JP3368879B2 - マルチパスノイズ除去装置、オーディオ出力装置およびfm受信機 - Google Patents

マルチパスノイズ除去装置、オーディオ出力装置およびfm受信機

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • H04B1/1661Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels
    • H04B1/1669Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels of the demodulated composite stereo signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ信号
受信の際の雑音除去装置に関わり、より具体的には、マ
ルチパスノイズによる受信妨害が発生しやすい、例えば
カーラジオ等に用いられるマルチパスノイズ除去装置、
オーディオ出力装置およびFM受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の環境における電磁波ノ
イズを考えた場合、イグニッションノイズ、ミラーノイ
ズなど多数のパルス性の電磁波ノイズ(パルス性ノイズ
と称する場合もある)や、山や高層ビル等の電磁波の反
射体がその周囲にある場合等に、それら反射体からの電
磁波の反射に起因して発生するマルチパスノイズが発生
する。
【0003】このうちのマルチパスノイズは、送信アン
テナから直接受信される直接波と反射体によって反射さ
れた反射波とが合波してカーラジオの受信アンテナに受
信されるため、直接波と反射波との位相関係によっては
直接波の一部が反射波によって打ち消されることによっ
て生じる。そして、その結果発生するマルチパスノイズ
によって、その出力音声信号の品質が低下することはよ
く経験されることである。
【0004】特に、出力音声信号の品質の低下がもたら
される一因として、例えば上述のカーラジオにおけるF
M受信機を例にとると、従来のFM受信機においては、
弱電界で雑音のレベルが大きくなることに対しては、ス
テレオからモノラル(逆に、モノラルからステレオ、す
なわちステレオ音声における左右チャンネルの分離度を
変化させること)にすることにより(ステレオセパレー
ション動作)、あるいは高周波成分を除去することによ
り(ハイカット動作)、弱電界時におけるS/N比を改
善すると共に、雑音除去回路をFM検波の後段に設ける
ことによりFM検波出力に含まれるパルス性のノイズを
除去するようにしている。
【0005】図13は、例えば特開平2−283129
号公報に記載された従来の雑音低減機能を有したFM受
信機の構成を示すブロック図であり、図において、1は
アンテナ、2は受信機のフロントエンド部、3はIF増
幅手段、4はFM検波手段、6は雑音除去手段、7はス
テレオ復調手段、8は低周波増幅手段、9、10は左右
のスピーカー、11はステレオセパレーション制御手段
(以下、SP手段と略す)、12はハイカット制御手段
(以下、HC手段と略す)を示している。
【0006】SP手段11及びHC手段12は共にIF
増幅手段3のシグナルメータ出力(以下、Sメータと略
す)端子に接続され、受信電界強度に応じてステレオセ
パレーション制御、ハイカット制御の動作を行う。ここ
で雑音除去手段6は高周波のパルス性ノイズを除去する
ものである。
【0007】6aはバッファアンプ、6bは遅延手段、
6cはゲート手段、6dは検波出力からパルス性の高周
波雑音を抽出するハイパスフィルタ、6eは雑音検出手
段、6fは雑音検出により所定時間幅のゲートパルスを
出力するゲート信号発生手段、6gはノイズAGC手
段、6hは出力部、6iは直前の出力信号を記憶する記
憶部である。ここで、ゲートパルスは例えばイグニッシ
ョンノイズの幅を考慮して設定される。
【0008】ノイズが検出されていない場合には、ゲー
ト手段6cは閉じられた状態とされ、FM検波手段4の
出力はバッファアンプ6a、遅延手段6b、ゲート手段
6c、出力部6hを介してステレオ復調手段7に入力さ
れると共に記憶部6iに記憶される。
【0009】ここで、FM検波手段4の出力にノイズが
乗り、雑音検出手段6eで検出された場合には、ゲート
信号発生手段6fから所定幅のゲート信号が出力され
て、その間ゲート手段6cが開かれた状態となる。
【0010】この結果、遅延手段6bの出力信号が阻止
され、替わって記憶部6iに記憶されているノイズ発生
直前の検波出力信号が出力されて雑音が除去される。こ
の雑音除去手段6は、マルチパス歪みが発生して検波出
力にマルチパスノイズが含まれる場合にも、このマルチ
パスノイズを検出して雑音除去動作を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すように、マ
ルチパスノイズを時間的に拡大してみれば、サブキャリ
ア信号の1周期間隔でスパイク状のノイズ(以下、スパ
イク状ノイズと称する)が密集して発生している。
【0012】マルチパスノイズは従来のFM受信機で
