JP3457395B2 - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

Info

Publication number
JP3457395B2
JP3457395B2 JP23400794A JP23400794A JP3457395B2 JP 3457395 B2 JP3457395 B2 JP 3457395B2 JP 23400794 A JP23400794 A JP 23400794A JP 23400794 A JP23400794 A JP 23400794A JP 3457395 B2 JP3457395 B2 JP 3457395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
bath
bath agent
dead sea
agent composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23400794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0873343A (ja
Inventor
清 尾崎
登 小久保
哲郎 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP23400794A priority Critical patent/JP3457395B2/ja
Publication of JPH0873343A publication Critical patent/JPH0873343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3457395B2 publication Critical patent/JP3457395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴用剤組成物に関す
る。更に詳しくは、死海塩を必須成分として配合したさ
っぱり感、すっきり感、清浄感および殺菌効果のある浴
用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用剤として用いられている成分
は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼酸、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分としてこれに油分、
香料、着色料等の成分を配合し、更に、生薬、蛋白質分
解酵素等の酵素などを加えたもので、湯浴に芳香や色調
を与えて入浴時の気分を爽快にしたり血行を促進し新陳
代謝を活発にして冷え性、疲労回復等に効果を与えるも
のである。
【0003】しかし、冬場を想定した浴用剤のため、夏
場の入浴に期待されるさっぱり感に乏しいのが現状であ
る。また、水不溶性無機粉末を含有させたり、弱アルカ
リ性の浴用剤が提案されているものの、さっぱり感より
はむしろ肌がすべすべしてしっとりする効果が大であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、生活居住空間に
関しての快適な環境作りが注目されている。浴室も例外
ではなく、ただ単に体を清潔にする目的に加えて浴室に
観葉植物を置いたり浴用剤を用いるなどしてバスライフ
をエンジョイするという風に入浴の楽しみ方も多様化し
ている。浴用剤も社会の健康指向に対応して、薬効、美
容、リラクゼーション、温泉情緒をコンセプトとして取
り入れるなど入浴による健康づくりが注目されている。
浴用剤は、安全、かつ衛生的でなければならないが、従
来の夏用浴用剤には、その効果と浴槽の衛生の保持に問
題点があった。本発明は、死海塩とアルミニウム塩とを
必須成分として配合した弱酸性でさっぱり感を有する浴
用剤を提供し、人体への清浄効果等の効果と浴槽の衛生
を保持することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、死海塩とアルミニウム
塩とを必須成分として含有してなる使用時の湯の pH が
4以上7未満の弱酸性となる浴用剤組成物が、さっぱり
感、すっきり感、清浄感および殺菌効果を有する浴用剤
であること見出し、本発明を完成した。以下、本発明を
詳細に説明する。
【0006】本発明は、無機塩類である死海塩とアルミ
ニウム塩とを必須成分として含有してなる使用時の湯の
pH が4以上7未満の弱酸性となる浴用剤組成物であ
る。従来の浴用剤に多用されている無機塩類と異なる死
海塩を主成分とする浴用剤組成物からなり、さっぱり
感、すっきり感、清浄感および殺菌効果を有する浴用剤
組成物に関する。
【0007】本発明において、死海塩とは、アラビア半
島の塩湖である死海より産出する塩化ナトリウム、塩化
マグネシウム、塩化カリウムを主成分とするミネラルを
豊富に含んだ天然塩である。
【0008】食塩は浸透圧で肌が引き締まり、新陳代謝
を促進するので化粧品、歯磨粉、薬用、美容等に使用さ
れている。死海塩は食塩や自然塩、再生自然塩などの特
殊用塩と比較して、塩化マグネシウム、塩化カリウムの
ミルラル分の割合が高く、肌のきめを整えて健やかに保
ち、高い殺菌効果が期待される。高塩湖である死海のミ
ネラル分の豊富な海水に浸ると殺菌効果と皮膚の新陳代
謝の促進が言われている。しかし、死海塩に含まれる高
いミルラル分の薬効が期待されるにも係わらず、浴用剤
への使用例は皆無である。
【0009】該死海塩は、浴用剤組成物中1〜70%、
好ましくは5〜50%の配合量が望ましい。1%以下で
はかかる効果が期待されず、死海塩単独では、風呂の肌
あたりがきつく入りにいので他の浴用剤成分の配合が好
ましい。また、該死海塩は、天然物であるので不純物、
異物を含み安く、採取時の条件に品質が左右され易いの
で必要に応じて精製して使用するのが好ましい。
【0010】本発明において、アルミニウム塩とは、硫
酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウ
ム、塩化アルミニウム、クエン酸アルミニウム、リンゴ
酸アルミニウム、乳酸アルミニウムなどの可溶性のアル
ミニウム塩である。該アルミニウム塩は、浴用剤組成中
