JP3465521B2 - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JP3465521B2
JP3465521B2 JP06110597A JP6110597A JP3465521B2 JP 3465521 B2 JP3465521 B2 JP 3465521B2 JP 06110597 A JP06110597 A JP 06110597A JP 6110597 A JP6110597 A JP 6110597A JP 3465521 B2 JP3465521 B2 JP 3465521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機の変速制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる無段変速機としては、
Vベルト式やトロイダル型等の無段変速機が従来から知
られており、本願出願人も特開平8−270772号公
報に開示されるようなトロイダル型無段変速機を提案し
ている。
【0003】これは、図16、図17に示すように、同
軸上に配置した入出力コーンディスク1、2と、これら
入出力コーンディスク1、2間で摩擦係合により動力の
受け渡しを行う一対のパワーローラ3、3からなる、い
わゆるシングルキャビティ型のトロイダル伝動ユニット
と、メカニカルフィードバック系に加えてPI制御によ
る電子フィードバック系を備えた変速制御装置から構成
されるものである。
【0004】このトロイダル型無段変速機10は、パワ
ーローラ3、3は入出力コーンディスク1、2間で狭
持、押圧され、パワーローラ3は入出力コーンディスク
1、2との間の油膜のせん断によって、入出力コーンデ
ィスク1、2間での動力伝達を行う。
【0005】入力コーンディスク1の回転は、油膜のせ
ん断力によってパワーローラ3へ伝達され、次いでパワ
ーローラ3の回転が上記油膜のせん断によって出力コー
ンディスク2に動力が伝達され、逆に出力コーンディス
ク2から入力コーンディスク1への動力伝達もパワーロ
ーラ3を介して、同様に行われる。
【0006】上記油膜のせん断力は入出力コーンディス
ク1、2とパワーローラ3との間に生じる速度差及び油
膜に働く圧力、すなわち、入出力コーンディスク1、2
の間でパワーローラ3を押し付ける圧力によって発生す
る。
【0007】したがって、押し付ける圧力が強ければ、
小さな速度差でトルクを伝達することができ、また、押
し付ける圧力が小さければ、大きな速度差が必要とな
る。
【0008】また、トルクの伝達は油膜のせん断力によ
るため、所定値以上の速度差が生じてしまうと、油膜が
せん断力を発生しなくなり、入出力コーンディスク1、
2とパワーローラ3との間の係合関係が絶たれるため、
大きな押し付け力を付与することが望ましいが、不必要
な押し付け力を与えることは動力伝達の効率を損ねるた
め、伝達トルクに応じた応じた押し付け力に設定する必
要がある。
【0009】また、上記動力伝達が摩擦係合であった場
合でも、その伝達力は摩擦面に働く垂直抗力に比例し、
所定値以上の速度差を生じてしまった場合には摩擦熱に
より入出力コーンディスク1、2とパワーローラ3が損
傷して、上記と同様に係合関係を保持することはできな
い。
【0010】このため、図17に示すように、上記押し
付け力を付与する機構は、エンジン側に連結される入力
軸20に配設されたカムディスク22と入力コーンディ
スク1の背面との間に、カムディスク22の径方向に回
転軸を備えたローディングカム28を設けるとともに、
背面に所定の斜面を設けた入力コーンディスク1を相対
回転自在に入力軸20で軸支し、さらにカムディスク2
2の対向面にも所定の斜面を備えた構成となっており、
カムディスク22と入力コーンディスク1の間に回転位
相差が発生した場合、入力コーンディスク1の背面に形
成された斜面とカムディスク22の斜面の間をローディ
ングカム28が転動することによって、入力コーンディ
スク1が入力軸20の軸方向(O2軸方向)へ押し付け
られ、ベアリング30を介して出力歯車29とともに軸
支された出力コーンディスク2との間でパワーローラ3
を押し付け、入力軸20に加わる伝達トルクに応じた押
し付け力を発生させるものである。なお、入力軸20は
ベアリング31を介してケーシング19に軸支され、ま
た、出力歯車29は図示しない出力軸を介して駆動輪と
連結される。
【0011】一方、無段変速機10の伝達トルクが微小
な場合は、上記ローディングカム28が動作しないた
め、ベアリング31側に入力軸20を軸方向へ付勢する
皿バネ21を設け、常時所定の押し付け力を付与する
が、伝達効率向上のため及び組み付け性を確保するため
に、皿バネ21が発生する付勢力を著しく大きくするこ
とはできない。
【0012】そして、トロイダル型無段変速機10の変
速比は、パワーローラ3が入力コーンディスク1及び出
力コーンディスク2と接触する半径に応じて決定され、
この変速比の変更は、パワーローラ3、3をそれぞれ軸
支するとともに図16のO3軸方向及び軸まわりに変位
可能なトラニオン41、41を駆動することで行われ、
パワーローラ3はトラニオン41の軸方向変位に応じて
トラニオン41の軸まわりに回転する傾転運動によっ
て、上記入出力コーンディスク1、2との接触半径を連
続的に変更する。なお、トラニオン41は、偏心軸9を
介してパワーローラ3を軸支する。
【0013】ここで、変速制御装置について説明する
と、図16に示すように、トラニオン41の下端部には
上下の油室6H、6Lへ供給された油圧に応動するピス
トン6aを備えた油圧シリンダ6と、これら油室6H、
6Lへ油圧を供給する変速制御弁5と、図示しないコン
トローラからの指令に応じて変速制御弁5のスリーブ5
bを駆動するステップモータ4と、トラニオン41のO
3軸方向(図16の上下方向)及び軸まわりの変位を変
速制御弁5のスプール5aへフィードバックするプリセ
スカム7及びリンクカム8を主体に構成される。
【0014】ステップモータ4は、コントローラから目
標変速比に対応した変速指令値(ステップ数)を与えら
れて回転し、変速制御弁5を構成するスリーブ5b、ス
プール5aのうちスリーブ5bをラックアンドピニオン
機構を介して駆動し、スプール5aに対し相対的に所定
の中立位置から変位させる。
【0015】変速制御弁5は、入力ポート5dを油圧源
60に接続しており、一方の連絡ポート5eを油圧シリ
ンダ6、6の油室6Lに、他方の連絡ポート5fを油圧
シリンダ6、6の油室6Hにそれぞれ連通させる。そし
て、スプール5aをリンクカム8を介してプリセスカム
7に連結する一方、スプール5aの外周とバルブボディ
5cの内周の間で軸方向へ摺動自在なスリーブ5bが、
ラックアンドピニオンを介してステップモータ4に駆動
される。
【0016】ステップモータ4に駆動されたスプール5
bの変位によって、両パワーローラ3、3はピストン6
