JP3457968B2 - 生物学的処理用器具の再生方法 - Google Patents

生物学的処理用器具の再生方法

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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分析装置及び器具等の洗
浄方法に関し、より具体的には、サンプルノズル、試薬
分注ノズル及び反応容器等を再使用可能な状態に再生す
るために、そのサンプル又は試薬と接する部分を清浄化
するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査においては、各種の分析装置を
用いることにより、例えば尿、血清、血漿のような各種
の体液成分が分析されている。その分析に使用される測
定方法には、通常の生化学的測定方法に限らず、抗原-
抗体反応を用いる免疫学的測定法、DNAプローブを用
いる方法、酵素活性を用いる生化学的測定法のように多
種多様なものが含まれる。このような測定方法では、正
確な測定結果を得るために、使用する器具等が清浄であ
ることが必要とされる。就中、分析方法の高感度化およ
び測定レンジの拡大に伴い、特にサンプル分注ノズル、
反応容器等サンプルと接する部分の洗浄は近年ますます
重要となっている。
【0003】従来ノズルの洗浄には多くの考案がなされ
ているが、基本的には洗浄水による洗浄効率を機械的に
上げようとするものが多い(特開昭62−24285
8、特開昭62−288574、実公平3−2357
2、特公昭52−38754)。しかし、単に機械的に
洗浄効果を高めるだけでは限界があり、十分とは言えな
い。
【0004】一方、特開平1−254871では、圧電
振動子を使用した洗浄方法が提案されている。しかし、
この方法では洗浄効率が向上すると考えられるものの、
ノズルに吸着した物質はノズル表面で吸着平衡を保って
いるから、吸着した物質とプローブ表面との親和性の強
さによっては必ずしも効果的とは言えない。
【0005】そこで、サンプルノズルをディスポーサブ
ル化しようとする機構に関する提案がなされている(特
開昭63−243762、特開平1−184465、実
開平1−146162、実開平1−141466、特開
昭63−106567)。
【0006】ディスポーサブル化されることで、サンプ
ルノズルの洗浄不良によるサンプル間のコンタミネーシ
ョンや、キャリーオーバーと言った問題は確実に回避で
きる。しかし、サンプル毎にサンプルノズルを廃棄する
ことはコスト的に負担が大きくなるだけでなく、廃棄物
の増大は近年高まりつつある環境保護の観点からも好ま
しくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は夫々
一長一短があり、ノンディスポーサブル、ノンキャリー
オーバー及びノンコンタミネーションの全ての要求を満
たすことは困難である。このような状況下において、洗
浄方法に関する技術開発の方向は、近年の特許出願から
みる限りディスポーサブル化へ移向している。このこと
は、完璧な洗浄方法の開発がいかに困難であるかを示唆
している。
【0008】キャリーオーバーやコンタミネーションを
回避するための対策としては、洗浄するか或いはディス
ポーサブル化して廃棄することが常識となっている。従
って、従来行われているような水等による洗浄を過度に
機械的に行なうのではなく、従来の洗浄概念からすれば
むしろ無洗浄に近い状態で、しかもノンディスポーサブ
ルで実用的な再使用性を確保しようとすることは、非常
識きわまりない実現不可能なことと考えられていた。本
願発明の課題は、敢えてこの困難に挑戦し、過去に類を
見ない効果的な再生方法を提供することである。
【0009】本発明による生物学的処理用手段の再生方
法は、生物学的活性物質または該活性物質を含むような
複数の異なる材料と所定の接触部位により順次に接触し
ながら該材料の前記活性を分析するための処理を行う処
