JP3457807B2 - 肌の不均一性改善増強剤及びそれを含有する組成物 - Google Patents

肌の不均一性改善増強剤及びそれを含有する組成物

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JP3457807B2 JP18675096A JP18675096A JP3457807B2 JP 3457807 B2 JP3457807 B2 JP 3457807B2 JP 18675096 A JP18675096 A JP 18675096A JP 18675096 A JP18675096 A JP 18675096A JP 3457807 B2 JP3457807 B2 JP 3457807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌の不均一改善剤
及び老化等に起因するくすみを改善予防するのに好適な
当該肌の不均一改善増強剤と肌の不均一性改善剤とを含
有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】だれしも他人より美しく見られたいと言
う願望を持っている。この為、美しく見えるためのメカ
ニズムが研究され、その結果を踏まえた種々の化粧料が
開発されてきた。例えば、ヒアルロン酸ナトリウム等の
保湿成分を含有する化粧料は肌の水分保持量を向上さ
せ、しわの形成を防ぐことが出来るし、アスコルビン酸
誘導体を含有する化粧料は、メラニンの生成を抑制し肌
の色が黒くなることを防ぐことが出来る。この様な技術
革新の中において、いわゆる「くすみ」と言われる現象
はそのメカニズムが今一つ明らかにされておらず、それ
を改善する化粧料はまだ開発されていないのが現状であ
る。ここで言う「くすみ」とは、肌の色が赤味が減少し
て暗く見え、生き生きとした感じが無くたるみを感じる
様な状態であり、体調の悪さや年齢を重ねるに従って増
大することは既に知られており、だれしもこの様な状態
にはなりたくはない。今まで開発された化粧料で処置す
ることにより「くすみ」は改善することが出来るが、保
湿化粧料がしわを改善したり、予防したりするほどに
は、或いは、美白化粧料がメラニンの生成を抑え白さを
保つほどにはその効果は大きくはない。これは「くす
み」がこれらの生理現象と種類、原因を異にするためで
あると言われている。
【0003】本発明者等はこの様な状況下、「くすみ」
の原因を求めて鋭意研究を重ねた結果、「くすみ」が肌
の微細構造の不均一性に起因することを見いだした。し
かし、この様な肌の不均一性、すなわち低輝度分布の不
均一性、メラニン分布の不均一性または角層剥離の不均
一性によって生じる肌の微細構造の不均一性を改善する
素材については全く知られていないのが現状であった。
【0004】一方、次の(イ)に示す植物のエッセンス
がこの様な肌の不均一性を改善すること、(ロ)に示す
植物のエッセンスがこの様な肌の不均一性改善作用を増
強すること及びその結果「くすみ」を著しく改善するこ
とは全く知られていなかった。 (イ)カバノキ科バーチ(Betula pendula Roth.)、ナ
ツメ科タイソウ(Zizyphus jujuba Mill.)、バラ科エ
イジツ(Rosa multiflora Thun.)、オトギリソウ科オ
トギリソウ(Hypericum erectum Thun.)、オトギリソ
ウ科セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum
L.)、シソ科セージ(Salvia officinalis L.)、ボタ
ン科シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall)、イラク
サ科イラクサ(Urtica thunbergiana Sie. 又はUrtica
dioica L.)、ハス科ハス(NelumbonaceaeNelumbo) (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
t.)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況下
行われたものであり、肌の不均一性を改善する素材、肌
の不均一性改善作用を増強する素材及びくすみを改善す
る化粧料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑みて、本
発明者等は「くすみ」の原因を求めて鋭意研究を重ねた
結果、肌の不均一性が大きな要素であることを見いだし
た。この知見をもとに肌の不均一性を改善する作用を有
する物質を求めて更なる研究を重ねた結果、次の(イ)
に示す植物体のエッセンスにその様な作用を見いだし
た。更に検討を重ねたところ、この様な肌の不均一性改
善作用に起因するくすみ改善作用を増強する作用を次の
(ロ)に示す植物体のエッセンスが有することを見いだ
した。尚、検討を重ねた結果、これらの(イ)のエッセ
ンスと(ロ)のエッセンスとを含有する化粧料に「くす
み」を改善する卓効があることを確認し発明を完成する
に至った。以下、発明の実施の形態を中心に本発明につ
いて詳細に説明する。 (イ)カバノキ科バーチ(Betula pendula Roth.)、ナ
ツメ科タイソウ(Zizyphus jujuba Mill.)、バラ科エ
イジツ(Rosa multiflora Thun.)、オトギリソウ科オ
トギリソウ(Hypericum erectum Thun.)、オトギリソ
ウ科セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum
L.)、シソ科セージ(Salvia officinalis L.)、ボタ
ン科シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall)、イラク
サ科イラクサ(Urtica thunbergiana Sie. 又はUrtica
dioica L.) (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
t.)
