JP3469734B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子

Info

Publication number
JP3469734B2
JP3469734B2 JP01832197A JP1832197A JP3469734B2 JP 3469734 B2 JP3469734 B2 JP 3469734B2 JP 01832197 A JP01832197 A JP 01832197A JP 1832197 A JP1832197 A JP 1832197A JP 3469734 B2 JP3469734 B2 JP 3469734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection electrode
organic electroluminescence
hole injection
conductive film
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01832197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10214684A (ja
Inventor
健志 佐野
祐次 浜田
賢一 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP01832197A priority Critical patent/JP3469734B2/ja
Publication of JPH10214684A publication Critical patent/JPH10214684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3469734B2 publication Critical patent/JP3469734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/805Electrodes
    • H10K59/8051Anodes
    • H10K59/80516Anodes combined with auxiliary electrodes, e.g. ITO layer combined with metal lines

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ホール注入電極
と電子注入電極との間に、少なくとも有機材料を用いた
発光層が形成されてなる有機エレクトロルミネッセンス
素子及びこのような有機エレクトロルミネッセンス素子
が複数並設された有機エレクトロルミネッセンスアレイ
に係り、特に、有機エレクトロルミネッセンス素子にお
ける発光部分の面積が大きくなった場合においても、有
機エレクトロルミネッセンス素子全体から均一で十分な
輝度を持つ光が安定して発光され、また並設された各有
機エレクトロルミネッセンス素子が均一で十分な輝度を
持つ光が安定して発光される有機エレクトロルミネッセ
ンス素子及び有機エレクトロルミネッセンスアレイに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、情報機器の多様化等にともなっ
て、従来より一般に使用されているCRTに比べて消費
電力や空間占有面積が少ない平面表示素子のニーズが高
まり、このような平面表示素子の一つとしてエレクトロ
ルミネッセンス素子が注目されるようになった。 【0003】そして、このようなエレクトロルミネッセ
ンス素子は、使用する材料によって無機エレクトロルミ
ネッセンス素子と有機エレクトロルミネッセンス素子に
大別され、無機エレクトロルミネッセンス素子の場合
は、一般に発光部に高電界を作用させ、電子をこの高電
界中で加速して発光中心に衝突させ、これにより発光中
心を励起させて発光させるようになっており、このよう
に高電界を作用させるため、その駆動電圧として100
〜200Vの高い電圧を必要とした。 【0004】一方、有機エレクトロルミネッセンス素子
の場合、電子注入電極とホール注入電極とからそれぞれ
電子とホールとを発光部内に注入し、このように注入さ
れた電子とホールとを発光中心で再結合させて、有機分
子を励起状態にし、この有機分子が励起状態から基底状
態に戻るときに発光するようになっており、5〜20V
程度の低い電圧で駆動できるという利点があった。 【0005】また、この有機エレクトロルミネッセンス
素子においては、発光材料を適当に選択することによっ
て様々な色彩に発光する発光素子を得ることができ、フ
ルカラーの表示装置等としても利用できるという期待が
あり、近年、この有機エレクトロルミネッセンス素子に
ついて様々な研究が行なわれるようになった。 【0006】そして、上記のような有機エレクトロルミ
ネッセンス素子としては、ホール注入電極と電子注入電
極との間にホール輸送層と発光層と電子輸送層とを積層
させたDH構造と称される三層構造のものや、ホール注
入電極と電子注入電極との間にホール輸送層と電子輸送
性に富む発光層とが積層されたSH−A構造と称される
二層構造のものや、ホール注入電極と電子注入電極との
間にホール輸送性に富む発光層と電子輸送層とが積層さ
れたSH−B構造と称される二層構造になったものが一
般に用いられていた。 【0007】ここで、このような有機エレクトロルミネ
ッセンス素子において、その発光する部分の面積を大き
くした場合、その発光輝度が有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の各部分において大きく異なり、ホール注入電
