JP3468712B2 - データ信号とテレビジョン信号の多重伝送システムおよびその高周波伝送装置 - Google Patents

データ信号とテレビジョン信号の多重伝送システムおよびその高周波伝送装置

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JP3468712B2
JP3468712B2 JP04497299A JP4497299A JP3468712B2 JP 3468712 B2 JP3468712 B2 JP 3468712B2 JP 04497299 A JP04497299 A JP 04497299A JP 4497299 A JP4497299 A JP 4497299A JP 3468712 B2 JP3468712 B2 JP 3468712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は端末装置間で双方向
にデータ通信を行うネットワークシステムおよびそのシ
ステムに使用される分岐/分配器並びに増幅器等の高周
波伝送装置に関する。本発明は、事業所等の特定エリア
内に配備された共視聴システムにおいて、TV受信機能
に影響を与えることなく常時各端末装置間で双方向デー
タ通信を可能とするローカルエリアネットワークシステ
ムに適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定のエリア内で複数のTV
受信装置にテレビジョン信号(以下、TV信号。)を配
信する屋内共聴システムがある。それは、伝送路として
同軸ケーブルを使用し、CATVセンターから送信され
るTV信号を、分岐器/分配器及び増幅器によって、屋
内に配備されたTV受信装置に伝送するシステムであ
る。
【0003】このシステムでは、通常2つの周波数帯が
使用されている。1つは、CATVセンターへ制御情報
(上り信号)を伝送する10〜50MHzの周波数帯であ
り、他の1つはTV信号(下り信号)を伝送する70〜
770MHzの周波数帯である。これらの信号は、周波数
多重により伝送されている。70MHz〜770MHzの周
波数帯は、TV信号を伝送するため、高品質性が要求さ
れ、伝送路に設けられた増幅器にはハイパスフィルタが
備えられている。10〜50MHzの周波数帯は、主に屋
外のCATVセンターへ制御情報の伝送に使用されてお
り、受信応答信号等が送信されている。しかしながら、
屋内共聴システム内では使用されていない周波数帯であ
る。
【0004】
【発明が解決しようする課題】従来の屋内共聴システム
では、CATVセンターから下り信号のTV信号が伝送
されるのみであり、屋内ネットワーク上に例えばコンピ
ュータ端末装置を接続し、各端末装置間でデータ通信を
行うことができなかった。
【0005】従って、データ通信が可能である同軸ケー
ブルを使用しているにも係わらず、屋内共聴ネットワー
クを有効利用したデータ通信がなされておらず、必ずし
も利便性のよい屋内共聴システムではなかった。また、
従来の屋内共聴システムでは、屋内エリアにおいては、
必ずしも上記10〜50MHzの周波数帯が使用されてお
らず、この帯域において或いは、この帯域を拡大してデ
ータ通信が可能となるのではないかと考えた。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、屋内共聴システムに
使用される分岐器/分配器および増幅器等の高周波伝送
装置にデータ信号を通過させるローパスフィルタを付加
することで、テレビジョン信号に多重化させて、双方向
データ通信を可能とすることである。
【0007】また、他の目的は、各事業所/各家庭に配
備されている既存の共聴システムにおいて、従来の分岐
/分配器および増幅器を本発明の分岐/分配器および増
幅器に置き換えるだけで、利便性の高い双方向データ通
信を可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記の課題
を解決するために、請求項1に記載のデータ信号とテレ
ビジョン信号の多重伝送システムによれば、センターか
