JP3473873B2

JP3473873B2 - 磁気テープカセット

Info

Publication number: JP3473873B2
Application number: JP08859495A
Authority: JP
Inventors: 卓二山田; 行好石井
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1995-03-23
Filing date: 1995-03-23
Publication date: 2003-12-08
Anticipated expiration: 2018-12-08
Also published as: JPH08263964A; US5899400A; DE19610525A1; US5730381A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープカセット
などに適用して好適な磁気テープカセットに関し、さら
に詳しくはリール用ロック手段の係止爪のへたり等を防
止してリールロックを確実に行なうことが可能な磁気テ
ープカセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気テープカセット、例えば図７
にその内部構造を示すようなビデオテープカセット５
は、カセットハーフ５１（図は上側のカセットハーフを
取り除いた下側のカセットハーフに収納された状態を示
す）内に一対のリール５２、５３が回動可能に配置さ
れ、この両リール５２、５３に磁気テープ５４が巻回
（巻装）されている。磁気テープ５４は、カセット前方
（図７では上側）でかつ左右両側のテープガイド５５、
５６によって案内され、カセットハーフ５１の前面側の
開口５７を通過するようになっている。そして、リール
５２、５３の下フランジ５８、５９の周縁には、全周に
亘って歯６０、６１が形成されている。

【０００３】一方、ビデオテープカセット５をビデオデ
ッキ（図示せず）に装填していないときに、カセットの
保管時や取り扱い時において磁気テープ５４が弛むのを
防止するため、カセット後方側でかつリール５２、５３
の間に形成された略三角形状との言えるスペースに、リ
ール５２、５３の回転をロックするリール用ロック手段
であるロック部材６２が配置されている（例えば特開平
７−１４３４２号公報参照）。

【０００４】従来のロック部材６２は、カセットハーフ
５１の後板部６３からリール５２、５３の間に位置する
略三角形状のリブ８０、８１が設けられている。リブ８
０、８１のカセット前後方向の直線部６５、６６は平行
に対向配置され、直線部６５、６６の間に係止部材６７
が摺動自在に挿入されている。係止部材６７は、後板部
６３との間に配置された圧縮バネ６８によって、カセッ
ト前方側に付勢されている。そして、この係止部材６７
の底面には、ビデオデッキのロック解除ピンを挿入する
ための挿入穴６９が設けられている。カセットハーフ５
１の底壁７０には、係止部材６７の挿入穴６９に対応す
る開口（図示せず）が設けられている。

【０００５】係止部材６７は例えば適宜弾性を有する樹
脂で成形され、図８に示すように安定良く摺動させるた
めに比較的広い底面積を有する矩形のスライド胴部７１
が設けられている。そして、このスライド胴部７１の前
端面には、リール５２、５３の歯６０、６１に係止可能
な係止爪７２、７３が一体成形されている。この係止爪
７２、７３は比較的細長く成形され、係止爪７２、７３
の根元（スライド胴部との連結部分）には薄肉のヒンジ
７４、７５が設けられている。これによって、係止爪７
２、７３が横に弾性変位することが可能になっている。
そして、図８に示すようにピン９０等の適当なガイド手
段がカセットハーフ５１に突設されており、このピン９
０によって、スライド胴部７１がカセット前方に前進す
るにつれて係止爪７２、７３が歯６０、６１の間に食い
込むように開く動作をして、リール５２、５３が確実に
ロックされ、またカセット後方に後退することで、歯６
０、６１から離れるように係止爪間隔を狭めるように閉
じ動作をしてロック解除を確実にするようになる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のビデオ
テープカセット５においては、ロック部材６２の係止部
材６７の係止爪７２、７３を横に変位可能にするため、
係止爪７２、７３を細長くすると共に、係止爪７２、７
３の根元を薄肉にしてヒンジ７４、７５を設けているの
で、例えばビデオテープカセット５を床に落としたとき
や、長期間の使用によって、ヒンジ７４、７５がへたっ
てしまい、係止爪７２、７３がヒンジ７４、７５から折
れたり、塑性変形を起こしたりして、リール５２、５３
のロックが不確実になるおそれがあった。また、カセッ
ト組み立て前の単体部品として係止部材６７を取り扱う
際に、係止爪７２、７３を損傷させてしまう恐れがあ
り、取り扱いが面倒であった。

