JP5234769B2 - 吸引装置および吸引車 - Google Patents

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Description

本発明は、汚泥等の吸引対象物をブロワの吸引力を利用してレシーバタンク内に吸引する吸引装置およびこの吸引装置を搭載した吸引車に関する。
従来より、ブロワの吸引力を利用して汚泥等をレシーバタンク内に吸引する吸引装置およびこの吸引装置を搭載した吸引車が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
このような吸引装置および吸引車が備えるブロワは、レシーバタンク内の真空度が増すにつれて駆動負荷が増加し、その温度が上昇する。ブロワの温度が一定の温度まで上昇するとブロワの摺動部、シール部等が焼き付いて故障に至るおそれがある。そのため、通常、サイクロン集塵機により回収された集塵タンク内の冷却水が冷却水供給配管を通じてブロワの吸入空気に適度に供給混入されるようになっている。これによりブロワは冷却されて焼き付きが防止される。
特開2007−92733号公報
ところで、集塵タンク内には、メッキ処理、塗装処理等の防錆処理が施されている。このため、経年変化によってメッキ層、塗膜が剥離し、これが冷却水供給配管内に流れ込んで同配管を閉塞するおそれがある。特に、冷却水供給配管内に、オリフィス等の絞り部が設けられている場合は、更に閉塞状態が発生し易くなる。冷却水供給配管が閉塞すると、駆動中のブロワに供給されるべき冷却水が滞るため、ブロワの温度が大幅に上昇して、そのブロワが焼き付いてしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたものであり、ブロワの焼き付き防止を図った吸引装置および吸引車を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の吸引装置は、以下のように構成されている。すなわち、本発明の吸引装置は、回収対象物を回収するレシーバタンクと、前記レシーバタンク内の空気を減圧するためのブロワと、前記ブロワに冷却水を供給する冷却水供給路と、を備えるものにおいて、前記ブロワの温度又はその温度に応じて変化する温度を検出するための温度検出手段と、前記ブロワの温度を低下させるためのブロワ温度低下手段と、前記温度検出手段により検出される温度が所定値以上のとき、前記ブロワ温度低下手段を駆動して前記ブロワの温度を低下させる制御手段と、を備え、前記ブロワ温度低下手段は、前記レシーバタンクと前記ブロワの吸入口との間の空気流路を大気に開放することが可能なように設けられたブロワ保護弁であり、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度が所定値以上のとき、前記ブロワ保護弁を開弁することを特徴とするものである。
かかる構成を備える吸引装置によれば、上記所定値をブロワが焼き付くときの値よりも十分に低い値とすることで、ブロワへの冷却水の供給が滞ってブロワの温度が上昇しても、ブロワは焼き付く前に冷却される。
かかる構成を備える吸引装置によれば、上記所定値をブロワが焼き付くときの値よりも十分に低い値とすることで、ブロワへの冷却水の供給が滞ってブロワの温度が上昇しても、ブロワが焼き付く前にブロワ保護弁が開放される。これにより、ブロワの負荷が直ちに軽減されるとともに、ブロワは大量の空気によって空冷される。
また、本発明の吸引装置は、上記構成において、前記ブロワは、前記レシーバタンク内の空気を加圧可能とされ、前記ブロワ保護弁は、前記レシーバタンク内を加圧する場合に前記ブロワの吸入口を大気に接続可能な負荷開放弁を兼ねたものである。
かかる構成を備える吸引装置によれば、部品点数の低減、装置軽量化が図られる。
また、本発明の吸引装置は、上記構成において、前記温度検出手段は、前記ブロワの吐出空気温度を検出する温度センサである。
かかる構成を備える吸引装置によれば、ブロワの吐出空気温度は、ブロワの温度変化を迅速に反映するので、適切なタイミングで迅速にブロワの冷却を実行することができる。
また、本発明の吸引装置は、上記何れかの構成において、前記冷却水供給路に、濾過エレメントの着脱が可能な濾過器が設けられたものであることが望ましい。
かかる構成を備える吸引装置によれば、定期的又は特定のタイミングで濾過エレメントにより濾過された濾過物を取り除くことができる。これにより、冷却水供給路の異物による閉塞を未然に防止することができる。
本発明の吸引車は、上記何れかの構成を備える吸引装置を搭載したものであり、既述した作用効果を奏するものである。
