JP3475039B2 - 生体留置用ステント - Google Patents

生体留置用ステント

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JP3475039B2
JP3475039B2 JP07067797A JP7067797A JP3475039B2 JP 3475039 B2 JP3475039 B2 JP 3475039B2 JP 07067797 A JP07067797 A JP 07067797A JP 7067797 A JP7067797 A JP 7067797A JP 3475039 B2 JP3475039 B2 JP 3475039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管、胆管、気
管、食道、尿道、その他の臓器などの生体内に生じた狭
窄部の改善に使用される生体内留置用ステントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステントは、血管あるいは他の切開管空
の部分を開いた状態に維持する機能を有する一般的に管
形状の装置であり、血管などの狭窄部の改善に有効であ
る。ステントは、機能及び留置方法によって、セルフエ
クスパンダブルステントとバルーンエクスパンダブルス
テントに区別される。バルーンエクスパンダブルステン
トは、ステント自体に拡張機能はなく、ステントを目的
部位に挿入した後、ステント内にバルーンを位置させて
バルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステント
を拡大(塑性変形)させ目的部位の内面に密着させて固
定する。このタイプのステントでは、上記のようなステ
ントの拡大作業が必要になる。バルーンエクスパンダブ
ルステントに関するものとしては、例えば、特公平4ー
6377号公報および特開平2−174859号公報の
ものがある。特公平4−6377号公報および特開平2
−174859号公報のステントは、パイプの軸方向に
溝が掘ってあり、溝を組み合わせることによって、拡張
したときに連続した菱形になるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公平4−6377号
公報は、拡張させたあと連続した菱形状となるため、拡
張後の形状保持性に優れ、例えば、血管が収縮しようと
する力に対する抵抗が強い。さらに、部分的に拡張時の
径を大きくしたい場合は、その径のバルーンを追加して
ステント内に挿入し、拡張することもできるなどの利点
を有している。しかし、非拡張時の側面形状は、パイプ
に軸方向に溝を掘った状態であるので、軸方向での柔軟
性がなくこのステントを病変部まで挿入させるときに屈
曲した血管を通過させることが困難な場合がある。さら
に、拡張させると、全体の長さがかなり短くなり、この
ため目的とする血管の狭窄部の全体を拡張できない場合
およびX線造影下において想定していた配置部位と実際
のステントの配置状態との間にズレが生じることがあ
り、有効な狭窄部の改善を行えない場合がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、拡張後の形状保
持性に優れ、屈曲した血管内の通過も容易であり、か
つ、拡張させても全体の長さがほとんど変わらず、目的
とする血管の狭窄部の全体を拡張でき、かつ、X線造影
下において想定していた配置部位とずれることなくステ
ントを配置でき、狭窄部の有効な改善を行えるステント
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、略管状体に形成され、生体内への挿入のための直径
を有し、管状体の内部より半径方向外方に広がる力が付
加(負荷)されたときに伸張可能なステントであって、
該ステントは、ステントの軸方向に長くかつ中央部が開
口した略楕円状もしくは多角形状の構成要素が複数前記
ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、該
構成要素の各隣接部が接続部にて接続された環状ユニッ
トからなり、かつ、複数の該環状ユニットがステントの
軸方向に並び、さらに、一つの環状ユニットの前記接続
部と隣り合う環状ユニットの前記接続部とが連結部によ
り少なくとも一カ所連結されているステントである。
【0006】そして、前記ステントは、前記環状ユニッ
トを少なくとも軸方向に3つ有し、かつ、両端の環状ユ
ニットは、他の環状ユニットより肉厚が薄くなっている
ことが好ましい。さらに、前記略楕円状もしくは多角形
状の構成要素は、軸方向の両端部の幅が他の部分に比べ
て狭くなっていることが好ましい。また、前記ステント
は、前記環状ユニットを少なくとも軸方向に3つ有し、
かつ、両端の環状ユニットは、他の環状ユニットよりユ
ニット形成素材の断面積が小さいものであることが好ま
しい。さらに、前記略楕円状もしくは多角形状の構成要
素は、軸方向の両端部は他の部分に比べて断面積が小さ
いものであることが好ましい。
【0007】さらに、前記連結部は、隣り合う環状ユニ
ット間に一つのみ形成されていることが好ましい。ま
た、前記連結部は、隣り合う連結部と連続しないように
配置されていることが好ましい。特に、前記連結部は、
配置位置がステント全体から見て螺旋状となっているこ
とが好ましい。そして、前記構成要素は、前記ステント
の中心軸に対してほぼ等角度間隔にて配列されてること
が好ましい。さらに、前記略楕円状もしくは多角形状の
構成要素は、前記ステントの軸方向に対してほぼ直線状
に整列しており、前記連結部もステントの軸方向に対し
てほぼ平行となっていることが好ましい。さらに、前記
環状ユニットの前記接続部と該接続部により接続された
2つの構成要素との間に形成された空間には、隣接する
環状ユニットの前記構成要素の端部が侵入していること
が好ましい。また、前記ステントをステントの中心軸に
平行に長て方向に切断し展開した状態において、前記連
結部は、前記ステントの長て方向に対して、所定度で
傾斜していてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のステントを図面に示した
実施例を用いて説明する。図1は、本発明のステントの
一実施例の斜視図である。図2は、図1に示したステン
トの正面図である。図3は、図1に示したステントの部
分省略断面図である。図4は、図1に示したステントの
側面図である。図5は、図1に示したステントの拡張前
の展開図である。図6は、図1に示したステントの拡張
後の正面図である。図7は、拡張後のステントの展開図
である。図8は、ステントを挿入する状態を説明するた
めの説明図である。
【0009】本発明のステント1は、略管状体に形成さ
れ、生体内への挿入のための直径を有し、管状体の内部
より半径方向外方に広がる力が付加されたときに伸張可
能なものであり、いわゆるバルーンキスパンダブルステ
ントである。ステント1は、図1ないし図3に示すよう
に、ステント1の軸方向に長くかつ中央部が開口した略
楕円状もしくは多角形状の構成要素2が、ステントの中
心軸に対してほぼ等角度間隔にて略円周上に配列され、
かつ、構成要素の円周方向の隣接部(側部)間が接続部
3(3a,3b,3c,3d)にて接続された環状ユニ
ット4(4a,4b,4c,4d,4e,4f)からな
り、かつ、複数の環状ユニット4a,4b,4c,4
d,4e,4fがステント1の軸方向に並んでいる。さ
らに、一つの環状ユニット4の接続部3と隣り合う環状
ユニット4の接続部3とが連結部5(5a,5b,5
c,5d,5e)により少なくとも一カ所連結されてい
る。ステント1は、見方を変えれば、多数の環状ユニッ
ト4が、連結部5により連結したことにより構成された
管状体である。
【0010】環状ユニット4は、この実施例では、ほぼ
等角度間隔に配置された4つの構成要素2a,2b,2
c,2dを有する。一つの構成要素は、ステント1の軸
方向に長い略楕円状に形成され、かつ、中央が構成要素
の形状に対応して、略楕円状に開口している。このよう
に、各構成要素は、個々独立した閉鎖系をなす形状、言
い換えれば、構成要素は、ステント1の側面にて開口す
るリング状要素である。構成要素がこのような形状を有
