JP3474650B2 - 空気圧縮機 - Google Patents

空気圧縮機

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JP3474650B2
JP3474650B2 JP26128894A JP26128894A JP3474650B2 JP 3474650 B2 JP3474650 B2 JP 3474650B2 JP 26128894 A JP26128894 A JP 26128894A JP 26128894 A JP26128894 A JP 26128894A JP 3474650 B2 JP3474650 B2 JP 3474650B2
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吉秀 北尾
広宣 高安
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トキコ株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/16Filtration; Moisture separation

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイレンサ以外の空気
圧縮機本体側要素の異常を検知するようにした空気圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸気サイレンサを有する空気圧
縮機では、空気中に浮遊する塵埃がフィルタに付着して
清浄な空気のみを圧縮するようになっているが、連続的
に圧縮していると次第にフィルタに塵埃が付着し、やが
てフィルタが目詰りして吸気効率が低下する。
【0003】そこで、このような問題点を解決するため
に、先に本出願人は、モータの駆動によりフィルタを有
する吸込みサイレンサから外気を吸込み、吸込んだ空気
を圧縮して空気タンクに吐出する圧縮機本体と、前記モ
ータの駆動特性(電流、電圧、トルク等)の変化を検出
する検出手段と、該検出手段により前記モータの駆動特
性が一定値以下に低下したことが検出されたとき、前記
空気タンクの圧縮空気を前記サイレンサ内に供給して前
記フィルタを清掃する圧縮空気供給手段とを備えてなる
空気圧縮機を提案した(特開平6−159248号公
報)。
【0004】そして、この従来技術による空気圧縮機に
よれば、フィルタの目詰りによりサイレンサから吸引さ
れる空気量が絞られるから、圧縮機本体の負荷が軽減さ
れてアンロード運転状態に近づき、モータの入力値が低
下する。そこで、検出手段がこのモータ入力値を検出
し、圧縮空気供給手段が当該入力値が一定値以下となっ
たと判定したときに、サイレンサに清掃用の圧縮空気を
供給し、フィルタに付着した塵埃を除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述した従来
技術による空気圧縮機では、フィルタの目詰りを検出す
る手段としてモータに作用する電流、電圧、トルク等の
駆動特性が低下したか否かを検出しているにしかすぎな
い。このため、モータの駆動特性の低下はフィルタの目
詰りが原因か、他の要因によって駆動特性が低下したの
かは判別することができないという未解決な問題点があ
る。
【0006】特に、モータの駆動特性の低下がフィルタ
目詰り以外の原因、例えば吸込弁や吐出弁等の空気弁部
分、ピストンリングやガスケット等のシール部分、さら
には電気系統等の圧縮機本体側要素が損傷している場合
には、可及的に速やかに修理する必要がある。
【0007】しかし、従来技術によるものは、フィルタ
が塵埃によって目詰りした場合には、圧縮空気供給手段
から吸込サイレンサに空気を供給してフィルタを清掃す
ることができても、他の要素に異常がある場合には、異
音の発生、異常振動等により判断するしか方法がなかっ
た。
【0008】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みなされたもので、フィルタの目詰り以外の要因による
異常を検知しうるようにした空気圧縮機を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、モータの駆動によりフィルタを有するサ
イレンサから外気を吸込み、吸込んだ空気を圧縮して空
気タンクに突出する圧縮機本体と、前記モータの駆動特
性の変化を検出する検出手段と、該検出手段により検出
された駆動特性の低下が一定値以上であると判定したと
