JP3460880B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
ホイールに取り付け、衝撃によりインフレーターからガ
スが発生しエアバッグに流入し、カバー体のテアライン
を瞬時に開裂してエアバッグを展開し、人体を保護する
ようにしたエアバッグ装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のエアバッグ装置は図８に示す如
く、カバー体１０の側壁１０ａをベースプレートに取り
付けるのに、Ｈ字状テアラインの両側交点の両側２ケ所
をリベット１１，１１で固定していた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、取付
点が２点であるため図９乃至図１２に示す如くガスを発
生し、その膨脹力によりカバー体１０のテアラインを開
裂するとき、カバー体１０の側壁１０ａの２個のリベッ
ト１１，１１がベースプレートに固定されているので図
１０の如く、リベット１１，１１間の側壁１０ａ取付脚
部が上方に変形し、次いでカバー体１０のＨ字状テアラ
インが開裂し、次いで変形も元に戻るので開裂完了する
迄に変形分だけ時間が長くなり、その結果、エアバッグ
の１次ピーク圧が図１３Ｂの如く高くなり、２次ピーク
圧が低くなり乗務員の拘束力が減少し危険が増大すると
いう問題点があった。 【０００４】 【目的】本発明は、エアバッグのベースプレートへの取
付点を開裂方向に一致させ、カバー体の取付部に変形が
生じないようにして従来の問題点を解決することを目的
としている。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、Ｈ字状テアラインを有し常時は折り畳まれた
エアバッグを収納するカバー体と、前記エアバッグのガ
ス流入口を固着するベースプレートとからなるエアバッ
グ装置において、前記Ｈ字状テアラインの両側の交点下
方の側壁の直下または近傍に、前記カバー体と前記ベー
スプレートを固着する取付点を１箇所設けたことを特徴
とする。 【０００６】 【作用】車の衝突でインフレーターに発生したガスがエ
アバッグ内に流入しカバー体が膨らむがカバー体は開裂
方向と一致した点でベースプレートに取り付けられてい
るので、カバー体取付脚部がたわむことがなく開裂時間
が速く、エアバッグ最大圧力保持時間が長くなり乗員の
拘束性を向上させることができる。 【０００７】 【実施例】次に図１乃至図７を用いて本発明の一実施例
を説明する。エアバッグ装置はカバー体１とベースプレ
ート２とエアバッグ３とインフレーター４等から構成さ
れている。エアバッグ３はインフレーター４からのガス
流入口の周縁をリベット等でベースプレート２に固着さ
れている。常時は折り畳まれた状態でカバー体１に収納
されており、車が衝突するとインフレーター４からガス
が発生してエアバッグ３に流入し、エアバッグ３のテア
ライン５から開裂してエアバッグ３を展開するようにな
っている。 【０００８】本発明は上記エアバッグ装置に於て、前記
Ｈ字状のテアライン５の両側の交点５ａの直下又は近傍
に前記カバー体１と前記ベースプレート２を固着する取
付点６を設け、リベット等で固定している。このように
して組み立てたエアバッグ装置はブラケット７を介して
ステアリングホイールにねじ８で固着されている。 【０００９】次に作用について説明する。衝突時、イン
フレーター４からガスがエアバッグ３に流入するとガス
圧でカバー体１上面は図５から図６のように膨らむが、
カバー体１とベースプレート２が開裂方向に一致した取
付点６で取り付けられているので、カバー体１の取付部
にたわみが発生しないので、図１３Ｂに示す従来装置に
比較して図１３Ａに示すように開裂時間を速くでき、１
次ピーク圧を低くできエアバッグ最大圧力保持時間を長
くして乗務員の拘束性を向上できる。 【００１０】 【発明の効果】本発明は、Ｈ字状テアラインを有し常時
は折り畳まれたエアバッグを収納するカバー体と、前記
エアバッグのガス流入口を固着するベースプレートとか
らなるエアバッグ装置において、前記Ｈ字状テアライン
の両側の交点下方の側壁の直下または近傍に、前記カバ
ー体と前記ベースプレートを固着する取付点を１箇所設
けてあるので、カバー体をベースプレートに固定する箇
所が両側夫々１ケ所なので組み立てが簡単で安価とな
り、開裂時間が速くなるのでエアバッグ最大圧力保持時
間が図１３Ａに示す如く長くすることができ、乗務員の
拘束性を向上でき、又開裂方向の分散ができる。
ホイールに取り付け、衝撃によりインフレーターからガ
スが発生しエアバッグに流入し、カバー体のテアライン
を瞬時に開裂してエアバッグを展開し、人体を保護する
ようにしたエアバッグ装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のエアバッグ装置は図８に示す如
く、カバー体１０の側壁１０ａをベースプレートに取り
付けるのに、Ｈ字状テアラインの両側交点の両側２ケ所
をリベット１１，１１で固定していた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、取付
点が２点であるため図９乃至図１２に示す如くガスを発
生し、その膨脹力によりカバー体１０のテアラインを開
裂するとき、カバー体１０の側壁１０ａの２個のリベッ
ト１１，１１がベースプレートに固定されているので図
１０の如く、リベット１１，１１間の側壁１０ａ取付脚
部が上方に変形し、次いでカバー体１０のＨ字状テアラ
インが開裂し、次いで変形も元に戻るので開裂完了する
迄に変形分だけ時間が長くなり、その結果、エアバッグ
の１次ピーク圧が図１３Ｂの如く高くなり、２次ピーク
圧が低くなり乗務員の拘束力が減少し危険が増大すると
いう問題点があった。 【０００４】 【目的】本発明は、エアバッグのベースプレートへの取
付点を開裂方向に一致させ、カバー体の取付部に変形が
生じないようにして従来の問題点を解決することを目的
としている。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、Ｈ字状テアラインを有し常時は折り畳まれた
エアバッグを収納するカバー体と、前記エアバッグのガ
ス流入口を固着するベースプレートとからなるエアバッ
グ装置において、前記Ｈ字状テアラインの両側の交点下
方の側壁の直下または近傍に、前記カバー体と前記ベー
スプレートを固着する取付点を１箇所設けたことを特徴
とする。 【０００６】 【作用】車の衝突でインフレーターに発生したガスがエ