【0007】
【発明の実施の形態】(1)本発明の肌の不均一性改善
剤 本発明で用いる肌の不均一性改善剤は次の(イ)に示す
植物のエッセンス1種または2種以上からなる。ここで
エッセンスとは、植物体そのもの、植物体の一部又は全
部を乾燥、粉砕、細切等した加工物、植物体の一部又は
全部、或いはそれらの加工物の溶媒抽出物又はその溶媒
除去物、更にはそれらの分画物の総称である。これらの
エッセンスの内最も好ましいものは植物体の一部又は全
部、或いはそれらの加工物の溶媒抽出物又はその溶媒除
去物である。溶媒抽出に用いる溶媒としては極性溶媒が
好ましく、極性溶媒としては、例えば、メタノールやエ
タノール等のアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチル等
のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチ
ルエーテルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、クロ
ロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ア
セトンやメチルエチルケトン等のケトン類、1,3−ブ
タンジオールやグリセリン等の多価アルコール類、水が
好ましく例示できる。これらは単独で用いても2種以上
を混合して用いても構わない。これらの内でより好まし
いものは、アルコール類、多価アルコール類、水から選
ばれる1種乃至は2種以上を用いて抽出する方法であ
る。抽出の方法は、通常の方法に従って行えば良く、例
えば、植物体や植物体の加工物に1〜10倍の溶媒を加
え、室温であれば数日、沸点付近の温度であれば数時間
浸漬すれば良い。適宜撹拌を加えることもできる。かく
して得られた抽出物はそのまま用いても良いし、溶媒を
減圧溜去等で除去したりシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーや液液抽出等で精製して使用しても構わない。以
下に、製造例を示す。 (イ)カバノキ科バーチ(Betula pendula Roth.)、ナ
ツメ科タイソウ(Zizyphus jujuba Mill.)、バラ科エ
イジツ(Rosa multiflora Thun.)、オトギリソウ科オ
トギリソウ(Hypericum erectum Thun.)、オトギリソ
ウ科セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum
L.)、シソ科セージ(Salvia officinalis L.)、ボタ
ン科シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall)、イラク
サ科イラクサ(Urtica thunbergiana Sie. 又はUrtica
dioica L.)