するため、強い拡張保持力を発揮する。また、各構成要
素2a,2b,2c,2dは、側面図である図4に示す
ように、ステント1(環状ユニット4)の中心軸より全
体がほぼ等距離となるように、円周方向に湾曲してい
る。
【0011】そして、構成要素は、ステント1の軸方向
の側部の中心と半径方向に隣り合う他の構成要素の軸方
向の側部の中心とが短い接続部3a,3b,3c,3d
で接続されている。つまり、接続部3a,3b,3c,
3dは、各構成要素2a,2b,2c,2dを円周方向
にて接続している。接続部3は、ステント1が拡張され
ても実質的に変化しないので、拡張するときの力が各構
成要素の中心にかかりやすく、各構成要素は均一に拡張
(変形)可能である。構成要素の数は、4つに限られる
ものではなく、3〜8が好適である。また、構成要素の
形状は、略楕円状が好ましいが、多角形状、例えば、菱
形、軸方向に長い長方形、六角形、八角形などであって
よい。好ましくは、ステント拡張時の変形の安定性よ
り、楕円状である。
【0012】環状ユニット4の接続部3と隣り合う環状
ユニット4の接続部3とは、比較的長く(接続部に比べ
て長く)、ステント1の軸方向に平行に形成された連結
部5により連結されている。具体的には、環状ユニット
4aと隣り合う環状ユニット4bとは、接続部3a,3
a間を連結する連結部5aにより連結されている。環状
ユニット4bと隣り合う環状ユニット4cとは、接続部
3b,3b間を連結する連結部5bにより連結されてい
る。環状ユニット4cと隣り合う環状ユニット4dと
は、接続部3c,3c間を連結する連結部5cにより連
結されている。環状ユニット4dと隣り合う環状ユニッ
ト4eとは、接続部3d,3d間を連結する連結部5d
により連結されている。環状ユニット4eと隣り合う環
状ユニット4fとは、接続部3a,3a間を連結する連
結部5eにより連結されている。
【0013】これら連結部5a,5b,5c,5d,5
eは、ステント1が拡張されても実質的に変化しない。
連結部5および接続部3が、ステント1の拡張によっ
て、実質的に変化しないので、ステント1全体の全長
は、拡張前と拡張後においてほとんど変化せず、拡張後
にステントが極端に短くなることがない。言い換えれ
ば、拡張要素を接続する接続部3は、ステントが拡張し
ても軸方向での移動がなく、この接続部同士を軸に平行
な連結部5で連結してあるのでステントの全長がほとん
ど短縮しないのである。
【0014】連結部5は、隣り合う環状ユニット4を一
カ所のみ連結するように設けられている。二か所以上連
結してもよいが、血管の変形に対する追従性を良好とす
るために、実施例のように、一カ所のみ連結することが
好ましい。さらに、この実施例では、連結部5は、隣り
合う連結部と連続しないように配置されている。このた
め、一つの環状ユニット4が血管の変形に追従するよう
に変化した時の負荷が、隣り合わない環状ユニット4に
まで直接的(もしくは直線的)に伝達されることを抑制
でき、環状ユニット個々の独立した拡張機能を発揮す
る。さらに、実施例のように、連結部5a,5b,5
c,5d,5eの配置が、ステント1全体から見て螺旋
状となっていれば、隣り合わない環状ユニットによる影
響をより受けにくくなり良好である。
【0015】また、各構成要素は、ステント1の軸方向
に対してほぼ直線状に整列しており、このため、すべて
の連結部5もステント1の軸方向に平行になっている。
このため、連結部5にねじれが生じにくい。さらに、す
べての接続部3は、ステント1の軸方向に対して直交し
ている。このため、連結部5においても、ねじれが生じ
にくい。さらに、構成要素2a,2b,2c,2dは、
ステント1が拡張されるときに、軸方向に両端部21
a,21bが押し広げられるように変形する。この変形
を確実にするとともに、この変形が両端部にて確実に発
現させるために、構成要素2a,2b,2c,2dの軸
方向の両端部は他の部分に比べて断面積が小さいものと
なっている。具体的には、この実施例のステント1で
は、軸方向の両端部21a,21bの幅が他の部分に比
べて狭くなっている。また、これに限らず、軸方向の両
端部21a,21bの肉厚を他の部分に比べて薄くして
もよい。
【0016】また、ステント1の両端に位置する環状ユ
ニット4aおよび4fは、図3に示すように、他の環状
ユニット4b,4c,4d,4eよりユニット形成素材
の断面積が小さいものとなっている。このため、ステン
ト1が拡張したときに発揮する両端部分の拡張力は、他
の部分に比べて低いものとなるが、逆に、血管の屈曲に
対する追従性が向上し、ステントの両端は血管との親和
性が良好なものとなる。具体的には、環状ユニット4a
および4f部分の肉厚を薄くする方法としては、ステン
トを最終形状に形成した後、環状ユニット4aおよび4
f部分を化学研磨もしくは機械研磨することにより行う
ことができる。化学研磨としては、ステンレス化学研磨
液に浸漬することにより行うことが好ましい。ステンレ
ス化学研磨液としては、ステンレスを溶解できるもので
あればよく、例えば、塩酸と硝酸からなる混合液を基本
成分とし、これに、溶解速度調整、平滑化および光沢性
付与のための有機硫黄化合物および界面活性剤を添加し
たものが好ましい。なお、これに限らず、環状ユニット
4aおよび4fの形成素材の幅を他の環状ユニット4
b,4c,4d,4eの形成素材の幅より狭いものとし
てもよい。
【0017】さらに、ステント1の中央部分にある環状
ユニットの形成素材の断面積が最も大きく、端部に向か
うに従って、環状ユニット4の形成素材の断面積が小さ
くなるようにしてもよい。具体的には、ステント1の中
央部分にある環状ユニット4の肉厚が、最も厚く、端部
に向かうに従って薄くなるようにすることである。より
具体的には、ステント1の中央に位置する環状ユニット
4c,4dの肉厚を最も厚くし、この環状ユニット4
c,4dに隣接する環状ユニット4b,4eを環状ユニ
ット4c,4dより肉厚を薄くし、さらに両端に位置す
る環状ユニット4aおよび4fの肉厚を環状ユニット4
b,4eよりも薄くする。このようにすることにより、
中央部での十分な拡張力を発揮し、かつ、血管の屈曲に
対する追従性が向上し、ステント1の両端は血管との親
和性がより良好なものとなる。また、ステント1の中央
部分にある環状ユニットの形成素材の幅が、最も広く、
端部に向かうに従って、環状ユニットの形成素材の幅が
狭くなるようにしてもよい。
【0018】ステント1の形成材料としては、ある程度
の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステン
レス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもし
くはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース
合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に
貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレ
ス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好
適である。さらに、ステント1の最終形状を作成したの
ち、焼なましすることが好ましい。焼きなましを行うこ
とにより、ステント全体の柔軟性および可塑性が向上
し、屈曲した血管内での留置性が良好となる。焼きなま
しを行わない場合に比べて、ステントを拡張した後の拡
張前形状に復元しようとする力、特に、屈曲した血管部
位で拡張したときに発現する直線状に復帰しようとする
力が減少し、屈曲した血管内壁に与える物理的な刺激が
減少し、再狭窄の要因を減少させることができる。焼き
なましは、ステント表面に酸化皮膜が形成されないよう
に、不活性ガス雰囲気下(例えば、アルゴンガス)に
て、900〜1200℃に加熱したのち、ゆっくりと冷
却することにより行うことが好ましい。
【0019】ステント1の非拡張時の直径は、1.2〜
1.8mm程度が好適であり、特に、1.3〜1.6m
mがより好ましい。また、一つの環状ユニットの長さ、
言い換えれば、一つの構成要素の軸方向の長さは、1.
