JP3475837B2 - Σδad変換器 - Google Patents

Σδad変換器

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JP3475837B2
JP3475837B2 JP03961899A JP3961899A JP3475837B2 JP 3475837 B2 JP3475837 B2 JP 3475837B2 JP 03961899 A JP03961899 A JP 03961899A JP 3961899 A JP3961899 A JP 3961899A JP 3475837 B2 JP3475837 B2 JP 3475837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】入力信号に対応するパルス密
度信号を出力するΣΔAD変換器に関し、特にアナログ
信号を扱う積分器やコンパレータ等のアナログ回路部分
の信号処理速度を上げることなく量子化雑音の低減を図
ったΣΔAD変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のΣΔAD変換器の構成を図9を用
いて説明する。同図において入力信号X(z)は、加算
器15を介して積分器11に入力され、その出力はコン
パレータ12に入力される。
【0003】コンパレータ12の出力は、フリップフロ
ップ13に入力され、その出力は出力端子62に出力さ
れる。また、前記フリップフロップ13には、ΣΔAD
変換器のサンプリング信号となる内部クロック信号CL
Kが接続され、その出力はD/A変換器14を介して加
算器15の−端子に入力される。
【0004】このような構成のΣΔAD変換器におい
て、前記入力信号X(z)は積分器11によって積分さ
れ、その積分信号A11はコンパレータ12の既定値と
比較される。この比較出力D12はフリップフロップ1
3に入力されクロック信号CLKのタイミングによって
オンオフを繰り返し出力信号D13を出力する。
【0005】前記フリップフロップ13の出力信号D1
3は、D/A変換器14によってアナログ信号A14に
変換された後、加算器15によって前記入力信号X
(z)と加算される。
【0006】このような動作を繰り返すことによって、
ΣΔAD変換器4は、前記入力信号X(z)に対応した
パルス密度信号Y(z)を出力することが可能である。
【0007】また、図10に示した回路のように、図9
の回路に加算器45と積分器41を追加することによ
り、図9の回路より更に量子化ノイズを低減し分解能を
上げることが可能である。図9の回路は、積分器がひと
つであるため1次ΣΔAD変換器と呼ばれ、図10の回
路は積分器がふたつであるため2次ΣΔAD変換器と呼
ばれる。
【0008】ここで、上記に説明したΣΔAD変換器に
おけるサンプリング周波数をfs、信号帯域をfc、変
換器の出力レベルを±Δとすると、このΣΔAD変換器
の量子化雑音電力N1は、 N12=8/9×π2×Δ2×(fc/fs)3 (1) で表すことができる。
【0009】同様の図10に示した2次ΣΔAD変換器
の量子化雑音電力N2は、 N22=32/15×π4×Δ2×(fc/fs)5 (2) で表すことができる。
【0010】一方、出力信号の最大振幅は±Δであり、
この時の電力は1次2次の場合共、Δ2/2となるた
め、1次ΣΔAD変換器の信号ノイズ比SN1は、 SN1=9/(16×π2)×(fc/fs)-3 (3) となり、2次ΣΔAD変換器の信号ノイズ比SN2は、 SN2=15/(64×π4)×(fc/fs)-5 (4) となる。
【0011】上記に説明したΣΔAD変換器の特徴とし
て、出力が1ビット(多ビット出力型のもののある。)
であること、ハードウェアが小規模であること、省電力
化しやすいこと、サンプリングレートを上げることによ
って無調整で高い分解能を得られることなどがあげられ
るため渦流量計等に多く用いられてきた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9と
図10に説明した従来のΣΔAD変換器では、前記
(3)式と前記(4)式から明らかなように、その信号