aに加わる油圧に応じてO3軸方向へ変位するが、この
とき、各ピストン6aへの油圧は、対向するパワーロー
ラ3、3が相互逆向きに変位するよう供給され、例え
ば、図中左側のパワーローラ3が上昇すれば、図中右側
のパワーローラ3が下降する。
【0017】そして、対向するパワーローラ3、3は、
回転軸線O1が入出力コーンディスク1、2の回転軸線
2と交差する図示のような中立位置から、トラニオン
41、41の相互に逆向きな変位に応じて同期的にオフ
セットされる。
【0018】このO3軸方向のオフセット量に基づいて
両パワーローラ3、3は、入出力コーンディスク1、2
からの分力で、自己の回転軸線O1と直交する首振り軸
線O3(=トラニオン41の回転軸線)のまわりに回動
する傾転運動を行い、入出力コーンディスク1、2に対
するパワーローラ3、3の摩擦接触半径が連続的に変化
することで無段変速を行うことができる。
【0019】このような無段変速によってコントローラ
からの変速指令値が達成されるとき、パワーローラ3の
3軸方向オフセット量及び傾転角を、トラニオン4
1、プリセスカム7及びリンクカム8を介して変速制御
弁5のスプール5aへフィードバックし、スプール5a
はスリーブ5bに対し相対的に初期の中立位置に復帰し
て油室6H、6Lへの作動油の吸排が遮断されるため、
トラニオン41、41は両パワーローラ3、3の回転軸
線O1が、入出力コーンディスク1、2の回転軸線O2
交差する中立位置へ戻ることで、上記変速指令値の達成
状態を維持するのである。
【0020】このような無段変速機10においては、ト
ラニオン41並びにパワーローラ3のO3軸方向変位が
微小(例えば、数mm)であるがゆえに、伝達するトルク
によって、フィードバック機構を構成するトラニオン4
1の一部が変形した場合、目標変速比に対して誤差を生
じてしまうという問題がある。
【0021】すなわち、トロイダル型無段変速機が伝達
するトルクが急激に増加した場合、パワーローラ3は入
出力コーンディスク1、2との接触点においてO3軸方
向の力を受け、これをピストン6aに加わる油圧によっ
て支持するものの、応力を受けたトラニオン41が弾性
変形を起こすと、パワーローラ3を支持しきれず、パワ
ーローラ3はO3軸方向へ移動するため、このO3軸方向
のオフセット量に応じて傾転運動を起こし、目標変速比
に対して実際の変速比が変化してしまう。
【0022】さらに、これを所定の目標変速比に制御す
べく、プリセスカム7及びリンクカム8によるフィード
バック機構が働くものの、上記のようにトラニオン41
が変形した場合、パワーローラ3の回転中心(軸線
1)とプリセスカム7までの距離が変化するため、こ
の差分だけ定常的に変速比がずれてしまうのである。
【0023】このような問題に対処するために、スロッ
トル開度または吸気管負圧、あるいは車速等の条件より
算出されて、良好な動力性能、燃費性能を達成しうる目
標入力軸回転数に対応する目標変速比に、実際の変速比
が一致するようにトロイダル型無段変速機10のステッ
プモータ4等のアクチュエータを駆動する電子フィード
バック制御系を、上記プリセスカム7等から成るメカニ
カルフィードバック系に加えて新たに付加したものであ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記無段変
速機10を搭載した車両のエンジントルクが増大した場
合、入力軸20の回転速度が増加し、その結果入力軸2
0と入力コーンディスク1とカムディスク22の回転角
度に位相差が生じ、入力コーンディスク1の背面に形成
された斜面とカムディスク22の斜面の間をローディン
グカム28が転動することによって、入力コーンディス
ク1がパワーローラ3を押し付けられ、その後入力コー
ンディスク1の回転数が増大して回転力がパワーローラ
3に伝達されるため、エンジントルクの増大に見合った
押し付け力を得て、パワーローラ3と入出力コーンディ
スク1、2との係合関係を維持することができる。
【0025】すなわち、エンジントルクの増大により入
力コーンディスク1の回転が増大し、入力コーンディス
ク1とパワーローラ3との間に回転速度差が生じた場
合、この回転速度差によって発生するトルクを支持する
のに十分な押し付け力は既に発生しているのである。
【0026】一方、エンジンブレーキなどが発生する場
合では、制動力が無段変速機10の出力コーンディスク
2へ入力されてからエンジン側へ伝達される。この場合
は、まず、出力コーンディスク2の回転数が減少し、パ
ワーローラ3との間に回転速度差が生じ、この回転速度
差がトルクを発生して入力コーンディスク1の回転数を
減少させるが、入力コーンディスク1の回転数が減少し
てから初めて入力コーンディスク1とカムディスク22
の間に回転位相差が生じてローディングカム28が作動
するため、制動力が伝達される際には、必ずしも必要な
押し付け力が得られているとは限らないのである。
【0027】すなわち、車両に搭載された通常の使用状
態では、エンジンが持つ慣性力は車体を加速する際の抵
抗となる慣性力よりはるかに小さいため、無段変速機1
0の出力軸に連結された出力コーンディスク2側から過
大なトルクが加わることはなく、上記のような問題は発
生しない。
【0028】しかし、低μ路の走行中に駆動輪がスリッ
プしたり、悪路の走行中に車両がジャンプすることなど
で一時的に負荷が抜けると駆動輪が空転し、駆動輪の回
転数が一時的に増大した後、再び路面との接触を回復す
ると駆動輪の回転数は急減速することになり、無段変速
機10の出力コーンディスク2には出力軸側からの負荷
の急増による衝撃トルクが加わり、この衝撃トルクをパ
ワーローラ3の押し付け力が十分得られない状況で入力
コーンディスク1へ伝達しなければならない。
【0029】しかしながら、前記従来例のように、電子
フィードバック制御によってパワーローラ3の傾転を抑
制した場合は、図18に示すように、時間t1で駆動輪
がスリップあるいは路面から離れて空転を起こすことな
どで駆動輪回転数が増大すると、これを受けて時間t2
で運転者はアクセルペダルを緩めて、エンジン発生トル
ク(無段変速機の入力軸トルク)を減少させるが、再び
駆動輪が路面との接触を回復または接地して、時間t3
から駆動輪回転数が急速に減少したとしても、パワーロ
ーラ3が若干Low側へ傾転運動を起こすだけで駆動輪
の回転速度の減少を補うことができず、パワーローラ3
は時間t3において、エンジン発生トルク(図中無段変
速機の入力軸トルク)が減少しているため、上記したよ
うにローディングカム28と入力コーンディスク1の位
相差が減少しており、パワーローラ3へ十分な押し付け
力が得られていない状況でトルクを伝達しなければなら
ず、図中P部のようにスリップ率が過大となって変速機
の耐久性を低下させるという問題があった。
【0030】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、駆動輪の空転後等に発生する負荷の急激な