は、複数のスパイク状ノイズより得ることのできるエン
ベロープ(包絡線)を1つのマルチパスノイズとしてと
らえ、ノイズ除去の処理を行うことが一般的に行われて
おり、このような場合、マルチパスノイズの幅はイグニ
ッションノイズ等のパルス性ノイズの幅より広くなる。
【0013】然るに、従来のFM受信機における雑音低
減装置においては、以上のように構成されており、ゲー
トパルスの幅がイグニッションノイズの幅に対応して調
整されているような場合、マルチパスノイズの発生時に
ゲート手段6cによってゲートされる期間が短すぎてマ
ルチパスノイズを十分に除去することができない。
【0014】逆に、ゲートパルスの幅がマルチパスノイ
ズの幅に対応して調整されているような場合、マルチパ
スノイズ以外のノイズが発生した時に、ゲート手段6c
によってゲートされる時間が長くなってしまう状態を生
じ、雑音除去に伴う出力音声波形の歪みが増大してしま
う等の問題点があった。
【0015】更に、マルチパスノイズの状態が長く継続
する条件下(環境下)では、ゲートされる期間が長く継
続されることとなり、出力信号波形の歪みが増大するだ
けにとどまらず、最悪の場合、音声が途中で途切れてし
まうなどの問題点もあった。
【0016】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、イグニッションノイズ等のパ
ルス性ノイズとは異なるマルチパスノイズの性質(すな
わち、マクロ的に見ればそのエンベロープにより表わさ
れるようなサブキャリア信号の周期の間隔に比して大き
なある一定の幅を有しているが、ミクロ的に見ればサブ
キャリア信号の一周期間隔に対応して発生する個々のス
パイク状ノイズの集合あるいは群としてみることができ
る)に着目して、マルチパスノイズを低減することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるマルチパ
スノイズ除去装置においては、入力信号の状態を判定す
る条件判定手段と、上記入力信号の高域信号を出力する
高域抽出手段と、上記条件判定手段からの出力および予
め定められた設定値に基づいて上記高域抽出手段からの
出力に含まれるマルチパスノイズを検出するための閾値
を生成して出力する閾値生成手段と、上記高域抽出手段
および上記閾値生成手段からの出力に基づいて上記マル
チパスノイズを検出するための比較手段と、該比較手段
からの出力および上記条件判定手段からの出力に基づい
て上記入力信号の補正を行う補正手段とを備えることを
特徴とする。
【0018】また、入力信号を平滑化する入力平滑手段
をさらに備え、当該入力平滑手段からの出力を補正手段
に与えることを特徴とする。
【0019】また、高域抽出手段は、高域フィルタ手段
および絶対値化手段を含んで構成されることを特徴とす
る。
【0020】また、絶対値化手段の出力が高域フィルタ
手段に入力されることを特徴とする。
【0021】また、閾値生成手段は、高域抽出手段から
の出力を平滑化する高域平滑手段および該高域平滑手段
の出力を制御する制限手段を含むことを特徴とする。
【0022】また、閾値生成手段の出力の変動を所定の
範囲内にするように高域平滑手段の入力側に振幅制限手
段を含むことを特徴とする。
【0023】また、補正手段は、入力信号の補正を行う
期間を設定するゲート生成手段および上記補正を行う期
間の直前に対応する入力平滑手段からの出力を保持する
保持手段を含むことを特徴とする。
【0024】また、閾値生成手段に含まれる高域平滑手
段の出力およびゲート生成手段の出力を、条件判定手段
からの出力に基づいて制御するように構成したことを特
徴とする。
【0025】本発明に係わるオーディオ出力装置は、上
述のいずれかに記載のマルチパスノイズ除去装置を含む
ことを特徴とする。
【0026】本発明に係わるFM受信機は、FM送信電
波を受信して、ステレオのオーディオ出力を行うFM受
信機であって、受信した上記FM送信電波をもとにFM
復調信号を出力するFM検波手段と、該FM検波手段か
ら出力されるFM復調信号が入力信号として入力され、
当該FM復調信号に含まれるマルチパスノイズを検出し
て補正することが可能な上述のいずれかに記載のマルチ
パスノイズ除去装置と、該マルチパスノイズ除去手段の
後段に設けられ、上記マルチパスノイズ除去手段からの
出力に含まれるパルス性ノイズを除去することが可能な
雑音除去手段とを含むことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
係わる一実施の形態における雑音低減装置のブロック構
成図である。図において、1はアンテナ、2は受信機の
フロントエンド部、3はIF増幅手段、4はFM検波手
段、5はマルチパスノイズ除去手段、6は雑音除去手
段、7はステレオ復調手段、8は低周波増幅手段、9、
10は左右のスピーカー、11はSP手段、12はHC
手段、13は条件判定手段を示している。
【0028】また、5はマルチパスノイズ除去手段であ
って、5aはハイパスフィルタ(高域フィルタ。以下、
HPFと略す)、5bは絶対値化手段(以下、ABSと
略す)、5cは比較手段、5dは閾値生成手段、5eは
遅延手段、5fは保持手段、5gはゲート生成手段、5