理手段に適用され、前記処理手段が次の異なる前記材料
と接触する前に、前記処理手段における前記材料との
定の接触部位を殺菌または消毒の作用の有無とは無関係
前記活性を喪失させ、活性を喪失させた後の前記処理
手段を用いて次の異なる前記材料と接触させることを特
徴とするものである。以下、本発明の詳細を説明する。
【0010】分析装置におけるサンプルノズル、試薬分
注ノズル及び反応容器等のような、サンプルや試薬が接
する部分での洗浄の完成度が要求されるのは、主とし
て、免疫学的測定方法を行う場合およびDNAプローブ
等を用いたDNAアッセイのように、生物学的活性の測
定を行う場合である。これらの測定方法は何れも、その
測定レンジ及び感度が近年著しく向上した方法である。
また、組織化学的に細胞等を染色ないし発光させて観察
する場合にも、抗原、抗体や酵素等の生物学的活性を利
用することが多いので、切片作成などの処理中に異なる
細胞からのコンタミネーションがあってはならない。
【0011】上記のような場合、必ずしもサンプルや試
薬の中に存在する生物学的活性物質(例えば抗原、抗
体、酵素、細菌、ウィルス、DNA、RNA等)を完全
に洗い流すことのみが効果的な洗浄ではない。即ち、洗
浄の目的は器具を再使用可能な状態に再生することであ
るから、器具に付着したサンプル若しくは試薬中に存在
する活性物質を、分析結果に影響を与えることがないよ
うに失活ないし不活性化しさえすれば洗浄の目的は効果
的に達成され得る。
【0012】上記の基本的思想に基づき、発明者等は種
々の不活性化処理による器具の再生効果を検討した。特
に、タンパク質の変性ないし分解作用を持つ方法につい
て検討を進めた。
【0013】従来、タンパク質の変性剤ないし不活性化
剤は殺菌剤や消毒剤として使用されており、そのなかに
は以下のものが含まれる:即ち、酸もしくはアルカリ
(例えば鉱酸、苛性ソーダ、水酸化バリウム、安息香
酸、パラハイドロキシ安息香酸、乳酸、プロピオン酸
塩)、重金属(例えば昇永、マーキュロクローム、マー
チオレート、フェニル酢酸水銀のような水銀剤、サルバ
ルサンのようなヒ素剤、硫酸銅、硝酸銀)、酸化剤(例
えば過マンガン酸カリ、ブローム、ヨード若しくはフッ
素のようなハロゲン類)、ホルマリン、色素剤(例えば
塩基性もしくは酸性の色素)などである。
【0014】しかし、殺菌もしくは消毒のために薬剤、
紫外線、加熱蒸気、超音波等を用いて従来行われている
タンパク質の変性ないし不活性化は、あくまでも伝染
性、寄生性、増殖性といった微生物等のもつ有害な生活
能力を沈静化するか、弱体化ないし殺生することを目的
として行うものであるから、必ずしも抗原、抗体および
酵素のような物質の活性を消失させることと同一ではな
い。即ち、殺菌や消毒の場合には、これから処理しよう
とする生物学的活性物質を含む材料に対して、処理対象
以外の異物ないし不純物としての微生物を前処理として
死滅させるものであるから、生物学的活性を処理するに
当たり、これを不活性化するような処理であってはなら
ないのである。特に、抗原および抗体等の活性は、例え
ばエタノールやアセトンによる各種タンパク質の精製、
ホルマリンやフェノールを用いた不溶性抗原の無菌化、
ホリマリン固定後の免疫組織化学染色等のように、殺
菌、消毒と同様の処理を行なった後に、上記活性は残存
させたまま利用される点で重要である。
【0015】従来用いられている各種のタンパク質変性
剤および不活性化剤を、洗浄液に添加して用いることも
検討したが、その残留効果のために分析結果に影響を与
えたり、あるいは分析機に化学的損傷を与える等の問題
が生じた。また、一般的な分析機での洗浄時間は数秒と
短いため、十分な効果を得るためには使用する変性剤な
いし不活性化剤の濃度を上げなければならず、とても実
用になるものではなかった。これは予想されたことで、
多く技術者が検討したであろうと思われるにもかかわら
ず、殆ど効果的な洗浄の手段として実用されるに至って
いないのはこのためであると思われる。