ノイズ比を改善するためにはサンプリング周波数fsを
大きくする必要がある。サンプリング周波数fsを大き
くするためには、他の部品もその動作速度に追従するた
め、その性能を向上させる必要がある。例えば、積分器
を構成する演算増幅器の動作速度の向上、コンパレータ
の遅延時間の短縮、D/A変換器の遅延時間の短縮等で
ある。
【0013】また、一般的に演算増幅器やコンパレータ
は動作速度が高速になるにつれて消費電流が大きくな
り、その価格も高くなる。逆に、動作速度が低速になる
につれて消費電流が小さくなり、その価格も安くなる。
【0014】また、このようなΣΔAD変換器を例えば
2線式の渦流量計に用いる場合、これらは、動作電源と
共用の流量信号を測定レンジに対する4−20mAの電
流信号で外部機器に送信するため、AD変換器の全消費
電流は4mA以下で動作させる必要がある。
【0015】従って、従来のΣΔAD変換器において、
そのサンプリング周波数fsを上げることによって信号
ノイズ比を改善しようとすれば、前記アナログ回路を構
成する部品の性能を向上させる必要があり、コストの増
大を招くという問題があった。
【0016】また、従来のΣΔAD変換器を、渦流量計
等の2線式の伝送器に用いようとした場合、前記アナロ
グ回路の電流消費量の制限により、4mA以下で動作が
可能な範囲内でしかサンプリング周波数fsを上げるこ
とができないという問題点があった。
【0017】本発明は、上記問題を解決するもので、ア
ナログ回路の動作速度を上げることなくデジタル回路の
動作速度を上げることによって量子化雑音を低減するこ
とが可能なΣΔAD変換器を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1に記載の発明では、入力端子と加算器
と積分器を直列に接続し、前記積分器の出力と予め定め
られた既定値を比較しこの比較結果を1ビットのデジタ
ル値として出力するコンパレータと、前記コンパレータ
の出力をトリガ信号に同期して保持するフリップフロッ
プを用いて、前記フリップフロップの出力信号を出力端
子に接続すると共に、その出力信号をD/A変換器を介
して前記加算器に帰還して入力信号に対応するパルス密
度信号を出力するΣΔAD変換器において、前記フリッ
プフロップのトリガ信号の発生を予め設定された期間、
制限することによって前記パルス密度信号の変化する頻
度を抑制するトリガコントロール回路を備えたことを特
徴とするものである。
【0019】このことにより、前記トリガコントロール
回路は、前記フリップフロップの出力信号の変化する頻
度を制御することが可能となる。
【0020】 また、請求項1に記載の発明において、
前記トリガコントロール回路は、前記フリップフロップ
のトリガ信号を予め設定された期間、制限することによ
って前記パルス密度信号の変化する頻度を抑制すること
が可能となる。これは、すなわち、前記D/A変換器1
4に入力されるデジタル信号の周波数を下げることと等
価である。
【0021】 請求項からに記載の発明では、請求
項1に記載の発明において、前記トリガコントロール回
路を、汎用的な部品を用いて単純な回路構成で製作する
ことが可能となる。
【0022】 請求項に記載の発明では、請求項1に
記載の発明において、前記トリガコントロール回路は、
2次ΣΔAD変換器にも対応が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明に係るΣΔAD変換器の構成図
である。尚、同図において従来例で説明した図9と同様
の動作を行うものは、同一の符号を付しその説明を省略
する。
【0024】図1において、前記図9と異なる点は、コ
ンパレータ12の出力がトリガコントロール回路100
に入力され、このトリガコントロール回路100の出力
がフリップフロップ13のクロック入力端子Cinに接
続された点である。
【0025】トリガコントロール回路100は、フリッ
プフロップ13に出力するトリガ信号の発生頻度を制限
するための回路であり、前記コンパレータ12の出力の
アップエッジを検出してトリガ成分信号aを発生する信
号処理回路Aと、前記コンパレータ12の出力のダウン