hは入力平滑手段としての平滑手段のそれぞれを含んで
構成される。
【0029】なお、ここではHPF5aおよびABS5
bを含んで高域抽出手段5abが構成される(この高域
抽出手段は、HPF5aの出力がABS5bに入力され
る場合、後述するようにABS50bの出力がHPF5
0aに入力される場合のいずれの場合も含んでこのよう
に表す。後者の場合は高域抽出手段50abと表
す。)。
【0030】また、後に詳述するように、ゲート生成手
段5gおよび保持手段5fを含んで、入力信号の補正を
行う補正手段が構成される。
【0031】図1に示すマルチパスノイズ除去手段5以
外の構成は、従来装置の説明において述べたものと同様
なので、その説明を省略する。なお、雑音除去手段6の
動作としては、パルス性ノイズの除去に対応するように
ゲートパルス幅を設定してあり、この雑音除去手段6に
おいては、専らパルス性ノイズの除去を行うように構成
される。
【0032】図2は、マルチパスノイズが発生した場合
におけるFM検波手段4からの出力波形の一例を示して
いる。図2中、下段の波形は、上段に示したマルチパス
ノイズの発生している部分(期間)を時間的に拡大して
示したものである。
【0033】FM受信機の一例として、カーラジオを例
にとると、まず、FM送信電波がアンテナ1により受信
され、フロントエンド2、IF増幅手段3およびFM検
波手段4によりFM復調されて、FM復調信号がFM検
波手段4より出力される。
【0034】その後、このFM復調信号はマルチパスノ
イズ除去手段5に入力されて(マルチパスノイズ除去手
段の入力信号が、ここではFM復調信号である。)、F
M復調信号に含まれるマルチパスノイズが低減され(除
去され)、この出力が雑音除去手段6に入力されてパル
ス状ノイズの除去が行われる。その後雑音除去手段6の
出力は、ステレオ復調手段7に入力されてステレオ復調
され、左右のチャンネルに応じた信号(オーディオ信
号)が出力される。
【0035】この後、ステレオ復調手段7の出力は増幅
手段8に入力されて信号増幅が施され、スピーカ9およ
び10より音声(オーディオ)が出力される。
【0036】なお、ステレオ復調手段7には、IF増幅
手段3より出力されるSメータ出力が入力されるSP手
段11、HC手段12のそれぞれの出力が入力され、セ
パレーション動作、ハイカット動作について制御を受け
る。
【0037】条件判定手段13はIF増幅手段3からの
Sメータ出力と、ステレオ復調手段7からのオーディオ
信号出力を受けて、Sメータとオーディオ信号の各出力
に基づいた受信条件を判定し、判定結果をマルチパスノ
イズ除去手段5に含まれる閾値生成手段5dとゲート生
成手段5gに対して出力する。
【0038】また、上述の例では、マルチパスノイズを
除去するマルチパスノイズ除去手段5の後段にパルス状
ノイズを除去する雑音除去手段6が設けられ、雑音除去
手段6がマルチパスノイズ除去手段5の出力を入力とし
て構成されているが、雑音除去手段6が、同じくマルチ
パスノイズ除去手段5の後段であってステレオ復調手段
7の出力を入力として設けられ、ステレオ復調手段7の
出力に対してパルス性ノイズの除去を行い得るように構
成しても良い(なお、これは以下に説明するいずれの実
施の形態の説明においても同様である)。
【0039】図2に示すように、マルチパスノイズは、
サブキャリア信号の一周期間隔でスパイク状ノイズが時
間的に集中して発生する性質を有する。本実施の形態に
おいては、前述の従来装置の説明において述べたように
マルチパスノイズを、その信号エンベロープにより区画
されるスパイク状ノイズのまとまりとして処理するので
はなく、個々のスパイク状ノイズを対象とし、これを除
去しようとするものである。
【0040】図3は、マルチパスノイズ除去手段5の動
作を説明するための説明図である。図3の(a)はFM
検波手段4からの出力を示しており、図2の下段に例示
したマルチパスノイズの波形と同様のものを示してい
る。
【0041】HPF5aは、マルチパスノイズを構成す
る個々のスパイク状ノイズを検出するのに十分な遮断周
波数を設定されてなるものであり、図3の(b)に示す
ように、高い周波数成分を含むスパイク状ノイズに対応
する波形を出力する(フィルタ出力を行う)。
【0042】HPF5aよりの出力は、ノイズの立ち上
がり、または立ち下がりに応じて、接地電位を境に正負
にふれるので、ABS5bによって絶対値化し、図3の
(c)に示すようなマルチパスノイズ検出信号を得るこ
とができる。このマルチパスノイズ検出信号は、比較手
段5cと閾値作成手段5dとにそれぞれ入力される。
【0043】比較手段5cにおいては、マルチパスノイ
ズ検出信号を閾値生成手段5dの出力に基づいて2値化
してマルチパスノイズ基準信号を得る。更にゲート生成
手段5gにより図3の(d)に示すようなゲート信号を
生成する。
【0044】ゲート生成手段5gでは比較手段5cから
出力されるマルチパスノイズ基準信号に基づきゲート信
号を生成する時に、ゲートする期間の拡大と、拡大量の
違いによる位置変動(ゲートタイミングのずれ)の防止
を行う。図4はゲート生成手段5gの動作の一例を説明