極に電気を供給するリード線の接続位置から離れるに従
って発光輝度が低下するという問題があった。 【0008】また、複数の有機エレクトロルミネッセン
ス素子をホール注入電極が共通するようにして並設させ
て有機エレクトロルミネッセンスアレイにおいて、各有
機エレクトロルミネッセンス素子を発光させるようにし
た場合に、各有機エレクトロルミネッセンス素子におけ
る発光輝度が異なり、ホール注入電極に電気を供給する
リード線の接続位置にから離れるに従って有機エレクト
ロルミネッセンス素子の発光輝度が低下するというとい
う問題があった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、ホール注
入電極と電子注入電極との間に、少なくとも有機材料を
用いた発光層が設けられてなる有機エレクトロルミネッ
センス素子及びこのような有機エレクトロルミネッセン
ス素子が複数並設された有機エレクトロルミネッセンス
アレイにおける上記のような問題を解決することを課題
とするものであり、有機エレクトロルミネッセンス素子
の面積を大きくした場合においても、有機エレクトロル
ミネッセンス素子全体から均一で十分な輝度を持つ光が
安定して発光されるようにし、また有機エレクトロルミ
ネッセンス素子が複数並設された有機エレクトロルミネ
ッセンスアレイにおいても、各有機エレクトロルミネッ
センス素子から均一で十分な輝度を持つ光が安定して発
光されるようにすることを課題とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明における有機エ
レクトロルミネッセンス素子においては、上記のような
課題を解決するため、ホール注入電極と電子注入電極と
の間に、少なくとも有機材料を用いた発光層が設けられ
た有機エレクトロルミネッセンス素子において、上記の
ホール注入電極よりも仕事関数の小さい導電膜が、発光
層の周辺より外部に延在したホール注入電極の周辺部と
重なるように設けられてなるものである。 【0011】ここで、この発明における有機エレクトロ
ルミネッセンス素子のように、ホール注入電極よりも仕
事関数の小さい導電膜を、このホール注入電極と部分的
に重なるように設けると、このように導電膜が重なった
部分を通して電気がホール注入電極に流れるようにな
り、この導電膜をホール注入電極の周囲に重なるように
して設けると、有機エレクトロルミネッセンス素子の面
積を大きくした場合においても、この導電膜を通して大
きなホール注入電極全体に電気が一定した状態で十分に
供給されて、ホール注入電極全体からホールが一定した
状態で十分に注入されるようになり、有機エレクトロル
ミネッセンス素子全体から均一で十分な輝度の発光が得
られるようになる。 【0012】また、この発明における有機エレクトロル
ミネッセンスアレイにおいては、上記のような課題を解
決するため、ホール注入電極と電子注入電極との間に少
なくとも有機材料を用いた発光層を設けた有機エレクト
ロルミネッセンス素子が複数並設された有機エレクトロ
ルミネッセンスアレイにおいて、上記のホール注入電極
よりも仕事関数の低い導電膜を、各有機エレクトロルミ
ネッセンス素子におけるホール注入電極と部分的に重な
るように連続して設けたのである。 【0013】そして、この発明における有機エレクトロ
ルミネッセンスアレイのように、ホール注入電極よりも
仕事関数の低い導電膜を、各有機エレクトロルミネッセ
ンス素子におけるホール注入電極と部分的に重なるよう
に連続して設けると、この導電膜を通して各有機エレク
トロルミネッセンス素子におけるホール注入電極に電気
が一定した状態で十分に供給され、各有機エレクトロル
ミネッセンス素子においてホール注入電極からホールが
一定した状態で十分に注入されるようになり、各有機エ
レクトロルミネッセンス素子において均一で十分な輝度
の発光が得られるようになる。 【0014】ここで、上記の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子及び有機エレクトロルミネッセンスアレイにお
いて、ホール注入電極に対して部分的に重なるように設
ける仕事関数の小さな導電膜としては、金属や金属化合
物で構成された膜を用いることができ、特に、導電性の
良いアルミニウム,銅,亜鉛,ニッケル,クロム,タン
グステン等の金属膜を用いることが好ましい。 【0015】 【実施例】以下、この発明の実施例に係る有機エレクト
ロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセン
スアレイを添付図面に基づいて具体的に説明すると共
に、比較例を挙げ、この発明の実施例における有機エレ
クトロルミネッセンス素子によると、その面積を大きく
した場合においても、均一で十分な輝度の発光が行な
え、また有機エレクトロルミネッセンスアレイにおいて
は、各有機エレクトロルミネッセンス素子からそれぞれ
均一で十分な輝度の発光が行なえるようになることを明
らかにする。 【0016】(参考例) この参考例の有機エレクトロルミネッセンスアレイにお
いては、図1に示すように、長方形状のガラス基板11
の表面に、インジウム−スズ酸化物(ITO)で膜厚が
1000Åになったホール注入電極12をこのガラス基
板10の長手方向に沿って設けると共に、このホール注
入電極12における一方の長辺部分と重なるようにし
て、このホール注入電極12よりも仕事関数の低いアル
ミニウムで構成された膜厚が1000Åの導電膜13を