き、前記空気タンク内の圧縮空気を前記サイレンサ内に
供給して前記フィルタを清掃する圧縮空気供給手段とか
らなる空気圧縮機において、前記圧縮空気供給手段の作
動状態が連続して所定値以上である場合には前記サイレ
ンサのフィルタ以外の圧縮機本体側要素の異常と判定す
る異常判定手段を設けたことを特徴とする。
【0010】また、前記異常判定手段が異常と判定した
とき圧縮機本体のモータを停止させるモータ停止手段を
設けることができる。
【0011】さらに、前記異常判定手段は前記圧縮空気
供給手段が連続して2回以上作動し、または前記圧縮空
気供給手段の連続積算時間が一定時間以上である場合に
前記サイレンサのフィルタ以外の圧縮機本体側要素の異
常と判定する構成とすることが好ましい。
【0012】
【作用】サイレンサを構成するフィルタが目詰りする
と、該サイレンサからの空気吸込み量が減少してモータ
の駆動特性が低下するため、検出手段はこの駆動特性の
低下を検出し、圧縮空気供給手段によって駆動特性の低
下が一定値以上であると判定されたときには、該圧縮空
気供給手段はサイレンサ内に圧縮空気を供給してフィル
タに付着した塵埃を除去する。そして、前記圧縮空気供
給手段の作動状態が連続して所定値以上、例えば連続し
て2回以上、または積算時間が一定時間以上である場合
には、異常判定手段はフィルタの目詰り以外の圧縮機本
体側要素で異常が発生したものと判定する。
【0013】また、異常発生手段によって異常と判定し
たときには、モータ停止手段が圧縮機本体のモータを停
止させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例による空気圧縮機を図
1ないし図9を参照しつつ、詳細に説明する。
【0015】まず、図1ないし図7は本発明の第1の実
施例を示す。
【0016】図中、1は空気タンクで、該空気タンク1
上には圧縮機本体2とモータ3が載置されている。
【0017】前記圧縮機本体2は、空気タンク1に固定
されたクランクケース4と、該クランクケース4の上部
側に設けられたシリンダとピスタンからなる2段の圧縮
機構5,6と、後述するように1段目の圧縮機構5の吸
込み側に設けられたサイレンサ7とから大略構成されて
いる。また、前記圧縮機本体2の背面側にはプーリ8が
設けられ、該プーリ8はベルト9を介してモータ3と連
結されている。
【0018】そして、モータ3によって圧縮機本体2が
駆動されると、圧縮機構5,6が往復動し、サイレンサ
7から吸込まれた空気は1段目の圧縮機構5で圧縮さ
れ、この圧縮された空気は連通管路10を介して2段目
の圧縮機構6に供給されて再び圧縮され、高圧な圧縮空
気は吐出管路11を介して空気タンク1に畜圧される。
【0019】12は通電時に開弁する常閉の電磁弁で、
該電磁弁12は空気タンク1の上部に設けられ、後述す
る動作によって開弁制御される。また、13は電磁弁1
2の近傍に設けられた圧力センサで、該圧力センサ13
は空気タンク1内の圧力を検出するものである。
【0020】14はパージ用チューブで、該パージ用チ
ューブ14の一端は電磁弁12の流出口に接続され、他
端は後述するようにサイレンサ7を取付けるエルボ20
に接続されている。従って、電磁弁12が開弁したとき
には空気タンク1内の圧縮空気はパージ用チューブ14
を介してサイレンサ7に供給される。
【0021】ここで、前記サイレンサ7は、図3に示す
如く、底部に流出口15Aを有する椀型をなしたカバー
15と、空気吸込口16Aを有し、該カバー15の開口
側を施蓋する蓋体16と、該カバー15の底部と蓋体1
6との間に挟持され蝶ナット17によって固定され、パ
イプに多数の孔18Aが穿設された吸気パイプ18と、
該吸気パイプ18の外周側に位置してカバー15と蓋体
16との間で挟持され、スポンジまたは目の細い金網等
の多孔質材料によって形成されたフィルタ19とから構
成されている。
【0022】また、20はサイレンサ7と1段目の圧縮
機構5に取付けるためのエルボで、該エルボ20の一端
はサイレンサ7を構成するカバー15の流出口15Aに
取付けられ、その他端は圧縮機構5を構成するシリンダ
ヘッド5Aの吸込口5Bに取付けられている。従って、
サイレンサ7の空気吸込口16Aから吸込まれた空気
は、フィルタ19を通過して塵埃が除去され、吸気パイ
プ18の孔18Aから流出口15Aに至り、エルボ20
を介してシリンダヘッド5Aの吸込口5Bに流入する。
【0023】また、前記エルボ20の折曲げ部20Aに
は継手21を介してパージ用チューブ14の他端が取付
