引
戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉と壁の間に手指が
挟み込まれる危険を防止することのできる新規な引手構
造を提供することを目的としている。
も好適に適用することができ、該外側の引戸を他の引戸
と同一寸法としながらも円滑な開閉操作を行うことがで
き、また、方開きタイプだけでなく両開くタイプにも適
用可能なように構成された新規な引手構造を提供するこ
とを目的としている。
かかる本発明は、引戸扉の先端部の表面側に嵌着される
本体と、引戸扉を開けるときに前方となる本体の一側を
支軸として回動可能であって本体内に出没可能なカバー
と、カバーを常時突出させる方向に回転付勢する付勢手
段とを有するものであって、本体の裏面側には空間部が
形成されるとともに、本体の底面にはカバーの先端部を
挿通可能であって空間部に通じる挿通孔が形成されてお
り、付勢手段の付勢力に抗してカバーを本体内に没入さ
せたときにカバー先端部が挿通孔を通って空間部に収納
されることを特徴とする手挟み防止引手である。
の手挟み防止引手において、引戸扉の先端部表面側から
引手本体の高さよりも深く凹設された収納溝に本体が嵌
着され、本体底面と収納溝底との間に残された空間が前
記空間部とされることを特徴としている。
の手挟み防止引手において、引戸扉の先端部において表
裏に貫通する貫通穴の表面側に本体が嵌着され、貫通穴
の裏面側に残された空間の前方に受引手が嵌着され、該
空間の後方が前記空間部とされることを特徴としてい
る。
形態による引手を示す。この引手1は、引戸扉の先端部
に嵌着される本体2と、本体2の開口部の開き方向端
(図において左端)近くに設けられる支軸(図示せず)
を中心として回動可能であって本体2内に出没可能なカ
バー3と、カバー3を常時突出させる方向に回転付勢す
る付勢手段4とを備えている。
面2aと、底面の周縁から立ち上がる側面2bと、側面
の上端から外方に延出されるフランジ2cとを有して略
皿状または器状に一体成形されている。この実施形態に
おける本体2の形状は一例にすぎず、任意形状を採用す
ることができる。
から曲折されて下方に延長する先端部3bとを有して略
L字形に一体成形されている。カバー3は、付勢手段4
に抗して図1において時計方向に回転することによって
本体2の内部に没入可能な形状とされており、さらに、
カバー先端部3bは本体底面2aの挿通孔2cを挿通し
て裏面側に突出することができる(図4参照)。
ー先端部3bを本体2内に没入させる操作を容易にする
ために、下向き曲面凹部3cを有している。また、カバ
ー先端部3bには幅方向に延長する複数条の平行な凹溝
3d(図示実施形態では一対の平行凹溝3d)が賦形さ
れている。
ー上面部3aと本体底面2aとの間に架け渡されたバネ
として示されているが、これに限定されるものではな
く、たとえばカバー3をピンバネを介して本体2に装着
することにより、カバー3を常時突出させる方向に回転
付勢するものであってもよい。
号なし)を穿設し、この貫通孔の表面側(図示しない他
の引戸扉に面する側)に図1〜図3に示される引手1を
嵌着した状態を示している。この引戸扉Aを開けるとき
は図において左方向に移動させ、閉めるときは右方向に
移動させる。
の貫通孔の回りに本体フランジ2cを係合させた状態で
引手1を固着するとともに、その裏面側には受引手5を
固着している。この受引手5は従来の引手と略同様のも
のであり、手指をかけるための凹部5aを有するが、貫
通孔に嵌着するため、引手1と略同等の外形寸法を有す
るものとして形成されている。また、受引手5は、ビス
等の固着具6を引手1の本体底面2aに設けたナット部
2e(図1)に締着することによって、引手1と一体的
に結合されており、引戸扉Aの表裏両側から強い圧接力
をもって強固に取り付けられている。
の高さは引戸扉Aの板厚よりも小さい(図では約半分)
ので、本体底面2aよりも裏面側には空間が残されてい
る。そして、この空間の後方に受引手5が収容されてい
るので、その前方に残された空間部7に、前述の引手本
体底面2aの挿通孔2dが通じている。前述のように、
カバー3が付勢手段4に抗して図4において時計方向に
回転するとき、カバー先端部3bは本体底面2aの挿通
孔2cを挿通して、その裏面側の空間部7に向けて突出
する。したがって、この空間部7はカバー先端部3bを
収納するための空間部として機能する。
の貫通孔の一側に本発明による手挟み防止引手1、他側
に通常の引手5をそれぞれ嵌着した引戸扉Aを、3連の
連動引戸における外側の引戸扉A1として用い、引手1
が引戸扉を閉める方向の先端側において、中央の引戸扉
A2に面する側に配して適用した実施形態を示してい
る。
を矢印X方向に移動させることによって他の引戸扉A
2,A3が順次連動して同方向に移動して開扉すること
ができるとともに、引戸扉A1を矢印Xと反対方向に移
動させた場合も他の引戸扉A2,A3が順次連動して同
方向に移動して閉扉することができるものであり、その
ための連動機構としては、特開平10−61322号公
報、特開平11−22289号公報等に記載のものを含
めて任意の機構を採用することができる。
方向に移動させると、ある時点で引手1のカバー3が中
央の引戸扉A2の対向面側の先端角部に当たる(図
7)。したがって、仮に引戸扉A1を勢いよく矢印方向
に移動させた場合であっても、カバー3が引戸扉A2に
当たってその後バネ5に抗して本体2内に没入するよう
に回転移動するため、これが緩衝手段ないしストッパー
として働き、引戸扉A1を減速または停止させる。
点まで)カバー3は突出した状態を維持するため、引戸