【0016】このような中で、我々は過酸化ガスに着目
した。一般に、オゾンや過酸化水素のような過酸化ガス
は強力な酸化作用を有し、且つ不安定で不活性となりや
すいため、残存性がゼロに等しいという性質を有してい
る。この性質は、分析結果に影響を与えないという意味
で、本発明の基本的思想を実現する上で重要かつ有利で
ある。特に、オゾンはその発生量および時間を電気的に
コントロールでき、これも他の物質にはない重要な性質
である。
【0017】オゾンの強力な酸化作用によって、システ
イン、メチオニン、シスチン、チロシン、ヒスチジンが
作用を受けることは知られている(M.Kuroda,
F.Sakiyama,K.Narita,J.Bio
chem.,78,641(1975))。また、オゾ
ンを殺菌、消毒に用いることについても提案されている
(特開昭63−236593、特開昭61−13858
6、特開昭61−263691)。更に、オゾン水によ
る内視鏡の消毒装置に関する提案がなされている(特開
平3−111026、特開平3−68331)。
【0018】しかしながら、微生物のサイズ、形態、耐
性、蛋白構成等の違いによって、殺菌や消毒に要する時
間が大きくばらつく上に、無菌に近付くほど作用速度が
鈍化するので、通常の場合、1時間〜24時間の範囲で処
理されている。従って、分析装置の洗浄に使用できるほ
どの短時間、例えば数秒〜1分程度のオゾン処理で殺菌
や消毒を完了するような効果が期待できることを示すも
のはなかった。また、抗原、抗体、酵素あるいはDNA
等の活性を実用レベルで消失させることが可能であるこ
とを示す文献も存在しない。逆に、タンパク質の変性に
は数10分を要すると推定した報告がある(用水と廃水
P894 Vol.30 No.9(1988))。従っ
て、これら先行文献の記載から常識的に考えると、本発
明における基本的思想の実現は不可能と思えるものであ
った。
【0019】上記事情の下で鋭意研究を続けた結果、発
明者等は、オゾン水、オゾンを含む空気の泡を混入させ
た水、またはオゾンを含む空気が、分析装置の効果的な
洗浄に使用できることを確認するに至った。特に、オゾ
ンを含む空気による洗浄は効果的であり、過去に類を見
ない結果をもたらした。この結果は、全く予期し得ない
驚くべきものであった。そこで、オゾンの発生量および
時間を電気的にコントロールできるという既述の利点
と、この驚くべき結果とを組合わせることにより本発明
を完成し、分析装置に最適な洗浄方法の提供を可能とし
たものである。
【0020】本発明の方法を適用する器具としては、
体または試薬の少なくとも一方またはその混合物を処理
するためのものが挙げられ、分注用のノズル、シリン
ジ、吸引管、各種サンプル試薬用容器、反応用容器、測
定用容器、攪拌具、フィルター、センサー等が挙げられ
る。分析装置の場合、器具の交換システムや排液システ
ム等の洗浄関連部を極端に少なくでき、或いは完全に省
略することができる。
【0021】本発明が利用できる分野は単に分析装置に
限られず、マニュアルで用いる器具等、例えば手術用メ
ス、ミクロトーム、ピンセット、試験管、ペトリ皿、フ
ラスコ、対物用光学レンズ、ピペッタの洗浄にも利用で
きることは言うまでもない。
【0022】本発明の方法は、種々の分析方法を用いる
装置に対して適用できる。特に、免疫学的測定を用いる
装置、例えば、赤血球等粒子凝集反応、ラテックスイム
ノアッセイ、免疫比濁法ラジオイムノアッセイ、エン
ザイムイムノアッセイ、フルオロイムノアッセイ、ケミ
カルルミネッセンスイムノアッセイを用いる分析装置に
対して実施できる。また、DNA、RNA等をサンプル
とするもの、又はDNAプローブを試薬とするものに対
してもオゾンの酸化作用は十分な効果を示すことが考え
られる。
【0023】オゾンのような過酸化ガスの取扱いは公知
の論文ないしハンドブックに記載の条件下に行えばよ
く、必要に応じて、使用後のオゾンを回収したり、分解
ないし無害化する手段を設けるのが好ましい。
【0024】本発明の再生方法は、抗原抗体反応や酵素