けられ、該チューブ14の流出口14Aはサイレンサ7
の軸中心線とほぼ同一軸線をなすように開口している。
従って、後述する制御回路27からの開弁信号により電
磁弁12が開弁すると、空気タンク1内の圧縮空気はパ
ージ用チューブ14、エルボ20を介してサイレンサ7
の吸気パイプ18内に流出し、フィルタ19を介して大
気に放出される。この際、フィルタ19に付着している
塵埃が除去(パージ)、清掃される。
【0024】さらに、22はモータ3を制御する制御装
置で、該制御装置22はブラケット23を介して空気タ
ンク1上に取付けられている。ここで、前記制御装置2
2は、図4に示すように、モータ3に電源(図示せず)
からの電力を供給するケーブル24の途中に設けられた
電源スイッチ25と、該電源スイッチ25と電源との間
のケーブル24途中に設けられ、該ケーブルを流れる電
流値を検出する検出手段としての検出器26と、電磁弁
12および電源スイッチ25を開閉制御する制御回路2
7とを有する。
【0025】ここで、前記制御回路27は、入力側が検
出器26、圧力センサ13と接続され、出力側が電磁弁
12と接続され、またリレー等(図示せず)を介して電
源スイッチ25を作動する。また、前記制御回路27に
は、図5に示す処理プログラムが設けられると共に、内
部の記憶部にはこの処理プログラムを実行する各判定
値、カウンタCTが設けられている。なお、前記カウン
タCTはサイレンサ7内のフィルタ19を連続して清掃
するときの連続清掃回数を計数するものである。従っ
て、前記制御回路27は、後述する処理によって、サイ
レンサ7内のフィルタ19を清掃するように制御するも
ので、この制御回路27はパージ用チューブ14、電磁
弁12と共に圧縮空気供給手段を構成している。
【0026】なお、検出器26はサイレンサ7からの空
気吸込量が減少するのに伴って、モータ3に作用する駆
動特性を検出できればよいものであって、電流値に限ら
ずモータ3に作用する電圧値を検出してもよく、あるい
はトルクセンサによってモータ3の出力軸に作用するト
ルクを検出するようにしてもよい。
【0027】本実施例はこのように構成されるが、次に
空気圧縮機の動作と共に、制御回路27が実行する処理
について、図5を参照しつつ説明する。
【0028】まず、ステップS1において、スタートス
イッチ(図示せず)が閉成操作されると、電源スイッチ
25が閉成されてモータ3が通電し、圧縮機構5,6の
ピストンが往復動する。このため、1段目の圧縮機構5
では、シリンダ内にサイレンサ7を介して吸込まれた空
気を圧縮し、この圧縮空気は2段目の圧縮機構6でさら
に加圧され、空気タンク1畜圧される。
【0029】次のステップS2では、圧力センサ13か
ら出力された検出圧力を監視し、空気タンク1内が所定
圧力値Pa (本実施例ではPa =13.9kg/cm2 )に
達したか否かをチェックする。従って、圧縮機構5,6
の運転が連続的に行なわれ、空気タンク1内の圧力が上
記所定値Pa に達したとき、ステップS3に進み、この
ステップS3でモータ3へ入力される入力値(本実施例
ではモータに供給される電流値)を読込む。
【0030】次のステップS4では、空気タンク1内が
所定圧力値Pb (本実施例では、Pb =14.0 kg /
cm2 )に達したか否かチェックする。空気タンク1内の
圧力が上記所定値Pb に達したとき、制御回路27は電
源スイッチ25を開成させてモータ3への通電を止め、
圧縮機構5,6の圧縮動作を停止する(ステップS
5)。
【0031】次のステップS6では、モータ3への入力
値(電流値)が基準入力値(本実施例では、基準電流値
または定格電流値)に対する低下割合を監視しており、
本実施例では入力値の低下が5%以上であるか否かを判
定値としている。
【0032】今、ステップS6で「NO」と判定したと
きには、モータ3への入力値の低下が5%未満であっ
て、サイレンサ7のフィルタ19は目詰りを起しておら
ず正常状態にあるものである。従って、この場合には電
磁弁12の開弁を行なわずにステップS7に進み、カウ
ンタCTをリセットした後、ステップS10以後の処理
を行なう。なお、ステップS6で「NO」と判定したと
きは、図6中の入力値を示す線図中では(イ)と(ハ)
〜(ホ)が相当し、また図7中の入力値を示す線図中で
は(イ)′が相当する。
【0033】一方、ステップS6で「YES」と判定し
たときには、入力値の低下が5%以上であって、サイレ
ンサ7のフィルタ19が目詰りを起しているものと考え
られるから、次のステップS8,S9に進む。即ち、ス