本発明の吸引装置および吸引車によれば、ブロワへの冷却水の供給が滞ってブロワの温度が所定の温度まで上昇した場合に、ブロワを自動的に冷却して焼き付きを未然に防止することが可能である。
[吸引車の外観説明]
以下、本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る吸引装置1を搭載した吸引車2を示す左側面図、図2は上記吸引車2を示す平面図、図3は上記吸引車2を示す背面図である。
吸引車2においては、車両のシャーシフレーム3上にサブフレーム4が設置されている。サブフレーム4上には、後部に、回収対象物を回収するレシーバタンク5が搭載されている。回収対象物は、例えば汚泥、土砂、廃液等である。
このレシーバタンク5は、後端開口を有する本体6と、前記後端開口を開閉するテールゲート7とを備えている。テールゲート7は、本体6の上部後端部にヒンジピン8を介して回動自在に軸支されている。さらに、本体6およびテールゲート7の間には開閉シリンダ9が配設されている。この開閉シリンダ9を伸縮作動させることによってテールゲート7は本体6の後端開口を開閉する。
レシーバタンク5の本体6の上部には、タンク加減圧配管41が接続されている。テールゲート7の下側には、回収対象物の吸引口となる開閉弁付吸引口11と、回収対象物の排出口となる開閉弁付排出口12とが設けられている。
レシーバタンク5は、サブフレーム4(車体)に対して傾動ピン14を介して傾倒自在に軸支されており、サブフレーム4およびレシーバタンク5の間には傾倒シリンダ15が配設されている。傾倒シリンダ15を伸縮作動させることにより、レシーバタンク5が傾動ピン14回りに起立回動または倒伏回動する。なお、タンク加減圧配管41は、上記レシーバタンク5の回動動作に対応するため、その一部がフレキシブルホース等の可撓材料で構成されている。
吸引車2がそのレシーバタンク5内に回収対象物を吸引回収する場合、レシーバタンク5内の空気を減圧し、開閉弁付吸引口11に接続した図示しない吸引ホースを通じて外部からレシーバタンク5内に回収対象物を吸引する。
一方、吸引車2がレシーバタンク5内の回収対象物を所定の場所(例えば汚泥処理場など)へ排出する場合、レシーバタンク5内の空気を加圧し、開閉弁付排出口12に接続した図示しない排出ホースを通じてレシーバタンク5内の回収対象物を外部へ排出する。また、テールゲート7を開き、レシーバタンク5を起立回動させることによりレシーバタンク5内の回収対象物を排出することもできる。
運転室16とレシーバタンク5との間には、レシーバタンク5内の空気を加減圧するためのブロワ40、バルブ、その他の配管、機器類が搭載されている。ブロワ40は、吸引車2の図示しない動力取出し装置(PTO)の駆動力によって回転駆動されるようになっている。具体的には、吸引車2のPTOに連動連結されたプロペラシャフト17との間で図示しないVプーリ、Vベルト等を介してブロワ40が回転駆動されるように構成されている。
また、図1に示すように、吸引車2にはメータ類、スイッチ類、操作レバー等を集中配置した操作パネル19が搭載されている。この操作パネル19には、後述する温度警告ブザーBZ、温度警告灯21、操作パネル照明としてのパネル灯22、タコメータ灯23等も設けられている。
[配管図]
以下、図4に示す配管図に基づいて吸引車2が搭載している吸引装置1について説明する。
レシーバタンク5には、レシーバタンク5内の空気を加減圧するために空気を送給又は吸引するためのタンク加減圧配管41が接続されている。タンク加減圧配管41は吸引配管42と加圧配管43とに分岐している。吸引配管42の途中位置には、管路を開閉するバルブV1が介設され、加圧配管43の途中位置にも、同じく管路を開閉するバルブV2が介設されている。
吸引配管42は、下流端において上流側キャッチャ(サイクロン集塵機)44の吸入口44aに接続されている。上流側キャッチャ44の排出口44bは、配管47を介してブロワ40の吸入口40aに連通されている。なお、配管47の途中位置には、サイレンサ49が介設されている。
ブロワ40の吐出口40bは、吐出側配管50を介してサイレンサ51のインポート51aに接続されている。
サイレンサ51の第1アウトポート51bは配管52を介して下流側キャッチャ(サイクロン集塵機)54の吸入口54aに接続されている。配管52の途中位置には、管路を開閉するバルブV3が介設されている。また、サイレンサ51の第1アウトポート51bとバルブV3との間には、加圧配管43が接続されている。また、サイレンサ51の第2アウトポート51cには、リリーフ弁55が設けられている。
下流側キャッチャ54の大気バイパスポート54bは、配管58を介して配管47の途中位置に連通されている。そして、配管58の途中2箇所には、これら2箇所をバイパスするバイパス配管59が介設されている。