5〜4.0mm程度が好適であり、特に、2.0〜3.
0mmがより好ましい。また、環状ユニットの数として
は、3〜10が好適である。ステント1の中央部の環状
ユニットの肉厚としては、0.05〜0.12mm程度
が好適であり、特に、0.06〜0.10mmが好適で
ある。両端部の環状ユニットの肉厚としては、0.05
〜0.07mm程度が好適である。両端部の環状ユニッ
トの肉厚は、中央部分の環状ユニットの肉厚の3/5〜
4/5程度が好適である。
【0020】次に、図8に示す実施例のステント20
は、基本構成は、上述したステント1と同じである。ス
テント20は、その軸方向に長くかつ中央部が開口した
略楕円状もしくは多角形状の構成要素17(17a,1
7b,17c,17d,17e)が複数、ステント20
の中心軸を取り囲むように配列され、かつ、構成要素の
各隣接部(側部)が接続部21(21a,21b,21
c,21d,21e)にて接続された環状ユニット18
(18a,18b,18c,18d,18e,18f,
18g,18h)かつ、複数の環状ユニット18a,1
8b,18c,18d,18e,18f,18g,18
hがステント20の軸方向に並んでいる。さらに、一つ
の環状ユニット18の接続部21と隣り合う環状ユニッ
ト18の接続部21とが連結部19(19a,19b,
19c,19d,19e,19f,19g)により一カ
所連結されている。
【0021】さらに、このステント20では、環状ユニ
ット18の接続部21と接続部により接続された2つの
構成要素17との間に形成された空間には、隣接する環
状ユニット18の構成要素17の端部が侵入している。
このため、ステント20では、環状ユニットがステント
の軸方向に見ると部分的に重なった状態となっている。
このため、ステント20は、拡張させたときに、個々の
構成要素がステントの軸方向に短くなっても、ステント
20の側面における隙間の増加が少なく、より確実に血
管の狭窄部を拡張できかつ、その維持もより高いものと
なる。このステント20も多数の環状ユニット18が、
連結部19により連結したことにより構成された管状体
である。
【0022】環状ユニット18は、この実施例では、ス
テントの中心軸を取り囲むように配置された5つの構成
要素17a,17b,17c,17d,17eを有す
る。一つの構成要素は、ステント20の軸方向に長い略
菱形状に形成され、かつ、中央が構成要素の形状に対応
して、略菱形状に開口している。また、ステント20の
両端に位置する構成要素は、端部での拡張力を十分なも
のとするためおよび留置される血管内壁およびバルーン
に損傷を与えることを少なくするために、両端部が略半
楕円状となっている。すべての構成要素は、ステントの
中心軸より全体がほぼ等距離となるように、円周方向に
湾曲している。
【0023】そして、構成要素は、ステント20の軸方
向の側部の中心と半径方向に隣り合う他の構成要素の軸
方向の側部の中心とが短い接続部で接続されている。こ
の実施例では、構成要素17は、2つのグループ(17
aと17b、17cと17dと17e)に分けられ、各
グループ内の構成要素は、ごく短い接続部により接続さ
れている。そして、グループ間は、若干長い接続部によ
り接続されている。具体的には、17aと17bは、ご
く短い接続部21bにより、また、17cと17dは、
ごく短い接続部21dにより、17dと17eも、ごく
短い接続部21eにより接続されている。そして、17
eと17aおよび17bと17cは、若干長い接続部2
1a,21cにより接続されている。このため、すべて
の構成要素の間隔は均一にはなっていない。また、構成
要素の形状は、隣り合う構成要素の端部間に空隙を確実
に形成できることより、略菱形状に形成されている。こ
のため、隣り合う構成要素の端部間には、略V字状もし
くは略台形状の空隙が形成されている。
【0024】そして、この空隙内に、図8および図9に
示すように、隣り合う環状ユニットの構成要素の端部が
侵入し、ステントの側面に形成される空隙を減少させて
いる。このように、環状ユニットの隣り合う構成要素間
(接続部付近)には、隣り合う環状ユニットの構成要素
が侵入し、ステントの軸方向に構成要素の一部が重なっ
た状態となっているため、所定の長さのステントに多く
の環状ユニットを配置することができる。この実施例で
は、環状ユニットは8つ連結した状態となっている。
【0025】そして、環状ユニット18aの若干長い接
続部21aと隣り合う環状ユニット18bの若干長い接
続部21bとは、比較的長い(接続部に比べて長く)、
ステント20の軸方向に延びる連結部19aにより連結
されている。なお、この実施例では、連結部19は、ス
テントの中心軸に対して若干斜め(約12゜)となるよ
うに延びている。言換えれば、ステント20をステント
の中心軸に平行に長て方向に切断し展開した状態(図9
に示すような展開図となった状態)において、連結部1
9は、ステント20の長て方向に対して、所定度で傾
斜しており、すべての連結部は互いに平行になってい
る。この実施例のステント20においても、連結部19
は、隣り合う環状ユニット18を一カ所のみ連結するよ
うに設けられている。さらに、連結部19は、隣り合う
連結部と連続しないように配置されている。このため、
一つの環状ユニット18が血管の変形に追従するように
変化した時の負荷が、隣り合わない環状ユニット18に
まで直接的(直線的)に伝達されることを抑制でき、環
状ユニット個々の独立した拡張機能を発揮する。この実
施例のステント20では、連結部19は、連続せず、か
つ間隔の開いた螺旋的に配置となっている。また、すべ
ての連結部は、互いに平行となっているため、ステント
の拡張時にねじれることも少ない。
【0026】構成要素17a,17b,17c,17
d,17eは、ステント20が拡張されるときに、軸方
向に両端部が押し広げられるように変形する。この変形
を確実にするとともに、この変形が両端部にて確実に発
現させるために、構成要素17a,17b,17c,1
7d,17eの軸方向の両端部は他の部分に比べて断面
積が小さいものとなっている。さらに、ステント20の
両端部分20a,20cは、図10に示すように、他の
部分20bよりユニット形成素材の断面積が小さいもの
となっている。このため、ステント20が拡張したとき
に発揮する両端部分の拡張力は、他の部分に比べて低い
ものとなるが、逆に、血管の屈曲に対する追従性が向上
し、ステントの両端は血管との親和性が良好なものとな
る。具体的には、ステント20の両端部20a,20c
は、他の部分20bよりユニット形成素材の肉厚が薄く
なっている。なお、これに限らず、ステント20の両端
部20a,20cの幅を他の部分20bの幅より狭いも
のとしてもよい。
【0027】また、ステント20の非拡張時の直径は、
1.2〜1.8mm程度が好適であり、特に、1.3〜
1.6mmがより好ましい。また、一つの環状ユニット
の長さ、言い換えれば、一つの構成要素の軸方向の長さ
は、1.5〜4.0mm程度が好適であり、特に、2.