する図であり、マルチパスノイズのスパイク状パルスの
一つについてゲート信号生成の様子を示している。
【0045】同図中、マルチパスノイズを含んだコンポ
ジット信号(a)に対して、比較手段5cから出力され
るマルチパスノイズ基準信号(b)に対して前後に期間
の拡大を行う。この図のように前後に拡大する場合に
は、マルチパスノイズ基準信号に対してゲート生成手段
5g出力の芯の部分(拡大部分を除いた中心部分)が一
定の遅延をもつように構成することにより、(c)に示
すように拡大量の違いによる位置変動の防止を行う。
【0046】また、閾値生成手段5dにおいては、入力
されたマルチパスノイズ検出信号について、ある一定期
間における平滑化した値に基づき、その閾値を生成する
等の方法が採られる。
【0047】一般に、受信される電界条件が悪くなるな
どして受信信号のS/N比が劣化すると、FM検波出力
におけるベースのノイズ(基底ノイズ)が増加し、HP
F5aの出力にマルチパスノイズ以外のノイズによる出
力が増加してしまう。
【0048】そこで、この基底ノイズのレベルに閾値が
掛からないように(閾値が基底ノイズのレベルを下回ら
ないように)、ABS5b出力のある一定期間につい
て、例えばローパスフィルタ等を用いて平滑化し、この
平滑化されたレベルに基づいて閾値を生成する等の方法
をとる。
【0049】遅延手段5eはFM検波手段4よりの出力
に対して、HPF5a、ABS5b、比較手段5c、閾
値生成手段5dによってマルチパスノイズを検出するの
に要する時間、及びゲート生成回路5gの遅延時間分を
与える(タイミング合わせを行う)。
【0050】平滑手段5hはFM検波手段4よりの出力
に対して平滑化を行い、保持手段5fに供給する。マル
チパスノイズが強く発生している状況では、FM検波手
段4の出力は図3(a)に示すようにスパイク状ノイズ
の直前も少なからず影響を受けて歪んでいるため、直前
の信号で保持することは、マルチパスノイズの影響で歪
んだ信号を用いることになるため、スパイク状ノイズの
除去として十分でない場合もある。従って、ここでは、
保持手段5fに供給する保持用信号としては、平滑化を
施すことによってマルチパスノイズの影響を軽減した信
号を用いる。
【0051】ゲート生成手段5gの出力に基づき、保持
手段5fにおいては遅延手段5e出力がマルチパスノイ
ズの発生した期間の直前の平滑手段5h出力の値で保持
され、この保持された値と図3の(e)に示すように図
3の(a)に示したマルチパスノイズを構成する個々の
スパイク状ノイズとが実質的に置き換えられる(個々の
スパイク状ノイズが取り除かれる)。
【0052】図5は、閾値生成手段5dの構成の一例を
示すブロック図である。同図中、Kは、ABS5bより
の出力の平滑化を行うのに用いられる、ある一定期間の
サンプル数を表す。
【0053】Lは、平滑化することによって得られる値
に対する係数(増幅率)であり、図3の(c)に示すマ
ルチパスノイズ検出信号の振幅に対しては十分に低く、
基底ノイズの振幅に対しては十分に高い値となるように
設定される。
【0054】5d1は1/K倍乗算手段(Kによる除算
手段であっても良い)、5d2は加算手段、5d3は1
サンプル遅延手段(なお、ここにいう1サンプルとはア
ナログ信号を対象とする場合には所定時間の遅延信号を
意味し、デジタル信号を対象とする場合には1データク
ロック前の遅延信号を意味する)、5d4は(K−1)
/K倍乗算手段(K/(K−1)による除算手段であっ
ても良い)、5d5はL倍乗算手段であり、入力信号は
サンプル数Kの期間について平滑化して出力される。こ
れを式によって表現すると次式のようになる(平滑化の
計算)。
【0055】y(n)=(1/K)・x(n)+((K
−1)/K)・y(n−1)
【0056】なお、上式において、y(n)は出力され
るべき振幅(n番目の出力)、x(n)は出力y(n)
に対応する入力(n番目の入力)、y(n−1)は先に
出力された振幅(n−1番目の出力)をそれぞれ示す。
【0057】ここで、ABS5bよりの出力は、1/K
倍乗算手段、加算手段5d2、1サンプル遅延手段5d
3および(K−1)/K倍乗算手段によって構成される
高域平滑手段によって平滑化される(なお、この高域平
滑手段としては、L倍乗算手段5d5が含まれていても
よい)。
【0058】平滑化されたABS5bよりの出力はL倍
乗算手段5d5から出力され、制限手段5d6に供給さ
れる。一方、設定手段5d7では、条件判定手段13か
らの受信条件に対する判定結果を受けて、制限手段5d
6に対して所定の比較値と制限値を供給する。この値に
基づき、制限手段5d6ではL倍乗算手段5d5よりの
出力に対して制限を加えて比較手段5cに対して閾値を
出力する。
【0059】図6は閾値生成手段5dの動作を説明する
図であり、条件判定手段13よりの判定結果を受けて、
設定手段5d7から各々2種類の比較値c1、c2、制
限値r1、r2を制限手段5d6に提供する場合の例で
ある。左右は時間方向、上下は信号の振幅方向を表して
いる。
【0060】同図(a)はABS5bの出力を示してお
り、この例では期間前半はマルチパスノイズを含まない