【0008】[製造例1] バーチの葉、樹皮、木部1
Kgに1,3−ブタンジオール1Kgを加え、90℃で
3時間加熱した後、不溶物を濾別し、肌の不均一性改善
剤1を0.8Kg得た。
【0009】[製造例2] バーチの葉、樹皮、木部1
Kgに50%エタノール水溶液10lを加え、2時間還
流し、不溶物を濾別し、溶媒を溜去して68gの肌の不
均一性改善剤2を得た。
【0010】[製造例3] タイソウの実の乾燥物1K
gに50%エタノール水溶液10lを加え、2時間還流
し、不溶物を濾別し、溶媒を溜去して430gの肌の不
均一性改善剤3を得た。
【0011】[製造例4] エイジツの果実の乾燥物1
Kgに50%エタノール水溶液10lを加え、2時間還
流し、不溶物を濾別し、溶媒を溜去して180gの肌の
不均一性改善剤4を得た。
【0012】[製造例5] オトギリソウの全草1Kg
に50%エタノール水溶液10lを加え、2時間還流
し、不溶物を濾別し、溶媒を溜去して144gの肌の不
均一性改善剤5を得た。
【0013】[製造例6] セイヨウオトギリソウの全
草1Kgに50%エタノール水溶液10lを加え、2時
間還流し、不溶物を濾別し、溶媒を溜去して138gの
肌の不均一性改善剤6を得た。
【0014】[製造例7] シャクヤクの根部1Kgに
50%エタノール水溶液10lを加え、2時間還流し、
不溶物を濾別し、溶媒を溜去して251gの肌の不均一
性改善剤7を得た。
【0015】[製造例8] イラクサの葉1Kgに50
%エタノール水溶液10lを加え、2時間還流し、不溶
物を濾別し、溶媒を溜去して165gの肌の不均一性改
善剤8を得た。
【0016】[製造例9] ハス科ハスの根茎1Kgに
50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶物
を濾別し溶媒を溜去して123gの肌の不均一性改善剤
9を得た。
【0017】(2)本発明の肌の不均一性改善増強剤 本発明の肌の不均一性改善増強剤は、次の(ロ)に示す
植物体のエッセンス1種または2種以上からなる。ここ
でエッセンスとは、植物体そのもの、植物体の一部又は
全部を乾燥、粉砕、細切等した加工物、植物体の一部又
は全部、或いはそれらの加工物の溶媒抽出物又はその溶
媒除去物、更にはそれらの分画物の総称である。これら
のエッセンスの内最も好ましいものは植物体の一部又は
全部、或いはそれらの加工物の溶媒抽出物又はその溶媒
除去物である。溶媒抽出に用いる溶媒としては極性溶媒
が好ましく、極性溶媒としては、例えば、メタノールや
エタノール等のアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチル
等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエ
チルエーテルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、ク
ロロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、1,3−
ブタンジオールやグリセリン等の多価アルコール類、水
が好ましく例示できる。これらは単独で用いても2種以
上を混合して用いても構わない。これらの内でより好ま
しいものは、アルコール類、多価アルコール類、水から
選ばれる1種乃至は2種以上を用いて抽出する方法であ
る。抽出の方法は、通常の方法に従って行えば良く、例
えば、植物体や植物体の加工物に1〜10倍の溶媒を加
え、室温であれば数日、沸点付近の温度であれば数時間
浸漬すれば良い。適宜撹拌を加えることもできる。かく
して得られた抽出物はそのまま用いても良いし、溶媒を
減圧溜去等で除去したりシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーや液液抽出等で精製して使用しても構わない。以
下に、製造例を示す。 (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
t.)
【0018】[製造例10]セリ科センキュウの根茎1
Kgに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、
不溶物を濾別し溶媒を溜去して135gの肌の不均一性
改善増強剤1を得た。
【0019】[製造例11]ショウガ科ウコンの塊根1
Kgに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、
不溶物を濾別し溶媒を溜去して181gの肌の不均一性
改善増強剤2を得た。
【0020】[製造例12]ウリ科ヘチマの地上部1K
gに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不
溶物を濾別し溶媒を溜去して123gの肌の不均一性改
善増強剤3を得た。
【0021】[製造例13]ゴマノハグサ科ジオウの根
部1Kgに50%エタノール10lを加え、2時間還流
し、不溶物を濾別し溶媒を溜去して322gの肌の不均
一性改善増強剤4を得た。
【0022】[製造例14]キク科コウカの花1Kgに
50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶物
を濾別し溶媒を溜去して85gの肌の不均一性改善増強
剤5を得た。
【0023】[製造例15]ウコギ科ニンジンの根部1
Kgに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、
不溶物を濾別し溶媒を溜去して185gの肌の不均一性
改善増強剤6を得た。
【0024】[製造例16]セリ科オウゴンの根部1K
