JP3465638B2 - 雑音除去装置およびオーディオ出力装置 - Google Patents

雑音除去装置およびオーディオ出力装置

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JP3465638B2
JP3465638B2 JP20124699A JP20124699A JP3465638B2 JP 3465638 B2 JP3465638 B2 JP 3465638B2 JP 20124699 A JP20124699 A JP 20124699A JP 20124699 A JP20124699 A JP 20124699A JP 3465638 B2 JP3465638 B2 JP 3465638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号受
信の際の雑音除去装置に関わり、より具体的には、パル
ス性ノイズが混入しやすい、例えばカーラジオ等に用い
られる雑音除去装置およびオーディオ出力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の環境における電磁波ノ
イズを考えた場合、イグニッションノイズ、ミラーノイ
ズなど多数のパルス性の電磁波ノイズ(パルス性ノイズ
と称する場合もある)が発生している。これらパルス性
ノイズは車両内部のカーラジオに接続された受信アンテ
ナに混入するため、その出力音声信号にパルス性ノイズ
が発生することは通常良く経験されることであり、この
ためカーラジオでは一般にパルス性ノイズを除去するた
めの雑音除去装置が用いられている。
【0003】図9は例えば特開昭63−87026号公
報に記載された従来の(パルス性)雑音除去装置のブロ
ック図である。図においてFM受信機のFM中間周波数
信号を入力するとFM検波回路1から出力された検波信
号がLPF(ローパスフィルタ)からなる遅延回路2に
供給されて遅延され、遅延回路2の出力はゲート回路
3、そしてレベルホールド回路4を介してステレオ復調
回路5に供給される。また、検波信号はHPF(ハイパ
スフィルタ)6に供給され、HPF6を通過したノイズ
成分信号はノイズアンプ7によって増幅されてノイズ検
波回路8に供給される。
【0004】ノイズ検波回路8はノイズアンプ7の出力
信号を整流する整流回路からなり、これによりノイズ検
出出力を得る。このノイズ検波出力は波形整形回路9お
よび積分回路10に供給される。なお、HPF6、ノイ
ズアンプ7、ノイズ検波回路8、波形整形回路9および
積分回路10を含んでノイズ検出手段11が構成され
る。
【0005】波形整形回路9はノイズ検波出力を所定の
時間幅のパルス幅のパルスに変換してゲート回路3に供
給する。波形整形回路9からゲート回路3に供給された
パルスによってゲート回路3は駆動されて信号遮断状態
になり、信号遮断状態時にはレベルホールド回路4によ
って信号遮断前の遅延出力レベルが保持されてステレオ
復調回路5に供給される。
【0006】これによってパルス性ノイズに起因する復
調信号の電位の急変によるスパイク状ノイズの発生が防
止される。波形整形回路9からパルスが供給されていな
い場合は、ゲート回路3とレベルホールド回路4は信号
通過状態(スルー)になる。
【0007】また、積分回路10はノイズ検波出力を平
滑化してノイズレベルに応じた直流信号を得てノイズア
ンプ7に積分回路10の出力を与える(フィードバック
する)ことによりAGCループを形成する。
【0008】なお、遅延回路2はパルス性ノイズがHP
F6に供給されてからゲート回路3を遮断状態にするま
での時間を補うために設けられている。また、ステレオ
復調回路5には、図10に示すようにLch(左チャン
ネル)信号とRch(右チャンネル)信号が(Lch+
Rch)/2を中心として周波数38kHzにより平衡
変調された形で入力されるので、例えば38kHzで時
分割することによりLch信号とRch信号とを分離し
て取り出すことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11(a)にFM復
調器1において復調した信号のtaの期間にパルス性雑
音が発生した場合を示す。(a)のAの値をレベルホー
ルド回路4でtaの期間保持する。
【0010】この補正された信号をステレオ復調して得
られたLch波形を同図(b)、Rch波形を同図
(c)に示す。
【0011】この場合、Lchは(b)に示すようにL