基底ノイズだけ、期間半ばから後半にかけてマルチパス
ノイズを含む場合を示している。縦方向の線は図3
(c)のマルチパスノイズ検出信号を模式的に表したも
のである。なお、ABS5bの前段に配置されるHPF
5aよりの出力においては、マルチパスノイズのない基
底ノイズ部分においても弱電界時等にはある程度の出力
が発生する。
【0061】同図(b)は、上述の1/K倍乗算手段5
d1〜L倍乗算手段5d5によって平滑化された信号
で、基底ノイズのみの部分では同図(a)に示すような
ABS5bの出力より十分に大きくなるように制御す
る。
【0062】しかし、マルチパスノイズ部分では同図
(a)に示すようにABS5bの出力の振幅が大きいの
で、平滑した信号もその部分でレベルが大きくなる。比
較手段5cではABS5bの出力と閾値生成手段5dの
出力を比較してマルチパスノイズの有無で2値化してマ
ルチパスノイズ基準信号を得るので、マルチパスノイズ
が有る部分の閾値が大きくなると、2値化する部分で洩
れが発生しやすくなり望ましくない。マルチパスノイズ
の発生期間でも、発生条件によってはスパイク状パルス
の出方に強弱があることが一般的だからである。
【0063】同図(c)、(d)は以上の点に対処する
為の制限手段5d6、設定手段5d7の動作を示してい
る。条件判定手段13の判定結果に基づき、設定手段5
d7から所定の比較値c1、c2、制限値r1、r2を
制限手段5d6に供給する。制限手段5d6ではL倍乗
算手段5d5からの平滑された信号に対して比較値と制
限値に基づいて制限を加え、閾値として比較手段5cに
出力する。具体的には、図6(b)をIN、(d)をO
UTで表す時、
【0064】IN≦c1のとき、OUT=IN
【0065】c1<IN≦c2のとき、OUT=r1
【0066】c2<INのとき、OUT=r2
【0067】という制限を行う。これによって、図6
(d)に示すような閾値信号を生成する。これによっ
て、基底ノイズ部分では電界変化があってもマルチパス
ノイズとして誤検出することなく、マルチパスノイズの
核心部分では十分な検出を行うことが可能となる。
【0068】図7は条件判定手段13の判定結果に基づ
き、比較値および制限値の設定について説明するための
説明図である。同図(a)は強電界時のABS5b出
力、同図(b)は同平滑後、同図(c)は弱電界時のA
BS5b出力、同図(d)は同平滑後である。同図中、
c1、c2は強電界時の比較値、c1’、c2’は弱電
界時の比較値である。
【0069】電界の強さによって基底ノイズ部分を含め
てマルチパスノイズ検出信号の振幅及び密度に差が出る
ので、平滑後のレベルにも差が出てくる。
【0070】弱電界時には強電界時に比べて平滑化後の
信号のレベルが大きくなるので、弱電界および強電界を
通じて固定的なレベルで制限を加えたのでは安定的にマ
ルチパスノイズ部分で制限を加えるのに限界があり、電
界条件に合わせて、弱電界時には比較値を高いレベル
で、強電界時には比較値を低いレベルとして閾値信号を
与える必要がある。
【0071】尚、この例では比較値、制限値を各2種の
場合について説明したが、これに限られるものではな
く、各1種あるいは各2種以上としても同様の効果が得
られる。
【0072】図8は、閾値生成手段5dの構成の他の一
例を示すブロック図である。同図中、入力部分にリミッ
ト手段5d8を設けた以外は、図5に示した構成と同様
であるので説明を省略する(このリミット手段5d8を
振幅制限手段と称する。)。
【0073】リミット手段5d8は、(K−1)/K倍
乗算手段5d4の出力、すなわち1サンプル遅延手段5
d3から出力される1サンプル前の平滑化信号に比較し
て、入力信号(振幅レベル)が大きく異なる場合に、そ
の振幅に制限を加えるものである。
【0074】図3(c)及び図6(a)に示したよう
に、閾値生成手段5dの入力となるマルチパスノイズ検
出信号は、基底ノイズの部分と比較して、マルチパスノ
イズの発生している部分の振幅の方が十分に大きくなる
ことが一般的であり、このように振幅の大きな信号に対
して上述したような平滑化の処理を施すと(単純に平滑
化の計算に含めると)、マルチパスノイズの発生してい
る期間における計算結果が大きくなってしまい、平滑化
の対象となる期間のサンプル数Kが大きくなければ十分
に平滑化の効果を得ることができない場合がある。
【0075】従って、リミット手段5d8では、その入
力信号であるマルチパス検出信号について、少なくとも
1サンプル前の平滑化された信号に対する変化(例え
ば、差分値)を一定の範囲内に制限して平滑化の計算に
用いることにより急激な信号の変化を抑制する。このよ
うにすることにより、得られる平滑化信号について、そ
の変化を緩やかなものとすることができ十分な平滑化の
効果を得ることができる。
【0076】図9は、ゲート生成手段5gの構成の一例
を示すブロック図である。同図中、5g1は遅延手段、
5g2は保持手段、5g3は設定手段である。設定手段
5g3は条件判定手段13の判定結果を受けて、所定の
ゲート期間拡大量に基づいた遅延時間を遅延手段5g1
に設定すると共に、保持時間を保持手段5g2に設定す
る。
【0077】遅延手段5g1は比較手段5cよりの出力