反応といった生物に共通の生物学的活性を不活化するも
のであるから、殺菌や消毒のような微生物の種類等によ
る効果のばらつきが極めて少ない。また、洗浄時間が極
端に短いから、如何なる分析装置にも柔軟に対応でき
る。
【0025】
【実施例】
<第1実施例>この実施例は、オゾンを含む空気を用い
た洗浄に関する。
【0026】図1は、本発明の第1実施例を実施するた
めの装置の一例を示している。この装置は、オゾンを含
む空気を流すことにより洗浄するように構成されたもの
である。正確には、洗浄と言うよりサンプル中の成分を
不活性化させようとするものである。
【0027】図1において、1はサンプルの入ったサン
プルカップ、2はサンプルを所定の反応容器に分注する
ためのノズル、3はノズルを洗浄するための容器、4は
シリンジ、5は電磁弁、6はオゾン発生機、7はエアポ
ンプ、8は連結部、9はプランジャである。
【0028】この装置を用いる実施例では、サンプルカ
ップ1のサンプルをプランジャ9の動作によりノズル2
で吸引し、所定の反応容器に排出させた後、ノズル2を
容器3内でオゾンを含んだ空気により洗浄する。工程は
きわめて少なく、エアポンプ7でオゾン発生機6に空気
を送りこみ、オゾンを含んだ空気を適切な時間ノズル2
から放出させるだけである。このとき、容器3は必ずし
も必要ではないが、オゾンを含んだ空気が容器3中でノ
ズル2の内壁及び外壁に接触し易くなるので、より効果
的である。気体による洗浄は、水切り効果および詰まり
形成の防止効果もある。また、容器3には水等の液体を
収容しておき、ノズル2は水中でオゾンを含んだ空気に
よりバブリングされるのも良い。しかし、この液体は必
ずしも必要とされるものではない。
【0029】更に、オゾンを含んだ空気を適切な時間ノ
ズル2から放出させた後、オゾン発生機6を停止させ、
エアポンプ7で空気のみをノズル2に送ることもでき
る。オゾンを含んだ空気が分析結果に影響を与える場合
には、このようにしてオゾンの影響を防止するのが望ま
しい。 洗浄効果の測定(1)
【0030】抗HBs 抗体溶液25μL(Lはリットル
を表す。以下同じ)を吸引し、排出した後、図1に示さ
れる構成でノズル2を洗浄した。抗HBs 抗体の抗体価
は218(抗HBs 抗体測定試薬セロクリット抗HB
s [化学及び血清療法研究所製]にて測定)である。ま
た、洗浄条件は以下の通りである。 ・容器3の液量; 純水7ml ・オゾン発生機6のオゾン発生量; 50mg/h ・エアポンプ7の送気量; 1.2L/min ・洗浄時間; 5sec. なお、ノズル2は容器3内でバブリングさせた。また、
対照としてオゾン発生量0mg/hの条件でも洗浄を行っ
た。
【0031】上記のようにして、抗HBs 抗体溶液の吸
引から洗浄までの操作を、同一の容器3内で3回繰り返
した。その際のノズル2の洗浄効果と合わせて、容器3
内へのコンタミネーションの増加も調べた。上記条件で
ノズル2を洗浄した後、ノズル2に残った抗HBs 抗体
の有無を調べた。測定操作は以下の通りである。
【0032】まず、抗HBs 抗体測定試薬(セロクリッ
ト抗HBs )の検体希釈液50μLを、洗浄後のノズル
2で吸引し、排出した。次いで、この排出液25μLに
対して、前記セロクリット抗HBs のHBs Ag感作血
球25μLをV底マイクロプレート内で反応させた。そ
の際のHBs Ag感作血球の凝集の有無により、ノズル
2に残った抗HBs 抗体の有無を調べた。測定結果は下
記の表1に示した通りである。なお、表における判定基
準は、上記試薬の能書に従っている。換言すれば、表中
の(−)はコンタミネーションが皆無であり、(±)は
若干のコンタミネーションは存在するが測定には殆ど影
響を与えないことを意味する。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示した抗体価の変化から推測して、
オゾンを含む空気をノズル2に送り込むだけで、2-18
以上の抗体価の減少が確認された。この結果は、上記方