chのレベルで保持されるのでステレオ復調後のLch
は正しく補正することが可能であるが、Rchは(c)
に示すようにLchで保持されているのでRchとLc
hの差が大きい場合は大きな(c)のように補正ノイズ
が発生する。
【0012】本発明はこの点に鑑み、補正誤差が他方の
チャンネルの影響を受けないようにした雑音除去装置お
よびオーディオ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる雑音除
去装置においては、複数チャンネルのオーディオ信号に
対応する情報を有する復調信号に含まれる前記複数チャ
ンネル毎の雑音を、前記複数チャンネル毎に設定される
各雑音検出期間の一部を重複させて前記復調信号から検
出し、前記各雑音検出期間における信号レベルの各最大
値を前記複数チャンネル毎の雑音のレベルとして出力す
る雑音検出手段と、前記復調信号の有するオーディオ信
号に対応する情報から前記複数チャンネルのおのおのに
対応するオーディオ信号を復調して出力するオーディオ
信号復調手段と、前記雑音検出手段から出力される前記
複数チャンネル毎の雑音のレベルに基づいて前記オーデ
ィオ信号復調手段から出力される前記オーディオ信号毎
に独立して補正可能な補正手段とを備えることを特徴と
する。
【0014】この発明に係わる雑音除去装置において
は、複数チャンネルのオーディオ信号に対応する情報を
有する復調信号に含まれる雑音を前記復調信号に含まれ
る前記雑音のパルス密度に基づいて当該雑音の検出感度
を調整して当該雑音を検出する雑音検出手段と、前記復
調信号の有するオーディオ信号に対応する情報から前記
複数チャンネルのおのおのに対応するオーディオ信号を
復調して出力するオーディオ信号復調手段と、前記雑音
検出手段の出力に基づいて前記オーディオ信号復調手段
から出力される前記オーディオ信号毎に独立して補正可
能な補正手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、例えばカーラジオ等のカー
オーディオ機器、車搭載型テレビのカービデオ機器等の
オーディオ出力装置、またはこのオーディオ出力装置を
含むような映像音声装置等に適用することで雑音除去に
絶大なる効果を発揮することが可能な構成の実施の形態
について述べる。
【0018】この発明をその実施の形態を示す図面に基
づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1である
雑音除去装置のブロック構成図である。図において、1
00は受信した放送電波等より、FM信号を復調するた
めのFM復調手段、5はステレオ復調手段、13はノイ
ズ検出手段11からの出力信号とステレオ復調手段5か
らの出力信号とのタイミングを合わせるための遅延手
段、14はLchの補正手段、15はRchの補正手
段、16はA/D変換手段、17はA/D変換手段16
のデータを間引く間引き手段である。
【0019】なお、ここでは簡単のため、Lchおよび
Rchの2つのチャンネルのオーディオ信号を復調する
場合について説明するが、必ずしもこの2チャンネルに
限らず、これ以上の複数のチャンネルを有していても同
様に適用できる。
【0020】次に動作について説明する。例えば、先に
延べたオーディオ出力装置の一例としてのカーラジオに
おいては、付属のアンテナ等により、受信された放送信
号はFM復調器手段100によりFM復調され、この復
調された信号(復調信号)をA/D変換手段16により
ディジタルデータに変換する。ここにおいて、FM復調
手段100により復調された信号(復調信号としてのF
M復調信号f(t))は、以下の式、 f(t)={L(t)+R(t)}/2+p +{L(t)−R(t)}SIN(ω・t)/2 … (1) 但し、L(t):左チャンネル信号 R(t):右チャンネル信号 p :19kHzのパイロット信号 ω :パイロット信号pの2倍の角周波数(すなわ
ち2π*38KHzrad/sec) によって表すことができ、FM復調信号f(t)を、横
軸に周波数をとって表現すると図2に示すようになる。
【0021】図2に示すように、FM復調信号f(t)
においては53kHzまでの信号成分を含んでいる。
【0022】間引き手段17は、A/D変換器16から
の出力信号のサンプリング周波数を、上述したようにF
M復調信号f(t)の最高周波数である53kzのナイ
キスト周波数(106KHz)を少なくとも満足する程
度にまで下げ、ステレオ復調手段5に出力する。