変動に起因するパワーローラの過大なスリップを抑制し
て、トロイダル型無段変速機の耐久性を向上させること
を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図19に
示すように、入出力コーンディスクに狭持されるパワー
ローラを介して変速比を連続的に変更する変速機構を備
えたトロイダル型無段変速機10と、前記変速機構を駆
動するアクチュエータ201と、運転状態に応じて前記
無段変速機10の目標変速比を演算するとともに、実際
の変速比がこの目標変速比に一致するようにメカニカル
フィードバック機構と電子的フィードバック制御部を備
えて前記アクチュエータ201を駆動するフィードバッ
ク制御手段200とを備えたトロイダル型無段変速機の
変速制御装置において、前記無段変速機10の出力軸の
負荷変動のうち急減速による負荷変動を検出する負荷変
動検出手段210と、この負荷変動の絶対値が所定値を
超えたときに、前記電子的フィードバック部の制御を停
止する制御停止手段202とを備える。
【0032】また、第2の発明は、図19に示すよう
に、入出力コーンディスクに狭持されるパワーローラを
介して変速比を連続的に変更する変速機構を備えたトロ
イダル型無段変速機10と、前記変速機構を駆動するア
クチュエータ201と、運転状態に応じて前記無段変速
機10の目標変速比を演算するとともに、実際の変速比
がこの目標変速比に一致するように前記アクチュエータ
201を駆動するフィードバック制御手段200とを備
えたトロイダル型無段変速機の変速制御装置において、
前記無段変速機10の出力軸の負荷変動のうち急減速側
の負荷変動を検出する負荷変動検出手段210と、この
負荷変動の絶対値が所定値を超えたときに、前記フィー
ドバック制御手段200の制御ゲインを低減する制御ゲ
イン補正手段203とを備える。
【0033】また、第3の発明は、図20に示すよう
に、入出力コーンディスクに狭持されるパワーローラを
介して変速比を連続的に変更する変速機構を備えたトロ
イダル型無段変速機10と、エンジン11と無段変速機
10の間に介装されて選択的に駆動力を伝達する締結手
段204と、運転状態に基づいてこの締結手段204を
駆動する締結制御手段205とを備えたトロイダル型無
段変速機の変速制御装置において、前記無段変速機10
の出力軸の負荷変動のうち急減速側の負荷変動を検出す
る負荷変動検出手段210と、この負荷変動の絶対値が
所定値を超えたときに、前記締結制御手段205へ締結
手段204の解放を指令する締結解除指令手段205と
を備える。
【0034】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記締結制御手段は、トルクコンバータに配設さ
れたロックアップクラッチで構成される。
【0035】また、第5の発明は、前記第1ないし3の
発明のいずれか一つにおいて、前記負荷変動検出手段
は、駆動輪の加速度を検出する駆動輪加速度検出手段で
構成される。
【0036】また、第6の発明は、前記第1ないし3の
発明のいずれか一つにおいて、前記負荷変動検出手段
は、制動装置の制動力を検出する制動力検出手段で構成
される。
【0037】また、第7の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記制御ゲイン補正手段は、急減速による負荷変
動が所定値を超えて制御ゲインを低減した後、所定の制
御ゲインへ向けて漸次制御ゲインを増大させる。
【0038】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、駆動輪が路
面から離れて空転したり、スリップすると、無段変速機
の出力軸に連結された出力コーンディスクに加わる負荷
は一時的に急減し、その後駆動輪が接地またはグリップ
を回復すると、出力軸に連結された出力コーンディスク
には衝撃トルクが加わり、また、急制動時にも負荷が急
増するため出力コーンディスクには衝撃トルクが加わる
が、駆動輪の空転後の接地や、急制動等による負荷の急
増が生じて負荷変動が所定値を超えると、フィードバッ
ク制御手段で行われる電子的なフィードバックが一時的
に停止し、無段変速機の全体的な変速比制御フィードバ
ックゲインは変速機構のメカニカルフィードバックのみ
となって全体的なフィードバックゲインは低減され、駆
動輪の空転後の接地や急制動等によって出力軸の負荷が
急増すると、出力コーンディスクの回転数が減少し、こ
の減少によりパワーローラの回転数が減少すると同時
に、パワーローラは変速比のLow側に傾転運動し、こ
の傾転運動及び変速機構のメカニカルフィードバックが
一種のローパスフィルターとして作用するため、無段変
速機の出力軸にかかる衝撃トルクが、直接パワーローラ
及び入力コーンディスクに伝達されることを緩和するこ
とができ、前記従来例のようなパワーローラの過大なス
リップを抑制して、トロイダル型無段変速機の耐久性を
向上させることができるのである。
【0039】また、第2の発明は、駆動輪の空転後の接
地や急制動などによって出力軸側の負荷が急増しても、
急減速側の負荷変動が所定値を超えるとフィードバック
制御手段の制御ゲインが低減されるため、上記傾転運動
の効果により無段変速機の出力軸に加わる衝撃トルク
が、直接パワーローラ及び入力コーンディスクに伝達さ
れることを緩和され、前記従来例のようなパワーローラ
の過大なスリップを抑制して、トロイダル型無段変速機
の耐久性を向上させることができるのである。
【0040】また、第3の発明は、駆動輪の空転後の接
地や急制動などによって出力軸側の負荷が急増しても、
急減速側の負荷変動が所定値を超えると無段変速機とエ
ンジンとの間に介装された締結手段が解放されるため、
トロイダル型無段変速機の入力軸側に連結されたエンジ
ンの慣性を切り離すことができ、パワーローラが伝達す
べきトルクを減少させることで、前記従来例のようなパ
ワーローラの過大なスリップを抑制することが可能とな
って、トロイダル型無段変速機の耐久性を向上させるこ
とができるのである。
【0041】また、第4の発明は、締結制御手段をトル
クコンバータに配設されたロックアップクラッチで構成
することで、無段変速機とエンジンの断続を迅速に行う
ことができ、駆動輪の空転後の接地や急制動などによっ
て出力軸側の負荷が急増した場合、ロックアップクラッ
チを解放するだけで、トロイダル型無段変速機の入力軸
側に連結されたエンジンの慣性を迅速に切り離すことが
でき、パワーローラが伝達すべきトルクを減少させてパ
ワーローラの過大なスリップを抑制することが可能とな
る。
【0042】また、第5の発明は、負荷変動の検出を、
駆動輪の加速度に基づいて行うため、例えば、駆動輪回
転加速度が所定値を超えて上昇すると、空転またはスリ
ップによって負荷が急減したことを検出でき、逆に駆動
輪回転加速度が所定値を超えて減少すると、急制動など
による駆動輪のスキッドまたは空転後の接地等によって
負荷が急増したことを容易に検出できる。