gに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不
溶物を濾別し溶媒を溜去して165gの肌の不均一性改
善増強剤7を得た。
【0025】[製造例17]バラ科トウニンの仁1Kg
に50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶
物を濾別し溶媒を溜去して105gの肌の不均一性改善
増強剤8を得た。
【0026】(3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は上記肌の不均一性改善剤と肌の不均一
性改善増強剤を含有することを特徴とする。肌の不均一
性改善剤或いは肌の不均一性改善増強剤は唯一種を含有
させても良いし、二種以上を含有させても良い。本発明
の化粧料の種類は、通常一般的に知られている化粧料で
あれば特段の限定は受けず、例えば、クリームや乳液な
どの基礎化粧料、ファンデーション、リップカラー等の
メークアップ化粧料、ヘアオイル、ヘアトニック、シャ
ンプー、リンス等の頭髪化粧料、マニキュアやペディキ
ュア等の美爪料、ボディーシャンプーや石鹸などの洗浄
料、バスバブルやバスエッセンス等の浴用剤等が好まし
く例示できる。これは、本発明の肌の不均一性改善剤が
肌の不均一性のみならず、肌に近い人体組織の不均一性
も改善できるため、髪の毛や爪にも好ましい作用を発現
できるからである。本発明の化粧料における、肌の不均
一性改善剤の好ましい含有量は、0.001〜10重量
%であり、0.01〜5重量%がより好ましく、0.0
5〜1重量%が更に好ましい。本発明の化粧料におけ
る、肌の不均一性改善増強剤の好ましい含有量は、0.
001〜10重量%であり、0.01〜5重量%がより
好ましく、0.05〜1重量%が更に好ましい。肌の不
均一性改善剤と肌の不均一性改善増強剤の好ましい割合
は、1:9〜9:1で、1:4〜4:1がより好まし
く、1:3〜3:1が更に好ましい。本発明の化粧料
は、これら肌の不均一性改善剤及び肌の不均一性改善増
強剤以外に通常化粧料で用いられる任意成分を含有する
ことが出来る。この様な任意成分としては、ワセリンや
マイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、
ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油
等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコ
ール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸
等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の
多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノ
ール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収
剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。これらの
原料を通常の方法で処理することにより、本発明の化粧
料を製造することが出来る。本発明の化粧料は肌の不均
一性を改善してくすみを改善予防する作用を有する。従
って、本発明の化粧料は、化粧する人を実年令より若く
見せることが出来、老化の予防改善用の化粧料としても
好適である。
【0027】
【実施例】
[実施例1]下記処方に従って化粧水を作成した。即
ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却し化粧水を
得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 肌の不均一性改善剤1 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤1 0.3重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 82 重量部
【0028】[実施例2]下記処方に従って化粧水を作
成した。即ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却
し化粧水を得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 肌の不均一性改善剤2 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤2 0.1重量部 肌の不均一性改善剤3 0.5重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 81.7重量部
【0029】[実施例3]下記処方に従って化粧水を作
成した。即ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却
し化粧水を得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 肌の不均一性改善剤4 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤3 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤4 0.1重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 81.7重量部
【0030】[実施例4]下記処方に従ってクリームを
作成した。即ち、イ、ロ、ハの各成分を80℃で加熱溶