テップS8ではカウンタCTの計数値を「1」だけイン
クリメントし、ステップS9では電磁弁12に開弁信号
を出力し、これを開弁する。なお、前述したステップS
6で「YES」と判定いたときは、図6中の入力値を示
す線図中では(ロ)が相当し、図7中の入力値を示す線
図中では(ロ)′〜(ホ)′が相当する。
【0034】これにより、空気タンク1内の圧縮空気が
電磁弁12を介してパージ用チューブ14に供給され、
その流出口14Aからエルボ20に流出し、サイレンサ
7の吸気パイプ18からフィルタ19に向け流れ、該フ
ィルタ19に付着した塵埃をパージする。この際、圧縮
空気は吸気フィルタ18の孔18Aから勢いよくフィル
タ19の内周面にエアブローされ、該フィルタ19の外
周面に付着した塵埃は清掃され、蓋体16の空気吸込口
16Aから外部に排出される。
【0035】続いて、制御回路27は、空気タンク1内
が所定圧力値Pc (本実施例ではPc =12.0 kg /
cm2 )未満に低下したか否かをチェックする(ステップ
S10)。空気タンク1内の圧縮空気の使用により、該
空気タンク1内の圧力が上記所定値未満に達したとき、
ステップS11に進み電磁弁12が開弁いているか否か
チェックする。このとき、電磁弁12が開弁していれ
ば、ステップS12に進んで該電磁弁12を閉弁し、次
のステップS14に移る(なお、図5中ではステップS
13は欠番である)。さらに、ステップS14では、カ
ウンタCTのカウント値が「4」以上か否かを監視して
いる。いま、ステップS14で「NO」と判定したとき
には、パージ用チューブ14からのエアブローが4回未
満であり、空気圧縮機として何らの異常もないものと判
定し、ステップS1に戻る。
【0036】一方、ステップS14で「YES」と判定
したということは、ステップS6の「YES」判定によ
り4回連続して電磁弁12を開弁してエアブローを行な
い、フィルタ19を清掃したにも拘らず、モータ3の入
力値低下割合が5%以上の状態が継続していることを表
わしている。従って、この場合には、フィルタ19以外
の圧縮機本体2側要素の原因、例えば圧縮機本体5のシ
リンダヘッド5A内にある吸入弁や吐出弁の故障、ピス
トンリングやガスケット等のシール部分の損傷、さらに
は電気系統の故障等が考えられる。そこで、ステップS
14で「YES」と判定したときには、次のステップS
15に進み、制御回路27内で空気圧縮機異常信号を出
力し、該制御回路27によって電源スイッチ25を開成
し、モータ3を停止させて、空気圧縮機の異常停止を行
なう。
【0037】然るに、本実施例による空気圧縮機におい
て、サイレンサ7のフィルタ19の目詰りのみが原因で
入力値が低下した場合を考えると、該フィルタ19があ
る程度目詰りした段階で、パージ用チューブ14から圧
縮空気を供給して該フィルタ19を自動的に清掃するた
め、空気圧縮機は定格な圧縮性能を維持することができ
る。
【0038】従って、フィルタ19が目詰りを起して
も、圧縮空気によって塵埃をパージする場合には、フィ
ルタ19の目詰りのみが原因であれば、ステップS6の
判定により電磁弁12がエアブローする処理は1回です
み、以後は再びフィルタ19が目詰りを起すまで目詰り
のない状態が継続する。
【0039】かくして、この場合の空気タンク1内の圧
力変化、電磁弁12の開弁、検出器26で検出される入
力値の変動等は図6の特性となり、図5中のステップS
14でカウンタCTのカウント値が「4」以上になるこ
とはなく、従ってステップS15で圧縮機異常信号を出
力し、モータ3を停止させる事態は起らない。
【0040】一方、サイレンサ7のフィルタ19以外の
要素で故障が起きた場合を考えると、圧縮機構5,6の
負荷が軽減された状態は長期間に亘ることが考えられ
る。従って、この場合には、図5におけるステップS6
の判定処理に基づき、S1〜S6→S8→S9→S10
〜S10からなるエアブローは何回も繰返されることに
なる。
【0041】かくして、フィルタ19の目詰以外の要因
によって駆動特性が低下した場合には、空気タンク1内
の圧力変化、電磁弁12の開弁、検出器26で検出され
る入力値の変動等は図7の特性となる。従って、電磁弁
12が連続して4回開弁し、パージ用チューブ14から
4回エアブローが行なわれた状態で、図5中のステップ
S14の処理は「YES」の判定となり、次のステップ
S15で圧縮機異常停止となり、モータ3の駆動を停止
する。
【0042】このように、本実施例では、モータ3の入
力値の低下割合が基準入力値に対して5%以上である状