【0043】また、第6の発明は、負荷変動の検出を制
動装置の制動力を検出することで、急制動時に発生する
駆動輪のスキッド等による負荷の急増を迅速に検出また
は推定できる。
【0044】また、第7の発明は、急減速による負荷変
動が所定値を超えて制御ゲインを低減することで、パワ
ーローラのスリップを抑制した後、所定の制御ゲインへ
向けて漸次制御ゲインを増大させるため、再び通常のフ
ィードバック制御を再開する際の変速比の過大な変動を
抑制して円滑な制御を行うことが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0046】図1は無段変速機10として、前記従来例
と同様のシングルキャビティ型式のトロイダル型を採用
するとともに、無段変速機10の変速制御コントローラ
52に本発明を適用した一例を示す。
【0047】無段変速機10は、入力軸20側をロック
アップ機構L/Uを備えたトルクコンバータ12を介し
てエンジン11に連結される一方、出力軸側(出力コー
ンディスク2側)を図示しない駆動輪に連結しており、
トロイダル型の無段変速機10の変速機構及びメカニカ
ルフィードバック機構は前記従来例に示した図16、図
17と同様に構成され、変速制御コントローラ52の指
令に応じてステップモータ4(アクチュエータ)が変速
制御弁5を駆動することで変速が行われるもので、前記
従来例と同一のものに同一の図番を付して重複説明を省
略する。
【0048】変速制御コントローラ52は、マイクロコ
ンピュータを主体に構成されており、スロットル開度セ
ンサ53が検出したスロットル開度TVO、無段変速機
10の出力軸側に配設された車速センサ54からの車速
VSP及び入力軸回転センサ55が検出した無段変速機
10の入力軸20の回転数Niに基づいて車両の運転状
態に応じた目標変速比を演算するとともに、無段変速機
10の実際の変速比がこの目標変速比と一致するような
制御量STPをステップモータ4へ指令する。なお、車
速センサ54は無段変速機10の出力軸回転数Noに所
定の定数を乗じたものを車速VSPとして出力するもの
である。
【0049】この変速制御コントローラ52の変速制御
の概要は、図2に示すように、スロットル開度TVOと
車速VSPに応じて目標変速比を演算する目標変速比演
算部100と、車速VSP(∝出力軸回転数)と入力軸
回転数Niから実際の変速比を求める変速比算出部10
2、上記目標変速比と実際の変速比の偏差に基づいて、
PI制御(比例・積分制御)による電子的フィードバッ
ク制御を行って、ステップモータ4へ制御量STPを送
出するPI制御部103に加えて、車速VSP、すなわ
ち、出力軸に連結された駆動輪回転加速度に基づいて、
後述するように無段変速機10の負荷変動を検出し、駆
動輪の空転またはスリップが検出されたときには、PI
制御部103による電子的フィードバック制御を一時的
に停止させる制御停止判断部104から構成される。
【0050】ここで、PI制御部103で行われる電子
的フィードバック制御は、前記従来例の特開平8−27
0772号公報と同様に、パワーローラ3の傾転角及び
傾転角速度に基づくフィードバックを行ってトルクシフ
トを抑制するとともに、変速比を高精度で制御するもの
であり、ここでの詳述は省略する。
【0051】次に、上記変速制御コントローラ52で行
われる制御停止判断部の制御の一例について、図3のフ
ローチャートを参照しながら詳述する。このフローチャ
ートは、後述するステップS12のタイマ処理によって
所定時間毎、例えば、10msec毎にステップS2〜ステ
ップS11の処理を行うように構成され、まず、ステッ
プS1において、車速VSPの現在値VSP1、同じく
前回値VSP2及び制御ゲイン変数VGainの各変数
を初期化する。
【0052】ステップS2では、車速センサ54から読
み込んだ車速VSPを、車速の現在値を示す変数VSP
1に格納し、次に、ステップS3において現在値VSP
1から前回値VSP2を減算した値を車両加速度=駆動
輪加速度として求めるとともに、この駆動輪加速度がエ
ンジン性能や車両重量等から予め設定された定数Vco
nstより大きいか否かを判定する。例えば、定数Vc
onstはその車両で発生可能な駆動輪加速度の最大値
として設定され、車速の現在値VSP1と前回値VSP
2の差及び処理の実行間隔から求めた駆動輪加速度が所
定値Vconstより大きい場合には、駆動輪が空転ま
たはスリップしたと判定してステップS4へ進む一方、
そうでない場合にはステップS6へ進む。
【0053】駆動輪が空転またはスリップしたステップ
S4では、上記PI制御部103へフィードバック制御
の停止命令を送出する。このときPI制御部103はス
テップモータ4の駆動を停止し、ステップモータ4は現
在の位置を維持する。さらに、PI制御部103は、こ
の制御停止命令に基づいて積分動作も併せて停止するも
のである。したがって、無段変速機10の変速制御は、
PI制御部103の停止によってステップモータ4が停
止した場合も、上記したようにプリセスカム7を主体と
するメカニカルフィードバック機構は維持されるため、
全体としては変速比制御のフィードバックゲインが低下
したものとなる。
【0054】続く、ステップS5においては制御ゲイン
変数VGainに所定値、例えば100を代入してから
ステップS6へ進む。
【0055】ステップS6では、制御ゲイン変数VGa
inの値が0であるかを判定し、0でない場合にはステ
ップS7へ進む一方、0の場合にはステップS10へ進
む。
【0056】ステップS7では、制御ゲイン変数VGa
inの値が上記所定値(100)から50まで減少した
か否かを判定し、VGain=50の場合にはステップ
S8へ進んで、上記PI制御部103へフィードバック
制御の停止解除命令を送出すしてPI制御を再開させる
一方、そうでない場合には、ステップS9において、制
御ゲイン変数VGainをデクリメントする。
【0057】次に、ステップS10では、制御ゲイン変
数VGainの値をパラメータとして予め設定したテー
ブルないしマップより、PI制御部103で用いる比例
ゲイン及び積分ゲインを演算してPI制御部103に送
出し、PI制御部103はこれら比例ゲイン及び積分ゲ
インに基づいてフィードバック制御を行う。
【0058】ここで制御ゲイン変数VGainをパラメ
ータとする所定のテーブルには、VGainが大きい場
合には、比例ゲイン及び積分ゲインを小さい値に設定す
る一方、VGainが小さくなるほど、比例ゲイン及び
積分ゲインを大きく設定し、VGainが0のときに
は、予め設定した所定の比例ゲイン及び積分ゲインまで
増大する。
【0059】このため、制御ゲイン変数VGain=5
0となってステップS8でPI制御を再開した場合には
小さい制御ゲインとなり、引き続きステップS9でデク
リメントされる制御ゲイン変数VGainに応じて所定
の制御ゲインまで徐々に増大し、さらにVGainが0
となった場合は、通常のPI制御が行われる。