法の非常に高い洗浄効果が証明している。又、容器3に
は純水が僅か7mlしか存在していないのにもかかわら
ず、同一の容器3で洗浄を繰り返しても十分な洗浄効果
を維持できることは、従来の洗浄方法には得られない効
果である。 洗浄効果の測定(2)
【0035】洗浄効果の測定と同様に、サンプルを抗H
s 抗体溶液からHBs Ag溶液に変えて測定した。H
s Agの力価は、217(HBs 抗原測定試薬セロディ
アHBs にて測定[フジレビオ社製])である。測定に
は、HBs 抗原測定試薬(セロディアHBs )を使用し
た。測定結果は下記の表2に示した通りである。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示されるように、オゾンを含む空気
をノズル2に送り込むだけで非常に高い洗浄効果が証明
されているのに対して、当然のことではあるが、空気だ
けの場合はノズル2にHBs Agが残っている。また、
洗浄をかさねる毎に容器3内のHBs Ag量が増大して
おり、結果的にノズル2にHBs Agが残りやすくなっ
ていることが分かる。
【0038】第1実施例は、図2の装置を用いて実施す
ることもできる。図2において、10は給水口、11は
排水口、12はサンプルカップ、13はシリンジ、14
は連結部、15は電磁弁、16は電磁弁、17はオゾン
発生機、18はエアポンプ、19は給水タンク、20は
給水ポンプ、21はノズルを洗浄するための容器、22
はプランジャ、23はノズルを夫々示す。
【0039】図2の構成の特徴は、図1の装置と比較す
ると、給水タンク19から供給される溶液で機械的な洗
浄をも実施できるようにしたことである。ノズルを洗浄
するための容器21へは、給水口10から溶液を送り込
んでもよいし、排水のみの操作でも良い。ノズル23は
サンプルカップ12内のサンプルを吸引し、所定の反応
容器に排出させた後、容器21の内で洗浄される。しか
し、好ましくは給水タンク19から供給される溶液で一
度洗浄した後、図1の場合と同様に、オゾンを含んだ空
気で洗浄されるのが良い。 <第2実施例>この実施例は、水中にオゾンを含んだ空
気の微細なアワを発生させ、洗浄する方法に関する。
【0040】図3は、この実施例に用いる装置の一例を
示している。同図において、24はサンプルノズル、2
5はサンプルカップ、26は洗浄容器、27はアワ発生
器、28は電磁弁、29はオゾン発生機、30はエアポ
ンプ、31は連結部、32は電磁弁、33はシリンジ、
34はプランジャを夫々示す。
【0041】この装置を用いた洗浄においては、エアポ
ンプ30により空気をオゾナイザー29に送り込み、オ
ゾンを含んだ空気をアワ発生器27を通して洗浄容器2
6に通気させる。アワ発生器27は多孔質フィルター状
のものでも良いし、超音波振動子を利用したものでも良
い。ノズル24内の洗浄は、プランジャ34により、オ
ゾンを含んだ空気のアワが発生している洗浄容器26内
の溶液を吸排することにより可能となる。 洗浄効果の測定
【0042】抗HBs 抗体溶液2種類25μLを吸引
し、排出した後、図3の装置を用いてノズル24を洗浄
した。上記二種類の抗HBs 抗体溶液の抗体価は、夫々
15及び218(抗HBs 抗体測定試薬セロクリット抗H
s [化学及び血清療法研究所製]にて測定)であっ
た。洗浄条件は以下の通りである。 ・容器26の溶液 純水10ml ・オゾン発生機29のオゾン発生量 50mg/h ・エアポンプ30の送気量 1.2L/min ・洗浄吸排 5sec. 2回 なお、対照としてオゾン発生量0mg/hの条件でも洗浄
した。
【0043】以上の抗HBs 抗体溶液吸引から洗浄まで
の操作を、同一の容器26内で3回繰り返した。その
際、ノズル24の洗浄効果と合わせて、容器26内への
コンタミネーションの増加も調べた。上記条件でノズル
24を洗浄した後、ノズル24に残った抗HBs 抗体の
有無を調べた。測定操作は以下の通りである。
【0044】まず、抗HBs 抗体測定試薬(セロクリッ