ら周波数多重化されたテレビジョン信号が分岐/分配
器、増幅器等の高周波伝送装置を介し、複数のTV受信
装置に伝送される屋内共聴システムにおける多重伝送シ
ステムであって、テレビジョン信号の帯域とは重ならな
いベースバンドを当該屋内共聴システム内における双方
向通信のためのデータ信号の帯域とし、終端でない前記
各高周波伝送装置の入力端子と出力端子の間を、テレビ
ジョン信号を取り出す1個以上の分離フィルタとデータ
信号を取り出す1個以上の分離フィルタの2種の分離フ
ィルタを並列に設けて、テレビジョン信号とデータ信号
とが各々異なる伝送路を通過するようにし、前記データ
信号を取り出す1個以上の分離フィルタを介して接続さ
れた分岐/分波端子を有する高周波伝送装置を当該多重
伝送システム内に少なくとも2個有し、分離された前記
テレビジョン信号が複数のTV受信装置に伝送されると
共に、少なくとも屋内共聴システムの少なくとも2個の
前記分岐/分波端子に接続された端末装置間で双方向に
前記データ信号を伝送可能とさせたことを特徴とする。
【0009】終端でない高周波伝送装置の入力端子と出
力端子の間を、テレビジョン信号を取り出す1個以上の
分離フィルタとデータ信号を取り出す1個以上の分離フ
ィルタの2種の分離フィルタを並列に設けて、テレビジ
ョン信号とデータ信号とが各々異なる伝送路を通過する
ようにしたので、テレビジョン信号とデータ信号とは
される。分離されたテレビジョン信号は分岐/分配あ
るいは増幅される。また、分離されたデータ信号は分離
されたテレビジョン信号の伝送路とは異なる伝送路にバ
イパスされる。こうして、分離されたテレビジョン信号
と分離されたデータ信号のそれぞれが、入力端子と出力
端子、入力端子と分配端子若しくは分岐端子、または出
力端子と分配端子若しくは分岐端子のうち少なくとも1
組の2端子間を通過可能とする。これにより、双方向に
データ信号が伝送可能となる。従って、本システムに例
えばコンピュータ端末装置を接続すれば、屋内エリアに
おいて、双方向にデータ通信が可能となる。よって、よ
り利便性の高い屋内共聴システムとなる。また、データ
信号は、例えば屋内等の特定のエリア内においては、変
調器および増幅器を必要とせず、直接、端末装置間で双
方向通信が可能である。よって本システムを、共聴シス
テムに適用すれば、安価なLANが形成できる。
【0010】請求項2に記載のデータ信号とテレビジョ
ン信号の多重伝送システムの高周波伝送装置によれば、
請求項1に記載のデータ信号とテレビジョン信号の多重
伝送システムに使用される高周波伝送装置であって、並
列に設けた2種の分離フィルタは、テレビジョン信号を
通過させる1個以上のハイパスフィルタと、データ信号
を通過させる1個以上のローパスフィルタであることを
特徴とする。
【0011】ハイパスフィルタは、テレビジョン信号を
入力させ、ローパスフィルタはデータ信号を双方向にバ
イパスして通過させる。従って、本発明の高周波伝送装
置を用いて共聴システムを構築すれば、屋内エリアにお
いて、テレビジョン受信に加えて双方向データ通信が可
能となる。よって、より利便性の高い屋内共聴システム
を構築する高周波伝送装置となる。
【0012】請求項3に記載の高周波伝送装置は、請求
項2に記載の高周波伝送装置であって、その高周波伝送
装置は各需要家に設けられ、入力端子と出力端子の間の
2個のハイパスフィルタの中間点から分岐器又は分配器
によりテレビジョン信号が受信できるとともに、入力端
子と出力端子の間の2個のローパスフィルタの中間点か
ら双方向にデータ信号を入出力させることを特徴とす
る。これにより、各需要家が、例えばコンピュータ端末
装置をその2個のローパスフィルタの中間点に接続すれ
ば、屋内エリアにおいて双方向データ通信が可能とな
る。よって、テレビジョン受信のみならず各需要家が互
いにデータ通信可能となる、より利便性の高い高周波伝
送装置となる。
【0013】これにより、2個のローパスフィルタの中
間点から入力されたデータ信号は、入力端子及び出力端
子から出力される。よって、CATV伝送路中に用いる
ことができる。また、入力端子又は出力端子に入力され
たデータ信号はローパスフィルタの中間点に設けられた