【０００７】一方、これとは別に係止爪とスライド胴部
を別体にすると共に、係止爪をカセットハーフに回動可
能に取付け、スライド胴部の摺動によって係止爪を回転
させることにより、係止爪の先端をリールの歯に係止さ
せるようにした磁気テープカセットもあるが（例えば、
特開平６−４４７３３号公報参照。）、この場合に
は、係止爪とスライド胴部が別体なので部品点数が多く
なり、組立も面倒になる。特に、小型の磁気テープカセ
ットにおいては各部品が小さくなるので、部品点数が多
いと組立に手間がかかるのでロック部材の組体構造は好
ましくない。上述したような問題は、ビデオテープカセ
ット５だけでなく、各種の磁気テープカセットに同様に
発生する。

【０００８】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、リールのロックを確実に行なうことがで
きると共に、組立が容易な磁気テープカセットを提供す
るものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、カ
セットケース内に一対のリールが磁気テープを巻回して
回動自在に取付けられ、前記リールのフランジに係合し
てリール回動を阻止するリール用ロック手段を具備する
磁気テープカセットにおいて、前記リール用ロック手段
はそのスライド胴部が前記一対のリールの間にてカセッ
ト前後方向に摺動可能に配置され、前記スライド胴部を
カセット前後方向に付勢する付勢手段が設けられ、前記
リールと対向する前記スライド胴部の両側面に、前記ス
ライド胴部の前後摺動方向に直交する方向（以下、この
方向を「側方」とも言う。）に膨出し、少なくとも二箇
所にて支持された中空形状のブリッジに構成された突出
部を有しており、前記リールのフランジ周縁の全周にわ
たって設けられた歯に係止可能な係止爪が前記突出部か
ら延出していることを特徴とする磁気テープカセットに
よって達成することができる。

【００１０】上記磁気テープカセットにおいて、前記リ
ール用ロック手段のスライド胴部は、（１）そのスライ
ド面がロック解除時にロック解除ピンの挿入されるカセ
ットハーフの開口をその前後摺動範囲において常に閉塞
可能な大きさに構成されているとともに、（２）その前
後摺動する移動距離と同じ距離だけの前後係止爪の前後
方向の移動のみで該係止爪と前記歯とが係合するに十分
な量（距離）前記両リール間に進入できる幅に構成され
ていることが好ましい。

【００１１】また、本発明の別の好ましい実施態様にお
いては、前記突出部の形状が片支持構造でかつ前記リー
ルの方向に膨らむように湾曲していることを特徴とす
る。

【００１２】

【作用】本発明の磁気テープカセットにおいては、リー
ル用ロック手段はスライド胴部が付勢手段によってリー
ル側に付勢され、スライド胴部の側方の突出部から延出
する係止爪がリールの歯に係止される。したがって、ス
ライド胴部自体は幅を狭くすることができ、その結果、
リール間に比較的深く入り込ませることが可能となるの
で、カセット前後方向の移動量を大きく設定できる。し
かも、突出部がスライド胴部の側方に張り出しているの
で、該スライド胴部の実質的幅を突出部の分だけ広く維
持することも可能であり、スライド時に安定は確保でき
る。さらに、係止爪は突出部を介して設けられているの
で、長さを短くすることができ、これによって、該係止
爪の実質的な剛性を高く維持できるだけでなく、ヒンジ
部分のように動作する部分がないので、へたりを防止す
ることができる。

【００１３】また、突出部及び係止爪はスライド胴部に
一体成形することができる。突出部は中空状のブリッジ
になっている構成にあっては、このブリッジによって係
止爪の弾性変形可能であり、スライド胴部の摺動距離が
ばら付いてもブリッジの弾性復元力で係止爪がリールの
歯に確実に係合する。また、ブリッジが湾曲している構
成であると、このブリッジが弾性変形するときでも、係
止爪にかかる曲げ応力が一ヶ所に集中するのを防止で
き、係止爪のへたりや折損を防止することができる。

【００１４】

【実施態様】次に、本発明に係わる磁気テープカセット
をビデオテープカセットに適用した場合の実施態様につ
いて、図１乃至図６を参照して詳細に説明する。図１は
本発明に係わる磁気テープカセットを適用したビデオテ
ープカセットの要部を示す平面図、図２はリール用ロッ
ク手段であるロック部材の斜視図、図３は図２のＡ−Ａ
断面図、図４は図１のＢ−Ｂ断面図、図５はロック部材
の斜視図、図６は別の実施態様を示す平面図である。