配管58とバイパス配管59とが並列となる部分には、ブロワ40の吸入口40aを大気に接続可能な負荷開放弁V4とブロワ保護弁V7とがそれぞれ介設されている。負荷開放弁V4は手動操作によるものであるが、ブロワ保護弁V7は、自動操作によるものとなっている。
なお、本実施形態では、ブロワ保護弁V7と負荷開放弁V4とは別個並列に設けられているが、負荷開放弁V4を自動操作可能とし、ブロワ保護弁V7と同じ機能を設けて、ブロワ保護弁V7を廃止してもよい。
ブロワ保護弁V7は、レシーバタンク5の減圧中に開弁されると、レシーバタンク5とブロワ40との間の空気流路を大気に開放する。このブロワ保護弁V7は、アクチュエータにより弁体を開閉駆動可能なものとなっている。本実施形態では、空気圧シリンダV7aの往復動により弁体を開閉駆動するエアーシリンダ駆動バタフライ弁が採用されている。この空気圧シリンダV7aは、例えば図示するような2位置電磁式の制御弁VV7によって作動制御されるようになっている。この制御弁VV7は、ソレノイドSOL2が消磁されているとき、空気圧シリンダV7aの閉側ポートP1に対して空気圧力源であるエアタンクSの空気圧を供給して、ブロワ保護弁V7を閉弁する一方、ソレノイドSO2が励磁されているときに、空気圧シリンダV7aの開側ポートP2に対してエアタンクSの空気圧を供給して、ブロワ保護弁V7を開弁する。上記ブロワ保護弁V7には、電動モータの回転動力により弁体を開閉駆動するもの(例えば電動式バタフライ弁)なども採用することができる。
上流側キャッチャ44と下流側キャッチャ54とは、集塵タンク60に一体的に搭載されている。集塵タンク60内には隔壁61が設けられており、この隔壁61によって、上流側キャッチャ44および下流側キャッチャ54が収集した集塵、水滴等が別々に蓄積されるようになっている。以下、隔壁61を境にして集塵タンク60の上流側を集塵タンク上流側60a、集塵タンク60の下流側を集塵タンク下流側60bという。
ブロワ40の吸入口40aと集塵タンク下流側60bとは冷却水供給配管62によって連通されている。この冷却水供給配管62の途中位置には管路を開閉するバルブV5が介設されている。バルブV5が開いた状態では、集塵タンク下流側60b内に貯留されている冷却水が同配管62の下流端部に設けられたオリフィスを介して霧状となってブロワ40の吸入口40aへ供給される。
また、冷却水供給配管62は、その途中位置に、給水タンク57に通じる合流配管63が接続されている。この合流配管63の途中位置にも管路を開閉するバルブV6が設けられている。
ブロワ40の吐出側には、ブロワ40の温度(ブロワ40の温度に応じて変化する温度)を検出するために、ブロワ40の吐出空気温度を検出するサーモスイッチ(温度センサ)SW1が設けられている。このサーモスイッチSW1は、ブロワ40の吐出空気温度が設定温度になったことを検出すると、オンオフ動作を行う。
冷却水供給配管62の途中位置(合流配管63との接続部より下流側)には、異物を濾過する濾過器65が介設されている。この濾過器65としては、例えば図5に示すような、Y型ストレーナ65が採用される。このY型ストレーナ65は、冷却水流路を流れる異物を濾過するフィルタエレメント65aがボルト65bと一体的に着脱可能となっており、これらフィルタエレメント65aおよびボルト65bをY型配管本体65cから抜き出して清掃することにより、濾過した異物(濾過物)をY型配管本体65c(冷却水供給流路)外へ排出することができる。また、濾過器65の一部は透明窓部材65dにより構成されており、内部のフィルタエレメント65aにより濾過された異物を外から見て監視できるようになっている。
また、濾過器65より下流側においては、冷却水供給配管62(冷却水供給路)内での冷却水の流量を監視できるように、同配管62の途中位置がサイトフロー66などの透明部材により構成されている。
このように、冷却水供給配管62には、濾過器65およびサイトフロー66が設けられているので、定期的又は必要なタイミングで濾過器65内の濾過された異物を外から見て監視し、併せてサイトフロー66において冷却水の流量を監視することで、冷却水供給配管62が閉塞することによってブロワ40側に供給される冷却水が滞ることを未然に防止することができる。
図6は、吸引装置1の制御手段として機能するシーケンス回路Cの一部を示したものである。この図において、PTOSWは、動力取出装置のオンオフスイッチであり、SOL1は動力取出装置のオンオフ制御弁のソレノイドである。R1〜R2はリレーであり、それぞれ対応するリレー接点r1〜r2が配置されている。
