JP3474622B2 - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JP3474622B2
JP3474622B2 JP01767994A JP1767994A JP3474622B2 JP 3474622 B2 JP3474622 B2 JP 3474622B2 JP 01767994 A JP01767994 A JP 01767994A JP 1767994 A JP1767994 A JP 1767994A JP 3474622 B2 JP3474622 B2 JP 3474622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパー装置、特に、
入力側回転体と出力側回転体との間でトルクを伝達する
ダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌におけるエンジンとトラ
ンスミッションとの間に、トルクを伝達するとともに捩
じり振動を減衰するためのダンパー装置が配置されてい
る。ダンパー装置は、エンジン側のクランクシャフトに
連結される第1円板状部材と、トランスミッション側か
ら延びるメインドライブシャフトにトルクを伝達するた
めのハブフランジと、外周部が第1円板状部材に連結さ
れ第1円板状部材との間で流体が充填される流体空間を
形成する第2円板状部材と、流体空間内に配置されて第
1円板状部材とハブフランジとを円周方向に弾性的に連
結するとともに両者間の捩じり振動を減衰するための減
衰部とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のダンパー装
置では、流体空間をシールするために第2円板状部材と
ハブフランジとの間にシール部材を設ける必要がある。
シール部材を設けることで、部品点数が増えてしまうの
でコストが高くなる。本発明の目的は、コストを低くす
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るダンパ
ー装置は、入力側回転体と出力側回転体との間でトルク
を伝達する装置であり、第1円板状部材と、第2円板状
部材と、回転部材と、減衰部とを備えている。第1円板
状部材は、入力側回転体と出力側回転体の一方に連結さ
れる。第2円板状部材は、外周部が第1円板状部材に連
結され、第1円板状部材との間で流体が充填される流体
空間を形成する。回転部材は、入力側回転体と出力側回
転体の他方に連結される。減衰部は、流体空間に配置さ
れ、第1円板状部材と回転部材とを円周方向に弾性的に
連結し、両部材間の捩じり振動を減衰するためのもので
ある。第2円板状部材の内周部は、流体空間内に生じる
圧力によって回転部材に当接して流体空間をシールする
ようになっている。
【0005】第2の発明に係るダンパー装置では、第2
円板状部材は板金製である。第3の発明に係るダンパー
装置では、第2円板状部材の内周部は軸方向に折り曲げ
られている。また、回転部材は、円板状部材の内周部が
当接可能な環状突起を有している。第4の発明に係るダ
ンパー装置では、減衰部は、1枚の板金製円板状ドリブ
ンプレートと弾性部材と抵抗発生部とを備えている。ド
リブンプレートは回転部材に連結され、円周方向に延び
る窓孔と前記窓孔の周囲に折り返し部とを有する。弾性
部材は、窓孔内で折り返し部に支持されて回転部材とド
リブンプレートとを円周方向に弾性的に連結する。抵抗
発生部は、回転部材とドリブンプレートとの相対回転時
に抵抗を発生する。
【0006】
【作用】第1の発明に係るダンパー装置では、入力側回
転体のトルクは、第1円板状部材、減衰部及び回転部材
を介して出力側回転体に伝達される。入力側回転体から
ダンパー装置に捩じり振動が伝達されると、第1円板状
部材と回転部材とが減衰部を介して往復捩じり動作を繰
り返す。このとき、減衰部は第1円板状部材と回転部材
との間の捩じり振動を減衰する。このダンパー装置で
は、第2円板状部材の内周部が流体空間内に生じる圧力
によって回転部材に当接して流体空間をシールする。し
たがって、従来のシール部材を省略することができる。
この結果、部品点数が減り、コストが低下する。
【0007】第2の発明に係るダンパー装置では、第2
円板状部材は板金製であるので、さらにコストが低くな
る。第3の発明に係るダンパー装置では、第2円板状部
材の内周部は軸方向に折り曲げられており、回転部材は
円板状部材の内周部が当接可能な環状突起を有している
ので、前記作用がさらに有効になる。
【0008】第4の発明に係るダンパー装置では、減衰