に対して設定手段5g3で設定された遅延を与え、保持
手段5g2は遅延手段5g1よりの出力に対して設定手
段5g3で設定された期間保持を行う。
【0078】図10は図9に例示した構成を有するゲー
ト生成手段5gの動作を説明する図である。同図(a)
は比較手段5cよりの出力、同図(b)は拡大0の場合
のゲート生成手段5gよりの出力、同図(c)は拡大1
の場合のゲート生成手段5gよりの出力、同図(d)は
拡大wの場合のゲート生成手段5gよりの出力を示して
いる。
【0079】上述のように、同図中の遅延時間Dは拡大
によってゲート信号の位置がずれることを防止するため
の所定の遅延量で、拡大量をwとすると遅延時間は(D
−w)となる。この時、保持時間を(w*2)とする
と、前後にwずつ拡大されたゲート信号を得ることが出
来、ゲート信号の中心がずれることがない。
【0080】一般に、受信条件が悪くなる(弱電界にな
る)ほど、相対的にマルチパスノイズの影響が大きく
(強く)、スパイク状ノイズの量や振幅も大きくなるた
め、聴感上の妨害の程度は増してくる。
【0081】また、オーディオ信号が小さければマルチ
パスノイズが目立ちやすく、逆に大きければオーディオ
信号に埋もれて目立たなくなる傾向がある。更に、上述
のゲート生成手段5gにおけるゲート信号の拡大の量は
オーディオ信号のレベルにより最適な量がある。
【0082】オーディオ信号が小さい領域では、ゲート
信号の拡大量を大きくしてマルチパスノイズをスパイク
状ノイズの前後を含めて除去した場合に、信号の欠落に
よる弊害は少なくノイズ感は軽減される傾向にある。一
方、オーディオ信号が大きい領域では、ゲート信号の拡
大量が大きいと逆に信号の欠落による弊害が出てくる傾
向にあり、ゲート信号の拡大量は小さい方が適してい
る。
【0083】以上のように、条件判定手段13において
Sメータ信号とオーディオ信号とから、受信中の電界の
程度とオーディオ信号の程度を判定し、閾値生成手段5
dにおける閾値の制限の程度、ゲート生成手段5gにお
けるゲート信号の拡大量の程度を、適応的に切り替える
ことによって、状況に合わせてマルチパスノイズを効果
的に低減できる。
【0084】実施の形態2.図11は本発明に係わる第
2の実施の形態による雑音除去装置のブロック構成図で
ある。図11に示したマルチパスノイズ除去手段50の
構成は、図1に示したマルチパスノイズ除去手段5の構
成のうち、HPF5aとABS5bの位置関係(接続関
係)を逆にしたものである。
【0085】従って、図11における参照符号50aか
ら50hの各ブロックは、図1における参照符号5aか
ら5hの各ブロックにそれぞれ対応しており、図1に示
したマルチパスノイズ除去手段5においてはHPF5a
の後段にABS5bが設けられているが、図11に示し
たマルチパスノイズ除去手段50においてはABS50
bの後段にHPF50aが設けられている。なお、マル
チパスノイズ除去手段50においては、この部分以外は
マルチパスノイズ除去手段5と差異がなく、実施の形態
1において説明した部分と重複する部分については、そ
の説明を省略する。
【0086】図12は、図11に示したマルチパス除去
手段50の動作を説明する図である。図12の(a)は
FM検波手段4よりの出力を示しており、これは図2中
の下段に示したマルチパスノイズ期間を時間的に拡大し
た場合の波形と同様のものである。
【0087】FM検波手段4よりの出力はABS50b
で絶対値化され、図12の(b)に示すような信号とな
りABS50bから出力される。その後、HPF50a
によって先に延べた動作と同様にしてスパイク状ノイズ
の高域成分を取り出すと、図12の(b)に示した波形
においては、スパイク状ノイズの前エッジ(立ち上がり
エッジ)では上側(正側)、後エッジ(立ち下がりエッ
ジ)では下側(負側)に信号成分が現れる。なお、図1
2の(c)は、前エッジ側のみを表示したものである。
図12の(d)はゲート信号、図12の(e)はゲート
信号により前値保持(補正)した結果である。
【0088】HPF50aの前段にABS50bを配置
することによって絶対値化している理由は、マルチパス
ノイズを構成する個々のスパイク状ノイズが図12の
(a)に示すように正負の極性を有して発生するため、
前エッジ、あるいは後エッジのみを検出することによ
り、スパイク状ノイズの幅に近く、かつできる限り短い
幅のゲート信号を生成する為である。
【0089】因みに、図1に示した構成を採用した(そ
の波形は図3に示される)場合には、HPF5a出力を
ABS5bによって絶対値化するので、図3の(b)の
上側(立ち上がりエッジによる高域成分)および下側
(立ち下がりエッジによる高域成分)の両成分を併せ持
つ状態で図3の(c)に示すような波形を得ることにな
るので、マルチパスノイズを構成する個々のスパイク状
ノイズの検出の幅は実際のスパイク状ノイズの幅より若
干広くなる。
【0090】更に、HPF5aの遮断特性が緩やかな場
合には、HPF5aより出力される波形の広がりが大き
くなってしまうため、個々のスパイク状ノイズの検出結
果も実際のスパイク状ノイズの幅よりも広くなってしま