解し、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ハを徐々に
加えて乳化した。これを攪拌冷却しクリームを得た。 イ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 70%マルチトール水溶液 10 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部 ロ 流動パラフィン 7 重量部 カルナウバワックス 3 重量部 ジメチコン(1c.s.) 4 重量部 ハ 水 65.4重量部 肌の不均一性改善剤5 0.5重量部 肌の不均一性改善剤6 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤5 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤6 1 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部
【0031】[実施例5]下記処方に従ってファンデー
ションを作成した。即ち、イ、ロ、ハの各成分を80℃
で加熱溶解し、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニ
を加え分散し、ハを徐々に加えて乳化した。これを攪拌
冷却しファンデーションを得た。 イ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 70%マルチトール水溶液 10 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部 ロ 流動パラフィン 7 重量部 カルナウバワックス 3 重量部 ジメチコン(1c.s.) 4 重量部 ハ 水 48.9重量部 肌の不均一性改善剤7 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤7 0.1 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 ニ 酸化チタン 8 重量部 タルク 3 重量部 セリサイト 2 重量部 黄色酸化鉄 3 重量部 ベンガラ 2 重量部
【0032】[実施例6]下記処方に従ってヘアトニッ
クを作成した。即ち処方成分を秤込み、室温で攪拌可溶
化しヘアトニックを得た。 エチニルエストラジオール 0.1重量部 トウガラシチンキ 0.1重量部 メントール 0.1重量部 肌の不均一性改善剤8 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤8 0.1重量部 エタノール 40 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 水 54.5重量部
【0033】[実施例7]下記処方に従って浴用剤を作
成した。即ち処方成分をニーダーに秤込み、良く混練り
し浴用剤を得た。 硫酸ナトリウム 60 重量部 ラベンダーオイル 10 重量部 1,3−ブタンジオール 10 重量部 肌の不均一性改善剤9 1 重量部 肌の不均一性改善増強剤1 10 重量部 グリセリン 9 重量部
【0034】[実施例8]本発明の肌の不均一性改善剤
1〜9について、肌の不均一性改善増強剤1の存在下、
肌の不均一性改善作用を測定した。即ち、ボランティア
20名の上腕に0.8MEDの紫外線B照射を2回行
い、不均一な肌モデルを作成し、ここに検体を4週間投
与し、5週間後にその形態を観察した。形態の観察事項
は、低輝度部分の分布判定、メラニン分布の判定、角層
剥離の不均一性であった。低輝度部分の分布判定は、肌
に斜め45度より光を照射し、CCDカメラで画像とし
て取り込んだ場合の低輝度部分の分布の均一性を評点
2:極めて均一、評点1:均一、評点0.5:やや均
一、評点0:不均一で肉眼によって判定した。メラニン
の分布は、セロファンテープで角層をストリッピングし
フォンタナ・マッソン染色及びヘマトキシリン・エオジ
ン染色を行い、顕微鏡下細胞毎のメラニン分布を肉眼で
観察し、次の基準で判定した。評点2:分布が極めて均
一、評点1:分布が均一、0.5:分布がやや均一、
0:分布が不均一。又、この時、同時に角層の剥離の仕
方も次の基準で判定した。評点2:剥離の仕方が極めて
均一、評点1:剥離の仕方が均一、0.5:剥離の仕方
がやや均一、0:剥離の仕方が不均一。結果を表1に平
均評点として示す。尚、検体は、それぞれの肌の不均一
性改善剤を1%の濃度で、肌の不均一性改善増強剤1を
1%の濃度で50%エタノール水溶液に溶かしたもの
で、コントロールは50%エタノール水溶液を用いた。
又、無処置は紫外線照射を行わず何も投与しなかった。
対照1は肌の不均一性改善増強剤を加えず、肌の不均一
性改善剤1を加えたもの、対照2は肌の不均一性改善剤
を加えず肌の不均一性改善増強剤1のみを加えたものを
用いた。これより、本発明の肌の不均一性改善剤と肌の
不均一性改善増強剤の組み合わせは肌の不均一性改善作
用に優れることが判る。更に、肌の不均一性改善増強剤
のみでは肌の不均一性改善が出来ないことも判る。
【0035】
【表1】
【0036】[実施例9]本発明の肌の不均一性改善増
強剤1〜8について、肌の不均一性改善剤1の存在下、
肌の不均一性改善作用を測定した。即ち、ボランティア
20名の上腕に0.8MEDの紫外線B照射を2回行
い、不均一な肌モデルを作成し、ここに検体を4週間投
与し、5週間後にその形態を観察した。形態の観察事項
は、低輝度部分の分布判定、メラニン分布の判定、角層
剥離の不均一性であった。低輝度部分の分布判定は、肌