【0023】次にステレオ復調手段5について述べる。
式(1)から理解できるように、SIN(ω・t)=1
の時のf(t)=L(t)+p、SIN(ω・t)=−
1の時f(t)=R(t)+pになることがわかる。な
お、この場合にpはパイロット信号成分であり、例えば
間引き手段17の後段においてキャンセルされるため、
SIN(ω・t)=1の時のf(t)=L(t)、SI
N(ω・t)=−1の時f(t)=R(t)として扱っ
ても、実質的な問題はない。
【0024】すなわち、FM復調信号f(t)より、L
ch、Rchの各信号を取り出すには、パイロット信号
pに同期してA/D変換器16により、SIN(ω・
t)=1、またはSIN(ω・t)=−1となるタイミ
ングでサンプリングすれば良い。
【0025】この場合、例えば、ステレオ復調手段5へ
の入力信号として、サンプリング周波数が38kHzの
4n倍(ただしnは整数)であるパイロット信号に同期
させる際には、4n個ごとのタイミングにサンプリング
するとLchが、この4n個ごとのタイミングに対して
2n個ずらした4n個ごとのタイミングにサンプリング
するとRchの各信号を取り出すことができる。
【0026】次にパルス性ノイズが発生した場合のLc
hとRchの補正期間について説明する。図3にLch
とRchが本来同じ波形である場合のFM復調手段1の
出力信号に雑音としてのパルス性ノイズが混入した波形
を示す。同図(a)は、FM復調手段1からの出力を示
すものであり●印がLch、○がRch、◆印がそれ以
外のタイミングのサンプル値である。
【0027】上述の◆印のタイミングによるサンプル値
は、基本的にノイズの発生位置や、発生時を検出するた
めにサンプルされるものであって、例えばそのサンプル
周期が60KHz〜100KHzのような53KHzよ
りも高いサンプル周波数によって得られるものである。
【0028】また、同図(b)はステレオ復調後のRc
h信号、同図(c)はステレオ復調後のLch信号を示
している。同図(b)および(c)の例では、Lch信
号に2サンプル分とRch信号に2サンプル分の混入し
たパルス性ノイズが発生している状況を示している。
【0029】この例における、ノイズの開始位置をみる
と、それぞれLch信号の方はt5、Rch信号の方は
t4となっている。この場合、Lch信号およびRch
信号それぞれについて独立のタイミング、すなわち補正
手段15はt2およびt8でRch信号を補正し、補正
手段14はt3およびt9でLch信号を補正する。
【0030】この場合の補正は、例えばt2の値をt4
およびt6の値(Rch)、またt3の値をt5および
t7の値(Lch)とする、いわゆる前置ホールド型の
補間や、t2の値とt8の値とによって直線補間した際
のt4およびt6の各時に対応する値(Rch)、また
t3の値とt9の値とによって直線補間した際のt5お
よびt7の各時に対応する値(Lch)とする、いわゆ
る直線補間型の補間等を採用することにより信号の補正
を行う。
【0031】次に、雑音検出手段としてのノイズ検出手
段11について説明する。パルス性ノイズを検出するに
は、FM復調信号と重ならない帯域を用いた方がノイズ
の検出が容易である。すなわち上述したように、ノイズ
検出手段11においては、サンプリング周波数をLc
h、Rchの各サンプリング周波数よりも高い周波数の
信号を用いてパルス性ノイズの検出を行う(これにより
ノイズ検出の分解能が決定される)。
【0032】ノイズ検出手段11からの出力信号(ノイ
ズ検出信号)はノイズを検出した期間はHレベル、検出
しなかった期間はLレベルのゲートを出力する。
【0033】この例では、ノイズが発生している期間は
t4からt7であり、この期間に検出手段11はHレベ
ルを出力し、このときのノイズ検出手段11における出
力データのサンプリング周波数はLch信号またはRc
h信号のサンプリング周波数の2倍以上とする。
【0034】一方、FMステレオ復調においては、FM
復調手段1から出力される信号における最高周波数の5
3kHzの復調を確実に行うことができれば、この場合
の処理量を減らすため、間引き手段17を用いると、こ
の間引き手段17においてステレオ復調手段5に入力さ
れる信号に遅延が生じる。なお、補正手段14および1
5においても遅延が生じる。
【0035】そこで、遅延手段13を用いてノイズ検出
手段11からの出力信号を遅延させ、遅延が生じたステ
レオ復調手段5の出力信号におけるパルス性ノイズの発