扉A1,A2間の隙間がカバー3によって閉塞されてお
り、この隙間に手指を挟み込む危険が回避される。
扉A2の対向面先端部には、衝突による損傷を未然に防
止するため、受けプレート8を貼着しておくことが好ま
しい。
方向に移動させると、最終的に図8のような状態で開扉
される。図8より明らかなように、この連動引戸を構成
する3枚の引戸扉A1〜A3は同一サイズである。
A1の裏面側に手を回して引手5に手指をかけて引戸扉
A1を若干引き出し、表面側の引手1を露出させる。中
央の引戸扉A2から離れることでカバー3はバネ4力に
より突出状態に復帰するが、図9に示すように、カバー
先端部3bを本体底面2aの挿通孔2dから空間部7に
突出させるように押し込むことにより、先端側の本体側
面2bの内側面2fに手指をかけて引戸扉A1を矢印Y
方向に移動させることができる。
ー上面部3aに設けられる曲面部3cを利用して容易に
行うことができる。
されるため、内側面2fの実質的に全ての領域を手指掛
け部分として利用することができ、引戸扉A1の閉扉操
作も容易である。
引手本体2の高さよりも深く収容溝(符号なし)を凹設
し、この収容溝に図1〜図3に示される引手1を嵌着し
た状態を示している。この引戸扉Aを開けるときは図に
おいて左方向に移動させ、閉めるときは右方向に移動さ
せる。なお、図10においては付勢手段としてのバネ4
は図示省略されている。
し込んで、その先端部3bを引手本体底面の挿通孔2d
から空間部7内に突出させた状態が示されている。すな
わち、収容溝の溝深さは引手本体2の高さよりも大きい
ため、本体底面2aと溝底との間には空間部7が形成さ
れ、この空間部7がカバー先端部3bを収納するための
空間部として機能するものである。
連動引戸に適用した実施形態を示すものであり、外側の
引戸扉A1および内側の引戸扉A3の各先端近くに穿設
した貫通孔(符号なし)の一側に本発明の手挟み防止引
手1,1が嵌着されるとともに、その他側には通常の引
手5,5が嵌着されている。なお、この実施形態におけ
る手挟み防止引手1,1は図1〜図3に示されるもので
あるが、これに代えて図10に示されるものを用いても
よいことは言うまでもない。
部の一方の縦枠Dに当接しており、この状態から外側の
引戸扉A1を図において右方向に移動させることによ
り、前述と同様にして引戸扉A2を連動させつつ開扉す
ることができる。また、この状態から外側の引戸扉A1
を図において左方向に、その左端が反対側の縦枠(図示
せず)に当接するまで移動させれば、各引戸扉A1〜A
3によって両縦枠間の開口部を閉めてパーティションの
ように機能させることができる。以上の操作は主とし
て、図において下方から、引戸扉A1に嵌着された引手
1を用いて行われるものであるが、同様にして、図にお
いて上方から操作する場合は、引戸扉A3に嵌着された
引手1を用いて行うことができる。
ように外側の引戸扉に手摺Cのような固定突起物が存在
せず、引手1のカバー3は本体2内に収納可能であるた
め、図11のような両開きタイプの連動引戸にも適用可
能である。
に手指をかけて引戸扉を開けるときに引戸扉間や引戸扉
と壁の間に手指が挟み込まれることがなく、安全に操作
することができる。
突き放すように操作した場合であっても、付勢手段の付
勢力により突出状態にあるカバーが緩衝手段ないしスト
ッパーとして機能するため、引戸が縦枠に衝突する際に
生ずる衝撃音(騒音)や、引戸の木口面および/または
縦枠内面の損傷を防止することができる。
す断面図である。
を示す説明図である。
した貫通孔の一側に嵌着するとともにその他側には通常
の引手を嵌着した実施形態を示す部分断面図である。
側に本発明による手挟み防止引手、他側に通常の引手を
それぞれ嵌着した引戸扉を、3連の連動引戸における外
側の引戸扉として用い実施形態を示す部分断面図であ
る。
おいてカバーが中央の引戸扉に当たったときの状態を示
す部分断面図である。
開したときの状態を示す部分断面図である。
移動においてカバーを押し込んで手指掛け部を形成した
状態を示す部分断面図である。
設した収容溝に嵌着した実施形態を示す部分断面図であ
る。
の3連の連動引戸における外側および内側の引戸扉の各
先端近くに穿設した貫通孔の一側に嵌着するとともにそ
の他側には通常の引手を嵌着した実施形態を示す部分断
面図である。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】引戸扉の先端部の表面側に嵌着される本体
と、引戸扉を開けるときに前方となる本体の一側を支軸
として回動可能であって本体内に出没可能なカバーと、
カバーを常時突出させる方向に回転付勢する付勢手段と
を有するものであって、本体の裏面側には空間部が形成
されるとともに、本体の底面にはカバーの先端部を挿通
可能であって空間部に通じる挿通孔が形成されており、
付勢手段の付勢力に抗してカバーを本体内に没入させた
ときにカバー先端部が挿通孔を通って空間部に収納され
ることを特徴とする手挟み防止引手。 - 【請求項2】引戸扉の先端部表面側から引手本体の高さ
よりも深く凹設された収納溝に本体が嵌着され、本体底
面と収納溝底との間に残された空間が前記空間部とされ
ることを特徴とする、請求項1記載の手挟み防止引手。 - 【請求項3】引戸扉の先端部において表裏に貫通する貫
通穴の表面側に本体が嵌着され、貫通穴の裏面側に残さ
れた空間の前方に受引手が嵌着され、該空間の後方が前
記空間部とされることを特徴とする、請求項1記載の手
挟み引手。
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