分岐端子から出力される。よって、この分岐端子に例え
ばコンピュータ端末装置を接続すれば、双方向データ通
信ができる。従って、CATV伝送路中あるいは伝送路
端にも接続される自由度の高い高周波伝送装置となる。
【0014】請求項4に記載の高周波伝送装置は、請求
項1に記載のデータ信号とテレビジョン信号の多重伝送
システムに使用される屋内共聴システムにおいて最もセ
ンター側に設けられる高周波伝送装置であって、入力端
子と出力端子間に1個以上のハイパスフィルタを有する
と共に、出力端子から分岐し、ローパスフィルタを介し
て接続された少なくとも1個の分岐端子を有することを
特徴とする。また、請求項5に記載の高周波伝送装置
は、請求項1に記載のデータ信号とテレビジョン信号の
多重伝送システムに使用される屋内共聴システムにおい
て終端に設けられる高周波伝送装置であって、入力端子
と出力端子間に1個以上のハイパスフィルタを有すると
共に、入力端子から分岐し、ローパスフィルタを介して
接続された少なくとも1個の分岐端子を有することを特
徴とする。
【0015】請求項6に記載のデータ信号と高周波信号
の多重伝送システムは、請求項1に記載のデータ信号と
高周波信号の多重伝送システムであって、データ信号に
は、ローパスフィルタによって設定された周波数帯域が
使用され、同一チャネルで半二重方式で双方向に通信さ
れることを特徴とする。このデータ信号を用いたデータ
通信は、ローパスフィルタによって設定された周波数帯
域内の1チャンネルが使用され、交互に双方向に通信が
行われる。同一チャネルで双方向通信をする伝送方式
は、他のチャネルを使用しないため、チャネル使用効率
がよい。これにより、所定のチャネルを無駄なく有効に
使用することができる。よって、共聴システムにおける
チャンネルコストの低い、効率のよい伝送方式となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本発明は下記実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例) 図1は本発明のデータ信号とテレビジョン信号の多重伝
送システムを説明するシステム構成図である。本発明の
データ信号とテレビジョン信号の多重伝送システムは、
CATV同軸ケーブル12、TV信号を増幅する増幅器
20、その信号を分岐させる分岐器30〜34その分岐
器31〜34に接続されたTV受信装置50および端末
装置40から構成される。これらの、増幅器、分配器、
分岐器が高周波伝送装置である。この分岐器11、30
〜34は、後述するように互いに接続可能であり、それ
により複数の端末装置40およびTV受信装置50は直
線状あるいはツリー状に配置される。ここで、分岐器3
3と分岐器31、32は同等である。尚、簡単のためデ
ータ信号とテレビジョン信号の多重伝送システムを単に
多重伝送システムと記す。
【0017】端末装置40は双方向にデータ送受信を可
能とする例えばコンピュータ装置であり、後述する周波
数帯域を使用して双方向に通信される。その方式は、イ
ーサネットの規格IEEE802.3に準拠した10B
ASE2あるいは10BASE5のベースバンド方式で
あり、デジタル信号0、1が10MHzで直接伝送路上に
出力される。尚、増幅器20には後述するように直接、
端末装置40が接続される。
【0018】共聴システムで使用される周波数構造は、
従来例で述べたように2つの帯域に分離されている。1
つは10〜50MHzのセンタ方向への上り帯域であり、
1つは70〜770MHzの需要家側への下り帯域であ
る。しかしながら、屋内エリアにおいては、上記10〜
50MHzは必ずしもその全域が使用されていない。本実
施例の多重伝送システムは屋内エリアにおいて、この上
り帯域を活用し、特に0〜50MHzまで周波数帯を拡大
し、双方向データ通信を行う。これらは、主にLANと
して使用されるのでLAN使用周波数帯と記す。(図
2)。尚、図2における50MHz〜70MHzは、LAN
使用周波数帯と下り帯域を分離するためのガードバンド
である。
【0019】信号の流れに従って各構成要素の構成と機