エッジを検出してトリガ成分信号bを発生する信号処理
回路Bが備えられている。これらはΣΔAD変換器のサ
ンプリング信号となるクロック信号CLKのタイミング
にしたがって駆動され、ここで発生するトリガ成分信号
aとトリガ成分信号bは、オア回路101に入力されそ
の出力がトリガ信号TRGとしてフリップフロップ13
のクロック入力端子Cinに出力される。
【0026】また、上記信号処理回路Aと信号処理回路
Bは同じ構成の回路であり、信号処理回路Aにはトリガ
コントロール回路100の内部でコンパレータ12の出
力を直接入力することによってアップエッジを検出して
トリガ成分信号aを発生し、信号処理回路Bにはトリガ
コントロール回路100に備えられた反転器102によ
って、コンパレータ12の出力を反転した信号を入力す
ることによってダウンエッジを検出してトリガ成分信号
bを発生する。
【0027】ここで、上記に説明したトリガコントロー
ル回路100の動作波形を図2に示す。同図(a)及び
(b)は、クロック信号CLKとコンパレータ12の出
力S1とトリガコントロール回路100の出力であるト
リガ信号TRGの関係を示したものである。
【0028】トリガコントロール回路100は、前述の
とおりトリガ信号の発生頻度を制限するための回路であ
るが、これは前回発生したトリガ信号TRGとその次に
発生するトリガ信号TRGの間隔を制限することによっ
て、トリガ信号TRGの発生頻度を制限する。
【0029】つまり、トリガコントロール回路100
は、前回発生したトリガ信号TRGから予め定められた
前記nクロック分の遅延時間以内にコンパレータ12の
出力S1がローからハイに変化した場合、前回のトリガ
信号発生からnクロック分の遅延時間後にトリガ信号T
RGを発生する。図2(a)において、従来のΣΔAD
変換器では、のタイミングでフリップフロップ13に
よってコンパレータ12の出力がラッチされるが、本発
明のΣΔAD変換器の場合は、前回トリガ信号TRGが
発生したタイミングから予め定められたnクロック分
の遅延時間が経過した後ののタイミングでコンパレー
タ12の出力がラッチされる。
【0030】また、図2(b)に示すように、トリガコ
ントロール回路100は、前回発生したトリガ信号TR
Gから予め定められたnクロック分の遅延時間が経過し
た後にコンパレータ12の出力S1がローからハイに変
化した場合、出力S1がローからハイに変化した直後の
クロック信号CLKのエッジアップのタイミングでト
リガ信号TRGを発生する。この場合の動作は、従来の
ΣΔAD変換器の動作と同様である。
【0031】このようなトリガコントロール回路100
を備えた、本発明のΣΔAD変換器の動作を図3の波形
図を参照しながら説明する。同図(a)は本発明のΣΔ
AD変換器に入力レンジの1/2の大きさの信号が入力
された場合の、コンパレータ12の入力S2とコンパレ
ータ12の出力S1とトリガ成分信号aとトリガ成分信
号bとフリップフロップ13の出力S3とクロック信号
CLKの関係を示したものであり、同図(b)は、本発
明のΣΔAD変換器に入力レンジのフルスケールに近い
大きさの信号が入力された場合の、上記と同様の各部の
波形を示したものである。
【0032】図3(a)においてコンパレータ12の出
力S1が変化しても、トリガ成分信号aとトリガ成分信
号bのオア信号であるトリガ信号TRGが制限されたこ
とによって、フリップフロップ13の出力S3は、すぐ
には変化しない。つまり、前記トリガコントロール回路
100によって、フリップフロップ13のトリガ信号T
RGが制限されたことによって、D/A変換器14へ入
力されるパルス密度信号の変化する頻度が緩和され、こ
の結果D/A変換器14の出力が一定時間保持されるこ
ととなり、加算器15以降のアナログ回路部分の動作速
度が緩和される。
【0033】従来のΣΔAD変換器のフリップフロップ
の出力は、入力レンジの1/2の大きさの信号が入力さ
れた場合に最も頻繁に変化し、その周波数(以下、出力
の最高周波数という。)はクロック信号の周波数の1/
2倍となる。しかし、本発明のΣΔAD変換器の場合
は、クロック信号の周波数の1/n倍となる。但し、こ