設けた。 【0017】そして、上記のホール注入電極12上に、
図2及び図3に示すように、下記の化1に示すトリフェ
ニルアミン誘導体(MTDATA)で構成された膜厚が
600Åのホール輸送層14と、下記の化2に示すN,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(T
PD)中に下記の化3に示すルブレンが5重量%ドープ
された膜厚が400Åの発光層15と、下記の化4に示
す10−ベンゾ(h)キノリノール−ベリリウム錯体
(BeBq2 )からなる膜厚が500Åの電子輸送層1
6とを形成すると共に、この電子輸送層16の上におい
て、その長手方向に沿って所要間隔を介してアルミニウ
ム・リチウム合金からなる膜厚が5000Åになった3
つの電子注入電極17a,17b,17cを設けて、3
つの有機エレクトロルミネッセンス素子10a,10
b,10cが並設された有機エレクトロルミネッセンス
アレイを得た。 【0018】 【化1】 【0019】 【化2】 【0020】 【化3】 【0021】 【化4】 【0022】そして、この有機エレクトロルミネッセン
スアレイにおいて、上記の導電膜13の長手方向の一端
側にリード線18を接続させると共に、各電子注入電極
17a,17b,17cにそれぞれリード線19a,1
9b,19cを接続させた。 【0023】ここで、上記のような有機エレクトロルミ
ネッセンスアレイを作製するにあたっては、ガラス基板
11の表面にスパッタリングによって上記のITO膜を
形成し、このITO膜をフォトリソグラフィー法により
所定の形にエッチングして、上記のホール注入電極12
を形成した。 【0024】そして、このようにホール注入電極12を
形成したガラス基板11をアセトン中で20分間、エタ
ノール中で20分間それぞれ超音波洗浄し、次いで、沸
騰したエタノール中に1分間入れて取り出した後、窒素
ブローにより乾燥させ、その後、このガラス基板11を
真空蒸着装置内に入れ、マスクを用いて上記の導電膜1
3を上記のようにホール注入電極12における一方の長
辺部分と重なるように形成した後、上記のホール注入電
極12上に、ホール輸送層14と発光層15と電子輸送
層16とを順々に蒸着させ、最後にマスクを用いて所定
の位置に各電子注入電極17a,17b,17cを蒸着
させた。なお、これらの蒸着は、いずれも抵抗加熱蒸着
法により真空度1×10-5Torr、基板温度20℃、
蒸着速度2Å/secの条件で行なった。 【0025】(比較例1)この比較例1の有機エレクト
ロルミネッセンスアレイにおいては、図4(A),
(B)に示すように、上記の実施例1における有機エレ
クトロルミネッセンスアレイにおいて、ホール注入電極
12の一方の長辺部に重なるようにして設ける導電膜1
3をなくし、リード線18をホール注入電極12の長手
方向の一端側に接続させるようにし、それ以外は、上記
の実施例1の場合と同様にして、有機エレクトロルミネ
ッセンスアレイを作製した。 【0026】そして、上記の参考例及び比較例1の各有
機エレクトロルミネッセンスアレイにおいて、導電膜1
3又はホール注入電極12の長手方向の一端側に接続さ
れたリード線18をプラスに、各電子注入電極17a,
17b,17cに接続された各リード線19a,19
b,19cをそれぞれマイナスに接続して電圧を印加さ
せ、各有機エレクトロルミネッセンス素子10a,10
b,10cにおける発光輝度を調べ、その結果を下記の
表1に示した。なお、この表1においては、リード線1
8が接続された部分に最も近い位置の有機エレクトロル
ミネッセンス素子10aをA1、次に近い位置の有機エ
レクトロルミネッセンス素子10bをA2、最も離れた
位置の有機エレクトロルミネッセンス素子10cをA3
として示した。 【0027】 【表1】 【0028】この結果から明らかなように、各有機エレ
クトロルミネッセンス素子10a,10b,10cに共
通するホール注入電極12の一方の長辺部分と重なるよ
うにして導電膜13を設けた実施例1の有機エレクトロ
ルミネッセンスアレイにおいては、この導電膜13を通
して各有機エレクトロルミネッセンス素子10a,10
b,10cのホール注入電極12の部分に電気が流れ込
むようになり、ホール注入電極12に直接電気を供給し
て、各有機エレクトロルミネッセンス素子10a,10
b,10cにおけるホール注入電極12の部分に電気を
導くようにした比較例1の有機エレクトロルミネッセン
スアレイのように、リード線18を接続させた部分から
離れるに従って有機エレクトロルミネッセンス素子10
a,10b,10cにおける発光輝度が低下するという
ことがなく、各有機エレクトロルミネッセンス素子10
a,10b,10cにおいて、均一で十分な輝度の発光
が得られるようになった。 【0029】なお、上記の参考例における有機エレクト
ロルミネッセンスアレイにおいては、ホール注入電極1
2の上に導電膜13を設けたが、これとは逆に、導電膜
13の上にホール注入電極12を設けることも可能であ
る。 【0030】また、この参考例の有機エレクトロルミネ
ッセンスアレイにおいては、上記のように電子注入電極
17a,17b,17cだけを分離させて、複数の有機
エレクトロルミネッセンス素子10a,10b,10c
を並設させるようにしたため、複数の有機エレクトロル
ミネッセンス素子10a,10b,10cを並設させる
ことが簡単に行なえた。しかし、この発明の有機エレク
トロルミネッセンスアレイは、特に、この実施例に示す
ようにして複数の有機エレクトロルミネッセンス素子1
0a,10b,10cを並設させたものに限定されず、
電子注入電極17a,17b,17cと同様に、ホール