能を説明する。TV信号はCATV同軸幹線ケーブル1
0から幹線用分岐器11を経てCATV同軸ケーブル1
2に分岐せられ、先ず増幅器20に入力される。増幅器
20の構成を図3に示す。増幅器20は、入力端子I
N、出力端子OUTおよびデータ端子DATAを有し、
主に2つのハイパスフィルタ110とそれらに挟まれた
増幅ユニット120、およびそれらに並列に設けられた
2個のローパスフィルタ100から構成される。以降、
簡単のためハイパスフィルタ110をHPF110、ロ
ーパスフィルタ100をLPF100、増幅ユニット1
20をAMP120と記す。尚、HPF110の帯域は
70MHz以上であり、LPFの帯域は50MHz以下であ
る。
【0020】入力端子INに入力された信号のうち、T
V信号は高周波信号であるので、コンデンサ105およ
び上記HPF110を透過し、AMP120により増幅
される。増幅された信号は、同じくHPF110、コン
デンサ105を経て出力端子OUTより出力される。ま
た、入力端子INに入力された信号のうち、データ信号
はTV信号に比べて低周波信号であるので、TV信号の
経路と並列に設けられた2個のLPF100を流れ、出
力端子OUTから出力される。すなわち、AMP120
をバイパスする構造となっている。また、2個のLPF
100の中間には、データ端子DATAが設けられ、こ
の端子からデータ信号が入出力される。
【0021】図4に2個のLPF100の回路図を示
す。コイルLとコンデンサCとから成るT型のLPFで
ある。その回路定数は、詳細は記さないが、周波数の通
過帯域が図2のLAN使用周波数帯域に成るように調整
されている。従って、このデータ端子DATAにコンピ
ュータ装置からなる端末装置40を接続すれば、双方向
にデータ通信を行うことができる。これにより、端末装
置40は例えば10MHzのイーサネット規格10BAS
E2でデータ通信を行うことができる。また、増幅器2
0の端子OUTは、図3に示すようにTV信号の経路と
データ信号の経路が接続されて構成されており、この端
子OUTからは両信号が重畳されて出力される。尚、本
システムの場合、屋内エリアにおける小規模LANを想
定しているので、デジタル信号であるデータ信号は増幅
されず、そのまま重畳される。このように、本実施例の
増幅器20によれば、TV信号を増幅するとともにデー
タ信号を入力端子INとデータ端子DAT間、入力端子
INと出力端子OUT間、データ端子DATと出力端子
OUT間で、それぞれ、双方方向に伝送することができ
る。
【0022】出力された多重化信号は、続いて分岐器3
0に入力される。図5(a)に分岐器30の構成ブロッ
ク図を示す。分岐器30は、同じく2個のLPF100
と3個のHPF230、240、250および方向性分
岐トランス260より構成される。このLPF100の
通過帯域とHPF230、240、250の通過帯域は
増幅器20で用いたそれと同等である。
【0023】分岐器30のLPF100は、多重化信号
からデータ信号を抽出し、分岐端子BRと出力端子OU
Tに出力する。一方、HPF230、240、250お
よび方向性分岐トランス260は、上記多重化信号から
TV信号を抽出し、同様に分岐端子BRと出力端子OU
Tに出力する。又、データ信号は入力端子INと分岐端
子BR間、入力端子INと出力端子OUT間、分岐端子
BRと出力端子OUT間で、それぞれ、双方方向に伝送
することができる。これにより、TV信号とデータ信号
は、再び分岐端子BRと出力端子OUTで重畳されてそ
れぞれに伝送される。すなわち1入力2出力の分岐器と
なる。
【0024】分岐器30にて分岐された多重化信号の一
方は、続いて分岐器33に入力される(図1)。この分
岐器33は、分岐器30を変形したものである。その構
成ブロック図を図5(b)に示す。これは、分岐器30
のHPF250を取り除き、方向性分岐トランス260
の分岐端子をTV端子としたものである。これにより、
TV信号のみが抽出される。また、2個のLPF100
の中間点にデータ端子DATAが設けられている。これ
により、データ信号が入力端子IN及び出力端子OUT
に対して、双方向に入出力される。このようにして、分