0〜3.0mmがより好ましい。また、環状ユニットの
数としては、6〜10が好適である。また、隣り合う環
状ユニットの構成要素がステントの軸方向に重なる長さ
は、0.5〜1mmが好適である。また、1つの構成要
素と隣り合う環状ユニットの構成要素との中心間距離
は、1.3〜2.5mmが好適である。連結部の長さ
は、1.4〜2.7mmが好適である。さらに、ステン
トの中心軸に対する連結部の傾斜角(展開図で見たとき
の長て方向に対する傾斜角)は、0゜〜30゜程度が好
ましく、特に、5゜〜25゜が好適である。
【0028】さらに、ステント20の中央部の環状ユニ
ットの肉厚としては、0.05〜0.12mm程度が好
適であり、特に、0.06〜0.10mmが好適であ
る。両端部の環状ユニットの肉厚としては、0.05〜
0.07mm程度が好適である。両端部の環状ユニット
の肉厚は、中央部分の環状ユニットの肉厚の3/5〜4
/5程度が好適である。なお、その他の事項、例えば、
ステント形成材料などについては、上述したものと同じ
である。
【0029】次に、図12に示す実施例のステント50
について説明する。図12に示す実施例のステント50
は、基本構成は、上述したステント20と同じである。
ステント50は、その軸方向に長くかつ中央部が開口し
た略楕円状もしくは多角形状の構成要素57(57a,
57b,57c,57d)が複数(4つ)、ステント5
0の中心軸を取り囲むように配列され、かつ、構成要素
の各隣接部(側部)が接続部61(61a,61b,6
1c,61d)にて接続された環状ユニット58(58
a,58b,58c,58d,58e,58f)となっ
ている。複数の環状ユニット58a,58b,58c,
58d,58e,58fはステント50の軸方向に並ん
でいる。さらに、一つの環状ユニット58の接続部61
と隣り合う環状ユニット58の接続部61とが連結部5
9(59a,59b,59c,59d,59e)により
一カ所連結されている。
【0030】さらに、このステント50では、環状ユニ
ット58の接続部61と接続部により接続された2つの
構成要素57との間に形成された空間には、隣接する環
状ユニット58の構成要素57の端部が侵入している。
このため、ステント50では、環状ユニットがステント
の軸方向に見ると部分的に重なった状態となっている。
このため、ステント50は、拡張させたときに、個々の
構成要素がステントの軸方向に短くなっても、ステント
50の側面における隙間の増加が少なく、より確実に血
管の狭窄部を拡張できかつ、その維持もより高いものと
なる。
【0031】このステント50も多数の環状ユニット5
8が、連結部59により連結したことにより構成された
管状体である。環状ユニット58は、この実施例では、
ステントの中心軸を取り囲むように配置された4つの構
成要素57a,57b,57c,57dを有する。一つ
の構成要素は、ステント50の軸方向に長い略菱形状に
形成され、かつ、中央が構成要素の形状に対応して、略
菱形状に開口している。また、ステント50の両端に位
置する構成要素は、端部での拡張力を十分なものとする
ためおよび留置される血管内壁およびバルーンに損傷を
与えることを少なくするために、両端部が略半楕円状と
なっている。すべての構成要素は、ステントの中心軸よ
り全体がほぼ等距離となるように、円周方向に湾曲して
いる。
【0032】そして、構成要素は、ステント50の軸方
向の側部の中心と半径方向に隣り合う他の構成要素の軸
方向の側部の中心とが短い接続部で接続されている。こ
の実施例では、構成要素57は、2つのグループ(57
aと57b、57cと57d)に分けられ、各グループ
内の構成要素は、ごく短い接続部により接続されてい
る。そして、グループ間は、若干長い接続部により接続
されている。具体的には、57aと57bは、ごく短い
接続部61bにより、また、57cと57dは、ごく短
い接続部61dにより接続されている。そして、57d
と57aおよび57bと57cは、若干長い接続部61
a,61cにより接続されている。このため、すべての
構成要素の間隔は均一にはなっていない。また、構成要
素の形状は、隣り合う構成要素の端部間に空隙を確実に
形成できることより、略菱形状に形成されている。この
ため、隣り合う構成要素の端部間には、略V字状もしく
は略台形状の空隙が形成されている。
【0033】そして、この空隙内に、図12に示すよう
に、隣り合う環状ユニットの構成要素の端部が侵入し、
ステントの側面に形成される空隙を減少させている。こ
のように、環状ユニットの隣り合う構成要素間(接続部
付近)には、隣り合う環状ユニットの構成要素が侵入
し、ステントの軸方向に構成要素の一部が重なった状態
となっているため、所定の長さのステントに多くの環状
ユニットを配置することができる。この実施例では、環
状ユニットは6つ連結した状態となっている。
【0034】そして、環状ユニット58aの若干長い接
続部61aと隣り合う環状ユニット58bの若干長い接
続部61bとは、比較的長い(接続部に比べて長く)、
ステント50の軸方向に延びる連結部59aにより連結
されている。なお、この実施例では、連結部9は、ス
テントの中心軸に対して若干斜め(約12゜)となるよ
うに延びている。言換えれば、図12に示すような展開
図となった状態において、連結部59は、ステント50
の長て方向に対して、所定度で傾斜しており、すべて
の連結部は互いに平行になっている。
【0035】なお、図12のステントのように、先端側
から奇数位置の連結部(59a,59c,59e)は、
互いに平行である。先端側から偶数位置の連結部(59
b,59d)は互いに平行である。偶数位置と奇数位置
の連結部は互いに平行となっていない。また、先端側か
ら奇数位置の連結部(59a,59c,59e)は、連
続せず、かつ偶数位置の連結部(59b,59d)を飛
び越える、間隔の開いた螺旋的に配置となっている。同
様に、偶数位置の連結部(59b,59d)も、連続せ
ず、両者間に位置する連結部(59c)を飛び越える、
間隔の開いた螺旋的に配置となっている。
【0036】この実施例のステント50においても、連
結部59は、隣り合う環状ユニット58を一カ所のみ連
結するように設けられている。さらに、連結部59は、
隣り合う連結部と連続しないように配置されている。こ
のため、一つの環状ユニット58が血管の変形に追従す
るように変化した時の負荷が、隣り合わない環状ユニッ