部のドリブンプレートが円周方向に延びる窓孔と前記窓
孔の周囲に折り返し部とを有しているので、ドリブンプ
レートを1枚の板金製円板状プレートで要求される耐久
性を確保できる。その結果、軽量化を達成できてコスト
が低くなる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例としての
ダンパー装置1を示している。ダンパー装置1は、エン
ジン側のクランクシャフト301からトランスミッショ
ンのメインドライブシャフト302にトルクを伝達する
ための装置である。図1においては、図の左側にエンジ
ン(図示せず)が配置され、図の右側にトランスミッシ
ョン(図示せず)が配置されている。さらに、図1にお
けるO−O線がダンパー装置1の回転軸線であり、図2
におけるR1 方向(時計回り方向)がダンパー装置1の
回転方向である。
【0010】ダンパー装置1は、主に、フレキシブルプ
レート2と、ハブフランジ3と、フレキシブルプレート
2とハブフランジ3とを円周方向に弾性的に連結しかつ
両部材間の捩じり振動を減衰するための減衰部4とを備
えている。フレキシブルプレート2は、概ね円板状の部
材であり、曲げ方向に撓みが可能であり、回転方向に剛
性が高い。フレキシブルプレート2は、中心に中心孔2
aを有している。また、フレキシブルプレート2は、内
周部に円周方向に等間隔で複数のボルト孔2bを有して
いる。ボルト孔2bを貫通するボルト6によって、フレ
キシブルプレート2の内周端がクランクシャフト301
の先端に固定される。フレキシブルプレート2の外周端
は、複数のボルト10によってリング部材9に固定され
ている。フレキシブルプレート2の外周部とリング部材
9との間には、後述する第1入力側プレート13及び第
2入力側プレート14の外周端が挟まれている。すなわ
ち、第1入力側プレート13及び第2入力側プレート1
4はフレキシブルプレート2に固定されている。
【0011】ハブフランジ3は、ボス3aと、ボス3a
の外周に一体形成されたフランジ3bとからなる。ボス
3aの中心には、トランスミッション側から延びるメイ
ンドライブシャフト302のスプライン歯に係合するス
プライン孔3cが形成されている。さらに、ボス3cの
中心孔においてエンジン側には、キャップ部材41が固
定されている。
【0012】ハブフランジ3bには、円板状イナーシャ
部材40の内周端が複数のリベット21により固定され
ている。円板状イナーシャ部材40は、半径方向中心部
よりやや内周側にエンジン側に突出する環状突出部40
aを有している。円板状イナーシャ部材40の外周部エ
ンジン側には、イナーシャ部材42が複数のリベット4
3により固定されている。さらに、円板状イナーシャ部
材40は、エンジン側に延びる外周円筒部40cを有し
ている。外周円筒部40cの外周にはエンジン始動用リ
ングギア11が固定されている。
【0013】減衰部4は、主に、第1入力側プレート1
(第1円板状部材)と、第2入力側プレート14(第
2円板状部材)と、ドリブンプレート19(回転部材)
と、コイルスプリング22と、粘性抵抗発生25とを
備えている。第1入力側プレート13と第2入力側プレ
ート14とは、板金製円板状部材である。第1入力側プ
レート13と第2入力側プレート14との外周部は、前
述したように、フレキシブルプレート2及びリング部材
9に固定されている。第1入力側プレート13と第2入
力側プレート14とは、ドリブンプレート19、コイル
スプリング22及び粘性抵抗発生部25等を収容する流
体空間Aを形成している。この流体空間A内には粘性流
体が充填されている。
【0014】第1入力側プレート13は、円板部13a
と、円板部13aの中心からエンジン側に突出する中央
キャップ13bとから構成されている。中央キャップ1
3bは、円板部13aから絞り加工で一体形成されたも
のである。中央キャップ13bの先端中心には、孔13
cが形成されている。孔13cには、キャップ54が嵌
められている。第1入力側プレート13の円板部13a
の外周部エンジン側には、複数のイナーシャ部材8が固
定されている。
【0015】第1入力側プレート13の内周部と円板状
イナーシャ部材40の内周との間には、軸受17が配置
されている。軸受17は、第1入力側プレート13に対
して円板状イナーシャ部材40の内周部を相対回転自在
に支持している。第1入力側プレート13の円板部13
aの内周部には、断面L字型の環状固定部材52が固定
されている。環状固定部材52は、軸受17のインナー
レースを支持している。軸受17のアウタレーレース