岐器33ではTV信号経路とデータ信号経路にそれぞれ
専用端子が設定され、それぞれTV受信装置50、端末
装置40を接続することができる。また、出力端子OU
Tにおいては、HPF230、240を通過したTV信
号と、LPF100を通過したデータ信号とが重畳さ
れ、再び多重化信号となって出力されるのは、分岐器3
0と同様である。従って、この型の分岐器を1台接続す
れば、多重化信号を伝送するばかりでなく、TV受信装
置50と端末装置40とをそれぞれ1台増設することが
できる。
【0025】次に、分岐器33を出た多重化信号は、続
いて分岐器34に入力される。この分岐器34は、分岐
器33をさらに変形したものである(図5(c))。こ
れは、分岐器33のLPF100を1つとし、TV信号
専用の分岐器としたものである。LPF100が取り除
かれているので、分岐器33より安価な分岐器となる。
【0026】以上説明したように、増幅器および分岐器
にデータ信号を通過させるLPF100(図4)を設け
れば、データ信号とTV信号を周波数多重化できる。こ
れにより、共聴システムを利用した利便性の高い双方向
データ通信、すなわちLANが形成できる。これは、従
来の屋内エリアにおける共聴システムの増幅器と分岐器
を本願発明のものに置き換えるだけで可能である。従っ
て、従来の共聴システムを有効に活用した優れた多重伝
送システムとなる。
【0027】(第2実施例) 図6に本発明の多重伝送システムの第2実施例を示す。
図は、システム構成図である。尚、第1実施例で説明し
た図1と同等の機能を有する部位には同等の符号が付さ
れている。本システムの特徴は、第1実施例の増幅器2
0に代えて、分配器60を備えたことである。本システ
ムに用いる他の構成要素の機能と使用周波数帯は第1実
施例と同等である。
【0028】本実施例の多重伝送システムは、CATV
同軸ケーブル12、TV信号を分配する分配器60,6
1、その信号を分岐させる分岐器31,32、その分配
器60,61および分岐器31,32に接続されたTV
受信装置50および端末装置40から構成される。この
分配器60、61および分岐器31、32も互いに接続
可能であり、それにより複数の端末装置40およびTV
受信装置50は直線状あるいはツリー状に配置される。
【0029】本システムの場合、TV信号はCATV同
軸幹線ケーブル10から幹線用分配器11を経て先ず分
配器60に入力される。分配器60の構成を図7(a)
に示す。分配器60は、主に2つのHPF230,24
0とそれらにに挟まれた分配トランス270と、それら
に並列に設けられた2個のLPF100から構成され、
2個のLPF100の中間点を入力端子INとし、さら
にその入力端子INと分配トランス270の入力端子間
には同じくHPF250が設けられている。尚、図中コ
ンデンサ105は直流遮断用である。
【0030】入力端子INに入力された多重化信号の
内、TV信号は高周波信号であるので、コンデンサ10
5および上記HPF250を透過し、分配トランス27
0により2分配される。分配された信号は、同じくHP
F230、240およびコンデンサ105経て出力端子
OUT1,2より出力される。一方、入力端子INに入
力されたデータ信号は2個のLPF100を通過し、そ
れぞれ、直接、出力端子OUT1,2から出力される。
これにより、出力端子OUT1,2からは、分配された
TV信号とデータ信号が重畳されて出力される。データ
信号は入力端子IN、出力端子OUT1、出力端子OU
T2の任意の間で、双方向に伝送可能である。これによ
り、データ信号を任意端子間で双方向伝送可能とした上
で、TV信号に対しては、1入力2出力の分配器とな
る。
【0031】出力された多重化信号の一方は、続いて分
配器61に入力される(図6)。図7(b)に分配器6
1の構成ブロック図を示す。分配器61は、分配器60
を変形したものであり、最終段でTV信号とデータ信号
が重畳されず、そのまま独立して外部に出力されている
のが特徴である。分配器61は、同じく2個のLPF1
00と3個のHPF230、240、250およびHP
F230、240に挟まれた分配トランス270から構