生する時点(位置)とノイズ検出手段11から出力され
るノイズ検出信号のタイミングとを合わせる。
【0036】以上のように、FMステレオ復調された信
号からノイズを検出して、FMステレオ復調された信号
のパルス性ノイズの混入(発生)した信号部分に対して
左右独立に当該部分を補正するようにしたので、(それ
ぞれのチャンネルから見て)他チャンネルの信号の大き
さが補正結果に影響を与えることがなくノイズの抑圧効
果が向上する。
【0037】すなわち、一のチャンネルの信号の補正に
おける他のチャンネルの影響を受けることが無く、ま
た、復調信号について雑音の検出を行うようにしたの
で、雑音成分が失われない状態で雑音検出を行うことが
できる。
【0038】図4はディジタル処理によるノイズ検出手
段11を示している。A/D変換器16の出力信号から
HPF18で高域の成分を抽出する。パルス性ノイズが
発生した場合はHPF18の出力レベルが大きくなる。
次に、絶対値回路19でHPF18の出力信号の絶対値
を計算する。
【0039】次に、間引き手段20について説明する。
A/D変換器16のサンプリング周波数fs=304k
Hzの場合の絶対値回路19の出力を図5に示す。図5
の◎印がLch、印がRch、●印がその他のサンプル
値を示している。図5(a)のt1、t2、t3期間の
最大値st1、st2、st3をL1、R1、L2のノ
イズレベルとして出力する。
【0040】次に、比較手段21により入力される閾値
より間引き手段20の出力の方が大きい場合には、その
ときの期間のLchまたはRchの信号にノイズが発生
していると判断する。この場合、st2が閾値より大き
いのでR1にノイズが発生していると判断する。
【0041】また、A/D変換器16の出力信号に含ま
れるパルス性ノイズは、間引き手段17、ステレオ復調
器5における例えばFIRフィルタ等によるフィルタ処
理等に起因してパルス幅が拡がってしまう。このため、
L2にはほとんどノイズが発生していなくてもステレオ
復調後の信号にノイズが発生したようになる場合があ
る。
【0042】このような場合、間引き手段20は図5
(b)に示すt1’、t2’、t3’のようにL1、R
1、L2のノイズを検出する期間をオーバーラップさせ
てそれぞれの期間の最大値st1’、st2’、st
3’をL1、R1、L2のノイズレベルとして出力す
る。
【0043】次に、比較手段21により閾値より間引き
手段20の出力が大きいのはst2’とst3’なので
R1とL2にパルス性ノイズが発生していると判断す
る。
【0044】このように、近くのサンプルに大きなノイ
ズがありステレオ復調後にノイズの影響をうけるL2の
様なサンプルノイズを検出する期間をオーバーラップさ
せてノイズがあるとして検出できる。
【0045】このようにすることで、雑音検出手段は、
複数チャンネル間において交番する一定期間毎に、お互
いその一部の期間が重なる(オーバーラップする)よう
に雑音検出を行うように構成されるので、より正確な雑
音検出を行うことができる。
【0046】図5(b)では1サンプルのオーバーラッ
プを行って後続する信号に影響を与えてしまうようなノ
イズの検出について説明したが、サンプルのオーバーラ
ップを複数のポイントについて行っても良く、間引き手
段17、ステレオ復調器5における例えばFIRフィル
タ等(特にこれらの構成に含まれるLPF)によるフィ
ルタ処理等の通過帯域特性や振幅レベル等を勘案して決
定すれば良い。
【0047】また、パルス性ノイズの密度が大きい場
合、すべてのパルス性ノイズを補正すると原音が崩れて
人工的で耳障りな音になる傾向がある。
【0048】このような場合は、大きいパルス性ノイズ
については補正を施し、小さいパルス性ノイズについて
は補正を施さない方が耳障りの少ないオーディオ再生を
行える場合がある。そこで、このような場合に対応可能
とするために、検出したパルス性ノイズのパルスの幅が
所定値(所定幅)以上にならないようにパルス性ノイズ
の検出感度を制御するようにしても良い。
【0049】図6に検出するパルス性ノイズの密度(以
下、単純にパルス密度と称する場合もある)を制御する
ことを可能とする構成を示す(なお、この図6に示す構
成は、図4に示すノイズ検出手段11の間引き手段20
の出力を入力とするものである。この場合、図4に示し
た構成と、図6に示した構成とを含んでノイズ検出手段
11が構成される)。
【0050】図6に示した構成においては、LPF23
に図4に示した比較手段21の出力を与えることによっ