ト58にまで直接的(直線的)に伝達されることを抑制
でき、環状ユニット個々の独立した拡張機能を発揮す
る。この実施例のステント50では、連結部59は、連
続せず、かつ間隔の開いた螺旋的に配置となっている。
【0037】構成要素57a,57b,57c,57d
は、ステント50が拡張されるときに、軸方向に両端部
が押し広げられるように変形する。この変形を確実にす
るとともに、この変形が両端部にて確実に発現させるた
めに、構成要素57a,57b,57c,57dの軸方
向の両端部は他の部分に比べて断面積が小さいものとな
っている。さらに、ステント50の両端部分50a,5
0cは、他の部分50bよりユニット形成素材の断面積
が小さいものとなっている。このため、ステント50が
拡張したときに発揮する両端部分の拡張力は、他の部分
に比べて低いものとなるが、逆に、血管の屈曲に対する
追従性が向上し、ステントの両端は血管との親和性が良
好なものとなる。具体的には、ステント50の両端部5
0a,50cは、他の部分50bよりユニット形成素材
の肉厚が薄くなっている。なお、これに限らず、ステン
ト50の両端部50a,50cの幅を他の部分50bの
幅より狭いものとしてもよい。
【0038】また、ステント50の非拡張時の直径は、
1.2〜1.8mm程度が好適であり、特に、1.3〜
1.6mmがより好ましい。また、一つの環状ユニット
の長さ、言い換えれば、一つの構成要素の軸方向の長さ
は、1.5〜4.0mm程度が好適であり、特に、2.
0〜3.0mmがより好ましい。また、環状ユニットの
数としては、5〜15が好適である。また、隣り合う環
状ユニットの構成要素がステントの軸方向に重なる長さ
は、0.2〜1.05mmが好適である。また、1つの
構成要素と隣り合う環状ユニットの構成要素との中心間
距離は、2.5〜4.0mmが好適である。連結部の長
さは、2,6〜5.0mmが好適である。さらに、ステ
ントの中心軸に対する連結部の傾斜角(展開図で見たと
きの長て方向に対する傾斜角)は、0゜〜30゜程度が
好ましく、特に、5゜〜25゜が好適である。
【0039】さらに、ステント50の中央部50bの肉
厚としては、0.05〜0.12mm程度が好適であ
り、特に、0.06〜0.10mmが好適である。ステ
ント50の両端部50a,50cの肉厚としては、0.
05〜0.07mm程度が好適である。ステント50の
両端部50a,50cの肉厚は、ステント50の中央部
50bの肉厚の3/5〜4/5程度が好適である。な
お、その他の事項、例えば、ステント形成材料などにつ
いては、上述したものと同じである。
【0040】次に、本発明のステントの留置方法を図
6、図7および図11を用いて説明する。ステント留置
装置10は、ステント1と、ステントを血管内で拡張さ
せるためのバルーンカテーテル11と、バルーンカテー
テルを収納したプロテクティブシース13からなる。ス
テントは、折り畳まれたバルーンカテーテル11のバル
ーン12に被嵌されている。ステントが狭い蛇行した血
管の中を通過する時に血管との摩擦で脱落するのを防止
するために、ステント全体は、プロテクティブシース1
3の中に引っ込んだ状態にて血管内に挿入される。血管
の中を進行させる際には、バルーンカテーテル11内
に、ガイドワイヤー16を挿通し、このガイドワイヤー
16を血管の狭窄部を通過させた後、このガイドワイヤ
ー16に沿わせてステント留置装置10を進行させる。
そして、狭窄部15付近まで、シース13ごとステント
留置装置10を侵入させた後、X線透視下でシースの先
端を狭窄部内に位置させて位置を確認し、その位置でシ
ースのみを後退させる。次に、バルーン12内に造影剤
を高圧で注入しその力でバルーンを拡張させる。バルー
ンの拡張により、ステントは、半径方向に径が拡がるよ
うに塑性変形して拡張(膨張)し、狭窄部を押し広げ
る。次に、バルーンの圧力を除去して収縮させる。ステ
ントは、塑性変形による拡張保持力(形状保持力)があ
るので収縮せずその位置にとどまり、血管を拡張した状
態を維持し続け、血流障害を改善する。
【0041】バルーンによる拡張力が加わった時、ステ
ントには半径方向(放射状)に押し広げられる力が加わ
り、楕円形状の構成要素の側部の中央に接続部があるた
め、この部分を引っ張ったことになり、正確な表現では
ないが、図6および図7に示すように、構成要素はほぼ
菱形状に規則的にきれいに変形する。拡張時に、各構成
要素は、短縮するが、個々に短縮するのであり、その短
縮幅はごくわずかであり、かつ、ステントの長さは、ほ
とんど短くならない。なお、上記説明では、本発明のス
テントを血管狭窄部の拡張用ステントを用いて説明した
が、これに限らず、胆管、気管、食道、尿道、その他の
臓器などの生体内に生じた狭窄部の改善に使用できる。
なお、ステントの大きさ、構成要素の大きさは、適用さ
れる生体部位を考慮して決定する。
【0042】次に、本発明のステントの他の留置方法を
図6、図7および図13を用いて説明する。ステント留
置装置70は、ステント1と、ステントを血管内で拡張
させるためのバルーンカテーテル11とからなる。ステ
ントは、折り畳まれたバルーンカテーテル11のバルー
ン12に被嵌されている。血管の中を進行させる際に
は、バルーンカテーテル11内に、ガイドワイヤー16
を挿通し、このガイドワイヤー16を血管の狭窄部を通
過させた後、このガイドワイヤー16に沿わせてステン
ト留置装置70を進行させる。そして、狭窄部15付近
まで、ステント留置装置70を侵入させた後、X線透視
下でステントを狭窄部内に位置させる。次に、バルーン
12内に造影剤を高圧で注入しその力でバルーンを拡張
させる。バルーンの拡張により、ステントは、半径方向
に径が拡がるように塑性変形して拡張(膨張)し、狭窄
部を押し広げる。次に、バルーンの圧力を除去して収縮
させる。ステントは、塑性変形による拡張保持力(形状
保持力)があるので収縮せずその位置にとどまり、血管
を拡張した状態を維持し続け、血流障害を改善する。
【0043】
【実施例】本発明のステントの具体的実施例について説
明する。 (実施例1)ステンレス鋼(SUS316L)の直径
1.4mm、肉厚0.10mmのものを、長さ50mm
に切断した金属パイプを用いた。本ステントの製造方法
としては、金属パイプからステントの部分をくり抜く方
法を用いた。パイプよりステントをくり抜く方法として
は各種の方法が考えられる。例えば、フォトファブリケ