輸送層14や発光層15や電子輸送層16等を分離させ
て、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子10a,
10b,10cを並設させることも可能である。 【0031】(実施例) 実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子において
は、図5(A),(B)に示すように、ガラス基板11
上に上記の実施例1と同様のホール注入電極12を設け
ると共に、実施例1と同じ導電膜13を、このホール注
入電極12の周辺部と重なるように設け、その後は、上
記の実施例1の場合と同じホール輸送層14と発光層1
5と電子輸送層16とを設けると共に、この電子輸送層
16上の全面に電子注入電極17を設けた。 【0032】そして、上記のようにホール注入電極12
の周囲に設けた導電膜13における一方の短辺部分にリ
ード線18を接続させる一方、上記の電子注入電極17
にリード線19を接続させた。 【0033】(比較例2) 比較例2の有機エレクトロルミネッセンス素子において
は、図6(A),(B)に示すように、上記の実施例2
における有機エレクトロルミネッセンス素子において、
ホール注入電極12の周辺部に導電膜13を設けないよ
うにすると共に、リード線18をホール注入電極12に
おける一方の短辺部分に接続させるようにし、それ以外
は、上記の実施例2の場合と同様にして有機エレクトロ
ルミネッセンス素子を作製した。 【0034】そして、上記の実施例及び比較例2の各有
機エレクトロルミネッセンス素子において、導電膜13
あるいはホール注入電極12に接続されたリード線18
をプラスに、電子注入電極17に接続されたリード線1
9をマイナスに接続させて電圧を印加し、各有機エレク
トロルミネッセンス素子を発光させて、導電膜13ある
いはホール注入電極12に接続されたリード線18に近
い部分B1と、中央部分B2と、リード線18が接続さ
れた部分から離れた部分B3における発光輝度を調べ、
その結果を下記の表2に示した。 【0035】 【表2】 【0036】この結果から明らかなように、ホール注入
電極12の周囲に導電膜13を設けた実施例2の有機エ
レクトロルミネッセンス素子においては、ホール注入電
極12の周囲における導電膜13を通して電気がホール
注入電極12に流れるようになり、中央部分B2におけ
る発光輝度が少し低下しただけで、全体としての発光輝
度の差は少なく均一で十分な輝度の発光が得られた。 【0037】これに対して、比較例2の有機エレクトロ
ルミネッセンス素子においては、リード線18が接続さ
れた位置に近い部分B1においては高い輝度の発光が得
られたが、リード線18が接続された位置から離れるに
従って発光輝度が大きく低下し、均一で十分な輝度の発
光が得られなかった。 【0038】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
有機エレクトロルミネッセンス素子においては、ホール
注入電極よりも仕事関数の小さい導電膜を、このホール
注入電極と部分的に重なるように設けたため、このよう
に導電膜が重なった部分を通して電気がホール注入電極
に流れるようになり、この導電膜をホール注入電極の周
囲に重なるようにして設けると、有機エレクトロルミネ
ッセンス素子の面積を大きくした場合においても、この
導電膜を通して大きなホール注入電極全体に電気が一定
した状態でうまく流れ、ホール注入電極全体からホール
が一定した状態で十分に注入され、有機エレクトロルミ
ネッセンス素子全体から均一で十分な輝度の発光が得ら
れるようになった。 【0039】また、ホール注入電極よりも仕事関数の低
い導電膜を、各有機エレクトロルミネッセンス素子にお
けるホール注入電極と部分的に重なるように連続して設
けたため、この導電膜を通して各有機エレクトロルミネ
ッセンス素子におけるホール注入電極に電気が一定した
状態で流れるようになり、各有機エレクトロルミネッセ
ンス素子においてホール注入電極からホールが一定した
状態で十分に注入され、各有機エレクトロルミネッセン
ス素子において均一で十分な輝度の発光が得られるよう
になった。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例1における有機エレクトロル
ミネッセンスアレイにおいて、ガラス基板上にホール注
入電極と導電膜とを設けた状態を示した平面図である。 【図2】上記の実施例1における有機エレクトロルミネ
ッセンスアレイを示した平面図である。 【図3】上記の実施例1における有機エレクトロルミネ
ッセンスアレイの積層状態を示した概略図である。 【図4】比較例1における有機エレクトロルミネッセン
スアレイの平面図及び積層状態を示した概略図である。 【図5】この発明の実施例2における有機エレクトロル
ミネッセンス素子の平面図及び積層状態を示した概略図
である。 【図6】比較例2における有機エレクトロルミネッセン
ス素子の平面図及び積層状態を示した概略図である。 【符号の説明】 10a,10b,10c 有機エレクトロルミネッセン
ス素子 12 ホール注入電極 13 導電膜 15 発光層 17,17a,17b,17c 電子注入電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−307997(JP,A) 特開 平4−82197(JP,A) 特開 平8−244272(JP,A) 特開 平5−226076(JP,A) 実開 平3−107861(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ホール注入電極と電子注入電極との間