【0060】そして、ステップS12において、車速の
前回値VSP2を現在値VSP1で更新した後、ステッ
プS13ではマイクロコンピュータ内に装備されたタイ
マーからの信号を待ってから上記ステップS2の処理に
戻ることで、ステップS2からステップS13までの処
理が一定時間周期で行われる。
【0061】上記ステップS1〜ステップS12の処理
により、駆動輪が路面から離れたりスリップして無段変
速機10の出力軸に連結された出力コーンディスク2に
加わる負荷が一時的に急減し、駆動輪加速度が所定知を
超えて異常に上昇した場合、電子フィードバックによる
変速比制御を一時的に停止することで、無段変速機10
の全体的な変速比制御フィードバックゲインはメカニカ
ルフィードバックのみとなって全体的なフィードバック
ゲインは低減され、駆動輪が接地ないし路面との接触を
回復した場合には、衝撃トルクを受けることになるが、
上記説明したように変速比の変動が起きるため、実際に
パワーローラが伝達するトルクのメカニズムは次のよう
になる。
【0062】すなわち、出力軸の負荷が一時的に抜けた
後(空転またはスリップ後)、駆動輪の接地によって出
力軸の負荷は急増するため、出力コーンディスク2の回
転数が減少し、この減少によりパワーローラ3の回転数
が減少すると同時に、パワーローラ3は図16のO3
方向へ移動するため、出力コーンディスク2の接触点で
の周速が増大する方向、すなわち出力コーンディスク2
の急減速がパワーローラ3の回転に反映されない方向
(Low側)に傾転運動が起こる。
【0063】この後、プリセスカム7によるメカニカル
フィードバック機構の働きにより再び所定の変速比に制
御されるが、プリセスカム7及び油圧システムは瞬時に
は働かないため、一種のローパスフィルターとして動作
し、無段変速機10の出力軸にかかる負荷が一時的に抜
けた後に衝撃トルクが入力される状況で、衝撃トルクが
直接パワーローラ3及び入力コーンディスク1に伝達さ
れることが緩和され、上記ローディングカム28が作動
するまでの時間的余裕を得る事ができ、前記従来例のよ
うなパワーローラ3の過大なスリップを抑制して、無段
変速機10の耐久性を向上させることができるのであ
る。
【0064】いま、図4において、時間t1で駆動輪が
空転またはスリップを起こし、駆動輪回転加速度が増大
すると上記ステップS3、S4によってPI制御が停止
され、時間t2で運転者がアクセルペダルを緩めてエン
ジン発生トルク(無段変速機の入力軸トルク)が減少し
た場合、時間t3で駆動輪が接地して駆動輪回転速度が
急速に減少したとしても、無段変速機10のフィードバ
ックはプリセスカム7を主体とするメカニカルフィード
バックのみによって行われ、パワーローラ3がLow側
へ傾転運動を起こして駆動輪の回転速度の減少を補い、
また変速比がHi側となることよりエンジンの等価慣性
力を併せて減少させる効果を生むことにより、パワーロ
ーラ3と入出力コーンディスク1、2間のスリップ率が
過大になるのを抑制することが可能となるのである。
【0065】そして、PI制御の再開時には、上記ステ
ップS9でデクリメントされる制御ゲイン変数VGai
nに基づいて比例ゲイン及び積分ゲインが小さな値から
通常の値へ向けて徐々に増大するようにしたため、PI
制御を再開する際の変速比の変動を抑制することが可能
となる。
【0066】図5は第2の発明を示し、前記第1実施形
態の制御停止判断部104に代わって、ロックアップ制
御部105によって、駆動輪の空転またはスリップ後に
発生するパワーローラの過大なスリップを抑制するもの
である。
【0067】変速制御コントローラ52には前記第1実
施形態と同様の目標変速比演算部100と、変速比算出
部102及びPI制御部103に加えて、車速VSP、
すなわち出力軸に連結された駆動輪回転加速度に基づい
て、駆動輪の空転またはスリップが検出されたときに
は、無段変速機10に連結されたトルクコンバータ12
のロックアップクラッチL/Uを制御することで、駆動
輪の空転等で一時的に無駄変速機10の出力軸に加わる
負荷が急減した後、駆動輪の接地等で出力軸の負荷が急
増した場合に発生するパワーローラ3の過大なスリップ
を抑制するロックアップ制御部105が設けられ、その
他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0068】次に、上記変速制御コントローラ52で行
われるロックアップ制御部105の制御の一例につい
て、図6のフローチャートを参照しながら詳述する。こ
のフローチャートは、後述するステップS33のタイマ
処理によって所定時間毎、例えば、10msec毎にステッ
プS22〜ステップS42の処理を行うように構成さ
れ、まず、ステップS21において、車速VSPの現在
値VSP1、同じく前回値VSP2を初期化するととも
に、ロックアップ制御フラグOffFlagをTrue
に初期化する。
【0069】ステップS22では、車速センサ54から
読み込んだ車速VSPを、車速の現在値を示す変数VS
P1に格納した後、現在の車速VSP1が所定のロック
アップ車速OnVSPより大きいか否かを判定し、現在
値VSP1がロックアップ車速OnVSPより大きい場
合には、ステップS24へ進む一方、そうでない場合に
はステップS27へ進む。
【0070】ステップS24では、ロックアップ制御フ
ラグOffFlagの値がTrueであるか否かを判定
して、TrueであればステップS25へ進んで、ロッ
クアップ機構付きトルクコンバータ12に対しロックア
ップオン信号(L/U=ON)を送出してロックアップ
機構L/Uを締結した後、ステップS26においてロッ
クアップ制御フラグOffFlagをFalseに設定
する。
【0071】次に、ステップS27では、車速の現在値
VSP1から前回値VSP2を減算した値の絶対値を車
両加速度=駆動輪回転加速度の絶対値として求めるとと
もに、この駆動輪回転加速度の絶対値が、エンジン性能
や車両重量等から予め設定された定数Vconstより
大きいか否かを判定する。例えば、定数Vconstは
その車両で発生可能な駆動輪回転加速度の最大値(絶対
値)として設定され、車速の現在値VSP1と前回値V
SP2の差の絶対値及び処理の実行間隔から求めた駆動
輪回転加速度が、この所定値Vconstより大きい場
合には、駆動輪が空転またはスリップしたと判定してス
テップS28へ進む一方、そうでない場合にはステップ
S29へ進む。
【0072】ステップS29では、車速の現在値VSP
1が、ロックアップ車速OnVSPより小さい値である
所定のロックアップ解除速度OffVSP未満であるか
を判定して、車速の現在値VSP1がロックアップ解除
速度OffVSP未満であれば、ステップS30でトル
クコンバータ12へロックアップオフ信号(L/U=O
FF)を送出して、ロックアップ機構L/Uを解放させ
た後、ステップS31においてロックアップ制御フラグ
OffFlagをTrueに設定する。