は、円板状イナーシャ部材40の環状突出部40a内側
に支持されている。軸受17は、両端面においてインナ
ーレースとアウターレースとの間をシールするシール部
材を有している。このシール部材は、インナーレースと
アウターレースとの間に潤滑剤を密封するとともに、流
体空間Aにおいて第1入力側プレート13の内周部と円
板状イナーシャ部材40の内周部との間をシールしてい
る。
【0016】第2入力側プレート14は、大きな中心孔
を有している。第2入力側プレート14の内周端14a
は、エンジン側に屈曲している。内周端14aは、円板
状イナーシャ部材40の環状突出部40aの外周側に近
接している。第2入力側プレート14の内周端14aは
変形可能であり、流体空間Aに圧力が生じると環状突出
部40aに当接可能である。
【0017】ドリブンプレート19は板金製の1枚の円
板状部材であり、内周端が複数のリベット20により円
板状イナーシャ部材40の環状突出部40aに固定され
ている。ドリブンプレート19の半径方向中間部には、
図2に示すように、円周方向に延びる複数の窓孔19a
が形成されている。さらに、窓孔19aの全周には、ト
ランスミッション側に起こされた折り返し部19bが形
成されている。ドリブンプレート19の外周面からは複
数の突起19cが半径方向外側に延びている。突起19
cの先端にはトランスミッション側に折曲げられた折曲
げ部19dが形成されている。
【0018】コイルスプリング22はそれぞれ大小のコ
イルスプリングが組合せられたものであり、ドリブンプ
レート19の窓孔19a内に配置されている。コイルス
プリング22の両端にはシート部材23が配置されてい
る。なお、第1入力側プレート13と第2入力側プレー
ト14にはドリブンプレート19の窓孔19aに対応す
る部分にスプリング収容部13d,14dが形成されて
いる。スプリング収容部13d,14dの円周方向両端
には、シート部材23が当接している。このようにし
て、入力側プレート13,14とドリブンプレート19
とがコイルスプリング22を介して円周方向に弾性的に
連結されていることになる。なお、図2に示す自由状態
においては、シート部材23は、入力側プレート13,
14のスプリング収容部13a,14a端部とドリブン
プレート19の窓孔19a端部とには内周部分でしか当
接していない。すなわち、コイルスプリング22は偏当
たり状態で窓孔19a及びスプリング収容部13a,1
4a内に収納されている。
【0019】シート部材23は、ドリブンプレート19
に形成された折り返し部19bによって支持されてい
る。このように折り返し部19bを設けることでドリブ
ンプレート19では、コイルスプリング22及びシート
部材23を支持する際に生じる面圧を低くでき、耐久性
が向上している。その結果、従来のように複数枚の板金
製プレートを用いたり厚肉の鋳造部品からなる円板状プ
レートを用いる必要がない。したがって、ドリブンプレ
ートが軽量化され、コストが低下する。
【0020】さらに、ドリブンプレート19は流体空間
A内に配置されている。そのため、ドリブンプレート1
9の折り返し部19bは粘性流体により潤滑されてい
る。この結果、折り返し部19bの耐久性が向上してい
る。次に、粘性抵抗発生部25について説明する。粘性
抵抗発生部25は、流体空間A内で最も外周に配置され
た環状ハウジング27と、環状ハウジング27を第1入
力側プレート13及び第2入力側プレート14に連結す
る複数のピン28(図2)と、環状ハウジング27内に
配置された複数のスライドストッパー29とから構成さ
れている。
【0021】環状ハウジング27は、第2入力側プレー
ト14の外周円筒壁内側に配置され、軸方向両端面が入
力側プレート13,14に挟まれている。環状ハウジン
グ27は、エンジン側が開口した断面コ字状部材であ
り、図4に示すように、内周面エンジン側には第1入力
側プレート13との間に円周方向に延びる隙間27aを
有している。この隙間27a内には、ドリブンプレート
19の外周部が挟まれている。環状ハウジング27内に
は、円周方向に等間隔で複数のストッパー部27bが一
体形成されている。ストッパー部27bは、環状流体室
Bを複数の弧状流体室B1 に分割している。ストッパー
部27bはピン28が挿通される孔を有している。ピン
28は両端が入力側プレート13,14に回転不能に係
合している。これにより、環状ハウジング27が入力側
プレート13,14と一体回転するようになっている。
【0022】各ストッパー部27bにおいては、ドリブ
ンプレート19の外周面との間に各弧状流体室B1 を連