ーションと呼ばれるマスキングと化学薬品を使用したエ
ッチング方法、型による放電加工法、機械的な切削加工
法がある。ここでは、最も簡単で加工精度の高い方法は
レーザー加工法を用いた。レーザー加工機としては、N
EC社製のYAGレーザー(商品名SL116E)を用
いた。金属パイプを軸がぶれないようにチャック機構の
ついた回転モーター付治具にセットし、更にこれを数値
制御可能なXYテーブル上にセットした。そして、XY
テーブルおよび回転モーターをパーソナルコンピュータ
に接続し、パーソナルコンピュータの出力が、XYテー
ブルの数値制御コントローラーおよび回転モーターに入
力されるものとした。パーソナルコンピュータ内には図
面ソフトが記憶されており、ここに図5に示すような構
図のステントのステントの展開図面を入力した。
【0044】このような構成により、パーソナルコンピ
ュータより出力される図面データに基づいて、XYテー
ブルおよび回転モーターが駆動する。そこにレーザーを
照射することにより、図1に示すような形状のステント
構造物を作成した。なお、レーザー光がパイプを貫通す
ることを防ぐため、パイプの中に心棒を挿入した。上記
金属パイプのレーザー加工条件としては、電流値25
A,出力1,5W駆動スピード10mm/分にて行っ
た。なお、上記のようなシステムに限らず、レーザー加
工機が駆動するいわゆるレーザーマーカー(ガルバノメ
ーター方式)であってもよい。そして、ステンレス用化
学研磨液(三新化学工業株式会社製、商品名サンビット
505,塩酸と硝酸からなる混合液を基本成分とし有機
硫黄化合物および界面活性剤が添加されたもの)を約9
8℃加温したものに、上記のステント構造物の一方の端
部の環状ユニット部分のみを約5分間浸漬した。同様
に、他方の端部の環状ユニットも同様に上記処理液に、
約5分間浸漬した。これにより、ステントの両端部の環
状ユニットの肉厚を他の環状ユニットよりも肉薄とし
た。
【0045】このようにして、図1ないし図3に示す形
状を有する本発明のステントを作成した。作成されたス
テントにおける構成要素は楕円状であり、長軸の長さが
2.6mm、短軸が0.72mmであり、これが軸方向
に0.2mmの隙間をあけて6つ直線状に並んでいる。
ステントの軸方向の全長は、16.6mmであり、構成
要素を円周方向に接続する接続部の長さは、0.38m
mであり、環状ユニットを連結する連結部の長さは、
2.8mm、幅は、0.2mmであった。構成要素の幅
は、0.2mmであり、軸方向の両端部(屈曲点)付近
での幅は、0.17mmであった。また、構成要素のほ
とんどの部分の断面積は0.02mm2であり、軸方向
の両端部(屈曲点)付近断面積は、0.014mm2
あった。さらに、中央部分の環状ユニットの構成素材の
肉厚は、0.1mmであり、両端部の環状ユニットの構
成素材の肉厚は、0.08mmであった。ステント(環
状ユニット)の外径は、1.4mmであった。
【0046】そして、ステントの内部にバルーンカテー
テルを挿入し、バルーンルーメン内に、X線造影剤を圧
力10kg/cm2で圧入し、バルーンを膨張させる
と、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたステン
トの外径は3.2mmであった。このとき、楕円形状の
構成要素の長軸は2.6mmから約1.6mmに短縮
し、短軸0.72mmが2.1mmに延長し、長軸と短
軸の長さが逆転するとともに、図6および図8に示すよ
うに、略菱形状に変形した。しかし、各環状ユニットは
軸方向に平行な長い連結部で連結されているのでステン
ト全長はほとんど短縮しない。短縮する部分は、ステン
ト両端の環状ユニットが短縮する分のみで、楕円形の長
軸2.6mmが1.6mmになるのでその差1mmの半
分0.5mmがステント片端で短縮し、ステント両端で
は1mmが短縮することになる。これはステント全長1
6.5mmのわずか6%であり、実際の臨床において問
題のないレベルであった。
【0047】(実施例2)レーザー加工までは、実施例
1と同様に行い、ステント構造物を作成した。そして、
上記のステンレス用化学研磨液を約98℃に加温したも
のに、上記のステント構造物の一方の端部より2つの環
状ユニット部分を約5分間浸漬した。同様に、他方の端
部の2つの環状ユニットもこの化学研磨液に、約5分間
浸漬した。さらに、一方の端部の環状ユニット部分のみ
をさらに約3分間浸漬した。同様に、他方の端部の環状
ユニットのみをさらに上記の化学研磨液に、約3分間浸
漬した。これにより、ステントの中央部分の2つの環状
ユニットの肉厚が最も厚く、両端部の環状ユニットの肉
厚が最も薄く、両者間の環状ユニットが中間の肉厚を有
するものを作成した。
【0048】(実施例3)ステンレス鋼(SUS316
L)の直径1.4mm、肉厚0.10mmのものを、長
さ50mmに切断した金属パイプを用いた。本ステント
の製造方法としては、金属パイプからステントの部分
を、レーザー加工によりくり抜く方法を用いた。レーザ
ー加工機としては、NEC社製のYAGレーザー(商品
名SL116E)を用いた。金属パイプを軸がぶれない
ようにチャック機構のついた回転モーター付治具にセッ
トし、更にこれを数値制御可能なXYテーブル上にセッ
トした。そして、XYテーブルおよび回転モーターをパ
ーソナルコンピュータに接続し、パーソナルコンピュー
タの出力が、XYテーブルの数値制御コントローラーお
よび回転モーターに入力されるものとした。パーソナル
コンピュータ内には図面ソフトが記憶されており、ここ
に図9に示すような構図のステントの展開図面を入力し
た。
【0049】このような構成により、パーソナルコンピ
ュータより出力される図面データに基づいて、XYテー
ブルおよび回転モーターが駆動する。そこにレーザーを
照射することにより、図8に示すような形状のステント
構造物を作成した。なお、レーザー光がパイプを貫通す
ることを防ぐため、パイプの中に心棒を挿入した。上記
金属パイプのレーザー加工条件としては、電流値25
A,出力1,5W駆動スピード10mm/分にて行っ
た。そして、ステンレス用化学研磨液(三新化学工業株
式会社製、商品名サンビット505,塩酸と硝酸からな
る混合液を基本成分とし有機硫黄化合物および界面活性
剤が添加されたもの)を約98℃加温したものに、上記
のステント構造物の一方の端部(一つ半の環状ユニッ