の場合のnは、n≧3の場合に有効である。n=1、2
の場合は従来のΣΔAD変換器と同様の動作となる。
【0034】図3(b)は、本発明のΣΔAD変換器に
入力レンジのフルスケールに近い大きさの信号が入力さ
れた場合の各部の波形図であり、フリップフロップ13
の出力S3は、変化する頻度が少ない。この場合は、コ
ンパレータ12の出力S1が変化した時には既に、予め
設定されたnクロック分の遅延時間が経過しているため
トリガコントロール回路100によるトリガ信号TRG
発生の制限を受けない。従って、この場合、トリガコン
トロール回路100はコンパレータ12の出力S1が変
化すると、その直後のクロック信号CLKのエッジアッ
プのタイミングでトリガ信号TRGを発生する。この場
合の動作は、従来のΣΔAD変換器の動作と同様であ
る。
【0035】つまり、トリガコントロール回路100
は、前記nクロック分の遅延時間を適切に設定すること
により、最もパルス密度信号Y(z)の頻繁に出力され
る入力レンジの1/2程度の入力信号X(z)が入力さ
れた場合のみ、前記トリガ信号TRGを制限し、パルス
密度信号Y(z)の変化する頻度が少ないゼロまたはフ
ルスケールに近い大きさの入力信号X(z)が入力され
た場合は、前記トリガ信号TRGを制限しない。
【0036】このような構成のΣΔAD変換器のコンパ
レータ12の入力における誤差は、従来のΣΔAD変換
器のn/2倍となる。また量子化ノイズ電力はn2/4
倍となり信号ノイズ比SNは4/n2倍となる。
【0037】従って、本発明のΣΔAD変換器を1次構
成とした場合の信号ノイズ比SNをSN11とすると、 SN11=4/n2×9/(16×π2)×(fc/fs)-3 (5) となる。また、一方で、このΣΔAD変換器の出力の変
化する頻度は2/n倍に緩和されている。従って、コン
パレータ12等のアナログ回路部分の動作速度に注目す
ると、従来の方式と同等の処理速度を維持した場合、ク
ロック周波数(サンプリング周波数)をn/2倍にする
ことが可能である。また、従来の方式と本発明の方式と
の信号ノイズ比SNを、従来のΣΔAD変換器の出力の
最高周波数であるfS/2で規格化して比較すると図4
の表のようになる。つまり、本発明の方式によれば従来
の方式に比べアナログ回路部分の動作速度を上げること
なく、信号ノイズ比SNをn/2倍有利にすることが可
能となる。
【0038】上記に説明した本発明のΣΔAD変換器
は、2次構成のΣΔAD変換器にも適用することが可能
である。但しこの場合、動作の安定化を図るため図5に
示すように1段目の積分器41の出力にある係数kを乗
算する必要がある。この場合、 k≦2/n (6) の係数を乗算することにより安定化することができる。
また、この場合の信号ノイズ比SNをSN12とする
と、 SN12=k2×(4/n2)×15/(64×π4)×(fc/fs)-5 ( 7) となる。ここで、図4と同様に従来の方式と本発明の方
式との信号ノイズ比SNを出力の最高周波数で規格化し
て比較すると図6の表のようになる。つまり、本発明の
方式によれば従来の方式に比べ、信号ノイズ比SNをk
2×(n/2)3倍有利にすることが可能となる。
【0039】次に、前述の信号処理回路Aの一例を図7
に示す構成図を用いて説明する。同図において、前記コ
ンパレータの出力S1は、アンド回路203の一端に接
続され、このアンド回路201の出力はトリガ発生回路
202の入力に接続されている。トリガ発生回路202
はクロック信号φ0が入力され、このトリガ発生回路2
02の出力はトリガ成分信号aとして前記トリガコント
ロール回路101内部に備えられたオア回路101の一
端に接続されると共にタイマー回路201のリセット端
子RSTに接続される。タイマー回路201は前記クロ
ック信号φ0と逆相のクロック信号φ1が入力され、こ
のタイマー回路201のカウントアップ信号S5はアン
ド回路203の他の一端に接続される。ここで、前記ク
ロック信号φ0とロック信号φ1は、信号処理回路Aに
入力されたクロック信号CLKに信号処理を施し、二つ
の信号に分離して発生させた信号である。
【0040】このように構成された信号処理回路Aの各
部の信号波形を図8に示す。同図(a)は、図2(a)