【００１５】図１に示すように、本発明によるビデオテ
ープカセット１は、カセットハーフ１１（図は上側のカ
セットハーフを取り除いた状態を示す）内に一対のリー
ル１２、１３が回動可能に配置され、リール１２、１３
に磁気テープ（図示せず）が巻回されている。リール１
２、１３の下フランジの周縁には、全周に亘って歯１
８、１９が形成されている。

【００１６】一方、ビデオテープカセット１をビデオデ
ッキ（図示せず）に装填していないときに、磁気テープ
が弛むのを防止するため、リール１２、１３の間に形成
された略三角形状のスペース２０に、リール１２、１３
をロックするロック部材２１が配置されている。ロック
部材２１以外の各部の動作は、図７で説明した従来のビ
デオテープカセット５と同一であり、ここでは説明を省
略する。

【００１７】さて、ロック部材２１は、リール１２、１
３の間に摺動自在に配置されたスライド胴部２２と、こ
のスライド胴部２２をリール１２、１３側に付勢する圧
縮バネ２３とで構成されている。スライド胴部２２は、
図２にも示すように比較的高さがある中空状の解除ピン
挿入部２４が設けられ、その後側にガイド部２５が設け
られている。解除ピン挿入部２４は、図３に示すように
比較的深いドーム状ともいえる形状に形成され、下端部
の開口２６の後端には、傾斜面２７が設けられている。
また、解除ピン挿入部２４の外形幅は、リール１２、１
３の間に十分入り込むことが可能なように比較的狭くな
っている。また、スライド胴部２２の大きさは、このス
ライド胴部がいずれの位置にあっても下カセットハーフ
の底面に形成されたロック解除ピン挿入用開口を閉塞で
きるような大きさに構成されている。

【００１８】又、後述のように、ビデオテープカセット
１をビデオデッキに装着したとき、ビデオデッキのロッ
ク解除ピン（図示せず）が傾斜面２７を押圧することに
より、スライド胴部２２が後退してリール１２、１３の
ロックが解除されるようになっている。解除ピン挿入部
２４は、スライド胴部２２が所定の距離、すなわち、後
述のようにリール１２、１３のロックが解除されるまで
後退したときに、ロック解除ピンが開口２６の前端壁内
面に当接しないような前後方向の長さに設定されてい
る。開口２６の前端壁の中央には、所定の幅の案内溝２
８が設けられている。図２に示すように、ガイド部２５
の上側には、圧縮バネ２３の一部を収納するためのＵ字
溝２９が設けられ、Ｕ字溝２９内には、全周に亘って突
出リブ３０が設けられている。この突出リブ３０の奥に
は、圧縮バネ２３の一端を係止するための係止溝３１が
形成されている。

【００１９】ガイド部２５の下端面には、図４に示すよ
うに両側端部に位置するガイド溝３２、３３が設けられ
ている。このガイド溝３２、３３は、カセットハーフ１
１のガイドレール３４、３５にはめ込まれており、これ
によって、スライド胴部２２がカセット前後方向のみに
直線的に摺動するように規制される。図１に示すよう
に、スライド胴部２２の両側面には、突出部である半円
状のブリッジ３６、３７が設けられ、ブリッジ３６、３
７の中央より前側に、係止爪３８、３９が対応する各リ
ールの中心軸の方向へ延出されている。ブリッジ３６、
３７は二箇所で支持された構造で上下貫通する中空状で
あり、ブリッジの厚み調整により適宜な剛性〜弾性を有
するものとすることができる。また、係止爪３８、３９
は比較的肉厚に形成されており、リール１２、１３の歯
１８、１９の間に挿入し易くするため、リール方向に向
かって適宜な角度で傾斜している。

【００２０】図５（ロック部材の一部を破断した状態で
図示）に示すように、カセットハーフ１１には、スライ
ド胴部２２の前進移動を規制するため角柱状のストッパ
４０が設けられている。スライド胴部２２がストッパ４
０に当接した状態で、係止爪３８、３９がリール１２、
１３の歯１８、１９の間に所定の寸法以上挿入され、リ
ール１２、１３が確実にロックされるようになってい
る。ストッパ４０の後側には、カセット前後方向に直線
状に延びかつストッパ４０に繋がった案内用突起４１が
設けられている。