アバッグ内に流入しカバー体が膨らむがカバー体は開裂
方向と一致した点でベースプレートに取り付けられてい
るので、カバー体取付脚部がたわむことがなく開裂時間
が速く、エアバッグ最大圧力保持時間が長くなり乗員の
拘束性を向上させることができる。 【０００７】 【実施例】次に図１乃至図７を用いて本発明の一実施例
を説明する。エアバッグ装置はカバー体１とベースプレ
ート２とエアバッグ３とインフレーター４等から構成さ
れている。エアバッグ３はインフレーター４からのガス
流入口の周縁をリベット等でベースプレート２に固着さ
れている。常時は折り畳まれた状態でカバー体１に収納
されており、車が衝突するとインフレーター４からガス
が発生してエアバッグ３に流入し、エアバッグ３のテア
ライン５から開裂してエアバッグ３を展開するようにな
っている。 【０００８】本発明は上記エアバッグ装置に於て、前記
Ｈ字状のテアライン５の両側の交点５ａの直下又は近傍
に前記カバー体１と前記ベースプレート２を固着する取
付点６を設け、リベット等で固定している。このように
して組み立てたエアバッグ装置はブラケット７を介して
ステアリングホイールにねじ８で固着されている。 【０００９】次に作用について説明する。衝突時、イン
フレーター４からガスがエアバッグ３に流入するとガス
圧でカバー体１上面は図５から図６のように膨らむが、
カバー体１とベースプレート２が開裂方向に一致した取
付点６で取り付けられているので、カバー体１の取付部
にたわみが発生しないので、図１３Ｂに示す従来装置に
比較して図１３Ａに示すように開裂時間を速くでき、１
次ピーク圧を低くできエアバッグ最大圧力保持時間を長
くして乗務員の拘束性を向上できる。 【００１０】 【発明の効果】本発明は、Ｈ字状テアラインを有し常時
は折り畳まれたエアバッグを収納するカバー体と、前記
エアバッグのガス流入口を固着するベースプレートとか
らなるエアバッグ装置において、前記Ｈ字状テアライン
の両側の交点下方の側壁の直下または近傍に、前記カバ
ー体と前記ベースプレートを固着する取付点を１箇所設
けてあるので、カバー体をベースプレートに固定する箇
所が両側夫々１ケ所なので組み立てが簡単で安価とな
り、開裂時間が速くなるのでエアバッグ最大圧力保持時
間が図１３Ａに示す如く長くすることができ、乗務員の
拘束性を向上でき、又開裂方向の分散ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を施したハンドル平面図であ
る。 【図２】図１のＡ−Ａ正断面図である。 【図３】図１のエアバッグ装置の外観斜視図である。 【図４】図３の左上方よりみた外観図である。 【図５】図４のガス発生前の正面図である。 【図６】図５のガス発生初期の正面図である。 【図７】図６のカバー体開裂時の正面図である。 【図８】従来のエアバッグ装置の一側上方よりみた外観
図である。 【図９】図８のガス発生前の正面図である。 【図１０】図９のガス発生初期の正面図である。 【図１１】図１０のガス発生が更に続いている時の正面
図である。 【図１２】図１１のカバー体開裂時正面図である。 【図１３】ガス発生の経過時間とガス圧のグラフで、Ａ
は本発明、Ｂは従来装置を示す。 【符号の説明】 １ カバー体 ２ ベースプレート ３ エアバッグ ４ インフレーター ５ テアライン ５ａ テアラインの交点 ６ 取付点 ７ ブラケット ８ ねじ
る。 【図２】図１のＡ−Ａ正断面図である。 【図３】図１のエアバッグ装置の外観斜視図である。 【図４】図３の左上方よりみた外観図である。 【図５】図４のガス発生前の正面図である。 【図６】図５のガス発生初期の正面図である。 【図７】図６のカバー体開裂時の正面図である。 【図８】従来のエアバッグ装置の一側上方よりみた外観
図である。 【図９】図８のガス発生前の正面図である。 【図１０】図９のガス発生初期の正面図である。 【図１１】図１０のガス発生が更に続いている時の正面
図である。 【図１２】図１１のカバー体開裂時正面図である。 【図１３】ガス発生の経過時間とガス圧のグラフで、Ａ
は本発明、Ｂは従来装置を示す。 【符号の説明】 １ カバー体 ２ ベースプレート ３ エアバッグ ４ インフレーター ５ テアライン ５ａ テアラインの交点 ６ 取付点 ７ ブラケット ８ ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60R 21/16 - 21/32
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 Ｈ字状テアラインを有し常時は折り畳ま
れたエアバッグを収納するカバー体と、前記エアバッグ
のガス流入口を固着するベースプレートとからなるエア
バッグ装置において、前記Ｈ字状テアラインの両側の交
点下方の側壁の直下または近傍に、前記カバー体と前記
ベースプレートを固着する取付点を１箇所設けたことを
特徴とするエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02478395A JP3460880B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02478395A JP3460880B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08192707A JPH08192707A (ja) | 1996-07-30 |
| JP3460880B2 true JP3460880B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=12147791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02478395A Expired - Fee Related JP3460880B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3460880B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP02478395A patent/JP3460880B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08192707A (ja) | 1996-07-30 |
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