【0073】そして、ステップS32において、車速の
前回値VSP2を現在値VSP1で更新した後、ステッ
プS33ではマイクロコンピュータ内に装備されたタイ
マーからの信号を待ってから上記ステップS22の処理
に戻ることで、ステップS22からステップS33まで
の処理が一定時間周期で行われる。
【0074】以上の処理により、無段変速機10の出力
軸にかかる負荷が一時的に抜けた後に衝撃トルクが入力
される場合または出力軸にかかる負荷が急制動によって
急増した場合、駆動輪回転加速度が過大に上昇または減
少するが、駆動輪回転加速度の絶対値が所定値Vcon
stを超えて過大になると、無段変速機10に連結され
たトルクコンバータ12のロックアップ機構L/Uを解
除することにより、エンジン慣性力を切り離すことが可
能となり、そのためパワーローラ3が伝達すべきトルク
そのものが減少するため、上記説明したような無段変速
機10の出力コーンディスク2に加わる衝撃トルクによ
るパワーローラ3の過大なスリップを抑制することがで
き、また、上記ステップS27の条件によりロックアッ
プが解除された場合は、ロックアップ制御フラグOff
Flagの値がFalseであることより、車速VSP
がいったんOffVSP以下になった後に、再び所定の
ロックアップ車速OnVSP以上になるまでロックアッ
プは行われず、ロックアップ制御がチャタリングを起こ
すことを回避できるのである。
【0075】いま、図7において、車速VSPが所定の
ロックアップ車速OnVSPを超える速度走行中に、時
間t1で駆動輪が空転またはスリップを起こし、駆動輪
回転加速度の絶対値が所定値VConstを超えて増大
すると、上記ステップS23、S24によってトルクコ
ンバータ12のロックアップ機構L/Uの締結が時間T
aで解除される。
【0076】そして、時間t2で運転者がアクセルペダ
ルを緩めてエンジン発生トルク(無段変速機の入力軸ト
ルク)が減少した場合、時間t3で駆動輪が接地して駆
動輪回転速度が急速に減少したとしても、エンジン11
の慣性力を切り離すことが可能となって、パワーローラ
3が伝達すべきトルクそのものを減少させることで、上
記のような衝撃トルクによるパワーローラ3の過大なス
リップを抑制することができるのである。
【0077】また、車速VSPが所定のロックアップ車
速OnVSPを超える速度走行中に、急制動などにより
駆動輪がスキッドした場合でも、駆動輪回転加速度の絶
対値が所定値VConstを超えて増大すると、トルク
コンバータ12のロックアップ機構L/Uの締結が解除
され、エンジン11の慣性力を切り離すことが可能とな
って、パワーローラ3が伝達すべきトルクそのものを減
少させることで、急減速時等に無段変速機10へ加わる
衝撃トルクによってパワーローラ3のスリップが過大と
なるのを抑制することも可能となるのである。
【0078】図8は第3の実施形態を示し、前記第2実
施形態のロックアップ制御部105の入力を、車速VS
Pに代わって車両のブレーキ装置70のブレーキ圧検知
手段71からのブレーキ圧信号とし、制動力によって出
力コーンディスク2が急減速した場合のパワーローラ3
の過大なスリップを抑制するもので、その他の構成は前
記第2実施形態と同様である。
【0079】次に、上記変速制御コントローラ52で行
われるロックアップ制御部105の制御の一例につい
て、図9のフローチャートを参照しながら詳述する。こ
のフローチャートは、前記第2実施形態の図6に示した
フローチャートに、ステップS41、S42、S43を
追加したもので、その他の構成は前記第2実施形態と同
様である。
【0080】ステップS21で前記と同様に各変数の初
期化を行ってから、ステップS41では、車速センサ5
4から読み込んだ車速VSPを、車速の現在値を示す変
数VSP1に格納するとともに、ブレーキ装置70のブ
レーキ圧検知手段71からのブレーキ圧信号を変数PS
に格納する。
【0081】ステップS23〜S26では、前記と同様
にロックアップ締結処理を行い、ステップS27、S2
8で駆動輪の空転ないしスキッドを検知した場合に、ロ
ックアップクラッチL/Uの解除を行う。
【0082】そして、ステップS29〜S31では、前
記と同様に車速の現在値VSP1がロックアップ解除速
度OffVSP未満であれば、ロックアップ機構L/U
を解放させる。
【0083】次に、ステップS41では読み込んだブレ
ーキ圧PSが所定値PSConstを超えていれば、ス
テップS43へ進んで、トルクコンバータ12へロック
アップオフ信号(L/U=OFF)を送出し、ロックア
ップ機構L/Uを解放させ、急制動時に出力軸の負荷が
急増して衝撃トルクが加わった場合のパワーローラ3の
過大なスリップを抑制するものである。
【0084】前記従来例では図11に示すように、時間
t1で急制動を開始すると、無段変速機10の出力軸に
加わる負荷が急増し、このときの衝撃トルクにより出力
コーンディスク2が急減速して過大な衝撃トルクが無段
変速機10へ入力され、パワーローラ3は過大なトルク
伝達を行おうとするため、スリップ率の上昇が過大にな
ってしまう。
【0085】これに対して、本実施形態では、図10に
示すように、時間t1で急制動を開始してブレーキ圧P
Sが所定値PSConstを超えると、上記ステップS
43によってトルクコンバータ12へロックアップオフ
信号(L/U=OFF)が送出されて、時間tbでロッ
クアップ機構L/Uが解放されるため、急制動時の負荷
の急増による衝撃トルクにより、出力コーンディスク2
が急減速して過大な衝撃トルクが無段変速機10へ入力
されても、ロックアップ解除によってエンジン11の慣
性力が切り離されるため、パワーローラ3に過大なトル
ク伝達を強いることがなくなって、前記実施形態と同様
にスリップ率の上昇を抑制することができるのである。
【0086】また、ブレーキ装置70としては、液圧を
用いるものに限定されることはなく、電子制御ブレーキ
等、ブレーキペダルの動作を電気信号に変換し、この電
気信号によりブレーキアクチュエータを作動させるもの
でも同様であり、上記ブレーキ圧力検知手段71をブレ
ーキペダルに対応する電気信号に置き換えればよい。
【0087】図12は第4の実施形態を示し、前記第2
実施形態のロックアップ制御部105の入力を、車速V
SPに加えて従動輪回転センサ56が検出した第2の車
速VSP’とし、車速VSP=駆動輪回転速度と第2の
車速VSP’=従動輪回転速度の差から駆動輪の空転、
スリップまたはスキッドを検出してトルクコンバータ1
2のロックアップクラッチL/Uを解除するものであ
る。
【0088】この場合は、駆動輪の空転、スリップまた
はスキッドを正確に検知して、前記第2実施形態と同様
に、駆動輪の空転後や急制動時などで出力コーンディス
ク2が急減速して過大な衝撃トルクが無段変速機10へ
入力されるとき、ロックアップ解除によってエンジン1
1の慣性力が切り離されるため、パワーローラ3に過大
なトルク伝達を強いることがなくなって、パワーローラ