また、SW1はサーモスイッチ、SW2はパネル灯22およびタコメータ灯23のオンオフスイッチ、24はタコメータ、BZは温度警報ブザーである。21は温度警告灯であり、F1〜F5はヒューズである。SOL2は、ブロワ保護弁V7の制御弁VV7のソレノイドである。なお、上記シーケンス回路の電源は車両側バッテリBTからとられている。
[回収対象物の吸引]
以下、上記配管構成およびシーケンス回路構成によって、レシーバタンク5内の空気を減圧して回収対象物をレシーバタンク5内に吸引する場合について説明する。
この場合、まず、作業者等により、バルブV1、バルブV3およびバルブV5が開放され、バルブV2およびバルブ(負荷開放弁)V4が閉鎖される。バルブV6は、集塵タンク下流側60bに貯留されている冷却水が少ない場合に開放される。
ブロワ保護弁V7は、このとき、閉弁状態にある。すなわち、ブロワ40の吐出空気温度がサーモスイッチSW1の作動温度(例えば110℃)より低いため、サーモスイッチSW1はオフ状態である。従って、リレーR2は消磁状態に、2つのリレー接点r2,r2は開状態にあり、ブロワ保護弁V7の制御弁VV7のソレノイドSOL2は消磁状態にあることから、ブロワ保護弁V7は閉弁された状態となっている。
作業者等により、PTOSWがオン側に切替えられて、動力取出装置を介して吸引車2のエンジンの回転駆動力によりブロワ40が駆動されると、リレーR1が励磁されてリレー接点r1が閉となり、タコメータ24が作動する。このとき、ブロワ40の吐出空気の温度は少しずつ上昇するものの、サーモスイッチSW1の作動温度(例えば110℃)に達することはなく、サーモスイッチSW1はオフ状態を、リレーR2は消磁状態を継続する。したがって、2つのリレー接点r2,r2は開状態を継続し、ブロワ保護弁V7の制御弁VV7のソレノイドSOL2は消磁状態を継続して、ブロワ保護弁V7は閉弁状態を継続する。
ブロワ40の駆動により、図4の配管に沿った実線矢印で示すように、レシーバタンク5内の空気は、タンク加減圧配管41、吸引配管42を通じて上流側キャッチャ44に吸入される。
上流側キャッチャ44は、円筒状の円筒室と、該円筒室の下方に連続した略円錐形状の円錐室とからなる処理チャンバ44cを備えている。上流側キャッチャ44に粉塵等を含む空気が吸入されると、処理チャンバ44cの内壁面に沿って螺旋気流が発生し、大部分の粉塵等は円錐室の下端開口から下方へ落下して集塵タンク上流側60aに貯水された水に集塵等が溶け込むようにして回収される。一方、粉塵等が分離された空気は、螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ44c内から上流側キャッチャ44の上方へ排出される。
上流側キャッチャ44から上方へ排出された空気は配管47およびサイレンサ49を通じて、冷却水供給配管62(サイレンサ49)から供給される霧状の冷却水とともにブロワ40の吸入口40aに吸入され、ブロワ40の吐出口40bから吐出される。ブロワ40の吐出口40bから吐出された空気は吐出側配管50、サイレンサ51、配管52を通じて下流側キャッチャ54に排出される。
下流側キャッチャ54も、上流側キャッチャ44と同様の処理チャンバ54cを備えており、下流側キャッチャ54に粉塵、冷却水等を含む空気が排出されると、処理チャンバ54cの内壁面に沿って螺旋気流が発生し、大部分の粉塵、冷却水等は円錐室の下端開口から下方へ落下し、集塵タンク下流側60b内に回収される。一方、下流側キャッチャ54において粉塵等から分離された空気は螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ54c内の上側に設けられた排出筒54dから大気へ排出される。
以上のように、レシーバタンク5内の空気を大気中に排出して同タンク5内の空気を減圧しているとき、ブロワ40には大きな負荷が掛かるため、ブロワ40の温度がある程度上昇するが、ブロワ40には冷却水供給配管62を通じて冷却水が供給されているので、冷却水の供給が滞らない限りブロワ40の温度は一定以下に抑えられ、焼き付くことなく正常に作動する。
一方、冷却水供給配管62内が異物により閉塞してしまい、冷却水の供給が滞ったままブロワ40が駆動し続けると、直ちにブロワ40の温度が上昇する。このとき、ブロワ40の吐出空気温度も上昇する。そして、ブロワ40の吐出空気温度がサーモスイッチSW1の作動温度(110℃)に達すると、サーモスイッチSW1はオン状態に切替わり、リレーR2が励磁されて、2つのリレー接点r2,r2が閉じる。すると、ソレノイドSOL2が励磁されてブロワ保護弁V7が開放される。また、リレー接点r2,r2が閉じることにより、温度警報ブザーBZが鳴動するとともに、温度警告灯21が点灯して作業者にブロワ40の温度異常を報知する。