態が連続して4回以上継続した場合には、フィルタ19
以外の原因、例えば吸込弁や吐出弁等の空気弁部分、ピ
ストンリングやガスケット等のシール部分、さらには電
気系統等が損傷していることを検知し、空気圧縮機を異
常停止させることができる。
【0043】このため、吸込弁が折損し、ピストンリン
グが摩耗し、また電磁系統が損傷したりした場合等の処
置、修理を迅速に行なうことができ、ひいては空気圧縮
機の寿命を延すことができる。
【0044】次に、図8は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は第1の実施例に用いたカウンタC
Tに代え、積算タイマTMを用いて、制御回路27の制
御処理を実行するようにしたことにある。
【0045】即ち、第1の実施例と同一構成要素には同
一符号を付し、その説明を省略するものとするに、制御
回路27には、図8に示す処理プログラムが設けられて
いると共に、この処理プログラムを実行する各判定値、
積算タイマTM等が設けられている。
【0046】また、図8中において、図5中の処理ステ
ップと同一処理ステップには同一ステップ番号を付する
ものとするに、図5のステップS7の「カウンタCT=
0」が図8のステップS7′では「積算タイマTM=
0」となり、同じく図5のステップS8の「カウンタC
T=CT+1」が図8のステップS8′では「積算タイ
マTMスタート」となり、同じく図5のステップS14
の「CT≧4回」が図8のステップS14′では「TM
≧5分」となり、さらにステップS12とS14の間に
ステップS13として「積算タイマTMストップ」を加
える構成とした点で相違する。
【0047】本実施例はこのように構成されるが、第1
の実施例と同様にステップS1で空気圧縮機の運転が開
始され、ステップS2〜S6に進み、このステップS6
でモータ入力値の低下が5%以上であるか否か判定し、
「NO」の場合にはフィルタ19の目詰りがないものと
してステップS7′に進んで積算タイマTMをリセット
する。一方、ステップS6で「YES」と判定した場合
には、フィルタ19に目詰りが生じているものとして、
ステップS8′に進んで積算タイマTMの計時積算をス
タートさせ、ステップS9〜S12で電磁弁12を開弁
してエアブローし、ステップS13で積算タイマTMの
積算をストップする。
【0048】ここで、次のステップS14′では、積算
タイマTMの合計累算時間が「5分」以上であるか否か
監視している。いま、ステップS14′で「NO」と判
定したときには、パージ用チューブ14からのエアブロ
ー時間が5分未満であり、空気圧縮機として何らの異常
もないものと判定し、ステップS1に戻る。
【0049】一方、ステップS14′で「YES」と判
定したということは、電磁弁12を繰返して開弁し、積
算タイマTMの累積時間が5分以上に亘ってエアブロー
を行ない、フィルタ19を清掃したにも拘わらず、モー
タ3の入力値低下割合が5%以上の状態が継続している
ということである。
【0050】従って、この場合には、フィルタ19以外
の原因による故障として次のステップS15に進み、制
御回路27によって電源スイッチ25を開成し、モータ
3を停止させて、空気圧縮機の異常停止を行なう。
【0051】かくして、本実施例においても、第1の実
施例と同様に、フィルタ19以外の要素の故障を検知
し、空気圧縮機を異常停止させることができる。
【0052】なお、前記実施例では、エルボ20にパー
ジ用チューブ14を接続したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図9に示すように、圧縮機構5のシリンダヘ
ッド5Aに位置する吸込口5Bに継手21を介してパー
ジ用チューブ14を接続し、該吸込口5Bからエルボ2
0側にパージ用の圧縮空気を流出する構成としてもよ
い。
【0053】また、上記実施例では2段式の空気圧縮機
を例示したが、1段または3段以上でもよく、また往復
型圧縮機に限らず、ロータリ型圧縮機等に適用してもよ
い。
【0054】また、上記実施例では、ステップS6の処
理で、モータへの入力値(電流)が基準値より5%以上
低下した場合に電磁弁12を開弁させる構成としたが、
この低下割合は任意に設定でき、各種空気圧縮機の容量
等に応じて適宜に変更しうる。
【0055】さらに、上記実施例では、図5中のステッ
プS14の処理で、カウンタCTのカウント値が「CT
≧4回」の場合に空気圧縮機を異常停止させるものとし
述べたが、カウント値が連続して2回以上(CT≧2