3の過大なスリップを防いで無段変速機10の耐久性を
向上させることができるのである。
【0089】図13は第5の実施形態を示し、前記第1
実施形態の制御停止判断部104の入力を、車速VSP
に代わって車両のブレーキ装置70のブレーキ圧検知手
段71からのブレーキ圧信号とし、急制動時の制動力に
よって出力コーンディスク2が急減速した場合のパワー
ローラ3の過大なスリップを抑制するもので、その他の
構成は前記第1実施形態と同様である。
【0090】上記変速制御コントローラ52で行われる
制御停止判断部104の制御の一例について、図14の
フローチャートを参照しながら詳述する。このフローチ
ャートは、後述するステップS61のタイマ処理によっ
て所定時間毎、例えば、10msec毎にステップS52〜
ステップS60の処理を行うように構成され、まず、ス
テップS51において、制御ゲイン変数VGainの各
変数を初期化する。
【0091】ステップS52では、ブレーキ圧検知手段
から読み込んだブレーキ圧を、変数PSに格納し、次
に、ステップS53では、ブレーキ圧PSが、予め設定
された定数PSConstより大きいか否かを判定し、
検出したブレーキ圧PSが所定値PSConstより大
きい場合には、急制動によって駆動輪から出力コーンデ
ィスク2へ衝撃トルクが加わると判定してステップS5
4へ進む一方、そうでない場合にはステップS56へ進
む。
【0092】急制動時のステップS54では、上記PI
制御部103へフィードバック制御の停止命令を送出す
る。このときPI制御部103はステップモータ4の駆
動を停止し、ステップモータ4は現在の位置を維持す
る。さらに、PI制御部103は、この制御停止命令に
基づいて積分動作も併せて停止するものである。したが
って、無段変速機10の変速制御は、PI制御部103
の停止によってステップモータ4が停止した場合も、上
記したようにプリセスカム7を主体とするメカニカルフ
ィードバック機構は維持されるため、全体としては変速
比制御のフィードバックゲインか低下したものとなる。
【0093】続く、ステップS55においては制御ゲイ
ン変数VGainに所定値、例えば100を代入してか
らステップS56へ進む。
【0094】ステップS56では、制御ゲイン変数VG
ainの値が0であるかを判定し、0でない場合にはス
テップS7へ進む一方、0の場合にはステップS60へ
進む。
【0095】ステップS57では、制御ゲイン変数VG
ainの値が上記所定値(100)から50まで減少し
たか否かを判定し、VGain=50の場合にはステッ
プS58へ進んで、上記PI制御部103へフィードバ
ック制御の停止解除命令を送出してPI制御を再開させ
る一方、そうでない場合には、ステップS59におい
て、制御ゲイン変数VGainをデクリメントする。
【0096】次に、ステップS60では、制御ゲイン変
数VGainの値をパラメータとして予め設定したテー
ブルないしマップより、PI制御部103で用いる比例
ゲイン及び積分ゲインを演算してPI制御部103に送
出し、PI制御部103はこれら比例ゲイン及び積分ゲ
インに基づいてフィードバック制御を行う。
【0097】ここで制御ゲイン変数VGainをパラメ
ータとする所定のテーブルには、VGainが大きい場
合には、比例ゲイン及び積分ゲインを小さい値に設定す
る一方、VGainが小さくなるほど、比例ゲイン及び
積分ゲインを大きく設定し、VGainが0のときに
は、予め設定した所定の比例ゲイン及び積分ゲインまで
増大する。
【0098】このため、制御ゲイン変数VGain=5
0となってステップS58でPI制御を再開した場合に
は小さい制御ゲインとなり、引き続きステップS59で
デクリメントされる制御ゲイン変数VGainに応じて
所定の制御ゲインまで徐々に増大し、さらにVGain
が0となった場合は、通常のPI制御が行われる。
【0099】そして、ステップS61ではマイクロコン
ピュータ内に装備されたタイマーからの信号を待ってか
ら上記ステップS52の処理へ戻ることで、ステップS
52からステップS60までの処理が一定時間周期で行
われる。
【0100】上記ステップS51〜ステップS61の処
理により、図15の時間t1から急制動が行われて駆動
輪から衝撃トルクが無段変速機10に加わるような場
合、電子フィードバックによる変速比制御を一時的に中
断することで、無段変速機10の変速比制御フィードバ
ックゲインはメカニカルフィードバックのみとなって全
体的なフィードバックゲインは低減され、急制動による
衝撃トルクを受けることになるが、上記説明したように
変速比の変動が起きるため、出力コーンディスク2の回
転数の減少に伴ってパワーローラ3の回転数が減少する
と同時に、パワーローラ3は図16のO3軸方向へ移動
するため、出力コーンディスク2の接触点での周速が増
大する方向、すなわち出力コーンディスク2の急減速が
パワーローラ3の回転に反映されない方向(Low側)
に傾転運動が起こる。
【0101】この後、プリセスカム7によるメカニカル
フィードバック機構の働きにより再び所定の変速比に制
御されるが、プリセスカム7及び油圧システムは瞬時に
は働かないため、一種のローパスフィルターとして動作
し、急制動等で無段変速機10の出力軸にかかる負荷が
増大した場合の衝撃トルクが、直接パワーローラ3及び
入力コーンディスク1に伝達されることが緩和され、上
記ローディングカム28が作動するまでの時間的余裕を
得る事ができ、図11に示した前記従来例のようなパワ
ーローラ3の過大なスリップを抑制して、無段変速機1
0の耐久性を向上させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す無段変速機の変速制
御装置のブロック図。
【図2】同じく変速制御コントローラのブロック図であ
る。
【図3】同じく制御の一例を示すフローチャートであ
る。
【図4】駆動輪が空転またはスリップした場合の各値と
時間の関係を示すグラフで、入力軸トルク、ローディン
グカム位相差、駆動輪回転数、パワーローラスリップ率
及びパワーローラ傾転角度と時間の関係を示すグラフで
ある。
【図5】第2の実施形態を示し、変速制御コントローラ
のブロック図である。
【図6】同じく、制御の一例を示すフローチャート。
【図7】同じく、駆動輪空転時の各値と時間の関係を示
すグラフで、入力軸トルク、ローディングカム位相差、
駆動輪回転数、パワーローラスリップ率、パワーローラ
傾転角及びロックアップ信号と時間の関係を示す。
【図8】第3の実施形態を示し、変速制御コントローラ
のブロック図である。
【図9】同じく、制御の一例を示すフローチャート。
【図10】同じく、急制動時の各値と時間の関係を示す
グラフで、ブレーキ信号、ローディングカム位相差、駆
動輪回転数、パワーローラスリップ率及びパワーローラ
傾転角と時間の関係を示す。
【図11】従来例における、急制動時の各値と時間の関
係を示すグラフで、ブレーキ信号、ローディングカム位