成される。入力端子INに入力された多重化信号の内、
TV信号は高周波信号であるので、コンデンサ105お
よび上記HPF250を通過し、分配トランス270に
より2分配される。分配された信号は、同じくHPF2
30、240およびコンデンサ105経てTV専用端子
であるTV1,2より出力される。一方、入力端子IN
に入力された多重化信号の内、データ信号は2個のLP
F100を通過し、それぞれデータ信号専用端子DAT
A1、2から出力される。又、逆に、端子DATA1、
2から入力されたデータ信号は入力端子INから伝送路
側へと出力させることができる。これにより、この1台
の分配器61には2台のTV受信装置50と2台の端末
装置40が接続される。
【0032】又、分配器60、61にAMPを内蔵させ
たものとすることもできる。即ち、図8のようにAMP
280を設けることで、TV信号の増幅が可能となる。
尚、本システムの場合も同様、屋内エリアにおける小規
模LANを想定しているので、デジタル信号であるデー
タ信号は増幅されず、直接、重畳されている。また、分
配器60から出力されるTV信号は増幅されているの
で、分岐器31,32等のより多くの分岐器を接続する
ことができる。従って、より多くのTV受信装置50が
接続できる。これらの分配器と上記分岐器を組み合わせ
れば、屋内エリアにおいて中規模LANが柔軟に形成で
きる。また、これは、従来の屋内エリアにおける共聴シ
ステムの分配器と分岐器を本願発明の分配器、分岐器に
置き換えるだけで可能である。従って、本実施例の分配
器および分岐器を用いれば、従来の共聴システムを双方
向データ通信可能な中規模LANとして活用できる。
【0033】(変形例) 以上、本発明を表わす1実施例を示したが、他にさまざ
まな変形例が考えられる。例えば、図1において上記増
幅器20は、分岐器30の入力部に用いたが、分岐器3
1の入力部A点など他の箇所に挿入して用いることもで
きる。この時、例えば分岐器33に接続された端末装置
40から送出されたデータ信号は、増幅器20内に設け
られた2個のLPF100を通過して、その増幅器20
あるいは分岐器31あるいは分岐器32に接続された端
末装置40に伝送される。このように、増幅器20は伝
送路中任意の場所に設けることができる。
【0034】また、第1実施例、第2実施例において、
全ての端末装置40の双方向通信を想定して、2個のL
PF100の中間点よりデータ端子DATAを備え、デ
ータ信号がバイパスする構成としたが、図9(a)、
(b)に示す様に変形してもよい。図9(a)の場合
は、この増幅器以降に接続された端末装置と双方向通信
可能となる。また、図9(b)の場合は、この増幅器以
前の端末装置と双方向に通信可能となる。このように形
成してもよい。
【0035】また、第1実施例、第2実施例とも複数の
端末装置をツリー状に配置するツリー状LANとした
が、直線状に配置するマルチドロップ型としてもよい。
また、その他の形状をとるLANとしてもよい。
【0036】その他、屋内共聴システムにおいて用いら
れる増幅器、分岐器、分配器等の高周波伝送装置の任意
の端子間にデータ信号を通過させるローパスフィルタを
設け、そのローパスフィルタを介して、データ通信を行
う多重伝送システムならばその類を問わない。又、デー
タ信号はベースバンド信号の他、データ信号で、PS
K、FSK等の変調された高周波信号であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる共聴システム構成
図。
【図2】第1実施例に係わる周波数帯構造図。
【図3】第1実施例に係わる増幅器のブロック回路図。
【図4】本発明の第1実施例に係わるローパスフィルタ
の回路図。
【図5】第1実施例に係わる分岐器のブロック回路図。
【図6】本発明の第2実施例に係わる共聴システム構成
図。
【図7】第2実施例に係わる分配器のブロック回路図。
【図8】第2実施例に係わる他の分配器のブロック回路
図。
【図9】第1実施例に係わる増幅器のブロック回路図の
変形例。
【符号の説明】