【００２１】この案内用突起４１に、スライド胴部２２
の解除ピン挿入部２４に設けられた案内溝２８が挿入さ
れている。これによって、解除ピン挿入部２４の先端
が、ガイドされてカセット前後方向に安定した直線動作
をするようになる。更に、案内用突起４１の後側には、
スライド胴部２２の解除ピン挿入部２４に対応させて、
ビデオデッキのロック解除ピンを挿入するための開口で
あるピン挿入穴４２が設けられている。

【００２２】次に、このロック部材２１の動作につい
て、図１を参照して説明する。前記ビデオテープカセッ
ト１が、ビデオデッキから取り出されているときには、
ビデオデッキのロック解除ピンがスライド胴部２２の解
除ピン挿入部２４に挿入されていないので、スライド胴
部２２が圧縮バネ２３の付勢力でストッパ４０に押し当
てられている。このときには、係止爪３８、３９がリー
ル１２、１３の歯１８、１９の間に挿入されており、こ
れによって、リール１２、１３が確実にロックされてい
る。したがって、磁気テープが弛むのを防止でき、ビデ
オテープカセット１をビデオデッキに装填したとき、磁
気テープがビデオデッキのガイドローラなどに絡み付く
ようなことを防止できる。

【００２３】一方、ビデオテープカセット１がビデオデ
ッキに装填されると、ビデオデッキの図示しないロック
解除ピンが、カセットハーフ１１のピン挿入孔４２から
解除ピン挿入部２４の開口２６に挿入される。そうする
と、ロック解除ピンによって傾斜面２７（図３）が押圧
され、スライド胴部２２が圧縮バネ２３の付勢力に対抗
して動きだし、最終的に所定の距離だけ後退し、図１に
二点鎖線で示すように係止爪３８、３９がリール１２、
１３の歯１８、１９の間から完全に抜き出される。これ
によって、リール１２、１４のロックが解除されて回転
可能になる。

【００２４】上述のように、このビデオテープカセット
１は、係止爪３８、３９が、スライド胴部２２の側面に
ブリッジ３６、３７を介して設けられているので、従来
のように係止爪３８、３９がスライド胴部２２に直接設
けられた場合（図７および図８）に比べて、係止爪３
８、３９の長さを短くすることがことができる。また、
係止爪３８、３９は曲げ応力が集中するヒンジを有して
いない。

【００２５】したがって、係止爪３８、３９には、従来
のようなへたりが起こりにくくなり、長期間にわたって
確実にロック力が作用するようになる。また、係止爪３
８、３９を短くしても、ブリッジ３６、３７の厚さを薄
くして適宜な弾性機能を持たせておけば、係止爪３８、
３９の先端がブリッジの曲率中心の方向へ変位可能であ
り、係合時の当たりを軟らかくでき、又、スライド胴部
２２の前進に伴って係止爪３８、３９がリール１２、１
３の歯１８、１９の間に容易に入り込むようになる。

【００２６】更に、係止爪３８、３９がブリッジ３６、
３７を介してスライド胴部２２に設けられているので、
スライド胴部２２の幅を狭くでき両方のリール１２、１
３の間の奥深くまで挿入することができる。したがっ
て、係止爪３８、３９が短くてもその移動距離を長くす
ることが可能であり、よって、リール１２、１３の歯１
８、１９の間に確実に挿入させることができる。

【００２７】また、ブリッジ３６、３７が湾曲して適宜
な弾性を有しているので、係止爪３８、３９がリール１
２、１３に強く押しつけられた場合でも、リール１２、
１３から係止爪３８、３９に作用した反力が、ブリッジ
３６、３７の弾性変形によって吸収され、係止爪３６、
３７の根元に応力が集中するのを避けることができる。
したがって、係止爪３８、３９が折損してしまうのを防
止することができる。スライド胴部２２は、解除ピン挿
入部２４、ガイド部２５、ブリッジ３６、３７及び係止
爪３８、３９が一体成形されているので、構成が簡単に
なり、信頼性が向上する。また、ロック部材２１は一体
成形できるので、製造コスト面でも優れており、カセッ
ト内への組み付けも容易である。

【００２８】上述の実施態様では、ブリッジ３６、３７
の両端がスライド胴部２２の側面に固定されている場合
について説明したが、本発明においては、図６に示すよ
うに構成することもできる。この実施態様においては、
図６に示すようにブリッジ４３、４３の前方の端部をス
ライド胴部２２から切り離した片支持構造である。これ
によって、ブリッジ４３、４４の弾性変位量、すなわ
ち、係止爪３８、３９の変位量が大きくなり、係止爪３
８、３９がリール１２、１３の歯１８、１９の間に入り
込み易くなる。