通させるチョーク部Cが形成されている。このチョーク
部Cを粘性流体が通過すると大きな粘性抵抗が生じる。
各弧状流体室B1 内に、ドリブンプレート19の突起1
9c及び折曲げ部19dを覆う箱型樹脂製スライドスト
ッパー29が配置されている。スライドストッパー29
は、エンジン側が開口している。スライドストッパー2
9は環状ハウジング27の内周面と一致する面を有して
おり、弧状流体室B1 内で円周方向に移動自在である。
スライドストッパー29は、図5に示すように、内周部
でエンジン側に円周方向に延びる切欠き29aを有して
いる。この切欠き29aを通ってドリブンプレート19
の突起19cがスライドストッパー29内に挿入されて
いる。このようにして、スライドストッパー29は、ド
リブンプレート19の突起19c及び折曲げ部19dに
対して、円周方向壁部が折曲げ部19dに当接する範囲
内で円周方向に移動自在である。
【0023】各弧状流体室B1 内は、スライドストッパ
ー29によって、R2 側の第1分室31とR1 側の第2
分室32とに分割されている。次に、動作について説明
する。クランクシャフト301からトルクがフレキシブ
ルプレート2に入力されると、そのトルクは入力側プレ
ート13,14を通り、コイルスプリング22を介して
ドリブンプレート19に伝達される。ドリブンプレート
19に伝達されたトルクは、円板状イナーシャ部材40
を介してハブフランジ3に伝達され、さらにメインドラ
イブシャフト302に出力される。クランクシャフト3
01から伝達されたトルクに含まれる曲げ振動は、フレ
キシブルプレート2によって吸収される。
【0024】次に、クランクシャフト301からダンパ
ー装置1に捩じり振動が伝達されたときの動作について
説明する。但し、ここでは捩じり振動が伝わってきたと
きの動作を、出力側機構(ドリブンプレート19、円板
状イナーシャ部材40及びハブフランジ3)を他の図示
しない部材に回転不能に固定して、それに対して入力側
機構(第1入力側プレート13、第2入力側プレート1
4及び環状ハウジング27)を捩じった場合の動作に置
き換えて説明する。
【0025】まず、スライドストッパー29の円周方向
壁部がドリブンプレート19の突起19c及び折曲げ部
19dに当接しない小さな偏位角度の捩じり振動(以
後、微小振動という)が伝達されたときの動作について
説明する。この場合は、環状ハウジング27とスライド
ストッパー29との間で相対回転が生じないので、チョ
ーク部Cを粘性流体が通過しない。すなわち、微小振動
時には大きな粘性抵抗は生じない。また、微小振動時に
は、コイルスプリング22はドリブンプレート19の窓
孔19a及び入力側プレート13,14のスプリング収
容部13d,14dに対して偏当たり状態で伸縮してい
る。したがって、低剛性状態が得られる。すなわち、微
小振動の場合には、低合成・小粘性抵抗の特性が得ら
れ、トランスミッションの歯打ち音、こもり音等の異音
発生を効果的に抑えることができる。
【0026】次に、大きな偏位角度を有する捩じり振動
(以後、大振動という)が伝達されたときの動作につい
て説明する。スライドストッパー29の円周方向壁部が
ドリブンプレート19の折曲げ部19dに当接すると、
次にスライドストッパー29とストッパー部27dとの
間で第1分室31又は第2分室32が圧縮される。圧縮
された分室からは、チョーク部Cを通って粘性流体が他
の弧状流体室B1 内に流れる。粘性流体がチョーク部C
を流れるときには大きな粘性抵抗が生じる。
【0027】以上に説明したように大振動時には、大き
な粘性抵抗が得られる。しかも、捩じり角度が大きくな
ると、コイルスプリング22のシート部材23が窓孔1
9aの端部及び入力側プレート13,14のスプリング
収容部13d,14d端部に全面的に当たるようになる
ので剛性が高くなる。すなわち、大振動時には、高剛性
・大粘性抵抗の特性が得られ、ティップイン・ティップ
アウト時の振動(アクセルペダルを急に操作したときに
生じる車体前後の大きな振れ)を効果的に減衰できる。
【0028】また、環状ハウジング27がドリブンプレ
ート19に対して所定角度捩じれた状態で微小振動が伝
達されたとする。すると、スライドストッパー29は、
その円周方向壁部が突起19c及び折曲げ部19dに当
接する角度範囲内で折曲げ部19dに対して往復捩じれ
動作を繰り返す。この場合は、粘性流体はチョーク部C
を流れず、その結果大きな粘性抵抗を発生しない。すな
わち、環状ハウジング27とドリブンプレート19との
捩じれ角度が大きくなっていても、微小振動を効果的に
減衰できる。
【0029】なお、動作中に粘性抵抗や遠心力等によっ