ト抗HBs )の検体希釈液50μLを、洗浄後のノズル
24で吸引し、排出した。次いで、この排出液25μL
に対し、前記セロクリット抗HBs のHBs Ag感作血
球25μLをV底マイクロプレート内で反応させた。そ
の際のHBs Ag感作血球の凝集の有無により、ノズル
24に残った抗HBs 抗体の有無を調べた。その測定結
果は、下記の表3,4に示した通りである。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】表3,4に示されるように、オゾン処理し
ない場合、抗体価215のサンプルではキャリーオーバー
はないが、抗体価218のサンプルでは洗浄が不十分でキ
ャリーオーバーがある。それに対して、オゾン処理した
場合は、抗体価215及び218の両サンプルについて全く
キャリーオーバーがなく、すぐれた洗浄効果が現われて
いる。 <第1実施例および第2実施例の組合わせ>
【0048】図4は、第1実施例のオゾンを含む空気で
洗浄する方法と、第2実施例の水中にオゾンを含んだ空
気の微細なアワを発生させ洗浄する方法とを合せて使用
するために構成された装置を示している。
【0049】図4において、35はサンプルノズル、3
6はサンプルカップ、37は排水口、38は洗浄容器、
39はアワ発生器、40は電磁弁、41は給水口、42
は連結部、43はオゾン発生機、44はエアポンプ、4
5は連結部、46は電磁弁、47は給水ポンプ、48は
電磁弁、49は電磁弁、50は連結部、51はシリン
ジ、52はプランジャ、53は給水タンクを示してい
る。 <第3実施例>この実施例は、オゾンを溶存させた洗浄
液で洗浄する方法に関する。
【0050】図5は、この実施例の方法を行うための装
置の一例を示している。同図において、54はサンプル
ノズル、55はサンプルカップ、56は排水口、57は
給水口、58は電磁弁、59は洗浄容器、60は連結
部、61は電磁弁、62はシリンジ、63はプランジ
ャ、64は電磁弁、65は連結部、66は給水ポンプ、
67はオゾン通気口、68は電磁弁、69はオゾン発生
器、70はエアポンプ、71は給水タンクを示す。この
実施例は第1、第2実施例に比較すると効果に乏しい
が、ノズル等の容器への通気が機械的に困難な場合に利
用できる。 洗浄効果の測定
【0051】抗HBs 抗体溶液25μLを吸引し、排出
した後、図5に示される装置を用いてノズル54を洗浄
した。抗HBs 抗体溶液の抗体価は218(抗HBs 抗体
測定試薬セロクリット抗HBs [化学及び血清療法研究
所製]にて測定)である。洗浄条件は以下の通りであ
る。 ・容器59の液量 純水1.5ml ・給水タンク71容量 10ml ・オゾン発生機69のオゾン発生量 50mg/h ・エアポンプ70の送気量 1.2L/min ・洗浄液排水量 200μL 実施例1,2と同様に洗浄後、ノズル54に残った抗H
s 抗体の有無を調べた。測定操作は実施例1,2と同
様である。
【0052】
【表5】 表5に示されるように、この実施例の方法は、オゾン処
理しない場合よりも効果がある。 <第4実施例>
【0053】本発明は、実施例1,2,3に示されるよ
うなサンプルノズルの洗浄だけでなく、反応容器等の種
々の固体表面の洗浄に利用できる。この第4実施例は、
反応容器の洗浄に用いた場合の効果を実験的に確認した
ものである。
【0054】図6は、この実施例の方法を説明するため
の図である。同図において、72はマイクロプレート、
73はオゾン吹き込みノズル、74はオゾン発生機、7
5はエアポンプを夫々示す。以下の手順に従い、ヒト1
gGをマイクロプレートに分注し、マイクロプレート内面
にヒト1gGを人為的に吸着させ、オゾンによる洗浄効果
を調べた。
【0055】(1) ヒト1gG 10μg /mlの倍々希釈液
を、0.01M PBS pH7.4を用いて調整した。
これを、NUNC社製マイクロプレートであるモジュー
ルU−16マキシソープ(品名)に50μl づつ分注