で説明した前回発生したトリガ信号TRGから予め定め
られたnクロック分の遅延時間以内にコンパレータ12
の出力がローからハイに変化した場合の、信号処理回路
Aの動作波形であり、図8(b)は、図2(b)で説明
した前回発生したトリガ信号TRGから予め定められた
nクロック分の遅延時間が経過した後にコンパレータ1
2の出力がローからハイに変化した場合の、信号処理回
路Aの動作波形である。
【0041】図8(a)において、信号処理回路Aは、
トリガ回路202によってトリガ成分信号aを出力する
と、この信号によってタイマー回路201をリセット
し、予め設定されたnクロック分の遅延時間のカウント
を開始する。これが図8(a)におけるのタイミング
である。
【0042】その後、タイマー回路201がカウントア
ップする前にコンパレータ12の出力S1がローからハ
イに変化した場合、アンド回路203には、いまだタイ
マー回路201のカウントアップ信号S5がローである
ため、トリガ回路202の入力もローである。これが図
8(a)におけるのタイミングである。
【0043】その後、タイマー回路201がカウントア
ップしカウントアップ信号S5がハイとなった時点で、
コンパレータ12の出力S1がハイの状態であれば、ア
ンド回路203の出力がハイとなり、トリガ回路202
の入力がハイとなり、トリガ成分信号aが出力される。
これが図8(a)におけるのタイミングである。
【0044】次に図8(b)の動作について説明する。
同図において、信号処理回路Aは、トリガ回路202に
よってトリガ成分信号aを出力すると、この信号によっ
てタイマー回路201をリセットし、予め設定されたn
クロック分の遅延時間のカウントを開始する。これが図
8(b)におけるのタイミングである。
【0045】その後、タイマー回路201がカウントア
ップしカウントアップ信号S5がハイとなった時点で、
コンパレータ12の出力S1がハイの状態でなければ、
この状態を保持し、次にコンパレータ12の出力S1が
ハイの状態となった時点で、トリガ成分信号aが出力さ
れる。これが図8(a)におけるのタイミングであ
る。
【0046】信号処理回路Aは、このような動作によっ
て、コンパレータ12の出力S1のアップエッジを検出
してトリガ成分信号aを発生する。また、信号処理回路
Bは、ここで説明した信号処理回路Aと同じ構成の回路
の入力に、反転器を介してコンパレータ12の出力S1
を入力することによってコンパレータ12の出力S1の
ダウンエッジを検出してトリガ成分信号bを発生する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項に記載
の発明では、従来のΣΔAD変換器に上述のトリガコン
トロール回路を付加することによって、ΣΔAD変換器
を構成するアナログ回路の動作速度を上げることなくデ
ジタル回路の動作速度を上げることが可能となる。従っ
て、消費電力の増大やコストの高騰を招くアナログ回路
の高速化を行うことなく、容易に高速化することが可能
なデジタル回路部分の高速化を行うことによりΣΔAD
変換器の信号ノイズ比SNの向上を図ることが可能であ
る。これは、従来のΣΔAD変換器と比較した場合、動
作速度の遅い汎用的なアナログ回路を用いて、従来同様
の信号ノイズ比SNを確保することが可能となるため、
高精度と低消費電流が要求される渦流量計のような2線
式伝送器にも容易に搭載することが可能となる。
【0048】 請求項からに記載の発明では、前記
トリガコントロール回路を汎用的な部品を用いて単純な
回路構成で製作することが可能であるため、ΣΔAD変
換器を低コストで製作することが可能である。
【0049】 請求項に記載の発明では、前記トリガ
コントロール回路は、2次ΣΔAD変換器にも対応が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るΣΔAD変換器の一実施例を示す
構成図である。
【図2】トリガコントロール回路の各信号波形を示すタ
イムチャートである。
【図3】本発明に係るΣΔAD変換器の各信号波形を示
すタイムチャートである。
【図4】従来のΣΔAD変換器と本発明に係るΣΔAD