このように、ブロワ40の温度が昇温したときに、ブロワ保護弁V7が開弁されると、ブロワ40の吸入口40aに、配管58を通じて大気圧に近い空気が導入されるため、ブロワ40の負荷は急速に低減されるとともに、大量の空気による空冷効果によってブロワ40の温度は、急速に低下し、ブロワ40の焼き付きが防止される。
つぎに、レシーバタンク5内を加圧する場合について説明する。
まず、作業者等により、バルブV1およびバルブV3が閉鎖され、バルブV2、バルブ(負荷開放弁)V4およびバルブV5が開放される。バルブV6は、集塵タンク下流側60bに貯留されている冷却水が少ない場合に開放される。ブロワ保護弁V7は、サーモスイッチSW1がオフ状態にあるので、既述したように、ブロワ保護弁V7は閉鎖された状態になっている。
上記バルブ操作後、吸引車2のエンジンの回転駆動力によりブロワ40が回転駆動される。これにより、図4の破線矢印で示されるように、下流側キャッチャ54の排気筒54dから大気が吸入され、大気バイパスポート54b、配管58、配管47を通じて、ブロワ40の吸入口40aへ空気が吸入され、ブロワ40の吐出口40bから吐出される。吐出口40bから吐出された空気は、吐出側配管50、サイレンサ51、加圧配管43、タンク加減圧配管41を通じてレシーバタンク5内に供給され、レシーバタンク5内の空気が加圧される。このとき、レシーバタンク5の後底部に設けられている排出バルブ39を開放することにより、レシーバタンク5内に蓄積している汚泥等の回収対象物を外へ排出することができる。
本発明は、汚泥等の吸引対象物をブロワを利用してレシーバタンク内に吸引する吸引装置およびこの吸引装置を搭載した吸引車に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置を搭載した吸引車を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置の配管図である。 Y型ストレーナの一例を示した図である。 本発明の実施の形態に係る吸引装置のシーケンス回路の一部を示す図である。
符号の説明
1 吸引装置
2 吸引車
5 レシーバタンク
40 ブロワ
62 冷却水供給配管(冷却水供給路)
65 濾過器
65a フィルタエレメント(濾過エレメント)
SW1 サーモスイッチ(温度センサ、温度検出手段)
C シーケンス回路(制御手段)
V7 ブロワ保護弁(ブロワ温度低下手段)

Claims (5)

  1. 回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンク内の空気を減圧するためのブロワと、
    前記ブロワに冷却水を供給する冷却水供給路と、
    を備える吸引装置において、
    前記ブロワの温度又はその温度に応じて変化する温度を検出するための温度検出手段と、
    前記ブロワの温度を低下させるためのブロワ温度低下手段と、
    前記温度検出手段により検出される温度が所定値以上のとき、前記ブロワ温度低下手段を駆動して前記ブロワの温度を低下させる制御手段と、
    を備え
    前記ブロワ温度低下手段は、前記レシーバタンクと前記ブロワの吸入口との間の空気流路を大気に開放することが可能なように設けられたブロワ保護弁であり、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度が所定値以上のとき、前記ブロワ保護弁を開弁することを特徴とする吸引装置。
  2. 請求項1に記載の吸引装置において、
    前記ブロワは、前記レシーバタンク内の空気を加圧可能とされ、
    前記ブロワ保護弁は、前記レシーバタンク内を加圧する場合に前記ブロワの吸入口を大気に接続可能な負荷開放弁を兼ねていることを特徴とする吸引装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸引装置において、
    前記温度検出手段は、前記ブロワの吐出空気温度を検出する温度センサであることを特徴とする吸引装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の吸引装置において、
    前記冷却水供給路に、濾過エレメントの着脱が可能な濾過器が設けられたことを特徴とする吸引装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の吸引装置を搭載したことを特徴とする吸引車。
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