し、4℃で一晩固相した。 (2) 0.01M PBS pH7.4 250μl で3回
洗浄し、溶液をふり切った。
【0056】(3) 図6に示される構成と同様にして、上
記マイクロプレート内面にオゾンを含んだ空気を吹き込
んだ。その条件は次の通りである.オゾン発生量;50
mg/h、吹き込んだ空気量;1.2L/min 、吹き込み
時間;5sec 、60sec 。 (4) 抗ヒト1gG感作粒子(オリンパス光学工業社製)の
上記マイクロプレート内面との反応性から効果を調べ
た。 結果は表6に示す通りであり、この結果から、本発明は
マイクロプレートに吸着し、機械的な洗浄が困難な固体
表面の洗浄に有効であることが証明される。
【0057】
【表6】
【0058】なお、この実施例の洗浄方法は、図6に示
すように空気を吹き込むだけでなく、オゾンを含んだ空
気のアワを混入させた水溶液、或いはオゾンを溶存させ
た水溶液等を用いて実施することもできる。これら第1
〜第4実施例に示す結果によれば、オゾンによる洗浄効
果は、1分以内で有効であり、5秒間の処理で既に実用
レベルであった。また、洗浄水による洗浄を併用した場
合には、従来よりも顕著に少量の洗浄水により、従来以
上の洗浄効果を達成することができた。 〈第5実施例〉 この実施例は、酵素の洗浄に関する。
【0059】下記の手順に従い、第4実施例と同様の図
6に示される構成で、人為的にマイクロプレート内面に
ペルオキシダーゼを吸着させ、オゾンによる洗浄効果を
調べた。
【0060】(1) ペルオキシダーゼ500ng/mlの倍々
希釈液を、0.01M PBSpH7.4を用いて調整し
た。これを、NUNC社製マイクロプレートである平底
マキシソープ(品名)に100μl づつ分注した。室温
(RT)で1時間(h)反応させ、人為的にペルオキシ
ダーゼをマイクロプレート内面に吸着させた。 (2) 純水200μl で5回洗浄し、純水を振り切った。
【0061】(3) 各々のウェルにオゾンを含んだ空気を
吹き込んだ。その条件は次の通りである。オゾン発生
量;0mg/h、50mg/h、吹き込んだ空気量;1.2
L/min 、吹き込み時間;10sec 。
【0062】(4) 0.2Mリン酸- クエン酸buffe
r pH4.5 、H2 2 0.04%、o−フェニレンジア
ミン0.5mg/mlを、各100μl づつ添加した。R
T,15min 。 (5) 5NH2 SO4 を50μl /well添加し、OD49
0nmで測定。 結果は下記の表7に示した通りである。
【0063】
【表7】
【0064】表7に示されるように、オゾン処理により
発色しなくなっていることから、ペルオキシダーゼの活
性が低下したことがわかる。しかしながら、先の実施例
における抗体、抗原の活性ほどの著しい低下ではない。
しかし、酵素の洗浄等には十分使用できる可能性がある
ことを示している。本発明の適用可能な酵素はペルオキ
シダーゼに限らず、アルカリフォスファターゼ、グルコ
ースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、B−D−ガラクト
シダーゼ等のイムノアッセイや、DNAアッセイで用い
る標識酵素の残存に対しても有効と考えられる。
【0065】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明による器
具の再生方法は、ノンディスポーザブルでノンキャリー
オーバーまたはノンコンタミネーションを実現する実用
的な洗浄方法を確保するものである。しかも、オゾンを
含む流体を器具に接触させる、という温和な処理であ
り、次回の器具の使用に及ぼす影響が殆ど無いという利
点も有する。また、短時間で充分な洗浄効果が得られる
ので、例えば、分析機のような自動化装置に適してい
る。また、本発明による生物学的処理用手段の再生方法
は、生物学的活性物質または該活性物質を含むような複
数の異なる材料と所定の接触部位により順次に接触しな
がら該材料の前記活性を分析するための処理を行う処理
手段に適用することが可能である。特に、前記処理手段