0.5〜12%、好ましくは1〜8%の配合量が望まし
い。12%以上では、不溶解分が残り易く実用的でな
く、0.5%以下では、弱酸性のさっぱり感の優れた浴
用剤とならないので好ましくない。
【0011】本発明において、前記の必須成分以外の配
合成分として、通常浴用剤として慣用されている浴用剤
原料である無機塩類、有機酸類、油分、香料、着色料、
香料、酵素、生薬、ビタミン類、界面活性剤、温泉の成
分、硫黄、殺菌剤、その他製剤上必要な成分などを適時
配合することができる。
【0012】これらの従来の浴用剤に含まれる無機塩
類、有機酸、酵素、生薬エキス、香料、色調等による温
浴効果、保温効果、清浄効果、温泉気分のリラックス
感、血行促進効果、アロマテラピー、消化を助ける効果
等の働きで心地好い睡眠を促すなどの効果が期待される
だけでなく、死海塩のミルラル分によって肌のきめを整
えて健やかに保ち、殺菌効果等による人体への薬効、さ
っぱり感や浴槽の衛生の保持も期待される。
【0013】例えば、無機塩類としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウムなどの塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸
カルシウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウ
ムなどの炭酸塩、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム、ミョウバンなどの硫酸塩、硼砂
などの硼素化合物、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナト
リウムなどのリン酸塩、酸化カルシウム、酸化マグネシ
ウムなどの酸化物、硫化ナトリウム、硫化カリウムなど
の硫化物等である。
【0014】酸類として、コハク酸、フマル酸、リンゴ
酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸類、および硼酸、メタ
ケイ酸、無水ケイ酸などの無機酸類である。
【0015】油分として、油脂類、ロウ、高級脂肪酸、
高級アルコール、炭化水素、エステル類、シリコン油等
である。
【0016】生薬として、ウイキヨウ、オウゴン、オウ
バク、カミツレ、コウボク、米醗酵エキス、ジュウヤ
ク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウヒ、トウキ、
ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ、
ケイヒ、ショウキュウ、ハーブ、モモノハ、朝鮮人参等
である。薬用植物からなる生薬の粉末、抽出液の生薬エ
キスに含有の化学成分の働きと香りを強調した浴用剤と
して働く。
【0017】着色料として、黄色 202号、黄色 4号、緑
色 204号、青色 1などのタール色素、クロロフィル、ベ
ニバナ、アントラキノンなどの天然色素等である。
【0018】また、その他の浴用剤成分は、酵素とし
て、パンクレアチン、蛋白質分解酵素、パパイン等、ビ
タミン類として、ビタミンC、A、E、D等、界面活性
剤として、アニオン系、ノニオン系等、アルコール類お
よび香料、保湿剤、殺菌剤、無機粉末などの広い範囲の
成分である。
【0019】また、前記死海塩とアルミニウム塩を必須
成分として含有してなる浴用剤組成物の剤形は、特に制
限はなく、粉末、顆粒、錠剤等の任意の剤形を選択する
ことができる。これらの製剤化のために、必要に応じて
賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を添加することもで
きる。該浴用剤組成物からなる浴用剤は、通常浴槽内に
直接投入して使用する。
【0020】
【作用】本発明は、死海塩を必須成分にアルミニウム塩
を含有してなる使用時の湯のpHが4以上7未満の弱酸性
でさっぱり感、すっきり感、清浄感および殺菌効果のあ
る浴用剤組成物である。
【0021】死海塩は、アラビア半島の塩湖である死海
より産出する塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化
カリウムを主成分とするミネラルを豊富に含んだ天然塩
である。高塩湖である死海のミネラル分の豊富な海水に
浸ると殺菌効果と皮膚の新陳代謝の促進が言われてい
る。
【0022】一般に、食塩は浸透圧で肌が引き締まり、
新陳代謝を促進するので化粧品、歯磨粉、薬用、美容等
に使用されている。死海塩は、食塩や自然塩、再生自然
塩などの特殊用塩と比較して、塩化マグネシウム塩化カ
リウムのミルラル分の割合が高く、肌のきめを整えて健
やかに保ち、高い殺菌効果等が期待される。
【0023】かかる死海塩中の高いミルラル分の薬効に
加えて、アルミニウム塩を含有してなる浴用剤組成物
は、弱酸性の湯となるので入浴時のさっぱり感、すっき
り感、清浄感を与え、人体への薬効と浴槽の衛生の保持
に有効に働く。また、前記効果に加えて、従来の浴用剤
に含まれる無機塩類、有機酸、酵素、生薬エキス、香
料、色調等を配合してなる該浴用剤は、温浴効果、保温
効果、清浄効果、温泉気分のリラックス感、血行促進効
果、アロマテラピー、消化を助ける効果等の働きで心地
好い睡眠を促すなどの効果も同時に期待される。
【0024】
【実施例】次に、実施例等により本発明の方法を更に具
体的に説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例
により何等制限されるものではない。
【0025】(1)死海塩の精製 50メッシュの篩にて異物を除去した死海塩の100gを 500
mlの水に溶解・濾過後、水を除去・精製した。
【0026】(2)浴用剤組成物の製造 精製した死海塩およびアルミニウム塩と他の浴用剤成分
とを良く混合して浴用剤組成物を調整した。また、死海
塩およびアルミニウム塩を含まない浴用剤組成物も同じ
様に調整した。該浴用剤組成物 30gをパックして一回分
の浴用剤とした。浴用剤組成物の実施例1〜8の配合組
成を表1に纏めて示す。浴用剤組成物の比較例1〜7の
配合組成を表2に纏めて示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】(3)浴用剤組成物の評価 前記(1)、(2)で調整された実施例1〜8および比