ト,20a部分)を約5分間浸漬した。同様に、他方の
端部(一つ半の環状ユニット,20c部分)も同様に上
記処理液に、約5分間浸漬した。これにより、ステント
の両端部の肉厚を他の環状ユニットよりも肉薄とした。
【0050】このようにして、図9に示す形状を有する
本発明のステントを作成した。作成されたステントにお
ける構成要素は、ほぼ菱形状であり、両端に位置する構
成要素の端部側のみ半楕円状である。構成要素は、長軸
(対角線で長い方)の長さが2.6mm、短軸(対角線
で短い方)が、0.6mmであり、構成要素を円周方向
に接続する接続部の長さは、短接続部の長さが、0.2
5mmであり、長接続部の長さが、0.4mmであり、
構成要素の幅は、0.2mmであり、軸方向の両端部
(屈曲点)付近での幅は、0.17mmであった。ま
た、構成要素のほとんどの部分の断面積は0.02mm
2であり、軸方向の両端部(屈曲点)付近断面積は、
0.015mm2であった。6つの構成要素と5つの接
続部(3つの短接続部と2つの長接続部)により1つの
環状ユニットが形成されていた。
【0051】環状ユニットの隣り合う構成要素間(接続
部付近)には、隣り合う環状ユニットの構成要素が侵入
し、ステントの軸方向に0.7mmが重なった状態とな
っており、環状ユニットは8つ連結した状態となってい
た。また、1つの構成要素と隣り合う環状ユニットの構
成要素との中心間距離は、1.9mmであった。環状ユ
ニットを連結する連結部の長さは、2.0mmであり、
幅は0.2mmであり、ステントの中心軸に対する傾斜
角は、12゜であった。さらに、ステントの中央部分2
0bの構成素材の肉厚は、0.1mmであり、両端部
(20a,20c)の構成素材の肉厚は、0.08mm
であった。ステント(環状ユニット)の外径は、1.4
mmであった。
【0052】そして、ステントの内部にバルーンカテー
テルを挿入し、バルーンルーメン内に、X線造影剤を圧
力10kg/cm2で圧入し、バルーンを膨張させる
と、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたステン
トの外径は、3.0mmであった。このとき、構成要素
の長軸は、2.6mmから約1.5mmに短縮し、短軸
0.6mmが1.7mmに延長し、長軸と短軸の長さが
逆転するとともに、より開いた菱形状に変形した。しか
し、各環状ユニットは、長くかつ相互がほぼ平行な連結
部により連結されているのでステント全長はほとんど短
縮しない。短縮する部分は、ステント両端の環状ユニッ
トが短縮する分のみで、楕円形の長軸2.6mmが1.
5mmになるのでその差1.1mmの半分0.55mm
がステント片端で短縮し、ステント両端では1.1mm
が短縮することになる。これはステント全長16mmの
わずか6%であり、実際の臨床において問題のないレベ
ルであった。
【0053】(実施例4)ステンレス鋼(SUS316
L)の直径1.4mm、肉厚0.08mmのものを、長
さ50mmに切断した金属パイプを用いた。本ステント
の製造方法としては、金属パイプからステントの部分
を、レーザー加工によりくり抜く方法を用いた。レーザ
ー加工機としては、NEC社製のYAGレーザー(商品
名SL116E)を用いた。金属パイプを軸がぶれない
ようにチャック機構のついた回転モーター付治具にセッ
トし、更にこれを数値制御可能なXYテーブル上にセッ
トした。そして、XYテーブルおよび回転モーターをパ
ーソナルコンピュータに接続し、パーソナルコンピュー
タの出力が、XYテーブルの数値制御コントローラーお
よび回転モーターに入力されるものとした。パーソナル
コンピュータ内には図面ソフトが記憶されており、ここ
に図12に示すような構図のステントの展開図面を入力
した。
【0054】このような構成により、パーソナルコンピ
ュータより出力される図面データに基づいて、XYテー
ブルおよび回転モーターが駆動する。そこにレーザーを
照射することにより、ステント構造物を作成した。な
お、レーザー光がパイプを貫通することを防ぐため、パ
イプの中に心棒を挿入した。上記金属パイプのレーザー
加工条件としては、電流値25A,出力1,5W駆動ス
ピード10mm/分にて行った。
【0055】このようにして、本発明のステントを作成
した。作成されたステントにおける構成要素は、ほぼ菱
形状であり、両端に位置する構成要素の端部側のみ半楕
円状である。構成要素は、長軸(対角線で長い方)の長
さが3.8mm、短軸(対角線で短い方)が、0.65
mmであり、構成要素を円周方向に接続する接続部の長
さは、短接続部の長さが、0.3mmであり、長接続部
の長さが、0.6mmであり、構成要素の幅は、0.1
5mmであり、軸方向の両端部(屈曲点)付近での幅
は、0.25mmであった。また、構成要素のほとんど
の部分の断面積は0.012mm2であった。4つの構
成要素と4つの接続部(2つの短接続部と2つの長接続
部)により1つの環状ユニットが形成されていた。
【0056】環状ユニットの隣り合う構成要素間(接続
部付近)には、隣り合う環状ユニットの構成要素が侵入
し、ステントの軸方向に0.7mmが重なった状態とな
っており、環状ユニットは6つ連結した状態となってい
た。また、1つの構成要素と隣り合う環状ユニットの構
成要素との中心間距離は、3.1mmであった。環状ユ
ニットを連結する連結部の長さは、3.2mmであり、
幅は0.15mmであり、ステントの中心軸に対する傾
斜角は、12゜であった。
【0057】そして、ステントの内部にバルーンカテー
テルを挿入し、バルーンルーメン内に、X線造影剤を圧
力10kg/cm2で圧入し、バルーンを膨張させる
と、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたステン
トの外径は、3.0mmであった。このとき、構成要素
の長軸は、3.8mmから約2.5mmに短縮し、短軸
0.65mmが2.9mmに延長し、長軸と短軸の長さ
が逆転するとともに、より開いた菱形状に変形した。し
かし、各環状ユニットは、長くかつ相互がほぼ平行な連
結部により連結されているのでステント全長はほとんど
短縮しない。短縮する部分は、ステント両端の環状ユニ
ットが短縮する分のみで、楕円形の長軸3.8mmが
2.5mmになるのでその差1.3mmの半分0.65
mmがステント片端で短縮し、ステント両端では1.3
mmが短縮することになる。これはステント全長19.