う。従って、実際のスパイク状ノイズの幅に近い幅を検
出しようとすると、ある程度急峻な遮断特性が必要とな
り、HPF5aの構成が大規模となってしまう。
【0091】従って、図12を参照して説明したよう
に、マルチパスノイズを構成する個々のスパイク状ノイ
ズの幅を、前あるいは後エッジのみで検出し、これに基
づいてある一定幅のゲート信号を生成するようにする
と、HPF50aの遮断特性に対する要求を緩和するこ
とができる。
【0092】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0093】本発明に係わるマルチパスノイズ除去装置
においては、入力信号の状態を判定する条件判定手段
と、上記入力信号の高域信号を出力する高域抽出手段
と、上記条件判定手段からの出力および予め定められた
設定値に基づいて上記高域抽出手段からの出力に含まれ
るマルチパスノイズを検出するための閾値を生成して出
力する閾値生成手段と、上記高域抽出手段および上記閾
値生成手段からの出力に基づいて上記マルチパスノイズ
を検出するための比較手段と、該比較手段からの出力お
よび上記条件判定手段からの出力に基づいて上記入力信
号の補正を行う補正手段とを備えることを特徴とするの
で、マルチパスノイズを確実に検出し、検出されたマル
チパスノイズを確実に低減することができる。
【0094】また、入力信号を平滑化する入力平滑手段
をさらに備え、当該入力平滑手段からの出力を補正手段
に与えることを特徴とするので、補正の際の補正値を適
正なものとすることができる。
【0095】また、高域抽出手段は、高域フィルタ手段
および絶対値化手段を含んで構成されることを特徴とす
るので、マルチパスノイズの幅を的確に定めることがで
きる。
【0096】また、絶対値化手段の出力が高域フィルタ
手段に入力されることを特徴とするので、マルチパルス
ノイズの幅を的確に、特にできる限り短い幅とすること
ができる。
【0097】また、閾値生成手段は、高域抽出手段から
の出力を平滑化する高域平滑手段および該高域平滑手段
の出力を制御する制限手段を含むことを特徴とするの
で、ベースノイズの影響を受けることなく、より確実に
マルチパスノイズを検出することができる。
【0098】また、閾値生成手段の出力の変動を所定の
範囲内にするように高域平滑手段の入力側に振幅制限手
段を含むことを特徴とするので、平滑化後の閾値の変動
をより緩やかなものとすることができる。
【0099】また、補正手段は、入力信号の補正を行う
期間を設定するゲート生成手段および上記補正を行う期
間の直前に対応する入力平滑手段からの出力を保持する
保持手段を含むことを特徴とするので、補正を行う期間
を変動させても当該期間の適正なタイミングを確保する
ことが可能であり、確実にマルチパスノイズを除去する
ことができる。
【0100】また、閾値生成手段に含まれる高域平滑手
段の出力およびゲート生成手段の出力を、条件判定手段
からの出力に基づいて制御するように構成したことを特
徴とするので、受信状態に合わせて最適なマルチパスノ
イズの除去が可能である。
【0101】本発明に係わるオーディオ出力装置は、上
述のいずれかに記載のマルチパスノイズ除去装置を含む
ことを特徴とするので、マルチパスノイズが的確に除去
されたオーディオ出力装置を構成できる。
【0102】本発明に係わるFM受信機は、FM送信電
波を受信して、ステレオのオーディオ出力を行うFM受
信機であって、受信した上記FM送信電波をもとにFM
復調信号を出力するFM検波手段と、該FM検波手段か
ら出力されるFM復調信号が入力信号として入力され、
当該FM復調信号に含まれるマルチパスノイズを検出し
て補正することが可能な上述のいずれかに記載のマルチ
パスノイズ除去装置と、該マルチパスノイズ除去手段の
後段に設けられ、上記マルチパスノイズ除去手段からの
出力に含まれるパルス性ノイズを除去することが可能な
雑音除去手段とを含むことを特徴とするので、マルチパ
スノイズが的確に除去されたFM受信機を構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における構成を示すブロック図
である。
【図2】 実施の形態1におけるFM検波手段4の出力
を説明する図である。
【図3】 実施の形態1におけるマルチパスノイズ除去
手段5の動作を説明する図である。
【図4】 実施の形態1におけるゲート生成手段5gの
動作を説明する図である。
【図5】 実施の形態1における閾値生成手段5dの構
成を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態1における閾値生成手段5dの動
作を説明する図である。
【図7】 実施の形態1における閾値生成手段5dの動
作を説明する図である。
【図8】 実施の形態1における閾値生成手段5dの構
成を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態1におけるゲート生成手段5gの
構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態1におけるゲート生成手段5g
の動作を説明する図である。