に斜め45度より光を照射し、CCDカメラで画像とし
て取り込んだ場合の低輝度部分の分布の均一性を評点
2:極めて均一、評点1:均一、評点0.5:やや均
一、評点0:不均一で肉眼によって判定した。メラニン
の分布は、セロファンテープで角層をストリッピングし
フォンタナ・マッソン染色及びヘマトキシリン・エオジ
ン染色を行い、顕微鏡下細胞毎のメラニン分布を肉眼で
観察し、次の基準で判定した。評点2:分布が極めて均
一、評点1:分布が均一、0.5:分布がやや均一、
0:分布が不均一。又、この時、同時に角層の剥離の仕
方も次の基準で判定した。評点2:剥離の仕方が極めて
均一、評点1:剥離の仕方が均一、0.5:剥離の仕方
がやや均一、0:剥離の仕方が不均一。結果を表1に平
均評点として示す。尚、検体は、それぞれの肌の不均一
性改善剤1を1%の濃度で、肌の不均一性改善増強剤1
〜8を1%の濃度で50%エタノール水溶液に溶かした
もので、コントロールは50%エタノール水溶液を用い
た。又、無処置は紫外線照射を行わず何も投与しなかっ
た。対照1は肌の不均一性改善増強剤を加えず、肌の不
均一性改善剤1を加えたもの、対照2は肌の不均一性改
善剤1を加えず肌の不均一性改善増強剤1のみを加えた
ものを用いた。結果を平均評点として表2に示す。これ
より、本発明の肌の不均一性改善剤と肌の不均一性改善
増強剤の組み合わせは肌の不均一性改善作用に優れるこ
とが判る。
【0037】
【表2】 [実施例10]実施例1の化粧水を用いて、くすみに悩
む女性1群20名を用いて、使用テストを行った。即
ち、検体の化粧水を朝、晩1日2回2ヶ月間塗布しても
らい、くすみの改善をアンケートで答えてもらった。対
照群1は実施例1の肌の不均一性改善剤1を水に置換し
たものを用い、対照群2は肌の不均一性改善増強剤1を
水に置換したものを用い、対照群3は肌の不均一性改善
剤1と肌の不均一性改善増強剤1とを水に置換したもの
を用いた。結果を表3に示す。これより本発明の化粧料
はくすみの改善作用に優れることが判る。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、肌の不均一性を改善
し、くすみを改善する素材が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 35/78 A61K 35/78 H M Q S T A61P 17/00 A61P 17/00 (72)発明者 安藤 信裕 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (56)参考文献 特開 平9−268118(JP,A) 特開 平6−24937(JP,A) 特開 平5−51314(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(イ)に示す肌の不均一性改善作用
    を有する植物のエッセンスから選ばれる1種または2種
    以上と、(ロ)に示す肌の不均一性改善増強作用を有す
    る植物のエッセンスから選ばれる1種または2種以上と
    からなる、低輝度分布の不均一性、メラニン分布の不均
    一性または角層剥離の不均一性によって生じる肌の微細
    構造の不均一性を改善する、肌の微細構造の不均一性改
    善剤; (イ)カバノキ科バーチ(Betula pendula Roth.)、ナ
    ツメ科タイソウ(Zizyphus jujuba Mill.)、バラ科エ
    イジツ(Rosa multiflora Thun.)、オトギリソウ科オ
    トギリソウ(Hypericum erectum Thun.)、オトギリソ
    ウ科セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum
    L.)、シソ科セージ(Salvia officinalis L.)、ボタ
    ン科シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)、イラク
    サ科イラクサ(Urtica thunbergiana Sie. 又はUrtica
    dioica L.)、ハス科ハス(Nelumbonaceae Nelumbo) (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
    r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
    ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
    オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
    thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
    nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
    aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
    t.)。
  2. 【請求項2】 (イ)および(ロ)の植物のエッセンス
    が植物体の極性溶媒による抽出物である、請求項1に記
    載の肌の微細構造の不均一性改善剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の肌の微細構造
    の不均一性改善剤を含有するくすみ改善用の化粧料。
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