が次の異なる前記材料と接触する前に、前記処理手段に
おける前記材料との所定の接触部位を、殺菌または消毒
の作用の有無とは無関係に前記活性を喪失させることが
可能である。それによって、活性を喪失させた後の前記
処理手段を用いて次の異なる前記材料と接触させること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一例を示す説明図。
【図2】本発明の第1実施例の他の例を示す説明図。
【図3】本発明の第2実施例の他の例を示す説明図。
【図4】本発明の第1実施例および第2実施例を組合わ
せて実施する方法を示す説明図。
【図5】本発明の第3実施例の他の例を示す説明図。
【図6】本発明の第4及び第5実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1,12,25…サンプルカップ、2,23,24…サ
ンプルノズル、3…ノズル、4,33…シリンジ、5,
15,16,32…電磁弁、6,29…オゾン発生機、
7,30…エアポンプ、8,14,31…連結部、9,
22,34…プランジャ、10…給水口、11…排水
口、13…シリンジ、17はオゾン発生機、18…エア
ポンプ、19…給水タンク、20…給水ポンプ、21,
26…ノズル洗浄容器、27…アワ発生器、28…電磁
弁、29…オゾン発生機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−131697(JP,A) 特開 平2−80049(JP,A) 実開 昭56−168147(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物学的活性物質または該活性物質を含
    む材料と接触しながら該活性物質を処理する器具を、そ
    の使用後に、キャリーオーバーまたはコンタミネーショ
    ンを回避して再使用可能な状態に再生するための器具の
    再生方法であって、前記器具を、前記器具の表面に存在
    する前記活性物質の少なくとも一部が前記器具の表面に
    残存した状態のままで、オゾンを含む流体と接触させる
    ことにより前記処理に影響する前記活性物質の性質を喪
    失させることを特徴とする、生物学的処理用器具の再生
    方法。
  2. 【請求項2】 前記オゾンを含む流体がオゾンを含む気
    体であることを特徴とする、請求項1に記載の生物学的
    処理用器具の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記活性物質とオゾンを含む気体との接
    触時間が約1分以下であることを特徴とする、請求項2
    に記載の生物学的処理用器具の再生方法。
  4. 【請求項4】 生物学的活性が、分析用試薬に対する特
    異的結合反応であることを特徴とする、請求項1〜3の
    何れか1項に記載の生物学的処理器具の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記活性物質が抗原、抗体、酵素、DN
    A、RNA、レセプタ、および補体からなる群から選択
    されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に
    記載の生物学的処理用器具の再生方法。
  6. 【請求項6】 前記器具が、検体または試薬の少なくと
    も一方またはその混合物を処理するための、分注用ノズ
    ル、シリンジ、吸引管、サンプル用容器、試薬用容器、
    反応用容器、測定用容器、攪拌具、フィルター、および
    センサーからなる群から選択されることを特徴とする、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の生物学的処理用器具
    の再生方法。
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