て流体空間A内に圧力が生じると、第2入力側プレート
14の内周部14aが移動して円板状イナーシャ部材4
0の環状突出部40a外周側に当接する。この結果、第
2入力側プレート14と円板状イナーシャ部材40との
間がシールされる。ここでは、従来必要であったシール
部材を省略できるので、構造が簡略化されコストが低下
する。
【0030】
【発明の効果】第1の発明に係るダンパー装置では、第
2円板状部材の内周部が流体空間内に生じる圧力によっ
て回転部材に当接して流体空間をシールするので、従来
のシール部材を省略することができる。この結果、部品
点数が減り、コストが低下する。
【0031】第2の発明に係るダンパー装置では、第2
円板状部材は板金製であるので、さらにコストが低くな
る。第3の発明に係るダンパー装置では、第2円板状部
材の内周部は軸方向に折り曲げられており、回転部材は
円板状部材の内周部が当接可能な環状突起を有している
ので、前記作用がさらに有効になる。
【0032】第4の発明に係るダンパー装置では、減衰
部のドリブンプレートが円周方向に延びる窓孔と前記窓
孔の周囲に折り返し部とを有しているので、ドリブンプ
レートを1枚の板金製円板状プレートで要求される耐久
性を確保できる。その結果、軽量化を達成できてコスト
が低くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるダンパー装置の部分縦
断面概略図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】図2の拡大部分図。
【図4】図3のIV矢視図。
【図5】図3のV矢視図。
【符号の説明】
1 ダンパー装置 3 ハブフランジ 4 減衰部 13 第1入力側プレート 14 第2入力側プレート 14a 内周部 A 流体空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−194433(JP,A) 特開 平5−71587(JP,A) 特開 平5−133439(JP,A) 特開 平6−26524(JP,A) 特開 平4−272545(JP,A) 特開 平4−277348(JP,A) 米国特許5367920(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/16 F16F 15/123 F16F 15/30 F16F 15/134 PCI(DIALOG)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体と出力側回転体との間でトル
    クを伝達するダンパー装置であって、 前記入力側回転体と前記出力側回転体の一方に連結され
    る第1円板状部材と、 外周部が前記第1円板状部材に連結され、前記第1円板
    状部材との間で流体が充填される流体空間を形成する第
    2円板状部材と、 前記入力側回転体と前記出力側回転体の他方に連結され
    る回転部材と、 前記流体空間に配置され、前記第1円板状部材と前記回
    転部材とを円周方向に弾性的に連結し、両部材間の捩じ
    り振動を形成するための減衰部とを備え、 前記第2円板状部材の内周部は、前記流体空間内に生じ
    る圧力によって前記回転部材に当接して前記流体空間を
    シールするようになっている、ダンパー装置。
  2. 【請求項2】前記第2円板状部材は板金製である、請求
    項1に記載のダンパー装置。
  3. 【請求項3】前記第2円板状部材の内周部は軸方向に折
    り曲げられており、 前記回転部材は、前記円板状部材の内周部が当接可能な
    環状突起を有している、請求項1または2に記載のダン
    パー装置。
  4. 【請求項4】前記減衰部は、前記回転部材に連結され、
    円周方向に延びる窓孔と前記窓孔の周囲に折り返し部と
    を有する1枚の板金製円板状ドリブンプレートと、前記
    窓孔内で前記折り返し部に支持されて前記回転部材と前
    記ドリブンプレートとを円周方向に弾性的に連結する弾
    性部材と、前記回転部材と前記ドリブンプレートとの相
    対回転時に抵抗を発生する抵抗発生部とを有している、
    請求項1または3のいずれかに記載のダンパー装置。
JP01767994A 1994-02-08 1994-02-14 ダンパー装置 Expired - Fee Related JP3474622B2 (ja)

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