20 増幅器 30 分岐器 40 端末装置 50 TV受信装置 100 ローパスフィルタ 110,230 ハイパスフィルタ 120,280 アンプ 240,250 ハイパスフィルタ 260 方向性分岐トランス 270 分配トランス

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センターから周波数多重化されたテレビジ
    ョン信号が分岐/分配器、増幅器等の高周波伝送装置を
    介し、複数のTV受信装置に伝送される屋内共聴システ
    ムにおける多重伝送システムであって、 前記テレビジョン信号の帯域とは重ならないベースバン
    ドを当該屋内共聴システム内における双方向通信のため
    のデータ信号の帯域とし、 終端でない前記各高周波伝送装置の入力端子と出力端子
    の間を、 前記テレビジョン信号を取り出す1個以上の分離フィル
    タとデータ信号を取り出す1個以上の分離フィルタの2
    種の分離フィルタを並列に設けて、テレビジョン信号と
    データ信号とが各々異なる伝送路を通過するようにし、前記データ信号を取り出す1個以上の分離フィルタを介
    して接続された分岐/分波端子を有する前記高周波伝送
    装置を当該多重伝送システム内に少なくとも2個有し、 分離された前記テレビジョン信号が複数のTV受信装置
    に伝送されると共に、少なくとも屋内共聴システムの少
    なくとも2個の前記分岐/分波端子に接続された端末装
    置間で双方向に前記データ信号を伝送可能とさせたこと
    を特徴とするデータ信号とテレビジョン信号の多重伝送
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータ信号とテレビジョ
    ン信号の多重伝送システムに使用される高周波伝送装置
    であって、 前記並列に設けた2種の分離フィルタは、前記テレビジ
    ョン信号を通過させる1個以上のハイパスフィルタと、
    データ信号を通過させる1個以上のローパスフィルタで
    あることを特徴とする高周波伝送装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の高周波伝送装置であっ
    て、前記高周波伝送装置は各需要家に設けられ、入力端
    子と出力端子の間の2個のハイパスフィルタの中間点か
    ら分岐器又は分配器によりテレビジョン信号を受信でき
    るとともに、入力端子と出力端子の間の2個のローパス
    フィルタの中間点から双方向にデータ信号を入出力させ
    ることを特徴とする高周波伝送装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のデータ信号とテレビジョ
    ン信号の多重伝送システムに使用される屋内共聴システ
    ムにおいて最もセンター側に設けられる高周波伝送装置
    であって、 入力端子と出力端子間に1個以上のハイパスフィルタを
    有すると共に、 出力端子から分岐し、ローパスフィルタを介して接続さ
    れた少なくとも1個の分岐端子を有することを特徴とす
    る高周波伝送装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のデータ信号とテレビジョ
    ン信号の多重伝送システムに使用される屋内共聴システ
    ムにおいて終端に設けられる高周波伝送装置であって、 入力端子と出力端子間に1個以上のハイパスフィルタを
    有すると共に、 入力端子から分岐し、ローパスフィルタを介して接続さ
    れた少なくとも1個の分岐端子を有することを特徴とす
    る高周波伝送装置。
  6. 【請求項6】前記データ信号には、前記ローパスフィル
    タによって設定された周波数帯域が使用され、同一チャ
    ネルで半二重方式で双方向に通信されることを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ信号と高周波信号の多重伝送
    システム。
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