変換器の比較表である。
【図5】本発明に係るΣΔAD変換器の一実施例を示す
構成図である
【図6】従来のΣΔAD変換器と本発明に係るΣΔAD
変換器の比較表である。
【図7】本発明に係るトリガコントロール回路の一実施
例を示す構成図である。
【図8】トリガコントロール回路の各信号波形を示すタ
イムチャートである。
【図9】従来の2次ΣΔAD変換器の一例を示す構成図
である。
【図10】従来の2次ΣΔAD変換器の一例を示す構成
図である。
【符号の説明】
11、41 積分器 12 コンパレータ 13 フリップフロップ 14 D/A変換器 15、45 加算器 61 入力端子 62 出力端子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子と加算器と積分器を直列に接続
    し、前記積分器の出力と予め定められた既定値を比較し
    この比較結果を1ビットのデジタル値として出力するコ
    ンパレータと、前記コンパレータの出力をトリガ信号に
    同期して保持するフリップフロップを用いて、前記フリ
    ップフロップの出力信号を出力端子に接続すると共に、
    その出力信号をD/A変換器を介して前記加算器に帰還
    して入力信号に対応するパルス密度信号を出力するΣΔ
    AD変換器において、前記フリップフロップのトリガ信号の発生を予め設定さ
    れた期間、制限することによって前記パルス密度信号の
    変化する頻度を抑制する トリガコントロール回路を備え
    たことを特徴とするΣΔAD変換器。
  2. 【請求項2】前記トリガコントロール回路は、前記コン
    パレータの出力のアップエッジを検出してトリガ成分信
    号aを発生する信号処理回路Aと、前記コンパレータの
    出力のダウンエッジを検出してトリガ成分信号bを発生
    する信号処理回路Bを、外部から入力されるクロック信
    号のタイミングに従って駆動し、これらによって発生す
    る前記トリガ成分信号aとトリガ成分信号bのオア信号
    を前記フリップフロップのトリガ信号として出力するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1に記載のΣΔ
    AD変換器。
  3. 【請求項3】前記信号処理回路Aは、前記コンパレータ
    の出力が前記クロック信号のnクロック分の遅延時間以
    内にローからハイに変化した場合、前回のトリガ成分信
    号aの発生から前記nクロック分の遅延時間後にトリガ
    成分信号aを発生し、前記コンパレータの出力が前回の
    トリガ成分信号aの発生から前記nクロック後にローか
    らハイに変化した場合、その直後のクロックタイミング
    でトリガ成分信号aを発生するように構成されたことを
    特徴とする請求項2に記載のΣΔAD変換器。
  4. 【請求項4】前記信号処理回路Bは、前記コンパレータ
    の出力が前記クロック信号のnクロック分の遅延時間以
    内にハイからローに変化した場合、前回のトリガ成分信
    号bの発生から前記nクロック分の遅延時間後にトリガ
    成分信号bを発生し、 前記コンパレータの出力が前回のトリガ成分信号bの発
    生から前記nクロック分の遅延時間後にハイからローに
    変化した場合、その直後のクロックタイミングでトリガ
    成分信号bを発生するように構成されたことを特徴とす
    る請求項2 に記載のΣΔAD変換器。
  5. 【請求項5】信号処理回路Bは、前記信号処理回路Aと
    同一構成の回路の入力に反転器を付加して構成されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載のΣΔAD変換器。
  6. 【請求項6】前記加算器と前記積分器に積分器を追加し
    た2次ΣΔAD変換器の場合、1段目の前記積分器の出
    力に係数を乗算することを特徴とする請求項1から請求
    項5のいずれかに記載のΣΔAD変換器。
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