3mmのわずか6%であり、実際の臨床において問題の
ないレベルであった。
【0058】
【発明の効果】本発明のステントは、略管状体に形成さ
れ、生体内への挿入のための直径を有し、管状体の内部
より半径方向外方に広がる力が付加されたときに伸張可
能なステントであって、該ステントは、ステントの軸方
向に長くかつ中央部が開口した略楕円状もしくは多角形
状の構成要素が複数前記ステントの中心軸を取り囲むよ
うに配列され、かつ、該構成要素の各隣接部が接続部に
て接続された環状ユニットからなり、かつ、複数の該環
状ユニットがステントの軸方向に並び、さらに、一つの
環状ユニットの前記接続部と隣り合う環状ユニットの前
記接続部とが連結部により少なくとも一カ所連結されて
いる。
【0059】このため、略楕円状もしくは略多角形状で
ありかつ中央が開口した個々独立した閉鎖系をなす構成
要素が、円周方向に連結して環状ユニットを形成してい
るので、強い拡張保持力を発揮する。また、ひとつの構
成要素のステントの軸方向の側部の中心と半径方向に隣
り合う他の構成要素の軸方向の側部の中心とが短い接続
部で接続されており、ステントが拡張されても接続部は
実質的に変化しないので、拡張するときの力が各構成要
素の中心にかかりやすく、各構成要素は均一に拡張可能
である。そして、一つの環状ユニットの接続部と隣り合
う環状ユニットの接続部とは、ステントの軸方向に延び
る連結部により連結されており、この連結部もステント
が拡張されても実質的に変化しないので、ステントの拡
張によって、ステントは全長がほとんど変化しない。
【0060】また、前記環状ユニットの前記接続部と該
接続部により接続された2つの構成要素との間に形成さ
れた空間には、隣接する環状ユニットの前記構成要素の
端部が侵入しているものであれば、環状ユニットがステ
ントの軸方向に見ると部分的に重なった状態となり、ス
テントを拡張させたときに、個々の構成要素がステント
の軸方向に短くなっても、ステントの側面における隙間
の増加が少なく、より確実に血管の狭窄部を拡張できか
つ、その維持もより高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のステントの一実施例の斜視図
である。
【図2】図2は、図1に示したステントの正面図であ
る。
【図3】図3は、図1に示したステントの部分省略断面
図である。
【図4】図4は、図1に示したステントの側面図であ
る。
【図5】図5は、図1に示したステントの拡張前の展開
図である。
【図6】図6は、図1に示したステントを拡張したとき
の正面図である。
【図7】図7は、拡張後のステントの展開図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例のステントの正面
図である。
【図9】図9は、図8に示したステントの拡張前の展開
図である。
【図10】図10は、図8に示したステントの部分省略
断面図である。
【図11】図11は、ステントを挿入する状態を説明す
るための説明図である。
【図12】図12は、本発明の他の実施例のステントの
拡張前の展開図である。
【図13】図13は、ステントを挿入する状態を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 ステント 2,2a,2b,2c,2d 構成要素 3,3a,3b,3c,3d 接続部 4,4a,4b,4c,4d,4e,4f 環状ユニッ
ト 5,5a,5b,5c,5d,5e 連結部 20 ステント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−174859(JP,A) 特開 平6−181993(JP,A) 特開 平6−292730(JP,A) 特開 平8−738(JP,A) 米国特許5449373(US,A) 国際公開95/31945(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 29/00 - 29/02 A61F 2/06

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略管状体に形成され、生体内への挿入の
    ための直径を有し、管状体の内部より半径方向外方に広
    がる力が付加されたときに伸張可能なステントであっ
    て、該ステントは、ステントの軸方向に長くかつ中央部
    が開口した略楕円状もしくは多角形状の構成要素が複数
    前記ステントの中心軸を取り囲むように配列され、か
    つ、該構成要素の各隣接部が接続部にて接続された環状
    ユニットからなり、かつ、複数の該環状ユニットがステ
    ントの軸方向に並び、さらに、一つの環状ユニットの前
    記接続部と隣り合う環状ユニットの前記接続部とが連結
    部により少なくとも一カ所連結されていることを特徴と
    する生体留置用ステント。
  2. 【請求項2】 前記ステントは、前記環状ユニットを少
    なくとも軸方向に3つ有し、かつ、両端の環状ユニット
    は、他の環状ユニットより肉厚が薄くなっている請求項
    1に記載の生体留置用ステント。
  3. 【請求項3】 前記略楕円状もしくは多角形状の構成要
    の軸方向の両端部に位置する屈曲点付近における幅
    は、他の部分に比べて狭くなっている請求項1または2
    に記載の生体留置用ステント。
  4. 【請求項4】 前記ステントは、前記環状ユニットを少
    なくとも軸方向に3つ有し、かつ、両端の環状ユニット
    は、他の環状ユニットよりユニット形成素材の断面積が
    小さいものである請求項1に記載の生体留置用ステン
    ト。
  5. 【請求項5】 前記略楕円状もしくは多角形状の構成要
    の軸方向の両端部に位置する屈曲点付近における肉厚
    は、他の部分に比べて薄くなっている請求項1または4
    に記載の生体留置用ステント。
  6. 【請求項6】 前記連結部は、隣り合う環状ユニット間
    に一つのみ形成されている請求項1ないし5のいずれか
    に記載の生体留置用ステント。
  7. 【請求項7】 前記連結部は、隣り合う連結部と連続し
    ないように配置されている請求項1ないし6のいずれか
    に記載の生体留置用ステント。
  8. 【請求項8】 前記連結部は、配置位置がステント全体
    から見て螺旋状となっている請求項7に記載の生体留置
    用ステント。
  9. 【請求項9】 前記ステントは、焼きなましされている
    請求項1ないし8のいずれかに記載の生体留置用ステン
    ト。
  10. 【請求項10】 前記構成要素は、前記ステントの中心
    軸に対してほぼ等角度間隔にて配列されている請求項1
    ないし9のいずれかに記載の生体留置用ステント。
  11. 【請求項11】 前記ステントにおいて、前記略楕円状
    もしくは多角形状の構成要素は、前記ステントの軸方向
    に対してほぼ直線状に整列しており、前記連結部もステ
    ントの軸方向に対してほぼ平行となっている請求項1な
    いし10のいずれかに記載の生体留置用ステント。
  12. 【請求項12】 前記環状ユニットの前記接続部と該接
    続部により接続された2つの構成要素との間に形成され
    た空間には、隣接する環状ユニットの前記構成要素の端
    部が侵入している請求項1ないし9のいずれかに記載の
    生体留置用ステント。
  13. 【請求項13】 前記ステントをステントの中心軸に平
    行に長て方向に切断し展開した状態において、前記連結
    部は、前記ステントの長て方向に対して、所定確度で傾
    斜しているものである請求項1ないし12のいずれかに
    記載の生体留置用ステント。
  14. 【請求項14】 前記構成要素は、ステントの軸方向に
    長い略菱形状に形成され、かつ、ステントの両端に位置
    する構成要素は、外側に位置する端部が略半楕円状とな
    っているものである請求項1ないし13いずれかに記載
    の生体留置用ステント。
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