て、これを平滑化し、加算器24に与える。
【0051】ここでLPF23の出力信号はシステムの
バックグラウンドノイズ(機器ノイズや熱雑音等に起因
する)等、連続的に発生しているノイズのレベルに対応
している。
【0052】加算器24は、LPF23の出力信号とパ
ルス密度検出手段25の出力信号を加算し、この加算器
24の出力信号よりも間引き手段20の出力の方が大き
い場合、比較手段21においてパルス性ノイズがあると
判定する。
【0053】比較手段21の出力信号は、パルス密度検
出手段25に入力され、入力される信号のパルス密度が
所定値よりも高い場合には出力信号を大きくして加算器
24に入力する。これにより加算器24の出力信号が大
きくなる。すなわち、パルス密度検出手段25により比
較手段21の出力と加算器24との間におけるフィード
バックループを構成する。
【0054】図7は図6に示した構成による動作の例を
示す図である。パルス密度が小さい場合の加算器24の
出力を波形bで示す。また、パルス密度が高くなりパル
ス密度検出手段25の出力が加算器24に入力された場
合の加算器24の出力を波形aで示す(なお、図におい
ては、簡単のため波形a、bを直線的に描いているが、
一般的には波形となる)。
【0055】間引き手段20からの出力の一例を波形c
で示す。パルス密度が低い場合、比較手段21には波形
bが閾値として入力される。図に示すような場合、比較
手段21は閾値として入力された波形bより大きい値の
波形cの部分にパルス性ノイズが発生したとしてHレベ
ルを出力する。従って、図に示す例では波形dに示され
るように2箇所のパルス性ノイズを検出したことを示し
ている。
【0056】他方、パルス密度が高い場合には、比較手
段21には波形aが閾値として入力される。図に示すよ
うな場合、比較手段21は閾値として入力された波形a
より大きい値の波形cの部分にパルス性ノイズが発生し
たとしてHレベルを出力する。従って、図に示す例では
波形eに示されるように小さいパルス性ノイズは検出さ
れない。
【0057】次に、パルス密度検出手段25の構成図を
図8に示す。図6に示した比較手段21の出力信号の波
高値は一定であり、LPF26に入力され直流分D0を
取り出す。この場合の直流分D0はパルス密度に比例し
ている。
【0058】計算手段27は、検出するパルス性ノイズ
の密度の目標値をD1、出力信号をフィードバック量N
cとし下記の処理をする(Aはフィードバックゲインで
あり、ここでは固定値である)。 Nc=Nc+A・(D0−D1) この結果、Nc<0の場合は、Nc=0とする。この処
理によりパルス密度が目標値より大きい場合はフィード
バック量Ncを大きくしていく。以上の処理により検出
するパルス性ノイズの密度を調整する。
【0059】このように雑音の発生状態としてのパルス
性ノイズ(雑音)の密度に基づいて雑音検出手段の検出
感度を制御するように構成すると過度な信号の補正を行
うことに起因するオーディオ品質の低下を防ぐことがで
きる。
【0060】なお、上述した実施の形態については、デ
ジタル信号処理の技術を用いた、DSP(Digita
l Signal Processer)を使用して実
現できることは改めて説明するまでもなく、このような
技術を用いることによって、回路構成の縮小化、雑音の
性情に適合する雑音除去処理の適応性を高めることが可
能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
、複数チャンネルのオーディオ信号に対応する情報を
有する復調信号に含まれる複数チャンネル毎の雑音を、
複数チャンネル毎に設定される各雑音検出期間の一部を
重複させて復調信号から検出し、各雑音検出期間におけ
る信号レベルの各最大値を複数チャンネル毎の雑音のレ
ベルとして出力し、この出力に基づいてオーディオ信号
復調手段から出力されるオーディオ信号毎に独立して補
正可能とするようにしたので、一のチャンネルの信号の
補正における他のチャンネルの影響を受けることが無
く、また、復調信号について雑音の検出を行うようにし
たので、雑音成分が失われない状態で雑音検出を行うこ
とができるとともに、ステレオ復調時に拡大されるパル
ス性ノイズを抑圧できるので、より正確な雑音検出を行
うことができる。
【0062】また、この発明によれば、雑音の発生状態
としてのパルス性ノイズの密度に基づいて雑音検出手段
の検出感度を制御するようにしたので、過度な信号の補
正を行うことに起因するオーディオ品質の低下を防ぐこ