    に、少なくとも有機材料を用いた発光層が設けられた有
    機エレクトロルミネッセンス素子において、上記のホー
    ル注入電極よりも仕事関数の小さい導電膜が、発光層の
    周辺より外部に延在したホール注入電極の周辺部と重な
    るように設けられてなることを特徴とする有機エレクト
    ロルミネッセンス素子
JP01832197A 1997-01-31 1997-01-31 有機エレクトロルミネッセンス素子 Expired - Lifetime JP3469734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01832197A JP3469734B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 有機エレクトロルミネッセンス素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01832197A JP3469734B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 有機エレクトロルミネッセンス素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10214684A JPH10214684A (ja) 1998-08-11
JP3469734B2 true JP3469734B2 (ja) 2003-11-25

Family

ID=11968354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01832197A Expired - Lifetime JP3469734B2 (ja) 1997-01-31 1997-01-31 有機エレクトロルミネッセンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3469734B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026932A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Konica Minolta Holdings Inc 発光パネル
JP5228268B2 (ja) * 2005-09-16 2013-07-03 コニカミノルタ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10214684A (ja) 1998-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5399936A (en) Organic electroluminescent device
JP4264994B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス表示素子の製造方法
JPH1050478A (ja) 有機電界発光素子およびその製造方法
JP2002343578A (ja) 発光体、発光素子、および発光表示装置
JPH1131590A (ja) 有機el素子
WO2000060907A1 (fr) Ecran electroluminescent organique et son procede de fabrication
JP2001148292A (ja) 有機el素子
JPH03269995A (ja) 電界発光素子の作製方法
JP2002260843A (ja) 有機発光デバイス
JP6302552B2 (ja) 有機発光素子
JP6482080B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、ディスプレイパネル、および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2003045674A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子
JPH1187052A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH11224778A (ja) エレクトロルミネッセンス光源
JP2001267085A (ja) 有機発光装置およびその製造方法
JPH09306668A (ja) El素子とその製造方法
JP3469734B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH08213172A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3496537B2 (ja) 有機電界発光装置
US6720735B2 (en) Organic EL element and method of making the same
JPH05217675A (ja) 電界発光素子
JPH11191491A (ja) 有機電界発光装置
KR101314452B1 (ko) 유기 발광 소자 및 이의 제조 방법
JP3518682B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH11195490A (ja) 有機電界発光装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term