回)であればよいものである。また、図8中のステップ
S14′の処理で、積算タイマTMの積算時間が「TM
≧5分」の場合に空気圧縮機を異常停止させるものとし
て述べたが、この積算時間はフィルタ19を清掃するに
要する時間との関係で適宜に設定しうる。そして、上記
ステップS14またはステップS14′が本発明による
異常判定手段を構成し、ステップS15がモータ停止手
段を構成している。
【0056】さらにまた、ステップS14またはS1
4′の「空気圧縮機異常停止」の処理に代え、またはこ
の処理と同時に報知ランプ、ブザー等の報知手段を作動
させる構成としてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る空気圧縮機は以上詳述した
如くであって、検知手段によってモータの駆動特性を検
出し、圧縮空気供給手段によりこの駆動特性の低下に応
じてフィルタの目詰りを防止すべく該フィルタに圧縮空
気を供給したにも拘わらず、該圧縮空気供給手段の作動
状態が連続して所定値以上である場合には前記フィルタ
以外の異常と判定する異常判定手段を設ける構成とした
から、該異常判定手段によってフィルタ以外の圧縮機本
体側要素の異常を検知でき、これらの部分の処理、修理
を迅速に行なうことができ、空気圧縮機全体の寿命を延
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による空気圧縮機の正面
図である。
【図2】サイレンサとパージ用チューブの取付状態を示
す平面図である。
【図3】サイレンサの縦断面図である。
【図4】モータ、電磁弁を制御する制御装置の回路図で
ある。
【図5】第1の実施例において、制御回路が実行する処
理を示す流れ図である。
【図6】正常時における空気タンクの圧力変化、電磁弁
の開閉、モータへの入力値および異常信号の特性を示す
特性線図である。
【図7】異常時における空気タンクの圧力変化、電磁弁
の開閉、モータへの入力値および異常信号の特性を示す
特性線図である。
【図8】本発明の第2の実施例において、制御回路が実
行する処理を示す流れ図である。
【図9】変形例によるパージ用チューブの取付状態を示
すシリンダヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気タンク 2 圧縮機本体 3 モータ 7 サイレンサ 12 電磁弁 13 圧力センサ 14 パージ用チューブ 18 吸気パイプ 19 フィルタ 20 エルボ 22 制御装置 25 電源スイッチ 26 検出器 27 制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−159248(JP,A) 実開 昭55−67379(JP,U) 実公 昭41−14848(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/16 F04B 49/10 331

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動によりフィルタを有するサ
    イレンサから外気を吸込み、吸込んだ空気を圧縮して空
    気タンクに突出する圧縮機本体と、 前記モータの駆動特性の変化を検出する検出手段と、 該検出手段により検出された駆動特性の低下が一定値以
    上であると判定したとき、前記空気タンク内の圧縮空気
    を前記サイレンサ内に供給して前記フィルタを清掃する
    圧縮空気供給手段とからなる空気圧縮機において、 前記圧縮空気供給手段の作動状態が連続して所定値以上
    である場合には前記サイレンサのフィルタ以外の圧縮機
    本体側要素の異常と判定する異常判定手段を設けたこと
    を特徴とする空気圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記異常判定手段が異常と判定したとき
    圧縮機本体のモータを停止させるモータ停止手段を設け
    てなる請求項1に記載の空気圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段は前記圧縮空気供給手
    段が連続して2回以上作動し、または前記圧縮空気供給
    手段の連続積算時間が一定時間以上である場合に前記サ
    イレンサのフィルタ以外の圧縮機本体側要素の異常と判
    定する請求項1または2に記載の空気圧縮機。
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