とができる。
【0063】
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】 雑音除去装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 FM復調信号のスペクトラムを説明するため
の説明図である。
【図3】 パルス性ノイズが発生した信号のステレオ復
調信号を説明するための説明図である。
【図4】 ノイズ検出手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 絶対値回路の出力を説明するための説明図で
ある。
【図6】 パルス密度を制御するための構成を説明する
ためのブロック図である。
【図7】 パルス性ノイズの検出を説明するための説明
図である。
【図8】 パルス密度検出手段の構成を示すブロック図
である。
【図9】 従来の雑音除去装置の構成を示すブロック図
である。
【図10】 ステレオ復調を説明するための説明図であ
る。
【図11】 パルス性ノイズが発生した信号を従来の装
置によってステレオ復調した場合の波形を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
100 FM検波回路、11 ノイズ検出手段、13
遅延手段、14 補正手段、15 補正手段、16 A
/D変換器、17 間引き手段、18 HPF、19
絶対値回路、20 間引き手段、21 比較手段、23
LPF、24加算器、25 パルス密度検出手段、2
6 LPF、27 計算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−182641(JP,A) 特開 平1−227529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルのオーディオ信号に対応
    する情報を有する復調信号に含まれる前記複数チャンネ
    ル毎の雑音を、前記複数チャンネル毎に設定される各雑
    音検出期間の一部を重複させて前記復調信号から検出
    し、前記各雑音検出期間における信号レベルの各最大値
    を前記複数チャンネル毎の雑音のレベルとして出力する
    雑音検出手段と、 前記復調信号の有するオーディオ信号に対応する情報か
    ら前記複数チャンネルのおのおのに対応するオーディオ
    信号を復調して出力するオーディオ信号復調手段と、 前記雑音検出手段から出力される前記複数チャンネル毎
    の雑音のレベルに基づいて前記オーディオ信号復調手段
    から出力される前記オーディオ信号毎に独立して補正可
    能な補正手段とを備えることを特徴とする雑音除去装
    置。
  2. 【請求項2】 雑音検出手段の出力に基づいて雑音の発
    生状態を検出し、この検出された結果に応じて前記雑音
    検出手段の検出感度を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の雑音除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された雑音除去
    装置を含むオーディオ出力装置。
  4. 【請求項4】 複数チャンネルのオーディオ信号に対応
    する情報を有する復調信号に含まれる雑音を前記復調信
    号に含まれる前記雑音のパルス密度に基づいて当該雑音
    の検出感度を調整して当該雑音を検出する雑音検出手段
    と、 前記復調信号の有するオーディオ信号に対応する情報か
    ら前記複数チャンネルのおのおのに対応するオーディオ
    信号を復調して出力するオーディオ信号復調手段と、 前記雑音検出手段の出力に基づいて前記オーディオ信号
    復調手段から出力される前記オーディオ信号毎に独立し
    て補正可能な補正手段とを備えることを特徴とする雑音
    除去装置。
  5. 【請求項5】 雑音検出手段の出力に基づいて雑音の発
    生状態を検出し、この検出された結果に応じて前記雑音
    検出手段の検出感度を制御することを特徴とする請求項
    4に記載の雑音除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載された雑音除去
    装置を含むオーディオ出力装置。
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