相差、駆動輪回転数、パワーローラスリップ率及びパワ
ーローラ傾転角と時間の関係を示す。
【図12】第4の実施形態を示し、変速制御コントロー
ラのブロック図である。
【図13】第5の実施形態を示し、変速制御コントロー
ラのブロック図である。
【図14】同じく、制御の一例を示すフローチャート。
【図15】同じく、急制動時の各値と時間の関係を示す
グラフで、ブレーキ信号、ローディングカム位相差、駆
動輪回転数、パワーローラスリップ率及びパワーローラ
傾転角と時間の関係を示す。
【図16】トロイダル型無段変速機及び変速制御弁の横
断面図。
【図17】同じく、トロイダル型無段変速機の縦断面
図。
【図18】従来例の制御で駆動輪が空転した場合を示
し、ブレーキ信号、ローディングカム位相差、駆動輪回
転数、パワーローラスリップ率及びパワーローラ傾転角
と時間の関係を示すグラフである。
【図19】第1または第2の発明に対応するクレーム対
応図。
【図20】第3または第4の発明に対応するクレーム対
応図。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ 5 変速制御弁 5a スプール 5b スリーブ 5c ボディ 5d 入力ポート 5e、5f 連絡ポート 6 油圧シリンダ 6a ピストン 6H、6L 油室 7 プリセスカム 8 リンクカム 9 偏心軸 10 無段変速機 11 エンジン 12 トルクコンバータ 19 ケース 20 入力軸 21 皿バネ 22 カムディスク 28 ローディングカム 29 出力歯車 30、31 ベアリング 41 トラニオン 42、44 球面継手 43 アッパリンク 45 ロアリンク 52 変速制御コントローラ 53 スロットル開度センサ 54 車速センサ 55 入力軸回転センサ 56 従動輪回転センサ 60 油圧源 70 ブレーキ装置 71 ブレーキ圧検知手段 100 目標変速比計算部 102 変速比算出部 103 PI制御部 104 制御停止判断部 105 ロックアップ制御部 100 フィードバック制御手段 201 アクチュエータ 202 制御停止手段 203 制御ゲイン補正手段 204 締結制御手段 205 締結解除指令手段 210 負荷変動検出手段 220 締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−317862(JP,A) 特開 平3−92664(JP,A) 特開 平8−21506(JP,A) 特開 昭64−79466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出力コーンディスクに狭持されるパワー
    ローラを介して変速比を連続的に変更する変速機構を備
    えたトロイダル型無段変速機と、 前記変速機構を駆動するアクチュエータと、 運転状態に応じて前記無段変速機の目標変速比を演算す
    るとともに、実際の変速比がこの目標変速比に一致する
    ようにメカニカルフィードバック機構と電子的フィード
    バック制御部を備えて前記アクチュエータを駆動するフ
    ィードバック制御手段とを備えたトロイダル型無段変速
    機の変速制御装置において、 前記無段変速機の出力軸の負荷変動のうち急減速による
    負荷変動を検出する負荷変動検出手段と、 この負荷変動の絶対値が所定値を超えたときに、前記
    子的フィードバック制御部の制御を停止する制御停止手
    段とを備えたことを特徴とするトロイダル型無段変速機
    の変速制御装置。
  2. 【請求項2】入出力コーンディスクに狭持されるパワー
    ローラを介して変速比を連続的に変更する変速機構を備
    えたトロイダル型無段変速機と、 前記変速機構を駆動するアクチュエータと、 運転状態に応じて前記無段変速機の目標変速比を演算す
    るとともに、実際の変速比がこの目標変速比に一致する
    ように前記アクチュエータを駆動するフィードバック制
    御手段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装
    置において、 前記無段変速機の出力軸の負荷変動のうち急減速側の負
    荷変動を検出する負荷変動検出手段と、 この負荷変動の絶対値が所定値を超えたときに、前記フ
    ィードバック制御手段の制御ゲインを低減する制御ゲイ
    ン補正手段とを備えたことを特徴とするトロイダル型無
    段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】入出力コーンディスクに狭持されるパワー
    ローラを介して変速比を連続的に変更する変速機構を備
    えたトロイダル型無段変速機と、 エンジンと無段変速機の間に介装されて選択的に駆動力
    を伝達する締結手段と、 運転状態に基づいてこの締結手段を駆動する締結制御手
    段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装置に
    おいて、 前記無段変速機の出力軸の負荷変動のうち急減速側の負
    荷変動を検出する負荷変動検出手段と、 この負荷変動の絶対値が所定値を超えたときに、前記締
    結制御手段へ締結手段の解放を指令する締結解除指令手
    段とを備えたことを特徴とするトロイダル型無段変速機
    の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記締結制御手段は、トルクコンバータ
    に配設されたロックアップクラッチで構成されたことを
    特徴とする請求項3に記載のトロイダル型無段変速機の
    変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷変動検出手段は、駆動輪の加速
    度を検出する駆動輪加速度検出手段で構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記
    載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷変動検出手段は、制動装置の制
    動力を検出する制動力検出手段で構成されたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の
    トロイダル型無段変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】前記制御ゲイン補正手段は、急減速による
    負荷変動が所定値を超えて制御ゲインを低減した後、所
    定の制御ゲインへ向けて漸次制御ゲインを増大させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のトロイダル型無段変速
    機の変速制御装置。
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