【００２９】なお、この場合には、係止爪３８、３９が
歯１８、１９の間に所定の距離だけ挿入されたとき、ス
ライド胴部２２が更に前進したとしても、係止爪３８、
３９が異常に変形するのを防止するため、ブリッジ４
３、４４の先端の位置規制をするストッパ４５、４６を
設けるのが好ましい。また、後退したときに、ブリッジ
４３、４４の外側が隔壁１ａの傾斜面に適宜当接するこ
とにより、このブリッジ部分全体が外側から押されるよ
うに全体的に変形するので、係止爪３８、３９は一点鎖
線にて示すようにスライド胴部内方に向かって移動する
構成とすることもできる。

【００３０】なお、本発明においては、突出部の形状は
上記のものに限らず、例えば中空のブリッジの場合にあ
ってはその上面が薄板で塞がれた形状であっても、又、
中空部のない半円柱状のものであってもよいなど、種々
の形状が採用できることは言うまでもない。

【００３１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気テープ
カセットは、一対のリールの間に摺動可能に配置された
スライド胴部が設けられ、スライド胴部をリール側に付
勢する付勢手段が設けられ、リールと対向するスライド
胴部の側面に突出部が設けられ、リールの周縁に全周に
亘って設けられた歯に係止可能な係止爪が、突出部から
延出されているものである。

【００３２】したがって、本発明の磁気テープカセット
によれば、従来のように突出部がない場合に比べて係止
爪を短くできるので、落下時の衝撃や長期間の保存によ
って係止爪の実質的剛性を高めることができ、へたるの
を抑えることができ、長期間にわたってリールのロック
を確実に行なうことができる。また、突出部は中空のブ
リッジとすることができ、これによって、ブリッジが弾
性変形可能になるので、係止爪をリールの歯の間に容易
に挿入することが可能になる。また、スライド胴部と、
突出部と、係止爪を一体成形することができ、構成が簡
単になり、特に小型の磁気テープカセットにおいては組
み立て性ならびに信頼性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる磁気テープカセットを適用した
ビデオテープカセット示す平面図である。

【図２】図１に示した磁気テープカセットの要部の斜視
図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図５】本発明におけるロック部材の一部破断した装着
状態の斜視図である。

【図６】本発明の別の実施態様の要部を示す部分平面図
である。

【図７】従来例のビデオテープカセットの構成図であ
る。

【図８】従来のロック部材の平面図である。

【符号の説明】

１ビデオテープカセット１１カセットハーフ１２、１３リール１８、１９歯２１ロック部材２２スライド胴部２３圧縮バネ３６、３７、４３、４４ブリッジ３８、３９係止爪

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】カセットケース内に一対のリールが磁気
テープを巻回して回動自在に取付けられ、前記リールの
フランジに係合してリール回動を阻止するリール用ロッ
ク手段を具備する磁気テープカセットにおいて、前記リール用ロック手段はそのスライド胴部が前記一対
のリールの間にてカセット前後方向に摺動可能に配置さ
れ、前記スライド胴部をカセット前後方向に付勢する付勢手
段が設けられ、前記リールと対向する前記スライド胴部の両側面に、前
記スライド胴部の前後摺動方向に直交する方向に膨出
し、少なくとも二箇所にて支持された中空形状のブリッ
ジに構成された突出部を有しており、前記リールのフランジ周縁の全周にわたって設けられた
歯に係止可能な係止爪が前記突出部から延出しているこ
とを特徴とする磁気テープカセット。
【請求項２】前記リール用ロック手段のスライド胴部
は、そのスライド面がロック解除時にロック解除ピンが
挿入されるカセットハーフの開口をその前後摺動範囲に
おいて閉塞可能な大きさに構成されているとともに、そ
の前後摺動する移動距離と同じ距離の前記係止爪の前後
方向の移動のみで前記係止爪と前記歯とが係合するに十
分な距離を前記両リール間へ進入できる幅に構成された
ことを特徴とする請求項１記載の磁気テープカセット。
【請求項３】前記ブリッジが片支持構造でかつ前記リー
ルの方向に膨らむように湾曲しているとともに前記ブリ
ッジの先端がストッパによって当接支持されていること
を特徴とする請求項１記載の磁気テープカセット。