【図11】 実施の形態2における構成を示すブロック
図である。
【図12】 実施の形態2におけるマルチパスノイズ除
去手段50の動作を説明する図である。
【図13】 従来のパルス性雑音除去装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
5 マルチパスノイズ除去手段、5a ハイパスフィル
タ、5b 絶対値化手段、5ab 高域抽出手段、5c
比較手段、5d 閾値生成手段、5e 遅延手段、5
f 保持手段、5g ゲート生成手段、5h 平滑手
段、13 条件判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田浦 賢一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 石田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−298426(JP,A) 特開 平6−152551(JP,A) 特開 平10−190493(JP,A) 特開 昭59−91733(JP,A) 特開 平4−292021(JP,A) 特開 平11−298347(JP,A) 特開 昭57−210733(JP,A) 特開 平8−79203(JP,A) 特開 平2−283129(JP,A) 実公 昭53−29225(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の状態を判定する条件判定手段
    と、 上記入力信号の高域信号を出力する高域抽出手段と、 上記条件判定手段からの出力および予め定められた設定
    値に基づいて上記高域抽出手段からの出力に含まれるマ
    ルチパスノイズを検出するための閾値を生成して出力す
    る閾値生成手段と、 上記高域抽出手段および上記閾値生成手段からの出力に
    基づいて上記マルチパスノイズを検出するための比較手
    段と、 該比較手段からの出力および上記条件判定手段からの出
    力に基づいて上記入力信号の補正を行う補正手段とを備
    えるマルチパスノイズ除去装置。
  2. 【請求項2】 入力信号を平滑化する入力平滑手段をさ
    らに備え、当該入力平滑手段からの出力を補正手段に与
    えることを特徴とする請求項1に記載のマルチパスノイ
    ズ除去装置。
  3. 【請求項3】 高域抽出手段は、高域フィルタ手段およ
    び絶対値化手段を含んで構成されることを特徴とする請
    求項1または2に記載のマルチパスノイズ除去装置。
  4. 【請求項4】 絶対値化手段の出力が高域フィルタ手段
    に入力される請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチ
    パスノイズ除去装置。
  5. 【請求項5】 閾値生成手段は、高域抽出手段からの出
    力を平滑化する高域平滑手段および該高域平滑手段の出
    力を制御する制限手段を含むことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のマルチパスノイズ除去装置。
  6. 【請求項6】 閾値生成手段の出力の変動を所定の範囲
    内にするように高域平滑手段の入力側に振幅制限手段を
    含むことを特徴とする請求項5に記載のマルチパスノイ
    ズ除去装置。
  7. 【請求項7】 補正手段は、入力信号の補正を行う期間
    を設定するゲート生成手段および上記補正を行う期間の
    直前に対応する入力平滑手段からの出力を保持する保持
    手段を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載のマルチパスノイズ除去装置。
  8. 【請求項8】 閾値生成手段に含まれる高域平滑手段の
    出力およびゲート生成手段の出力を、条件判定手段から
    の出力に基づいて制御するように構成したことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載のマルチパスノイ
    ズ除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のマル
    チパスノイズ除去装置を含むオーディオ出力装置。
  10. 【請求項10】 FM送信電波を受信して、ステレオの
    オーディオ出力を行うFM受信機であって、 受信した上記FM送信電波をもとにFM復調信号を出力
    するFM検波手段と、 該FM検波手段から出力されるFM復調信号が入力信号
    として入力され、当該FM復調信号に含まれるマルチパ
    スノイズを検出して補正することが可能な請求項1乃至
    8のいずれかに記載のマルチパスノイズ除去装置と、 該マルチパスノイズ除去装置の後段に設けられ、上記マ
    ルチパスノイズ除去装置からの出力に含まれるパルス性
    ノイズを除去することが可能な雑音除去手段とを含むこ
    とを特徴とするFM受信機。
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