較例1〜7の浴用剤組成物を 43 ℃の温水約 200l を入
れた浴槽内に投入して溶解して使用した。本発明の死海
塩とアルミニウム塩を必須成分として含有してなる実施
例の浴用剤組成物は、比較例に示した従来の浴用剤組成
物の浴用剤としての効果に加えて、湯の pH は7未満の
弱酸性を示し、顕著な人体への清浄効果とさっぱり感に
加えて浴槽の悪臭、湯の汚れなども抑制されて抗菌効果
による衛生の保持が確認された。
【0030】
【発明の効果】本発明は、人体への清浄効果などが認め
られて人体への抗菌効果も期待されている死海塩とアル
ミニウム塩とを必須成分した抗菌効果を有する弱酸性浴
用剤として人体への清浄効果、浴槽の衛生の保持が可能
となるので浴用剤分野における意義はきわめて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−258806(JP,A) 国際公開93/025213(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 死海塩とアルミニウム塩とを必須成分と
    して含有し、使用時の湯の pH が4以上7未満の弱酸性
    である浴用剤組成物。
  2. 【請求項2】 浴用剤組成物中の死海塩が1〜70%、
    アルミニウム塩が0.5〜12%の配合量である請求項
    1記載の浴用剤組成物。
JP23400794A 1994-09-02 1994-09-02 浴用剤組成物 Expired - Fee Related JP3457395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23400794A JP3457395B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 浴用剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23400794A JP3457395B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 浴用剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0873343A JPH0873343A (ja) 1996-03-19
JP3457395B2 true JP3457395B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=16964098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23400794A Expired - Fee Related JP3457395B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 浴用剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3457395B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010038510A (ko) * 1999-10-25 2001-05-15 전순옥 지하수를 함유하는 화장료 조성물
JP2009023940A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Kracie Home Products Kk 皮膚障害予防化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0873343A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101827258B1 (ko) 탈모방지 또는 발모촉진용 비누 조성물의 제조방법 및 그 방법에 의하여 제조된 조성물
KR101427099B1 (ko) Em발효액과 산야초 분말을 함유하는 발모기능성 샴푸비누 조성물 및 그 제조방법
KR20150065452A (ko) 나노 산화아연이 함유된 항균 비누의 제조방법 및 이에 의해 제조된 항균비누
JPH0987687A (ja) 粘土鉱物類を含有する脂肪酸石けん
JP4716354B2 (ja) 皮膚清浄化剤及び皮膚清浄化方法
CN100386084C (zh) 保健牙膏组合物
JP2013129654A (ja) クエン酸・重曹を含む錠剤及びその製造方法、並びに、高濃度の重炭酸イオンを含んだ美容用材及び該美容用材を使用した美容方法
KR101190333B1 (ko) 발모 및 피부재생 촉진용 광물질 조성물
KR100962534B1 (ko) 허브추출물들을 포함하는 비누 조성물
JP3457395B2 (ja) 浴用剤組成物
JP2523311B2 (ja) 浴用剤
JPH0427206B2 (ja)
KR0163501B1 (ko) 욕용제 조성물
JP3245570B2 (ja) 洗浄剤
KR102356157B1 (ko) 원터치 멀티 위생 필터 시스템
KR102255269B1 (ko) 두피 케어용 비누 제조방법
KR100790808B1 (ko) 피부 세정제 조성물
JP2814230B2 (ja) 化粧品組成物
JPH05117140A (ja) ビタミンb1含有ニンニクエキス配合石鹸
JP7056903B2 (ja) デオドラント液状洗浄剤組成物及びその製造方法
JPH0334919A (ja) 浴用剤
JPH026735B2 (ja)
RU2810088C1 (ru) Способ получения универсального моющего средства для мытья рук и посуды
JP6197234B2 (ja) ビタミンb1含有ニンニクエキス配合石けん
JP3403438B2 (ja) 米発酵エキスの着色防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030722

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees